JP2001345394A - 電子素子パッケージ用封止キャップ - Google Patents

電子素子パッケージ用封止キャップ

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JP2001345394A
JP2001345394A JP2000202907A JP2000202907A JP2001345394A JP 2001345394 A JP2001345394 A JP 2001345394A JP 2000202907 A JP2000202907 A JP 2000202907A JP 2000202907 A JP2000202907 A JP 2000202907A JP 2001345394 A JP2001345394 A JP 2001345394A
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JP
Japan
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cap
ausn
sealing
sealing cap
electronic element
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JP2000202907A
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Isamu Saito
勇 齋藤
Koji Otake
康治 大竹
Yoshimi Kawakami
義美 川上
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AZUMA DENKA KK
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AZUMA DENKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッケージの封止接合性を損なうことなく、大
量一括処理を可能にし、信頼性の高い、かつ製造コスト
の安い新しい電子素子用パッケージに用いる封止用キャ
ップを提供する。 【解決手段】金属製平板の片面外周部にリング状にAu
Sn蝋材を融着した電子素子用パッケージに用いる封止
用キャップにおいて、キャップの片面外周部にリング状
にAuSn合金めっきによりAu60〜80%を含有す
るAuSn合金層を形成せしめた後、該AuSn合金の
融点以上の温度で焼成することによりキャップ片面外周
部にリング状にAuSn蝋材を融着させた封止用キャッ
プを幅0.1〜0.5mmの連結部を介してマトリック
ス状に多数個整列連結した状態にしたことを特徴とする
電子素子用パッケージに用いる封止用キャップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の属する技術分野)本発明は、特に
圧電素子、表面弾性波等の電子素子用パッケージに使用
する封止用キャップに係り、リング状の蝋材を金属平板
の片面外周部に融着させた封止用キャップに関するもの
である。
【0002】(従来技術とその問題点)近年、電子機器
の小型軽量化に伴い、携帯電話等に使用されるフィルタ
ーも小型軽量化した表面弾性波フィルター(SAWフィ
ルター)や圧電素子等が多数使われている。この表面弾
性波フィルターや圧電素子は一般に表面弾性波素子や圧
電素子をセラミックパッケージ内に形成されたキャビテ
ィに搭載した上で、金属製キャップによりキャビティを
封止して作られている。
【0003】従来、この金属製キャップには封止する面
に金・錫合金または鉛・錫半田等の蝋材を圧着(クラッ
ド)、めっき、もしくは超音波溶接等の方法により接着
したものが使われている。
【0004】しかしながら、これらの方法で作られた封
止用キャップは種々の欠点があり、それを克服した高信
頼性で製造コストの低い封止用キャップの出現が望まれ
ている。
【0005】即ち、圧着及びめっき法で作られたものは
少なくとも片面全部に蝋材が付着しており、従って蝋材
が不要な封止エリア外にも蝋材が付着しているため、特
に高価な金・錫合金蝋材の場合コストが高い難点があ
る。一方、鉛・錫半田を蝋材に使用したもの、ならびに
超音波溶接法により作られたものは、封止信頼性が低い
難点がある。
【0006】また、最近はキャップの外周部にリング状
に80%Auを含有するAuSn合金箔を融着させた封
止用キャップが使用され始めたが、これを製造するため
にはキャップの外径に合わせてマトリックス状に多数の
穴が彫られた治具の各穴にリング状に打ち抜いたAuS
n合金箔とキャップをそれぞれ1枚ずつ振り込んだ後、
AuSnの融点以上の温度で熱処理して該キャップの片
面外周部にAuSnをリング状に融着する必要があり、
振込治具、取出し治具等の設備費がかかる上、振込、取
出し作業が大変で工数も嵩む難点がある。
【0007】(本発明が解決しようとする課題)本発明
は従来品のかかる欠点を排除した低価格で封止信頼性の
高い電子素子の封止用キャップを提供するものである。
【0008】即ち、本発明はキャップの片面外周部にリ
ング状にAuSn合金めっきによりAu60〜80%を
含有するAuSn合金層を形成せしめた後、該AuSn
合金の融点以上の温度で焼成することによりキャップ片
面外周部にリング状にAuSn蝋材を融着させた封止用
キャップを幅0.1〜0.5mmの連結部を介してマト
リックス状に多数個整列連結した状態にしたことを特徴
とし、経済性に優れ、かつ封止信頼性の高い封止用用キ
ャップを提供するものである。
【0009】特に、近年電子機器の小型化に伴い、表面
弾性波素子や圧電素子も著しく小型化され、組立る際に
封止キャップについても取扱がきわめて困難になりつつ
あるが、本発明のようにマトリックス状に連結しておく
ことにより、同一平面で一括処理できるため、キャップ
の製造効率が著しく高く、製造原価が安く出来るばかり
でなく、パッケージを封止する際にもこれと同一ピッチ
でマトリックス状に治具に配置されたパッケージに蝋材
面を介して接触させることにより、一度に同時処理でき
るため、封止生産性が飛躍的に向上し、封止コストが格
段に安く出来る。
【0010】更に、本発明の封止用キャップは、上記マ
トリックス状に連結された該各キャップの該片面外周部
をエッチング又はコイニングによりリング状に深さ10
〜50μmでかつ該リングの内壁が封止されるパッケー
ジの内壁より0.05〜0.5mm内側にはめ込まれる
ようにすることを含み、これによりキャップとパッケー
ジの封止信頼性を飛躍的に改善できる。
【0011】また、上記の連結されている封止用キャッ
プのマトリックス状に多数個整列連結している幅0.1
〜0.5mmの連結部の各両端の、該キャップとの境界
部分が板厚の35〜65%にハーフエッチング、または
スタンピングによりV溝ノッチを付加することにより、
各キャップ、あるいは上記のように一括封止処理をした
製品を簡単に折り取り1個1個個別に切離すことが出来
る。
【0012】なお、各キャップの片面外周部にリング状
にAuSn合金めっきによりAu60〜80%を含有す
るAuSn合金層を形成せしめた後、該AuSn合金の
融点以上の温度で焼成する際の熱処理条件としては、水
素ガス還元雰囲気を用い、融点以上の温度にて連続的に
通炉させるのがよい。
【0013】また、使用する該金属平板の材質は両面に
厚さ0.2〜3ミクロンのニッケル下地めっきが施され
ているか、更に少なくとも封止する側の該ニッケルめっ
き面の上に厚さ0.003〜0.015ミクロン厚の極
く薄い金(Au)めっきが施された42合金(Ni42
%−Fe残)、またはコバールがよい。
【0014】AuSn合金めっきする蝋材の材質はAu
/Sn比率は80/20〜60/40の範囲が望まし
い。
【0015】(実施例)以下に本発明の最適な実施例を
添付図面に基づいて詳細に説明する。第1図に示す電子
素子パッケージ用封止キャップマトリックスフレーム1
において、2は連結バー、3は封止キャップ、4はAu
Sn蝋材リングである。
【0016】第2図はキャップ及び連結部の断面図を示
しており、5は連結端部のハーフエッチングまたはV溝
ノッチ、6はキャップ外周部のハーフエッチングまたは
コイニング、7は素材、8はニッケルめっき、9は極薄
Auめっき、10はパイロット穴を示す。
【0017】厚さ0.008μmの金めっきとその下に
厚さ1.0μmのニッケル下地めっきが施された板厚
0.2mmX幅150mmX長さ250mmの42合金
素材をエッチングにより、4.2mmピッチで2.85
mm角の封止キャップを幅方向に25個、長さ方向に4
0個を幅0.3mm長さ1.35mmの連結桟でそれぞ
れをマトリックス状に連結した状態にパターン抜きした
後、めっきしない部分をレジストインクでマスキング
し、アルカリクリーナーで40°C 30秒間浸漬脱
脂、水洗、更にAuSn合金めっき液(N.E.ケムキ
ャット社製GTA−20)を用い液温60°C電流密度
2.0A/dmにて各キャップの該片面外周部にリン
グ状にAuSn合金めっきによりAu75〜80%を含
有するAuSn合金層を焼成後AuSn膜の厚みが35
μmになるようにめっきし、乾燥後このマトリックスフ
レームをピーク温度で摂氏290度になるように水素雰
囲気熱処理炉を温度設定し、連続で通炉すことにより該
金錫合金リング4を該42合金製リッド3に均一に融着
させる。
【0018】その後、上記実施例と同一ピッチでカーボ
ン治具に配置された表面弾性波フィルターパッケージの
上にAuSnリング面が接するように該キャップのマト
リックスフレームを重ねて配置したものを上下反転させ
て、ピーク温度で摂氏290度になるように温度設定さ
れた水素雰囲気熱処理炉を連続で通炉させることにより
該AuSn合金リング4を該各表面弾性波パッケージに
均一に融着させた。
【0019】このものの表面弾性波フィルターパッケー
ジとの封止組立不良率、キャップ製造コスト、ならびに
封止コストについて、従来品であるキャップの片面全面
に厚さ30μmのAuSn層を圧着させたキャップ(実
施例1)と最近の製品である上記振込法で片面外周部に
AuSn箔リングを融着したキャップ(従来品2)と比
較した結果、表1の如く、本発明品は従来品と同等以上
の封止特性を有し、かつコスト的に従来品より優れてい
ることが確認された。
【0020】
【表1】
【0021】以上より明らかな通り、本発明の電子素子
パッケージ用封止キャップは優れた封止特性を有すると
共に経済的に極めて有利なものであり、工業的に有用な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は電子素子パッケージ用封止キャップマトリッ
クスフレームの説明図。
【図2】はキャップ及び連結部の断面図を示す。
【符号の説明】
1・・・・電子素子パッケージ用封止キャップマトリッ
クスフレーム 2・・・・連結バー 3・・・・封止キャップ 4・・・・AuSn合金めっき層を融着させたAuSn
蝋材リング 5・・・・連結端部のV溝ハーフエッチングまたはスタ
ンピングによるV溝ノッチ加工部 6・・・・キャップ外周部のハーフエッチングまたはコ
イニング部 7・・・・素材 8・・・・Niめっき 9・・・・極薄Auめっき 10・・・・パイロット穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製平板の片面外周部にリング状にA
    uSn蝋材を融着した電子素子用パッケージに用いる封
    止用キャップにおいて、キャップの片面外周部にリング
    状にAuSn合金めっきによりAu60〜80%を含有
    するAuSn合金層を形成せしめた後、該AuSn合金
    の融点以上の温度で焼成することによりキャップ片面外
    周部にリング状にAuSn蝋材を融着させた封止用キャ
    ップを幅0.1〜0.5mmの連結部を介してマトリッ
    クス状に多数個整列連結した状態にしたことを特徴とす
    る電子素子用パッケージに用いる封止用キャップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の封止用キャップにおい
    て、該各キャップの該片面外周部がエッチング又はスタ
    ンピングによりリング状に輻0.3〜0.7mmの範囲
    で深さ10〜50μmエッチングもしくはコイニングさ
    れている電子素子用パッケージに用いる封止用キャッ
    プ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の封止用キャップにおい
    て、相隣るキャップをマトリックス状に多数個整列連結
    している幅0.1〜0.5mmの連結部の各両端の該キ
    ャップとの境界部分が板厚の35〜65%にハーフエッ
    チングもしくはスタンピングによりV溝ノッチ加工がさ
    れている電子素子用パッケージに用いる封止用キャッ
    プ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006077974A1 (ja) * 2005-01-21 2006-07-27 Citizen Holdings Co., Ltd. 封着板およびその製造方法
US7842891B2 (en) 2005-01-21 2010-11-30 Citizen Holdings Co. Ltd. Sealing board and method for producing the same
US8551623B2 (en) 2007-02-26 2013-10-08 Neomax Materials Co., Ltd. Airtightly sealing cap, electronic component storing package and method for manufacturing electronic component storing package

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