JP6304203B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明が適用される車両1の前部10を示す斜視図である。図中には、車両1の前後方向における「前」及び「後」の矢印、車幅方向における「左」及び「右」の矢印、並びに、車高方向における「上」及び「下」の矢印を付記している。以下の図に付している「前」「後」「上」「下」「左」「右」の矢印は、図1の方向表示に従っている。図2は、車両の前部10の正面図、図3は、本発明の実施形態に係る車両の前部10の構造を示す斜視図である。
図4は、図2のIV−IV線の概略的な断面図、図5は、図4の要部拡大断面図である。図6は、図4から左右方向に所定距離だけシフトした位置の概略的な断面図である。図7は、図2のVII−VII線の概略的な断面図、図8は、図7の要部拡大断面図である。図4〜図6は、左右方向の中央部から右方に外れた部分の断面、つまりアクセス空間ASが存在する部分の側方に位置する部分の断面を示している。一方、図7及び図8は、アクセス空間ASが存在する中央部分の断面を示している。車両1の前部10の、ボンネット11及びバンパーフェイシア12で覆われた内部には、上述のグリルブラケット3、衝撃吸収部材4及びカバー部材5が配置されている。
先ずは、図4及び図5に基づき、アクセス空間ASの側方部分の断面構造について説明する。グリルブラケット3は、シュラウド2に連結される部分を含む後方部分3Aと、後方部分3Aよりも前方の部分であってフェイシア上端板16の下方に位置する部分を含む前方部分3Bとを備える。図15には、グリルブラケット3の単体の斜視図を示している。
上記では、グリルブラケット3がバンパーフェイシア12のフェイシア上端板16と、衝撃吸収部材4を介して連結されている部分の断面構造を説明した。グリルブラケット3は、バンパーフェイシア12に直接的に連結される部分も有している。当該直接的連結部分は、フェイシア上端板16と衝撃吸収部材4との連結位置よりも下方である。この断面構造を、図6に基づいて説明する。図6は、図4及び図5の断面位置よりも車幅方向に所定距離だけシフトした位置の概略的な断面図である。
図7は、図2のVII−VII線の概略的な断面図であり、アクセス空間ASが存在する左右方向の中央部の断面図である。図7の要部拡大図の図8、図15も参照して、グリルブラケット3は、左右方向の中央部に切り欠き部36を有している。この切り欠き部36によって、平面部31は左右に分断されている。切り欠き部36の前方には、平坦な中央部37が形成されている。中央部37は、平面部31よりもやや高い水平面であり、凹部32は中央部37によって左右に分断されている。中央部37の下面は、支持片7によって支持されている。切り欠き部36の配置位置は、図3に示されている通り、アクセス空間ASの近傍である。
続いて、車両1の前部10の外部的構造を説明する。図9は、前部10の上面視の平面図、図10は、図9の状態からフロントグリル13を取り除いた上面図、図11は、図10の状態からグリルブラケット3、衝撃吸収部材4及びカバー部材5の組立体を取り除いた上面図、図12は、図11に示す前部構造の斜視図である。
図13では、フランジ板35に対して6個の第2固定ネジ62が、左右方向に間隔を置いて螺合されている例を示している。これら第2固定ネジ62によって、フランジ板35と衝撃吸収部材4の前板42とが固定されている。また、フランジ板35のグリルフランジ132への取り付け部となる第2締結孔353が、左右方向に略均等間隔で6個配置されている例を示している。フランジ板35の前面からは、ピン354が前方に突出するように突設されている。ピン354は、グリルフランジ132に設けられた受け孔に嵌合し、第3固定ネジ63を締結する前にフランジ板35とグリルフランジ132の位置決めを図るためのものである。
衝撃吸収部材4は、上板41、前板42及び下板43で構成される断面コ字型形状部分が左右一対で存在し、これらコ字型形状部分の中間に中央部44が存在する形態である。上板41には、フェイシア上端板16に衝撃吸収部材4を固定するための固定孔413が、複数設けられている。前板42には、グリルブラケット3に衝撃吸収部材4を固定するための締結孔421、及びグリルフランジ132とフランジ板35とを締結する第3固定ネジ63を逃がす受け孔422が、複数設けられている。
カバー部材5は、衝撃吸収部材4の中央部44の左側及び右側の前記コ字型形状部分の開放部4Hを各々覆うよう、左右一対で準備される。スリットカバー53は、立壁部45のスリット47に応じて左右方向に長い形状を有し、スリット47を区画する壁面と係合するフックを備えている。カバー部材5の縦板51が開放部4Hを覆うことで、既述の通り見映えを良くすることができると共に、開放部4Hをから水や塵埃が前記コ字型形状部分の空間へ進入することを防止できる。これにより、前記衝撃吸収部材の耐久性を高めることができる。
以上説明した本実施形態に係る車両の前部構造によれば、次のような作用効果を奏する。まず、高剛性のグリルブラケット3単体ではなく、グリルブラケット3と衝撃吸収部材4との複合体によって、バンパーフェイシア12のフェイシア上端板16とシュラウドアッパメンバ22とが連結される。つまり、フェイシア上端板16が、グリルブラケット3と衝撃吸収部材4との複合体を介して、シュラウド2によって支持される。従って、バンパーフェイシア12の自重による垂下を抑止することができる。また、フェイシア上端板16とグリルブラケット3との間に衝撃吸収部材4が介在され、当該衝撃吸収部材4によってフェイシア上端板16が支持されている。このため、フェイシア上端板16に、歩行者の頭部衝撃などの上下方向の衝撃が加わったとしても、衝撃吸収部材4によって前記衝撃を緩衝することができる。従って、歩行者の頭部保護に寄与する。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような変形実施形態を取ることができる。
10 前部
11 ボンネット
11F 前縁
12 バンパーフェイシア
16 フェイシア上端板(バンパーフェイシアの上端部分)
2 シュラウド
3 グリルブラケット(連結部材)
3A 後方部分3A
3B 前方部分3B
31 平面部
35 フランジ板
4 衝撃吸収部材
41、42、43 上板、前板、下板
411 支持部
412 仕切板412(補強片)
421 締結孔(固定部)
44 中央部
45 立壁部
451 斜板
452 上水平板(支持部)
453 下水平板
46 収容部
46H 収容空間
461 挿通孔(固定部)
47 スリット(脆弱部)
5 カバー部材
62 第2固定ネジ(結合部材)
7 支持片
AS アクセス空間AS
Claims (6)
- 車両の前部に配置され、ボンネットの前縁と対峙する上端部分を有するバンパーフェイシアと、
前記バンパーフェイシアよりも後方に配置され、所定の機器へ冷却風を導くシュラウドと、
前記シュラウドと前記バンパーフェイシアの前記上端部分とを連結させるための連結部材と、
前記バンパーフェイシアの上端部分と前記連結部材との間に介在される衝撃吸収部材と、を備え、
前記衝撃吸収部材は、
車幅方向に延びる部材であって、前記バンパーフェイシアの上端部分を支持する支持部と、前記連結部材に対する固定部と含み、さらに、
前記ボンネットを開く際にユーザーが手指を差し入れるアクセス空間の近傍に配置され、前記バンパーフェイシアの上端部分と前記連結部材との間に延びる立壁部と、
前記立壁部の下部前方に配置され、前記固定部において当該衝撃吸収部材と前記連結部材とを固定する結合部材を収容する収容空間を形成する収容部と、
を含む車両の前部構造。 - 請求項1に記載の車両の前部構造において、
前記立壁部が、当該立壁部の上部に形成され、機械的強度が当該立壁部の他の部分より脆弱化された脆弱部を備える、車両の前部構造。 - 請求項1又は2に記載の車両の前部構造において、
前記支持部が、前記収容部の上方に位置するように前記立壁部の上端から水平方向に延出された部分からなる、車両の前部構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
前記収容部が、下面に開口を有する箱形の形状を有する、車両の前部構造。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
前記連結部材は、前記衝撃吸収部材が載置される前方部分と、車幅方向に延びる平面部及び前記シュラウドに連結される連結部を有する後方部分と、を含み、前記平面部は前記アクセス空間の近傍において切り欠き部を有し、
前記切り欠き部の形成位置の前方の位置において、前記前方部分を下方から支持する支持片をさらに備える、車両の前部構造。 - 請求項5に記載の車両の前部構造において、
前記支持片は、前記立壁部の車幅方向の長さに応じて定められる所定幅を有する板状部材からなり、
前記衝撃吸収部材は、前記支持片の幅員内の上方に、上下方向に延びる補強片を備える、車両の前部構造。
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