JP4711222B2 - 搬送反転装置 - Google Patents
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Description
主搬送コンベヤの下流端から傾斜コンベヤの上流端部までの落下高さを変えるとき、シャフトをコンベヤ貫通孔及びフレーム貫通孔から引き抜き、傾斜コンベヤを回動させ、所望の落下位置のところで、コンベヤ貫通孔とフレーム貫通孔とを整列させ、それらの中にシャフトを通す。それにより、傾斜コンベヤがフレームに対して固定される。
本発明の搬送反転装置は、コンベヤ貫通孔とフレーム貫通孔とを整列させて、シャフトを出し入れするだけなので、主搬送コンベヤの下流端から傾斜コンベヤの上流端部までの落下高さを容易に変更できる。
このように構成された搬送反転装置では、コンベヤ貫通孔が複数設けられているので、コンベヤ貫通孔が1つである場合と比べて、落下高さの微調整が可能になる。詳細には、仮に、コンベヤ貫通孔が1つだけ設けられ、複数のフレーム貫通孔を円弧状に設けた場合、落下高さの設定間隔を、シャフトの径よりも小さい値にすることはできない。これに対し、本発明では、コンベヤ貫通孔が複数設けられているので、1つのコンベヤ貫通孔では設定できない落下高さを他のコンベヤ貫通孔により設定することが可能になる。
このように構成された搬送反転装置では、摺動部が設けられているので、摺動部を設けない場合と比べて、落下高さの微調整が可能になる。詳細には、仮に、コンベヤ貫通孔が1つだけ設けられ、摺動部が設けられていない場合、複数のフレーム貫通孔は円弧状に配列され、落下高さの設定間隔を、シャフトの径よりも小さい値にすることはできない。これに対し、本発明では、摺動部がない場合に設定できない落下高さを、摺動部によりコンベヤ貫通孔を移動させることによって設定することが可能になる。
このように構成された搬送反転装置では、コンベヤ貫通孔が複数設けられ且つ摺動部が設けられることにより、落下高さの微調整が可能になる。また、フレーム貫通孔を設ける位置の自由度が高くなり、落下高さ選択の幅が広くなる。詳細には、仮に、コンベヤ貫通孔が1つだけ設けられ、摺動部が設けられていない場合、複数のフレーム貫通孔は円弧状に配列され、落下高さの設定間隔を、シャフトの径よりも小さい値にすることはできない。これに対し、本発明では、コンベヤ貫通孔が1つだけ設けられ且つ摺動部がない場合に設定できない落下高さを、摺動部によりコンベヤ貫通孔を移動させることによって、及び/又は、追加したコンベヤ貫通孔により設定することが可能になる。
このように構成された搬送反転装置では、摺動と回動の組合せにより、フレーム貫通孔が直線的に配列されているので、落下高さの大小と孔の配置とが整理され、どのフレーム貫通孔にシャフトを挿入すればよいのかが分かりやすくなる。
図1に示すように、搬送反転装置1は、粉を付けたフライ製品Pを上流側から下流側に向かう搬送方向1aに搬送する間に反転させる装置であり、フレーム2と、フレームに対して位置決めされ、粉を付けた製品を供給する主搬送コンベヤ4と、その下流側に配置された副搬送コンベヤ6を有している。主搬送コンベヤ4は、供給された製品Pを落下させるための下流端4aを有し、副搬送コンベヤ6は、主搬送コンベヤ4の下流端4aの下方から斜め上方に延びる傾斜コンベヤ6を構成している。傾斜コンベヤ6は、主搬送コンベヤ4の下流端4aから落下して上下が反転した製品Pを受け止めるための上流端部6aを有している。
図2及び図3に示すように、傾斜コンベヤ6は、両側に配置された支持プレート26と、傾斜方向26aに摺動自在に支持プレート26に取付けられ且つ傾斜方向26aに延びるコンベヤフレーム28と、無端のネットコンベヤベルト30とを有している。ネットコンベヤベルト30は、上流端ローラ32からコンベヤフレーム28に沿って下流端ローラ34に延び、次いで、第1のアイドルローラ36、駆動ローラ38及び第2のアイドルローラ40を介して上流端ローラ32に戻っている。本実施形態では、支持プレート26、アイドルローラ36、40及び駆動ローラ38は、傾斜コンベヤ6の傾斜方向長さの略中央に配置されている。アイドルローラ36、40は、支持プレート26に回転可能に固定されている。
かくして、コンベヤフレーム26、上流端ローラ32及び下流端ローラ34は、回動部50に対して傾斜方向に摺動可能な摺動部54を構成する。
図2に示すように、フレーム貫通孔64a、64c、64e、64gは、コンベヤ貫通孔56aと整列可能に且つ直線に配列されている。また、フレーム貫通孔64b、64d、64fは、コンベヤ貫通孔56bと整列可能に且つ直線に配列されている。また、フレーム貫通孔64hは、コンベヤ貫通孔56aと整列可能に且つ上述した2つの直線の間に配置されている。フレーム貫通孔64a〜64hは、その順に落下高さHが小さくなるように配置されている。フレーム貫通孔64a〜64h及びコンベヤ貫通孔56a、56bの径は、それらに挿入されるシャフト66が挿入しやすく且つシャフト66が挿入されたときに傾斜コンベヤ6が不安定にならない程度に、シャフト66の径よりも大きく構成されている。シャフト66の一端は、折り曲げられていることが好ましい。
モータ及び減速機22cを作動させると、第1〜第3のスプロケット及びチェーン22a〜22fを介して、主搬送コンベヤ4の先端駆動ローラ20が駆動され、ネットコンベヤベルト16が矢印16aの方向に移動する。それと同時に、第3のスプロケット22d、チェーン22f、第2のスプロケット22b、チェーン22h及び第4のスプロケット22gを介して、傾斜コンベヤ6の駆動ローラ38が駆動され、ネットコンベヤベルト30が傾斜方向26aに移動する。
粉が付けられ且つ主搬送コンベヤ4によって搬送されてきたフライ製品Pは、主搬送コンベヤ4の下流端4aから落下し、上下が反転して、傾斜コンベヤ6の上流端部6aに受け止められる。その際、余分な粉が落され、最終的に良好な製品が得られる。フライ製品Pは、反転した状態で、傾斜コンベヤ6によって搬送される。
先ず、図4に示すシャフト66をコンベヤ貫通孔58a又は58bから引き抜く。この際、傾斜コンベヤ6が回動しないように、傾斜コンベヤ6を手で支えておく。次いで、傾斜コンベヤ6を回動させ且つ又は傾斜コンベヤ6の摺動部54を回動部50に対して摺動させることによって、所望の落下高さHに対応するフレーム貫通孔64a〜64hとコンベヤ貫通孔56a、56bとを整列させ、整列した貫通孔にシャフト66を挿入する。それにより、傾斜コンベヤ6がフレーム1に対して位置決めされる。例えば、製品の長さが90mm、80mm,36mmの場合はそれぞれ、落下高さHは、130〜140mm、100〜110mm、80〜90mmであることが好ましい。
また、落下高さHを変更するのに、コンベヤ貫通孔56a、56bを所望のフレーム貫通孔64a〜64hに整列させて、そこにシャフト66を挿入すればよいので、例えば、一日の作業の途中で、生産品目がそれと大きさ又は長さの異なる生産品目に変わるとき、パート契約のオペレータでも簡単に落下高さの変更が可能である。この場合、落下高さHの設定は、不連続な値となるが、摺動部54を設けたこと、コンベヤ貫通孔56a、56bを複数設けたことにより、不連続な値の間を補う落下高さHためのフレーム貫通孔64を任意に追加することが可能である。
上記実施形態では、粉供給機12及び搬出コンベヤ14が設けられているが、それらが他の装置で不要であり、又は、他の装置で代替することができれば、それらを省略してもよい。
上記実施形態では、傾斜コンベヤ6に摺動部54を設けたが、摺動部54を設けないで、全体を一体の回動部50として構成してもよい。この場合、フレーム貫通孔64は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、フレーム貫通孔64は、コンベヤ貫通孔56a、56bの各々について、円弧状に配列される。
また、上記実施形態では、傾斜コンベヤ6に摺動部54を設け、2つのコンベヤ貫通孔56a、56bを設けたが、コンベヤ貫通孔は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
コンベヤ貫通孔56aが摺動部54に1つ設けられる場合、フレーム貫通孔64は、回動の中心軸Aから異なる距離のところに複数設けられるのがよい。
コンベヤ貫通孔56a、56bが摺動部54に複数設けられる場合、フレーム貫通孔64は、回動の中心軸Aから異なる距離のところに複数設けられるのがよい。
上記実施形態では、中空シャフト58を採用したが、挿入されたシャフト66を案内することができれば、その一部分、例えば、上側部分が省略されていてもよい。
上記実施形態では、フライ製品を搬送する場合を例として説明したが、粉がついているものであれば、フライ製品に限らず他の製品であってもよい。
2 フレーム
4 主搬送コンベヤ
4a 下流端
6 傾斜コンベヤ
6a 上流端部
8 サイドフレーム
50 回動部
54 摺動部
56a、56bコンベヤ貫通孔
58 中空シャフト
64 フレーム貫通孔
66 シャフト
A 回動の中心軸
P 製品
Claims (5)
- 粉を付けた製品を上流側から下流側に向かう搬送方向に搬送する間に反転させる搬送反転装置であって、
フレームと、
フレームに対して位置決めされ、粉を付けた製品を供給する主搬送コンベヤと、を有し、この主搬送コンベヤは、供給された製品を落下させるための下流端を有し、
更に、前記主搬送コンベヤの下流端の下方から斜め上方に延びる傾斜コンベヤを有し、この傾斜コンベヤは、前記主搬送コンベヤの下流端から落下して上下が反転した製品を受け止めるための上流端部を有し、
前記フレームは、前記傾斜コンベヤの両側に配置されたサイドフレームを有し、
前記傾斜コンベヤは、前記主搬送コンベヤの下流端から前記傾斜コンベヤの上流端部までの落下高さが変わるように、前記サイドフレームに回動可能に取付けられ、搬送方向に対して横方向に貫通するコンベヤ貫通孔を有し、
前記サイドフレームの各々は、複数の落下高さに対応する前記傾斜コンベヤの各回動位置において、前記傾斜コンベヤのコンベヤ貫通孔と整列するフレーム貫通孔を有し、
前記コンベヤ貫通孔の少なくとも一部分は、中空シャフトにより構成され、
前記傾斜コンベヤは、前記コンベヤ貫通孔及び前記サイドフレームのフレーム貫通孔にシャフトを挿入することによって、フレームに対して位置決めされることを特徴とする搬送反転装置。 - 前記コンベヤ貫通孔は、前記傾斜コンベヤの回動の中心軸から異なる距離に複数設けられ、前記複数のフレーム貫通孔は、前記コンベヤ貫通孔の各々について、円弧状に配列されることを特徴とする請求項1に記載の搬送反転装置。
- 前記傾斜コンベヤは、前記サイドフレームに回動可能に取付けられる回動部と、この回動部に対して摺動可能な摺動部と、を有し、
前記コンベヤ貫通孔は、前記摺動部に1つ設けられ、
前記フレーム貫通孔は、前記回動の中心軸から異なる距離のところに複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送反転装置。 - 前記傾斜コンベヤは、前記サイドフレームに回動可能に取付けられる回動部と、この回動部に対して摺動可能な摺動部と、を有し、
前記コンベヤ貫通孔は、前記摺動部に複数設けられ、
前記フレーム貫通孔は、前記回動の中心軸から異なる距離のところに複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送反転装置。 - 前記フレーム貫通孔の少なくともいくつかは、直線的に配列されることを特徴とする請求項3又は4に記載の搬送反転装置。
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