JP2008157798A - 原子炉構造物の切断設備 - Google Patents

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【課題】切断作業の中断を伴うことなく作業工程を短期化することができる原子炉構造物の切断設備を提供する。
【解決手段】プール13内の水中に被切断物15を仮置きし、水中で切断作業を行う原子炉内構造物15の切断設備で、切断台車19から吊支された切断ヘッドを、プール13内切断作業領域の任意の位置に移動可能とする。また、第1の揚重機20からそれぞれ吊支された保持具及び回収装置23をプール13内の任意の位置に移動可能とする。保持具は、切断作業時に、被切断物15の切断部分を保持する。回収装置23は、切断部近くに配置され切断作業に伴い二次的に生じる物質を回収する。プール13内には、切断された切断片を保管する保管容器22及び回収装置23により回収された物質を貯留する回収タンク24をそれぞれ設ける。回収タンク24の近傍には、この回収タンクを、適宜、移動させることができる第2の揚重機27を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉の炉内構造物、例えばシュラウドなどを、プールの水中に仮置きして、水中で切断する原子炉構造物の切断設備に関する。
近年、原子力発電所では経年劣化等による設備のリプレースが発生している。その中で原子炉内構造物であるシュラウドについても数プラントで取替工事が行われており、この取替工事に関する発明も種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような取替工事の際には、原子炉の構造上、他の炉内構造物についても取り外しが必要となる。取り外した炉内構造物は処分する必要がある。これらは高放射性であるため廃棄物保管容器に収納する方法が一般的であり、そのためには廃棄物保管容器に収納可能な大きさに切断する必要がある。この切断作業は、切断対象物が高放射性であることから、作業エリアの放射線線量の上昇を抑制するために、優れた放射線遮蔽物である水の中で行われる。
原子力発電所等では原子炉に隣接して高放射性機器を仮置するための機器仮置用のプールが設置されている。このため、切断作業は切断対象物を原子炉内から機器仮置プールへ移送し、そこで廃棄物保管容器に収納可能な大きさに切断する方法が一般的に行われている。
この切断作業時、炉内構造物を切断した際に切削粉や切断時に使用した研磨剤(グリッド)が二次的に発生する。これらの物質も高放射性物質であるため回収する必要がある。粒径の比較的小さいものについてはフィルタ及びグリッド回収タンクを用いる方法が一般的であり、回収の際、必要に応じて移動させて使用したり、満杯になった場合は交換が必要になる。
ここで、機器仮置プールのレイアウトはプラントにより異なるが、フィルタ及びタンクの移動(交換作業を含む)手段として、建屋に常設されているクレーンが使用できる場合には切断作業を行いながら、フィルタ及びタンクを移動することが可能となる。このように切断作業を妨げないようにフィルタ及びタンクを移動・配置できる場合には問題はないが、機器仮置プールのレイアウトによっては切断作業に使用する建屋常設の天井クレーンとフィルタ及びタンク移動に用いる揚重機の軌跡が交錯する場合がある。この場合には切断作業を続けながらフィルタ及びタンクを移動することができないため、切断作業を中断する必要があり、作業工程が長くなる欠点がある。
特開2001−21689号公報
このように、回収タンクを移動(交換)させるために、切断作業を中断しなければならないことは、作業工程を長期化させてしまう。そして、作業工程の長期化に伴い発電所の運転再開時期が遅延する。また作業員については延べ被曝量の増大といった問題が生じる。
本発明の目的は、切断作業の中断を伴うことなく作業工程を短期化することができる原子炉構造物の切断設備を提供することにある。
本発明による原子炉構造物の切断設備は、プールの水中に被切断物を仮置きし、前記水中にて被切断物に対する切断作業を行う原子炉構造物の切断設備であって、前記被切断物を切断可能な切断ヘッドを、前記プール内における切断作業領域の任意の位置に移動可能な切断台車と、切断作業時に、前記プール内における前記被切断物の切断部分を保持する保持具、及び前記切断部近くに配置され切断作業に伴い二次的に生じる物質を回収する回収器具を、それぞれ前記プール内の任意の位置に移動可能な第1の揚重機と、前記プール内に設置され、前記第1の揚重機の前記保持具により搬入される切断片を保管する保管容器、及び前記回収器具により回収された切断作業により二次的に生じる物質を貯留する回収タンクと、この回収ダンクの近傍に配置され、この回収タンクを、適宜、移動させることができる第2の揚重機とを備えたことを特徴とする。
本発明では、第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの、切断作業領域に隣接する仮置き領域の上面を遮蔽する遮蔽体に取り付けて固定した。
また本発明では、第2の揚重機であるジブクレーンの基部を、前記プールの、切断作業領域に隣接する仮置き領域内に設けられた仮置き用の支持架台に取り付けて固定してもよい。
また本発明では、第2の揚重機であるジブクレーンの基部を、前記プールの縁部上面に設置された、切断台車用レールのサポート部材に取り付けて固定してもよい。
また本発明では、第2の揚重機であるジブクレーンの基部を、前記プールの内壁面に取り付けて固定してもよい。
さらに本発明では、第2の揚重機であるジブクレーンの基部を、前記プールの縁部床面上に立設して固定してもよい。
本発明によれば、炉内構造物の切断作業を中断することなくフィルタ及びグリッド回収タンクの移動が可能となることから、切断作業時間を短縮することが可能となる。また、本作業は高放射線領域での作業となるため、作業時間が短縮されることから作業員の被曝低減が図れることが期待できる。さらに全体工期の短縮によりプラントの運転再開早期化に寄与することができる。
以下、本発明による原子炉構造物の切断設備の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2.図3は、一般的な原子力発電設備の原子炉及びその関連施設を示しており、図1は斜視図、図2は平面図、図3は正面図である。
これらの図において、11は円筒状を成す炉心の外郭部分(以下、炉心外郭)で、図示していないが、その内側下部には、シュラウドなどの炉内構造物15が設けられ、また、上部にはセパレータやドライヤなどの機器14が設置されている。12は燃料プール、13は仮置き用のプール(以下、DSプール)で、炉心外郭11の両側に隣接されており、それらの内部には、優れた放射線遮蔽物である水が収容されている。
上記DSプール13内には、設備のリプレースに伴う取替工事のために炉心外郭11内から取り出された機器が仮置きされる。図の例では、右側の部分に、炉心上部のセパレータやドライヤなどの機器14が仮置きされている。これらの機器14は、下部の炉心機器を取り出すために一旦取り出され、仮置きされている。
これに対し、図示左側の部分には、切断対象となる炉内構造物15が炉心外郭11から取り出され、仮置きされている。この炉内構造物15は、取り外した後、廃棄処分されるが、高放射性であるため、廃棄物保管容器に収納する必要があり、そのために、廃棄物保管容器に収納可能な大きさに切断する。
この切断作業は、DSプール13の水中にて行う。すなわち、被切断物である炉内構造物(以下、シュラウドとして説明する)15を、DSプール13の図示左側部分に仮置きし、水中にて被切断物に対する切断作業を行う。したがって、DSプール13のこの部分(図示左側部分)を切断作業領域と呼ぶ。これに対し、切断作業が行われず、単に機器14の仮置きに使用されている部分(DSプール13の図示右側部分)を仮置き領域と呼ぶ。この仮置き領域に相当するDSプール13の図示右側部分の内部には、仮置きされた機器14を受ける支持架台16が設けられ、また、上面には、外部との遮蔽体17が設けられている。
ここで、図1は内部を透視した状態で描かれているため、外郭形状は不明であるが、実際には、円筒状を成す炉心外郭11、燃料プール12、DSプール13は、それぞれ分厚いコンクリート壁により外殻が形成されている。したがって、DSプール13の周辺部上面(いわゆる、縁部)には、かなりの幅寸法を有する床面が形成される。
このDSプール13の幅方向両側の、上記縁部の床面には台車用のレール18が設置されており、このレール18上には切断台車19及び第1の揚重機20が、それぞれレール18の布設方向に沿って移動可能に載置されている。
切断台車19は、DSプール13を横断する移動架台を有し、この移動架台により、図示していないが、被切断物15を切断する切断ヘッドを上下動可能に吊支している。この切断ヘッドは、移動架台の長さ方向に沿って走行可能に構成されており、移動架台自体の移動方向(レール18の布設方向)と相俟って、切断ヘッドを、DSプール13内における切断作業領域の任意の位置に移動させることができる。
第1の揚重機20も、DSプール13を横断する移動架台を有しており、この移動架台には、図示していないが、その長さ方向に沿って走行自在な2つの吊支部が設けられている。これら吊支部の一つは、切断作業時に、DSプール13内における被切断物15の切断部分を保持する保持具を、上下動可能に吊支している。また、他の吊支部は、前記切断部近くに配置され、切断作業に伴い二次的に生じる物質(切削粉や切断に使用した研磨剤など)を回収するための回収器具を、上下動可能に吊支している。これら、保持具及び回収器具は、第1の揚重機20の移動方向及びその移動架台での各吊支部の移動方向とにより、それぞれDSプール13内の任意の位置に移動させることができる。
22は保管容器で、DSプール13内に設置され、切断作業により被切断物15から切断された切断片を保管する。この切断片は、切断作業時、第1の揚重機20から吊支された前記保持具に保持されており、切断後、この切断片を保持している保持具の移動により搬入される。23は回収装置、24は回収タンクで、これらもそれぞれDSプール13内に設置され、切断作業に伴い二次的に生じる物質(切削粉や切断に使用した研磨剤など)を回収する。すなわち、切断時、切断箇所近くには、前述のように、第1の揚重機20から吊支された回収器具が配置されており、回収装置23は、この回収器具と図示しない吸引ホースで連結されており、この回収器具を介して、切削粉や切断に使用した研磨剤などを吸引回収し、回収タンク内24に貯留する。
なお、図2及び図3において、26は大形の天井走行クレーンで、発電所建屋の天井部に設置され、炉心機器などの大形重量物の搬送に用いられる。
このような原子力設備において、本発明では、図4で示すように、前記回収タンク24近傍に第2の揚重機27を配置し、この回収タンク24や回収装置23を、適宜、移動させることができるように構成した。
この第2の揚重機27としては、吊上げ用のアーム27aとこのアーム27aの一端を保持する基部27bとからなるジブクレーンを用いる。図4の例では、このジブクレーン27の基部27bを、DSプール13の、仮置き領域の上面を遮蔽する遮蔽体17の側面部に一体的に取り付けて固定している。
ここで、ジブクレーン27は、基部27bが固定され、アーム27aとなるI型ビームが片端を中心に旋廻する構造となっている。そして、基部27bを遮蔽体17の側面に固定することにより、上部にある門形支持の架台を有する第1の揚重機20や切断台車19の軌道を妨害することなく、DSプール13内の物を、任意適宜に移動させることができる。このジブクレーン27を使用することにより、第1の揚重機20と切断台車19を用いて作業する炉内構造物15の切断作業を中断することなく、回収装置23や回収タンク24を、切断箇所近傍の任意の位置に移動させたり、回収タンク24を交換させたりすることが可能となる。
上記構成において、原子炉の炉内構造物15の取替工事を行う場合は、炉心外郭11内の上部機器14(ドライヤやセパレータなど)を図2及び図3で示す天井クレーン26で取り出し、DSプール13内の図示右側の仮置き領域内に仮置きする。これら上部構造物も、高放射性であるため、優れた放射線遮蔽物である水の中に設置すると共に、この仮置き領域の上面には遮蔽体17を、やはり天井クレーン26を用いて設置し、外部との間を遮蔽する。
次に、切断対象の炉内構造物15、例えば、シュラウドを、炉心外郭11の下部から天井クレーン26を用いて取り出し、DSプール13の水中に仮置きする。このシュラウド15は、廃棄処分するために細かな単位に切断する。このため、DSプール13内の切断作業領域(図示左側部分)に被切断物15として仮置きする。
切断作業に当っては、先ず、第1の揚重機20を操作し、その移動架台から吊支されている保持具により、被切断物15の切断部分を保持する。次に、同じく第1の揚重機20を操作して、回収器具を切断部分の近くに配置する。この回収器具は、扁平なフード状に形成され、その中心部に回収装置23からの吸引ホースが接続されている。このため、切断部分近くに対向配置すれば、後述する切断時に生じる切削粉や切断に使用した研磨剤などの物質を効率的に捕捉し回収することができる。
次に、切断台車19を操作し、水中に垂下した切断ヘッドを、被切断物15の切断対象部分に対向させる。切断ヘッドは、被切断物15を直接的に切断する器具を装着したものであり、例えば、高圧水を切断用研磨剤と共に切断される部分に噴きつけ、対象部分を切断するノズル状のものを用いる。勿論、ノズル状の切断ヘッドに限らず、水中でシュラウドなどの被切断物15を切断できる器具であればなんでもよい。
この後、実際の切断作業に移行する。ノズル状の切断ヘッドを用いた場合は、研磨剤を含む高圧水を被切断箇所に噴きつけながら、前記固定具により固定された部分の周囲を移動させ、被切断物15の、この移動軌跡に囲まれた部分を切断する。このとき切断箇所からは切削粉や切断に使用した研磨剤などの物質が大量に生じるが、これらは、切断箇所近くに対向配置された回収具により吸引捕捉され、回収装置23により回収タンク24内に回収される。また、この切断作業により切断された切断片は、前記保持具に保持されているので、第1の揚重機20を操作して切断片を保管容器22内に移送し、保持具による保持を解いて切断片を保管容器22内に保管させる。
以後、上記操作を繰り返して、被切断物を順次切断し、その切断片を保管容器22内に保管させる。
このような切断作業中において、切断位置などによっては回収装置23や回収タンク24の位置を移動させなければならないことがある。また、回収タンク24が満杯になった場合は、この回収タンク24を直ちに交換しなければ切断作業を続けることができなくなる。このような場合、第2の揚重機であるジブクレーン27を用いることにより、回収装置23や回収タンク24の移動、或いは回収タンクの交換などを直ちに行うことができる。
従来は、このジブクレーン27がなかったため、切断作業をいったん中止し、第1の揚重機20を操作して、回収装置23や回収タンク24の移動、或いは回収タンクの交換などを行わなければ成らない。このように切断作業が中断されると、切断作業再開時においても切断作業用の段取りがさらに必要となるなど、工事期間の長期化が避けられなかった。
これに対し、本発明ではジブクレーン27を設けたことにより、回収装置23や回収タンク24の移動、或いは回収タンクの交換などを直ちに行うことができるので、切断作業を中断することはなく、工事期間の短縮化が可能となる。
次に、図5で示す実施の形態を説明する。この実施の形態は第2の揚重機であるジブクレーン27の基部27bを、DSプール13の仮置き領域内に設置された、仮置き機器14の支持架台16に取り付けて固定している。すなわち、この支持架台16は、隣接する切断作業領域内の回収タンク24の近傍に設置されており、図示のように、この支持架台16の上部にジブクレーン27の基部27bを取り付け固定することにより、上部にある門形の支持架台を有する第1の揚重機20や切断台車19の軌道を妨害することなく、DSプール13内の物を移動させることができる。そして、このジブクレーン27を使用することにより、第1の揚重機20と切断台車19を用いて作業する炉内構造物15の切断作業を中断することなく、回収装置23や回収タンク24を、切断箇所近傍の任意の位置に移動させたり、回収タンク24を交換したりすることが可能となる。
次に、図6で示す実施の形態を説明する。この実施の形態は第2の揚重機であるジブクレーン27の基部27bを、DSプール13の縁部床上に布設したレール18のサポート部材(図示せず)に取り付けて固定している。
このように、DSプール13の縁部床上におけるレール18のサポート部材に、ジブクレーン27の基部27bを取り付け固定したことにより、上部にある門形支持架台を有する第1の揚重機20や切断台車19の軌道を妨害することなく、DSプール13内の物を移動させることができる。そして、第1の揚重機20と切断台車19を用いた炉内構造物15の切断作業を中断することなく、回収装置23や回収タンク24を、切断箇所近傍の任意の位置に移動させたり、回収タンク24を交換したりすることが可能となる。
次に、図7で示す実施の形態を説明する。この実施の形態は第2の揚重機であるジブクレーン27の基部27bを、DSプール13の内壁面に取り付けて固定している。すなわち、前述のように、DSプール13の外郭は分厚いコンクリート壁により構成されているため、そのコンクリート製の壁面にジブクレーン27の基部27bを取り付けている。
このように構成することにより、上部にある門形支持架台を有する第1の揚重機20や切断台車19の軌道を妨害することなく、DSプール13内の物を移動させることができる。そして、第1の揚重機20と切断台車19を用いた炉内構造物15の切断作業を中断することなく、回収装置23や回収タンク24を、切断箇所近傍の任意の位置に移動させたり、回収タンク24を交換したりすることが可能となる。
次に、図8で示す実施の形態を説明する。この実施の形態は第2の揚重機であるジブクレーン27の基部27bを、DSプール13の縁部上面の床面に設置している。すなわち、前述のように、DSプール13の外郭は分厚いコンクリート壁により構成されているため、DSプール13の縁部上面にはかなりの幅寸法を有する床面が形成される。そこで、この縁部床面上に、ジブクレーン27の基部27bを立設して固定した。
このように構成しても、上部にある門形支持架台を有する第1の揚重機20や切断台車19の軌道を妨害することなく、DSプール13内の物を移動させることができる。そして、第1の揚重機20と切断台車19を用いた炉内構造物15の切断作業を中断することなく、回収装置23や回収タンク24を、切断箇所近傍の任意の位置に移動させたり、回収タンク24を交換したりすることが可能となる。
一般的な原子炉施設の構成を透視的に示す斜視図である。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 本発明による原子炉構造物の切断設備の一実施の形態を示す斜視図である。 本発明に用いるジブクレーンを仮置き用支持架台に取り付けた実施の形態を示す斜視図である。 本発明に用いるジブクレーンを仮置きプール内壁面に取り付けた実施の形態を示す斜視図である。 本発明に用いるジブクレーンをレールのサポート部材に取り付けた実施の形態を示す斜視図である。 本発明に用いるジブクレーンをプールの縁部上面の床面上に取り付けた実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
11 炉心外郭
12 燃料プール
13 仮置き用のプール(DSプール)
14 ドライヤ、セパレータ
15 被切断物(炉内構造物)
16 仮置き用支持架台
17 遮蔽体
18 台車用のレール
19 切断台車
20 第1の揚重機
22 保管容器
23 回収装置
24 回収タンク
26 天井クレーン
27 第2の揚重機
27a アーム部
27b 基部

Claims (6)

  1. プールの水中に被切断物を仮置きし、前記水中にて被切断物に対する切断作業を行う原子炉構造物の切断設備であって、
    前記被切断物を切断可能な切断ヘッドを、前記プール内における切断作業領域の任意の位置に移動可能な切断台車と、
    切断作業時に、前記プール内における前記被切断物の切断部分を保持する保持具、及び前記切断部近くに配置され切断作業に伴い二次的に生じる物質を回収する回収器具を、それぞれ前記プール内の任意の位置に移動可能な第1の揚重機と、
    前記プール内に設置され、前記第1の揚重機の前記保持具により搬入される切断片を保管する保管容器、及び前記回収器具により回収された切断作業により二次的に生じる物質を貯留する回収タンクと、
    この回収タンクの近傍に配置され、この回収タンクを、適宜、移動させることができる第2の揚重機と
    を備えたことを特徴とする原子炉構造物の切断設備。
  2. 第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの、切断作業領域に隣接する仮置き領域の上面を遮蔽する遮蔽体に取り付けて固定したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉構造物の切断設備。
  3. 第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの、切断作業領域に隣接する仮置き領域内に設けられた仮置き用の支持架台に取り付けて固定したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉構造物の切断設備。
  4. 第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの縁部上面に設置された、切断台車用レールのサポート部材に取り付けて固定したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉構造物の切断設備。
  5. 第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの内壁面に取り付けて固定したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉構造物の切断設備。
  6. 第2の揚重機は、吊上げ用のアームとこのアームの一端を保持する基部とからなるジブクレーンであり、その基部を、前記プールの縁部床面上に立設して固定したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉構造物の切断設備。
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