JP2001347203A - 鉄塔塗装時の塗料飛散防止方法及びその装置 - Google Patents

鉄塔塗装時の塗料飛散防止方法及びその装置

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JP2001347203A JP2000171555A JP2000171555A JP2001347203A JP 2001347203 A JP2001347203 A JP 2001347203A JP 2000171555 A JP2000171555 A JP 2000171555A JP 2000171555 A JP2000171555 A JP 2000171555A JP 2001347203 A JP2001347203 A JP 2001347203A
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潔 安岡
Hisayoshi Shindo
久義 進藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の鉄塔を塗装する際の塗料飛散防止構造
として、従来では、鉄塔における塗装すべき全高さ範囲
の外側に、足場丸太による固定式の防護ネットを形成し
ていたが、大掛かりとなって種々の問題が生じていた。 【解決手段】 【請求項1】 鉄塔1の外側を囲繞し得る大きさの筒
状で所定小高さ幅の単一の防護ネット2と、鉄塔1の上
部位置と下端付近との間に鉛直方向に張設した防護ネッ
トガイド用のガイドロープ3,3と、防護ネット2をガ
イドロープ3,3に沿って昇降させる昇降装置4とを備
え、既設の鉄塔1を塗装する際に、防護ネット2で鉄塔
1の外側を囲繞した状態で該防護ネット2を塗装すべき
高さに対応して上下動させながら順次塗装を行えるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、既設の鉄塔を塗
装する際に塗料が周囲外方に飛散するのを防止するため
の塗料飛散防止方法及び塗料飛散防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】送電鉄塔は、防錆のために定期的に塗装
(刷毛塗り)されているが、塗装時に刷毛から塗料(ペ
ンキ)が垂れ落ちることがよくあり、高所から塗料が垂
れ落ちると風等の影響で鉄塔外方に飛散するおそれがあ
る。そして、特に市街地にある鉄塔を塗装するときに
は、鉄塔の外側に塗料飛散防止用の防護ネットを設置し
て行われている。尚、送電鉄塔は、送電線を高所で支持
する必要からかなりの高さを有しており、従って、鉄塔
における塗装すべき部分も広範囲の高さに亘っている。
【0003】従来では、鉄塔塗装時における塗料飛散防
止用の防護ネットは、図4に示すように、塗装すべき部
分のほぼ全高さ範囲に亘って鉄塔1の外側を囲繞するよ
うに設置される。その場合、従来(図4)の防護ネット
102は、一単位の高さH(例えばH=3〜5m)づつ
分割した分割防護ネット103,103・・を順次積み
上げて、塗装すべき鉄塔1のほぼ全高さ範囲を囲繞する
ようにしている。
【0004】ところで、図4に示す各分割防護ネット1
03,103・・は、それぞれ鉄塔1の所定高さ位置に
おいて、図5に示すようにして設置される。即ち、図5
に示す各分割防護ネット103は、鉄塔高さ方向の一単
位の高さH(図4)ごとにそれぞれ複数本の足場丸太1
05,105・・を鉄塔1の主材11又はトラス12に
縛り付けて鉄塔1の外側に四角形状に張出した枠組み1
04を形成し、その上下の枠組み104,104間の外
周4面にそれぞれネット106,106・・を張設して
構成されている。尚、ネット106は、塗料が通過しな
いようなメッシュの細かいものが採用されており、従っ
て風が当たったときにはかなり大きな風圧を受けるよう
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4及び図
5に示す従来の防護ネット構造では、次のような問題が
あった。 (1) 鉄塔1の各高さ位置において、分割防護ネット10
3,103・・を形成するためのそれぞれ複数本の足場
丸太105,105・・による枠組み104を組立てな
ければならず、多数本の足場丸太105を用意する必要
がある(資材コストが高価となる)とともに、その各枠
組み104の組立て作業が面倒であり且つその組立て作
業に長時間を要していた。 (2) 各分割防護ネット103(枠組み104及びネット
106)は、各段の高さ(高所)においてそれぞれ組立
てられるので、その高所での組立て作業に高度の熟練を
要するとともに危険を伴う。 (3) 各分割防護ネット103がそれぞれ鉄塔1に対して
固定されているので、防護ネット102の完成後に強風
が発生すると、急いで各ネット106,106・・を取
外す必要があり(ネットを付けたままでは、該ネット1
06で大きな風圧を受けるので、鉄塔1に悪影響を及ぼ
す恐れがある)、そのネット106の取外し及び再張設
の各作業が面倒であった。 (4) 各足場丸太105,105・・を鉄塔1の主材11
あるいはトラス12に縛り付けて枠組み104を組立て
ているので、鉄塔1(主材11又はトラス12)におけ
る各足場丸太105を縛り付けた部分に塗り残しが発生
し、枠組み104を解体した後にその各塗り残し部分を
補修塗りする必要があった。
【0006】本願発明は、上記した従来の鉄塔塗装時の
防護ネット構造の問題点に鑑み、簡単な構成で鉄塔塗装
時における塗料の飛散防止を達成でき、且つ強風時にネ
ットの除去作業が簡単に行え、さらに鉄塔に塗り残し部
分が発生しないような塗料飛散防止方法及び塗料飛散防
止装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、既設の鉄塔を塗装する際に、塗
料が外方に飛散するのを防止するための方法を対象にし
ている。
【0008】そして、本願請求項1の塗料飛散防止方法
では、添付図面に例示するように、鉄塔1の最大外形部
の外側を囲繞し得る大きさの筒状で所定小高さ幅の単一
の防護ネット2を使用し、該防護ネット2で鉄塔1の外
側を囲繞した状態で該防護ネット2を塗装すべき高さに
対応して上下動させながら順次塗装を行うことを特徴と
している。
【0009】防護ネット2は、鉄塔1の最大外形部(鉄
塔下端部が最大となる)の外側を囲繞し得る大きさの四
角形(例えば一辺の長さが6m程度の正方形)で、高さ
が例えば6m程度のものが採用可能である。尚、防護ネ
ット2におけるこれらの数値は特に限定するものではな
く、適宜に設計変更し得るものである。
【0010】又、防護ネット2は、鉄塔1の外側を囲繞
する状態で適宜のガイド手段により上下動可能にガイド
され、且つ適宜の昇降手段で昇降せしめ得るようになっ
ている。
【0011】そして、本願請求項1の塗料飛散防止方法
では、防護ネット2で鉄塔1の外側を囲繞した状態で該
防護ネット2を上下動させながら、その防護ネット2で
被覆した鉄塔部分を塗装するようにしているので、小高
さ幅で単一の防護ネットであっても、鉄塔1の塗装すべ
き全高さ範囲に亘って適用できる。又、防護ネット2
は、鉄塔1から離間した状態で上下動するので、鉄塔1
を塗り残しなく塗装できる。さらに、この防護ネット2
は、上下可動式になっているので、例えば天候が急変し
て強風が吹いたときに、防護ネット2を直ちに地上まで
降ろすことができる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の塗料飛散防止方
法を行うための塗料飛散防止装置を対象にしている。
【0012】そして、本願請求項2の塗料飛散防止装置
は、鉄塔1の最大外形部の外側を囲繞し得る大きさで所
定小高さ幅の筒状の防護ネット2と、鉄塔1の上部位置
と下端付近との間で且つ鉄塔1の外側における少なくと
も対向する2位置にそれぞれ鉛直方向に張設した防護ネ
ットガイド用のガイドロープ3,3と、防護ネット2を
ガイドロープ3,3に沿って昇降させる昇降装置4とを
備えている。
【0013】本願請求項2の塗料飛散防止装置では、防
護ネット2として上記請求項1に記載したものを使用で
きる。
【0014】ガイドロープ3,3は、鉄塔外側の少なく
とも対向する2位置にあればよいが、鉄塔外側の4位置
にそれぞれ設ける方がより一層安定する。又、この各ガ
イドロープ3,3は、鉄塔1の上部位置と下端付近との
2位置にそれぞれ外向きに突出させた各突出棒間に鉛直
姿勢で緊張させている。そして、防護ネット2は、各ガ
イドロープ3,3に対してそれぞれ上下2箇所において
ガイド環(例えば開閉可能なカラビナ)を係合させるこ
とにより、安定した姿勢で上下動し得るようにしてい
る。
【0015】昇降装置4は、防護ネット2を吊下げてい
る吊下げロープ41と、該吊下げロープ41を巻取るウ
インチ43を使用している。尚、吊下げロープ41は、
防護ネット2の対向位置に2箇所に設けるとよい。又、
ウインチ43は、動力式あるいは手動式のどちらでもよ
い。
【0016】そして、この請求項2の塗料飛散防止装置
は、単一の防護ネット2と、ガイドロープ3,3と、昇
降装置4という簡単な構成で、上記請求項1の塗料飛散
防止方法を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本願
実施形態を説明すると、この実施形態の塗料飛散防止装
置は、鉄塔1の外側を囲繞する大きさの防護ネット2を
4本のガイドロープ3,3・・で上下動自在にガイドし
ているとともに、防護ネット2を昇降させるための昇降
装置4を備えて構成している。
【0018】防護ネット2は、鉄塔1の外形を囲繞し得
る四角形状の上部枠21と下部枠22との間の外周4面
にそれぞれネット23,23・・を張設して形成してい
る。上部枠21及び下部枠22は、それぞれ鉄塔1の最
大外形部(鉄塔下端部が最大となる)よりやや大きい面
積を有している。尚、この実施形態の防護ネット2は、
一辺長さが6m程度の正方形の開口面積で高さ幅が6m
程度の大きさのものが採用されている。
【0019】又、この防護ネット2では、上下方向にフ
レーム等の骨材はなく、従って防護ネット2を地上に降
ろしたときにはネット23部分が上下に撓むようになっ
ている。ネット23は、塗料が通過しないようなメッシ
ュの細かいものが採用されている。又、4面の各ネット
23,23・・のそれぞれ下端部には、図3に示すよう
に例えば2m程度の高さ幅を有する垂れ下げネット2
5,25・・が連設されている。この垂れ下げネット2
5は、使用時に内側に折り曲げて下部枠22と鉄塔1の
外側面との間に張設し、塗装作業時に刷毛から塗料(ペ
ンキ)が垂れ落ちるのを受ける受けネットとして使用す
る。
【0020】ガイドロープ3,3・・は、鉄塔1におけ
る4つの主材11,11・・のそれぞれ外側において鉛
直方向に向けて張設されている。即ち、鉄塔1の上部位
置には、4つの主材11,11・・からそれぞれ外方に
突出する上突出棒31,31・・が取付けられ、他方、
鉄塔1の下端付近には各上突出棒31,31・・の直下
位置にそれぞれ下突出棒32,32・・が取付けられて
いて、上下一対の突出棒31,32間にそれぞれガイド
ロープ3(合計4本)が緊張状態で張設されている。
尚、このガイドロープ3は、少なくとも対向位置に2本
は必要であるが、4本に限定する必要はない。又、この
ガイドロープ3,3は、絶縁性の高い材質のものを採用
しており、もしガイドロープ3が送電線10に接触して
も電気が流れないようになっている。
【0021】防護ネット2には、各ガイドロープ3,3
・・に対応する4つの角部のそれぞれ上下2位置(合計
8位置)にそれぞれガイド環24,24・・を取付けて
いる。この上下一対で4組のガイド環24,24・・に
は、それぞれガイドロープ3を挿通させており、従って
防護ネット2は各ガイドロープ3,3・・に沿って上下
動し得るようになっている。尚、ガイド環24はカラビ
ナのような開閉自在な環体を使用し、ガイドロープ3に
対して係脱自在に係合させ得るようになっている。
【0022】昇降装置4は、防護ネット2を吊下げてい
る吊下げロープ41と、該吊下げロープ41を巻取るウ
インチ43を使用している。又、この実施形態では、昇
降装置4は鉄塔1を挟んだ対向位置の2箇所に使用して
いる。各吊下げロープ41,41は、対向位置にある2
本の上突出棒31,31の先端部付近に取付けた滑車4
2,42に巻掛けし、その各一端を防護ネット2の上部
枠21に固定するとともに、各他端側を地上まで垂下さ
せてそれぞれウインチ43,43に巻取らせている。ウ
インチ43は、例えば鉄塔主材11等に不動状態で取付
けられる。又、この実施形態では、各ウインチ43,4
3として手動式のものを使用しているが、他の実施形態
では動力式のものを使用してもよい。尚、各吊下げロー
プ41,41も、電気的に絶縁性の高い材質のものを使
用するとよい。
【0023】この実施形態の塗料飛散防止装置は、次の
ようにして組立てられる。まず、各上突出棒31,31
・・の先端部にガイドロープ3の一端を固定するととも
に滑車42(2本の上突出棒31,31にある)にウイ
ンチ43から繰出させた吊下げロープ41を巻掛けた状
態で、該各上突出棒31,31・・を鉄塔1の上部位置
まで運び上げてその基端部を各鉄塔主材11,11・・
に固定する。尚、各上突出棒31,31・・はそれぞれ
水平外方に突出する状態で、その先端寄り位置をそれぞ
れ控えロープ31a(絶縁性の高い材質)で支持する。
又、各下突出棒32,32・・を鉄塔下端付近における
各上突出棒31,31・・の直下位置の各鉄塔主材1
1,11・・に固定する。そして、各ガイドロープ3,
3・・を緊張させた状態で、その各下端部をそれぞれ下
突出棒32,32・・に固定する。次に、鉄塔1の回り
に防護ネット2を組立てるが、この防護ネット2の組立
て作業は全て地上で行える。そして、防護ネット2の上
部枠21及び下部枠22のそれぞれ4つの角部にある各
ガイド環24,24・・(合計8つ)をそれぞれガイド
ロープ3,3・・に係合させるとともに、各吊下げロー
プ41,41の各先端をそれぞれ防護ネット2の上部枠
21に固定すれば、この塗料飛散防止装置の組立てが完
了する。
【0024】このように、この実施形態の塗料飛散防止
装置では、その組立て時において高所での作業は各上突
出棒31,31・・の取付けだけであり、危険を伴う高
所作業を極めて少なくできる。又、その組立てに要する
時間は、従来の足場丸太を使用する場合に比して大幅に
短縮できる。
【0025】この塗料飛散防止装置は、次のようにして
使用される。即ち、この塗料飛散防止装置は、各ウイン
チ43,43を巻上げ側に同期操作して、防護ネット2
を図1に符号2′で示す最高高さ位置まで上昇させ、そ
こで各ウインチ43,43をロックさせる。このとき、
各垂れ下げネット25,25・・は、内側に折り曲げて
下部枠22と鉄塔1の外側面との間に張設しておく。そ
して、防護ネット2′で囲われた高さ範囲の鉄塔1部分
を塗装(刷毛塗り)するが、防護ネット2の高さ幅が6
m程度あるので、もし塗料が刷毛から垂れ落ちたときに
風で外方に飛ばされても、その落下塗料が防護ネット2
で阻止されて鉄塔外方に飛散するのを確実に防止でき
る。尚、刷毛から垂れ落ちた塗料のうち、鉄塔1の外側
に落ちたものは垂れ下げネット25,25・・で受ける
ことができる。又、このとき防護ネット2は、鉄塔1に
対して非接触状態で囲繞されているので、鉄塔1に塗り
残し部分が発生しない。そして、鉄塔1における当該高
さ範囲の塗装が終わると、各垂れ下げネット25,25
・・を一旦外し、昇降装置4,4(ウインチ43,4
3)を巻下げ側に同期操作し、防護ネット2を所定高さ
だけ下に移動させて、次の高さ範囲の塗装作業を行う。
以下、同様に防護ネット2を順次所定高さづつ下動させ
ながら当該防護ネット2で囲われた鉄塔部分を塗装して
いき、符号2″で示す最下端位置まで降ろしていく。こ
のように、防護ネット2を順次降下させながら鉄塔1を
塗装するようにすると、所定小高さ幅(6m程度)の単
一の防護ネット2であっても鉄塔1の塗装すべき全高さ
範囲に適用でき、少ない資材で対応できる。
【0026】又、防護ネット2は昇降式であるので、塗
装作業時に天候が急変して強風が発生しても防護ネット
2を速やかに地上まで降ろすことができ、風圧による鉄
塔1への悪影響は生じない。
【0027】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の塗料飛散防止方法は、既設の鉄塔1を塗
装する際に、所定小高さ幅の単一の防護ネット2で鉄塔
1の外側を囲繞した状態で該防護ネット2を塗装すべき
高さに対応して上下動させながら順次塗装を行うように
しているので、次のような効果がある。 小高さ幅の単一の防護ネット2であっても、鉄塔1
の塗装すべき全高さ範囲に亘って適用でき、従来の足場
丸太を組付けた防護ネットに比して資材コストが安価に
なる。 防護ネット2は、鉄塔1から離間した状態で上下動
するので、鉄塔1を塗り残しなく塗装でき、後で補修塗
りが不要となる。 防護ネット2は、上下可動式になっているので、例
えば天候が急変して強風が吹いたときに、防護ネット2
を直ちに地上まで降ろすことができ、風圧による悪影響
を受けない。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の塗料飛散防止装置は、鉄塔1の最大外形
部の外側を囲繞し得る大きさの筒状で所定小高さ幅の単
一の防護ネット2と、鉄塔1の上部位置と下端付近との
間で且つ鉄塔1の外側における少なくとも対向する2位
置にそれぞれ鉛直方向に張設した防護ネットガイド用の
ガイドロープ3,3と、防護ネット2をガイドロープ
3,3に沿って昇降させる昇降装置4とを備えて構成さ
れているので、次のような効果がある。 小高さ幅で単一の防護ネット2とガイドロープ3,
3と昇降装置4という簡単な構成であるので、従来のよ
うに足場丸太を組付けた大掛かりなものに比して、資材
コストが安価となり、且つ組立て工数及び組付け作業時
間を大幅に短縮できる。 この塗料飛散防止装置を組立てるのに、危険を伴う
高所での組立て作業が大幅に削減できる。 防護ネット2が鉄塔1に対して上下動し得るように
なっているので、例えば天候の急変により強風が吹いた
ときに、防護ネット2を簡単に地上まで降下させること
ができ、風圧による鉄塔1への悪影響を回避できる。 防護ネット2は、鉄塔1に対して離間した状態で設
置されているので、従来の足場丸太を組付けた防護ネッ
トのように鉄塔1に塗り残しが発生することがない(補
修塗りの必要がない)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の塗料飛散防止装置の斜視図であ
る。
【図2】図2のII−II矢視図である。
【図3】図1の塗料飛散防止装置に使用されている防護
ネットの斜視図である。
【図4】従来の塗料飛散防止構造の斜視図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【符号の説明】
1は鉄塔、2は防護ネット、3はガイドロープ、4は昇
降装置、21は上部枠、22は下部枠、23はネット、
24はガイド環、31は上突出棒、32は下突出棒、4
1は吊下げロープ、42は滑車、43はウインチであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の鉄塔(1)を塗装する際に、鉄塔
    (1)の最大外形部の外側を囲繞し得る大きさの筒状で
    所定小高さ幅の単一の防護ネット(2)を使用し、該防
    護ネット(2)で鉄塔(1)の外側を囲繞した状態で該
    防護ネット(2)を塗装すべき高さに対応して上下動さ
    せながら順次塗装を行うことを特徴とする鉄塔塗装時の
    塗料飛散防止方法。
  2. 【請求項2】 鉄塔(1)の最大外形部の外側を囲繞し
    得る大きさの筒状で所定小高さ幅の単一の防護ネット
    (2)と、鉄塔(1)の上部位置と下端付近との間で且
    つ鉄塔(1)の外側における少なくとも対向する2位置
    にそれぞれ鉛直方向に張設した防護ネットガイド用のガ
    イドロープ(3,3・・)と、防護ネット(2)をガイ
    ドロープ(3,3・・)に沿って昇降させる昇降装置
    (4)とを備えたことを特徴とする鉄塔塗装時の塗料飛
    散防止装置。
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