JP4088796B2 - 原子炉圧力容器の解体工法 - Google Patents

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Description

本発明は原子炉圧力容器の解体工法に関する。
原子力発電所などの原子炉施設では運転の使命を終了すると廃止措置がとられる。廃止措置は系統除染、安全貯蔵、解体撤去の順に行われる。解体撤去では内部の配管や機器類を撤去した後に、建屋を撤去する。解体撤去においては放射性物質を外部に飛散させないこと、解体撤去に従事する作業者への被曝を防止することが必要である。機器類の中では原子炉施設の心臓部である原子炉圧力容器の撤去がもっとも難題である。
図12は原子炉建屋の主要部の一例を示した断面図である。原子炉建屋1内には原子炉格納容器2が形成され、この原子炉格納容器2内に原子炉圧力容器3が据え付けられている。原子炉圧力容器3の周囲には熱遮蔽壁4が設けられている。原子炉格納容器2内の上部空間は一般に原子炉ウェルと呼ばれ、この原子炉ウェル5の上部開口はウェルシールドプラグ6によって密閉されている。原子炉ウェル5の側方には水を張り込んだドライヤセパレータプール7が配置されている。原子炉建屋1の最上部は操作エリア8とされ、操作エリア8内には天井クレーン9が走行自在に配設されている。
発電容量が40万kW級の原子力発電所では原子炉圧力容器3は直径が約5m、高さが約20m、胴体肉厚が約150mmに達する。また、シュラウドなどの内部構造物を含めた原子炉圧力容器3の総重量は約700トン、内部構造物を取り除いた空胴重量は約350トンに達する。このような巨大な原子炉圧力容器3を、前記したように放射性物質を外部に飛散させず、作業者への被曝を防止して解体撤去することは至難である。
特許文献1には原子炉圧力容器の内部構造物を切断する方法が開示されている。この特許文献1に記載の方法は原子炉圧力容器及び原子炉ウェルに水を満たした状態で、炉内構造物を1次切断し、切断した炉内構造物を原子炉ウェルに移動して2次切断する。この方法によれば、切断を水中で行うため放射性物質が外部に飛散しにくく、作業者への被曝を低減できる。また、1次切断と2次切断を並行して行うことができるので作業時間の短縮及び作業者の被曝低減を図ることができる。特許文献2にも原子炉圧力容器の内部構造物を水中切断する方法が開示されている。この特許文献2に記載の方法は炉内構造物の切断操作及び切断物の移送を既設の燃料交換機や天井クレーンを利用する点に特徴がある。しかしながら、このような特許文献1や特許文献2に開示された水中切断方法を原子炉圧力容器本体の解体に適用しようとすると、巨大な原子炉圧力容器を水中に浸漬させた状態にすること自体が非常に困難であり適当ではない。
また、特許文献3には原子炉圧力容器を気中で切断解体する方法が開示されている。この特許文献3に記載の方法では原子炉圧力容器内に遮蔽材としてモルタルを充填し硬化させた後に、原子炉圧力容器全体を横断面に沿って輪切りするように3分割し、各分割体を順次搬出する。搬出に際しては原子炉建屋最上部の操作エリアに揚重装置を設置し、原子炉ウェル内で切断した各分割体を原子炉ウェルの上部開口から揚重装置によって吊り上げることによって行う。しかしながら、この特許文献3に記載の方法では原子炉圧力容器を切断した際に内部に充填したモルタルの切断粉が多量に発生する。この切断粉は強い放射能を帯びており、放射性廃棄物として措置しなければならない。また、原子炉圧力容器を固定した状態で切断することになるが、前記したように原子炉圧力容器は熱遮蔽壁によって囲われているため、ワイヤーソーなどの切断機械を所望の切断位置にセットし、稼動させることは極めて困難である。仮に可能であるとしても事前に熱遮蔽壁の一部又は全部を取り壊すなどの準備が必要であり、多大な手間を要するとともに、作業者への被曝の危険性が高まる。
また、特許文献4には原子炉圧力容器を上面から順次、切削して解体する方法が開示されている。しかしながら、前記したように直径が約5m、高さが約20m、胴体肉厚が約150mmに達する巨大な原子炉圧力容器を削り下げるための切削装置はその実現に困難を伴う。また、切削工期が数ヶ月の長期にわたることも問題である。
特開平8−240693号公報 特開平8−75892号公報 特開2004−77149号公報 特開平9−105799号公報
本発明の目的は前記従来技術の問題点を改善し、原子炉圧力容器を短期間に、かつ安全に解体することが可能であり、二次廃棄物を低減可能な原子炉圧力容器の解体工法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る原子炉圧力容器の解体工法は、原子炉圧力容器の内部構造物を解体撤去する第1工程と、前記原子炉圧力容器を下方に設置したジャッキによって押し上げる第2工程と、原子炉ウェル内の定位置に配置した切断装置によって前記原子炉圧力容器を押し上げられた分だけ輪切り切断と縦裁断によって複数の切断片に裁断する第3工程とを含み、前記第2工程と第3工程を繰り返すようにした原子炉圧力容器の解体工法であって、前記第2工程と第3工程を実施する際に、前記原子炉ウェルの上部開口をウェルシールドプラグで塞ぐとともに、前記第3工程で裁断した切断片を前記原子炉ウェルと該原子炉ウェルに隣接するプール設備とを仕切る壁に形成した連通口を介して前記プール設備の水中に移送することを特徴とする。
前記第2工程で使用するジャッキは、前記原子炉圧力容器の底部に連結した連結支柱を定位置のシリンダーの先端に取り付けた水平棒の両端に取り付けた連結具を介して押し上げることによって前記原子炉圧力容器をせり揚げる毎に、前記連結支柱を継ぎ足す構成とされたことが望ましい。
前記第3工程で使用する切断装置は、原子炉格納容器の内壁から張り出したブラケットによって支持された環状の基台と、該基台に搭載されて基台に沿って周回可能な輪切り切断用のミーリング切断機と、前記基台に搭載されて基台に沿って横方向に移動可能な複数台の縦裁断用のミーリング切断機とによって構成とされ、該切断装置を用いて原子炉圧力容器の輪切り切断と縦裁断とを並行して行うことが望ましい。
前記第2工程及び第3工程を実施する際に、前記原子炉圧力容器を熱遮蔽壁から張り出した横揺れ防止部材で支持することが望ましい。また、好ましくは前記第2工程及び第3工程を実施する際に、前記原子炉圧力容器の外面と原子炉格納容器の内面との隙間に異物落下防止手段を配設し、この異物落下防止手段が前記第3工程を実施した際に発生する切断粉の落下を防止可能であることが望ましい。
本発明の原子炉圧力容器の解体工法によれば、原子炉圧力容器の下方にジャッキを配置し、このジャッキによって原子炉圧力容器を押し上げながら、原子炉ウェル内の定位置で原子炉圧力容器を上部から順次、切断するようにした。このため、原子炉圧力容器を短期間に、かつ安全に解体することができる。また、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉ウェルの上部開口をウェルシールドプラグで塞ぐようにした。このため、操作エリアにおいて別の作業に従事している作業員への被曝を大幅に低減できる。また、裁断した切断片をプール設備の水中に移送するようにしたので、プール設備では受け入れた放射性の切断片を水中で保管容器に自動的に収納するなどの安全措置を講じることができる。また、前記第2工程で使用するジャッキは、原子炉圧力容器の底部に連結した連結支柱を定位置のシリンダーで押し上げることによって前記原子炉圧力容器をせり揚げる毎に、前記連結支柱を継ぎ足す構成としたので、簡単な設備で原子炉圧力容器を段階的に高く押し上げることができ、シリンダーを作動させるためのポンプユニットの移動やホースの延長が不要となる。
第3工程で使用する切断装置は、原子炉格納容器の内壁から張り出したブラケットによって支持された環状の基台と、該基台に搭載されて基台に沿って周回可能な輪切り切断用のミーリング切断機と、前記基台に搭載されて基台に沿って横方向に移動可能な複数台の縦裁断用のミーリング切断機とによって構成にすると、プラズマ切断などの熱切断式に比べて二次廃棄物の発生量を大幅に低減できる。また、原子炉ウェル内の定位置で原子炉圧力容器の輪切り切断と縦裁断とを並行して行うようにすると、原子炉圧力容器を所望寸法の切断片として速やかに切り出すことができる。
さらに、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉圧力容器を熱遮蔽壁から張り出した横揺れ防止部材で支持するようにした。このため、原子炉圧力容器の姿勢を安定に維持することができ、原子炉圧力容器の押し上げ又は切断を円滑に行うことができる。また、この横揺れ防止部材によって解体時の耐震性を確保できる。さらに、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉圧力容器の外面と原子炉格納容器の内面との間に異物落下防止手段を配設するようにした。このため、ジャッキの運用に携わる作業者が上方からの落下物によって傷害を受けたり、放射性の切断粉によって被曝することを防止することができる。
以下、本発明に係る原子炉圧力容器の解体工法の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を説明するための断面図である。また、図2は図1の主要部の断面図である。
原子炉建屋10内には原子炉格納容器12が形成され、この原子炉格納容器12内に原子炉圧力容器14が据え付けられている。原子炉圧力容器14の周囲には熱遮蔽壁16が設けられている。原子炉格納容器12内の上部空間は原子炉ウェルと呼ばれ、この原子炉ウェル18の上部開口はウェルシールドプラグ20によって密閉されている。原子炉ウェル18の側方には水を張り込んだドライヤセパレータプール22が配置されている。原子炉建屋10の最上部は操作エリア24とされ、操作エリア24内には天井クレーン26が走行自在に配設されている。
まず、事前準備として原子炉圧力容器14の下方にジャッキシステム30を配設する。また、原子炉ウェル18の定位置には切断装置32を配置する。この切断装置32は原子炉格納容器12の内壁から張り出したブラケット34によって支持される。熱遮蔽壁16の上端には複数本のブラケット36を配置し、ブラケット36の先端にローラー38を回転自在に取り付ける。ローラー38が原子炉圧力容器14の外面と転動接触することによって、原子炉圧力容器14の横揺れが防止される。原子炉ウェル18とドライヤセパレータプール22とは連通口40によって連通させる。この連通口40を貫通してモノレール42を原子炉ウェル18とドライヤセパレータプール22間に張り渡し、モノレール42に走行自在に取り付けたホイスト44によって、後述する切断片を原子炉ウェル18からドライヤセパレータプール22に向けて移送する。ドライヤセパレータプール22は上部が開放されており、この開放部46に対応する操作エリア24の領域にはグリーンハウス48が設けられる。このグリーンハウス48はドライヤセパレータプール22に運び込まれた切断片から放散される放射性微粒子が操作エリア24の他の領域に拡散することを防ぐための仮設の気密室である。
図3は切断装置32の概念構成を示す平面図である。切断装置32は環状の基台32Aを備え、この基台32Aには輪切り切断用の1台のミーリング切断機50と縦裁断用の4台のミーリング切断機52が搭載される。ミーリング切断機50は基台32Aに沿って周回可能な構成とされ、エンドミルを原子炉圧力容器14に対して横方向に移動させることによって、原子炉圧力容器14を輪切り切断する。4台のミーリング切断機52は切断時には定位置で同時に使用され、エンドミルを原子炉圧力容器14に対して縦方向に移動させることによって、原子炉圧力容器14を縦裁断する。このミーリング切断機52はそれぞれが角度90度の範囲で基台32Aに沿って移動可能とされる。したがって、縦裁断のピッチを小さくしたい場合には、各ミーリング切断機52を例えば二点鎖線で示した位置に移動させて縦裁断を行うことができる。なお、輪切り切断用の切断機としてはミーリング切断機50に替えて、バンドソー式の切断機を採用してもよい。
次に、ジャッキシステム30について説明する。図4はジャッキシステム30の主要構成を示す側面図である。原子炉圧力容器14の下方に基台54を配置する。基台54上には支柱56を搭載し、この支柱56の上部に受板62を固定する。受板62が原子炉圧力容器14底部の燃料棒制御管群63の下端に当接することによって、原子炉圧力容器14の荷重が受板62を介して支柱56によって支持される。受板62には複数のシリンダー58が伸縮ロッド60を介して吊り下げられる。
ジャッキシステム30によって原子炉圧力容器14を押し上げるには、図4に示した状態から、図5(1)に示したように各シリンダー58の下端にスペーサ64を吊り下げ、固定する。次に図5(2)に示したようにシリンダー58の伸縮ロッド60を伸長させる。すると、原子炉圧力容器14の荷重がシリンダー58側に移行し、支柱56の下方に空間S1ができる。次に図5(3)に示したように空間S1を利用して、支柱56の下端に補助支柱66を吊り下げ、固定する。
次に図6(1)に示したようにシリンダー58の伸縮ロッド60を縮短させる。すると、原子炉圧力容器14の荷重が支柱56側に移行し、シリンダー58の下方に空間S2ができる。次に図6(2)に示したように空間S2を利用して、シリンダー58の下端にスペーサ64Aを吊り下げ、固定する。以下、同様の手順を繰り返すことによって、支柱56の下方には補助支柱66,……を順次、継ぎ足し、シリンダー58の下方にはスペーサ64,64A,……を順次、継ぎ足していく。その結果、原子炉圧力容器14を一段づつせり揚げることができる。
図7はジャッキシステム30の別の実施形態を示す手順図である。この実施形態では図7(1)に示したように基台54にシリンダー67を搭載し、受板62に連結支柱68を吊り下げ、固定する。シリンダー67の伸縮ロッド67Aの上端には水平棒67Bが取付けられている。また、連結支柱68には上下2段に連結具68Aが設けられている。水平棒67Bの両端を連結具68Aと連結することによって、伸縮ロッド67Aの伸縮に合わせて連結支柱68が上下動する。図7(1)に示した状態から伸縮ロッド67Aを伸長させると、図7(2)に示したように、連結支柱68の下方に空間S3ができる。次に図7(3)に示したように空間S3を利用して、連結支柱68の下端に補助連結支柱69を吊り下げ、固定する。
次に図7(4)に示したように水平棒67Bを下段の連結具68Aと連結するように連結替えをした後、図7(5)に示したように伸縮ロッド67Aを伸長させる。次に図7(6)に示したように補助連結支柱69の下方にできた空間を利用して、補助連結支柱69の下端に次の補助連結支柱69Aを継ぎ足す。以下、同様の手順を繰り返すことによって、原子炉圧力容器14を一段づつせり揚げることができる。この実施形態ではシリンダー67は常に下方の定位置にあるので、シリンダー67を作動させるためのポンプユニットの移動やホースの延長が不要となる。
次に、解体工法の手順について説明する。図8は原子炉圧力容器14の断面図であり、原子炉圧力容器14は上蓋70と胴体72と下鏡74に大別される。放射能レベルは内部構造物によって大差があり、シュラウドや燃料集合体が配置される胴体72の中央領域Xの放射能レベルが最も高く、その上下領域Yが中レベルであり、上蓋70や下鏡74などの中央領域Xから離れた領域Zが最も低い。原子炉圧力容器14の解体にあたっては、まず放射能レベルが低い上蓋70を取り外す。この上蓋70の取り外し作業は上蓋70と胴体72とを連結するフランジ76のボルトを外して行う。次に図1に示した天井クレーン26によってウェルシールドプラグ20を取り外し、原子炉ウェル18の上部開口を開放する。次に天井クレーン26によって取り外した上蓋70を上記上部開口から引き出し、適当な方法で処分する。図1は操作エリア24の一角に取り外した上蓋70を仮置き保管した状態を示している。
本実施形態では図1に示した状態から実質的な解体撤去作業を進める。第1工程では原子炉圧力容器14の内部構造物を解体撤去する。この第1工程は例えば特許文献1又は特許文献2に記載された水中切断による解体撤去方法が採用される。ただし、この第1工程を気中切断によって行ってもよい。第1工程によって原子炉圧力容器14の内部が空になった状態で、次の第2工程に進む。
第2工程では前記したジャッキシステム30によって原子炉圧力容器14を押し上げる。この原子炉圧力容器14の押し上げによって、図9に示したように原子炉圧力容器14の上部が切断装置32での切断位置に達するとジャッキシステム30による押し上げ操作を停止し、次の第3工程に進む。
第3工程では輪切り切断用の1台のミーリング切断機50と縦裁断用の4台のミーリング切断機52とを並行して自動的に駆動させる。輪切り切断用のミーリング切断機50は原子炉圧力容器14の外周面に沿って周回移動し、原子炉圧力容器14の1回分の押し上げ高さhに相当する位置にエンドミルを設定することにより、原子炉圧力容器14を輪切り切断する。一方、縦裁断用の4台のミーリング切断機52がそれぞれ図3に示したピッチpで原子炉圧力容器14を縦裁断する。図10は切断状況を示す側面図である。説明の便宜上、同図では切断機の図示を省略してある。図10において切断線c1はミーリング切断機50による輪切り切断線であり、切断線c2はミーリング切断機52による縦裁断線である。4台のミーリング切断機52による縦裁断が先行し、輪切り切断が後追いする。その結果、先行した切断線c2,c2,……に対して切断線c1が到達すると切断片80が順次、原子炉圧力容器14から切り離される。
この切断片80の切り離し時には、図2に示したホイスト44から吊り下げたチャック手段82によって切断片80を把持しておく。したがって、切り離した切断片80は落下することなくホイスト44によって吊り下げられる。ホイスト44はモノレール42に沿って走行し、切断片80を原子炉ウェル18からドライヤセパレータプール22に向けて移送する。ドライヤセパレータプール22では受け入れた切断片80を水中で保管容器に自動的に収納するなどの安全措置を講じられる。保管容器に収納する切断片80の寸法を例えば100cm×80cmの矩形に設定した場合には、前記した押し上げ高さhを100cm、縦裁断のピッチpを80cmに設定すればよい。
上記第2工程及び第3工程を実施する際には、原子炉ウェル18の上部開口をウェルシールドプラグ20で塞いだ状態で行う。ウェルシールドプラグ20によって、原子炉圧力容器14から放射される放射線が遮蔽される。このため、操作エリア24において別の作業に従事している作業員への被曝を大幅に低減できる。また、第2工程及び第3工程を実施する際には、図2に示したように熱遮蔽壁16の上端に配置したローラー38が原子炉圧力容器14の外面と転動接触することによって、原子炉圧力容器14の横揺れを防止する。このため、原子炉圧力容器14の姿勢を安定に維持することができ、原子炉圧力容器14の押し上げ又は切断を円滑に行うことができる。また、このローラー38は原子炉圧力容器14の解体期間中に地震が発生した場合にも、耐震手段として機能する。
また、上記第2工程及び第3工程を実施する際には、図2に示したように原子炉圧力容器14の外面と原子炉格納容器12の内面との間に異物落下防止手段84を配設することが望ましい。この異物落下防止手段84によってジャッキシステム30の運用に携わる作業者への上方からの落下物による傷害事故を防ぐことができる。この異物落下防止手段84としてはネット状のものが考えられる。しかしながら、ネット状のものでは第3工程を実施した際に発生する放射性の切断粉の落下を防ぐことができない。したがって、異物落下防止手段84は切断粉の落下を防止可能な手段であることがより一層、望ましい。
上記第2工程及び第3工程の1回分が終了すると、以降、第2工程と第3工程を繰り返すことによって、原子炉圧力容器14を上部から順次、切断していく。前記したように、原子炉圧力容器14は各部位によって、放射能レベルに差があるので、放射能レベルに応じて切断片80の寸法を好ましい値に設定し、その設定値を実現するように、1回分の原子炉圧力容器14の押し上げ量hと縦裁断のピッチpを決定して、第2工程と第3工程を繰り返す。
この第2工程と第3工程の繰り返しによって、図8に示した原子炉圧力容器14の胴体72の切断が完了すると、下鏡74が残る。この時の状態を図11に示す。この下鏡74は前記したように領域Zの放射能レベルが最も低い部位(図8参照)である。したがって、ウェルシールドプラグ20を外した後に、天井クレーン26によって下鏡74を操作エリアに移送し、上蓋70と同様に適当な方法で処分する。
以上に説明した手順で原子炉圧力容器14の解体の全工程が終了する。本実施形態の原子炉圧力容器の解体工法によれば、原子炉圧力容器14の下方にジャッキシステム30を配置し、このジャッキシステム30によって原子炉圧力容器14を押し上げながら、原子炉ウェル18内の定位置で原子炉圧力容器14を上部から順次、切断するようにした。このため、原子炉圧力容器14を短期間に、かつ安全に解体することができる。また、ジャッキシステム30としてシリンダー58を使用し、当該シリンダーの下方にスペーサ64,64A,……を継ぎ足すことによって、シリンダー58を順次、上方に移動させる構成としたので、簡単な設備で原子炉圧力容器14を段階的に高く押し上げることができる。
また、原子炉ウェル18内の定位置に配置する切断装置32を輪切り切断用のミーリング切断機50と縦裁断用のミーリング切断機52を備えた構成とし、原子炉圧力容器14の輪切り切断と縦裁断とを並行して行うようにした。このため、原子炉圧力容器14を所望寸法の切断片80として速やかに切り出すことができる。また、切断した切断片80をドライヤセパレータプール22の水中に移送するようにしたので、ドライヤセパレータプール22では受け入れた放射性の切断片80を水中で保管容器に自動的に収納するなどの安全措置を講じることができる。また、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉ウェル18の上部開口をウェルシールドプラグ20で塞ぐようにした。このため、操作エリア24において別の作業に従事している作業員への被曝を大幅に低減できる。
さらに、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉圧力容器14を熱遮蔽壁16から張り出したローラー38で支持するようにした。このため、原子炉圧力容器14の姿勢を安定に維持することができ、原子炉圧力容器14の押し上げ又は切断を円滑に行うことができる。また、第2工程及び第3工程を実施する際に、原子炉圧力容器14の外面と原子炉格納容器12の内面との間に異物落下防止手段84を配設するようにした。このため、ジャッキシステム30の運用に携わる作業者が上方からの落下物によって傷害を受けたり、放射性の切断粉によって被曝することを防止することができる。
上記実施形態ではジャッキシステム30として、シリンダーの下方にスペーサを継ぎ足すことによって、シリンダーを順次、上方に移動させる構成や図7に示した構成を説明した。しかしながら、本発明に係るジャッキは上記のジャッキシステム30に限定されない。例えば、テレスコビック式のシリンダーによって代替することができる。また、上記実施形態では原子炉ウェル18内の定位置で原子炉圧力容器14を切断する際に輪切り切断と縦裁断とを並行して行うようにした。しかしながら、本発明に係る切断は上記方法は限定されない。例えば、原子炉ウェル内の定位置では輪切り切断のみを行い、輪切り切断物をドライヤセパレータプールに移送して、ドライヤセパレータプールの水中で所望寸法の切断片に細断するようにしてもよい。また、切断機としてミーリング切断機やバンドソー切断機などの機械的切断機に限らず、ガス切断機、プラズマ切断機、高圧水切断機などを用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では切断した切断片80をドライヤセパレータプール22の水中に移送するようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されず、切断片の移送先をドライヤセパレータプールに替えて使用燃料貯蔵プールにすることができる。
本発明の実施形態を説明するための断面図である。 図1の主要部の断面図である。 切断装置32の概念構成を示す平面図である。 ジャッキシステム30の主要構成を示す側面図である。 ジャッキシステム30の動作手順を示す第1説明図である。 ジャッキシステム30の動作手順を示す第2説明図である。 ジャッキシステム30の別の実施形態を示す手順図である。 原子炉圧力容器14の断面図である。 切断装置32の側面図である。 原子炉圧力容器14の切断状況を示す側面図である。 解体の最終段階の状態を示す主要部の側面図である。 原子炉建屋の主要部の一例を示した断面図である。
符号の説明
10………原子炉建屋、12………原子炉格納容器、14………原子炉圧力容器、16………熱遮蔽壁、18………原子炉ウェル、20………ウェルシールドプラグ、22………ドライヤセパレータプール、24………操作エリア、26………天井クレーン、30………ジャッキシステム、32………切断装置、38………ローラー、42………モノレール、44………ホイスト、48………グリーンハウス、50………(輪切り切断用)ミーリング切断機、52………(縦裁断用)ミーリング切断機、54………基台、56………支柱、58………シリンダー、60………伸縮ロッド、62………受板、63………燃料棒制御管群、64,64A………スペーサ、66………補助支柱、67………シリンダー、67A………伸縮ロッド、67B………水平棒、68………連結支柱、68A………連結具、69………補助連結支柱、70………上蓋、72………胴体、74………下鏡、80………切断片、82………チャック手段、84………落下防止手段。

Claims (6)

  1. 原子炉圧力容器の内部構造物を解体撤去する第1工程と、前記原子炉圧力容器を下方に設置したジャッキによって押し上げる第2工程と、原子炉ウェル内の定位置に配置した切断装置によって前記原子炉圧力容器を押し上げられた分だけ輪切り切断と縦裁断によって複数の切断片に裁断する第3工程とを含み、前記第2工程と第3工程を繰り返すようにした原子炉圧力容器の解体工法であって、前記第2工程と第3工程を実施する際に、前記原子炉ウェルの上部開口をウェルシールドプラグで塞ぐとともに、前記第3工程で裁断した切断片を前記原子炉ウェルと該原子炉ウェルに隣接するプール設備とを仕切る壁に形成した連通口を介して前記プール設備の水中に移送することを特徴とする原子炉圧力容器の解体工法。
  2. 前記第2工程で使用するジャッキは、前記原子炉圧力容器の底部に連結した連結支柱を定位置のシリンダーの先端に取り付けた水平棒の両端に取り付けた連結具を介して押し上げることによって前記原子炉圧力容器をせり揚げる毎に、前記連結支柱を継ぎ足す構成とされたことを特徴とする請求項1に記載の原子炉圧力容器の解体工法。
  3. 前記第3工程で使用する切断装置は、原子炉格納容器の内壁から張り出したブラケットによって支持された環状の基台と、該基台に搭載されて基台に沿って周回可能な輪切り切断用のミーリング切断機と、前記基台に搭載されて基台に沿って横方向に移動可能な複数台の縦裁断用のミーリング切断機とによって構成され、該切断装置を用いて原子炉圧力容器の輪切り切断と縦裁断とを並行して行うことを特徴とする請求項1に記載の原子炉圧力容器の解体工法。
  4. 前記第2工程及び第3工程を実施する際に、前記原子炉圧力容器を熱遮蔽壁から張り出した横揺れ防止部材で支持することを特徴とする請求項1に記載の原子炉圧力容器の解体工法。
  5. 前記第2工程及び第3工程を実施する際に、前記原子炉圧力容器の外面と原子炉格納容器の内面との隙間に異物落下防止手段を配設することを特徴とする請求項1に記載の原子炉圧力容器の解体工法。
  6. 前記異物落下防止手段が前記第3工程を実施した際に発生する切断粉の落下を防止可能な手段であることを特徴とする請求項5に記載の原子炉圧力容器の解体工法。
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