JP2007236473A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコ機等の遊技機において、適切なタイミングで適切な遊技案内を、遊技説明を欲している遊技者にのみ案内する。
【解決手段】変動表示ゲーム等の実行を制御する遊技制御装置100と、この遊技制御装置から送出される制御情報に基づいて変動表示ゲームの表示を行う表示装置53を制御する表示制御装置110とを備えたパチンコ機2において、表示制御装置110が、遊技状態毎の遊技案内表示を記憶し、遊技者の遊技案内表示の要求(操作スイッチ121の操作)を受け付けると、この遊技案内要求の受付タイミングと、前記制御情報により特定される遊技状態とに基づいて遊技案内表示を選択し、選択した遊技案内表示を表示装置53に表示する構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
遊技領域に発射した遊技球の入賞等に従って、液晶表示器等からなる変動表示装置に複数の識別情報(特別図柄)を変動表示する変動表示ゲームを行い、その表示結果が特定の態様となったことに関連して、特典遊技を発生する等の特定の遊技価値を付与するようにした遊技機(パチンコ機)がある。
あるいは、役物内に入賞した遊技球が特定領域を通過することで、特典遊技を発生する等の特定の遊技価値を付与するようにした遊技機(パチンコ機)もある。
さらに最近は、上記したゲーム性が複合化した遊技機が登場し、遊技手順が複雑化している。
一方、遊技機メーカをはじめとして、遊技場も遊技者への遊技方法の周知を図るべくさまざまな方法で遊技手順の案内に努めてきた。
そうしたなか、各遊技機毎の遊技方法を記載した案内板を、遊技機の前面側に掲示したり、画像表示装置を用いて案内表示する遊技機が存在した。
例えば、タッチ部からのタッチ信号がなく、ストップスイッチからのストップ信号が入力あると、CPUは、図柄表示装置のCPUに遊技案内の表示を指示し、図柄表示装置のCPUは、主制御装置のCPUからの遊技案内の表示の指示があると、ROMからメッセージデータを読込み、これを駆動回路に送出して液晶表示盤に遊技案内を表示させる遊技機の提案がある(特許文献1)。これによれば、遊技客が遊技案内の表示を指令すると、液晶表示盤に遊技案内が表示されるので、遊技客は、自分の好きなタイミングで遊技案内を表示させることができる。
特開平9−140879号公報
しかしながら、遊技者が遊技を開始するにあたって、説明書きを読んで遊技方法を理解してから遊技する者は少数派である。多くは、いきなり遊技を始め、不都合があれば店員を呼びつけたり、わからないままにしてつまらない遊技機だと評価してしまう場合が多く見受けられる。したがって、遊技者に対してわかりやすい遊技案内が求められる。
しかし一方で、遊技方法を理解するために遊技を中断することは遊技の興趣を著しく低下させるばかりか、遊技場にとっても稼動低下という直接的には目に見えない損害が発生する。
さらには親切な遊技説明も一旦遊技方法を理解するとわずらわしいものとなり、あまりにもくどいと遊技の興趣を低下させることにもなる。
そこで本発明は、適切なタイミングで適切な遊技案内を、遊技説明を欲している遊技者にのみ案内する遊技機を提供することを目的とする。
本願請求項1に記載の遊技機は、遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、この遊技制御手段から送信される制御情報に基づいて動作して表示装置の表示を制御する表示制御手段と、を備え、前記遊技の結果に関連して所定の遊技価値を付与可能な遊技機において、
前記遊技制御手段は、
遊技状態に応じた表示を指示する表示制御指令を前記制御情報として前記表示制御手段に送出する指令送出手段、を備え、
前記表示制御手段は、
遊技状態毎の遊技案内表示を記憶する遊技案内表示記憶手段と、
遊技者からの遊技案内の要求を受け付ける遊技案内要求受付手段と、
前記遊技案内要求受付手段により受け付けられた遊技案内要求の受付タイミングと、前記制御情報により特定される遊技状態とに基づいて、前記遊技案内表示記憶手段から当該遊技状態に対応する遊技案内表示を選択する遊技案内表示選択手段と、
前記遊技案内要求受付手段により遊技案内要求が受け付けられると、前記遊技案内表示選択手段が選択した遊技案内表示を前記表示装置に表示する遊技案内表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
なお、「前記遊技案内要求受付手段により受け付けられた遊技案内要求の受付タイミングと、前記制御情報により特定される遊技状態とに基づいて、前記遊技案内表示記憶手段から当該遊技状態に対応する遊技案内表示を選択する」とは、次のような態様を含むことを意味する。
即ち、遊技案内要求受付手段により遊技案内要求が受け付けられた時点の遊技状態を、前記制御情報により特定し、この遊技状態についての遊技案内表示を、少なくとも最初に表示するものとして選択する態様があり得る。また、遊技案内要求が受け付けられた時点の遊技状態に対して表示すべき遊技案内が特に無い場合などに、その時点よりも後に移行することが予定される遊技状態についての遊技案内表示を少なくとも最初に表示するものとして選択する態様も含まれる。ここで、「少なくとも最初に表示するものとして選択する」とは、選択した遊技案内表示を最初から最後まで表示し続けて表示終了するまで切替えない態様(1回の遊技案内要求に対して1回しか選択しない態様)と、選択した遊技案内表示を最初に表示した後、例えば請求項3に記載のように、遊技状態の変化等に応じて遊技案内表示を異なるものに選択し直して切替えてゆく態様(1回の遊技案内要求に対して複数回選択することがあり得る態様)とを含むことを意味する。
また、上記遊技案内の表示は、例えば、当該遊技状態の他状態への遷移、あるいは所定時間の経過、終了トリガとなる条件の成立(例えば、遊技球の特定入賞等)により表示終了とする構成とすればよい。或いは、遊技案内を終了させる遊技案内終了要求を遊技者から受け付ける手段を設け、この遊技案内終了要求が受け付けられると、上記遊技案内の表示を終了する態様もあり得る。
なお、請求項1に記載した発明の好ましい態様として、例えば請求項2に記載のように、前記指令送出手段は、遊技機の機種を特定する機種特定情報を、前記制御情報として送出可能であって、
前記遊技案内表示記憶手段は、予め複数の機種に対応して複数の遊技案内表示を記憶し、
前記遊技案内表示選択手段は、前記機種特定情報に基づいて当該機種に対応する遊技状態毎の遊技案内表示を選択する構成としてもよい。
また、例えば請求項3に記載のように、前記遊技案内表示選択手段は、
遊技案内要求の受付タイミング後の遊技状態の変化に追随して、選択する遊技案内表示を更新する構成としてもよい。
なお、「遊技状態の変化に追随して、選択する遊技案内表示を更新する」とは、遊技状態が変化した時に、遊技案内表示を切替える必要性が有ると、その必要性に応じて遊技案内表示の選択対象を更新して表示する遊技案内を切替えることを意味する。
また、請求項4に記載のように、前記遊技案内要求受付手段は、遊技案内の要求を受け付け可能な状態、遊技案内以外の他の要求(例えば、演出操作)を受け付け可能な状態、及び何れの要求も受け付け不可能な状態、のうちの何れか一つの状態に、遊技状態に応じて変化し、排他的に機能変更する構成としてもよい。
請求項1に記載の遊技機によれば、遊技者による遊技案内要求が為されたことを条件として、遊技状態に対応する遊技案内表示が実行される。このため、遊技者が所望するタイミングで、遊技状態に応じた適切な遊技案内を、遊技者に報知することができる。いいかえると、適切なタイミングで適切な遊技案内を、遊技説明を欲している遊技者にのみ案内できる。
また、請求項2に記載の態様によれば、機種のスペック違いが多様化するなかで、部品の共用化を図ったときに、機種が異なると遊技状態に応じた遊技案内も変化するが、こうした場合であっても、適切な案内表示が可能になるという効果がある。
また、請求項3に記載の態様によれば、遊技案内を必要と判断した遊技者に対して、遊技状態が変化しても適切な案内表示を継続して行うことができ、遊技者もあわてることなく安心して遊技を行うことができる。
また、請求項4に記載の遊技機によれば、遊技状態ごとに排他的に遊技案内要求受付手段の機能を切り替えることにより、機能が異なっても要求操作の操作部(例えば、押しボタン)を共用化できる。このため、部品点数の削減が可能になるとともに、共用ゆえ、操作部を操作しやすいところに配置可能であり、いざというときに、遊技者が使用すべき操作部を探してあわてることがない。
以下、本発明の実施の形態として、パチンコ装置に適用した場合の形態例を、図面を参照して説明する。
A.パチンコ装置の前面構成
まず図1により、本例のパチンコ装置の前面構成について説明する。図1は、本例のパチンコ機2の正面側斜視図である。
パチンコ装置は、例えば、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるもので、大きく分けてパチンコ機2(遊技機本体)と、カード式球貸機(図示省略)とによって構成され、これらが対をなして設置される。カード式球貸機には、カードリーダライタが内蔵され、前面には磁気カード又はICカードなどのカードが挿入されるカード挿入口等が設けられている。
パチンコ機2は、図1に示すように、当該パチンコ機2が設置される島に対して固定される本体枠12(いわゆる機枠)と、この本体枠12にヒンジ部3において回動可能に軸支されることによって、本体枠12に対して開閉自在とされた前面枠11とを備える。
そして図示省略しているが、前面枠11の裏面側には、遊技盤10(図2に示す)を収納可能な遊技盤収納部材(いわゆる裏機構盤)を備える。遊技盤10は、この遊技盤収納部材に収納されて、前面枠11の上側に取り付けられる。
前面枠11には、その前面上側を覆うようにガラス枠13が開閉自在に取付けられている。なお、このガラス枠13により保持されるガラス板14(透明のプラスチックボードでもよい)を介して、遊技盤10の後述する遊技領域33が前面から視認可能となっている。
またガラス枠13は、ヒンジ部3において前面枠11に開閉可能に軸支されている。
また、このガラス枠13の下側には、開閉パネル15が配置され、前面枠11に対して開閉自在に取付けられている。さらに、この開閉パネル15の下側には、操作パネル16が前面枠11に対して通常は固定状態に設けられている。
遊技盤10は、図2に示すように、板状の基材10a(いわゆるベニア)の前面に障害釘を植設したもので、その前面の略円形領域がガイドレール32で囲まれることにより遊技領域33が形成されたものである。遊技領域33は、打ち込まれた遊技球を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定(入賞したか否かの判定)を行う領域であり、入賞口に遊技球が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の遊技球が開閉パネル15に設けられた上皿17に排出される(即ち、賞球として排出される)構成となっている。
また、前面枠11の開閉側(図1において右側)の縁部には、前面枠11及びガラス枠13の施錠装置(図示省略)の鍵挿入部21が形成されている。
また、ガラス枠13の下部には、カード式球貸機から貸球の排出を行うための球貸スイッチ23aと、カード式球貸機からカードの排出を行うためのカード返却スイッチ23bとが配設されている。
また、開閉パネル15に設けられた上皿17は、賞球として又は貸球として排出された発射前の遊技球を一時保持するものである。この上皿17には、上皿17の遊技球を後述の下皿26に移す玉通路開閉用の上皿球抜きレバー24と、押しボタン式の操作ボタン20(操作時の機能については後述する)が設けられている。
なお、操作ボタン20は、内部の発光手段(図示省略)の点灯状態等が後述する演出制御装置120により制御されることによって、例えば図4(b)に示すように変化して遊技者にその状態を明示可能な構成となっている。即ち、遊技案内表示の要求が可能であることを示す「INFO」の文字が現れた遊技案内可能状態(図4(b)の左側に示す)、演出操作が可能であることを示す「PUSH」の文字が現れた演出操作可能状態(図4(b)の中央に示す)、何れの文字も現れずに操作が無効であることを示す操作無効状態(図4(b)の右側に示す)、のうちの何れか一つに変化する構成となっている。
また、操作パネル16には、灰皿25と、下皿26と、下皿26に貯留された球を外部下方に抜くための下皿球抜きレバー27と、遊技球の発射操作を行う発射操作ハンドル28とが設けられている。
また、図1において符号29で示すものは、ガラス枠13の左右両側や上皿17の前面に設けられ、効果音を出力するスピーカである。また、図1において符号18で示すものは、ガラス枠13の上部に設けられた装飾ランプである。また、図1において符号19で示すものは、前面枠11の上部裏側に設けられた球貯留タンクである。パチンコ機2を設置する島設備側から適宜供給される遊技球がこの球貯留タンク19に貯留され、この球貯留タンク19内の遊技球が、パチンコ機2における賞球又は貸球として排出される。
B.遊技盤の前面構成
図2は本形態例のパチンコ機の遊技盤の前面図である。
図2において、符号10は遊技盤であり、既述したように、前面の略円形領域がガイドレール32で囲まれることにより遊技領域33が形成されている。
遊技盤10の前面には、図2に示すように、アウト球流入口34、センターケース40、普通電動役物(いわゆる普電)としての始動入賞口41、変動入賞装置42、一般入賞口43〜46、普図表示器47、普図記憶表示器48、普図始動ゲート49、特図表示器50、特図記憶表示器51、状態表示器52、多数の遊技釘35などが設けられている。なお遊技釘35は、遊技領域33の上部に飛入した遊技球がこれに当たりながら流下するものであり、センターケース40等の取付部分を除いた遊技領域内に複数本植設されている。
センターケース40は、遊技盤10の裏側に取り付けられる表示装置53(図3に示す)の表示部54の前面周囲を囲む部材である。このセンターケース40の構成は、後述する。
表示装置53は、数字や文字などの識別情報(場合により特図という)を表示可能な表示部54(画面)が形成された表示ユニット(例えば、液晶表示器よりなるもので、図示省略する)を内蔵し、複数列の特図を表示可能である。例えば、左側と中央と右側に特図を縦3列に表示し、各列において数字や文字等よりなる特図を停止状態で表示(停止表示)したり、あるいは変動状態(例えば、縦方向にスクロールする状態)で表示(即ち、変動表示)したりすることが可能である。また表示部54には、上記特図とは別個に背景画像やキャラクタ画像などの演出用又は情報報知用の画像が表示可能である。
また、始動入賞口41は、後述するように特図の始動入賞口として機能する入賞口であり、入賞口としての開口部分の開度を変化させる開閉部材41aを有する。この始動入賞口41は、センターケース40の中央部下方に配置されている。
また、変動入賞装置42は、後述する大当りになったことを条件として開放される大入賞口42a(下大入賞口)を有する装置(いわゆるアタッカー)である。
次に、普図表示器47は、いわゆる普図の表示を行う表示器(例えば点滅する複数のランプよりなるもの)である。
また、普図記憶表示器48は、普図表示器47の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、普図始動ゲート49を遊技球が通過することにより発生した普図の始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
次に、特図表示器50は、本特図としての数字等を表示可能な7セグメントの表示器であり、始動入賞口11への入賞により発生した特図の始動記憶に基づいて本特図の変動表示を実行するためのものである。なお、この特図表示器50によって表示されるものが本特図であるのに対して、前述の表示装置53の表示部54で行われる特図の表示は、演出用のダミー表示である。
また、特図記憶表示器51は、特図表示器50の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、始動入賞口41への入賞により発生した始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
また、状態表示器52は、一般入賞口45,46の下側に設けられた複数のランプよりなり、その点灯状態によって、変動表示ゲームの遊技状態を報知する。
C.センターケースの構成
次に、本例のセンターケース40の概略構成を、図2によって説明する。
遊技盤1を構成する基板10a(いわゆるベニヤ)には、センターケース40をはめ込むためのセンターケース用開口(図示省略)が形成されており、センターケース40は、このセンターケース用開口にはめ込まれて取り付けられる。
このセンターケース40は、前面に開口し後方に窪んだ凹室60を内側に有し、この凹室60の奥手面に窓用開口部61が形成されている。窓用開口部61は、前記表示装置53の表示部54を前面から視認可能とするものである。
またセンターケース40には、その凹室60の底部に、遊技球を特定領域(特定入賞する領域)又は非特定領域に振り分ける球見せ用のステージ部63(入賞領域構成部)が形成されている。
センターケース40は、遊技盤10の基板10aの表面に固定される板状の取付ベース70を中心に構成された装置である。
そして、取付ベース70の前面における上端部中央には、前面が飾りとしても機能する上端側鎧部71が形成されている。また取付ベース70の前面側には、前記上端側鎧部71の左右の端の下側の位置に、可動片(いわゆる羽根)72,73が設けられているとともに、これら可動片の間の位置には、センターケース40の内部裏側への導入口74が設けられている。
ここで、上端側鎧部71は、取付ベース70の前面から遊技盤前面のガラス板14の内面近傍まで出っ張っており、この部分を遊技球が流下できない構成となっている。
また、前記上端側鎧部71の左右の端の下側の空間は、センターケース40内への遊技球の最初の入口(以下、上大入賞口という)となっていて、可動片72,73はこの上大入賞口を開閉する。
即ち、可動片72,73は、略直立状に起立した状態(上大入賞口を閉鎖した閉状態)から上端が外側に倒れた状態(上大入賞口を開放した開状態)まで回動可能となっている。なお、これら可動片72,73が閉状態に維持されると、流下してきた遊技球がセンターケース40内(上大入賞口内)に流入することが阻止される遊技者にとって不利な状態となり、開状態に揺動すると、流下してきた遊技球がこれら可動片72,73により受け止められて上大入賞口に流入し易い遊技者にとって有利な状態となる。なお、図2においては、可動片72,73が開状態となっている様子と、閉状態になっている様子の両方を図示しているが、実際には、何れか一方の状態となる。
また、導入口74は、取付ベース70の裏側(奥側)に連通する開口であり、可動片72,73により前記上大入賞口内に受け入れられた遊技球は、この導入口74を経由して奥側に案内される構成となっている。
また、取付ベース70の前面側には、可動片72,73の根元位置から左右両側に伸びるように、下側鎧部77,78が設けられている。この下側鎧部77,78は、凹室60の前面側周辺(上辺と左右両辺)を囲うように形成されている。この下側鎧部77,78も、取付ベース70の前面から遊技盤前面のガラス板14の内面近傍まで出っ張っており、この部分を遊技球が流下できない構成となっている。つまりこれによって、可動片72,73に受け入れられなかった遊技球が凹室60内に直接流入しない構成(即ち、前記上大入賞口から入る遊技球のみがセンターケース40内の遊技空間部に流入できる構成)となっている。
また図示省略するが、センターケース40の奥側(取付ベース70の裏側)には、落下流路や、分岐部材や、連通流路が設けられ、さらに上カウントSW(上カウントスイッチ)81(図3に示す)が設けられている。
上カウントSW(上カウントスイッチ)81は、導入口74から奥側に流下した遊技球を1個ずつ検出するものである。
落下流路は、導入口74から奥側に流下した遊技球を、鉛直下方に案内して分岐部材の所定位置に落下させる流路である。
分岐部材は、下側鎧部77の後方に配置され、頂部より両側方に下り傾斜した遊技球の案内路を有する部材である。この分岐部材の案内路の頂部上面には断面半円状の振分け突起が形成されている。この分岐部材は、左右方向の揺動を許すように支持され、図示省略した分岐部材モータによって、左右方向に若干量(例えば左右に3mmずつ)動くように駆動可能な構成となっている。また、この分岐部材は、前述の落下流路から落下した遊技球がその振分け突起の位置又はその近傍に落下し、かつ、この分岐部材の案内路を流下した遊技球が前述の連通流路に流入する位置に配置されている。
また連通流路は、分岐部材の案内路の傾斜下端から流下した遊技球を遊技空間部の下流側(この場合、凹室60の底面側、即ち、後述する誘導樋上)に案内する流路であり、この場合下側鎧部78の後方に位置して概略円弧状の形状とされている。
なお、中立状態では、分岐部材の振分け突起の中心位置が、落下流路の中心位置(中立位置)に制御されるが、落下流路の一側(右側)壁下部に前後方向に突条(図示省略)が設けられ、この突条により他側(左側)壁方向に遊技球を落下せしめ、これにより中立状態では、落下流路から落下したほとんどの遊技球が、分岐部材の左側(後述する第1回転体64の側)に流下する構成となっている。そして、分岐部材は、分岐部材モータの動作によって、前記中立位置を中心として、左右両方向に所定量動く構成となっている。この際、分岐部材が、中立位置よりも左側に所定量動くと落下流路から落下したほとんどの遊技球が、分岐部材の右側(後述する第2回転体65の側)に流下する構成となっている。
次に、ステージ部63(入賞領域構成部)を説明する。
ステージ部63は、前記凹室60の底面の位置に設けられて、センターケース40内の遊技空間部の下流側を構成する部分である。このステージ部63は、概略水平回転する第1回転体64及び第2回転体65と、これら回転体64,65を左右方向に隣接した状態で配置するための円形凹室(図示省略)をそれぞれ備える。
また、ステージ部63の左右両側には、前述の連通流路の下端から流出した遊技球を、ステージ部63の前端部中央に向けて誘導する誘導樋(図示省略)が設けられている。また、各円形凹室の底面の比較的奥側の所定位置には特定入賞用落下口(図示省略)と排出用傾斜部(図示省略)が設けられている。また、排出用傾斜部の径方向外側の位置には、各円形凹室から外側に張り出すように奥側一般入賞用落下口(図示省略)が設けられている。また、各円形凹室の周囲を囲む壁の手前位置には、前記誘導樋から各回転体64,65へ遊技球を誘導可能とする誘導部(切欠き)が形成されている。また、左側の誘導樋の終端位置(ステージ部63の前端部中央付近)には、手前側一般入賞用落下口(図示省略)が形成されている。
なお、特定入賞用落下口は、いわゆる特定入賞(V入賞)の入賞口であり、この特定入賞用落下口への入賞を特定入賞又はV入賞という。
この場合、後述する分別突片(図示省略)が没状態である場合には、左側の誘導樋内を流下する遊技球は、多くの場合その勢いによって左側の誘導部の位置を通過し(即ち、第1回転体64の側に流入せず)、終端位置に到達して手前側一般入賞用落下口から落下する構成となっている。一方、右側の誘導樋内を流下する遊技球は、必ず右側の誘導部から第2回転体65の側に流入する構成となっている。
なお、分別突片は、図示省略したソレノイド等によって駆動され、前記誘導樋内(左側の誘導部よりも若干後流側の位置)に対して出没する部材である。
各回転体64,65は、全体として円盤状の部材であり、前記円形凹室内にはめ込まれた状態で略水平回転可能となっている。このうち、左側の第1回転体64の外周には、7個の一般領域と、1個の特定領域が、円周等分の位置に形成されている。ここで、一般領域は、回転体64の外周に形成された凹部であり、前述の左側の誘導部から遊技球が1個だけ入ることができる。この一般領域の奥側底部には、底壁が形成され、この一般領域に入っている遊技球の特定入賞用落下口への落下がこの底壁によって阻止される。一方、特定領域は、やはり回転体64の外周に形成された凹部であり、前述の左側の誘導部から遊技球が1個だけ入ることができる。この特定領域の外周下部には、この特定領域に入っている遊技球が径方向外側に排出されるのを阻止する外周壁が形成されており、この特定領域に入っている遊技球の奥側一般入賞用落下口への落下がこの外周壁によって阻止される。
一方、右側の第2回転体65の外周には、2個の一般領域と、1個の特定領域が、円周等分の位置に形成されている。ここで、一般領域は、回転体65の外周に形成された凹部であり、前述の右側の誘導部から遊技球が1個だけ入ることができる。この一般領域の奥側底部には、底壁が形成され、この一般領域に入っている遊技球の特定入賞用落下口への落下がこの底壁によって阻止される。一方、特定領域は、やはり回転体65の外周に形成された凹部であり、前述の右側の誘導部から遊技球が1個だけ入ることができる。この特定領域の外周下部には、この特定領域に入っている遊技球が径方向外側に排出されるのを阻止する外周壁が形成されており、この特定領域に入っている遊技球の一般入賞用落下口への落下がこの外周壁によって阻止される。
次に、ステージ部63の下部には、前述の特定入賞用落下口から落下した遊技球を検出する特定領域スイッチ(VSW)82(図3に示す)と、排出スイッチ(排出SW)83(図3に示す)と、が備えられている。
ここで、排出スイッチ83は、センターケース40から排出される全ての遊技球、即ち、前述の一般入賞用落下口から落下した遊技球と、前述の特定入賞用落下口から落下して特定領域スイッチ82で検出された遊技球とを検出するセンサである。なお、こうして排出スイッチ83によって検出された遊技球は、図示省略した流路によって遊技機下部に送られ、パチンコ機2が設置される島側の設備に回収される。
D.センターケースにおける遊技球の流れ
次に、センターケース40における遊技球の流れについて説明する。
可動片72,73が開状態のときに、可動片72,73によって受け入れられた遊技球は、まず遊技空間部の上流である導入口74を奥に向かって流下し、前記落下流路を経て分岐部材の所定位置(振分け突起の真上又はその近傍)に落下する。次いで遊技球は、振分け突起の位置によって左方向又は右方向に振り分けられ、分岐部材の左側又は右側の案内路を流下し、左側又は右側の連通流路に流入して、この連通流路内を下方に流下する。
そして、左側の連通流路内を流下した遊技球は、ステージ部63の左側の誘導樋の始端から前方に向かって流れ、前述した手前側一般入賞用落下口に向けてこの誘導樋内を流下する。
次いで左側の誘導樋内を流下した遊技球は、前記分別突起が突出状態にあると、前記誘導部を経て第1回転体64の側(左側の円形凹室内)に流入し、第1回転体64のうちの何れかの一般領域又は特定領域に入る。そして、一般領域に入った遊技球は、第1回転体64の回転に伴って排出用傾斜部の位置に回転移動したときに、径方向外側に向かって流下し、奥側一般入賞用落下口から下方に落下する。また、特定領域に入った遊技球は、第1回転体64の回転に伴って特定入賞用落下口に回転移動したときに、この特定入賞用落下口から下方に落下する(即ち、特定入賞する)。
また、前記左側の誘導樋内を流下した遊技球は、前記分別突起が没状態にあると、ほとんどの場合、手前側一般入賞用落下口から排出されて下方に落下する。
一方、右側の連通流路内を流下した遊技球は、ステージ部63の右側の誘導樋の始端から前方に向かって流れ、右側の誘導部を経て第2回転体65の側(右側の円形凹室内)に流入し、第2回転体65のうちの何れかの一般領域又は特定領域に入る。そして、一般領域に入った遊技球は、第2回転体65の回転に伴って排出用傾斜部の位置に回転移動したときに、径方向外側に向かって流下し、奥側一般入賞用落下口から下方に落下する。また、特定領域に入った遊技球は、第2回転体65の回転に伴って特定入賞用落下口に回転移動したときに、この特定入賞用落下口から下方に落下する(即ち、特定入賞する)。
なお、右側の第2回転体65は3個の領域のうちの1個が特定領域であるため、前記分岐部材において右側に振り分けられた遊技球は、3分の1という高い確率で特定入賞(V入賞)することになる。一方、左側の第1回転体64は8個の領域のうちの1個だけが特定領域であるため、前記分岐部材において左側に振り分けられた遊技球は、前記分別突起が突出状態にあっても、V入賞する確率は8分の1であり、低くおさえられている。
このため遊技者は、前記分岐部材による遊技球の振り分け動作に特に注目する。
E.制御系の構成
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図3を参照して説明する。図3は制御系統全体のブロック図である。
図3において、遊技制御装置100は、遊技の総括的制御(遊技進行の制御やそのための各被制御機器の直接的又は間接的な制御含む)を行う制御装置であり、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイコン101(遊技用マイクロコンピュータ:いわゆるアミューズチップ用のICとして製造)と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103と、外部通信端子104を含んで構成されている。
なお本例の場合、この遊技制御装置100が、本発明の遊技制御手段を構成し、表示制御指令や機種特定情報を送出する指令送出手段としての機能を有する。また、この遊技制御装置100からなるメイン制御系は、同じシリーズ機であっても、機種(性能違いの機種)に応じて当然異なる。但し本例では、上記メイン制御系を除いた部分、即ち、サブ制御系(後述する演出制御装置120等よりなる制御系)や遊技盤10などの構成は、同じシリーズ機であれば、製造過程において共通部品として扱うことが可能となる。
ここで、遊技制御装置100の入力インターフェース102には、始動口SW(特図始動センサ)84、下カウントSW(下カウントスイッチ)85、入賞口センサL86、入賞口センサR87、及びゲートSW(ゲートスイッチ)88、前述した上カウントSW(上カウントスイッチ)81、特定領域スイッチ(VSW)82、排出スイッチ(排出SW)83からの検出信号が入力される。
ここで、始動口SW84は、遊技領域33に設けられた特図の始動入賞口11に入賞した遊技球を1個ずつ検出するセンサであり、下カウントSW85は、遊技領域33に設けられた特別変動入賞装置42の大入賞口42aに入賞した遊技球を1個ずつ検出するセンサである。また、入賞口センサL86又は入賞口センサR87は、遊技領域33に設けられた一般入賞口43〜46に対して設けられたセンサである。前記一般入賞口に入賞した遊技球は、入賞口センサL86又は入賞口センサR87のうちの何れか一方によって検出される構成となっている。また、ゲートSW88は、前述した普図始動ゲート49を通過する遊技球を検出するセンサである。
一方、遊技制御装置100の出力インターフェース103からは、前述の特図表示器50、普図表示器47、状態表示器52、特別変動入賞装置12の大入賞口12aの開閉扉を駆動する下大入賞口ソレノイド(下大入賞口SOL)88、始動入賞口11の開閉部材11aを駆動する普電ソレノイド(普電SOL)89や、センターケース40の可動片72,73を駆動する上大入賞口ソレノイド(上大入賞口SOL)90、及び遊技店の管理装置に対して盤用外部情報(例えば、大当り信号等)を送信するための盤用外部情報端子91などに信号が出力される。
また、出力インターフェース103からは、排出制御装置92に対して、賞球データ等の信号が出力される。即ち、遊技制御装置100は、遊技盤10の各入賞口に対して設けられた始動口SW84,上カウントSW81、下カウントSW85、入賞口センサL86、又は入賞口センサR87により遊技球の入賞が検出されると、入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)を、排出制御装置92へ送信する。そして、排出制御装置92では、この賞球データを受信して、それに応じた賞球排出制御を行う。
また、出力インターフェース103からは、表示装置53等を制御する表示制御装置110に対して、制御情報が送信される。この制御情報には、後述する表示制御指令の他に、図8に示すように、遊技状態情報や、機種特定情報が含まれる。
ここで、表示制御指令等の制御情報は、表示制御装置110等によって構成される演出制御装置120が演出内容等を決めるための情報であり、例えば図16に例示するように、16進数で表されるMODEとACTIONのコマンドよりなる。本例の場合、機種特定情報も同様のコマンドとして送信される。例えば図16では、初期化系のコマンドとして機種指定1〜6のコマンド(CHF/20H〜25H)が設定され、これのうちの一つが表示制御装置110に送信されて機種特定情報として機能する。
なお、上記機種特定情報は、遊技制御装置100からなるメイン制御系の機種(同じシリーズ機における性能違いの機種含む)を特定する情報であり、例えば図8に示すような機種コード(ABC、XYZ)に対応するものである。なお、同じシリーズ機における性能違いの機種は、5〜6機種程度あるのが通常であり、この機種の違いによって、例えば後述する大当りの確率や時短制御の有無等が異なる。また、この機種特定情報の設定(当該遊技制御装置100がどの機種であるかの情報設定)は、遊技制御装置100の例えばマイコン101のROMに予め登録され、例えばこの設定に基づいて複数のコマンド(図16の機種指定1〜6)のうちの対応する一つが選択されて、演出制御装置120(表示制御装置110)に機種特定情報として送信される。
次に、表示制御装置110は、表示装置53の画像表示制御等を実行する制御装置であり、やはりCPU111を含むマイクロコンピュータよりなり、遊技制御装置100から送信される制御情報に基づき表示装置53などを制御する。例えば、変動表示ゲームを実行する際には、遊技制御装置100から停止図柄の組み合わせ(結果態様)と変動時間を特定する表示制御指令(例えば図16のC8H/00H)が、送信される構成となっており、表示制御装置110では、この停止態様と変動時間を満足する変動態様を選択して、表示装置53に特図(識別情報)を変動表示させて最終的に特定の図柄の組み合わせ(結果態様)を導出表示する変動表示ゲームを行う構成となっている。なお、表示制御装置110の制御で実際に実施される特図の変動表示の態様(変動態様)は、遊技制御装置100からの表示制御指令によって一義的に決定されてもよいが、上記表示制御指令で与えられた条件の範囲で、表示制御装置110が乱数抽出などによって変動態様を最終的に選択する構成(表示制御装置110にも変動態様を選択する、ある程度の裁量が与えられた構成)となっていてもよい。
また、表示制御装置110は、図3のように、CPU111、制御用プログラムや固定データを記憶するROM112、CPU111の作業領域を提供したり遊技制御装置100から送信される制御情報を記憶するRAM113、通信インターフェース115、表示装置53を表示駆動するGDP(グラフィックディスプレイプロセッサ)116、画像や文字等の表示データを格納した画像ROM117、入力インターフェース118、出力インターフェース119から構成される。入力インターフェース118は、操作スイッチ121や装飾スイッチ122からの信号をCPU111に入力する。操作スイッチ121は、遊技者の遊技案内の要求操作を受け付ける手段であり、既述した当該パチンコ機2の上皿17に設けられた操作ボタン20(図1に示す)を遊技者が押す操作をすることによってオンするスイッチである。また装飾スイッチ122は、上大入賞口からセンターケース40内に入賞して前述の分岐部材によって特定入賞の確率の高い右側に流れた遊技球を検出するセンサであり、例えば前述の右側の連通流路に対して設けられたものである。
ここで、通信インターフェース115を介して遊技制御装置100から表示制御指令が入力されると、表示制御装置110は次のように表示制御を行う。まず、通信インターフェース115からCPU111に対して受信割込みがかかり、これに応じてCPU111は表示制御指令を受信してRAM113に格納する。そして、CPU111は、受信した表示制御指令を解析し、例えば特図の変動表示の場合であれば、それに含まれる結果態様や変動時間の情報に基づいて、変動表示の内容を決定し、その変動表示を実現する表示データ(表示する図柄のコードや表示位置データやスクロールなどのコマンド等よりなるデータ、後述するスプライトデータやアトリビュートデータもこの表示データに含まれる)を生成してRAM113に格納する。
次いでGDP116は、RAM113の上記表示データを内部RAMに読み込み展開する。即ち、表示する特図や演出図柄やキャラクタのコードに対応して画像ROM117に格納されているキャラクタフォントデータを読み出し、表示位置データ等に従って表示すべき画像データ(背景画像含む)を生成して内部RAMの表示画像格納領域(フレームバッファ)に格納する。
その後GDP116は、前記表示画像格納領域から画像データを読み出して表示装置53の表示駆動信号を形成する。これによって、表示装置53の画面上に所定の表示が行われる。
また表示制御装置110は、音制御装置93を介して当該パチンコ機2のスピーカ29を制御して所定の音響効果やBGMによる演出を実現し、装飾制御装置94を介して各種ランプ類(例えば、装飾ランプ18)の点灯制御も実行する。
なお、表示制御装置110と音制御装置93と装飾制御装置94は、演出制御装置120を構成する。
そして本例の場合、上記表示制御装置110は、遊技制御装置100(遊技制御手段)から送信される制御情報に基づいて動作して、特図の変動表示ゲームの演出や遊技者への報知(遊技案内)を制御する本発明の表示制御手段を構成する。
また表示制御装置110の何れかの記憶手段(例えばROM112又は画像ROM117)は、遊技案内の選択肢となる複数の遊技案内表示のデータを記憶する遊技案内表示記憶手段を構成する。なお本例の場合、この遊技案内表示記憶手段は、前記複数の遊技案内表示のデータを、機種毎及び遊技状態毎に記憶する。例えば図8に示すように、複数の遊技案内表示のデータ(MSG_01〜MSG_n)を記憶しており、一つの機種ABCの状態(01)では(MSG_01)、同機種ABCの状態(02)では(MSG_02)、同機種ABCの状態(03)では(MSG_03)、また他の機種XYZの状態(01)では(MSG_01)、同機種XYZの状態(02)では(MSG_12)、といったように、機種、遊技状態、遊技案内表示のデータを各々対応付けて記憶している。
したがって、機種と、遊技状態とを特定すれば一の遊技案内表示データを特定可能になる。
また表示制御装置110は、次の手段(遊技案内要求受付手段、遊技案内表示選択手段、遊技案内表示制御手段)としての機能を実現する制御処理も実行する。
即ち表示制御装置110は、操作SW121の出力を読み取ることによって、遊技者からの遊技案内の要求を受け付ける遊技案内要求受付手段としての機能を実現する(詳細後述する)。
また表示制御装置110は、遊技案内要求の受付タイミングと、遊技制御装置100からの制御情報により特定される遊技状態とに基づいて、前記遊技案内表示記憶手段から当該遊技状態に対応する遊技案内表示を選択する遊技案内表示選択手段としての機能を実現する(詳細後述する)。
また表示制御装置110は、遊技案内要求が受け付けられると、選択した遊技案内表示を表示装置53に表示する遊技案内表示制御手段としての機能を実現する(詳細後述する)。
F.遊技案内の制御
次に、遊技案内の制御、即ち、表示制御装置110の機能(遊技案内要求受付手段、遊技案内表示選択手段、遊技案内表示制御手段)を実現するための制御処理について、図9〜図13によって説明する。
まず図9は、MSG表示初期化処理を示すフローチャートである。この処理は、少なくとも電源投入時又は停電からの復帰時に実行される。なお、電源投入時又は停電からの復帰時には、必ず前述した機種特定情報が遊技制御装置100から送信される構成となっている(但し、デフォルト機種である場合には、この限りでない)。極端な態様としては、遊技制御装置100から演出制御装置120に送信される全ての制御情報に機種特定情報が含まれていてもよい。
この処理が開始されると、ステップS1で、前述した機種特定情報を遊技制御装置100から受信したか否か判定し、受信すればステップS2に進み、受信しなければステップS3で予め設定されたデフォルト機種を指定してステップS4に進む。
ステップS2では、受信した機種特定情報に応じて指定機種を更新し、ステップS4に進む。
ステップS4では、ステップS2又はS3で設定された指定機種に応じて、遊技案内表示のデータを図8の下段のように構成し、このMSG表示初期化処理を終了してリターンする。
以上説明したMSG表示初期化処理によれば、遊技案内表示のデータが、機種特定情報に基づいて、機種に応じた一連のデータ(各遊技状態毎のデータ)として予め構築される。
次に図10は、操作SW機能切替処理を示すフローチャートである。この処理は、少なくとも遊技状態が変化することを示す制御情報が遊技制御装置100から送信されると開始される。
この処理が開始されると、まずステップS11で、遊技状態が取得される。即ち、受信した制御情報から現在(直後含む)の遊技状態を特定して、ステップS12に進む。
ステップS12では、ステップS11で特定された遊技状態が、MSG表示操作入力(操作SW121(操作ボタン20)による遊技案内(メッセージ)の要求操作)が可能な遊技状態であるか否か判定され、可能であればステップS14に進み、可能でない場合にはステップS13に進む。なお、MSG表示操作入力が可能な遊技状態(例えば、特図の変動表示中、或いは大当り中など)は、予め設定されている。
ステップS13では、演出操作入力(操作SW121(操作ボタン20)による演出操作)が可能な遊技状態であるか否か判定され、可能であればステップS15に進み、可能でない場合にはステップS16に進む。なお、演出操作入力が可能な遊技状態(例えば、大当り遊技前のファンファーレ中など)は、予め設定されている。また、演出操作とは、本例の場合、ファンファーレ中に行われるラウンド抽選遊技(後述する)のための操作である。
ステップS14に進むと、MSG表示操作設定を行った後、この操作SW機能切替処理を終了してリターンする。MSG表示操作設定とは、MSG表示操作入力を可能な状態として、操作ボタン20を前記遊技案内可能状態(図4(b)の左側に示す)にする処理である。
ステップS15に進むと、演出操作入力受付設定を行った後、この操作SW機能切替処理を終了してリターンする。演出操作入力受付設定とは、演出操作入力を可能な状態として、操作ボタン20を前記演出操作可能状態(図4(b)の中央に示す)にする処理である。
次にステップS16では、操作無効設定を行った後、この操作SW機能切替処理を終了してリターンする。操作無効設定とは、MSG表示操作入力も演出操作入力も不可能な状態として、操作ボタン20を前記操作無効状態(図4(b)の右側に示す)にする処理である。
以上説明した操作SW機能切替処理によれば、制御情報により特定される遊技状態に基づいて、操作SW121(操作ボタン20)の状態が、前記遊技案内可能状態、前記演出操作可能状態、前記操作無効状態のうちの何れか一つに設定される(即ち、排他的に機能変更される)。
次に図11は、MSG表示処理を示すフローチャートである。この処理は、少なくともMSG表示操作入力が可能な遊技状態において、所定周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS21で、MSG表示操作入力(操作SW121(操作ボタン20)による遊技案内の要求操作)が有ったか否か判定され、有ればステップS22へ進み、無ければこのMSG表示処理を終了してリターンする。
ステップS22では、その時点(その直後含む)の遊技状態を特定し、次いでステップS23では、特定された遊技状態に対応する遊技案内表示のデータを選択するMSG選択処理を実行する。なお、このMSG選択処理では、前述のステップS4で構築された当該機種に対応するデータから、特定された遊技状態に対応するデータが選択される。
ステップS23を経るとステップS24に進み、ステップS23で選択された遊技案内表示が表示装置53の画面54で表示されるように、表示データの設定を実行した後、このMSG表示処理を終了してリターンする。
次に図12(a)は、MSG更新処理を示すフローチャートである。この処理は、例えばMSG表示操作入力が可能な遊技状態において、所定周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS31で、MSG表示(遊技案内表示)を実行中か否か判定され、実行中であればステップS32へ進み、実行中でなければこのMSG更新処理を終了してリターンする。
ステップS32に進むと、その時点の遊技状態を特定し、次いでステップS33で、MSG更新条件が成立したか否か判定され、成立であればステップS34へ進み、不成立であればこのMSG更新処理を終了してリターンする。MSG更新条件は、図12(b)に示すように、各遊技状態と当該遊技状態における案内表示に対応して予め設定されている。例えば、後述する小当り遊技において、「上の羽根狙い」といった遊技案内を表示していた状態において、小当り遊技が終わると、次の通常の遊技では「始動口狙い」といった遊技案内に表示を切り替える必要があるため、上記MSG更新条件が成立する。
次にステップS34では、前記ステップS23と同様に、その時点の遊技状態に対応する遊技案内のデータを新たに選択し、ステップS35に進む。
そしてステップS35では、前記ステップS24と同様に、選択された遊技案内表示が表示装置53の画面54で表示されるように、表示データの設定を実行した後、このMSG更新処理を終了してリターンする。
また、例えば図12(b)に示すように、遊技状態の変化に追随して、選択する遊技案内表示が更新され、遊技案内表示の内容が切替えられる。また、遊技案内の表示終了の条件が成立すれば、遊技案内表示が画面54から消える。これにより、遊技案内表示を希望する遊技者の1回の操作により、遊技状態が変化しても一連の案内を行うことができる。
なお、上記ステップS33の判定では、遊技案内表示の実行を停止するか否かの判断も、更新判断に含めて実行するようにしてもよい。例えば、特定されたその時点(直後含む)の遊技状態、終了トリガの成立(例えば、遊技球の特定入賞等)、遊技案内表示開始からの経過時間、或いは遊技案内要求受付けからの経過時間等から、遊技案内表示を終了させるべきか否か判定し、終了させるべき条件が成立していれば、表示終了と判定する。そして、この表示終了との判定が為されていると、ステップS35では、表示を終了させる設定をする構成としてもよい。
このように、遊技者が要求した案内表示に対応する遊技進行を確認(終了トリガの成立)した場合に案内を終了することで、遊技者の操作が案内どおりであったことを遊技者が確認できる。
次に図13は、表示制御メイン処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS41で、遊技制御装置100から特図の表示制御指令を受信しているか否か判定し、受信していればステップS42に進み受信データを解析する。一方、表示制御指令を受信していなければ、表示シーケンスを生成することなく、ステップS44に進む。
ステップS42を経るとステップS43に進んで、解析された受信データに応じて特図の変動表示ゲームの表示シーケンスを生成するゲーム表示シーケンス生成処理を実行し、その後ステップS44に進む。なお、表示シーケンスとは、表示内容をどのように制御するかを定義するデータである。
そしてステップS44では、演出操作入力(操作SW121による演出操作)が有ったか否か判定し、有ればステップS45に進み、無ければステップS46に進む。
ステップS45では、演出操作入力に応じて特図の変動表示ゲームの表示シーケンスを更新するゲーム表示シーケンス更新処理を実行する。表示シーケンス更新処理では、演出操作入力により、表示内容の変更が生じるので、表示内容が変更後の内容となるように表示シーケンスを更新する。その後ステップS46に進む。
そしてステップS46では、MSG表示指示、即ちMSG表示操作入力(操作SW121による遊技案内の要求操作)が有ったか否か判定し、有ればステップS47に進み、無ければステップS48に進む。
ステップS47では、MSG表示操作入力に応じてMSG表示(即ち、遊技案内表示)の表示シーケンスを生成するMSG表示シーケンス生成処理を実行し、その後ステップS48〜S52を順次実行する。
なお、ステップS46では、前述のステップS24やステップS35の処理結果に基づいてMSG表示の指示の有無を判定し、ステップS47では、前述のステップS24やステップS35の処理結果に基づいてMSG表示シーケンスが生成される。
ステップS48では、ステップS43やS45やS47で生成又は更新された表示シーケンスに従って、表示すべきキャラクタや文字等の画像データ(所定のピクセルサイズを有するスプライトデータとして扱われるもの)やアトリビュートデータ(表示すべきスプライトデータの拡大・縮小や移動方向・移動速度、複数の画像が重複する場合にどちらを手前側に表示するか、透明度等、を指定するデータ)を決定するスプライト制御処理を行う。
ステップS49に進むと、CPU111がステップS48で決定したスプライトデータをGDP116に転送し、さらにステップS50で、ステップS48で決定したアトリビュートデータをGDP116に転送する。なお、この転送を受けたGDP116は、内部RAMのフレームバッファに上記表示データを展開する。
ステップS51では、同期処理を行う。即ちCPU111は、垂直同期フラグが設定されるまで待機する。表示装置53から垂直同期信号が発せられ、垂直同期フラグが設定されると、CPU111は、ステップS52に進んで、GDP116に描画命令を送信する。GDP116は、この描画命令を受け、フレームバッファに記憶されている表示画像データを表示装置53に出力する。
ステップS52を経ると、CPU111は、垂直同期フラグをクリアした後、ステップS41に戻る。
以上説明したMSG表示処理、MSG更新処理、及び表示制御メイン処理によれば、操作SW120(操作ボタン20)による要求操作があると、その操作があった時点の遊技状態に対応した遊技案内表示(当該機種に対応したもの)、或いはその操作に従った演出表示(本例の場合、後述するラウンド抽選の表示)が実行される。
G.遊技の概要
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて、図4〜図7を参照して説明する。なお、図4(a)は、遊技の流れ(遊技状態の変化)を示す図であり、図4(b)は、既述した操作ボタン20の状態変化を示す図である。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、客待ち画面の表示を指令する表示制御指令(例えば図16のC0H/00H)が遊技制御装置100から表示制御装置110に送信され、表示装置53の画面(表示部54)には客待ち画面が表示される。
そして、ガイドレール32を介して遊技領域33に打込まれた遊技球が、特図の始動入賞口41に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、特図の変動表示を指令する表示制御指令(例えば図16のC8H/00H)が遊技制御装置100から表示制御装置110に送信され、表示部54において特図の変動表示が行われて、変動表示ゲームが開始される。
そして、この変動表示ゲームの停止表示態様(変動表示により導出された特図)が特別表示態様(例えば、「7、7、7」)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。また、前記停止表示態様が他の特別表示態様(例えば、「2、2、2」)であれば、小当たりと呼ばれる特典が付与される。なお制御上は、例えば始動入賞があったことを条件として、当り乱数の値が抽出記憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当りとするか否か、或いは小当たりとするか否かが決定され、この決定に応じて前記変動表示ゲームが開始される。
また、時短制御の機能がある機種の場合には、変動表示ゲームの停止表示態様がさらに別の特定の態様(例えば、「5、5、5」)であれば、上記大当り又は小当りになるとともに、大当り又は小当り遊技後に、変動表示ゲームの変動表示時間を短くし、結果として大当りや小当りになり易くする制御(時短制御)が行われる状態(時短状態)となる。
なお、上記変動表示ゲームによって大当りとなる確率は低く、これに対して小当たりとなる確率は高く設定されている。
次に上記小当たりになると、開閉部材72,73を所定時間だけ開状態として上大入賞口を開放する動作が所定回数(例えば1回)実行される小当たり動作を行う小当り遊技状態に移行する。そして、この小当たり遊技状態中にセンターケース40内に前述した如く入賞した遊技球が、前述したような経路を経て、特定入賞用落下口に特定入賞(V入賞)すると、大当りとなる。また、この小当り遊技状態において、装飾スイッチ122がオンになると(即ち、上大入賞口からセンターケース40内に入賞して前述の分岐部材によって特定入賞の確率の高い右側に流れた遊技球が検出されると)、装飾スイッチ通過の演出(遊技球が右側の回転体65に入りV入賞の可能性が高くなることを報知する表示や効果音の出力)が実行される。
なお、大当りになると、後述する大入賞口42a等の開放動作が行われる前に、大当りになったことを演出するファンファーレ演出(大当りになったことを報知して祝福するような効果音や表示の出力)が行われる。
また、上記小当りを経て大当りになった場合には、そのファンファーレ演出を行っている状態において、大当りのラウンド数(後述する)を抽選するラウンド抽選が行われる。そしてこの際、操作ボタン20は、前記演出操作可能状態(図4(b)の中央に示す)となり、遊技者は操作ボタン20を操作することで、所定のラウンド抽選遊技を行うことができる。
一方、前記大当り状態(特図の変動表示ゲームの結果として大当りになった場合)になると、変動入賞装置42の大入賞口42a(下大入賞口)が、規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作が行われる。そしてこの開放動作は、所定のインターバル期間をおいて、所定のラウンド数(例えば、予め設定されたラウンド数、例えば16回)だけ繰り返し行われる。
また、前記大当り状態(前記小当り遊技で特定入賞して大当りになった場合)になると、開閉部材72,73を所定時間だけ開状態として上大入賞口を開放する動作が所定回数連続して実行される動作が、所定のインターバル期間をおいて、所定のラウンド数(前記ラウンド抽選の結果決まったラウンド数)だけ繰り返し行われる。なお図4(a)では、上記複数回の開放動作や、上記インターバル期間や、最終ラウンド直後に行われるエンディング演出等を含めて、大当り動作と表記している。
また、前記特図の変動表示ゲーム中又は大当り中或いは小当たり中に、始動入賞口11にさらに遊技球が入賞したときには、この場合特図記憶表示器21で特図始動記憶表示が行われて例えば4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当り或いは小当たりが終了した後に、その記憶(即ち、始動記憶)に基づいて前記特図の変動表示ゲームが、図4(a)に示す如く繰り返される。
即ち、変動表示ゲームが大当たり又は小当たりで終了すれば大当たり又は小当たり状態に移行し、小当たり遊技で大当りになれば大当り状態に移行し、小当たり遊技や変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、小当たり遊技や変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶が無ければ客待ち状態に戻り、大当たり状態が終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たり状態が終了して始動記憶が無ければ客待ち状態に戻る。
一方、遊技中に、遊技球が普図始動ゲート49を通過したときは、普図表示器47での普図の変動表示による普図の変動表示ゲームが行われる。そして、この変動表示ゲーム結果(停止した普図)が所定の態様であれば、普図当りと呼ばれる特典が付与される。
この普図当りになると、始動入賞口41の一対の開閉部材41aが逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、始動入賞口41に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当り又は小当たりになる可能性が増す。
また、前記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート49にさらに遊技球が入賞したときには、普図記憶表示器48で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて前記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
このように本例のパチンコ機2は、いわゆる従来の1種と2種の遊技内容を兼ね備えたような複雑な遊技内容となっており、特に初心者である遊技者にとっては、どこを狙って遊技球を打ち込めば良いのかなどが分かり難く、遊技案内の必要性が高い。
なお、図5〜図7は、各スイッチや可動部の動作状態の変化例と、それに伴う遊技状態変化を示すタイミングチャートである。このうち図5は、始動入賞して特図の変動表示ゲームの結果として小当りとなったが、上大入賞口への入賞が無いか、上大入賞口へ入賞してもV入賞が無く、外れとなった場合を例示している。また図6は、始動入賞して特図の変動表示ゲームの結果として小当りとなり、その小当り遊技において上大入賞口へ入賞してV入賞し、大当りとなった場合を例示している。また図7は、始動入賞して特図の変動表示ゲームの結果として大当りとなった場合を例示している。
H.遊技案内の表示例
次に、遊技案内の表示例を説明する。
遊技案内は、例えば図15に示すように表示される。即ち、遊技案内の表示が行われない場合、表示装置53の表示部54では、図15(a)に示す如く、例えば所定の演出表示領域54aにおいて演出表示(ダミー特図の変動表示等)が行われる。そして、遊技案内の表示が行われる場合には、例えば図15(b)に示す如く、演出表示領域54a内に遊技案内(MSG)表示用の領域(MSG表示領域54b)が形成され、このMSG表示領域54bにおいて遊技案内表示が行われる。このように表示装置53の表示部54で遊技案内表示が行われると、遊技者が一番注目する特図表示用の画面で遊技案内が行われることになるので、効果的な遊技案内が可能となる。
なお、図15(c)は、遊技案内の表示が行われない場合でも、データとしては常に表示している態様(後述する図14の表示制御メイン処理を行う態様)を示しているが、これについては後述する。
そして、遊技案内表示の具体例としては、各遊技状態に応じて、例えば次のようなものがあり得る。即ち、図5〜図8に示した変動表示状態(特図の変動表示ゲームを実行している遊技状態)においては、「始動口狙い」といった文字を表示して、特図の始動口41への入賞を狙うべきことを遊技者に教示する。また、図5等に示した小当り動作においては、「上の羽根狙い」といった文字を表示して、センターケース40の上大入賞口への入賞を狙うべきことを遊技者に教示する。また、図7に示した大当りのラウンド中においては、「下のアタッカー狙い」といった文字を表示して、下大入賞口42aへの入賞を狙うべきことを遊技者に教示する、といったものがあり得る。
なお、上記遊技案内表示は、例えば同じ変動表示状態であっても、さらに細かな遊技状態の条件によって、遊技案内表示を実行したりしなかったりしてもよいし、或いは遊技案内表示の内容を変更したりしてもよい。例えば、変動表示状態において、特図の始動記憶数がゼロ又は最大値未満のときには、「始動口狙い」といった案内を表示するが、特図の始動記憶数が1以上又は最大値のときには、「始動口狙い」といった案内を表示しない態様でもよい。また、例えば大当りのラウンド中であっても、下大入賞口42aへの入賞を有効としない状態となっている場合(所定時間経過、或いは最大数入賞済みの場合)には、「下のアタッカー狙い」といった案内を表示しない態様でもよい。
以上説明した本例の遊技機によれば、遊技者による遊技案内要求(操作ボタン20の操作)が為されたことを条件として、遊技状態に対応する遊技案内表示が実行される。このため、遊技者が所望するタイミングで、遊技状態に応じた適切な遊技案内を、遊技者に報知することができる。いいかえると、適切なタイミングで適切な遊技案内を、遊技説明を欲している遊技者にのみ案内できる。
また本例では、遊技制御装置100(指令送出手段)が、遊技機の機種を特定する機種特定情報を制御情報として送出可能であって、表示制御装置110の前記遊技案内表示記憶手段(ROM112又は画像ROM117)が、予め複数の機種に対応して複数の遊技案内表示を記憶し、表示制御装置110(遊技案内表示選択手段)は、前記機種特定情報に基づいて当該機種に対応する遊技状態毎の遊技案内表示を選択する。このため、機種のスペック違いが多様化するなかで、部品の共用化を図ったときに、機種が異なると遊技状態に応じた遊技案内も変化するが、こうした場合であっても、適切な案内表示が可能になるという効果がある。特にこの場合、表示制御手段(サブ制御系)において、遊技制御手段(メイン制御系)からの機種特定情報に基づいて遊技案内表示を選択するので、機種が変わってもサブ制御系を共用できる共通化を図りつつ、機種毎に異なる適切な遊技案内表示とすることが容易に可能となる。
また本例では、表示制御装置110(遊技案内表示選択手段)が、遊技案内要求の受付タイミング後の遊技状態の変化に追随して、選択する遊技案内表示を更新する。このため、遊技案内を必要と判断した遊技者に対して、遊技状態が変化しても適切な案内表示を継続して行うことができ、遊技者もあわてることなく安心して遊技を行うことができる。
また本例では、表示制御装置110(遊技案内要求受付手段)が、操作ボタン20(操作SW121)による遊技案内の要求を受け付け可能な状態、操作ボタン20による遊技案内以外の他の要求(本例では、ラウンド抽選遊技の際の操作)を受け付け可能な状態、及び何れの要求も受け付け不可能な状態、のうちの何れか一つの状態に、遊技状態に応じて変化し、操作ボタン20の機能を排他的に変更する。このため、機能が異なっても要求操作の操作部(本例では、操作ボタン20)を共用化でき、部品点数の削減が可能になるとともに、共用ゆえ、操作部を操作しやすいところに配置可能であり、いざというときに、遊技者が使用すべき操作部を探してあわてることがない。
なお本発明は、上記形態例に限定されない。
例えば、上記形態例において、図13の表示制御メイン処理の代わりに、図14に示した表示制御メイン処理を実行する態様でもよい。この図14のルーチンでは、ステップS61〜S63で前記ステップS41〜S43と同じ処理を実行した後、前記ステップS47と同じ処理をステップS64で実行する。次いでステップS65,S66で、前記ステップS44,S45と同じ処理を実行した後、前記ステップS46と同じ判定をステップS67で実行し、MSG表示操作入力(操作SW121による遊技案内の要求操作)が有ればステップS68に進み、無ければステップS69に進む。そして、ステップS68では、MSG表示明示処理(遊技案内表示を実際に遊技者が明確に見えるように表示する処理)を実行し、一方ステップS69では、MSG表示非明示処理(遊技案内表示を実際には遊技者がよく見えないか全く見えないように表示する処理)を実行する。なお、MSG表示非明示処理は、例えば、遊技案内表示のレイヤの非表示、スプライト制御のパレート変更等によって、容易に可能である。ステップS68,S69を経ると、ステップS70〜S74において、前記ステップS48〜S52と同じ処理を実行する。このように、制御上の遊技案内表示は、遊技案内の要求操作が無くても実行するようにし、遊技案内の要求操作が無ければ非明示状態とし、遊技案内の要求操作があったことを条件としてこの遊技案内表示を明示する態様も、本発明に含まれる。
また、遊技案内表示の終了は、遊技案内を終了させる遊技案内終了要求を遊技者から受け付ける手段を設け、この遊技案内終了要求が受け付けられると、上記遊技案内の表示を終了する態様もあり得る。なおこの場合、遊技案内終了要求を遊技者から受け付ける手段と、遊技案内要求を受け付ける手段とを共通化することも可能である。例えば、前記形態例において、操作ボタン20を押すと遊技案内要求が為され、その後にもう一度操作ボタン20を押すと遊技案内終了要求と判定されて、遊技案内表示が遊技者の意思でいつでも終了できる構成とすることも可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
パチンコ機の前面側斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の前面図である。 パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 (a)は遊技の流れを示す図、(b)は操作ボタンの状態変化を示す図である。 スイッチ等の状態変化例と遊技状態変化を示すタイミングチャートである。 スイッチ等の状態変化例と遊技状態変化を示すタイミングチャートである。 スイッチ等の状態変化例と遊技状態変化を示すタイミングチャートである。 遊技制御装置から演出制御装置への信号の流れ等を示す図である。 MSG表示初期化処理を示すフローチャートである。 操作SW機能切替処理を示すフローチャートである。 MSG表示処理を示すフローチャートである。 (a)はMSG更新処理を示すフローチャートであり、(b)は遊技案内の更新を示す図である。 表示制御メイン処理を示すフローチャートである。 表示制御メイン処理(他の例)を示すフローチャートである。 遊技案内表示の例を示す図である。 制御情報の具体例を示す図である。
符号の説明
2 パチンコ機(遊技機)
10 遊技盤
20 操作ボタン
33 遊技領域
40 センターケース
100 遊技制御装置(遊技制御手段)
110 表示制御装置(表示制御手段)
112,117 ROM(遊技案内表示記憶手段)
121 操作SW

Claims (4)

  1. 遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、この遊技制御手段から送信される制御情報に基づいて動作して表示装置の表示を制御する表示制御手段と、を備え、前記遊技の結果に関連して所定の遊技価値を付与可能な遊技機において、
    前記遊技制御手段は、
    遊技状態に応じた表示を指示する表示制御指令を前記制御情報として前記表示制御手段に送出する指令送出手段、を備え、
    前記表示制御手段は、
    遊技状態毎の遊技案内表示を記憶する遊技案内表示記憶手段と、
    遊技者からの遊技案内の要求を受け付ける遊技案内要求受付手段と、
    前記遊技案内要求受付手段により受け付けられた遊技案内要求の受付タイミングと、前記制御情報により特定される遊技状態とに基づいて、前記遊技案内表示記憶手段から当該遊技状態に対応する遊技案内表示を選択する遊技案内表示選択手段と、
    前記遊技案内要求受付手段により遊技案内要求が受け付けられると、前記遊技案内表示選択手段が選択した遊技案内表示を前記表示装置に表示する遊技案内表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記指令送出手段は、遊技機の機種を特定する機種特定情報を、前記制御情報として送出可能であって、
    前記遊技案内表示記憶手段は、予め複数の機種に対応して複数の遊技案内表示を記憶し、
    前記遊技案内表示選択手段は、前記機種特定情報に基づいて当該機種に対応する遊技状態毎の遊技案内表示を選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技案内表示選択手段は、
    遊技案内要求の受付タイミング後の遊技状態の変化に追随して、選択する遊技案内表示を更新することを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の遊技機。
  4. 前記遊技案内要求受付手段は、遊技案内の要求を受け付け可能な状態、遊技案内以外の他の要求を受け付け可能な状態、及び何れの要求も受け付け不可能な状態、のうちの何れか一つの状態に、遊技状態に応じて変化し、排他的に機能変更することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
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