JP4557208B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、入賞部(始動入賞口)に入賞した遊技球を所定個数まで貯留する貯留手段を備えた弾球遊技機に関する。
一般に、弾球遊技機の一つであるパチンコ遊技機は、遊技盤面に設けられている入賞部(始動入賞口)に遊技球が入賞したことを契機に大当たりの抽選等を行う。即ち、始動入賞口に遊技球が入賞すると、例えば、乱数を取得して大当たりか否かの抽選を行い、当該抽選結果は遊技盤面に設けられた図柄表示装置に図柄を変動表示した後停止表示する図柄変動演出(図柄パターン)により遊技者に報知される。このようなパチンコ遊技機において、図柄表示装置に図柄を変動表示している最中(以下「図柄変動中」という)に始動入賞口に遊技球が入賞した場合、所定の個数までその遊技球は保留される。そして、例えば、遊技盤面に設けられた保留ランプを入賞した遊技球1個につき1個点灯させることにより、保留された遊技球の個数を遊技者に報知するようになっている。
そして、前述の乱数抽選において大当たりに当選した場合、遊技盤面に設けられた大入賞口を入賞容易とする単位特別遊技を複数回行うことからなる特別遊技が実行される。すなわち、通常は閉鎖されている大入賞口が開放され、例えば、所定時間が経過し又は所定個数の遊技球が大入賞口に入賞すると閉鎖されるという動作(以下「単位特別遊技」という)を、所定回数だけ繰り返す。このようなパチンコ遊技機(以下「第1種パチンコ遊技機」という)は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開平11−299998号公報
上述した従来の第1種パチンコ遊技機では、図柄変動中に保留可能な遊技球の個数は、例えば、最大4個までと規制されている。そして、図柄変動中に保留可能な個数を超える遊技球が始動入賞口へ入賞しても、当該入賞を契機とする大当たり抽選は行われない。この結果、遊技者は図柄変動中に保留球数が最大個数に達した後は遊技球の打ち出しを中止して保留された遊技球が消化されるのを待つという状況が生じていた。これにより当該パチンコ遊技機の稼働率は低下し、また、遊技者に時間を浪費させている感覚を与えかねないという問題があった。
また、従来の第1種パチンコ遊技機では、一般に大当たりに当選する確立は200分の1〜350分の1程度に設定されているので、大当たりに当選するには、遊技者は平均して200回から350回ほど始動入賞口に遊技球を入賞させる必要が生じる。その結果、遊技が単調となりやすく、遊技者に飽きを感じさせるという問題も生じる。また、長時間大当たりの図柄が表示されないと、遊技者がそのパチンコ遊技機に対して懐疑的な気持ちを抱く虞も生じる。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、図柄変動中に遊技者が遊技球の打ち出しを中止することを防止して弾球遊技機の稼働率低下を防ぎ、更に、遊技者に新たな遊技性を提供することでより多くの興趣を遊技者に与えることができる弾球遊技機を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明では、遊技盤面に設けられた入賞部と、前記入賞部に入賞した遊技球を所定個数まで貯留する貯留手段であって、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留する第1の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留しない第2の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を、前記第1の経路又は前記第2の経路のいずれか一方に振り分ける振り分け機構とを含む貯留手段と、前記第1の経路内に貯留された遊技球の数を検出する貯留球検出手段と、前記第1の経路内に貯留された遊技球の通過を検出する第1の始動検出手段と、前記第2の経路内を通過する遊技球を検出する第2の始動検出手段と、図柄及び遊技演出に関する識別情報を可変表示する図柄表示装置と、前記第1の経路内に貯留された遊技球の個数を表示する保留ランプと、前記第1の始動検出手段又は前記第2の始動検出手段による検出ごとに、乱数抽選を実行する乱数抽選手段と、前記乱数抽選手段により乱数が取得されたことに基づき、前記遊技盤面に設けられた可変入賞口を開放して入賞容易とする特別遊技を実行するか否かの判定を行い、当該判定の結果を報知するための図柄を決定する特別遊技決定手段と、前記特別遊技決定手段により決定された図柄を図柄表示部に変動表示させた後に停止表示させる遊技演出制御手段と、
前記遊技演出制御手段により停止表示された前記図柄が予め定められた当たり図柄であるときに、前記特別遊技を行わせる特別遊技制御手段とを有し、前記貯留手段は、前記第1の始動検出手段の検出に基づく前記図柄を1回変動表示させる毎に、前記第1の経路内に貯留された遊技球を1個排出する弾球遊技機であって、前記乱数抽選手段は、前記第1の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選よりも前記第2の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選を遊技者に有利に実行し、前記振り分け機構は、前記貯留球検出手段が前記第1の経路内に貯留された遊技球を前記所定個数まで検出していない場合は、前記入賞部に入賞した遊技球を前記第1の経路へと導き、前記貯留球検出手段が前記第1の経路内に貯留された遊技球を前記所定個数まで検出した場合には、前記入賞部に入賞した遊技球を前記第2の経路へと導くように振り分けることとしている。
これにより、前記乱数抽選手段は、前記第1の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選よりも前記第2の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選を遊技者に有利に実行するので、図柄変動中に遊技者が遊技球の打ち出しを中止することを防止することができる。この結果、弾球遊技機の稼働率低下を防ぐことが可能となり、また、遊技者に新たな遊技性を提供することができるので遊技者により多くの興趣を与えることも可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記特別遊技決定手段は、更に、所定の第1の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第1の演出モードと、前記第1の変動時間より長い第2の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第2の演出モードとを含み、前記第1又は第2のいずれかの演出モードを用いて、前記図柄を変動表示させるかを決定する図柄変動時間判定手段を有することを特徴としている。
これにより、前記第の演出モードの図柄変動時間は前記第の演出モードの図柄変動時間より長いので、前記第の演出モードの場合、図柄変動中に前記第の演出モードより多くの遊技球を前記入賞部に入賞させることができ、前記第2の始動検出手段による遊技球の検出を受けやすくなる。この結果、前記第の演出モードでは前記第の演出モードより乱数抽選を遊技者に有利に実行することが可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、上述したように、前記貯留手段は、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留する第1の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留しない第2の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を、前記第1の経路又は前記第2の経路のいずれか一方に振り分ける振り分け機構を含むことを特徴としている。これにより、前記貯留手段は、入賞部に入賞した遊技球を第1の経路で貯留し、第2の経路では貯留しないので、第1の経路を前記第1の始動検出手段に連結させ、第2の経路を前記第2の始動検出手段に連結させることにより、貯留される遊技球は第1の始動検出手段へ、貯留されない遊技球は第2の始動検出手段へと確実に案内することが可能となる。
本発明によれば、第2の始動検出手段による検出毎にも乱数抽選を行い、更に、当該乱数抽選は第1の始動検出手段による検出毎の乱数抽選より遊技者に有利なので、図柄変動中に遊技者が遊技球の打ち出しを中止することを効果的に防止することが可能である。この結果、弾球遊技機の稼働率低下を防ぎことができ、また、遊技者に新たな遊技性を提供することとなるので遊技者により多くの興趣を与えることも可能となる。
また、本発明によれば、所定の第1の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第1の演出モードと、前記第1の変動時間より長い第2の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第2の演出モードとを含むので、第の演出モードの場合、図柄変動時間中に第の演出モードより多くの遊技球を入賞部に入賞させることができ、第2の始動検出手段による遊技球の検出を受けやすくなる。この結果、第の演出モードでは第の演出モードより乱数抽選を遊技者に有利に実行することが可能となり、演出モードの選択により乱数抽選の有利性を変化させることが可能である。
本発明の実施形態の一つについて、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
はじめに、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の構成について図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の一の実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤面の外観を示す正面図である。この弾球遊技機1の遊技盤面10の略中央には、図柄や遊技演出等の識別情報を可変表示する可変表示装置の一例として図柄表示装置11が配設されている。この図柄表示装置11は、主に液晶ディスプレイが使用されるが、画面上に画像等の識別情報を表示可能であれば、例えば、CRT、ドットマトリックス等の表示装置であっても良い。
図柄表示装置11の下方には、遊技球が入賞可能な特定入賞部12(入賞部)が配設されている。特定入賞部12に入賞した遊技球は賞球検出装置12a(図2参照)を通過後、後述する遊技球貯留装置20(図2参照)に流下する。この特定入賞部12の上部の開口部には、開口幅を拡大させる拡大装置13、13が配設されている。この拡大装置13、13は、通常は遊技球を1個通過可能とするが2個同時通過不可能な幅を保つことにより、特定入賞部12への遊技球の入賞を困難なものとしているが、拡大作動時は広い範囲で遊技球を拾うことが可能となり、特定入賞部12への遊技球の入賞を容易なものとする。
図柄表示装置11の左上方には、遊技球貯留装置20に貯留された遊技球の個数を表示する4個の保留ランプ4が配設されている。すなわち、図柄表示装置11において図柄が変動表示されている最中(図柄変動中)に遊技球が特定入賞部12に入賞した場合、後述するように最大4個までの遊技球が遊技球貯留装置20に貯留(保留)されるので、貯留されている遊技球の個数に対応する個数の保留ランプ4が点灯される。この保留ランプ4は、例えばLEDや豆電球等が使用される。
特定入賞部12の下方には、アタッカーユニット14が配設されている。このアタッカーユニット14の正面略中央には、特別遊技が実行される際(大当たり)に開放される大入賞口15が設けられている。大当たりとは、図柄表示装置11に停止表示される図柄が所定の大当たり図柄の場合に遊技者に特別の利益が提供されるような遊技である。例えば、通常は閉鎖されている大入賞口15が30秒という所定時間の経過又は10球という所定個数の遊技球の入賞の何れかが起こるまで開放され、この開放された間に大入賞口15の内部に設けられているVゾーンへの入賞があると大入賞口15は一旦閉鎖された後に再度開放されるという動作(単位特別遊技)を、例えば、15回という所定回数だけ繰り返すような遊技である。
特定入賞部12の左右両端には、入賞口16、16が配設され、特定入賞部12と当該入賞口16、16の間には、遊技球が通過可能な作動ゲート17、17が配設されている。作動ゲート17、17には通過した遊技球を検出する作動ゲート通過検出装置17a(図5参照)が設けられ、遊技球の通過を契機として普通図柄表示部3における普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄は普通図柄表示部3に設けられたランプの表示によって行われ、当該ランプが所定の状態に点灯すると、特定入賞部12の拡大装置13、13は所定時間だけ作動される。
遊技盤面10の下端には、特定入賞部12、大入賞口15、入賞口16、16の何れにも入賞しなかった遊技球が排出されるアウト口18が配設されている。また、遊技盤面10には、遊技球の落下方向に変化を付けるための風車19、19及び図示しない釘等が配設されている。そして、遊技盤面10の前面は、図示しないガラス板で覆われている。更に、遊技盤面10の下方には、遊技球を遊技盤面10の下端から上端へ打ち出すための図示しない弾球ハンドルや、特定入賞部12、大入賞口15、入賞口16、16に遊技球が入賞したときに所定の個数の遊技球が払い出される図示しない賞球払出口及びそれらの遊技球を受ける球受け皿がそれぞれ配設されている。
次に、本発明に係る弾球遊技機1の特徴部分の一つを構成する遊技球貯留装置20の構成について説明する。図2、図3、図4は、特定入賞部12と該特定入賞部12に連設された遊技球貯留装置20の内部構成を示す第1、第2、第3の説明図である。図2は、拡大装置13が作動して遊技球A〜Eが連続して特定入賞部12に入賞した状態を示す図である。図3は、遊技球Aが球受部31に収容され、遊技球B〜Eが遊技球貯留装置20内に貯留された状態を示す図である。図4は、遊技球B〜Eが遊技球貯留装置20内に貯留され、遊技球Fが第2の経路25により案内された状態を示す図である。なお、図2乃至図4に示す遊技球貯留装置20は遊技盤面10の裏面側に配設されているので、図1に示す弾球遊技機1の正面図には示されていない。
図2乃至図4に示すように、遊技球貯留装置20には遊技球を誘導する複数の経路が設けられ、特定入賞部12の賞球検出装置12aの下方には賞球検出装置12aを通過した遊技球の流下を受ける遊技球流下部21が配設されている。遊技球流下部21の右方向にはシャッター29を介して、遊技球を誘導する第1の経路(下段)23が略右下方向に延びる。第1の経路(下段)23の左端部には遊技球(貯留球)を検出する貯留球検出装置22が配設される。第1の経路(下段)23の上方には第1の経路(上段)24が配設され第1の経路(上段)24の途中には第1始動検出装置25(第1の検出手段)が設けられている。第1の経路(下段)23、第1の経路(上段)24は遊技球をスムースに案内できるように所望の傾斜がつけられている。第1の経路(下段)23、第1の経路(上段)24の後ろ側(紙面に対して奥側)には、略円盤状の回転体30が配設されている。回転体30は遊技球を一つ収容可能な球受部31を有しており、回転体駆動源30a(図5参照)により、時計方向(図4に示す矢印Yの方向)又は反時計方向(図3に示す矢印Xの方向)に回転される。
遊技球流下部21の下方に配設されたシャッター29は左右方向に移動が可能で、シャッター駆動源29aによりシャッター29の開閉動作が行われる。図2、図3はシャッター29が閉鎖された状態を示し、図4はシャッター29が左方向に移動し開放された状態を示す。シャッター29の下方には、遊技球を誘導する第2の経路26が鉛直下方向に延び、第2の経路26の途中には通過した遊技球を検出する第2始動検出装置27(第2の検出手段)が配設されている。
また、前述したように、遊技球貯留装置20は遊技盤面10の裏面側に配設されているのでその構成は遊技者から見えない(図1参照)が、遊技球貯留装置20の全部又は一部を遊技者から視認可能な構成とすれば、より好ましい。例えば、遊技盤面10を透明な素材を用いて形成させ遊技球貯留装置20を遊技者から視認可能とすることが可能である。これにより、遊技者は遊技球が貯留される様子や、回転体30により遊技球が第1の経路(上段)24に案内される様子を直接視覚により確認することができるので、遊技者に新たな興趣を提供することが可能となる。
次に、遊技球貯留装置20の機能について説明する。図2は五つの遊技球(A〜E)が連続して特定入賞部12に入賞した状態を示しており、最初の遊技球Aは貯留球検出装置22を通過している。貯留球検出装置22が遊技球の通過を検出すると通過検出信号が発信され、当該通過検出信号を契機として保留ランプ4が一つ点灯される。貯留球検出装置22を通過した遊技球Aは、第1の経路(下段)23により回転体入口23aに案内される。回転体入口23aは遊技球が回転体30の球受部31に収容される際に遊技球が通過するゲートである。図2では、回転体30は球受部31を最下位にした状態で停止されているので、遊技球Aが回転体入口23aに案内されると遊技球Aは回転体30の球受部31に収容される。
次に入賞した遊技球Bは、遊技球Aと同様に貯留球検出装置22を通過し、第1の経路(下段)23により回転体入口23aに案内され、遊技球Bは回転体入口23aで貯留される。貯留球検出装置22が遊技球Bの通過を検出すると、前述の保留ランプ4が更に一つ点灯される(以下、同様)。遊技球Bの次に入賞した遊技球Cも、同様に貯留球検出装置22を通過し、第1の経路(下段)23により案内され、遊技球Bの左隣に貯留される(図3参照)。同様に、遊技球D、遊技球Eも貯留され、四つの遊技球(B〜E)が第1の経路(下段)23に貯留された状態を図3に示す。
次に、球受部31に遊技球Aを収容した回転体30はX方向(反時計方向)に回転を開始し、図3に示すように球受部31が回転体出口24aと重なる位置で回転を終了する。回転体出口24aは、第1の経路(上段)24の左端部に配設され、回転体30の球受部31に収容された遊技球が第1の経路(上段)24側に排出される際に遊技球が通過するゲートである。なお、回転体30がX方向に回転を開始すると、点灯された保留ランプ4の一つが消灯される(以下、同様)。
図3に示す回転体30の回転が終了すると、球受部31に収容された遊技球Aは第1の経路(上段)24側に回転体出口24aを介して排出される。第1の経路(上段)24側に排出された遊技球Aは第1の経路(上段)24により案内され第1の始動検出装置25を通過する。次に、図4に示すように、回転体30はY方向(時計方向)に回転(反転)を開始して、球受部31が最下位になる位置(図2参照)まで戻る。
また、回転体30が図2に示す位置からX方向に回転を開始してから反転して当該位置に戻るまでの時間は図柄変動時間に対応している。すなわち、回転体30は図柄変動時間毎に1個の遊技球を第1の経路(下段)23から第1の経路(上段)24へ案内する。そして、本実施形態に係る弾球遊技機1は後述するように複数の図柄変動時間を有するので、それぞれの図柄変動時間に対応した回転モードを有する。各回転モードは、上述したようなX方向に回転をした後にY方向に反転して戻るモード以外に、Y方向に回転をした後にX方向に反転して戻るモード、X方向又はY方向のみに一回転するモードであってもよく、それぞれの図柄変動時間を1サイクルとする回転モードであればどのようなものであってもよい。
次に、図3、図4に示すように四つの遊技球(B〜E)が第1の経路(下段)23に貯留されると、貯留球検出装置22が遊技球Eの停止(貯留)を検出する。貯留球検出装置22が遊技球の停止を検出すると停止検出信号が発信され、当該停止検出信号を契機としてシャッター駆動源29aの制御が開始されシャッター29の開閉作動が行われる。すなわち、貯留球検出装置22が遊技球の停止を検出するとシャッター29は左方向に移動して開放され(図4参照)、貯留球検出装置22が遊技球の停止を検出しなければシャッター29は右方向に移動し閉鎖される(図2参照)。図4に示すように、シャッター29が開放されると、遊技球Fは第2の経路26側に流下し、第2の経路26の案内により第2の始動検出装置27を通過する。遊技球Fの次に入賞した遊技球Gも同様に、第2の経路26の案内により第2の始動検出装置27を通過する。
このように、本実施形態に係る遊技球貯留装置20は、特定入賞部12に入賞した4個までの遊技球を第1の経路(下段)23に貯留し、貯留された遊技球は第1の始動検出装置25を通過するようにし、貯留されなかった遊技球は第2の始動検出装置25を通過するようにしている。なお、遊技球を第1の経路又は第2の経路のいずれかに振り分ける機構は、貯留球検出装置22とシャッター29から略構成される簡単な構造ながら遊技球を第1の経路又は第2の経路のいずれかに確実に振り分けることが可能な構成である。
次に、以上のような構成の弾球遊技機1の遊技の概要について説明する。遊技者が弾球ハンドルを操作すると、遊技球が発射されガイドレール2に案内されて遊技盤面10の上方に放出される。遊技球は、風車19や釘等に接触して落下方向を変化させながら、一部は入賞口16、16、又は、特定入賞部12に入り、入賞口16、16、又は、特定入賞部12に入らなかった遊技球は、アウト口18に入る。なお、遊技球が入賞口16、16に入賞すると、賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出される。
次に、遊技球が作動ゲート17を通過すると、作動ゲート通過検出装置17aからの通過信号を契機に普通図柄抽選が行われ、普通図柄表示部3において普通図柄の変動を開始する。そして、変動が開始してから例えば30秒が経過すると、抽選された結果の態様で普通図柄が停止する。このとき普通図柄の停止態様が予め定められた当たりの態様であれば、特定入賞部12の拡大装置13、13が作動され(図2〜図4)、例えば0.5秒間だけ保持される。この間、特定入賞部12の開口幅が拡大されるので、特定入賞部12への入賞が容易となる。また、普通図柄の停止態様が予め定められた外れの態様であれば、特定入賞部12の拡大装置13、13は作動されないが、この場合でも特定入賞部12への入賞は可能である。なお、普通図柄表示部3において普通図柄の変動中に遊技球がゲート17、17を通過した場合には、その分の変動は保留されて順次実行される。
次に、遊技球が特定入賞部12に入賞すると、賞球検出装置12aからの検出信号を契機に賞球払出口から例えば4球の賞球が遊技者に払い出される。特定入賞部12に入賞した遊技球は、遊技球貯留装置20の第1の経路(下段)23、回転体30の球受部31、第1の経路(上段)24を介して第1始動検出装置25に案内されるか、又は、第2の経路26を介して第2始動検出装置27に案内されるかのいずれかのルートをたどる。
すなわち、遊技球貯留装置20に4個の遊技球が貯留されていなければ、シャッター29は閉鎖されている(図2参照)ので新たに特定入賞部12に入賞した遊技球は第1始動検出装置25に案内され、第1始動検出装置25により検出される。これに対し、遊技球貯留装置20に既に4個の遊技球が貯留されていれば、シャッター29は開放され(図4参照)次に入賞した遊技球は第2始動検出装置27に案内され、第2始動検出装置27により検出される。続いて、第1始動検出装置25からの検出信号を契機とする乱数テーブル1に基づく乱数抽選1、又は、第2始動検出装置27からの検出信号を契機とする乱数テーブル2に基づく乱数抽選2が開始される。
本実施形態の遊技に係る第1の特徴部分は、後述する大当たり判定手段115は大当たりの当選確率が異なる複数の乱数テーブル(乱数テーブル1、乱数テーブル2)を有し、本実施形態では、乱数テーブル2の大当たりの当選確率は、例えば、50分の1に設定されており、通常の350分の1の当選確率に設定されている乱数テーブル1より大当たりの当選確率が7倍と格段に高い。すなわち、本実施形態に係る弾球遊技機1は、第1始動検出装置25からの検出信号を契機に乱数テーブル1に基づく乱数抽選1を行ない、第2始動検出装置27からの検出信号を契機に乱数抽選1より格段に当選確率の高い乱数テーブル2に基づく乱数抽選2を行う。これにより、遊技球が第1始動検出装置25又は第2始動検出装置27で検出される割合を変化させることにより、大当たりに当選する確率を変化させることが可能となる。例えば、第2始動検出装置27で遊技球が検出される割合を高くすれば、大当たりに当選する確率も上昇する。
次に、本実施形態の遊技に係る第2の特徴部分について説明する。本実施形態に係る弾球遊技機1は、図柄変動時間の異なる三つの演出モード、例えば、「天国モード」、「普通モード」、「地獄モード」と称する演出モードを有する。「天国モード」(以下「演出モードA」と言う)は、図柄変動時間が例えば30秒と三つの演出モードの中で一番長い演出モードであって、遊技者は30秒の図柄変動時間中に5個以上の遊技球を特定入賞部12に入賞させることは容易である。図柄変動時間中に4個の遊技球が貯留されると、前述したようにシャッター29は開放され、次に特定入賞部12へ入賞した遊技球は第2の経路26に案内され第2始動検出装置27を通過するので、大当たりに当選する確率は350分の1(第1始動検出装置25)から50分の1へと大きく向上する。従い、演出モードAは、大当たり当選を獲得するチャンスが大きい、遊技者にとって有利な演出モードである。
これに対し、「普通モード」(以下「演出モードB」と言う)は、図柄変動時間が例えば15秒と演出モードAより短い演出モードであって、15秒の図柄変動時間中に5個以上の遊技球を特定入賞部12に入賞させることは可能ではあるが、容易ではない。そして、「地獄モード」(以下「演出モードC」と言う)は図柄変動時間が例えば7秒と三つの演出モードの中で一番短い演出モードであって、7秒の図柄変動時間中に5個以上の遊技球を特定入賞部12に入賞させることは大変困難である。このように、本実施形態に係る弾球遊技機1は、図柄変動時間の異なる三つの演出モードA、B、Cを有し、それぞれの演出モードへの切替えは所定の条件による演出モード抽選により行われる。当該演出モード抽選については、後述する大当たり判定処理において説明する。
次に、上述の乱数抽選1又は2による、大当たりか否かの判定結果は、図柄表示装置11に図柄を変動表示した後停止表示する図柄パターン(大当たり図柄パターン又は外れ図柄パターン)と音声出力部11a(図5参照)からの音声出力により遊技者に報知される。当該図柄パターンは、単に大当たりか否かの判定結果のみを遊技者に報知するのではなく、遊技者に大当たり当選を期待させる、例えば、リーチ、スーパーリーチ等の演出パターンをも含み、遊技者により多くの興趣を与えるものである。
図柄表示装置11に大当たり図柄(例えば、「7」「7」「7」の特定のゾロ目の図柄)が停止表示されると大当たり当選であって、続いて特別遊技が開始される。すなわち、普段は閉鎖されている大入賞口15が開放され遊技球は大入賞口15へ入賞することが可能となる。遊技球が大入賞口15に入賞すると、賞球払出口から所定の個数(例えば15球)の賞球が遊技者に払い出される。この大入賞口15は、例えば開放されてから30秒経過するか、10球の入賞があるかの何れかにより一旦閉鎖される。そして、大入賞口15が開放されている間に、大入賞口15の内部に設けられているVゾーンへの入賞があると、大入賞口15は一旦閉鎖された後、再度開放されるようになっている。このような大入賞口15の開放及び閉鎖を所定の回数(例えば15ラウンド)だけ繰り返し行う。一方、大入賞口15が所定の回数だけ開閉を繰り返すか、大入賞口15の開放中にVゾーンへの入賞が無かった場合には特別遊技は終了する。
次に、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の主要な遊技制御について、図5を参照して説明する。
図5は、弾球遊技機1に係る機能を制御する装置のブロック図である。左側に遊技制御手段100の構成が示され、右側には前述した弾球遊技機1の構成部分が示されている。左側に示された遊技制御手段100の各構成手段は主にソフトウエア(プログラム)から構成され、右側に示された弾球遊技機1の構成部分はハードウエアから構成されている。
作動ゲート17、特定入賞部12、遊技球貯留装置20、大入賞口15には、前述したように、遊技球を検出する各種の検出装置が配設され、遊技制御手段100の各構成手段は、これらの検出装置からの各種検出信号に基づいて、後述する各種処理を行う。また、遊技制御手段100の各構成手段は、特定入賞部12に設けられた拡大装置駆動源13a、遊技球貯留装置20に設けられたシャッター駆動源29a及び回転体駆動源30a、大入賞口15に設けられた大入賞口駆動源14a、保留ランプ4、図柄表示装置11、音声出力部11aのそれぞれの制御処理を行う。以下、遊技制御手段100の各構成手段について説明する。
遊技制御手段100は、特別遊技決定手段110と、遊技演出制御手段120と、特別遊技制御手段130とを備える。
特別遊技決定手段110は、普通図柄入賞判定手段111と、拡大装置作動制御手段112と、シャッター作動制御手段113と、回転体作動制御手段114と、大当たり判定手段115と、遊技演出決定手段116と、図柄変動時間判定手段117とを備える。
普通図柄入賞判定手段111は、作動ゲート通過検出装置17aからの検出信号により、遊技球が作動ゲート17を通過したか否かを判定し、普通図柄表示部3に普通図柄の変動表示を行う。普通図柄の当選が判定されると、普通図柄表示部3のランプの点灯を所定の状態に点灯させる。
拡大装置作動制御手段112は、特定入賞部12の拡大装置駆動源13aを制御して拡大装置13を作動させる。すなわち、普通図柄入賞判定手段111により普通図柄の当選が判定された場合、拡大装置作動制御手段112により、拡大装置駆動源13aが制御され拡大装置13、13は作動される。
シャッター作動制御手段113は、貯留球検出装置22からの停止検出信号により、所定個数(4個)の遊技球が貯留されているか否かを判定し、シャッター駆動源29aを制御してシャッター29の開閉を行う。
回転体作動制御手段114は、回転体駆動源30aを制御して、それぞれの図柄変動時間に基づいて回転体30を時計方向又は反時計方向に回転させ、或いはその回転を停止させ、更に回転体30の回転速度を変更等する。
大当たり判定手段115は、始動検出判定手段115a、乱数抽選手段115b、大当たり決定手段115cを備える。始動検出判定手段115aは、第1始動検出装置25又は第2始動検出装置27からの検出信号により、遊技球がどちらの始動検出装置を通過したかを判定する。乱数抽選手段115bは、始動検出判定手段115aの判定に基づいて、乱数抽選1又は乱数抽選2を実施する。すなわち、遊技球が第1始動検出装置25を通過した場合には乱数テーブル1を用いた乱数抽選1がされ、遊技球が第2始動検出装置27を通過した場合には乱数テーブル2を用いた乱数抽選2がされる。大当たり決定手段115cは乱数抽選1又は乱数抽選2の結果に基づいて大当たり当選か否かを決定する。
遊技演出決定手段116は、演出データ記憶手段116a、図柄パターン決定手段116b、演出パターン決定手段116cを備える。演出データ記憶手段116aは、図柄表示装置11に表示される図柄パターンや演出パターンの演出データを複数記憶する。図柄パターン決定手段116bは、大当たり決定手段115cの決定に基づいて図柄表示装置11に表示する大当たり又は外れの図柄パターンを決定する。演出パターン決定手段116cは、大当たり決定手段115cの決定に基づいて大当たり又は外れの演出パターンを決定する。
図柄変動時間判定手段117は、特定図柄判定手段117a、演出モード抽選手段117b、演出モード決定手段117cを備える。特定図柄判定手段117aは、図柄パターン決定手段116aにより決定された停止図柄が特定図柄であるか否かの判定を行う。演出モード抽選手段117bは、特定図柄判定手段117aにより特定図柄であると判定された場合に、演出モード(図柄変動時間)の抽選を行う。なお、当該演出モード抽選は、後述するように特定図柄の種類によって抽選テーブル1又は抽選テーブル2のいずれかが選択されて実行される。演出モード決定手段117cは演出モード抽選の結果に基づいて演出モード(図柄変動時間)を決定する。
遊技演出制御手段120は、図柄表示制御手段121と音声出力制御手段122とを備え、図柄表示装置11、音声出力部11aを制御し、決定された図柄パターンや演出パターンを遊技者に提供する。
特別遊技制御手段130は、特別遊技実行判定手段131、サイクル遊技実行手段132、継続判定手段133、特別遊技終了判定手段134を備える。特別遊技実行判定手段131は、大当たり決定手段115cによる大当たり判定結果に基づき特別遊技の実行を判定する。サイクル遊技実行手段132は、特別遊技を構成する単位特別遊技を実行する。継続判定手段133は、単位特別遊技を継続させるか否かの判定を行う。特別遊技終了判定手段134は、特別遊技を終了させるか否かの判定を行う。
次に、上記弾球遊技機1において遊技球が特定入賞部12に入賞した際より特別遊技が実行され終了するまでの一連の処理の流れについて、図6乃至図10のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図6に示すように、当該一連の処理は大当たり判定処理(ステップS1)と特別遊技制御処理(ステップS2)より略構成される。大当たり判定処理(ステップS1)は、取得された乱数に基づいて大当たりか否かの判定をする処理であり、特別遊技制御処理(ステップS4)は、特別遊技の実行(大当たり)が判定された場合に特別遊技を実行させる制御処理である。
図7及び図8は、ステップS1の大当たり判定処理のフローを示している。すなわち、大当たり判定処理(ステップS1)は、図7に示す一連の処理(ステップS11〜17)がされ、次に図8に示す図柄変動処理(ステップS18)に移行する。図9は、ステップS40の図柄変動時間決定処理のフローを示している。
大当たり判定処理(ステップS1)のフローについて順次説明する。先ず、遊技球が特定入賞部12に入賞したか否かの判定がされる(ステップS11)。すなわち、遊技球が賞球検出装置12aにより検出されれば、遊技球は特定入賞部12に入賞したと判定される。
ステップS11において入賞ありと判定されると、所定の数(例えば4個)の賞球を遊技者に行うために賞球カウンタに4が加算される(ステップS12)。続いて、シャッター作動制御手段113によりシャッター29の開閉動作が行われる(ステップS13)。例えば、貯留球検出装置22から停止検出信号が発信されると、シャッター作動制御手段113はシャッター駆動源29aを制御してシャッター29を開放(図4参照)させる。
次に、始動検出判定手段115aにより遊技球が第1始動検出装置25を通過したか否かの判定がされる(ステップS14)。すなわち、シャッター29が閉鎖された状態(図2及び図3)では遊技球は第1の経路(下段)23、回転体30(球受部31)、第1の経路(上段)24により第1始動検出装置25に案内され、第1始動検出装置25を通過する。また、シャッター29が閉鎖された状態(図4)では遊技球は第2の経路26により第2始動検出装置27に案内され、第2始動検出装置27を通過する。ステップS14において始動検出判定手段115aが第1始動検出装置25の通過を判定すると、乱数抽選手段115bは、前述した乱数テーブル1より乱数を取得する(ステップS15)。一方、始動検出判定手段115aが第2始動検出装置27の通過を判定すると、乱数抽選手段115bは前述した乱数テーブル2より乱数を取得する(ステップS16)。
乱数抽選手段115bにより乱数が取得されると、図柄表示装置11に図柄変動を行うための図柄変動許可の判定が行われる(ステップS17)。すなわち、現在図柄が変動中である場合には、後述するように図柄変動禁止フラグがオンされ(ステップS51)、図柄変動禁止状態となっている。そこで、ステップS18の図柄変動処理に移行する前に、図柄変動禁止状態であるか否かの判定がされる。図柄変動禁止フラグがオンされていなければ図柄変動の許可がされ、図8に示す図柄変動処理(ステップS18)が開始される。
図8に示す図柄変動処理(ステップS18)では、大当たり決定手段115cがステップS15又はステップS16で取得された乱数は大当たりか否かの判定を行う(ステップS19)。大当たりと判定された場合、大当たりフラグがオンされ(ステップS20)、図柄パターン決定手段116aにより大当たり図柄パターンが決定され(ステップS21)、演出パターン決定手段116bにより大当たり演出パターンが決定される(ステップS22)。
ステップS19において、大当たりではない(外れ)と判定された場合には、外れフラグがオンされ(ステップS30)、続いて演出モードフラグの読出しを行う(ステップS30)。前述したように、本実施形態では、図柄変動時間の異なる三つの演出モード、演出モードA、B、Cが設けられており、現在どの演出モードであるかの読出しを行う。
先ず、演出モードフラグAがオンされているかの判定が行われ(ステップS32)、演出モードフラグAが確認されると、図柄パターン決定手段116aにより演出モードA(図柄変動時間30秒)に対応した外れ図柄パターンが決定され(ステップS34)、演出パターン決定手段116bにより演出モードA(図柄変動時間30秒)に対応した外れ演出パターンが決定される(ステップS37)。演出モードフラグAが確認されなければ、次に、演出モードフラグBがオンされているかの判定が行われる(ステップS33)。演出モードフラグBが確認されると、図柄パターン決定手段116aにより演出モードB(図柄変動時間15秒)に対応した外れ図柄パターンが決定され(ステップS35)、演出パターン決定手段116bにより演出モードB(図柄変動時間15秒)に対応した外れ演出パターンが決定される(ステップS38)。そして、演出モードフラグBが確認されなければ、図柄パターン決定手段116aにより演出モードC(図柄変動時間7秒)に対応した外れ図柄パターンが決定され(ステップS36)、演出パターン決定手段116bにより演出モードC(図柄変動時間7秒)に対応した外れ演出パターンが決定される(ステップS39)。
ステップS37、S38、S39により各演出モードに対応した外れ演出パターンが決定されると図柄変動時間決定処理(ステップS40)へと移行する。次に、図柄変動時間決定処理(ステップS40)の流れについて図9を参照して説明する。
先ず、特定図柄判定手段117aは、ステップS37、S38、S39の処理で決定された外れ図柄パターンの停止図柄が特定図柄に該当するか否かの判定を行う(ステップS41)。特定図柄は、例えば、「1」「2」「3」等の予め選択された任意の数字の並びであって、複数の特定図柄が指定されている。外れ図柄パターンの停止図柄が当該複数の特定図柄に該当した場合には以下に説明する演出モード抽選に移行し、特定図柄に該当しない場合には図柄変動時間決定処理(ステップS40)は終了する。
特定図柄に該当すると、更に、特定図柄判定手段117aは外れ図柄パターンの停止図柄が特定モードA図柄に該当するか否かの判定を行う(ステップS42)。特定モードA図柄とは、複数指定された特定図柄の内、例えば、「7」「7」「6」のような一部の図柄を特定モードA図柄として予め選択したものである。
特定モードA図柄に該当した場合、演出モード抽選手段117bは抽選テーブル1に基づいて演出モードの抽選を実行し(ステップS43)、特定モードA図柄に該当しない場合、演出モード抽選手段117bは抽選テーブル2に基づいて演出モードの抽選を実行する(ステップS44)。ここで、抽選テーブル1は、例えば、4分の3の確率で演出モードAに当選するように設定された演出モードAに当選しやすい抽選テーブルである。抽選テーブル2は、例えば、3分の1の各確率で演出モードA、B、Cに当選するように設定された抽選テーブルである。
次に、演出モード決定手段117cにより、ステップS43、S44の演出モード抽選の結果が判定される。先ず、演出モードAに当選したか否かの判定がされ(ステップS45)、演出モードAに当選した場合、演出モードフラグAをセットする(ステップS47)。続いて、演出モードAに当選しなかった場合、演出モードBに当選したか否かの判定がされ(ステップS46)、演出モードBに当選した場合には演出モードフラグBをセットする(ステップS48)。演出モードBに当選しなかった場合には演出モードフラグCをセットする(ステップS49)。ステップS46、S47、S48の各処理により演出モードフラグA、B、Cのいずれかがセットされることにより図柄変動時間決定処理(ステップS40)は終了する。
図柄変動時間決定処理(ステップS40)が終了すると、次に、ステップS21で決定された大当たり図柄パターン、ステップS34〜36で決定された外れ図柄パターン、ステップS22で決定された大当たり演出パターン、ステップS37〜39で決定された外れ演出パターンの各コマンドが送信される(ステップS50)。続いて、図柄変動禁止フラグがオンされ、図柄変動禁止状態となる(ステップS51)。そして、図柄変動タイマがセットされ(ステップS52)、図7、図8に示す大当たり判定処理(ステップS1)は終了し、決定された大当たり演出パターン又は外れ演出パターンに基づいた遊技演出が遊技者に提供される。
そして、特別遊技実行判定手段131は、大当たり決定手段115cによる大当たり判定結果に基づき特別遊技の実行を判定する。すなわち、ステップS20でオンされた大当たりフラグの有無を確認し、大当たりフラグがオンされていれば特別遊技制御処理(ステップS2)へと移行する。
次に、特別遊技制御処理(ステップS2)について、図10のフローチャートに基づき説明する。先ず、特別遊技実行判定手段131が大当たりフラグのオンを確認し、大当たりフラグがオンされていれば単位特別遊技を開始させる(ステップS201)。すなわち、アタッカーユニット14の大入賞口駆動源14aが制御され大入賞口15の入口の開放が開始される。そして、特別遊技制御手段130は、大入賞口15の入口を開放させてから規定球数(例えば、10球)が入賞したか、または規定時間(例えば、30秒)が経過したか等により(ステップS202)、一旦大入賞口15の入口の開放等を終了させる(ステップS203)。このような単位特別遊技は、所定のラウンド数(例えば、15ラウンド)だけ繰り返し実行される。
続いて、特別遊技終了判定手段134は、上記ラウンドが最終ラウンドか否かを判定し(ステップS204)、このラウンドが最終ラウンドであるときには特別遊技は終了する。一方、ステップS204において、上記ラウンドが最終ラウンドではないときは、ステップS201に戻って続きのラウンドが開始される。
以上、本発明の一の実施形態について説明したが、本発明によれば、第2始動検出装置27(第2の検出手段)による検出毎に乱数テーブル2に基づく乱数抽選2を行い、更に、当該乱数抽選2の大当たり当選確率は、第1始動検出装置25(第1の検出手段)による検出を契機とする乱数抽選1より高いので、遊技者は図柄変動中にできるだけ多くの遊技球を特定入賞部12に入賞させようとする。これにより、図柄変動中に遊技者が遊技球の打ち出しを中止することを効果的に防止することが可能である。この結果、弾球遊技機1の稼働率低下を効果的に防ぐことが可能となり、また、遊技者に新たな遊技性を提供することとなるので遊技者により多くの興趣を与えることも可能となる。
また、本発明によれば、弾球遊技機1は演出モードA、B、Cを含み、演出モードAの図柄変動時間は演出モードB及びCの図柄変動時間より長いので、演出モードAの場合、図柄変動時間中に一番多くの遊技球を特定入賞部12に入賞させることができ、第2始動検出装置27(第2の検出手段)による遊技球の検出を受けやすくなる。この結果、演出モードAの大当たりの当選確率を演出モードB及びCより高くすることが可能となる。このように、図柄変動時間の異なる複数の演出モードの選択により大当たりの当選確率を容易に変化させることが可能である。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載に反しない限り、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、本発明の実施形態では、入賞部(特定入賞部12)に入賞した遊技球を所定個数まで貯留する貯留手段の好適な例として遊技球貯留装置20について説明したが、遊技球の貯留手段はこれに限定されるものではなく、入賞部に入賞した遊技球を所定個数まで貯留することができる手段であればどのようなものであってもよい。
また、本実施形態では、図柄変動時間の異なる演出モードA、B、Cについて説明したが、少なくとも第1の演出モードと第2の演出モードとを有しておれば、その他の演出モードであってもよい。
本発明は、遊技球を用いる弾球遊技機であれば、いわゆるパチンコ機のみならず、アレンジボール等他の弾球遊技機にも適用可能である。
本発明の一の実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤面の外観を示す正面図である。 拡大装置13が作動して遊技球A〜Eが連続して特定入賞部12に入賞した状態を示す図である。 遊技球Aが球受部31に収容され、遊技球B〜Eが遊技球貯留装置20内に貯留された状態を示す図である。 遊技球B〜Eが遊技球貯留装置20内に貯留され、遊技球Fが第2の経路25により案内された状態を示す図である。 弾球遊技機1に係る機能を制御する手段のブロック図である。 遊技球が特定入賞部12に入賞した際より特別遊技が実行され終了するまでの流れを示すフローチャートである。 大当たり判定処理の流れを示すフローチャートである。 図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。 図柄変動時間決定処理の流れを示すフローチャートである。 特別遊技制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 弾球遊技機、2 ガイドレール、3 普通図柄表示部、4 保留ランプ、10 遊技盤面、11 図柄表示装置、11a 音声出力部、12 特定入賞部、12a 賞球検出装置、13 拡大装置、13a 拡大装置駆動源、14 アタッカーユニット、14a 大入賞口駆動源、15 大入賞口、15a 大入賞検出装置、16 入賞口、17 作動ゲート、17a 作動ゲート通過検出装置、18 アウト口、19 風車、20 遊技球貯留装置、21遊技球流下部、22 貯留球検出装置、23 第1の経路(下段)、23a 回転体入口、24 第1の経路(上段)、24a 回転体出口、25 第1始動検出装置、26 第2の経路、27 第2始動検出装置、29 シャッター、29a シャッター駆動源、30 回転体、30a 回転体駆動源、31 球受部、100 遊技制御手段、110 特別遊技決定手段、111 普通図柄入賞判定手段、112 拡大装置作動制御手段、113 シャッター作動制御手段、114 回転体作動制御手段、115 大当たり判定手段、116 遊技演出決定手段、117 図柄変動時間判定手段、120 遊技演出制御手段、130 特別遊技制御手段

Claims (2)

  1. 遊技盤面に設けられた入賞部と、
    前記入賞部に入賞した遊技球を所定個数まで貯留する貯留手段であって、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留する第1の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を貯留しない第2の経路と、前記入賞部に入賞した遊技球を、前記第1の経路又は前記第2の経路のいずれか一方に振り分ける振り分け機構とを含む貯留手段と、
    前記第1の経路内に貯留された遊技球の数を検出する貯留球検出手段と、
    前記第1の経路内に貯留された遊技球の通過を検出する第1の始動検出手段と、
    前記第2の経路内を通過する遊技球を検出する第2の始動検出手段と、
    図柄及び遊技演出に関する識別情報を可変表示する図柄表示装置と、
    前記第1の経路内に貯留された遊技球の個数を表示する保留ランプと、
    前記第1の始動検出手段又は前記第2の始動検出手段による検出ごとに、乱数抽選を実行する乱数抽選手段と、
    前記乱数抽選手段により乱数が取得されたことに基づき、前記遊技盤面に設けられた可変入賞口を開放して入賞容易とする特別遊技を実行するか否かの判定を行い、当該判定の結果を報知するための図柄を決定する特別遊技決定手段と、
    前記特別遊技決定手段により決定された図柄を図柄表示部に変動表示させた後に停止表示させる遊技演出制御手段と、
    前記遊技演出制御手段により停止表示された前記図柄が予め定められた当たり図柄であるときに、前記特別遊技を行わせる特別遊技制御手段とを有し、
    前記貯留手段は、前記第1の始動検出手段の検出に基づく前記図柄を1回変動表示させる毎に、前記第1の経路内に貯留された遊技球を1個排出する弾球遊技機であって、
    前記乱数抽選手段は、前記第1の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選よりも前記第2の始動検出手段による検出ごとに行う乱数抽選を遊技者に有利に実行し、
    前記振り分け機構は、
    前記貯留球検出手段が前記第1の経路内に貯留された遊技球を前記所定個数まで検出していない場合は、前記入賞部に入賞した遊技球を前記第1の経路へと導き、前記貯留球検出手段が前記第1の経路内に貯留された遊技球を前記所定個数まで検出した場合には、前記入賞部に入賞した遊技球を前記第2の経路へと導くように振り分けることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記特別遊技決定手段は、更に、
    所定の第1の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第1の演出モードと、前記第1の変動時間より長い第2の変動時間だけ前記図柄を変動表示させた後に停止表示させる第2の演出モードとを含み、
    前記第1又は第2のいずれかの演出モードを用いて、前記図柄を変動表示させるかを決定する図柄変動時間判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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