JP6557888B2 - ネットの昇降装置 - Google Patents
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Description
(例えば、特許文献1参照)
しかしながら、この先行文献1の装置では、1つの支柱に1つのウインチが必要とするようになり、ネットを昇降させる装置が大がかりとなる上、コストも高くなる。
また、ネットを昇降させる際には、それぞれの支柱に作業者が1人づつ配置せざるを得ず作業効率も良くないものであった。
また、一度にネットを昇降させるためには、複数台の支柱に設置されたウインチ手段を可動させなければならず、そのためには支柱数分の作業者が必要であった。
また、前記干渉することによりワイヤー部材がねじれて乱巻き状態となり、これに伴って摩耗、変形、切断することもあった。
また、本発明は、ワイヤー分岐部材は、ベース部材と該ベース部材に取り付けられウインチ手段から延びてくるワイヤー部材を案内するローラー部材と、前記ワイヤー部材を左右に分岐するための左右2つの分岐ローラーとから構成されていることを特徴とする。
これによって1つのウインチ手段に巻き取られているワイヤー部材が左右方向に分岐してウインチ手段が取り付けられている支柱の左右にある支柱のネットに連結されているため、1つのウインチ手段を操作することでその左右にある支柱に支持されているネットも一緒に上下動させることが出来る。
このため、少ない作業者でネットの昇降作業が出来、また、ウインチ手段を少なくすることができるため、コストも低減できるという効果がある。
このため、ウインチ手段に巻き取られているワイヤー部材の他端が左右に分岐されて左右方向に可動する際に分岐ローラーによってその動きがスムーズになる。
そして、ワイヤー分岐部材は、ベース部材にローラー部材と分岐ローラーが取り付けられているため、支柱の上端にベース部材を取付けるだけでワイヤー分岐部材が簡単に設置できるという効果がある。
この構成によれば、ワイヤー部材が緩んだ時にローラーから外れるのを防止すると共に、ワイヤーガイド部材のガイド幅が左右の分岐ローラーの間隔よりも広くしてあるため、ワイヤー部材がワイヤーガイド部材に接することなく分岐ローラーに直接接するようになり、その作動がスムーズとなる効果がある。
この構造によれば、ワイヤーガイド部材の高さが分岐ローラーの高さより低いため、ワイヤー部材がワイヤーガイド部材を通過後に分岐ローラーから上方側へ外れるのを阻止することができるという効果がある。
そのため、ワイヤー部材の脱線や乱巻きによるワイヤーの切断や破損などによるトラブルを最小限に抑え、メンテナンス等の費用を大幅に減少させる効果がある。
なお、本実施例においては、野球場などで使用される防球ネット装置を例として示す。
本発明のネット昇降装置は、地面から上下方向に延びる6本の支柱1〜6を備え、該6本の支柱間には側面ネット7、8、9、10、11が取付バンド等の適宜手段で取り付けられ、支柱1と6の間にはネットが設けられていない。
一方、各支柱1〜6の上端部には天井ネット12が設けられている。この天井ネット12は、強風や積雪時に柱に負荷がかかり倒れたり、雪の重みで破損するのを防止するために昇降動されるように構成されている。
左右の支柱1、3の間にある支柱2の外側下端部にはワイヤー部材13を巻き取り自在とするウインチ手段14がバンド等で固定されている。
このウインチ手段は、ワイヤー部材13の一端が巻き取られており、該ワイヤー部材13の他端は、3方向に分岐されている。
一方、支柱2の上端には、前記ワイヤー部材13を3方向に分岐させるためのワイヤー分岐部材15が取り付けられている。
このワイヤー分岐部材15は、長方形とされた平板状のベース部材26と、該ベース部材26の一端側に回動自在とされたローラー部材19と、他端側の上面に設けられた回動自在の左右2つの分岐ローラー22、23とを備えている。
なお、ワイヤー分岐部材15の位置を固定するのは、前記固定片28に設けた切欠溝31とバンド部材27に設けた突起部29との係合によって行われる。そして、この突起部29に形成されたネジ部にナット30を螺合させて固定する。
この第4ワイヤーガイド部材25は、所定の角度、例えば45度程度上方に向けて傾斜している。
これによって、昇降時にワイヤー部材13cが該第4ワイヤーガイド部材25に干渉するのが防止でき、摩耗したり、切断されたりするのを防ぐことができる。
第1ワイヤーガイド部材20のガイド幅は、ローラー部材19のローラー幅よりも短くしている。このガイド幅を短くすることによってローラー部材19を通過したワイヤー部材13がローラー部材19から外れるのを防止するためである。
また、第2ワイヤーガイド部材21のガイド幅D(図6参照)は、左右2つの分岐ローラー22、23の間隔E(図6参照)よりも広くしている。( D>E )
このガイド幅Aを広くすることによって、ワイヤー部材13が第2ワイヤーガイド部材21に接することなく分岐ローラー22、23に直接接するようになり、その作動がスムーズになると伴に接触によりワイヤー部材13の摩耗や切断等による不具合を防ぐことができる。
さらに、第2ワイヤーガイド部材21のガイド高さF(図6参照)を分岐ローラー22、23のローラーの高さG(図6参照)よりも低くしている。( F<G )これによって、ワイヤー部材13が第2ワイヤーガイド部材21を通過後に分岐ローラー22、23から上方側へ外れるのを防止することができる。
分岐されたワイヤー部材13の第1分岐ワイヤー部材13aは、前記した分岐ローラー22に接した状態でその先端部が前記支柱1の上端部に設けられた滑車部材16を介して天井ネット12に連結されている。
また、分岐された第2分岐ワイヤー部材13bは、分岐ローラー23に接した状態で、その先端部が前記支柱3の上端部に設けられた滑車部材17を介して天井ネット12に連結されている。
一方、分岐された第3分岐ワイヤー部材13cは、ローラー部材24、第4ワイヤーガイド部材を経て天井ネット12にその先端部が連結されている。
つまり、ウインチ手段14、41の巻取り、繰り出し操作によって、ウインチ手段14、41が取り付けられている支柱、およびその両側の支柱上端に連結されている天井ネット12を昇降動させることができる。
また、本実施例では、支柱が6本の防球ネット装置について説明したが、これに限らず、支柱が複数本でも適用することも可能である。
2 支柱
3 支柱
4 支柱
5 支柱
6 支柱
7 側面ネット
8 側面ネット
9 側面ネット
10 側面ネット
11 側面ネット
12 天井ネット
13 ワイヤー部材
14 ウインチ手段
15 ワイヤー分岐部材
16 滑車部材
17 滑車部材
18 第3ワイヤーガイド部材
19 ローラー部材
20 第1ワイヤーガイド部材
21 第2ワイヤーガイド部材
22 分岐ローラー
23 分岐ローラー
24 ローラー部材
25 第4ワイヤーガイド部材
26 ベース部材
27 バンド部材
28 固定片
29 突起部
30 ナット
31 切欠溝
40 ワイヤー部材
41 ウインチ手段
42 ワイヤー分岐部材
43 滑車部材
44 滑車部材
Claims (2)
- 上下方向に延びる複数の支柱を備え、該支柱間に貼設されるネットを昇降動させるネット昇降装置において、前記複数の支柱のうち少なくとも1つの支柱の下部にワイヤー部材の一端が取付けられるとともに、該ワイヤー部材を巻き取り可能とするウインチ手段が設けられており、該ウインチ手段に巻き取られているワイヤー部材の他端は、上方に延びて、支柱の上端に設けられているワイヤー分岐部材を介して少なくとも左右方向に分岐され、該分岐されたワイヤー部材の端部は、左右方向に配置されている支柱の上端部に設けられた滑車部材を介してネットにそれぞれ連結されているとともに前記ワイヤー分岐部材は、ベース部材と該ベース部材に取り付けられウインチ手段から延びてくるワイヤー部材を案内するローラー部材と、前記ワイヤー部材を左右に分岐するための左右2つの分岐ローラーとから構成され、前記ワイヤー分岐部材は、前記ローラー部材と前記分岐ローラーとの間に逆U字状のワイヤーガイド部材が設けられており、該ワイヤーガイド部材のガイド高さは、前記左右の分岐ローラーの高さよりも低いことを特徴とするネット昇降装置。
- 前記ワイヤー分岐部材は、前記ローラー部材と前記分岐ローラーとの間に逆U字状のワイヤーガイド部材が設けられており、該ワイヤーガイド部材のガイド幅は、前記左右の分岐ローラーの間隔よりも広いことを特徴とする請求項1記載のネットの昇降装置。
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