JP2001346564A - 鱗茎菜類の茎ガイド装置 - Google Patents

鱗茎菜類の茎ガイド装置

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JP2001346564A
JP2001346564A JP2000173660A JP2000173660A JP2001346564A JP 2001346564 A JP2001346564 A JP 2001346564A JP 2000173660 A JP2000173660 A JP 2000173660A JP 2000173660 A JP2000173660 A JP 2000173660A JP 2001346564 A JP2001346564 A JP 2001346564A
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belt
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onion
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JP2000173660A
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Hiroyuki Otani
博行 大谷
Makoto Odakawa
誠 小田川
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Nakajima Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Nakajima Seisakusho Co Ltd
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時の摩擦抵抗が大きな青切り玉葱でもス
ムーズに搬送でき、連続的な茎切り処理を可能とする茎
ガイド装置を提供する。 【解決手段】茎ガイドローラ部10と、搬送Vベルト押
えアイドラ部20と、茎Mを保持して玉葱Nを搬送する
搬送Vベルト19と、を主体に構成された茎ガイド装置
1である。茎ガイドローラ部10は、搬送Vベルト19
による茎側の搬送と同期して玉葱Nの実側を搬送して、
玉葱Nの茎根元位置Rを所定高さに位置あわせする茎ガ
イドローラ11、11を備える。また、搬送Vベルト押
えアイドラ部20は、搬送Vベルト19の周回駆動から
駆動力をとり茎ガイドローラ11、11を回転駆動させ
るように、搬送Vベルト19の戻り側の周回経路をたわ
める搬送Vベルト押えローラ21、21を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鱗茎菜類の茎切り
処理において、茎を切断するカッターに所定高さに位置
あわせしながら鱗茎菜類を案内する鱗茎菜類の茎ガイド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、収穫された玉葱の茎や根は、例え
ば、手挟みを用いた手作業で切断される場合もあるが、
根茎を所定の長さに切断して出荷状態とする玉葱調整機
も知られている。この玉葱調整機は、茎ガイド装置や根
切り装置などが備えられ、玉葱調整機に手差しまたは自
動供給で玉葱が供給されると、例えば、まず、根切り装
置において根が所定長さに根切り処理され、次いで、茎
ガイド装置において玉葱が所定高さに位置あわせされて
カッターに導かれ、このカッターで茎が所定の長さに
「茎切り処理」されて出荷状態とされる。
【0003】従来の茎ガイド装置200は、例えば、図
8(a)に示すように、茎Mを保持した状態で玉葱Nを
搬送する玉葱保持ベルト203と、玉葱Nを所定高さに
位置あわせしてカッター201(図8(b)に図示)に
案内する茎ガイド202と、を備えている。この茎ガイ
ド202は、搬送されてくる玉葱Nに向う向きに開放す
るテーパ形状とされ、玉葱Nは茎ガイド202に沿って
スムーズにスライド搬送されて端部202aに導かれ
る。そして、玉葱Nが茎ガイド202の端部202aに
導かれた状態で、「茎切り処理」のための所定高さに位
置あわせされるように設定されている。このように、玉
葱保持ベルト203に茎Mが保持された状態で、茎ガイ
ド202の端部202aに案内された玉葱Nの茎は、カ
ッター201で所定の長さに切断される。
【0004】また、従来の玉葱調整機は、乾燥玉葱の根
茎を処理するように考慮されている。乾燥玉葱は外側の
表皮は乾燥して滑りやすく、実部も固く締まっているの
で、図8(a)に示すような茎ガイド202でスムーズ
に搬送することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まだ乾
燥前の状態の青切り玉葱は、乾燥玉葱との特性の違いか
ら、上述の玉葱調整機での処理が困難であった。すなわ
ち、青切り玉葱では、乾燥玉葱とは異なり水分が抜けて
おらず、実部が柔らかく表皮が乾き切っていないため、
表皮が滑りにくく、茎ガイド202に案内されるときに
摩擦抵抗が生じる。このために、茎ガイド202に導か
れた(図8(b)の(P)の状態)のちに、玉葱Nの実
部が搬送されず茎Mだけが搬送された状態(図8(b)
の(Q)の状態)になる場合があった。このように実部
がスムーズに搬送されないと、玉葱Nが茎ガイド202
で詰まるようになり、玉葱Nの連続的な処理に支障をき
たしていた。
【0006】このような青切り玉葱の特性を考慮した調
整装置は、大規模農家用の大型堀取り機の一部で用いら
れているのみであり、小中規模用のものはいまだ見られ
ず、青切り玉葱の特性を考慮した中小規模用の玉葱調整
機が望まれていた。
【0007】本発明の課題は、搬送時の摩擦抵抗が大き
な青切り玉葱でもスムーズに搬送でき、連続的な茎切り
処理を可能とする鱗茎菜類の茎ガイド装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜5に示すよ
うに、玉葱Nなどの鱗茎菜類の茎Mをほぼ茎根元位置R
から所定の長さに切断する切断手段(例えば、茎切りカ
ッターL)に、前記鱗茎菜類を位置あわせしながら案内
して搬送する鱗茎菜類の茎ガイド装置1であって、前記
鱗茎菜類の茎を保持して前記切断手段へと搬送する搬送
手段(例えば、搬送Vベルト19)と、該搬送手段によ
る前記鱗茎菜類の茎側の搬送にほぼ同期するように前記
鱗茎菜類の前記搬送手段に保持されるより下の部分を搬
送するとともに、前記鱗茎菜類のほぼ茎根元位置を所定
高さに位置あわせする位置決め搬送手段(例えば、茎ガ
イドローラ11、11)と、を備え、該位置決め搬送手
段によりほぼ前記茎根元位置が所定高さに位置あわせさ
れた状態の前記鱗茎菜類を、前記搬送手段により前記切
断手段に案内することを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、位置決め搬
送手段が、搬送手段による前記鱗茎菜類の茎側の搬送に
ほぼ同期するように、鱗茎菜類の搬送手段に保持される
より下の部分を搬送する。すなわち、鱗茎菜類の搬送に
際して、搬送手段に保持されるより下の部分と茎側との
2ケ所で、互いに同期して鱗茎菜類を搬送するので、鱗
茎菜類に大きな負荷がかかることなく確実かつ滑らかに
搬送できる。このように、鱗茎菜類の搬送に際して無理
に搬送されることが抑制されるために、鱗茎菜類の実部
にガイドの跡痕がついたりすることがない。また、鱗茎
菜類を滑らかに搬送できることで、鱗茎菜類が搬送の途
中で詰まったりすることなく、連続的な処理ができる。
【0010】また、位置決め搬送手段は、鱗茎菜類のほ
ぼ茎根元位置を所定高さに位置あわせしながら搬送し、
このように鱗茎菜類のほぼ茎根元位置が所定高さに位置
決めされた状態で、搬送手段が切断手段へと搬送し茎を
切断できるので、予め切断手段が茎を切断する位置が決
められていれば、切断されたあとの茎の長さを揃えるこ
とができ、茎切り処理の品質を大幅に向上できる。
【0011】特に、水分を保持している青切り玉葱で
は、実部が柔らかく表皮の滑りが悪い。しかし、本発明
の茎ガイド装置によれば、搬送手段による茎側の搬送
と、位置決め搬送手段による搬送手段に保持されるより
下の部分の搬送と、が同期するように鱗茎菜類を搬送で
きるので、上記の特性をもつ青切り玉葱でも、鱗茎菜類
のほぼ茎根元位置を所定高さに位置決めしながら、鱗茎
菜類を確実かつ滑らかに搬送できる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の鱗
茎菜類の茎ガイド装置において、例えば、図2〜5に示
すように、前記位置決め搬送手段は、ほぼ水平な同一の
回転軸まわりを互いに同期して回転するとともに、前記
搬送手段により保持される茎の搬送経路(例えば、あわ
せ面A)の左右に互いに隙間16dを設けて配設される
1対のローラ(例えば、茎ガイドローラ11、11)で
あり、前記鱗茎菜類の前記搬送手段に保持されるより下
の部分が前記1対のローラの回転面に当接し、かつ、前
記1対のローラの前記隙間に前記搬送手段に保持される
茎が導かれた状態で、前記1対のローラの前記回転面に
当接した前記鱗茎菜類の前記搬送手段に保持されるより
下の部分を、前記1対のローラの前記回転面に沿って、
前記搬送手段による前記鱗茎菜類の茎側の搬送とほぼ同
期して搬送するとともに、前記搬送手段に保持される茎
の位置をずらしながら前記鱗茎菜類のほぼ前記茎根元位
置を所定高さに位置あわせすることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、1対のロー
ラはほぼ水平な同一の回転軸まわりを互いに同期して回
転するので、搬送手段により茎が保持されて搬送された
鱗茎菜類が、1対のローラの回転面に当接すると、鱗茎
菜類の搬送手段に保持されるより下の実部の上側の部分
が、1対のローラの回転面に沿って搬送される。そし
て、この1対のローラによる鱗茎菜類の搬送手段に保持
されるより下の部分の搬送が、搬送手段による鱗茎菜類
の茎側の搬送とほぼ同期して搬送されるので、請求項1
と同様の効果を奏することができ、鱗茎菜類を確実かつ
滑らかに搬送できる。
【0014】また、1対のローラの搬送に際して、搬送
手段に保持される茎の位置がずらされながら搬送される
ので、鱗茎菜類のほぼ茎根元位置を所定高さに位置決め
するときでも、鱗茎菜類に無理な力が加わることなく、
好適に、ほぼ茎根元位置を所定の高さに位置決めでき
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の鱗
茎菜類の茎ガイド装置において、例えば、図2、3に示
すように、前記搬送手段は、前記鱗茎菜類の茎を保持し
て周回駆動するベルト(例えば、搬送Vベルト19)で
あり、前記1対のローラを互いに同期して回転させるた
めの摩擦力をうける駆動力伝達部(例えば、搬送Vベル
ト摩擦弾性部材18)を前記1対のローラに設けるとと
もに、前記1対のローラの駆動力伝達部とベルトとが当
接するようにベルトの周回経路を規制する規制手段(例
えば、搬送Vベルト押えローラ21)を設け、該規制手
段により前記1対のローラの前記駆動力伝達部と前記ベ
ルトとが当接された状態で、周回駆動する前記ベルトか
ら摩擦力をとり前記1対のローラが互いに同期して回転
駆動されることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明によれば、請求項2と
同様の効果を奏することができるとともに、規制手段に
より周回駆動するベルトが1対のローラの駆動力伝達部
に当接されるので、1対のローラは駆動力伝達部を介し
てベルトから駆動力が伝達されて回転駆動される。この
ように、周回駆動するベルトから駆動力を伝達させる構
成とすることで、1対のローラを駆動するための駆動源
を別途設ける必要がない。従って、本発明の茎ガイド装
置を適用した玉葱調整機を簡易な構成とすることがで
き、部品点数の削減や、コスト低減に寄与することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図1
〜5を参照して、本発明の第1の実施の形態の茎ガイド
装置1を詳細に説明する。本実施の形態の茎ガイド装置
1は、収穫された玉葱N(鱗茎菜類)の根茎を所定に切
り揃えて出荷状態とする玉葱調整機100に設けられ、
玉葱の茎を茎根元位置R(図5(a)に図示)から所定
長さに切り揃える「茎切り処理」を行う。なお、本実施
の形態においては、鱗茎菜類の一例として玉葱N(青切
り玉葱)を主体に説明するが、青切り玉葱の他の玉葱に
も適用可能であることは勿論であるとともに、玉葱の他
の鱗茎菜類にも適用可能であることは勿論である。
【0018】始めに、図1を参照して、第1の実施の形
態の茎ガイド装置1を適用した玉葱調整機100の概略
構成を説明する。図1に示すように、この玉葱調整機1
00は、基本的に以下の構造を有している。すなわち、
玉葱調整機100は、玉葱Nを一括投入できるホッパー
110と、ホッパー110から玉葱Nを定められた単位
数量を取り上げるコンベア120と、コンベア120か
ら供給された玉葱Nの姿勢を定めるフィーダー部130
と、フィーダー部130で姿勢を定めて供給された玉葱
Nの根と茎Mとを決められた長さに切断する根茎切断装
置140と、等から構成される。根茎切断装置140
は、高さ決めユニット141と、根切り装置142と、
茎切り装置143と、搬送Vベルト19と、等から構成
される。茎切り装置143は、本実施の形態特有の茎ガ
イド装置1と、茎を切断する茎切りカッターL(図5に
図示、切断手段)を備えている。また、根茎切断装置1
40には、所定の処理をされた玉葱Nが放出される放出
口144と、茎くずが排出される茎排出部145と、が
設けられている。根くずは根茎切断装置140の下部に
排出される。
【0019】コンベア120は、固定トレイ(図示しな
い)と、移動トレイ121…と、移動装置122と、等
から構成される。固定トレイ(図示しない)は、ホッパ
ー110から流れてきた玉葱Nを1単位個(例えば1
個)ずつ受け止める。移動トレイ121…は、移動装置
122により一定スピードで回転移動しており、固定ト
レイと一定時間ごとにすれ違い、固定トレイから玉葱N
を受け取って搬送する。
【0020】フィーダー部130は、コンベア120か
ら投入された玉葱Nを受ける玉葱受けユニット131
と、玉葱Nの姿勢を整えるシャッターユニット132
と、玉葱供給ユニット133と、等から構成されてい
る。コンベア120の移動トレイ121…で取り上げら
れた玉葱Nは、移動トレイ121…がコンベア120の
最上点に来たとき、移動トレイ121…から離れてフィ
ーダー部130へと投入される。そして、フィーダー部
130に一定タクトで供給される玉葱Nは、玉葱受けユ
ニット131で受け止められる。
【0021】玉葱受けユニット131は、コンベア12
0から投入される供給角度とほぼ同角度に傾斜した玉葱
スロープ131aが設けられている。玉葱受けユニット
131にコンベア120から供給される玉葱Nは、ほぼ
一定の時間と角度で玉葱スロープ131aを転がりなが
ら、投入口131bから内部の所定位置に入り、シャッ
ターユニット132に受け渡される。シャッターユニッ
ト132に受け渡される玉葱Nの姿勢は、根の位置や茎
Mの位置が定まらずまちまちである。シャッターユニッ
ト132は、この玉葱Nの姿勢を、茎上、根下の姿勢に
定める。シャッターユニット132は、第1シャッター
(図示しない)と第2シャッター(図示しない)とを備
えている。第1シャッターは、玉葱Nの姿勢を、茎横向
きから茎上向きまでの姿勢にして、一定タクトで第2シ
ャッターに渡す。そして、第2シャッターで、玉葱Nの
姿勢が、茎上、根下の姿勢に定められ玉葱供給ユニット
133へと受け渡される。
【0022】玉葱供給ユニット133は、茎保持ベルト
134を備えており、この茎保持ベルト134は、茎上
向きで供給された玉葱Nの茎Mを保持して、同一タクト
で根茎切断装置140に供給する。この際、玉葱Nは、
茎保持ベルト134から搬送Vベルト19へと渡され、
搬送Vベルト19により茎Mが保持された状態で、根茎
切断装置140へと供給される。そして、まず、根切り
装置142により玉葱Nの根が所定長さに根切り処理さ
れたのちに、茎切り装置143に導かれる。このとき、
玉葱Nは、茎ガイド装置1により玉葱Nのほぼ茎根元位
置Rが所定高さに位置決めされた状態で、茎切りカッタ
ーL(図5に図示)に案内される。この状態で、茎切り
カッターLにより茎Mがほぼ茎根元位置Rから所定の長
さに「茎切り処理」され、放出口144から放出され
る。また、切断された茎は、茎排出部145から玉葱調
整機100の外に排出される。
【0023】以下、図2〜5を参照して、茎ガイド装置
1の構成を説明する。第1の実施の形態の茎ガイド装置
1は、図2に示すように、茎ガイドローラ部10と、搬
送Vベルト押えアイドラ部20と、を主体に構成されて
いる。また、茎Mを保持して玉葱Nを搬送する搬送Vベ
ルト19(搬送手段、ベルト)を備えている。茎ガイド
ローラ部10は、図2(a)に示すように、茎ガイドロ
ーラ11、11(位置決め搬送手段、1対のローラ)を
備えており、この茎ガイドローラ11、11は、搬送V
ベルト19に茎Mが保持された状態で搬送される玉葱N
の茎根元位置R(図5(a)に図示)を所定高さに位置
あわせする。また、搬送Vベルト押えアイドラ部20
は、図3(b)に示すように、搬送Vベルト19の周回
駆動から駆動力をとり茎ガイドローラ11、11を回転
駆動させるように、搬送Vベルト19の戻り側の周回経
路をたわめる搬送Vベルト押えローラ21、21(規制
手段)を備えている。
【0024】搬送Vベルト19は、図2、3に示すよう
に左右1対のベルトから構成されており、各々の搬送V
ベルト19はプーリ1A、1A(図3に図示)を介して
互いに同期して周回駆動する。プーリ1A、1Aには、
一方の軸1Aaを介して駆動モータ(図示しない)から
駆動力が伝達される。このとき、左右1対の搬送Vベル
ト19は、各々逆方向に周回駆動される。すなわち、図
3(a)の上面図に示すように、右側(玉葱Nの搬送方
向から見て)に配設される搬送Vベルト19は時計回り
に周回駆動され、一方、左側に配設される搬送Vベルト
19は反時計回りに周回駆動される。さらに、図3
(a)に示すように、左右の搬送Vベルト19が、中心
の部分で互いに圧接した状態となるように構成されてい
る。以上のように構成されることで、この左右1対の搬
送Vベルト19の搬送側から「あわせ面A」(図2
(a)に断面図で図示、搬送手段により保持される茎の
搬送経路)が形成され、このあわせ面Aの位置で左右の
搬送Vベルト19が茎Mを保持する。そして、あわせ面
Aの位置で茎Mを保持した状態で、搬送Vベルト19が
周回駆動され、玉葱Nが所定に搬送される。
【0025】そして、本実施の形態の茎ガイド装置1
は、左右の搬送Vベルト19の「あわせ面A」(すなわ
ち玉葱Nの搬送方向)を中心として、左右対称に1対を
なすように構成されている。なお、図2では、あわせ面
Aの左側を断面図として内部の構成を示し、あわせ面A
の右側を側面図としている。
【0026】茎ガイドローラ部10は、図2(a)に示
すように、以下の構成を有している。側板1B、1Bに
結合ボルト12a、12aを用いて茎ガイドローラ軸1
2が固定されている。この茎ガイドローラ軸12に、茎
ガイドローラ11、11が回転自在に軸支されている。
茎ガイドローラ11、11は以下の通りに構成されてい
る。すなわち、段付きローラ16、16は中心軸に沿う
貫通孔16eを備え、この貫通孔16eは段付きローラ
16、16の左右の端面を貫通している。また、段付き
ローラ16、16は、左右の端面に凹部16a、16b
を備えている。この凹部16a、16bにベアリング軸
受13、13が嵌めあわせられ、ベアリング軸受13、
13の外周面が段付きローラ16、16に対して固定さ
れている。この状態で、茎ガイドローラ軸12がベアリ
ング軸受け13、13を貫通するように配設されてい
る。また、この状態で、あわせ面A側に突出する茎ガイ
ドローラ軸12の部分に、Cリング15を用いて、あわ
せ面A側に配設されるベアリング軸受13が位置決めさ
れている。また、側板1B、1B側のベアリング軸受1
3は、軸受位置決めカラー14、14により位置決めさ
れている。以上の通りに構成されることで、段付きロー
ラ16、16が茎ガイドローラ軸12に回転自在に軸支
されている。
【0027】また、段付きローラ16、16の一方の端
部には、他方の端部側より外径が大きくされた段付き部
16cが設けられている。また、左右の段付きローラ1
6、16は、互いの段付き部16cがあわせ面A側を向
くように隙間16dを設けて配設される。
【0028】また、段付きローラ16、16の段付き部
16cの外周には、茎ガイド弾性部材17、17が一体
に貼り付けられている。また、段付きローラ16、16
の側板1B、1B側の端部の外周には、搬送Vベルト摩
擦弾性部材18、18(駆動力伝達部)が一体に貼り付
けられている。この搬送Vベルト摩擦弾性部材18、1
8は、搬送Vベルト19の戻り側の真下付近に位置する
ように配設されている。これにより、図3(b)に示す
ように、搬送Vベルト押えローラ21、21が搬送Vベ
ルト19の戻り側をたわませた状態で、搬送Vベルトの
戻り側が搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18に接触す
るようになる。従って、搬送Vベルト19の周回駆動か
ら駆動力が伝達され、茎ガイドローラ11、11が回転
駆動される。なお、茎ガイド弾性部材17、17および
搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18としては、摩擦伝
達力に優れた材質のものが適宜選択されている。以上の
通りにして、茎ガイドローラ11、11が構成されてい
る。
【0029】以上の通りに茎ガイドローラ11、11が
構成されることにより、「茎切り処理」に際しては、搬
送ベルト19に茎Mが保持された状態で、玉葱Nが「あ
わせ面A」に沿って本実施の形態の茎ガイド装置1に搬
送されてくると、玉葱Nの茎根元位置Rの付近の実部が
茎ガイド弾性部材17、17に当接する。一方、搬送V
ベルト19の戻り側は、搬送Vベルト押えローラ21、
21により経路がたわめられているので、搬送Vベルト
19が周回駆動されると、搬送Vベルト摩擦弾性部材1
8、18に駆動力が伝達される。これにより、茎ガイド
ローラ11、11の回転に伴って、茎ガイド弾性部材1
7、17の外周面に沿って、玉葱Nが搬送される。すな
わち、茎ガイドローラ11、11の茎ガイド弾性部材1
7、17を備えた段付き部16cが「玉葱の茎ガイド
側」となり、搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18を備
えた部分が、搬送Vベルト19の周回駆動力から駆動力
を受ける「駆動伝達側」となる。
【0030】また、図2、3に示すように、左右の茎ガ
イドローラ11、11は、互いの段付き部16cの端面
の間に茎Mが支障なく通過できる領域が確保され、か
つ、玉葱Nの茎Mの付け根付近の部分が、左右の茎ガイ
ド弾性部材17、17に接触できる位置に配設されてい
る。また、茎ガイドローラ11、11は、搬送ベルト1
9の下側で、茎ガイドローラ11、11の上端が搬送ベ
ルト19に接触しない程度の隙間が確保されている。
【0031】また、茎ガイドローラ11の段付き部16
cの外径は、図4に示すように、茎ガイドローラ11、
11の茎ガイド弾性部材17、17に玉葱Nの実部が当
接したあとに、茎ガイドローラ11、11の外周面に沿
う玉葱Nの実部の搬送が、搬送Vベルト19の茎側の搬
送に追従するように設定されている。すなわち、図4、
5に示すように、搬送Vベルト19が茎Mを保持して玉
葱Nを茎ガイド装置1まで搬送すると、A点からB点ま
で茎側を搬送するときに、玉葱Nの茎Mより下の部分
が、茎ガイドローラ11の段付き部16c(図2に図
示)に設けられた茎ガイド弾性部材17、17の外周に
沿って、茎ガイドローラ11、11によりC点からD点
まで搬送される。このときに、茎側の搬送速度(V1)
と実側の搬送速度(V2)とが同期して搬送されるよう
に、茎ガイドローラ11の段付き部16cの外径が設定
されている。これにより、玉葱Nがスムーズに搬送され
るとともに、搬送のときに玉葱Nに余分な負荷がかかる
ことがなく、玉葱Nに痕がついたりすることがない。そ
して、この最下点の位置(D点)が、玉葱Nの茎根元位
置Rが位置決めされる所定の位置となる。従って、この
茎ガイド装置1の搬送方向後方に、予め定めた所定高さ
に茎切りカッターL(図5に図示)を設けることで、茎
Mを一定の寸法で「茎切り処理」される。
【0032】搬送Vベルト押えアイドラー部20は、図
2(b)に示すように、以下の構成を有している。アイ
ドラー軸22が、側板1Bに設けられた長穴23に、結
合ボルト22aを用いて固定されている。結合ボルト2
2aは、側板1Bの外側に座金22bを介して固定され
ている。長穴23は上下に長手方向を有し、アイドラー
軸22の取付位置を上下に調節できる。また、アイドラ
ー軸22のあわせ面Aに向う先端には、他の部分よりも
大径にされた先端部22cが設けられている。そして、
円筒形状のローラ25の内周面にベアリング軸受け24
が嵌めあわせられ、ベアリング軸受24の外周面がロー
ラ25に対して固定されている。そして、ベアリング軸
受24をアイドラー軸22が貫通するように、アイドラ
ー軸22に対してローラ25が回転自在に配設されてい
る。そして、ローラ25のあわせ面Aに向う側面は、ア
イドラー軸22の先端部22cにより位置決めされ、ロ
ーラ25の側板1Bに向う側面は、軸受位置決めカラー
27により位置決めされている。さらに、ローラ25の
外周面に搬送Vベルト押え弾性部材26、26が貼り付
けられて一体に構成されている。なお、搬送Vベルト押
え弾性部材26、26としては、茎ガイド弾性部材1
7、17もしくは搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18
と同様に、摩擦伝達力に優れた材質のものが適宜選択さ
れている。以上の通りにして、搬送Vベルト押えローラ
21、21が、アイドラー軸22に対して回転自在に配
設されている。
【0033】そして、搬送Vベルト押えローラ21、2
1の取付位置は、図3(b)に示すように、搬送Vベル
ト押え弾性部材26が搬送Vベルト19の戻り側を押え
つけ、茎ガイドローラ11、11に駆動力を伝達できる
ように考慮されている。ここで、搬送Vベルト押えロー
ラ21、21の取付位置は、上述のように、アイドラー
軸22の取付位置を長穴23に対して上下に調節するこ
とで、側板1B、1Bに対して上下に位置調節できる。
すなわち、図2(a)に示すように、周回駆動する搬送
Vベルト19の戻り側X(点線で押さえつけられていな
い時の位置を図示)が、搬送Vベルト押えローラ21、
21に押さえつけられ、Y点(実線で図示)に位置す
る。この押えつけられてY点に位置した搬送Vベルト1
9の戻り側が、搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18に
適度な押圧が加えられた状態で接触するように配設され
ている。なお、図2(b)では、搬送Vベルト19は、
搬送Vベルト押えローラ21、21に押さえつけられて
Y点に位置した状態を示している。以上の通りに構成さ
れることで、搬送Vベルト19の周回駆動力が、搬送V
ベルト押えローラ21、21を介して、茎ガイドローラ
11、11の搬送Vベルト摩擦弾性部材18、18に支
障なく摩擦伝達される。なお、本実施の形態において
は、搬送Vベルト19の戻り側をたわませる角度は、プ
ーリ1A、1Aから搬送Vベルト19が外れない許容範
囲内に考慮されている。
【0034】なお、本実施の形態では、搬送Vベルト押
えローラ21、21を配設する位置は、図3に示すよう
に、搬送方向に対して茎ガイドローラ11、11の手前
側としているが、このような配置に限定されない。すな
わち、茎ガイドローラ11、11に駆動力を伝達するよ
うに、搬送Vベルト19の戻り側の周回経路をたわませ
ることができれば良く、搬送Vベルト押えローラ21、
21は、茎ガイドローラ11、11の真上付近に設けて
も良い。
【0035】また、茎Mを保持する左右の搬送Vベルト
19の搬送側にはコイルばね(図示しない)が設けられ
ており、茎Mを保持する挟み圧を調節できるようになっ
ている。これにより、茎Mの太さが異なる場合でも、挟
み圧を調節して搬送に支障をきたすことがない。また、
茎Mの挟み圧が強すぎて、玉葱Nに接触痕がつくことが
ないように考慮されている。特に、青切り玉葱では、乾
燥しきれておらず水分を保持しているために、乾燥玉葱
よりも茎が太いとともに、茎の太さの個体差(ばらつ
き)も大きい。また、乾燥玉葱の茎Mは、搬送Vベルト
19が保持したときに扁平してつぶれ易いが、青切り玉
葱では、水分を保持しているため茎Mがつぶれにくい。
以上の点から、青切り玉葱では、搬送ベルト19の搬送
側で茎Mを保持することが困難となり易いが、上述の通
りに、搬送Vベルト19が茎Mを保持する挟み圧を調節
できるので、青切り玉葱においても、好適に搬送でき
る。
【0036】次に、図5を参照して、第1の実施の形態
の茎ガイド装置1により、玉葱Nの茎根元位置Rが所定
高さに位置決めされるときの動作を説明する。玉葱調整
機100が運転されると、駆動モータ(図示しない)か
らの駆動力が伝達されて、搬送Vベルト19が周回駆動
を始め、搬送Vベルト19の搬送側(図2、3に図示)
が茎Mを保持して玉葱Nを搬送する状態に入る。また、
搬送Vベルト19の戻り側が、搬送Vベルト押えローラ
21、21により上面から押えつけられ、搬送Vベルト
19の戻り側と搬送Vベルト摩擦弾性部材18とが接触
した状態となっている。これにより、周回駆動する搬送
Vベルト19から駆動力をとって、搬送Vベルト摩擦弾
性部材18、18に摩擦力が伝達され、茎ガイドローラ
11、11が回転駆動される。なお、茎ガイドローラ1
1、11の回転方向は、図5における反時計方向の向き
となる。
【0037】一方、玉葱調整機100に手差しまたは自
動投入により玉葱Nが投入され、玉葱調整機100の運
転に伴って、玉葱Nに上述の処理が順次施されていく。
そして、玉葱Nは、根茎切断装置140(図1に図示)
に導かれ、搬送Vベルト19に茎Mが保持された状態
で、根切り装置142で所定の長さに根切り処理され、
「茎切り処理」に際して、本実施の形態特有の茎ガイド
装置1に案内される。
【0038】茎ガイド装置1に玉葱Nが案内されると、
図5に示すように、玉葱Nの実部から茎Mの茎根元位置
Rにかけての付近が、茎ガイドローラ11、11の外周
面(すなわち茎ガイド弾性部材17、17)に接触した
状態となる(図5(a)に図示)。この状態での接触点
Paは、ほぼ茎ガイドローラ11の軸心Qの付近とな
る。この状態から、茎ガイドローラ11、11の回転に
伴って、実部から茎根元位置Rにかけての部分が、茎ガ
イドローラ11、11の外周面に沿って搬送される。こ
のとき、適宜、搬送Vベルト19により保持される茎M
の位置がずらされながら搬送されていく。すなわち、図
5(a)に示すように、玉葱Nが茎ガイドローラ11の
外周面に接触すると、茎Mが搬送方向に搬送されること
で、図5(b)に示すように、玉葱Nがやや前傾の姿勢
となったのちに、玉葱Nの実部から茎根元位置Rにかけ
ての部分が、茎ガイドローラ11の外周面に沿うように
して下方に搬送されていく。
【0039】ここで、茎ガイド弾性部材17、17は、
上述の通り、玉葱Nを搬送するに十分な摩擦力を確保で
きる材質が選択されている。さらに、本実施の形態では
玉葱Nが青切り玉葱であり、表皮部分は摩擦抵抗がある
ので、さらに容易に摩擦力を確保できる。これにより、
玉葱Nと茎ガイドローラ11との接触点は、茎ガイドロ
ーラ11の外周速度から殆どずれることなく下方に移動
していく。上述の通り、茎ガイドローラ11の外周速度
は、搬送Vベルト19の搬送速度と同期するように外径
が設定されているので、玉葱Nは、茎側の搬送と実側の
搬送が同期するようにして、下方に押し下げられて搬送
されていく。このように、玉葱Nの茎側と実側を同期し
て搬送することで、水分を保持しているために実部が柔
らかく、表皮の滑りが悪い青切り玉葱でも、玉葱Nの実
部に跡痕をつけることなく滑らかに搬送することができ
る。また、玉葱Nが詰まったりすることがなく、連続的
に処理することができる。
【0040】このようにして、図5(b)の状態から搬
送が進み、図5(c)の状態(接触点Pc)を経て、図
5(e)に示すように、接触点Pdが茎ガイドローラ1
1の最下点位置となる位置まで搬送される。従って、玉
葱Nは、この茎ガイドローラ11の最下点位置に、茎根
元位置Rの高さが位置決めされた状態となる。そして、
図5(e)の状態からさらに進むと、玉葱Nは茎ガイド
ローラ11から離れ、茎Mが搬送Vベルト19に搬送さ
れ、水平搬送に移行する。そして、このように茎根元位
置Rが所定高さに位置決めされた状態で、所定の高さに
設けられた茎切りカッターL(図5に図示)に搬送さ
れ、所定の長さの「茎切り処理」が施される。以上の通
りにして、第1の実施の形態の茎ガイド装置1により、
茎側と実側の搬送を同期させながら、玉葱Nの茎根元位
置Rが所定高さに位置決めされた状態で搬送することが
できる。
【0041】以上の第1の実施の形態の茎ガイド装置1
によれば、玉葱Nの搬送に際して、搬送Vベルト19に
よる茎側の搬送と、茎ガイドローラ11、11に当接す
る実部の搬送と、の2ケ所で同期して搬送することがで
き、玉葱Nを確実かつ滑らかに搬送できる。これによ
り、玉葱Nが搬送の途中で詰まったりすることなく連続
的な処理ができる。また、ほぼ茎根元位置Rが所定高さ
に位置決めされるので、茎の長さを揃えて切断すること
ができ、「茎切り処理」の品質を大幅に向上できる。ま
た、茎ガイドローラ11、11は、搬送Vベルト19か
ら駆動力を受けて回転駆動するため、茎ガイドローラ1
1、11の駆動源を別途設ける必要がない。
【0042】〔第2の実施の形態〕以下、図6を参照し
て、本発明の第2の実施の形態の茎ガイド装置を説明す
る。第2の実施の形態の茎ガイド装置は、第1の実施の
形態の茎ガイド装置1の変形例であり、搬送Vベルト押
えアイドラー部30の構成が異なっている。従って、以
下、搬送Vベルト押えアイドラー部30を主体に説明
し、同様の構成要素については同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0043】第2の実施の形態の茎ガイド装置は、図6
(a)、図6(b)に示すように、位置が固定して配設
されるブロック31(規制手段)の下面31aにより、
搬送Vベルト19の戻り側をたわめている。これによ
り、搬送Vベルト19の戻り側を、茎ガイドローラ1
1、11の茎ガイド弾性部材17、17に、ある程度の
押圧を加えた状態で接触させた状態とされている。従っ
て、茎ガイドローラ11、11は、第1の実施の形態の
茎ガイド装置1と同様に、周回駆動する搬送Vベルト1
9から駆動力をとり回転駆動される。
【0044】搬送Vベルト押えアイドラー部30は、図
6(a)、図6(b)に示すように、側板1B、1Bか
ら水平に延在する延在部1Baを設け、この延在部1B
aの上面からスプリング調整ねじ32を用いてブロック
31を下方に押し付けている。また、ブロック31は断
面コ字状の形状とされ、延在部1Baとブロック31の
コ字状の内部との間にスプリング33が設けられてい
る。また、延在部1Baの上面にはナット34が設けら
れている。また、スプリング調整ねじ32により、ブロ
ック31が搬送Vベルト19の戻り側をたわませる所定
の押圧となるように調整されている。なお、ブロック3
1は、下面(搬送Vベルト19と摺接する部分)の部分
が、周回駆動する搬送Vベルト19と接触した状態に配
設されるために、低摩擦係数でありかつ耐摩耗性に優れ
た材質が選択されている。また、ブロック31の本体を
安価な材料から形成して、ブロック31の下面のみに、
低摩擦係数でありかつ耐摩耗性に優れた材料をコーティ
ングしても良い。
【0045】次に、第2の実施の形態の茎ガイド装置の
動作は、ブロック31により搬送Vベルト19の戻り側
がたわめられるので、基本的に第1の実施の形態の茎ガ
イド装置1と同様であり、茎側と実側の搬送を同期させ
ながら、玉葱Nの茎根元位置Rが所定高さに位置決めさ
れた状態で搬送することができる。
【0046】以上の第2の実施の形態の茎ガイド装置に
よれば、第1の実施の形態の茎ガイド装置1と同様の効
果を奏することができるとともに、用途や目的にあわせ
て、ブロック31が搬送Vベルト19の戻り側をたわま
せる押圧を、スプリング調整ねじ32により適宜調節で
きる。また、第1の実施の形態の茎ガイド装置1の搬送
Vベルトアイドラー部20よりも簡易な構成で、同様の
効果を奏することができる。
【0047】〔第3の実施の形態〕以下、図7を参照し
て、本発明の第3の実施の形態の茎ガイド装置を説明す
る。第3の実施の形態の茎ガイド装置は、第1の実施の
形態の茎ガイド装置1の変形例であり、茎ガイドローラ
部40の構成が異なっており、茎ガイドローラ41、4
1(位置決め搬送手段、1対のローラ)はモータ42、
42から駆動力をうけて回転駆動する。これにより、第
1の実施の形態の茎ガイド装置1の搬送Vベルト押えア
イドラー部20の構成が不要とされている。また、段付
きローラ43、43の側板1B、1B側には、搬送Vベ
ルト摩擦弾性部材18、18が設けられていない。従っ
て、以下、第1の実施の形態の茎ガイド装置1と異なる
部分を主体に説明し、同様の構成要素については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0048】第3の実施の形態の茎ガイド装置の茎ガイ
ドローラ部40は、図7に示すように、第1の実施の形
態の茎ガイド装置1と同様に、搬送Vベルト19のあわ
せ面A(搬送手段により保持される茎の搬送経路)の左
右に茎ガイドローラ41、41が設けられている。茎ガ
イドローラ41、41は、以下の通りに構成されてい
る。すなわち、側板1B、1Bにモータ42、42を配
設するとともに、内部に延出する軸42a、42aに止
めねじ42b、42bにより段付きローラ43、43が
固定されている。段付きローラ43、43は、第1の実
施の形態の段付きローラ16、16と同様に、一方の端
部の外径が大きくされた形状とされ、この部分の外周面
に茎ガイド弾性部材17、17が貼り付けられて一体に
構成されている。また、段付きローラ43、43の外径
が大きくされた端部が、あわせ面A側を向くように互い
に対向して配設されている。以上の通りに構成されるこ
とで、茎ガイドローラ41、41はモータ42、42に
より駆動力を直接うけて回転駆動される。
【0049】次に、第3の実施の形態の茎ガイド装置の
動作は、搬送Vベルト押えアイドラー部20の構成が省
かれている点を除いて、基本的に第1の実施の形態の茎
ガイド装置1と同様であり、モータ42、42により回
転駆動される茎ガイドローラ41、41により、茎側と
実側の搬送を同期させながら、玉葱Nの茎根元位置Rが
所定高さに位置決めされた状態で搬送することができ
る。
【0050】以上の第3の実施の形態の茎ガイド装置に
よれば、第1の実施の形態の茎ガイド装置1と同様の効
果を奏することができるとともに、モータ42、42の
構成は増えるが、搬送Vベルト押えアイドラー部20の
構成を不要とし、簡易な構成にすることができる。
【0051】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において、適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、鱗茎菜類
の搬送に際して、搬送手段に保持されるより下の部分と
茎側との2ケ所で同期して搬送することで、鱗茎菜類に
大きな負荷がかかることなく確実かつ滑らかに搬送でき
る。また、鱗茎菜類を滑らかに搬送できるので、鱗茎菜
類が搬送の途中で詰まったりすることなく連続的な処理
ができる。また、鱗茎菜類の実部にガイドの跡痕がつい
たりすることがない。また、ほぼ茎根元位置が所定高さ
に位置決めされるので、切断されたあとの茎の長さを揃
えることができ、茎切り処理の品質を大幅に向上でき
る。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項2と
同様の効果を奏することができるとともに、1対のロー
ラを駆動するための駆動源を別途設ける必要がなく、部
品点数の削減や、コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の茎ガイド装置
を適用した玉葱調整機100の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の茎ガイド装置1の茎ガイド
ローラ部10および搬送Vベルト押えアイドラー部20
の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の茎ガイド装置1の構成を示
す図である。
【図4】第1の実施の形態の茎ガイド装置1の構成を示
す要部拡大図である。
【図5】第1の実施の形態の茎ガイド装置1により、玉
葱Nの茎根元位置Rが所定高さに位置決めされた状態で
玉葱Nを搬送する様子を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の茎ガイド装置の構成を示す
図である。
【図7】第3の実施の形態の茎ガイド装置の構成を示す
図である。
【図8】従来例の茎ガイド装置200の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 茎ガイド装置 11 茎ガイドローラ(位置決め搬送手段、1対のロ
ーラ) 16d 隙間 18 搬送Vベルト摩擦弾性部材(駆動力伝達部) 19 搬送Vベルト(搬送手段、ベルト) 21 搬送Vベルト押えローラ(規制手段) 31 ブロック(規制手段) 41 茎ガイドローラ(位置決め搬送手段、1対のロ
ーラ) A あわせ面(搬送手段により保持される茎の搬送
経路) L 茎切りカッター(切断手段) N 玉葱(鱗茎菜類) M 茎 R 茎根元位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉葱などの鱗茎菜類の茎をほぼ茎根元位
    置から所定の長さに切断する切断手段に、前記鱗茎菜類
    を位置あわせしながら案内して搬送する鱗茎菜類の茎ガ
    イド装置であって、 前記鱗茎菜類の茎を保持して前記切断手段へと搬送する
    搬送手段と、 該搬送手段による前記鱗茎菜類の茎側の搬送にほぼ同期
    するように前記鱗茎菜類の前記搬送手段に保持されるよ
    り下の部分を搬送するとともに、前記鱗茎菜類のほぼ茎
    根元位置を所定高さに位置あわせする位置決め搬送手段
    と、を備え、 該位置決め搬送手段によりほぼ前記茎根元位置が所定高
    さに位置あわせされた状態の前記鱗茎菜類を、前記搬送
    手段により前記切断手段に案内することを特徴とする鱗
    茎菜類の茎ガイド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鱗茎菜類の茎ガイド装置
    において、 前記位置決め搬送手段は、ほぼ水平な同一の回転軸まわ
    りを互いに同期して回転するとともに、前記搬送手段に
    より保持される茎の搬送経路の左右に互いに隙間を設け
    て配設される1対のローラであり、 前記鱗茎菜類の前記搬送手段に保持されるより下の部分
    が前記1対のローラの回転面に当接し、かつ、前記1対
    のローラの前記隙間に前記搬送手段に保持される茎が導
    かれた状態で、 前記1対のローラの前記回転面に当接した前記鱗茎菜類
    の前記搬送手段に保持されるより下の部分を、前記1対
    のローラの前記回転面に沿って、前記搬送手段による前
    記鱗茎菜類の茎側の搬送とほぼ同期して搬送するととも
    に、前記搬送手段に保持される茎の位置をずらしながら
    前記鱗茎菜類のほぼ前記茎根元位置を所定高さに位置あ
    わせすることを特徴とする鱗茎菜類の茎ガイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の鱗茎菜類の茎ガイド装置
    において、 前記搬送手段は、前記鱗茎菜類の茎を保持して周回駆動
    するベルトであり、 前記1対のローラを互いに同期して回転させるための摩
    擦力をうける駆動力伝達部を前記1対のローラに設ける
    とともに、前記1対のローラの駆動力伝達部とベルトと
    が当接するようにベルトの周回経路を規制する規制手段
    を設け、 該規制手段により前記1対のローラの前記駆動力伝達部
    と前記ベルトとが当接された状態で、周回駆動する前記
    ベルトから摩擦力をとり前記1対のローラが互いに同期
    して回転駆動されることを特徴とする鱗茎菜類の茎ガイ
    ド装置。
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WO2011055733A1 (ja) * 2009-11-05 2011-05-12 アヲハタ株式会社 苺のヘタ取り装置

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WO2011055733A1 (ja) * 2009-11-05 2011-05-12 アヲハタ株式会社 苺のヘタ取り装置
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