JPH11171475A - 位置制御型ジブクレーン - Google Patents

位置制御型ジブクレーン

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JPH11171475A
JPH11171475A JP35619297A JP35619297A JPH11171475A JP H11171475 A JPH11171475 A JP H11171475A JP 35619297 A JP35619297 A JP 35619297A JP 35619297 A JP35619297 A JP 35619297A JP H11171475 A JPH11171475 A JP H11171475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
lifting
base end
jib crane
carriage
Prior art date
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Pending
Application number
JP35619297A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Sugano
悟 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH11171475A publication Critical patent/JPH11171475A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子力施設の燃料再処理などに伴う高レベル
放射性廃棄物の取扱いに必要な小型で簡単に操作でき、
放射能の影響を極力受けない位置制御型ジブクレーンを
提供すること。 【解決手段】 基端部を垂直な回転軸14に回転可能と
したアーム18に沿って台車25を往復移動可能とし、
この台車25から吊り具を昇降可能に吊り下げ、アーム
18の回転駆動部、台車25の往復駆動部、吊り具の昇
降駆動部を全てアーム18の基端部に設けるとともに、
台車位置、アーム回転位置および吊り具の昇降位置を制
御手段で制御する。これにより、ジブクレーンの形式と
しながら簡単に位置制御して吊り上げ吊り下ろしがで
き、しかも吊り具から各駆動部を離して放射線の影響を
受けないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、位置制御型ジブ
クレーンに関し、原子力施設の燃料再処理などに伴う高
レベル放射性廃棄物の取扱いに必要な小型で簡単に操作
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントの使用済み燃料の再処理
などによって生じる高レベル廃液を取り扱う高レベル放
射性廃棄物貯蔵設備では、長期にわたって安全に保管す
るため、ガラス固化体が入れられた密封容器(キャニス
ター)に対し、規則で定められている種々の検査や測定
を行う必要があり、キャニスターを運搬移動することが
行われる。
【0003】使用済み燃料の再処理工場などで処理され
たガラス固化体は複数本が輸送容器に入れられて貯蔵施
設に運ばれ、この貯蔵施設では、図5に示すように、ガ
ラス固化体受入建屋Aの天井クレーンBで輸送容器Cを
一時保管区域Dに降ろし、輸送容器搬送台車Eでガラス
固化体抜出し室Fに移送する。ここで、輸送容器C内の
気体をサンプリングして放射性物質の濃度を測定した
後、補助クレーンGを遠隔操作して輸送容器Cの蓋を取
り外し、ガラス固化体仮置き場Hの仮置き架台I上にガ
ラス固化体Jを一時的に仮置きする。
【0004】そして、このガラス固化体仮置き場Hから
順次ガラス固化体Jを取り出し、各ガラス固化体Jにつ
いて、安全に貯蔵するために必要な7項目の検査や測定
を行う。
【0005】こうして検査・測定が終了したガラス固化
体は床面走行クレーンKで搬送室Lに運ばれ、貯蔵ピッ
トMの収納管Nにたて積みにされて貯蔵される。
【0006】このような貯蔵施設では、各区域に設置し
た天井クレーンBや門型の床面走行クレーンK等を用い
てガラス固化体Jを移動するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
天井クレーンBや門型の床面走行クレーンKなどは、各
区域の天井部や床面に設けられる大型のクレーンであ
り、各区域の一部のみで作業を行う場合にも大型の天井
クレーンを運転しなければならないという問題があり、
同一区域の一箇所で天井クレーンなどを使用していると
平行して作業を行うことができないという問題もある。
【0008】一方、使用環境が高レベル放射線雰囲気で
あり、電気部品等への影響を極力受けないようにしなけ
ればならないという問題もある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の有する課題
に鑑みてなされたもので、原子力施設の燃料再処理など
に伴う高レベル放射性廃棄物の取扱いに必要な小型で簡
単に操作でき、放射能の影響を極力受けないようにする
ことができる位置制御型ジブクレーンを提供しようとす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1記載の位置制御型ジブクレーンは、基端
部が垂直軸回りに回転可能に支持されたアームと、この
アーム上を往復移動可能に設けられた台車と、この台車
を介して巻き取り巻き戻して昇降可能な吊り具とを備
え、前記アームの回転駆動部、前記台車の往復駆動部、
前記吊り具の昇降駆動部を前記アームの基端部に設ける
とともに、前記台車位置、前記アーム回転位置および前
記吊り具の昇降位置を制御する制御手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0011】この位置制御型ジブクレーンによれば、基
端部を垂直軸回りに回転可能としたアームに沿って台車
を往復移動可能とし、この台車から吊り具を昇降可能に
吊り下げ、アームの回転駆動部、台車の往復駆動部、吊
り具の昇降駆動部を全てアームの基端部に設けるととも
に、台車位置、アーム回転位置および吊り具の昇降位置
を制御手段で制御するようにしており、ジブクレーンの
形式としながら簡単に位置制御して吊り上げ吊り下ろし
ができ、しかも吊り具から各駆動部を離して放射線の影
響を受けないようにしている。
【0012】また、この発明の請求項2記載の位置制御
型ジブクレーンは、請求項1記載の構成に加え、前記垂
直軸回りに回転可能なアームの基端部を水平軸回りに俯
仰可能に支持するとともに、俯仰駆動部を前記アーム基
端部に設ける一方、前記制御手段で当該アームの俯仰位
置を制御することを特徴とするものである。
【0013】この位置制御型ジブクレーンによれば、ア
ームの基端部を水平軸回りにも回転可能として俯仰もで
きるようにしており、一層広範囲の作業ができるように
している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3は、この
発明の位置制御型ジブクレーンの一実施の形態にかか
り、図1は正面図、図2は平面図、図3は右側面図であ
る。
【0015】この位置制御型ジブクレーン10では、作
業区域の側壁11に上下に間隔をあけて2つのブラケッ
ト12が取付けられ、このブラケット12の間に回転部
材13が配置されて垂直な回転軸14で連結され、回転
部材13が回転軸14を中心に回転できるようになって
いる。そして、上側のブラケット12上に回転駆動モー
タ15が取付けられて減速機構と歯車伝達機構で回転部
材13を回転駆動するとともに、回転角検出器16によ
って回転角度θ(回転位置)を検出できるようにしてあ
る。
【0016】この回転部材13には、その両側に水平な
俯仰軸17が取付けられてアーム18の基端部が俯仰可
能に支持されており、ブラケット12の上方の側壁11
に左右に間隔をあけたブラケット19が取付けられて2
つの俯仰用巻取ドラム20を備えたドラム軸21が支持
され、俯仰用巻取ドラム20に巻かれた2本の俯仰用ワ
イヤ22がアーム18の中間部上面に取付けてある。そ
して、ブラケット19の一方に俯仰駆動モータ23が取
付られて俯仰用巻取ドラム20を駆動し、俯仰角度φ
(俯仰位置)をもう一方のブラケット19に取付けた俯
仰検出器24で検出するようにしてある。
【0017】このような基端部が回転及び俯仰可能に支
持されたアーム18は、両側板18aの基端部が突き出
して俯仰軸17に取付けられており、両側板18aと先
基端板18bとで断面矩形の中空状に形成され、上下板
18cが幅方向両端にのみ配置されて上下が開口した状
態に形成されている。
【0018】このアーム18の中空部内に台車25が配
置されて下板18c上を走行する車輪25aが設けられ
て往復移動できるようになっており、先基部に両端にチ
ェーン歯車26を備えた支持軸26aが設けられ、先基
部のチェーン歯車26間に巻き掛けられたチェーン27
の両端がそれぞれ台車25の前後に連結してある。
【0019】そして、アーム18の基端部側の支持軸2
6aに往復駆動モータ28が連結されてチェーン歯車2
6を駆動するようにしてあり、この往復駆動モータ28
が連結された支持軸26aの端部には、回転角検出器2
9が連結されて往復位置rを検出できるようにしてあ
る。
【0020】この台車25には、中央部にワイヤ滑車3
0が回転可能に支持される一方、アーム18の基端部の
支持軸26aの前側にワイヤドラム31が設けられて吊
り上げ駆動モータ32で巻取り巻戻しが行われるととも
に、吊り上げ高さ検出器33で巻き上げ高さh(昇降位
置)を検出できるようになっており、ワイヤドラム31
に巻かれた3本のワイヤ34がワイヤ滑車30を介して
台車25から吊り下げられ、下端部に図示しない吊り具
が設けられ、遠隔操作で運搬対象を把持解放できるよう
になっている。
【0021】このような位置制御型ジブクレーン10で
は、アーム18の回転角度θによる回転位置、アーム1
8の俯仰角度φによる俯仰位置、台車25の往復位置
r、吊り具の昇降位置hを制御するため図示しないコン
ピュータで構成された制御手段が設けられ、回転角度
θ、俯仰角度φ及び往復位置rを設定することで、吊り
具を所定の位置に移動することができ、さらに吊り具の
高さおよび把持解放動作を設定することで、運搬移動作
業を自動的に行うことができる。
【0022】したがって、通常のジブクレーンのように
吊り具の位置を見ながらアームを動かす場合に比べて簡
単に運搬作業を行うことができる。
【0023】また、極座標を構成する各駆動用のモータ
15,23,28,32などの電気部品を全てアーム1
8の基端部に集中させて設置したので、吊り具で高レベ
ル放射性廃棄物を吊り下げても放射能の影響を極力抑え
ることができ、電気部品の寿命を長くすることができ
る。
【0024】さらに、この位置制御型ジブクレーン10
では、小型に構成でき、わずかなスペースでも設置で
き、天井クレーンなどと併設することで平行作業を行う
ことができる。
【0025】なお、上記実施の形態では、アーム18を
回転するだけでなく、俯仰するように構成したが、既に
説明した機構と同一部分に同一番号を記して示す図4の
位置制御型ジブクレーン40のように、俯仰機構を取り
除くことで一層の簡素化を図るようにしても良く、高さ
方向の設置スペースを小さくすることができ、天井クレ
ーンなどとの併設も一層容易となる。
【0026】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに詳細に説明
したように、この発明の請求項1記載の位置制御型ジブ
クレーンによれば、基端部を垂直軸回りに回転可能とし
たアームに沿って台車を往復移動可能とし、この台車か
ら吊り具を昇降可能に吊り下げ、アームの回転駆動部、
台車の往復駆動部、吊り具の昇降駆動部を全てアームの
基端部に設けるとともに、台車位置、アーム回転位置お
よび吊り具の昇降位置を制御手段で制御するようにした
ので、ジブクレーンの形式としながら簡単に位置制御し
て吊り上げ吊り下ろしができ、しかも吊り具から各駆動
部を離して放射線の影響を受けないようにして寿命を長
くすることができる。
【0027】また、この発明の請求項2記載の位置制御
型ジブクレーンによれば、アームの基端部を水平軸回り
にも回転可能として俯仰もできるようにしたので、一層
広範囲の作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の位置制御型ジブクレーンの一実施の
形態にかかる正面図、A−A矢視図、B−B矢視図であ
る。
【図2】この発明の位置制御型ジブクレーンの一実施の
形態にかかる平面図である。
【図3】この発明の位置制御型ジブクレーンの一実施の
形態にかかる右側面図である。
【図4】この発明の位置制御型ジブクレーンの他の一実
施の形態にかかる概略斜視図である。
【図5】この発明の適用対象の一つであるガラス固化体
の貯蔵施設の概略構成図である。
【符号の説明】
10,40 位置制御型ジブクレーン 11 側壁 12 ブラケット 13 回転部材 14 回転軸 15 回転駆動モータ 16 回転角検出器 17 俯仰軸 18 アーム 19 ブラケット 20 俯仰用巻取ドラム 21 ドラム軸 22 俯仰用ワイヤ 23 俯仰駆動モータ 24 俯仰検出器 25 台車 26 チェーン歯車 27 チェーン 28 往復駆動モータ 29 回転角検出器 30 ワイヤ滑車 31 ワイヤドラム 32 吊り上げ駆動モータ 33 吊り上げ高さ検出器 34 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部が垂直軸回りに回転可能に支持さ
    れたアームと、このアーム上を往復移動可能に設けられ
    た台車と、この台車を介して巻き取り巻き戻して昇降可
    能な吊り具とを備え、前記アームの回転駆動部、前記台
    車の往復駆動部、前記吊り具の昇降駆動部を前記アーム
    の基端部に設けるとともに、前記台車位置、前記アーム
    回転位置および前記吊り具の昇降位置を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする位置制御型ジブクレーン。
  2. 【請求項2】 前記垂直軸回りに回転可能なアームの基
    端部を水平軸回りに俯仰可能に支持するとともに、俯仰
    駆動部を前記アーム基端部に設ける一方、前記制御手段
    で当該アームの俯仰位置を制御することを特徴とする請
    求項1記載の位置制御型ジブクレーン。
JP35619297A 1997-12-09 1997-12-09 位置制御型ジブクレーン Pending JPH11171475A (ja)

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JP35619297A JPH11171475A (ja) 1997-12-09 1997-12-09 位置制御型ジブクレーン

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157798A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toshiba Plant Systems & Services Corp 原子炉構造物の切断設備
KR101303823B1 (ko) * 2012-02-07 2013-09-04 우림기계(주) 용탕이송용기 리프팅 시스템

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