JP2014100710A - 送電鉄塔の素地調整方法、飛散防止方法および飛散防止装置 - Google Patents

送電鉄塔の素地調整方法、飛散防止方法および飛散防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】屑等の飛散を防止しながら、送電鉄塔の上部のボルト廻りや狭隘部等の素地調整を容易且つ確実に行うことできる技術を提供する。
【解決手段】送電鉄塔10の上部鉄塔部30の周囲を、飛散防止シート100および防護ネット200で覆う。飛散防止シート100は、塗料吸収性を有する塗料吸収シート113と、塗料吸収シート113の両面に重ねられているメッシュシート111および112により構成されている。防護ネット200の目開きは、風等によって飛散防止シート100が架渉線40に接触するのを防止することができる値に設定される。この状態で、エアーブラスト工具410を用いて送電鉄塔の素地調整を行う。エアーブラスト工具410は、圧縮機600から供給される圧縮空気によって研掃材を噴射する。素地調整時に発生する屑等は、飛散防止シート100によって飛散が防止されるとともに、集塵機700によって収集される。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電鉄塔の素地調整方法、送電鉄塔の素地調整時に発生する屑等の飛散を防止する飛散防止方法及び飛散防止装置に関する。
構造物を塗装する際には、塗料の付着性を高めるため(塗膜の性能低下を防止するため)に、塗装する素材の表面(「素地」と呼ばれている)に付着している付着物や旧塗膜等を除去する作業(「素地調整」と呼ばれている)が必要である。
ここで、送電鉄塔等の鉄塔の上部を調整する場合には、足場が不安定であるため、両手を使用する大型工具を使用することができない。
このため、従来では、特許文献1に開示されているように、スクレーパーやワイヤブラシ等の手工具あるいはディスクサンダー等の電動工具を用いて鉄塔の上部の素地調整を行っていた。
また、鉄塔の上部を塗装する場合には、塗料が鉄塔の周囲に飛散しないように対策を講じる必要がある。このため、従来では、特許文献1に開示されているように、鉄塔の上部の周囲を導電性網目状ネットで覆うことによって塗料の飛散を防止していた。
なお、特許文献1に開示されている導電性網目状ネットは、塗料が通過しないように目開き(目の間隔)が小さく設定されるため、風圧による影響(空気抵抗)があり、風が吹くと膨らむ。送電鉄塔の上部を覆っている導電性網目状ネットが風によって膨らむと、導電性網目状ネットが送電鉄塔の上部に吊持されている架渉線(電力線)に接触するおそれがある。
このため、従来では、風の緩やかな日を限定して、導電性網目状ネットを取り付けて作業を行い、風が強い日や夜間等の作業を行わない場合には導電性網目状ネットを取り外していた。
特開2003−190869号公報
従来のように、スクレーパーやワイヤブラシ等の手工具あるいはディスクサンダー等の小型の電動工具を用いて送電鉄塔の上部の素地調整を行う場合、ボルト廻りや狭隘部等の素地調整が困難である。塗料の付着性を高めるためには、このようなボルト廻りや狭隘部等の素地調整を確実に行う必要がある。
しかしながら、前述したように、送電鉄塔の上部は足場が不安定であるため、素地調整の作業精度が高い(ボルト廻りや狭隘部等を確実に素地調整することができる)大型工具を使用するのが難しい。また、必要な設備の仮設も困難である。さらに、このような大型工具を使用する場合には、素地調整時に発生する屑等が送電鉄塔の周囲に飛散しないように対策を講じる必要がある。このため、従来は、送電鉄塔の上部の素地調整の精度を高めるのが困難であると思われていた。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、送電鉄塔、特に送電鉄塔の上部の素地調整時に発生する屑等が送電鉄塔の周囲に飛散するのを防止しながら、ボルト廻りや狭隘部等の素地調整を容易且つ確実に行うことできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、以下のように構成される。なお、以下の発明は、送電鉄塔を塗装する前に、塗料の付着性を高めるために、素地に付着している付着物や旧塗膜等を除去する作業(素地調整)を行う際に用いられる。また、本発明は、好適には、送電鉄塔の上部を素地調整する際に用いられるが、送電鉄塔の上部以外の箇所を素地調整する際に用いることもできる。勿論、送電鉄塔以外の種々の鉄塔の素地調整を行う際に用いることもできる。
なお、「送電鉄塔の上部」は、少なくとも、架渉線(電力線)が吊持される腕金部が取り付けられている箇所を含む領域(例えば、「上部塔体部」)が対応する。
第一の発明は、送電鉄塔の素地調整方法に関する。
本発明では、送電鉄塔の周囲を飛散防止シートで覆うとともに、飛散防止シートの周囲を防護ネットで覆った状態で、エアーブラスト工具を用いて送電鉄塔の素地調整を行う。
エアーブラスト工具は、圧縮空気を利用して研掃材(ブラスト材)を素地の表面に噴射することによって、素地の表面に付着している付着物や旧塗膜等を除去する(ブラスト処理)。エアーブラスト工具は、作業員が片手で保持した状態で操作することができる。研掃材としては、送電鉄塔の素地調整に適切な公知の研掃材を用いることができる。例えば、ガーネット(さくろ石)が用いられる。
なお、好適には、圧縮空気を供給する空気圧縮機は、送電鉄塔の下部に配置される。また、エアーブラスト工具は、ロープ等の吊部材に取り付けられ、吊部材は、移動ガイドに沿って移動可能に配置される。
飛散防止シートは、送電鉄塔を素地調整した後に塗装する際に使用する塗料が送電鉄塔の周囲に飛散するのを防止するように構成されている。本発明の飛散防止シートは、送電鉄塔を塗装する際に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、塗料吸収シートに重ねられた、複数の網目(メッシュ)を有するメッシュシートにより構成されている。メッシュシートは、好適には、塗料吸収シートの、少なくとも送電鉄塔側に重ねられる。塗料吸収シートとメッシュシートは、重ねた状態で一体化される。例えば、接着剤を用いてまたは熱融着等によって接合され、あるいは、糸を用いて縫い付けられる。また、好適には、塗料吸収シートは、メッシュシートによって形成される収納空間内に取り出し可能に収容される。
メッシュシートは、雨や熱等に強い材料、例えば、ポリエステル系の素材を編み込んで形成される。また、メッシュシートとしては、塗料が通過し難く、風による影響(空気抵抗)が小さく、メッシュシートを介して送電鉄塔に過大な荷重が印加されないメッシュシートが用いられる。例えば、目開き(目の間隔)が0.5mm〜5mm、好適には、1mm〜3mmのメッシュシートが用いられる。
塗料吸収シートとしては、好適には、塗料吸収性と通気性を有しているシートが用いられる。塗料吸収シートの塗料吸収性は、使用される塗料の特性に応じて設定される。例えば、油性塗料が用いられる場合には、親油性を有する材料により形成され、油性塗料を吸収する塗料吸収シートが用いられる。また、水性塗料が用いられる場合には、親水性を有する材料により形成され、水性塗料を吸収する塗料吸収シートが用いられる。塗料吸収シートは、種々の材料により形成することができる。好適には、塗料吸収シートは、不織布シートにより構成される。
塗料吸収シートを含む飛散防止シートを用いることにより、塗装時に使用する塗料の飛散だけでなく、研掃材を含む、素地調整時に発生する屑等の飛散も防止することができる。
飛散防止シートは、塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートを有しているため、メッシュシート単体の場合よりは空気抵抗が大きい。このため、飛散防止シートは、風によって膨らむおそれがある。本発明では、飛散防止シートが風によって膨らみ、送電鉄塔の上部に吊持されている架渉線(送電線)に接触するのを防止するために防護ネットが配置されている。防護ネットとしては、風圧による影響(空気抵抗)が飛散防止シートより小さく、飛散防止シートが架渉線に接触しないように飛散防止シートの膨らみを抑制することができる強度を有するネットが用いられる。例えば、リプロン(ポリプロピレン)製の素材をラッセル編みし、目開き(目の間隔)が30mmのネットが用いられる。
本発明では、取り回しが簡単なエアーブラスト工具を使用することにより、足場が不安定な送電鉄塔の上部において、ボルト廻りや狭隘部等の素地調整を容易且つ確実に行うことできる。また、送電鉄塔の塗装時に使用する塗料の飛散を防止することができる飛散防止シートを送電鉄塔の周囲に配置しているため、塗装時に使用する塗料の飛散だけでなく、素地調整時に発生する屑等の飛散も防止することができる。さらに、飛散防止シートの周囲に、飛散防止シートが風によって膨らむのを防止する防護ネットが配置されているため、飛散防止シートが送電鉄塔に吊持されている架渉線に接触するのを防止することができる。特に、飛散防止シートを送電鉄塔の周囲に配置しているとともに、防護ネットを飛散防止シートの周囲に配置しているため、風向きに関係なく、塗装時に使用する塗料や素地調整時に発生する屑等の飛散を防止することができるとともに、風による飛散防止シートの膨らみを防止することができる。
なお、本発明の飛散防止シートは、メッシュシートの目を細かくすることなく、安価に、塗料の飛散防止効果を高めることができる。
第一の発明の異なる形態では、エアーブラスト工具として吸引式エアーブラスト工具を用いている。吸引式エアーブラスト工具は、圧縮空気を流すことにより発生する負圧を利用して研掃材を吸引し、噴射する。
本形態では、研掃材収容容器をエアーブラスト工具とともに送電鉄塔の上部に配置することができるため、研掃材を送電鉄塔の上部に供給する設備を設ける必要がない。
第二の発明は、送電鉄塔の飛散防止方法に関する。
本発明では、送電鉄塔の周囲を飛散防止シートで覆うとともに、飛散防止シートの周囲を防護ネットで覆う。
飛散防止シートは、送電鉄塔の塗装時に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、塗料吸収シートに重ねられた、複数の網目(メッシュ)を有するメッシュシートにより構成されている。飛散防止シートとしては、前述した送電鉄塔の素地調整方法で使用する飛散防止シートを用いることができる。
本発明では、送電鉄塔の周囲を覆うように配置した飛散防止シートによって、送電鉄塔の塗装時に使用する塗料の飛散だけでなく、素地調整時に発生する屑等の飛散も防止することができる。また、飛散防止ネットの周囲を覆うように配置した防護ネットによって、飛散防止シートが風によって膨らみ、送電鉄塔に吊持されている架渉線に接触するのを防止することができる。これにより、素地調整を高精度に行うことができる工具、好適にはエアーブラスト工具を使用することができる。
第三の発明は、送電鉄塔の飛散防止装置に関する。
本発明は、送電鉄塔の周囲を覆うように配置される飛散防止シートと、飛散防止シートの周囲を覆うように配置される防護ネットを備えている。飛散防止シートは、送電鉄塔の塗装時に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、塗料吸収シートに重ねられた、複数の網目(メッシュ)を有するメッシュシートにより構成されている。
本発明では、送電鉄塔の周囲を覆うように配置した飛散防止シートによって、送電鉄塔の塗装時に使用する塗料の飛散だけでなく、素地調整時に発生する屑等の飛散も防止することができる。また、飛散防止ネットの周囲を覆うように配置される防護ネットによって、飛散防止シートが風によって膨らみ、送電鉄塔に吊持されている架渉線に接触するのを防止することができる。これにより、素地調整を高精度に行うことができる工具、好適にはエアーブラスト工具を使用することができる。
第三の発明の異なる形態では、塗料吸収シートは、不織布シートにより構成されている。
本形態では、塗料吸収シートとして不織布シートを用いているため、軽量で、所望の特性を有する飛散防止シートを安価に製造することができる。
第三の発明の他の異なる形態では、メッシュシートは、塗料吸収シートを挟んで両側に重ねられている第1のメッシュシートと第2のメッシュシートを有している。第1のメッシュシートと第2のメッシュシートとしては、別々のメッシュシートを用いてもよい。あるいは、1枚のメッシュシートを折返し部で折り返し、折返し部を挟んで一方側を第1のメッシュシート、他方側を第2のメッシュシートとして用いることもできる。
本形態では、塗料吸収シートの両面に重ねられている第1および第2のメッシュシートによって強度を確保することができるため、強度を有する塗料吸収シートを用いる必要がなく、より安価に製造することができる。
第三の発明の他の異なる形態では、メッシュシートによって、開口部を有する収容空間が形成されている。そして、塗料吸収シートは、収容空間内に、開口部から取り出し可能に収容されている。収容空間は、別々の第1のメッシュシートと第2のメッシュシートによって形成してもよいし、1枚のメッシュシートを折り畳んで形成してもよい。
本形態では、塗料吸収シートを交換することができるため、1回〜数回使用可能な塗料吸収性および強度を有する塗料吸収シートを用いることができ、より安価に製造することができる。
第三の発明の他の異なる形態では、飛散防止シートは、水平方向から見て、左右の一方側、好適には、主柱材の近傍に収納できるように配置される。例えば、飛散防止シートの上端部を、水平方向に沿って延びる支持部材にカーテン状に支持し、水平方向に沿った一方側の端部を主柱材の近傍に固定する。そして、飛散防止シートの、水平方向に沿った他方側の端部を、水平方向に沿って他方方向側に移動させることにより、送電鉄塔が飛散防止シートで覆われた状態となる。一方、飛散防止シートの、水平方向に沿った他方側の端部を、水平方向に沿って一方方向側に移動させることにより、飛散防止シートが、水平方向に沿った一方側に収納された状態となる。
また、防護ネットは、水平方向から見て、上方側に収納できるように配置される。例えば、防護ネットの上端部を固定する。そして、防護ネットを、下端部から上方側に巻き取ることにより、防護ネットが、垂直方向に沿った上方側に収納された状態となる。一方、防護ネットの巻き取りを解除することにより、飛散防止シート(あるいは、送電鉄塔)が防護ネットで覆われた状態となる。
飛散防止シートの外周に防護ネットが配置されている場合でも、強風時には、飛散防止シートおよび防護ネットが膨らんで送電鉄塔に吊持されている架渉線と接触するおそれがある。特許文献1に開示されている従来技術では、導電性網目状ネットが架渉線に接触するおそれがある場合には、導電性網目状ネットを取り外し、その後再度取り付けていた。本形態では、飛散防止シートおよび防護ネットを収納することができるため、強風時等のように、飛散防止シートおよび防護ネットが膨らんで架渉線に接触するおそれがある場合に、飛散防止シートおよび防護ネットを取り外しおよび取り付ける必要がない。これにより、素地調整に要する時間および労力を軽減することができる。
本発明の送電鉄塔の素地調整方法、飛散防止方法および飛散防止装置を用いることにより、送電鉄塔の素地調整時に発生する屑等が送電鉄塔の周囲に飛散するのを防止しながら、ボルト廻りや狭隘部等の素地調整を容易且つ確実に行うことできる。
送電鉄塔の上部塔体部の周囲を飛散防止シートおよび防護ネットで覆う方法の一実施の形態を示す図である。 図1のII−II線矢視図である。 図2を矢印III方向から見た図である。 本発明で用いるエアーブラスト装置の一実施の形態を示す図である。 本発明で用いるエアーブラスト装置の他の実施の形態を示す図である。 飛散防止シートの第1の実施の形態を示す図である。 図6のVII−VII線矢視図である。 飛散防止シートの第2の実施の形態を示す図である。 図8のIX−IX線矢視図である。 飛散防止シートの第3の実施の形態を示す図である。 図10のXI−XI線矢視図である。 送電鉄塔の腕金部の周囲を飛散防止シートおよび防護ネットで覆う方法の一実施の形態を示す図である。 図12を矢印XIII方向から見た図である。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下では、送電鉄塔の上部を塗装する前に、塗料の付着性を高めるために、素地に付着している付着物や旧塗膜等を除去する素地調整を行う場合について説明する。
本発明は、好適には、送電鉄塔の上部を素地調整する際に用いられるが、送電鉄塔の上部以外の箇所を素地調整する際に用いることもできる。勿論、送電鉄塔以外の種々の鉄塔の素地調整を行う際に用いることもできる。
送電鉄塔の一例が図1に示されている。
図1に示されている送電鉄塔10は、下部塔体部20、上部塔体部30、腕金部35を有している。
下部塔体部20は、主柱材21、水平材22、斜材23、補助材24等により構成され、平面断面(水平方向の断面)が四角形を有している。上部塔体部30は、主柱材31、水平材32、斜材33等により構成され、平面断面が四角形を有している。腕金部35は、腕金主材36、腕金吊材37等により構成されている。腕金主材36、腕金吊材37は、上部鉄塔部30を構成する主柱材31に取り付けられている。なお、腕金主材35には、送電用の架渉線(送電線)40が吊持される。
本発明の「送電鉄塔の上部」は、少なくとも、腕金部35(腕金主材36、腕金吊材37)が取り付けられている領域(図1に示す送電鉄塔10では、上部塔体部30)が対応する。なお、「送電鉄塔の上部」に腕金部35を含ませてもよい。
送電鉄塔10の上部塔体部30を素地調整および塗装する際に、上部塔体部30の周囲を飛散防止シート100および防護ネット200で覆う方法の一実施の形態が、図1〜図3に示されている。図1は、上部塔体部30の周囲が飛散防止シート100および防護ネット200で覆われた送電鉄塔10を水平方向から見た図である。図2は、図1のII−II線矢視図であり、図3は、図2を矢印III方向から見た図である。
送電鉄塔10の上部塔体部30の周囲には、飛散防止シート100が配置されている。本実施の形態では、図2に示されているように、四角形を形成する主柱材31a〜31dの周囲に4つの飛散防止シート100a〜100dが配置されている。飛散防止シート100の構成については後述する。
飛散防止シート100(100a〜100c)は、収納可能に配置されている。
例えば、飛散防止シート100cは、図3に示されているように、上部塔体部30の上部に水平方向に沿って延びるように配置されているFRP(繊維強化プラスチック)製の支持部材310に、カーテン状に支持されている。すなわち、飛散防止シート100cの上端部が、支持部材310に沿って展開し、あるいは、水平方向に沿った一方側に収納可能に支持されている。飛散防止シート100cの、水平方向に沿った一方側の端部(例えば、左側端部)は、上部塔体部30の主柱材31dに取り付けられたFRP(繊維強化プラスチック)製の補助部材に、紐等によって固定されている。また、飛散防止シート100cの、水平方向に沿った他方側の端部(例えば、右側端部)は、垂直方向に沿って延びるように配置されているロープに紐等によって固定されている。
これにより、ロープを(飛散防止シート100cの、水平方向に沿った他方側の端部を)水平方向に沿って一方方向側(例えば、左方向)に移動させると、飛散防止シート100cは、水平方向に沿った一方方向側(例えば、左側)に収納される。一方、ロープを(飛散防止シート100cの、水平方向に沿った他方側の端部を)水平方向に沿って他方方向側(例えば、右側)に移動させると、飛散防止シート100cは、水平方向に沿って展開する。これにより、上部塔体部30の主柱材31cと31dの間の周囲が飛散防止シート100cによって覆われた状態となる。
なお、飛散防止シート100(100a〜100c)を水平方向に沿った一方側(好適には、主柱材31の近傍)に収納した状態では、収納した飛散防止シート100を結束材で束ねるのが好ましい。結束材としては、例えば、ポリプロピレン(PP)製のロープ、結束バンド、接続リング(カラビナ)等が用いられる。
飛散防止シート100が風によって膨らむと、飛散防止シート100が架渉線40に接触するおそれがある。本実施の形態では、飛散防止シート100が風によって膨らみ、架渉線40に接触するのを防止するために、飛散防止シート100の周囲に、防護ネット200が配置されている。
防護ネット200としては、風速による影響(空気抵抗)が飛散防止シート100より小さく、飛散防止シート100が架渉線40に接触しないように飛散防止シート100の膨らみを抑制することができる強度を有するネットが用いられる。例えば、リプロン(ポリプロピレン)製の素材をラッセル編みし、目開き(目の間隔)が30mmのネットが用いられる。
本実施の形態では、飛散防止シート100と同様に、四角形を形成する主柱材31a〜31dの周囲(飛散防止シート100a〜100dの周囲)に4つの防護ネット200a〜200dが配置されている。
例えば、防護ネット200cは、図3に示されているように、上部塔体部30の上部に水平方向に沿って延びるように配置されているFRP製の支持部材320に、紐等によって固定されている。
これにより、防護ネット200cを、垂直方向に沿って下端部から上方側(支持部材320の方向)に巻き取ると、防護ネット200cは、上部塔体部30の垂直方向に沿った上方側に収納される。一方、防護ネット200cの巻き取りを解除すると、防護ネット200cは、垂直方向に沿って展開する。これにより、飛散防止シート100c(あるいは、上部塔体部30の主柱材31cと31dの間)の周囲が防護ネット200cによって覆われた状態となる。
なお、防護ネット200(200a〜200d)を垂直方向に沿った上方側に巻き取った(収納した)状態では、巻き取った(収納した)防護ネット200を結束材で束ねるのが好ましい。結束材としては、例えば、ポリプロピレン(PP)製のロープ、結束バンド、接続リング(カラビナ)等が用いられる。
飛散防止シート100および防護ネット200を収納する方法は、適宜選択可能である。例えば、共に、同じ収納方法(例えば、カーテン状に移動させることによって収納する収納方法、巻き取ることによって収納する収納方法)を用いることができる。また、飛散防止シート100および防護ネット200を収納する位置は、適宜選択可能である。例えば、同じ位置(例えば、水平方向に沿った一方側、垂直方向に沿った上方側)に収納することができる。
本発明では、送電鉄塔の上部を素地調整する方法として、圧縮空気を利用して研掃材(ブラスト材)(「研削材」と呼ばれることもある)を噴射するエアーブラスト工法を用いている。エアーブラスト工法は、圧縮空気を利用して研掃材(ブラスト材)を素地の表面に噴射することによって、素地の表面に付着している付着物や旧塗膜等を除去する(ブラスト処理)方法である。エアーブラスト工法では、大掛かりな設備を必要としない。また、エアーブラスト工法で使用するエアーブラスト工具は、作業員が片手で保持した状態で操作することができるため、取り扱いが容易である。
本実施の形態で用いるエアーブラスト装置の第1の実施の形態を、図1、図4を参照して説明する。図4に示すエアーブラスト装置は、圧縮空気を流すことによって発生する負圧を利用して研掃材を噴射する(「吸引式ブラスト方式」と呼ばれている)。
図4に示されているエアーブラスト装置は、エアーブラスト工具(吸引式エアーブラスト工具)410、研掃材収容容器500、空気圧縮機600、エアータンク620等を有している。エアーブラスト工具410は、ノズル411、研掃材吸引部412、グリップ413、レバー414、取付部415を有している。研掃材収容容器500には、素地に付着している付着物や旧塗膜等を除去するための研掃材が収容されている。研掃材としては、送電鉄塔の素地調整を行うのに適した公知の研掃材が用いられる。例えば、ガーネット(さくろ石)が用いられる。
空気圧縮機600で圧縮された圧縮空気は、空気ホース610を介してエアータンク620に蓄積される。エアータンク620に蓄積された圧縮空気は、空気ホース630を介してエアーブラスト工具410に供給される。
操作員が、エアーブラスト工具410のグリップ413を保持した状態でレバー414を操作すると、圧縮空気が研掃材吸引部412を介してノズル411から噴射される。この時、研掃材吸引部412は、圧縮空気が流れることによって発生する負圧によって、研掃材収容容器500に収容されている研掃材を、研掃材ホース510を介して吸引し、ノズルから噴射する。
本実施の形態では、空気圧縮機600を送電鉄塔10の下方に配置するとともに、エアータンク620を送電鉄塔の上部(素地調整を行う場所)に配置し、空気圧縮機600から空気ホース610を介して圧縮空気をエアータンク620に供給している。
また、作業員は、空気ホース630を介してエアータンク620に接続されているエアーブラスト工具410、研掃材ホース510を介してエアーブラスト工具410に接続されている研掃材収容容器500を保持した状態で素地調整を行う。
なお、エアーブラスト工具410や空気ホース630を、移動ガイドに沿って作業エリア内を移動可能な吊部材を用いて吊り下げるのが好ましい。例えば、エアーブラスト工具410の取付部415に、移動ガイドに沿って作業エリア内を移動可能なロープ等の吊部材を取り付ける。このように、エアーブラスト工具410や空気ホース630を吊部材を用いて吊り下げた状態で素地調整を行うことにより、作業効率が向上する。研掃材収容容器500は、作業員が腰にぶら下げて持ち運んでもよいし、移動ガイドに沿って移動可能な吊部材を用いて吊り下げてもよい。
本実施の形態で用いるエアーブラスト装置の第2の実施の形態を、図5を参照して説明する。図5に示すエアーブラスト装置は、研掃材収容容器内に圧縮空気を供給し、圧力を上げて研掃材を一気に噴射する(「加圧式ブラスト方式」と呼ばれている)。
図5に示されているエアーブラスト装置は、エアーブラスト工具(加圧式エアーブラスト工具)420、空気圧縮機800、研掃材収容容器900等を有している。エアーブラスト工具420は、ノズル421、グリップ423、レバー424、取付部425を有している。研掃材収容容器900には、研掃材が収容されている。
空気圧縮機800で圧縮された圧縮空気は、空気ホース810を介して研掃材収容容器900に供給される。
操作員が、エアーブラスト工具420のグリップ423を保持した状態でレバー424を操作すると、研掃材収容容器900から、圧縮空気と共に研掃材が研掃材ホース910を介してエアーブラスト工具420に供給され、ノズル421から噴射される。
本実施の形態では、空気圧縮機800および研掃材収容容器900を送電鉄塔10の下方に配置し、研掃材収容容器900から研掃材ホース920を介して、圧縮空気とともに研掃材をエアーブラスト工具420に供給する。
なお、エアーブラスト工具420や研掃材ホース910を、移動ガイドに沿って作業エリア内を移動可能な吊部材を用いて吊り下げるのが好ましい。
本実施の形態では、送電鉄塔10の上部の周囲を飛散防止シート100で覆っている。これにより、エアーブラスト工具を用いて素地調整を行う時に発生する屑等は、飛散防止シート100を通過することができないため、飛散防止シート100内に保留される。
本実施の形態では、送電鉄塔10の下方に集塵機700を配置し、飛散防止シート100内(作業領域)と集塵機700を集塵ホース710によって連結している。これにより、飛散防止シート100内に保留されている屑等は、集塵機700により除去される。
次に、飛散防止シート100の実施の形態を以下に説明する。飛散防止シート100は、飛散防止部材により構成されている。
第1の実施の形態の飛散防止部材110が図6、図7に示されている。なお、図7は、図6のVII−VII線矢視図である。
本実施の形態の飛散防止部材110は、メッシュシート111、112と、不織布シート113により構成され、平面形状が四角形(略四角形を含む)を有している。メッシュシート111、112は、不織布シート113の両面に重ねられている(不織布シート113は、メッシュシート111と112の間に配置されている)。すなわち、本実施の形態の飛散防止部材110は、3層構造を有している。
メッシュシート111、112は、複数の網目(メッシュ)を有し、雨や熱等に強い材料、例えば、ポリエステル系の素材を編み込んで形成される。また、メッシュシート111、112としては、塗装時に使用する塗料が通過し難いとともに、風による影響(空気抵抗)が小さく、メッシュシート111、112を介して送電鉄塔10に過大な荷重が印加されないメッシュシートが用いられる。特に、メッシュシート111、112を介して送電鉄塔10に印加される荷重を考慮してメッシュシート111、112の目の大きさが選択される。例えば、目開き(目の間隔)が0.5mm〜5mmの範囲内、好適には、1mm〜3mmの範囲内のメッシュシートが用いられる。このような目の大きさのメッシュシートを用いた場合、強風時に、塗料がメッシュシート111、112を通過し、または、メッシュシート111、112に付着している塗料が飛散するおそれがある。
不織布シート113は、塗装時に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有している。不織布シート113の塗料吸収性は、塗装時に使用する塗料の特性に応じて設定される。例えば、油性塗料が用いられる場合には、親油性を有する材料により、油性塗料を吸収する塗料吸収特性を有するように形成される。また、水性塗料が用いられる場合には、親水性を有する材料により、水性塗料を吸収する塗料吸収特性を有するように形成される。また、不織布シート113は、通気性を有している。好適には、高い通気性を有し(空気抵抗が小さい)、不織布シート113を含んでいる飛散防止部材110を介して送電鉄塔10に印加される風圧荷重を軽減することができる不織布シートが用いられる。
メッシュシート111、112の一方が本発明の「第1のメッシュシート」に対応し、他方が本発明の「第2のメッシュシート」に対応する。また、不織布シート113が本発明の「塗料吸収シート」に対応する。
メッシュシート111、112と不織布シート113は、重ねられた状態で一体化される。例えば、図6および図7に示されているように、外周縁に沿った接続部114によってメッシュシート111、112と不織布シート113を接続する。接続部114は、例えば、ミシン糸で縫いつけることによって、あるいは、接合することによって形成される。接合方法としては、接着剤を用いた接合方法、加熱することによって熱融着させる接合方法等を用いることができる。なお、メッシュシート111、112と不織布シート113全面をミシン糸で縫いつけてもよいし、全面を接着剤で接合してもよいし、全面を熱融着させてもよいが、この場合、通気性が低下するおそれがある。
また、飛散防止部材110には、左右方向あるいは上下方向に隣接する飛散防止部材110を連結するための連結部115が外周に沿って設けられている。本実施の形態では、メッシュシート111、112および不織布シート113を貫通する孔を形成し、形成した孔にハトメを取り付けている。そして、ハトメの孔を連結部115として用いている。隣接する飛散防止部材110を連結する方法としては、例えば、図11に示されているように、対向する連結部115を紐180で結ぶ方法が用いられる。連結部115が本発明の「連結部」に対応し、紐180が本発明の「連結部材」に対応する。
なお、連結部115としては、ファスナー等の開閉可能な部材や、面ファスナー等の着脱可能な部材を用いることもできる。この場合には、連結部115が、本発明の「連結部」および「連結部材」に対応する(連結部115が、本発明の「連結部」および「連結部材」を含んでいる)。
なお、図6では、不織布シート113と別々に形成された(2枚の)メッシュシート111、112を用いて3層構造を構成したが、不織布シート113と1枚のメッシュシート用いて3層構造を構成することもできる。すなわち、1枚のメッシュシートを折り返し部の箇所で折り返し、折り返した1枚のメッシュシートの間に不織布シート113を配置することによって3層構造を構成する。この場合、折り返し部を挟んで一方側が本発明の「第1のメッシュシート」に対応し、他方側が本発明の「第2のメッシュシート」に対応する。
本実施の形態の飛散防止部材110は、メッシュシート111、112によって所望の強度を確保することができるため、不織布シート113(塗料吸収シート)としては、塗料吸収性および通気性を有していればよく、強度を必要としない。このため、メッシュシートのみを用いた場合の塗料飛散防止効果より高い塗料飛散防止効果を有する、安価で、軽量な飛散防止シートを得ることができる。
不織布シートは塗料吸収性を有し、強度を要しないため、メッシュシートより寿命が短い。このため、不織布シートを交換可能に構成するのが好ましい。不織布シートを交換可能に構成した第2の実施の形態の飛散防止部材120が図8、図9に示されている。なお、図9は、図8のIX−IX線矢視図である。
本実施の形態の飛散防止部材120は、メッシュシート121、122と、不織布シート123により構成され、平面形状が四角形(略四角形を含む)を有している。メッシュシート121、122としては、第1の実施の形態のメッシュシート111、112と同様のメッシュシートを用いることができる。また、不織布シート123としては、第1の実施の形態の不織布シート113と同様の不織布シートを用いることができる。
本実施の形態の塗装用防護シート120は、不織布シート123を、開口部を有する収容空間120a内に収容される。
すなわち、メッシュシート121と122は、重ねられた状態で、外周に沿った接続部124によって接続されている。ここで、接続部124は、開口部に対応する箇所には形成されていない。これにより、メッシュシート121と122によって、開口部を有する収容空間120aが形成されている。
不織布シート123は、開口部を介して収用空間120a内に収容される。本実施の形態では、不織布シート123とメッシュシート121あるいは122と接続されていないため、収容空間120aに収容されている不織布シート123は、開口部を介して収用空間120aから取り出すことができる。
また、飛散防止部材120には、左右方向あるいは上下方向に隣接する飛散防止部材120を連結するための連結部125a、125bが外周に沿って設けられている。連結部125a、125bとしては、第1の実施の形態の連結部115と同様の連結部を用いることができる。本実施の形態では、連結部125aは、重ねられているメッシュシート121と122を貫通している。一方、開口部に対応する箇所に設けられている連結部125bは、開口部を介して不織布シート123を収容空間120a内に収容し、あるいは、収容空間120aから取り出すため、メッシュシート121のみあるいは122のみを貫通している。なお、連結部125bは、メッシュシート121あるいは122の一方にのみ設けてもよい。
図8に示されている飛散防止部材120では、別々の(2枚の)メッシュシート121と122によって収容空間120aを形成したが、1枚のメッシュシートを用いて収容空間120aを形成することもできる。例えば、1枚のメッシュシートを折り曲げ部の箇所で折り曲げる。そして、折り曲げ部の両側の部分を、外周に沿った接続部によって接続し、開口部を有する収容空間を形成する。
また、常時開口している開口部を用いたが、開閉可能な開口部を用いることもできる。例えば、メッシュシート121と122を、開口部に対応する箇所で、着脱自在な接続部によって接続する。さらには、全周あるいは折り畳み部を除く外周を、着脱自在な接続部で接続することもできる。着脱自在な接続部としては、ファスナーや面ファスナー等を用いることができる。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様の効果を有している。
さらに、本実施の形態では、不織布シート(塗料吸収シート)を交換することができる。これにより、1回〜数回使用可能な塗料吸収性および強度を有する不織布シート(塗料吸収シート)を用いることができ、より安価な飛散防止シートを得ることができる。
孔等の連結部を紐等の連結部材によって連結する場合、風によって連結部間に隙間が発生し、この連結部間の隙間から塗料が飛散するおそれがある。連結部を覆う連結部カバー部材を設けた第3の実施の形態の飛散防止部材130が図10、図11に示されている。なお、図11は、連結されている飛散防止部材130を、図10のXI−XI線方向から見た図である。
本実施の形態の飛散防止部材130は、メッシュシート131、132と、不織布シート133により構成され、平面形状が四角形(略四角形を含む)を有している。メッシュシート131、132としては、第1の実施の形態のメッシュシート111、112と同様のメッシュシートを用いることができる。また、不織布シート133としては、第1の実施の形態の不織布シート113と同様の不織布シートを用いることができる。メッシュシート131、132と不織布シート133は、外周に沿った接続部134によって接続されている。接続部134としては、第1の実施の形態の接続部114と同様の接続部を用いることができる。
また、飛散防止シート部材には、左右方向あるいは上下方向に隣接する飛散防止部材130を連結するための連結部135が外周に沿って設けられている。連結部135としては、第1の実施の形態の連結部115と同様の連結部を用いることができる。また、連結部135を連結する連結部材としては、第1の実施の形態の連結部材と同様の連結部材を用いることができる。
さらに、本実施の形態の飛散防止部材130は、メッシュシート131、132と不織布シート133により構成される本体部に連結部カバー部材140、150、160、170が設けられている。連結部カバー部材140、150、160、170は、連結部135を覆うことができる形状に形成されている。連結部カバー部材140、150、160、170は、本体部の、送電鉄塔(塗装対象物)10と対向する側(図10では、メッシュシート132側)に設けるのが好ましい。これにより、隣接する飛散防止シート130の連結カバー部材140、150、160、170を連結する作業を、送電鉄塔10の内部で行うことができる。本実施の形態では、連結部カバー部材140、150、160、170としてべロが用いられている。ここで、飛散防止部材130が左右方向に並べて配設された時に左右方向に配置される連結部カバー部材140と150が対となり、飛散防止部材130が上下方向に並べて配設された時に上下方向に配置される連結部カバー部材160と170が対となる。
なお、本実施の形態では、連結部カバー部材140、150、160、170は、本体部と同様に、メッシュシートと不織布シートにより3層構造に構成されている。勿論、飛散防止部材130によって塗料の飛散を防止することができれば、連結部カバー部材140、150、160、170の構成は、これに限定されない。
連結部カバー部材140は、接続部144によって、少なくとも一方のメッシュシートに接続(固定)されている(図10では、メッシュシート131、132と不織布シート133に固定されている)固定部140Aと、固定部140Aから左右方向に沿って外周側(図10では左方向)に延びている可動部140Bを有している。そして、可動部140Bには、連結部145が設けられている。
連結部カバー部材150は、接続部154によって、少なくとも一方のメッシュシートに接続(固定)されている固定部150Aと、固定部150Aから左右方向に沿って外周側(図10では右方向)に延びている可動部150Bを有している。そして、可動部150Bには、連結部155が設けられている。連結部145および155としては、第1の実施の形態の連結部115と同様の連結部を用いることができる。
連結部カバー部材160は、接続部164によって、少なくとも一方のメッシュシートに接続(固定)されている固定部160Aと、固定部160Aから上下方向に沿って外周側(図10では上方向)に延びている可動部160Bを有している。そして、可動部160Bには、連結部165が設けられている。
連結部カバー部材170は、接続部174によって、少なくとも一方のメッシュシートに接続(固定)されている固定部170Aと、固定部170Aから上下方向に沿って外周側(図10では下方向)に延びている可動部170Bを有している。そして、可動部170Bには、連結部175が設けられている。連結部165および175としては、第1の実施の形態の連結部115と同様の連結部を用いることができる。
なお、連結部カバー部材140、150、160、170の連結部145、155、165、175の連結位置が、飛散防止部材130の連結部135の連結位置と重ならないように構成されている。本実施の形態では、対となる連結部カバー部材の可動部の長さ(対向する方向の長さ)が異なるように構成されている。図10では、対となる連結部カバー部材140の可動部140Bの左右方向の長さが短く、連結部カバー部材150の可動部150Bの左右方向の長さが長く設定されている。また、連結部カバー部材160の可動部160Bの上下方向の長さが短く、連結部カバー部材170の可動部170Bの上下方向の長さが長く設定されている。
本実施の形態の飛散防止部材130を水平方向に並べて配設し、連結した状態を、図10のXI−XI線方向から見た図が図11に示されている。なお、図11には図示していないが、下側(連結部カバー部材側)に送電鉄塔が配置されている。
左側に配設されている飛散防止部材130の右側に周方向に沿って設けられている連結部134と、右側に配設されている飛散防止部材130の左側に周方向に沿って設けられている連結部134が、連結部材である紐180によって連結されている。また、左側に配設されている飛散防止部材130の右側の連結部カバー部材150の可動部150Bに設けられている連結部155と、右側に配設されている飛散防止部材130の左側の連結部カバー部材140の可動部140Bに設けられている連結部145が、連結部材である紐180によって連結されている。この時、右側に配設されている飛散防止部材130の左側の連結部カバー部材140の可動部140Bと左側に配設されている飛散防止部材130の右側の連結部カバー部材150の可動部150Bによって、左側に配設されている飛散防止部材130の連結部134と右側に配設されていると飛散防止部材130の連結部134が覆われる。また、連結部カバー部材140の可動部140Bに設けられている連結部145と連結部カバー部材150の可動部150Bに設けられている連結部155との連結箇所は、飛散防止部材130の連結部134の連結箇所と重ならないようにずれている(連結部134の連結箇所より左右方向の一方側にずれている)。
なお、飛散防止部材130を垂直方向に並べて配設する場合も、同様に、上側に配設されている飛散防止部材130の下側の連結部カバー部材170の可動部170Bと下側に配設されている飛散防止部材130の上側の連結部カバー部材160の可動部160Bによって、上側に配設されている飛散防止部材130の連結部134と下側に配設されていると飛散防止部材130の連結部134が覆われる。そして、連結部カバー部材170の可動部170Bに設けられている連結部175と連結部カバー部材160の可動部160Bに設けられている連結部165との連結箇所は、飛散防止部材130の連結部134の連結箇所と重ならないようにずれている(連結部134の連結箇所より上下方向の一方側にずれている)。
図10では、不織布シート133と別々に形成された(2枚の)メッシュシート131、132を用いて3層構造を構成したが、不織布シート133と1枚のメッシュシートを用いて3層構造を構成することもできる。すなわち、1枚のメッシュシートを折り返し部の箇所で折り返し、折り返した1枚のメッシュシートの間に不織布シート133を配置することによって3層構造を構成する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様の効果を有している。
さらに、本実施の形態では、連結部カバー部材によって、隣接する飛散防止部材の連結部を覆っているため、風によって連結部間に隙間が形成された場合でも、この隙間を介して塗料が飛散するのを防止することができる。
なお、第3の実施の形態は、第2の実施の形態のように、別々のメッシュシートあるいは1枚のメッシュシートによって開口部を有する収容空間を形成し、不織布シートを収容空間内に、開口部を介して取り出し可能に構成することもできる。
この場合には、第2の実施の形態と同様の効果を有する。
次に、送電鉄塔10の上部塔体部30を素地調整および塗装する際の動作を説明する。
図1〜図3に示されているように、飛散防止シート100(100a〜100d)を、送電鉄塔10の上部塔体部30の周囲に配置されるように取り付けるとともに、防護ネット200(200a〜200d)を、飛散防止シート100の周囲に配置されるように取り付ける。この時、飛散防止シート100および防護ネット200を、送電鉄塔10に取り付けたFRP製の補助部材によって、送電鉄塔10から離れた位置に配置することもできる。
そして、この状態で、エアーブラスト工具を用いて送電鉄塔10の上部塔体部30を素地調整および塗装する。
一方、風が強く、飛散防止シート100が膨らんで架渉線40と接触するおそれがある場合あるいは夜間等の作業休止時には、飛散防止シート100の水平方向に沿った一方側の端部を水平方向に沿った他方側に移動させることによって、飛散防止シート100を、水平方向に沿った他方側に収納する。また、防護ネット200の下端部を上方側に巻き上げることによって、防護ネット200を、垂直方向に沿った上方に収納する。この時、収納状態の飛散防止シート100および防護ネット200を結束部材によって結束するのが好ましい。
作業を再開する際には、飛散防止シート100の水平方向に沿った一方側の端部を水平方向に沿った一方側に移動させることによって、送電鉄塔10の周囲に飛散防止シート100が展開された状態に復帰させる。また、防護ネット200の巻き取りを解除することによって、飛散防止シート100の周囲に防護ネット200が展開された状態に復帰させる。
次に、送電鉄塔10の腕金部35を素地調整および塗装する際に、腕金部35の周囲を飛散防止シート100および防護ネット200で覆う方法の一実施の形態を、図12、図13を用いて説明する。図12は、腕金部35の周囲が飛散防止シート100および防護ネット200で覆われた送電鉄塔10を上方から見た図である。図13は、図12を矢印XIIIII方向から見た図である。なお、腕金部35を素地調整および塗装する場合には、腕金部に吊持されている架渉線40への送電を停止させる。
本実施の形態では、図12に示されているように、腕金部35の、架渉線40の延在方向に沿った両側の側方部、上部塔体部30の内部側の内周部、垂直方向に沿った上方側の上部および下方側の下部の周囲に、5つの飛散防止シート100e〜100iが配置されている。
飛散防止シート100(100e〜100i)は、収納可能に配置されている。
例えば、腕金部35の側方部を覆う飛散防止シート100eと100fは、架渉線40の延在方向と交差する方向(水平方向)に沿った一方側(好適には、上部塔体部30の内部側)に収納することができるように、支持部材にカーテン状に支持される。あるいは、下方側を巻き取ることによって上方側に収納できるように、上方側の端部が支持部材に固定される。
腕金部35の内部を覆う飛散防止シート100gは、架渉線40の延在方向(水平方向)に沿った一方側に収納できるように、支持部材にカーテン状に支持される。あるいは、下方側の端部を巻き取ることができるように上方側の端部を支持部材に固定される。
腕金部35の上部を覆う飛散防止シート100h、下部を覆う飛散防止シート100iは、架渉線40と交差する方向に沿った一方側(好適には、上部塔体部30の内部側)あるいは架渉線40の延在方向に沿って一方側に収納することができるように、支持部材にカーテン状に支持される。
また、飛散防止シート100e〜100iの周囲に、5つの防護ネット200e〜200iが収納可能に配置されている。防護ネット200e〜200iを収納する収納方法としては、カーテン状に移動させることによって収納する収納方法、巻き取ることによって収納する収納方法を用いることができる。
なお、飛散防止シート100e〜100iおよび防護ネット200e〜200iを収納した状態では、前述した結束材で束ねるのが好ましい。
送電鉄塔10の腕金部35を素地調整および塗装する際には、腕金部35に吊持されている架渉線への送電を停止し、腕金部35の周囲に飛散防止シート100(100e〜100i)および防護ネット200(200e〜200i)を配置する。そして、この状態で、エアーブラスト工具を用いて腕金部35を素地調整および塗装する。
一方、風が強く、飛散防止シート100が膨らんで架渉線40と接触するおそれがある場合あるいは夜間等の作業休止時には、飛散防止シート100および防護ネット200を収納する。
なお、腕金部35を素地調整する際には、飛散防止シート100e〜100iと、腕金部35の下部を覆う防護ネット200iのみを配置した状態で素地調整を行ってもよい。
また、腕金部35を塗装する際には、腕金部35の下部を覆う飛散防止シート100iおよび防護ネット200iと、腕金部35の側部と内部を覆う飛散防止シート100e〜100gおよび防護ネット200e〜200gのうち風下側の飛散防止シートおよび防護ネットのみを配置した状態で塗装を行ってもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
飛散防止シートおよび防護ネットを収納する方法および収納位置は、実施の形態で説明した方法に限定されない。例えば、同じ収納方法を用い、また、同じ収納位置に収納することもできる。
防護ネットは、飛散防止シートの周囲全体を覆うように配置するのが好ましいが、風による膨らみによって架渉線に接触するおそれがある部分のみを覆うように配置してもよい。例えば、架渉線に対して風上側に位置する飛散防止シートの周囲に防護ネットを配置する。
飛散防止シート(飛散防止シートを構成する飛散防止部材)の平面形状は、四角形(略四角形を含む)に限定されず、種々の形状に形成することができる。
実施の形態では、塗料吸収性および通気性を有する塗料吸収シートとして不織布シートを用いたが、塗料吸収シートとしては、不織布シート以外の種々のシートを用いることができる。
実施の形態では、塗料吸収シート(例えば、不織布シート)の両面にメッシュシートを重ねた(メッシュシートの間に塗料吸収シートを配置した)が、メッシュシートは、少なくとも塗料吸収シートの一方側の面、好適には、塗料吸収シートの両面のうち塗装対象物と対向する側の面に重ねられていればよい。
飛散防止部材の連結部を覆う連結部カバー部材の形状や配設箇所等は、種々変更可能である。また、連結部カバー部材は省略することもできる。
また、飛散防止シートや連結部カバー部材を連結する方法としては、孔と紐によって連結する方法、ファスナー等の開閉可能な部材を用いて連結する方法、面ファスナー等の着脱可能な部材を用いて連結する方法を含む種々の方法を用いることができる。
各実施の形態で説明した構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した構成を組み合わせて用いることもできる。
10 送電鉄塔
20 下部塔体部
21 主柱在
22 水平材
23 斜材
24 補助材
30 上部塔体部
31、31a〜31d 主柱材
32 水平材
33 斜材
35 腕金部
36 腕金主材
37 腕金吊材
40 架渉線(送電線)
100、100a〜100i 飛散防止シート
110、120、130 飛散防止部材
111、112、121、122、131、132 メッシュシート
113、123、133 不織布シート
114、124、134、144、154、164、174 接合部(接続部)
115、125a、125b、135、145、155、165、175 孔(連結部)
140、150、160、170 連結部カバー部材
180 連結部材
200、200a〜200i 防護ネット
310、320 支持部材
410、420 エアーブラスト工具
411、421 ノズル
412 研掃材吸引部
413、423 グリップ
414、424 レバー
415、425 取付部
500 研掃材収容容器
510 吸引ホース
600、800 空気圧縮機
610、630、810 圧縮空気供給ホース
620 エアータンク
700 集塵機
710 集塵ホース
900 研掃材圧縮容器
910 研掃材供給ホース

Claims (8)

  1. 送電鉄塔の素地調整方法であって、
    送電鉄塔の周囲を飛散防止シートで覆うとともに、前記飛散防止シートの周囲を防護ネットで覆った状態で、エアーブラスト工具を用いて送電鉄塔の素地調整を行い、
    前記飛散防止シートは、送電鉄塔の塗装に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、前記塗料吸収シートに重ねられているメッシュシートを備えていることを特徴とする送電鉄塔の素地調整方法。
  2. 請求項1に記載の送電鉄塔の素地調整方法であって、
    前記エアーブラスト工具として吸引式エアーブラスト工具を用いることを特徴とする送電鉄塔の素地調整方法。
  3. 送電鉄塔の飛散防止方法であって、
    送電鉄塔の周囲を飛散防止シートで覆うとともに、前記飛散防止シートの周囲を防護ネットで覆い、
    前記飛散防止シートは、送電鉄塔の塗装に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、前記塗料吸収シートに重ねられているメッシュシートを備えていることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止方法。
  4. 送電鉄塔の飛散防止装置であって、
    送電鉄塔の周囲を覆うように配置される飛散防止シートと、
    前記飛散防止シートの周囲を覆うように配置される防護ネットを備え、
    前記飛散防止シートは、送電鉄塔の塗装に使用する塗料を吸収する塗料吸収性を有する塗料吸収シートと、前記塗料吸収シートに重ねられているメッシュシートを備えていることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止装置。
  5. 請求項4に記載の飛散防止装置であって、
    前記塗料吸収シートは、不織布シートにより構成されていることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止装置。
  6. 請求項5または6に記載の送電鉄塔の飛散防止装置であって、
    前記メッシュシートは、前記塗料吸収シートを挟んで両側に重ねられている第1のメッシュシートと第2のメッシュシートを有していることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止装置。
  7. 請求項4〜6のうちのいずれか一項に記載の飛散防止装置であって、
    前記メッシュシートによって、開口部を有する収容空間が形成されており、
    前記塗料吸収シートは、前記収容空間内に、前記開口部から取り出し可能に収容されていることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止装置。
  8. 請求項4〜7のうちのいずれか一項に記載の送電鉄塔の飛散防止装置であって、
    前記飛散防止シートは、水平方向から見て、左右の一方側に収納可能に配置され、
    前記防護ネットは、水平方向からみて、上方側に収納可能に配置されていることを特徴とする送電鉄塔の飛散防止装置。
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