JP2001346952A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2001346952A
JP2001346952A JP2000169393A JP2000169393A JP2001346952A JP 2001346952 A JP2001346952 A JP 2001346952A JP 2000169393 A JP2000169393 A JP 2000169393A JP 2000169393 A JP2000169393 A JP 2000169393A JP 2001346952 A JP2001346952 A JP 2001346952A
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JP2000169393A
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Takeaki Sueoka
丈明 末岡
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Heiwa Corp
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技内容の多様性を維持しつつ、遊技状態を
正確に把握すること。 【解決手段】 本発明では、予め設定した特別条件が成
立した場合に当該特別条件成立を表示して遊技者に有利
な特別遊技状態となり、かつ予め設定した特定条件が成
立した場合には特別条件成立を表示する以前に、複数種
類の表示要素a,b,c,d,eの中から適宜選択した
ものを一連の表示パターンA,B,C,D,Eとして表
示可能なパチンコ機1において、現在表示されている表
示要素の識別情報およびこの表示要素に引き続いて表示
し得る表示要素の識別情報をそれぞれ特別図柄表示装置
300の下段表示領域301bに表示するとともに、そ
の旨をスピーカ13から音声出力するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関す
るもので、より詳細には、予め設定した特別条件が成立
した場合に当該特別条件成立を表示して遊技者に有利な
特別遊技状態となり、かつ予め設定した特定条件が成立
した場合には特別条件成立を表示する以前に、複数種類
の表示要素の中から適宜選択したものを一連の表示パタ
ーンとして表示可能なパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機には、所定の特別条件が成立
した場合に特別遊技状態に移行し、例えば変動入賞装置
を開成するなどして遊技者に大きな利益をもたらすこと
ができるようにしたものがある。この種のパチンコ機
は、通常、図柄表示装置とその始動口とを備えて構成し
たものが一般的である。図柄表示装置は、例えば、3つ
の表示領域を有した液晶表示器によって構成されてお
り、各表示領域においてそれぞれ複数の図柄を変動表示
することが可能である。始動口は、図柄表示装置の始動
契機となるもので、遊技球の検出手段を具備している。
【0003】このパチンコ機では、始動口へ遊技球が入
賞すると、検出手段による遊技球の入賞検出を契機とし
て図柄表示装置が変動表示を開始し、所定の変動時間経
過後に順次停止図柄を表示する。この表示した停止図柄
が予め設定した組み合わせ態様(例えば「111」や
「222」などであり、以下大当たり図柄という)であ
る場合には大当たりとなって特別遊技状態に移行し、例
えば通常時においては閉成している変動入賞装置が開成
するようになる。この結果、この変動入賞装置に対する
入賞数が短時間で大量となるため、遊技者に対して極め
て大きな利益を与えることができるようになる。
【0004】こうしたパチンコ機の中には、遊技性の向
上を図るため、リーチ演出やリーチ予告、大当たり予告
等々、各種予告表示を行うようにしたものがある。例え
ば、図柄表示装置において既に表示された2つの停止図
柄が一致し、残り1つが揃えば上述した大当たり図柄に
なるという、所謂リーチ状態となった場合(例えば「1
1?」や「22?」など)には、図柄表示装置の変動表
示スピードや変動時間を変化させたり、図柄表示装置に
特別なキャラクタを登場させるなど、表示態様に変化を
与えることにより、遊技者に対してリーチ状態であるこ
とを表示するようにしている。遊技者に表示されるリー
チ演出としては、所謂ノーマルリーチやスーパーリーチ
等、特別遊技状態に移行する信頼度が互いに異なる複数
種類の表示パターンが用意されており、当該信頼度が高
いものほどその演出内容も華かになっている。
【0005】また、リーチ予告や大当たり予告では、リ
ーチ状態や大当たり図柄が確定する以前において、上述
したリーチ演出と同様に、変動表示スピードや変動時間
を変化させたり、特別なキャラクタを登場させるなどし
て図柄表示装置の表示態様に変化を与え、その後、通常
時よりも高い信頼度で図柄表示装置にリーチ状態や大当
たり図柄を創出することにより、結果的に遊技者に対し
てリーチ状態や大当たり図柄への予告表示を行うように
している。リーチ予告や大当たり予告に関してもそれぞ
れの信頼度が異なる複数種類の表示パターンが用意され
ている。
【0006】これらのパチンコ機によれば、図柄表示装
置の表示が通常時とは異なる表示パターンとなった場
合、遊技者に対して特別遊技状態への期待感を大きく盛
り上げることができるようになり、パチンコ遊技に対す
る興趣が著しく高まるようになる。
【0007】さらに、昨今においては、遊技性の更なる
向上を図るため、所謂発展型と称される予告表示や再変
動表示と称される演出表示を行うようにしたパチンコ機
も提供されている。発展型の予告表示では、図柄表示装
置にノーマルリーチが表示された後において3つ目の停
止図柄を表示する通常の予告表示とは別に、ノーマルリ
ーチが表示された後において3つ目の停止図柄を表示す
ることなく、より信頼度の高いスーパーリーチの予告表
示に移行したり、このスーパーリーチからさらに信頼度
の高いスーパーリーチの予告表示に移行するようにして
いる。また、再変動表示では、図柄表示装置においてす
べての図柄が一旦仮停止した後、再び変動表示を開始さ
せてリーチ状態や大当たり図柄を創出するようにしてい
る。つまり、これら発展型の予告表示や再変動表示で
は、ノーマルリーチやスーパーリーチ、あるいは3つの
図柄の仮停止表示といった複数種類の表示要素を一連の
表示パターンとして遊技者に表示するようにしている。
【0008】こうしたパチンコ機によれば、表示要素の
組み合わせによって遊技内容がより変化に富んだものに
なるばかりでなく、予告表示の発展や再変動表示が特別
遊技状態への信頼度向上に繋がるという新たな遊技要素
が加わるため、単に信頼度の高いスーパーリーチが当初
から表示される場合に比べて遊技者の期待感が盛り上が
る度合も顕著となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パチンコ機
において、より多くの利益をより効率良く得るために
は、遊技の全容を把握し、都度変化する遊技状態に応じ
て如何に適切なパチンコ遊技を実施していくかが重要な
課題となる。しかしながら、上記のように発展型の予告
表示や再変動表示を行うようにしたパチンコ機にあって
は、遊技内容の多様性が逆にその全容を把握し難くして
いるのも事実である。しかも、予告表示が発展したり再
変動表示が実施されれば、その分だけ図柄表示装置が3
つ目の停止図柄を表示するまでの変動時間も長くなるた
め、表示要素の変遷履歴に対する情報収集の妨げともな
り得る。さらに、遊技初心者においては、現在どのよう
な遊技状態にあり、次に遊技状態がどのように進行して
いくのかを認識することすらまったく困難である。
【0010】本発明は、上記実情に鑑みて、遊技内容の
多様性を維持しつつ、遊技状態を正確に把握することの
できるパチンコ機を提供することを解決課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、予め設定し
た特別条件が成立した場合に当該特別条件成立を表示し
て遊技者に有利な特別遊技状態となり、かつ予め設定し
た特定条件が成立した場合には特別条件成立を表示する
以前に、複数種類の表示要素の中から適宜選択したもの
を一連の表示パターンとして表示可能なパチンコ機にお
いて、一連の表示パターンで現在表示されている表示要
素およびこの表示要素に引き続いて表示し得る表示要素
をそれぞれ報知する報知手段を設けるようにしている。
【0012】報知手段は、現在表示されている表示要素
に至るまでに既に表示された表示要素をさらに報知する
ものであることが好ましい。報知する方法としては、表
示要素とともにその変遷経路を視覚的に表示するもの
や、音声出力によるものを適用することができる。報知
手段による報知を行うか否かは、選択手段の操作により
遊技者が適宜選択できることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
パチンコ機の一実施形態を示すものである。ここで例示
するパチンコ機1では、外枠2に対して前枠3が開閉可
能に配設してある。前枠3は、窓部を有した額縁状を成
すもので、該窓部に金枠4を備えている。金枠4は、ガ
ラス板(図示せず)によって覆われており、その一側を
介して前枠3の窓部に開閉可能に配設してある。これら
前枠3と金枠4との間には、施錠装置5を設けてあり、
両者を施錠することが可能である。
【0014】このパチンコ機1には、金枠4の下方とな
る位置に上皿セット10を設けてるとともに、さらに上
皿セット10の下方となる位置に下皿セット20を設け
てある。上皿セット10は、フロントプレート11に上
皿12およびスピーカ13を設けたもので、上述した金
枠4と同様に、その一側を介して前枠3に開閉可能に配
設してある。下皿セット20には、その中央部に下皿2
1を設けてあるとともに、向かって右側となる部位に操
作ハンドル22を設けてある。操作ハンドル22は、遊
技球の打ち出し距離を調整するためのものである。この
操作ハンドル22には、その適宜位置に、後述する特別
図柄表示装置300の下段表示領域301bに遊技状態
の変遷経路を樹形図として表示するか否かを選択するた
めの選択スイッチ23を設けてある。
【0015】一方、上記パチンコ機1には、上述した前
枠3に遊技盤6を設けてある。遊技盤6は、前枠3の窓
部から外部に臨むように配置してあり、その表面が金枠
4に装着したガラス板(図示せず)によって開閉可能に
覆われている。
【0016】この遊技盤6には、ガイドレール7で囲ま
れる遊技領域8に図柄表示ユニット30を設けてある。
図柄表示ユニット30は、遊技領域8のほぼ中央となる
位置に配置したもので、特別図柄表示装置300と普通
図柄表示装置310と特図始動記憶用ランプアレイ32
0と普図始動記憶用ランプアレイ330とを備えて構成
してある。
【0017】特別図柄表示装置300は、その表示領域
301を通じて遊技者に数字、記号、絵などの複数の図
柄を変動表示したり、後述する遊技状態の変遷経路を樹
形図として視覚的に表示するためのものである。本実施
形態の特別図柄表示装置300は、液晶表示器によって
構成したもので、上述した選択スイッチ23のON/O
FFに応じて切り替え表示することが可能である。例え
ば、選択スイッチ23をONした場合には、表示領域3
01が上下2段に分割され、上段表示領域301aに横
3列の図柄をそれぞれ変動表示することができるととも
に、下段表示領域301bに上述した樹形図を表示する
ことが可能となる。一方、選択スイッチ23をOFFし
た場合には、表示領域301の全体に横3列の図柄がそ
れぞれ変動表示するようにしてある。
【0018】普通図柄表示装置310は、特別図柄表示
装置300の上部に唯一の表示領域311を有して構成
してあり、この表示領域311を通じて遊技者に数字、
記号、絵などの複数の図柄を変動表示することが可能で
ある。この普通図柄表示装置310としては、特別図柄
表示装置300と同様に液晶表示器によって表示を行う
ものの他、回転するドラムを適用して表示を行うものを
適用することが可能である。
【0019】特図始動記憶用ランプアレイ320および
普図始動記憶用ランプアレイ330は、それぞれ複数
個、本実施形態ではいずれも4つのランプを適宜配列す
ることによって構成してある。特図始動記憶用ランプア
レイ320は、特別図柄表示装置300の始動記憶を表
示するためのもので、特別図柄表示装置300の上部に
横1列に配列してある。普図始動記憶用ランプアレイ3
30は、普通図柄表示装置310の始動記憶を表示する
ためのもので、普通図柄表示装置310の両側にそれぞ
れ2つずつ配列してある。
【0020】また、上記遊技盤6には、遊技領域8にお
ける図柄表示ユニット30の下方となる位置に普通電動
役物40を設けてあるとともに、その左右にそれぞれ作
動ゲート50を設け、さらに普通電動役物40の下方と
なる位置に変動入賞装置60を設けてある。
【0021】普通電動役物40は、特別図柄表示装置3
00の始動契機となるもので、遊技球が入賞できない、
あるいは入賞が極めて困難な第一入賞状態と、遊技球の
入賞が極めて容易な第二入賞状態とに切り替わる始動装
置である。本実施形態では、一対の可動翼片41と普通
電役駆動ソレノイド42とを備えた電動チューリップに
よって構成してある。すなわち、この普通電動役物40
は、普通電役駆動ソレノイド42の駆動により、一対の
可動翼片41がそれぞれ直立して互いの間に遊技球を唯
一通過させることができる程度の間隔を確保した場合に
上述した第一入賞状態となる一方、一対の可動翼片41
がそれぞれ傾倒して互いの間に大きな間隔を確保した場
合に上述した第二入賞状態となる。普通電動役物40に
入賞した遊技球は、遊技盤6の裏面側に取り込まれ、図
示せぬ集合樋を通過した後、入賞球導入路を通じて入賞
球処理装置に案内される。
【0022】この普通電動役物40には、上述した図示
せぬ集合樋に至るまでの間に特図始動スイッチ43を配
設してある。特図始動スイッチ43は、普通電動役物4
0から入賞した遊技球を電気的に検出し、その検出結果
を後述する遊技制御装置800の遊技制御用CPU80
1に与えるものである。
【0023】作動ゲート50は、遊技球を唯一通過させ
ることができる程度の間隔を確保した通過率一定のゲー
トである。これらの作動ゲート50を通過した遊技球
は、いずれも遊技盤6の裏面側に取り込まれることな
く、それぞれの下端からそのまま遊技領域8に戻され
る。
【0024】これら作動ゲート50には、それぞれのゲ
ート内に普図始動スイッチ51を配設してある。普図始
動スイッチ51は、上述した特図始動スイッチ43等と
同様に、各作動ゲート50において遊技球の通過を電気
的に検出し、個々の検出結果を後述する遊技制御用CP
U801に与えるものである。
【0025】変動入賞装置60は、遊技球が入賞できな
い、あるいは入賞が極めて困難な第一入賞状態と、遊技
球の入賞が極めて容易な第二入賞状態とに切り替わる入
賞装置である。本実施形態では、遊技盤6に設けた横長
の大入賞口61と、この大入賞口61を開閉するように
設けた変動ゲート板62と、該変動ゲート板62を駆動
するための特別電役駆動ソレノイド63とを備えて変動
入賞装置60を構成してある。すなわち、この変動入賞
装置60は、特別電役駆動ソレノイド63の駆動により
上記変動ゲート板62をその下端部を介して回転させ、
大入賞口61を閉成するように直立させた場合に上述し
た第一入賞状態になる一方、前傾して大入賞口61を開
成させた場合に上述した第二入賞状態となる。大入賞口
61に入賞した遊技球は、当該大入賞口61を通じて遊
技盤6の裏面側に取り込まれ、図示せぬ集合樋を通過し
た後、入賞球導入路を通じて入賞球処理装置に案内され
ることになる。
【0026】この大入賞口61の内部には、上述した集
合樋に至るまでの間に継続スイッチ64および入賞カウ
ントスイッチ65を配設してある。これら継続スイッチ
64および入賞カウントスイッチ65は、それぞれ大入
賞口61から入賞した遊技球を電気的に検出し、それぞ
れの検出結果を後述する遊技制御用CPU801に与え
るものである。入賞カウントスイッチ65は、大入賞口
61から入賞した遊技球のすべてが通過する位置に設け
てあり、一方、継続スイッチ64は、大入賞口61から
入賞した遊技球のうち特定のもののみが通過する位置に
設けてある。
【0027】なお、図1中の符号9は普通電動役物40
および変動入賞装置60へ入賞しなかった遊技球を回収
するためのアウト口、図1中の符号70は遊技盤6に設
けた各種装飾用ランプである。また、図には明示してい
ないが、このパチンコ機1の遊技盤6には、その適宜箇
所に普通入賞口が設けてあるとともに、風車や障害釘等
の流路転換手段が設けてある。
【0028】図2は、上述したパチンコ機1の制御手段
80を示すブロック図である。この制御手段80は、そ
れぞれ個別のCPU801,811を備えた遊技制御装
置800および本体制御装置810を具備するもので、
例えばパチンコ機1の背面側に配設してある。
【0029】遊技制御装置800の遊技制御用CPU8
01は、主に遊技盤側の制御を行う部分である。すなわ
ち、この遊技制御用CPU801は、作動ゲート50に
設けた普図始動スイッチ51、普通電動役物40に設け
た特図始動スイッチ43、変動入賞装置60に設けた継
続スイッチ64および入賞カウントスイッチ65、操作
ハンドル22に設けた選択スイッチ23、入賞球処理装
置に設けた入賞球確認スイッチ71等からの出力信号を
監視し、これら各スイッチからの出力信号と、ROM8
02およびRAM803に格納したプログラムやデータ
等とに基づいて、上述した特別図柄表示装置300、普
通図柄表示装置310、特別電役駆動ソレノイド63、
普通電役駆動ソレノイド42、スピーカ13および各種
ランプ70等の駆動制御を行うためのものである。
【0030】一方、本体制御装置810の本体制御用C
PU811は、主にパチンコ機本体側の制御を行う部分
である。すなわち、この本体制御用CPU811は、入
賞球処理装置に設けた入賞球検出スイッチ72からの出
力信号を監視し、該入賞球検出スイッチ72から与えら
れた出力信号と、上述した遊技制御用CPU801から
の出力信号とに基づいて入賞球処理用ソレノイド73や
賞球払出装置74等の駆動制御を行うためのものであ
る。なお、図には示してはいないものの、遊技球の発射
装置もこの本体制御用CPU811の制御下におかれて
いる。
【0031】上記のように構成したパチンコ機1では、
図示していない操作ハンドル22の操作によって打ち出
された遊技球が、ガイドレール7によって遊技盤6の遊
技領域8上方に案内され、障害釘や風車によって適宜方
向を転換しながら遊技領域8内を順次流下することにな
る。
【0032】この間、上述した制御手段80において
は、図3に示すフローチャートに従ってスタートからエ
ンドまでの処理を繰り返し行っている。以下、この図3
に示すフローチャートを参照しながら制御手段80によ
る処理の概略について説明する。なお、以下の説明にお
いては、初期状態において普通電動役物40および変動
入賞装置60がいずれも第一入賞状態にあるものとす
る。
【0033】遊技制御装置800の遊技制御用CPU8
01は、遊技中において先ず、普通図柄処理を行う(ス
テップS1)。この普通図柄処理では、普図始動スイッ
チ51を通じて遊技球が作動ゲート50を通過したか否
かを監視し、普図始動スイッチ51によって当該遊技球
の通過を検出すると、普通図柄表示装置310を所定の
変動時間だけ変動表示させる。
【0034】この変動時間の経過後に普通図柄表示装置
310の表示領域311に表示された停止図柄が予め設
定した図柄、例えば「7」である場合(以下、単に当た
り図柄と称する)、上記遊技制御用CPU801は、普
通電役駆動ソレノイド42を駆動して普通電動役物40
を所定の期間(例えば0.5秒)だけ、遊技球の入賞が
困難な第一入賞状態から遊技球が入賞し易い第二入賞状
態に切り替える。
【0035】この結果、第一入賞状態に比べて普通電動
役物40への入賞が容易となり、後述する特別図柄表示
装置300の始動機会が増えることになる。
【0036】なお、普通図柄表示装置310が変動表示
を行っている間に、遊技球が作動ゲート50を通過した
場合、上記遊技制御用CPU801は、最大4つまでこ
れを記憶・保留し、この記憶結果を普図始動記憶用ラン
プアレイ330の点灯数で遊技者に可視表示する。その
後、普通図柄表示装置310の変動表示が終了した時点
で順次この記憶数に応じた回数だけ普通図柄表示装置3
10の変動表示を実施する。また、遊技球が作動ゲート
50を通過しなかった場合、あるいは普通図柄表示装置
310の表示領域311に表示された停止図柄が当たり
図柄でなかった場合には、普通電動役物40を第二入賞
状態に切り換えることなく手順をステップS2に移行さ
せる。
【0037】ステップS2において上記遊技制御用CP
U801は、普通電動役物40に設けた特図始動スイッ
チ43を通じて遊技球の入賞を監視する。このステップ
S2において遊技球の入賞を検出しなかった場合には、
後述する手順を経ることなく今回の処理を終了する。
【0038】一方、遊技領域8内を流下する遊技球が普
通電動役物40に入賞し、特図始動スイッチ43を通じ
てこれを検出すると、当該特図始動スイッチ43の検出
時点において乱数の抽出を行う(ステップS3)。この
ステップS3で実施される乱数抽出処理では、少なくと
もリーチ状態を創出するか否かを決定するためのリーチ
乱数を抽出するとともに、特別図柄表示装置300に表
示すべきリーチ演出の表示パターンを決定するための選
択乱数を抽出する。
【0039】乱数抽出処理を実施した遊技制御用CPU
801は、次いで表示パターン設定処理を実施した後
(ステップS4)、特別図柄表示装置300に制御信号
を出力してその表示制御処理を実施する(ステップS
5)。ステップS4で実施する表示パターン設定処理
は、予めROM802に格納した複数種類の表示パター
ンの中から、ステップS3で抽出したリーチ乱数および
選択乱数に応じた表示パターンを選択・設定する処理で
あり、ステップS5で実施する表示制御処理は、特別図
柄表示装置300の表示領域301において横3列の図
柄を所定の変動時間だけ変動表示させた後、当該3つの
図柄を停止表示するまでの制御処理である。
【0040】図4は、上述した表示パターン設定処理の
一例を示すフローチャートである。この表示パターン設
定処理では、先ず、抽出したリーチ乱数に基づいてリー
チ状態を創出するか否かを判断し(ステップS4−
1)、リーチ状態を創出しない場合、表示パターンAを
設定して手順をリータンする(ステップS4−2)。
【0041】一方、リーチ状態を創出する場合には、ス
テップS4−1において手順をステップS4−3以降に
進め、先に抽出した選択乱数に応じてそれぞれ表示パタ
ーンB(ステップS4−3、4−4)、表示パターンC
(ステップS4−5、4−6)、表示パターンD(ステ
ップS4−7、4−8)および表示パターンE(ステッ
プS4−9)を設定して手順をリータンすることにな
る。
【0042】この表示パターン設定処理で選択・設定さ
れる表示パターンA,B,C,D,Eとして本実施形態
では、図5に例示するものを予めROM802に格納し
てある。図からも明らかなように、これらの表示パター
ンA,B,C,D,Eは、互いに異なる5種類の表示要
素a,b,c,d,eの中から適宜選択したものをそれ
ぞれ一連に表示するように構成してある。具体的に示せ
ば、表示パターンAは図柄の変動表示後、何等の表示要
素も表示することなくそのまま停止図柄を表示するよう
にしたものである(選択なし)。表示パターンBは図柄
の変動表示後に表示要素aを表示して図柄を停止表示す
るようにしたものであるのに対し、表示パターンCは図
柄の変動表示後に表示要素aを表示し、さらに停止図柄
を表示することなく引き続き表示要素cを表示し、しか
る後、図柄を停止表示するようにしたものである。以下
同様に、表示パターンDは図柄の変動表示後に表示要素
a、表示要素b、表示要素eを順次表示し、また表示パ
ターンEは図柄の変動表示後に表示要素a、表示要素
b、表示要素dを順次表示し、それぞれ図柄を停止表示
するようにしたものである。
【0043】各表示パターンA,B,C,D,Eで表示
される表示要素a,b,c,d,eには、それぞれ後述
する特別遊技状態への移行信頼度を設定してあり、その
順位は例えば表示要素a<表示要素b<表示要素c<表
示要素d<表示要素eである。なお、以下の説明におい
ては、表示要素aをノーマルリーチ、表示要素b,c、
d,eをそれぞれスーパーリーチ1,2,3,4と称し
て説明する。
【0044】図6は、上述した5種類の表示パターン
A,B,C,D,Eにおける遊技状態の変遷経路を樹形
図として模式的に表したものである。図からも明らかな
ように、各表示パターンA,B,C,D,Eは、それぞ
れ予め設定した表示要素a,b,c,d,eが引き続い
て表示されるものであるものの、共通の表示要素を表示
している場合、次の経路が分岐しているような印象を与
える。例えば、変動開始後にノーマルリーチが表示され
ている場合には、次に発展してスーパーリーチ1および
スーパーリーチ2のいずれかを表示する可能性があると
ともに、そのまま図柄が停止する可能性があり、表示態
様が都合3つに分岐するように見える。同様に、スーパ
ーリーチ1が表示されている場合には、次に発展してス
ーパーリーチ3およびスーパーリーチ4のいずれかを表
示する可能性があり、表示態様が2つに分岐するように
見える。つまり、本実施形態のパチンコ機1では、個別
の表示パターンを選択的に表示しているものの、遊技者
に対して表示要素の発展が特別遊技状態への移行信頼度
の向上に繋がるという印象を与えるように表示パターン
A,B,C,D,Eを構成してある。
【0045】なお、上述した乱数抽出処理、表示パター
ン設定処理および表示制御処理の間、普通電動役物40
に入賞した遊技球に対しては、遊技盤6の裏面側に取り
込んだ後、入賞球処理装置において個別に入賞処理が行
われる。すなわち、入賞した遊技球が入賞球処理装置に
案内されると、入賞球検出スイッチ72によってこれら
遊技球が個別に検出され、その検出結果が本体制御用C
PU811に与えられる。入賞球検出スイッチ72から
検出信号が与えられた本体制御用CPU811は、特図
始動スイッチ43からの検出信号に基づいて賞球数を決
定し、この賞球数に対応した賞球を遊技者に対して払い
出すべく賞球払出装置74を駆動する。入賞球確認スイ
ッチ71によって賞球の払い出しが確認されると、入賞
球処理用ソレノイド73が駆動し、遊技球が機外に排出
されることになる。
【0046】ステップS5において上述した変動時間が
経過すると、特別図柄表示装置300の変動表示が、例
えば正面向かって左側から順次停止し、当該特別図柄表
示装置300に3つの図柄が停止表示される。この特別
図柄表示装置300に表示された停止図柄が予め設定し
た組み合わせ態様、例えば「111」、「222」、
「777」などのように3つの停止図柄が同一となった
場合(以下、単に大当たり図柄と称する)には、ステッ
プS6において手順がステップS7に移行し、大当たり
となって特別遊技を実施する。
【0047】この特別遊技状態では、上記遊技制御用C
PU801によって特別電役駆動ソレノイド63が駆動
され、所定の期間だけ変動入賞装置60が第二入賞状態
に切り替えられるため、つまり通常時においては閉成し
ている大入賞口61が開成されることになるため、この
大入賞口61に対する入賞数が短時間に大量となる。大
入賞口61に入賞したそれぞれの遊技球に対しては、普
通電動役物40に入賞した遊技球と同様に、入賞球処理
装置において個別に入賞処理が行われ、それぞれに対し
て所定数の賞球が払い出されることになる。この結果、
遊技者は、特別遊技状態に移行した場合、極めて大きな
利益を得ることができるようになる。
【0048】上述した特別遊技状態は、例えば30秒経
過、もしくは入賞カウントスイッチ65が10個の遊技
球を検出する、のいずれかが達成されるまでの間、変動
入賞装置60が継続的に第二入賞状態に切り替えられる
状態を1ラウンドとし、このラウンド中に継続スイッチ
64が遊技球を検出した場合、最大16ラウンドまで更
新することが可能である。
【0049】なお、ステップS6において特別図柄表示
装置300の停止図柄が大当たり図柄でないと判断した
場合には、特別遊技状態に移行することなく今回の処理
を終了する。また、特別図柄表示装置300が変動表示
を行っている間に遊技球が普通電動役物40に入賞した
場合、上記遊技制御用CPU801は、最大4つまでこ
れを記憶・保留し、この記憶結果を特図始動記憶用ラン
プアレイ320の点灯数で遊技者に可視表示する。その
後、特別図柄表示装置300の変動表示が終了した時
点、または特別遊技状態が終了した時点で順次この記憶
数に応じた回数だけ特別図柄表示装置300の変動表示
を実施する。
【0050】以下、上述した処理が繰り返し実行され、
パチンコ遊技が進行する。
【0051】ここで、上記パチンコ機1によれば、表示
要素a,b,c,d,eの組み合わせによって遊技内容
がより変化に富んだものになる。また、ステップS5で
実施される表示制御処理においてノーマルリーチからス
ーパーリーチ1,2へ発展することやスーパーリーチ1
からさらにスーパーリーチ3,4へ発展することが、特
別遊技状態への移行信頼度向上に繋がるという新たな遊
技要素が加わるため、単に信頼度の高いスーパーリーチ
が当初から表示される場合に比べて遊技者の期待感が盛
り上がる度合も顕著となる。しかしながら、こうした遊
技内容の多様性が逆にその全容を把握し難くしているの
も事実である。
【0052】そこで、上記パチンコ機1においては、以
下に詳述するように、ステップS5で実施する表示制御
処理において、特別図柄表示装置300の下段表示領域
301bに遊技状態の変遷経路を樹形図として表示可能
にすることにより、上述した課題を解決するようにして
いる。
【0053】図7は、ステップS5で実施する表示制御
処理の一例を示したフローチャートである。この表示制
御処理では、先ず、上述した操作ハンドル22の選択ス
イッチ23がONされているか否かを判断する(ステッ
プS5−1)。
【0054】選択スイッチ23がONされていない場合
には、手順がステップS5−2に移行し、特別図柄表示
装置300の表示領域301全体において3つの図柄を
所定の変動時間だけ変動表示させるとともに、先に設定
した表示パターンに従ってリーチ演出が表示され、その
後、3つの停止図柄が表示されるようになる(ステップ
S5−6)。
【0055】一方、選択スイッチ23がONされている
場合には、手順がステップS5−3に移行して特別図柄
表示装置300の表示領域301が上下2段に分割さ
れ、上段表示領域301aに3つの図柄を所定の変動時
間だけ変動表示されるとともに、先に設定した表示パタ
ーンに従ってリーチ演出が表示される(ステップS5−
4)。さらに、特別図柄表示装置300の下段表示領域
301bに、上述した図6と同様の樹形図が現出すると
ともにスピーカ13から音声が出力され(ステップS5
−5)、これらを通じて遊技者に遊技状態を報知した
後、3つの停止図柄が表示されるようになる(ステップ
S5−6)。
【0056】図8および図9は、選択スイッチ23がO
Nされている場合の表示制御処理による特別図柄表示装
置300の表示例を示すものである。なお、この図8お
よび図9においては、先の表示パターン設定処理で表示
パターンEが選択された場合について例示している。ま
た、各表示要素の具体的な表示内容に関しては、いずれ
も省略して表示してある。
【0057】先ず、先のステップS5−3において特別
図柄表示装置300の表示領域301が上下2段に分割
されると、図8(a)に示すように、その上段表示領域
301aに変動表示前の3つの図柄が停止表示されると
ともに、下段表示領域301bに樹形図が表示される。
この場合の樹形図は、全体がぼんやりと分かる程度に薄
暗い表示となっている。
【0058】この状態から、上段表示領域301aに表
示された3つの図柄がそれぞれ変動表示を開始すると、
図8(b)に示すように、図柄の変動表示を開始したこ
とを示す識別情報「start」が点灯表示されるとと
もに、これに引き続いて発生し得る遊技状態、つまりノ
ーマルリーチを示す識別情報「a」と表示パターンAに
よる図柄停止を示す識別情報「stop route
A」とが、これらそれぞれに至る経路の矢印とともに交
互に点滅表示される。これと同時にスピーカ13から
は、「図柄の変動表示が開始されました。」、「その
後、ノーマルリーチが表示される場合と、そのまま図柄
が停止する場合があります。」と音声出力される。従っ
て、遊技者は、現在図柄の変動表示が開始され、その
後、ノーマルリーチが表示される可能性があるととも
に、そのまま図柄が停止表示される可能性があることを
認識することができる。
【0059】次に、上段表示領域301aにおいて2つ
の図柄が一致し、残り1つが揃えば上述した大当たり図
柄となる、所謂リーチ状態となった場合(例えば「11
?」や「77?」など)には、図8(c)に示すよう
に、当該上段表示領域301aにノーマルリーチによる
リーチ演出が表示されるとともに、下段表示領域301
bにおいて識別情報「a」およびこれに至る矢印が点灯
表示され、識別情報「stop routeA」および
これに至る矢印が薄暗い表示に戻る。さらに、このノー
マルリーチから引き続いて発生し得る遊技状態、つまり
スーパーリーチ1を示す識別情報「b」とスーパーリー
チ2を示す識別情報「c」と表示パターンBによる図柄
停止を示す識別情報「stop routeB」とが、
これらのそれぞれに至る矢印とともに交互に点滅表示さ
れる。これと同時にスピーカ13からは、「ノーマルリ
ーチが表示されています。」、「その後、スーパーリー
チ1またはスーパーリーチ2に発展する場合と、そのま
ま図柄が停止する場合があります。」と音声出力され
る。従って、遊技者は、現在ノーマルリーチが表示され
ていて、その後、スーパーリーチ1およびスーパーリー
チ2のいずれかが表示される可能性があるとともに、そ
のまま図柄が停止表示される可能性があることを認識す
ることができる。この場合、現在表示されているノーマ
ルリーチに至るまでに既に表示された遊技状態の識別情
報「start」および識別情報「a」に至る矢印を点
灯表示しておけば、過去の変遷履歴を容易に辿ることが
可能となる。しかしながら、これら既に表示された識別
情報「start」および識別情報「a」に至る矢印
は、元の薄暗い表示に戻してもよい。
【0060】次いで、上述した状態から上段表示領域3
01aにスーパーリーチ1によるリーチ演出が表示され
ると、図9(a)に示すように、下段表示領域301b
において識別情報「b」およびこれに至る矢印が点灯表
示され、識別情報「c」、識別情報「stop rou
teB」およびこれらに至る矢印が薄暗い表示に戻る。
さらに、このスーパーリーチ1から引き続いて発生し得
る遊技状態、つまりスーパーリーチ3を示す識別情報
「d」とスーパーリーチ4を示す識別情報「e」とが、
これらのそれぞれに至る矢印とともに交互に点滅表示さ
れる。これと同時にスピーカ13からは、「スーパーリ
ーチ1が表示されています。」、「その後、スーパーリ
ーチ3またはスーパーリーチ4に発展する場合がありま
す。」と音声出力される。従って、遊技者は、現在スー
パーリーチ1が表示されていて、その後、スーパーリー
チ3およびスーパーリーチ4のいずれかが表示される可
能性があることを認識することができる。この場合、既
に表示された識別情報「start」、識別情報
「a」、識別情報「a」に至る矢印および識別情報
「b」に至る矢印を点灯表示してよいし、元の薄暗い表
示としてもよいのは先と同様である。
【0061】次いで、上述した状態から上段表示領域3
01aにスーパーリーチ3によるリーチ演出が表示され
ると、図9(b)に示すように、下段表示領域301b
において識別情報「d」およびこれに至る矢印が点灯表
示され、識別情報「e」およびこれに至る矢印が薄暗い
表示に戻る。さらに、このスーパーリーチ3から引き続
いて発生し得る遊技状態、つまり表示パターンEによる
図柄停止を示す識別情報「stop routeE」
が、これに至る矢印とともに点滅表示される。これと同
時にスピーカ13からは、「スーパーリーチ3が表示さ
れています。」、「その後は、図柄が停止表示されま
す」と音声出力される。従って、遊技者は、現在スーパ
ーリーチ3が表示されていて、その後、図柄が停止表示
されることを認識することができる。この場合、先と同
様に、既に表示された識別情報「start」、識別情
報「a」、識別情報「a」に至る矢印、識別情報
「b」、識別情報「b」に至る矢印および識別情報
「d」に至る矢印を点灯表示してもよいし、元の薄暗い
表示に戻してもよい。
【0062】最後に、すべての図柄が停止すると、図9
(c)に示すように、下段表示領域301bにおいて識
別情報「stop routeE」およびこれに至る矢
印が点灯表示されることになる。
【0063】このように、上記パチンコ機1によれば、
遊技状態の変遷経路を示す樹形図を表示するとともに、
この樹形図において現在表示されている表示要素の識別
情報およびこれに引き続いて表示し得る表示要素の識別
情報を遊技者に対して明示することが可能である。従っ
て、表示パターンが多岐に亘っているにも関わらず、遊
技の全容並びに現在の遊技状態を遊技者が正確に把握す
ることができる。この結果、例えば遊技状態に応じて適
切なパチンコ遊技を実施することができるようになり、
より多くの利益をより効率良く得ることが可能となる。
【0064】なお、上述した実施の形態では、報知手段
として表示および音声出力によるものを例示している
が、いずれか一方があれば十分である。また、表示によ
る報知手段を構成する場合に上述した実施の形態では、
特別図柄表示装置300を利用しているが、専用の表示
手段を設けるようにしても構わない。なお、特別図柄表
示装置300を利用して報知する場合には、必ずしも表
示領域301を上下2分割する必要はない。例えば、表
示領域を左右に分割したり、図柄の変動表示と報知手段
による表示とを交互に表示するようにしてもよい。ま
た、表示による報知を行う場合に上述した実施の形態で
は、樹形図を用いているが、その他の方法で遊技者に報
知することももちろん可能である。さらに、選択スイッ
チ23の操作によって遊技者に報知手段による報知を行
うか否かを選択するように構成しているが、当該選択ス
イッチ23を省略して常に報知手段による報知を行うよ
うにしてもよい。なお、選択スイッチ23を設ける場合
には、必ずしも操作ハンドル22である必要はなく、遊
技者が容易に操作できる位置であればその他の部位に設
けても構わない。
【0065】また、上述した実施の形態では、リーチ演
出に関わる表示パターンについてのみ例示しているが、
リーチ予告や大当たり予告に関わる表示パターンや再変
動表示に関わる表示パターンについても同様に適用する
ことが可能である。また、特別なキャラクタを登場させ
るなどして特別遊技状態への移行信頼度を向上させるよ
うにした表示パターンの場合には、当該キャラクタが登
場した旨の報知を行うようにしてもよい。さらに、現在
の表示パターンに関わる情報の報知を行うのみならず、
過去の表示パターンに関わる情報の報知を行うようにし
てもよい。
【0066】さらに、上述した実施の形態では、すべて
の遊技状態の変遷経路を表示するとともに、このすべて
の変遷経路において現在表示されている表示要素の識別
情報およびこれに引き続いて表示し得る表示要素の識別
情報を明示するようにしているが、本発明では、現在表
示されている表示要素の識別情報およびこれに引き続い
て表示し得る表示要素の識別情報のみを報知すれば十分
である。
【0067】なお、上述した実施の形態で示した表示パ
ターンの数や種類、並びに各表示パターンを構成する表
示要素の数や種類およびそれぞれの識別情報はあくまで
も例示であってこれらに限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現在表示されている表示要素およびこの表示要素に引き
続いて表示し得る表示要素をそれぞれ報知する報知手段
を設けるようにしたため、予告表示等の表示パターンが
多岐に亘っている場合であっても、現在の表示要素と次
に表示される表示表示とを正確に把握することができ
る。従って、例えば遊技状態に応じて適切なパチンコ遊
技を実施することができるようになり、より多くの利益
をより効率良く得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の制御手段を示すブロック図であ
る。
【図3】制御手段の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】表示パターン設定処理の具体的な処理手順を示
すフローチャートである。
【図5】表示パターンとそれぞれの表示要素との関係を
示す図表である。
【図6】遊技状態の変遷経路を示す概念図である。
【図7】表示制御処理の具体的な処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】(a)乃至(c)は報知手段による報知例を順
に示す概念図である。
【図9】(a)乃至(c)は図8(c)に引き続く報知
例を順に示す概念図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 外枠 3 前枠 4 金枠 5 施錠装置 6 遊技盤 7 ガイドレール 8 遊技領域 9 アウト口 10 上皿セット 11 フロントプレート 12 上皿 13 スピーカ 20 下皿セット 21 下皿 22 操作ハンドル 23 選択スイッチ 30 図柄表示ユニット 40 普通電動役物 41 可動翼片 42 普通電役駆動ソレノイド 43 特図始動スイッチ 50 作動ゲート 51 普図始動スイッチ 60 変動入賞装置 61 大入賞口 62 変動ゲート板 63 特別電役駆動ソレノイド 64 継続スイッチ 65 入賞カウントスイッチ 70 ランプ 71 入賞球確認スイッチ 72 入賞球検出スイッチ 73 入賞球処理用ソレノイド 74 賞球払出装置 80 制御手段 300 特別図柄表示装置 301 表示領域 301a 上段表示領域 301b 下段表示領域 310 普通図柄表示装置 311 表示領域 320 特図始動記憶用ランプアレイ 330 普図始動記憶用ランプアレイ 800 遊技制御装置 801 遊技制御用CPU 802 ROM 803 RAM 810 本体制御装置 811 本体制御用CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定した特別条件が成立した場合に
    当該特別条件成立を表示して遊技者に有利な特別遊技状
    態となり、かつ予め設定した特定条件が成立した場合に
    は特別条件成立を表示する以前に、複数種類の表示要素
    の中から適宜選択したものを一連の表示パターンとして
    表示可能なパチンコ機において、 一連の表示パターンで現在表示されている表示要素およ
    びこの表示要素に引き続いて表示し得る表示要素をそれ
    ぞれ報知する報知手段を設けたことを特徴とするパチン
    コ機。
  2. 【請求項2】 報知手段は、現在表示されている表示要
    素に至るまでに既に表示された表示要素をさらに報知す
    るものである請求項1記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 報知手段は、表示要素とともにその変遷
    経路を視覚的に表示するものである請求項1または請求
    項2記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 報知手段は、音声出力によるものである
    請求項1から請求項3のいずれか1項記載のパチンコ
    機。
  5. 【請求項5】 報知手段による報知を行うか否かを遊技
    者が選択するための選択手段を設けた請求項1から請求
    項4のいずれか1項記載のパチンコ機。
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