JP2001344754A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2001344754A JP2000161357A JP2000161357A JP2001344754A JP 2001344754 A JP2001344754 A JP 2001344754A JP 2000161357 A JP2000161357 A JP 2000161357A JP 2000161357 A JP2000161357 A JP 2000161357A JP 2001344754 A JP2001344754 A JP 2001344754A
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/007Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CLV方式の場合に比べて記録速度を向上さ
せ得るCAV方式を用いつつ、常に安定した最適な記録
条件で光ディスクに対して記録を行える光ディスク装置
を提供する。 【解決手段】 記録時には基本的に光ディスクをCAV
方式に従い所定回転数で回転駆動させる(S7)ことに
より、記録速度を向上させる。この際、CLV方式に従
い当初に設定されたパルス幅を規定する値θ、パワー比
ΔP及びOPCにより決定された最適記録パワーPwo
に対して、記録時の線速度vの変化に応じて記録パルス
幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適
記録パワーPwo(v)を随時算出し(S8)、その演
算結果に基づき光源の発光波形を制御しながら記録を行
わせる(S9)ことで、CAV方式に従い、記録時の線
速度に変化があって、常に安定した記録条件での情報の
記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録又は書換え記
録可能な光ディスクを用いる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンパクトディスク(CD)と
呼ばれる光ディスクでは、ディスク上には内周から外周
に向かって、一定線密度でスパイラル状のトラックが形
成されている。また、情報の記録が可能なCDもCD−
R(CD−Recordable)として知られており、CD−
Rに情報の記録を行う場合も、内周から外周に向かって
スパイラル状に形成されたトラック上に、一定線密度と
なるように情報の記録を行うようにしている。これは、
書換え記録が可能なCDであるCD−RW(CD−Rew
ritable)の場合も同様であり、CD−RWに情報の記
録を行う場合も、内周から外周に向かってスパイラル状
に形成されたトラック上に、一定線密度となるように情
報の記録を行うようにしている。
【0003】このようなCD−RやCD−RWのような
光ディスクに対する記録再生方式には、大別して、CL
V(Constant Liner Velocity:線速度一定)方式と
CAV(Constant Angular Velocity:回転数一定)
方式とがあり、これらを応用したZCLV(Zone CL
V)方式もあり、各種公報等により知られている(特開
平11−296858号公報、特開2000−1138
4号公報、特開2000−48484号公報、特開平7
−21585号公報、特開平9−231580号公報、
特開平9−270129号公報、特開平10−7912
4号公報、特開平11−66726号公報等参照)。
【0004】CLV方式では、光ディスクを一定の線速
度で回転駆動するので、データ管理や回転速度の制御は
多少複雑になるが記録容量を最大に確保できる。反対
に、CAV方式では、光ディスクを一定の角速度(回転
数)で回転駆動するので、データ管理や回転速度の制御
は容易であるが、記録容量が多少犠牲となる。ZCLV
方式では、光ディスクを複数のゾーンに分割し、各ゾー
ン内ではCLV方式と同様に線速度を一定とし、外周側
ほど速くなるようにゾーン毎に回転速度を変化させる。
【0005】CD−R,CD−RW等の記録又は書換え
記録可能な光ディスクに対する記録では、回転制御の容
易性を優先させてCAV方式やZCLV方式が採用され
ている。特に、近年では、20倍速といったような記録
速度の向上(高速性)のためにもCAV方式が望まれて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CD−R,
CD−RW等の線密度一定方式の光ディスクをCAV方
式で回転させた場合、トラック半径の増加に伴い、線速
度が増加していく。最適記録レ−ザパワ−は、線速度に
比例して大きくなるため、記録パワ−が一定のままで
は、光ディスク外周部で最適な記録パワ−で情報を記録
できない。
【0007】また、図13に示すようなCD−Rディス
クへのライトストラテジ(半導体レーザの発光波形)の
設定も、近年のような高速での光ディスクへの書込みの
場合は、光ディスク上に形成される記録マークは図14
(a)に示すような理想的なものにはならず、典型的に
は、図14(b)に示すような形になる。図14(b)
中、の部分はレーザ照射開始直後のため光ディスクに
熱が伝わりきれずに生ずる形状であり、の部分はレー
ザ照射終了後、すぐには熱が消えないために生ずる形状
である。そこで、図13中に示すように、各線速での記
録クロック周期T(1Tとは1倍速再生(1.2〜1.
4m/s)で231.4ns)に対して記録パルスの先
端部におけるレーザパワーを後端部より強く設定し(エ
キストラパルス)、さらに、記録パルス幅も実際に書き
込みたい幅よりも短く設定する。このようなライトスト
ラテジの変更は、主に、図13中のに示す記録パルス
幅を規定する値θ(即ち、n−θTにおけるθであり、
nはEFM信号における3〜11なる整数、Tは記録ク
ロック周期)、に示すエキストラパルスのパワー(Δ
P)を変更することによって行う。ちなみに、はエキ
ストラパルスのパルス幅αT、は記録パワーPwであ
る。
【0008】また、図15に示すようにCD−RWディ
スクへのマルチ記録パルスによるライトストラテジの設
定も、近年のような高速での光ディスクへの書き込みの
場合は、各線速での記録クロック周期Tに対してマルチ
記録パルスの先頭部におけるピークパルス幅を長く設定
し、レーザ照射開始直後の熱が光ディスクに伝わりやす
くする。また、マルチ記録パルスの最後尾のオフパルス
幅も短く設定して余熱効果を調整する。光ディスク上に
形成される記録マークを理想的なものにするためにこの
ようなライトストラテジの変更は、主に、図15中の
の部分のピークパルス幅θ、の部分のオフパルス幅x
nを変更することによって行う。
【0009】何れにしても、このようにライトストラテ
ジの設定も、記録線速度毎で変えるため、CD−Rの場
合であれば、記録パルス幅を規定する値θ、エキストラ
パルスのパワーΔPが一定のままでは最適な記録条件で
記録できず、CD−RWの場合であれば、ピークパルス
幅θとオフパルス幅xnが一定のままでは最適な記録条
件で記録できないという問題が生じる。
【0010】このような事情は、ZCLV方式でCD−
RやCD−RWのような光ディスクを回転駆動させる場
合も同様である。
【0011】そこで、本発明は、CLV方式の場合に比
べて記録速度を向上させ得るCAV方式或いはZCLV
方式を用いつつ、常に安定した最適な記録条件で記録又
は書換え記録可能な光ディスクに対して記録を行うこと
ができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】併せて、記録感度の低い光ディスクを用い
た場合や、パワー出力の最大値が低い光源を用いた場合
でも対応し得る光ディスク装置を提供することを目的と
する。
【0013】併せて、用いる光ディスクに関してその製
造元に違いがあっても対応し得る光ディスク装置を提供
することを目的とする。
【0014】さらには、同一製造元による光ディスクに
関してその種類に違いがあっても対応し得る光ディスク
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録可能な光ディスクに照射する光を発する光源と、前
記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、前記光
ディスクの所定半径位置のトラック上で前記光ディスク
を所定線速度で回転させた場合の前記光源の最適な記録
パルス幅を規定する値θと記録パルスにおいてパワーを
大きくした先端部分のエキストラパルスの最適なパワー
比ΔPとを予め設定する設定手段と、記録に先立ち、前
記設定手段により設定された記録パルス幅を規定する値
θとパワー比ΔPとを用いるとともに前記光ディスクを
前記所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段によ
り所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録
パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行
う試し書き手段と、この試し書き手段により試し書きさ
れたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適
記録パワーPwoを決定する基準最適記録パワー決定手
段と、情報の記録時に前記光ディスクを前記回転駆動手
段により所定回転数で回転駆動させる記録時回転制御手
段と、情報の記録時に前記記録パルス幅を規定する値
θ、パワー比ΔP及び前記基準最適記録パワー決定手段
により決定された最適記録パワーPwoに対して各々前
記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度v
に応じて補正を加えた記録パルス幅を規定する値θ
(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo
(v)を随時算出する発光波形更新演算手段と、この発
光波形更新演算手段により随時算出される記録パルス幅
を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記
録パワーPwo(v)に基づき前記光源の発光波形を制
御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、を備
える。
【0016】従って、記録時には基本的に光ディスクを
記録時回転制御手段によりCAV方式に従い所定回転数
で回転駆動させるので、記録速度を向上させることがで
きる。この際、記録時の線速度の変化に応じて発光波形
更新演算手段により記録パルス幅を規定する値θ
(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo
(v)を随時算出し、その演算結果に基づき光源の発光
波形を記録時発光波形制御手段により制御しながら記録
を行わせるので、CAV方式に従い、記録時の線速度に
変化があって、常に安定した記録条件での情報の記録が
可能となる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ディスク装置において、トラックにおける線速度vに応
じて前記発光波形更新演算手段により算出される前記最
適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
達するか否かを判断する判断手段を備え、前記記録時回
転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワー
Pwo(v)が前記光源の所定の上限値に達したと判断
されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動
手段により一定線速度で回転駆動させるように切換え
る。
【0018】請求項1記載の発明においては、記録パワ
ーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低
い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーPwo
に基づき算出される最適記録パワーPwo(v)がその
光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得
る。この点、本発明では、請求項1記載の発明に加え
て、最適記録パワーPwo(v)が光源の所定の上限値
に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本
来の所定回転数によるCAV方式に記録を行わせるが、
越えるトラック領域では線速度vに変化を生じない一定
線速度によるCLV方式により記録を行わせることによ
り、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる
ため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合
や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要
最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0019】請求項3記載の発明は、記録可能な光ディ
スクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾ
ーン内で線速度がほぼ一定となるようにゾーン毎に異な
る回転速度で前記光ディスクを回転させて情報の記録を
行う光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射す
る光を発する光源と、前記光ディスクを回転駆動させる
回転駆動手段と、前記光ディスクの所定半径位置のトラ
ック上で前記光ディスクを所定線速度で回転させた場合
の前記光源の最適な記録パルス幅を規定する値θと記録
パルスにおいてパワーを大きくした先端部分のエキスト
ラパルスの最適なパワー比ΔPとを予め設定する設定手
段と、記録に先立ち、前記設定手段により設定された記
録パルス幅を規定する値θとパワー比ΔPとを用いると
ともに前記光ディスクを前記所定半径位置のトラック上
で前記回転駆動手段により所定線速度で回転させながら
ステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて
所定回数の試し書きを行う試し書き手段と、この試し書
き手段により試し書きされたデータを再生しその再生信
号の特性値に基づき最適記録パワーPwoを決定する基
準最適記録パワー決定手段と、情報の記録時に前記光デ
ィスクを各ゾーン内でほぼ所定線速度となるように前記
回転駆動手段によりゾーン毎に異なる回転速度で回転駆
動させる記録時回転制御手段と、情報の記録時に前記記
録パルス幅を規定する値θ、パワー比ΔP及び前記基準
最適記録パワー決定手段により決定された最適記録パワ
ーPwoに対して各々前記光ディスク上の対象となる記
録ゾーンの線速度vに応じて補正を加えた記録パルス幅
を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記
録パワーPwo(v)を随時算出する発光波形更新演算
手段と、この発光波形更新演算手段により随時算出され
る記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP
(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づき前記光
源の発光波形を制御しながら記録を行わせる記録時光源
制御手段と、を備える。
【0020】従って、基本的には請求項1記載の発明の
場合と同様であるが、光ディスクをいわゆるZCLV方
式で回転させて記録を行わせる場合、ゾーン毎にその処
理を行わせると、ゾーンの数だけ、その線速度別に最適
な記録パルス幅を規定する値θと最適なパワー比ΔPと
を設定し、かつ、試し書きにより最適記録パワーPwo
を決定しなくてはならない。この点、本発明では、最適
な記録パルス幅を規定する値θと最適なパワー比ΔPと
の設定、及び、試し書きによる最適記録パワーPwoの
決定は、所定半径位置の所定線速度の場合に基づき1回
行えばよく、後は、対象となる記録ゾーンの線速度vに
応じて記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比Δ
P(v)及び最適記録パワーPwo(v)を算出設定す
ることにより、ZCLV方式に関しても、常に安定した
記録条件で情報の記録を行わせることができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ディスク装置において、ゾーンにおける線速度vに応じ
て前記発光波形更新演算手段により算出される前記最適
記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に達
するか否かを判断する判断手段を備え、前記記録時回転
制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワーP
wo(v)が前記光源の所定の上限値に達したと判断さ
れた記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆動
手段により前記所定の上限値が最適記録パワーPwo
(v)となる線速度で回転駆動させるように切換える。
【0022】請求項3記載の発明においては、記録パワ
ーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低
い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーPwo
に基づき算出される最適記録パワーPwo(v)がその
光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得
る。この点、本発明では、請求項3記載の発明に加え
て、最適記録パワーPwo(v)が光源の所定の上限値
に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾー
ン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を
行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度vをゾー
ンによって変化させない一定線速度により記録を行わせ
ることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が
可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用
いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合で
も、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一に記載の光ディスク装置において、予め前記
光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該光
ディスクの製造元を判別する製造元判別手段を備え、前
記発光波形更新演算手段は、記録パルス幅を規定する値
θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPw
o(v)を線速度vと前記製造元判別手段により判別さ
れた製造元毎に予め設定されている係数とを用いて算出
する。
【0024】前述した各発明に関して、全ての製造元の
光ディスクに対して、線速度vに応じた記録パルス幅を
規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録
パワーPwo(v)の算出設定を一律に適用すると、製
造元の違いにより、光ディスクによっては、必ずしも最
適な記録条件で情報を記録できないケースを生じ得る。
この点、本発明では、予め光ディスクに記録されている
識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別し、
判別された製造元毎に予め設定されている係数を考慮し
て記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP
(v)及び最適記録パワーPwo(v)を算出すること
により、用いる光ディスクに関してその製造元に違いが
あっても対応し得る。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載の光
ディスク装置において、前記製造元判別手段による判別
は、前記光ディスクの種類の判別を含み、前記発光波形
更新演算手段は、前記製造元判別手段により判別された
光ディスクの種類に応じて前記係数に或る一定値を乗算
した値を用いる。
【0026】請求項5記載の発明に関して、同じ製造元
の光ディスクであっても、その種類の違い(例えば、シ
アニン系、フタロシアニン系など)により、必ずしも最
適な記録条件で情報を記録できないケースを生じ得る。
この点、本発明では、光ディスクの種類の判別も含み、
判別された製造元毎に予め設定されている係数に対して
種類による一定値を乗算した値を考慮して記録パルス幅
を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記
録パワーPwo(v)を算出することにより、用いる光
ディスクに関してその製造元及びそのディスクの種類に
違いがあっても対応し得る。
【0027】請求項7記載の発明は、書換え記録可能な
光ディスクに照射する光を発する光源と、前記光ディス
クを回転駆動させる回転駆動手段と、前記光ディスクの
所定半径位置のトラック上で前記光ディスクを所定線速
度で回転させた場合の前記光源のマルチ記録パルスにお
ける先頭の最適なピークパルス幅θと最後尾のオフパル
ス幅xnとを予め設定する設定手段と、記録に先立ち、
前記設定手段により設定されたピークパルス幅θとオフ
パルス幅xnとを用いるとともに前記光ディスクを前記
所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段により所
定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワ
ーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試
し書き手段と、この試し書き手段により試し書きされた
データを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録
パワーPwoを決定する基準最適記録パワー決定手段
と、情報の記録時に前記光ディスクを前記回転駆動手段
により所定回転数で回転駆動させる記録時回転制御手段
と、情報の記録時に前記ピークパルス幅θ、オフパルス
幅xn及び前記基準最適記録パワー決定手段により決定
された最適記録パワーPwoに対して各々前記光ディス
ク上の対象となるトラックにおける線速度vに応じて補
正を加えたピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)及び最適記録パワーPwo(v)を随時算出する
発光波形更新演算手段と、この発光波形更新演算手段に
より随時算出されるピークパルス幅θ(v)、オフパル
ス幅xn(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づ
き前記光源のマルチ記録パルスによる発光波形を制御し
ながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、を備え
る。
【0028】従って、記録時には基本的に光ディスクを
記録時回転制御手段によりCAV方式に従い所定回転数
で回転駆動させるので、記録速度を向上させることがで
きる。この際、記録時の線速度の変化に応じて発光波形
更新演算手段により随時ピークパルス幅θ(v)、オフ
パルス幅xn(v)及び最適記録パワーPwo(v)を
随時算出し、その演算結果に基づき光源の発光波形を記
録時発光波形制御手段により制御しながら記録を行わせ
るのでCAV方式に従い、記録時の線速度に変化があっ
て、常に安定した記録条件で情報の記録が可能となる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7記載の光
ディスク装置において、トラックにおける線速度vに応
じて前記発光波形更新演算手段により算出される前記最
適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
達するか否かを判断する判断手段を備え、前記記録時回
転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワー
Pwo(v)が前記光源の所定の上限値に達したと判断
されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動
手段により一定線速度で回転駆動させるように切換え
る。
【0030】請求項7記載の発明においては、記録パワ
ーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低
い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーPwo
に基づき算出される最適記録パワーPwo(v)がその
光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得
る。この点、本発明では、請求項7記載の発明に加え
て、最適記録パワーPwo(v)が光源の所定の上限値
に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本
来の所定回転数によるCAV方式に記録を行わせるが、
越えるトラック領域では線速度vに変化を生じない一定
線速度によるCLV方式により記録を行わせることによ
り、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる
ため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合
や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要
最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0031】請求項9記載の発明は、書換え記録可能な
光ディスクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割
し、各ゾーン内で線速度がほぼ一定となるようにゾーン
毎に異なる回転速度で前記光ディスクを回転させて情報
の記録を行う光ディスク装置であって、前記光ディスク
に照射する光を発する光源と、前記光ディスクを回転駆
動させる回転駆動手段と、前記光ディスクの所定半径位
置のトラック上で前記光ディスクを所定線速度で回転さ
せた場合の前記光源のマルチ記録パルスにおける先頭の
最適なピークパルス幅θと最後尾のオフパルス幅xnと
を予め設定する設定手段と、記録に先立ち、前記設定手
段により設定されたピークパルス幅θとオフパルス幅x
nとを用いるとともに前記光ディスクを前記所定半径位
置のトラック上で前記回転駆動手段により所定線速度で
回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光
源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き手段
と、この試し書き手段により試し書きされたデータを再
生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーPw
oを決定する基準最適記録パワー決定手段と、情報の記
録時に前記光ディスクを各ゾーン内でほぼ所定線速度と
なるように前記回転駆動手段によりゾーン毎に異なる回
転速度で回転駆動させる記録時回転制御手段と、情報の
記録時に前記ピークパルス幅θ、オフパルス幅xn及び
前記基準最適記録パワー決定手段により決定された最適
記録パワーPwoに対して各々前記光ディスク上の対象
となる記録ゾーンの線速度vに応じて補正を加えたピー
クパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適
記録パワーPwo(v)を随時算出する発光波形更新演
算手段と、この発光波形更新演算手段により随時算出さ
れるピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)
及び最適記録パワーPwo(v)に基づき前記光源のマ
ルチ記録パルスによる発光波形を制御しながら記録を行
わせる記録時光源制御手段と、を備える。
【0032】従って、基本的には請求項7記載の発明の
場合と同様であるが、光ディスクをいわゆるZCLV方
式で回転させて記録を行わせる場合、ゾーン毎にその処
理を行わせると、ゾーンの数だけ、その線速度別に最適
なピークパルス幅θとオフパルス幅xnとを設定し、か
つ、試し書きにより最適記録パワーPwoを決定しなく
てはならない。この点、本発明では、最適なピークパル
ス幅θとオフパルス幅xnとの設定、及び、試し書きに
よる最適記録パワーPwoの決定は、所定半径位置の所
定線速度の場合に基づき1回行えばよく、後は、対象と
なる記録ゾーンの線速度vに応じてピークパルス幅θ
(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
wo(v)を算出設定することにより、ZCLV方式に
関しても、常に安定した記録条件で情報の記録を行わせ
ることができる。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
光ディスク装置において、ゾーンにおける線速度vに応
じて前記発光波形更新演算手段により算出される前記最
適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
達するか否かを判断する判断手段を備え、前記記録時回
転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワー
Pwo(v)が前記光源の所定の上限値に達したと判断
された記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆
動手段により前記所定の上限値が最適記録パワーPwo
(v)となる線速度で回転駆動させるように切換える。
【0034】請求項9記載の発明においては、記録パワ
ーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低
い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーPwo
に基づき算出される最適記録パワーPwo(v)がその
光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得
る。この点、本発明では、請求項9記載の発明に加え
て、最適記録パワーPwo(v)が光源の所定の上限値
に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾー
ン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を
行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度vをゾー
ンによって変化させない一定線速度により記録を行わせ
ることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が
可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用
いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合で
も、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項7ないし
10の何れか一に記載の光ディスク装置において、予め
前記光ディスクに記録されている識別コードに基づき当
該光ディスクの製造元を判別する製造元判別手段を備
え、前記発光波形更新演算手段は、ピークパルス幅θ
(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
wo(v)を線速度vと前記製造元判別手段により判別
された製造元毎に予め設定されている係数とを用いて算
出する。
【0036】前述した請求項7ないし10記載の各発明
に関して、全ての製造元の光ディスクに対して、線速度
vに応じたピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)及び最適記録パワーPwo(v)の算出設定を一
律に適用すると、製造元の違いにより、光ディスクによ
っては、必ずしも最適な記録条件で情報を記録できない
ケースを生じ得る。この点、本発明では、予め光ディス
クに記録されている識別コードに基づき当該光ディスク
の製造元を判別し、判別された製造元毎に予め設定され
ている係数を考慮してピークパルス幅θ(v)、オフパ
ルス幅xn(v)及び最適記録パワーPwo(v)を算
出することにより、用いる光ディスクに関してその製造
元に違いがあっても対応し得る。
【0037】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の光ディスク装置において、前記製造元判別手段による
判別は、前記光ディスクの種類の判別を含み、前記発光
波形更新演算手段は、前記製造元判別手段により判別さ
れた光ディスクの種類に応じて前記係数に或る一定値を
乗算した値を用いる。
【0038】請求項11記載の発明に関して、同じ製造
元の光ディスクであっても、その種類の違いにより、必
ずしも最適な記録条件で情報を記録できないケースを生
じ得る。この点、本発明では、光ディスクの種類の判別
も含み、判別された製造元毎に予め設定されている係数
に対して種類による一定値を乗算した値を考慮してピー
クパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適
記録パワーPwo(v)を算出することにより、用いる
光ディスクに関してその製造元及びそのディスクの種類
に違いがあっても対応し得る。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態の光ディ
スク装置は、記録可能なCD−R(CD−Recordabl
e)なる光ディスク1を対象とする情報記録再生装置へ
の適用例を示す。図1はこの情報記録再生装置(ドライ
ブ装置)の構成を示す概略ブロック図である。
【0040】光ディスク1は回転駆動手段としてのスピ
ンドルモータ2によって回転駆動される。スピンドルモ
ータ2はモータドライバ3とサーボ手段4とによって線
速度一定(CLV)又は回転数一定(CAV)となるよ
うに制御される。光ピックアップ5は特に図示しない光
源としての半導体レーザ、光学系、フォーカシングアク
チュエータ、トラッキングアクチュエータ、受光素子、
ポジションセンサ等を内蔵しており、レーザ光を光ディ
スク1の記録面に照射する。
【0041】光ピックアップ5は図示しないシークモー
タによりスレッジ方向(ディスク半径方向)に移動可能
とされている。これらのフォーカシングアクチュエー
タ、トラッキングアクチュエータ、シークモータは受光
素子やポジションセンサから得られる信号に基づきモー
タドライバ3とサーボ手段4とによってレーザスポット
を光ディスク1上の目的の場所に位置させるように制御
する。
【0042】データ再生時には、光ピックアップ5で得
られた再生信号をリードアンプ6で増幅して2値化した
後、CDデコーダ7に入力してデインターリーブとエラ
ー訂正の処理を行う。さらに、そのデインターリーブと
エラー訂正の処理後のデータをCD−ROMデコーダ8
に入力してデータの信頼性を高めるためのエラー訂正処
理を行う。
【0043】その後、CD−ROMデコーダ8で処理し
たデータをバッファマネージャ9によって一旦バッファ
RAM10に蓄積し、セクタデータとして揃ったときに
ATAPI/SCSIインタフェース11によってホス
ト側へ一気に転送する。また、音楽データの場合、CD
デコーダ7から出力されるデータをD/Aコンバータ1
2に入力してアナログのオーディオ信号を取り出す。
【0044】一方、データ記録時には、ATAPI/S
CSIインタフェース11によってホストから転送され
たデータを受信すると、そのデータをバッファマネージ
ャ9によって一旦バッファRAM10に蓄積する。バッ
ファRAM10に或る程度のデータが溜まったときに記
録を開始するが、その前にレーザスポットを書き込み開
始地点に位置させる。その書き込み開始地点はトラック
の蛇行によって予め光ディスク1に刻まれているウォブ
ル信号によって求められる。そのウォブル信号にはAT
IPと称する絶対時間情報が含まれており、ATIPデ
コーダ13によってATIPの情報を取り出す。
【0045】また、ATIPデコーダ13が生成する同
期信号はCDエンコーダ14に入力されて正確な位置で
のデータの書き出しを可能にしている。バッファRAM
10のデータは、CD−ROMエンコーダ15やCDエ
ンコーダ14でエラー訂正コードの付加やインターリー
ブを行ってレーザコントロール回路16、光ピックアッ
プ5を介して光ディスク1に記録される。
【0046】このような情報記録再生装置は、上述の各
部の動作を制御するとともに後述する各機能を実行する
ためのCPU17、ROM18及びRAM19からなる
マイクロコンピュータ20を備えている。また、21は
不揮発性メモリである。
【0047】ここに、CD−Rなる光ディスク1のエリ
ア構成を図2に示す。図2は、光ディスク1を半径方向
に断面して示す構成図であり、内周側から外周側に向け
て、PCA(Power Calibration Area=パワーキャ
リブレーションエリア)31、PMA(Program Memo
ry Area)32、リードインエリア33、プログラム領
域34及び追記領域(Lead Out)35を有する。当該
情報記録再生装置は、光ディスク1の所定半径位置のト
ラックに割当られたPCA31エリアでOPC(Optim
um Power Control)と呼ばれる記録レーザパワーの調
整を行い、その結果得られたレーザパワーで記録を行う
ようにしている。
【0048】データ記録時は、ATAPI/SCSIイ
ンターフェース11を介しホストから送られてきたデー
タを一旦バッファRAM10に蓄えてから記録を開始す
るが、過去に記録した光ディスク1で以前記録したとき
のOPC結果を不揮発性メモリ21に既に記憶している
場合を除き、記録前に当該光ディスク1のPCA31エ
リアにおいてOPCを行い半導体レーザの最適な記録パ
ワーを求める。OPC実行時、光ディスク1のPCA3
1エリアにおいて、1ブロック毎に(1ステップ毎に)
半導体レーザの記録パワーを増加させながら、所定回数
分に相当する所定ブロック(例えば、15ブロック)分
の試し書き記録を行う。
【0049】OPCの時、光ピックアップ5からの反射
光に応じたデータ信号がリードアンプ6によって増幅さ
れ、ピーク及びボトム検出回路22により、その上側ピ
ークレベルPと下側ピーク(ボトム)レベルBが検出さ
れる。検出レベル信号はA/D変換された後、それを基
に、CPU17などでオレンジブックパートIIにあるよ
うに次式 β=(P+B)/(P−B) で与えられるRF信号対称性を表すβ値を測定し、β値
が目標値(例えば、0.04)に最も近いブロックで使
用された記録パワーを最適記録パワーとして決定する。
なお、このOPC実行時には、光ディスク1は線速度一
定なるCLV方式により回転駆動される。このような方
法で最適記録パワーを計算しレーザコントロール回路1
6に記録パワーの指令を出す。また、CD−Rなる光デ
ィスク1に対する記録時のライトストラテジは図13に
示したようなものであり、先端部分に記録パワーPwに
対してパワー比ΔP分だけパワーを大きくしたエキスト
ラパルスを含み、記録パルス幅n−θTが値θにより規
定される記録パルスからなる。
【0050】このような前提の下、本実施の形態では、
光ディスク1が当該情報記録再生装置にマウントされ記
録命令があった場合にCPU17により、設定手段、試
し書き手段、基準最適記録パワー決定手段、記録時回転
制御手段、発光波形更新演算手段及び記録時光源制御手
段の各機能が実行される。この点について、図3に示す
概略フローチャートを参照して説明する。
【0051】まず、記録命令が発行されると(ステップ
S1)、記録に先立ち、光ピックアップ5を光ディスク
1の内周領域に割当てられたPCA31エリア中の所定
のトラック(所定半径位置のトラックに相当する)上に
シークさせる(S2)。そして、スピンドルモータ2を
制御して光ディスク1をCLV方式による所定線速度、
例えば8倍速である8xCLV(線速v 8x)で回転
させる(S3)。この状態で、OPC用のライトストラ
テジを規定するために最適な記録パルス幅を規定する値
θとエキストラパルスの最適なパワー比ΔPとを設定す
る(S4)。即ち、所定線速度8xCLVにおいて最適
な記録パルス幅を規定する値θ 8xとエキストラパル
スの最適なパワー比ΔP 8xとを設定する。これらの
データは、例えばROM18或いは不揮発性メモリ21
等に予め格納されている。記録に先立つこのステップS
3の処理が設定手段の機能として実行される。
【0052】このようにライトストラテジが設定された
状態で、光ディスク1を8xCLVで回転させながらO
PCを行わせる(S5)。即ち、最適な記録パルス幅を
規定する値θ 8xとエキストラパルスの最適なパワー
比ΔP 8xとを用いるとともに光ディスク1をスピン
ドルモータ2により所定線速度8xCLVで回転させな
がらステップ毎に異なる記録パワーで半導体レーザを駆
動させて所定回数のOPCを行う。記録に先立つこのス
テップS5の処理が試し書き手段の機能として実行され
る。OPC終了後、OPCにより試し書きされたデータ
を再生し、その再生信号に関する特性値を検出すること
で、その特性値に基づき最適記録パワーPwoを決定す
る(S6)。この最適記録パワーをPwo 8xとす
る。このステップS6の処理が基準最適記録パワー決定
手段の機能として実行される。
【0053】このような処理後、実際の記録動作に移行
するが、この際、光ディスク1をスピンドルモータ2に
より所定回転数なるCAV方式で回転駆動させる(S
7)。このステップS7の処理が記録時回転制御手段の
機能として実行される。そして、光ピックアップ5によ
る記録対象となるトラック上における任意の線速度v
(多くの場合、PCA31エリアの場合の線速度v
xよりも大きい=速い)に応じて記録パルス幅を規定す
る値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワー
Pwo(v)を随時算出し設定する(S8)。この算出
は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適な記
録パルス幅を規定する値θ 8x、エキストラパルスの
最適なパワー比ΔP 8x、最適記録パワーをPwo
xに線速度vに応じた補正を加える処理により実行され
る。具体的には、線速度vの連続関数 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt(v/v 8x)……(1) θ(v)=θ 8x*(v 8x/v)……………………(2) ΔP(v)=ΔP 8x*(v 8x/v)………………(3) で定義される。このステップS8の処理が発光波形更新
演算手段の機能として実行される。
【0054】このステップS8の処理により随時算出更
新される記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比
ΔP(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づきレ
ーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発光
波形(ライトストラテジ)を制御しながら、CAV方式
の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S9)。
このステップS9の処理が記録時光源制御手段の機能と
して実行される。
【0055】従って、本実施の形態によれば、記録時に
は基本的に光ディスク1をCAV方式に従い所定回転数
で回転駆動させるので、記録速度を向上させることがで
きる。この際、記録時の線速度vの変化に応じて記録パ
ルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び
最適記録パワーPwo(v)を随時算出し、その演算結
果に基づき半導体レーザの発光波形を制御しながら記録
を行わせるので、CAV方式に従い、記録時の線速度に
変化があって、常に安定した記録条件での情報の記録が
可能となる。
【0056】本発明の第二の実施の形態を図4に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実
施の形態でも順次同様とする)。
【0057】前述した第一の実施の形態による場合、情
報の記録中は、常にCAV動作を行う。従って、対象と
なるトラックが光ディスク1の外周側位置に移動するに
従い、線速度vが増加するので、随時算出される最適記
録パワーPwo(v)の値が大きくなっていく。このた
め、光ディスク1の記録感度が低く、元々OPCによっ
て決められた最適記録パワ−Pwoが大きい場合、光デ
ィスク1の外周側位置におけるトラックによってはその
最適記録パワーPwo(v)の値が、半導体レーザの最
大出力Pwmax(=所定の上限値)を超えてしまうケース
が生じる。つまり、最適記録パワーPwo(v)の記録
を行えないケースがある。
【0058】本実施の形態は、このような事情を考慮
し、実際の記録動作において、随時算出される最適記録
パワーPwo(v)が予め設定されている半導体レーザ
の最大出力Pwmax(=所定の上限値)に達するか否かを
判断する(S10)。この結果、達しなければ(S10
のY)、ステップS7による回転制御を継続させる。即
ち、光ディスク1をCAV方式で回転駆動させて(S1
1)、CAV方式の下で光ディスク1に対する記録動作
を行わせる(S9)。
【0059】一方、最適記録パワーPwo(v)が半導
体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S10の
N)、それ以降のトラックに対する記録のために、半導
体レーザのライトストラテジとしてその最適記録パワー
Pwo(v)(=Pwmax)及びその時の記録パルス幅を
規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)を保持させ
(S12)、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動
される光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定と
なるCLV方式に切換え(S13)、保持された最適記
録パワーPwo(v)(=Pwmax)及びその時の記録パ
ルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)に基
づきレーザコントロール回路16を介して半導体レーザ
の発光波形(ライトストラテジ)を制御しながら、CL
V方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S
14)。
【0060】ステップS10の処理が判断手段の機能と
して実行され、ステップS13の処理が記録時回転制御
手段の機能として実行され、ステップS14の処理が記
録時光源制御手段の機能として実行される。
【0061】このように本実施の形態によれば、最適記
録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達す
るか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所
定回転数によるCAV方式に記録を行わせるが、越える
トラック領域では線速度vに変化を生じない一定線速度
によるCLV方式により記録を行わせるようにしたの
で、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能と
なるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザを
用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合
でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能とな
る。
【0062】本発明の第三の実施の形態を図5に基づい
て説明する。本実施の形態は、基本的には、第一の実施
の形態の場合と同様であるが、記録時に光ディスク1を
CAV方式に代えてZCLV方式で駆動させる場合への
適用例を示す。本実施の形態では、例えば、光ディスク
1の記録面を半径方向にN=4のゾーンに分割し、各々
のゾーンを内周側から順に8x,12x,16x,20
xのように異なる回転速度(線速度)によるCLV方式
により光ディスク1を回転させながら記録を行わせるも
のとする。
【0063】ZCLV方式により駆動しようとする本実
施の形態の場合も、ステップS1〜S6なる記録に先立
つ処理は第一の実施の形態の場合と同様である。即ち、
OPCによる最適記録パワーPwoの決定等の処理がP
CA31エリアを利用して1回だけ行われる。
【0064】記録に先立つ処理が終了すると、光ピック
アップ5を光ディスク1の記録対象となるゾーンNにシ
ーク移動させ(S21)、記録動作を開始させる。そし
て、光ピックアップ5による記録対象となる記録ゾーン
Nに関する任意の線速度vに応じて記録パルス幅を規定
する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワ
ーPwo(v)を随時算出し設定する(S22)。この
算出は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適
な記録パルス幅を規定する値θ 8x、エキストラパル
スの最適なパワー比ΔP 8x、最適記録パワーをPw
8xに線速度vに応じた補正を加える処理により実
行される。具体的には、前述した(1)〜(3)式で定
義される。このステップS22の処理が発光波形更新演
算手段の機能として実行される。
【0065】そして、光ディスク1をスピンドルモータ
2によりそのゾーンNに応じた所定線速度vとなるよう
にCLV方式で回転駆動させる(S23)。このステッ
プS23の処理が記録時回転制御手段の機能として実行
される。併せて、ステップS22の処理により随時算出
更新される記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー
比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づき
レーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発
光波形(ライトストラテジ)を制御しながら、そのゾー
ンではCLV方式の下で光ディスク1に対する記録動作
を行う(S24)。このステップS24の処理が記録時
光源制御手段の機能として実行される。
【0066】光ディスク1をZCLV方式で回転させて
記録を行わせる場合、ゾーン毎に第一の実施の形態で説
明したような処理を行わせると、ゾーンの数Nだけ、そ
の線速度別に最適な記録パルス幅を規定する値θと最適
なパワー比ΔPとを設定し、かつ、OPCにより最適記
録パワーPwoを決定しなくてはならないが、本実施の
形態によれば、最適な記録パルス幅を規定する値θと最
適なパワー比ΔPとの設定、及び、OPCによる最適記
録パワーPwoの決定は、PCA31エリアなる所定半
径位置の所定線速度8xの場合に基づき1回行えばよ
く、後は、対象となる記録ゾーンの線速度vに応じて記
録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)
及び最適記録パワーPwo(v)を随時算出設定するこ
とにより、ZCLV方式に関しても、常に安定した記録
条件で情報の記録を行わせることができる。
【0067】本発明の第四の実施の形態を図6に基づい
て説明する。前述した第三の実施の形態による場合、例
えば、20xCLVなる線速度の記録ゾーンに関して
(1)式に基づき算出される最適記録パワーPwo
(v)の値が、半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定
の上限値)を越えてしまうケースが生じる。つまり、最
適記録パワーPwo(v)での記録を行えないケースが
ある。
【0068】本実施の形態は、このような事情を考慮
し、実際の記録動作において、記録ゾーン毎に随時算出
される最適記録パワーPwo(v)が予め設定されてい
る半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)に
達するか否かを判断する(S10)。この結果、達しな
ければ(S10のY)、光ディスク1をZCAV方式で
回転駆動させて(S23)、そのゾーン内ではCLV方
式の下で光ディスク1に対する記録動作を行わせる(S
24)。
【0069】一方、最適記録パワーPwo(v)が半導
体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S10の
N)、それ以降の記録ゾーンに対する記録のために、半
導体レーザのライトストラテジとしてその最適記録パワ
ーPwo(v)(=Pwmax)及びその時の記録パルス幅
を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)を保持させ
(S12)、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動
される光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定と
なるZCLV方式に切換え(S25)、保持された最適
記録パワーPwo(v)(=Pwmax)及びその時の記録
パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)に
基づきレーザコントロール回路16を介して半導体レー
ザの発光波形(ライトストラテジ)を制御しながら、そ
れ以降の記録ゾーンに関してCLV方式の下で光ディス
ク1に対する記録動作を行う(S26)。例えば、16
xCLVでの最適記録パワーPwo(v)が半導体レー
ザの最大出力Pwmaxとなってしまう場合には、20xC
LVによる記録ゾーンに関する記録動作は、線速度を1
6xCLVに切換え(S25)、かつ、最適記録パワー
Pwo(v)を最大出力Pwmaxに設定し、その線速度1
6xCLVでの記録パルス幅を規定する値θ(v)、パ
ワー比ΔP(v)に設定し(S12)、ZCLV方式に
よる記録を行わせることとなる(S25,S26)。
【0070】ステップS10の処理が判断手段の機能と
して実行され、ステップS25の処理が記録時回転制御
手段の機能として実行され、ステップS26の処理が記
録時光源制御手段の機能として実行される。
【0071】このように本実施の形態によれば、最適記
録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達す
るか否かを判断し、越えない記録ゾーン領域では本来の
所定線速度によるCLV方式に記録を行わせるが、越え
る記録ゾーン領域では線速度vを記録ゾーンによって変
化させない一定線速度により記録を行わせるようにした
ので、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能
となるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザ
を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場
合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能とな
る。
【0072】本発明の第五の実施の形態を図7に基づい
て説明する。本実施の形態は,光ディスク1の製造元
(メーカ)を考慮するようにしたものであり、一例とし
て、第二の実施の形態の場合への適用例を示す。以下に
例示するメーカ毎に異なる所定の係数や最適なライトス
トラテジ等は予めROM18又は不揮発性メモリ21等
のメモリに格納されており、或いは、随時更新格納され
る。
【0073】このような前提の下、まず、光ディスク1
が挿入されると、当該情報記録再生装置は光ディスク1
のManufacture codeを識別することにより、製造元で
あるメディアメーカを判別する(S31)。通常、CD
−Rなる光ディスク1の場合は、光ディスク1のATI
Pに記録されているLead-In-Start-timeがメーカ毎
に異なるので、これを読み出すことにより、メーカの判
別が可能である。このステップS31の処理が製造元判
別手段の機能として実行される。メーカの判別後、メー
カ別に所定線速度で最適化されて保存されているライト
ストラテジテーブルから判別されたメーカ対応のライト
ストラテジを設定し(S32)、第二の実施の形態の場
合のステップS2以降の処理を行わせる。
【0074】ここに、実際の記録動作に伴い随時更新演
算する処理に関しては、ステップS8に代えてステップ
S33が用いられる。基本的には、ステップS8の場合
と同様であるが、メーカ毎に異なる係数を用いて算出す
る点で異なる。即ち、この算出は、記録に先立つ処理で
設定或いは決定された最適な記録パルス幅を規定する値
θ 8x、エキストラパルスの最適なパワー比ΔP
x、最適記録パワーをPwo 8xに線速度v及びメー
カ別に異なる所定の係数a〜fに応じた補正を加える処
理により実行される。具体的には、線速度vの連続関数 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt{(v/v 8x)*a+b}……(4) θ(v)=θ 8x*{(v 8x/v)*c+d}……………………(5) ΔP(v)=ΔP 8x*{(v 8x/v)*e+f}………………(6) で定義される。このステップS33の処理が発光波形更
新演算手段の機能として実行される。
【0075】前述した各実施の形態、例えば、第二の実
施の形態に関して、全てのメーカの光ディスク1に対し
て、線速度vに応じた記録パルス幅を規定する値θ
(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo
(v)の算出設定を一律に適用すると、メーカの違いに
より、光ディスク1によっては、必ずしも最適な記録条
件で情報を記録できないケースを生じ得るが、本実施の
形態によれば、予め光ディスク1に記録されている識別
コードに基づき当該光ディスクのメーカを判別し、判別
されたメーカ毎に予め設定されている係数a〜fを考慮
して記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP
(v)及び最適記録パワーPwo(v)を各々算出する
ことにより、用いる光ディスク1に関してそのメーカに
違いがあっても適正に対応できることとなる。
【0076】なお、本実施の形態に関して、同じメーカ
製の光ディスク1であっても、その種類の違い(例え
ば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、必ず
しも最適な記録条件で情報を記録できないケースを生じ
得る。このような場合には、ステップS31の処理にお
いて、挿入された光ディスク1のManufacture codeと
ともにType codeを識別することにより、製造元である
メディアメーカ及び光ディスク1の種類を判別するよう
にすればよい。Type codeは通常CD−Rなる光ディス
ク1の場合は、そのATIPに記録されているLead-I
n-Start-timeのframeの1桁目を示しており、これが0
−4の場合はシアニン系、5−9の場合はフタロシアニ
ン系としている。つまり、光ディスク1の種類がシアニ
ン系かフタロシアニン系かを識別できる。これによっ
て、Lead-In-Start-timeが97m27s60fの場
合は、当該光ディスク1はシアニン系と判断できる。そ
して、ステップS33において、このような光ディスク
1の種類の違いを考慮して、最適記録パワ−Pwo
(v)、最適パルス幅を規定する値θ(v)、エキスト
ラパルスのパワー比ΔP(v)を以下のように線速度v
の連続関数として定義される式 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt{(v/v 8x)*a*ε+b}…(7) θ(v)=θ 8x*{(v 8x/v)*c*η+d}…………………(8) ΔP(v)=ΔP 8x*{(v 8x/v)*e*δ+f}……………(9) により算出設定すればよい。ここに、係数ε、η、δは
光ディスク1の種類に応じて異なる値を予めROM1
8、不揮発性メモリ21等のメモリに格納させておけば
よい。
【0077】これによれば、光ディスク1の種類の判別
も含み、判別されたメーカ毎に予め設定されている係数
a,c,eに対して種類による一定値ε、η、δを乗算
した値を考慮して記録パルス幅を規定する値θ(v)、
パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo(v)を
算出するので、用いる光ディスク1に関してそのメーカ
及びその光ディスク1の種類に違いがあっても適正に対
応することができる。
【0078】本発明の第六の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態の光ディスク装置は、書換え
記録可能なCD−RW(CD−Rewritable)なる光デ
ィスク1を対象とする情報記録再生装置への適用例を示
す。この情報記録再生装置自体は図1を用いるものとす
る。
【0079】なお、例えば、オレンジブックパートIII
にあるように書換え可能な光ディスク1であるCD−R
WのOPCは、半導体レーザのレーザパワーを多段階に
変えながら次式(10)で与えられる変調度mを求め、さら
に変調度mと記録パワーの特性から次式(11)で与えられ
る規格化傾斜γを求める。この規格化傾斜γがγ=γt
(γtはディスク固有の所定値)となるときの記録パワ
ーPwを求めることでOPCが実施される。
【0080】 m=(pk−bt)/pk ……………………(10) γ=(Δm/Δp)*(p/m) ……………(11)
【0081】さらに、実際には記録パワーPwをそのま
ま最適記録パワーとして用いるのでなく、記録パワーP
wにディスク固有の定数ρを乗じて、Pw*ρを最適記
録パワーとする方が好ましい場合がある。
【0082】また、CD−RWなる光ディスク1に対す
る記録時のライトストラテジは図15に示したようなマ
ルチ記録パルスによるものであり、ピークパルス幅θ、
オフパルス幅xnなる要素を含んでいる。
【0083】このような前提の下、本実施の形態では、
CD−RWなる光ディスク1が当該情報記録再生装置に
マウントされ記録命令があった場合に、CPU17によ
り、設定手段、試し書き手段、基準最適記録パワー決定
手段、記録時回転制御手段、発光波形更新演算手段及び
記録時光源制御手段の各機能が実行される。この点につ
いて、図8に示す概略フローチャートを参照して説明す
る。
【0084】まず、記録命令が発行されると(ステップ
S51)、記録に先立ち、光ピックアップ5を光ディス
ク1の内周領域に割当てられたPCA31エリア中の所
定のトラック(所定半径位置のトラックに相当する)上
にシークさせる(S52)。そして、スピンドルモータ
2を制御して光ディスク1をCLV方式による所定線速
度、例えば8倍速である8xCLV(線速v 8x)で
回転させる(S53)。この状態で、OPC用のライト
ストラテジを規定するために最適なピークパルス幅θと
オフパルス幅xnとを設定する(S54)。即ち、所定
線速度8xCLVにおいて最適なピークパルス幅θ
xとオフパルス幅xn 8xとを設定する。これらのデ
ータは、例えばROM18或いは不揮発性メモリ21等
に予め格納されている。記録に先立つこのステップS5
3の処理が設定手段の機能として実行される。
【0085】このようにライトストラテジが設定された
状態で、光ディスク1を8xCLVで回転させながらO
PCを行わせる(S55)。即ち、最適なピークパルス
幅θ 8xとオフパルス幅xn 8xとを用いるとともに
光ディスク1をスピンドルモータ2により所定線速度8
xCLVで回転させながらステップ毎に異なる記録パワ
ーで半導体レーザを駆動させて所定回数のOPCを行
う。記録に先立つこのステップS55の処理が試し書き
手段の機能として実行される。OPC終了後、OPCに
より試し書きされたデータを再生し、その再生信号に関
する特性値を検出することで、その特性値に基づき最適
記録パワーPwoを決定する(S56)。この最適記録
パワーをPwo 8xとする。このステップS56の処
理が基準最適記録パワー決定手段の機能として実行され
る。
【0086】このような処理後、実際の記録動作に移行
するが、この際、光ディスク1をスピンドルモータ2に
より所定回転数なるCAV方式で回転駆動させる(S5
7)。このステップS57の処理が記録時回転制御手段
の機能として実行される。そして、光ピックアップ5に
よる記録対象となるトラック上における任意の線速度v
(多くの場合、PCA31エリアの場合の線速度v
xよりも大きい=速い)に応じてピークパルス幅θ
(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
wo(v)を随時算出し設定する(S58)。この算出
は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適なピ
ークパルス幅θ 8xとオフパルス幅xn 8x、最適記
録パワーをPwo 8xに線速度vに応じた補正を加え
る処理により実行される。具体的には、線速度vの連続
関数 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt(v/v 8x)……(12) θ(v)=θ 8x*(v 8x/v)……………………(13) xn(v)=xn 8x*(v 8x/v)………………(14) で定義される。このステップS58の処理が発光波形更
新演算手段の機能として実行される。
【0087】このステップS58の処理により随時算出
更新されるピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づきレーザ
コントロール回路16を介して半導体レーザの発光波形
(ライトストラテジ)を制御しながら、CAV方式の下
で光ディスク1に対する記録動作を行う(S59)。こ
のステップS59の処理が記録時光源制御手段の機能と
して実行される。
【0088】従って、本実施の形態によれば、記録時に
は基本的にCD−RWによる光ディスク1をCAV方式
に従い所定回転数で回転駆動させるので、記録速度を向
上させることができる。この際、記録時の線速度vの変
化に応じてピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)及び最適記録パワーPwo(v)を随時算出し、
その演算結果に基づき半導体レーザの発光波形を制御し
ながら記録を行わせるのでCAV方式に従い、記録時の
線速度に変化があって、常に安定した記録条件での情報
の記録が可能となる。
【0089】本発明の第七の実施の形態を図9に基づい
て説明する。前述した第六の実施の形態による場合、情
報の記録中は、常にCAV動作を行う。従って、対象と
なるトラックが光ディスク1の外周側位置に移動するに
従い、線速度vが増加するので、随時算出される最適記
録パワーPwo(v)の値が大きくなっていく。このた
め、光ディスク1の記録感度が低く、元々OPCによっ
て決められた最適記録パワ−Pwoが大きい場合、光デ
ィスク1の外周側位置におけるトラックによってはその
最適記録パワーPwo(v)の値が、半導体レーザの最
大出力Pwmax(=所定の上限値)を超えてしまうケース
が生じる。つまり、最適記録パワーPwo(v)の記録
を行えないケースがある。
【0090】本実施の形態は、このような事情を考慮
し、実際の記録動作において、随時算出される最適記録
パワーPwo(v)が予め設定されている半導体レーザ
の最大出力Pwmax(=所定の上限値)に達するか否かを
判断する(S60)。この結果、達しなければ(S60
のY)、ステップS57による回転制御を継続させる。
即ち、光ディスク1をCAV方式で回転駆動させて(S
61)、CAV方式の下で光ディスク1に対する記録動
作を行わせる(S59)。
【0091】一方、最適記録パワーPwo(v)が半導
体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S60の
N)、それ以降のトラックに対する記録のために、半導
体レーザのライトストラテジとしてその最適記録パワー
Pwo(v)(=Pwmax)及びその時のピークパルス幅
θ(v)、オフパルス幅xn(v)を保持させ(S6
2)、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動される
光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定となるC
LV方式に切換え(S63)、保持された最適記録パワ
ーPwo(v)(=Pwmax)及びその時のピークパルス
幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)に基づきレーザコ
ントロール回路16を介して半導体レーザの発光波形
(ライトストラテジ)を制御しながら、CLV方式の下
で光ディスク1に対する記録動作を行う(S64)。
【0092】ステップS60の処理が判断手段の機能と
して実行され、ステップS63の処理が記録時回転制御
手段の機能として実行され、ステップS64の処理が記
録時光源制御手段の機能として実行される。
【0093】このように本実施の形態によれば、最適記
録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達す
るか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所
定回転数によるCAV方式に記録を行わせるが、越える
トラック領域では線速度vに変化を生じない一定線速度
によるCLV方式により記録を行わせるようにしたの
で、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能と
なるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザを
用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合
でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能とな
る。
【0094】本発明の第八の実施の形態を図10に基づ
いて説明する。本実施の形態は、基本的には、第六の実
施の形態の場合と同様であるが、記録時に光ディスク1
をCAV方式に代えてZCLV方式で駆動させる場合へ
の適用例を示す。本実施の形態では、例えば、光ディス
ク1の記録面を半径方向にN=4のゾーンに分割し、各
々のゾーンを内周側から順に8x,12x,16x,2
0xのように異なる回転速度(線速度)によるCLV方
式により光ディスク1を回転させながら記録を行わせる
ものとする。
【0095】ZCLV方式により駆動しようとする本実
施の形態の場合も、ステップS51〜S56なる記録に
先立つ処理は第六の実施の形態の場合と同様である。即
ち、OPCによる最適記録パワーPwoの決定等の処理
がPCA31エリアを利用して1回だけ行われる。
【0096】記録に先立つ処理が終了すると、光ピック
アップ5を光ディスク1の記録対象となるゾーンNにシ
ーク移動させ(S71)、記録動作を開始させる。そし
て、光ピックアップ5による記録対象となる記録ゾーン
Nに関する任意の線速度vに応じてピークパルス幅θ
(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
wo(v)を随時算出し設定する(S72)。この算出
は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適なピ
ークパルス幅θ 8xとオフパルス幅xn 8x、最適記
録パワーをPwo 8xに線速度vに応じた補正を加え
る処理により実行される。具体的には、前述した(12)
〜(14)式で定義される。このステップS72の処理が
発光波形更新演算手段の機能として実行される。
【0097】そして、光ディスク1をスピンドルモータ
2によりそのゾーンNに応じた所定線速度vとなるよう
にCLV方式で回転駆動させる(S73)。このステッ
プS73の処理が記録時回転制御手段の機能として実行
される。併せて、ステップS72の処理により随時算出
更新されるピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)及び最適記録パワーPwo(v)に基づきレーザ
コントロール回路16を介して半導体レーザの発光波形
(ライトストラテジ)を制御しながら、そのゾーンでは
CLV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う
(S74)。このステップS74の処理が記録時光源制
御手段の機能として実行される。
【0098】光ディスク1をZCLV方式で回転させて
記録を行わせる場合、ゾーン毎に第六の実施の形態で説
明したような処理を行わせると、ゾーンの数Nだけ、そ
の線速度別に最適なピークパルス幅θとオフパルス幅x
nとを設定し、かつ、OPCにより最適記録パワーPw
oを決定しなくてはならないが、本実施の形態によれ
ば、最適なピークパルス幅θとオフパルス幅xnとの設
定、及び、OPCによる最適記録パワーPwoの決定
は、PCA31エリアなる所定半径位置の所定線速度8
xの場合に基づき1回行えばよく、後は、対象となる記
録ゾーンの線速度vに応じてピークパルス幅θ(v)、
オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーPwo
(v)を随時算出設定することにより、ZCLV方式に
関しても、常に安定した記録条件で情報の記録を行わせ
ることができる。
【0099】本発明の第九の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。前述した第八の実施の形態による場合、
例えば、20xCLVなる線速度の記録ゾーンに関して
(12)式に基づき算出される最適記録パワーPwo
(v)の値が、半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定
の上限値)を越えてしまうケースが生じる。つまり、最
適記録パワーPwo(v)での記録を行えないケースが
ある。
【0100】本実施の形態は、このような事情を考慮
し、実際の記録動作において、記録ゾーン毎に随時算出
される最適記録パワーPwo(v)が予め設定されてい
る半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)に
達するか否かを判断する(S60)。この結果、達しな
ければ(S60のY)、光ディスク1をZCAV方式で
回転駆動させて(S73)、そのゾーン内ではCLV方
式の下で光ディスク1に対する記録動作を行わせる(S
74)。
【0101】一方、最適記録パワーPwo(v)が半導
体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S60の
N)、それ以降の記録ゾーンに対する記録のために、半
導体レーザのライトストラテジとしてその最適記録パワ
ーPwo(v)(=Pwmax)及びその時のピークパルス
幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)を保持させ(S6
2)、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動される
光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定となるZ
CLV方式に切換え(S75)、保持された最適記録パ
ワーPwo(v)(=Pwmax)及びその時のピークパル
ス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)に基づきレーザ
コントロール回路16を介して半導体レーザの発光波形
(ライトストラテジ)を制御しながら、それ以降の記録
ゾーンに関してCLV方式の下で光ディスク1に対する
記録動作を行う(S76)。例えば、16xCLVでの
最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力
Pwmaxとなってしまう場合には、20xCLVによる記
録ゾーンに関する記録動作は、線速度を16xCLVに
切換え(S75)、かつ、最適記録パワーPwo(v)
を最大出力Pwmaxに設定し、その線速度16xCLVで
のピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)に
設定し(S62)、ZCLV方式による記録を行わせる
こととなる(S75,S76)。
【0102】ステップS60の処理が判断手段の機能と
して実行され、ステップS75の処理が記録時回転制御
手段の機能として実行され、ステップS76の処理が記
録時光源制御手段の機能として実行される。
【0103】このように本実施の形態によれば、最適記
録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達す
るか否かを判断し、越えない記録ゾーン領域では本来の
所定線速度によるCLV方式に記録を行わせるが、越え
る記録ゾーン領域では線速度vを記録ゾーンによって変
化させない一定線速度により記録を行わせるようにした
ので、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能
となるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザ
を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場
合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能とな
る。
【0104】本発明の第十の実施の形態を図12に基づ
いて説明する。本実施の形態は,光ディスク1の製造元
(メーカ)を考慮するようにしたものであり、一例とし
て、第七の実施の形態の場合への適用例を示す。以下に
例示するメーカ毎に異なる所定の係数や最適なライトス
トラテジ等は予めROM18又は不揮発性メモリ21等
のメモリに格納されており、或いは、随時更新格納され
る。
【0105】このような前提の下、まず、光ディスク1
が挿入されると、当該情報記録再生装置は光ディスク1
のManufacture codeを識別することにより、製造元で
あるメディアメーカを判別する(S81)。通常、CD
−RWなる光ディスク1の場合は、光ディスク1のAT
IPに記録されているLead-In-Start-timeがメーカ
毎に異なるので、これを読み出すことにより、メーカの
判別が可能である。このステップS81の処理が製造元
判別手段の機能として実行される。メーカの判別後、メ
ーカ別に記録線速毎に最適化されて保存されているライ
トストラテジテーブルから判別されたメーカ対応のライ
トストラテジを設定し(S82)、第七の実施の形態の
場合のステップS52以降の処理を行わせる。
【0106】ここに、実際の記録動作に伴い随時更新演
算する処理に関しては、ステップS58に代えてステッ
プS83が用いられる。基本的には、ステップS58の
場合と同様であるが、メーカ毎に異なる係数を用いて算
出する点で異なる。即ち、この算出は、記録に先立つ処
理で設定或いは決定された最適なピークパルス幅θ 8x
とオフパルス幅xn 8x、最適記録パワーPwo 8x
に線速度v及びメーカ別に異なる所定の係数a〜fに応
じた補正を加える処理により実行される。具体的には、
線速度vの連続関数 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt{(v/v 8x)*a+b}……(15) θ(v)=θ 8x*{(v 8x/v)*c+d}……………………(16) xn(v)=xn 8x*{(v 8x/v)*e+f}………………(17) で定義される。このステップS83の処理が発光波形更
新演算手段の機能として実行される。ここに、係数a〜
fは光ディスク1のメーカに応じて異なる値を予めRO
M18、不揮発性メモリ21等のメモリに格納させてお
けばよい。
【0107】前述した第六ないし第九の各実施の形態、
例えば、第七の実施の形態に関して、全てのメーカの光
ディスク1に対して、線速度vに応じたピークパルス幅
θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワー
Pwo(v)の算出設定を一律に適用すると、メーカの
違いにより、光ディスク1によっては、必ずしも最適な
記録条件で情報を記録できないケースを生じ得るが、本
実施の形態によれば、予め光ディスク1に記録されてい
る識別コードに基づき当該光ディスクのメーカを判別
し、判別されたメーカ毎に予め設定されている係数a〜
fを考慮してピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅x
n(v)及び最適記録パワーPwo(v)を各々算出す
ることにより、用いる光ディスク1に関してそのメーカ
に違いがあっても適正に対応できることとなる。
【0108】なお、本実施の形態に関して、同じメーカ
製の光ディスク1であっても、その種類の違いにより、
必ずしも最適な記録条件で情報を記録できないケースを
生じ得る。このような場合には、ステップS81の処理
において、挿入された光ディスク1のManufacture cod
eとともにType codeを識別することにより、製造元で
あるメディアメーカ及び光ディスク1の種類を判別する
ようにすればよい。Type codeは通常CD−RWなる光
ディスク1の場合は、そのATIPに記録されているL
ead-In-Start-timeのframeの1桁目を示しており、こ
れにより色素膜の種類の違いが分かる。そして、ステッ
プS83において、このような光ディスク1の種類(色
素膜)の違いを考慮して、最適記録パワ−Pwo
(v)、ピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
(v)を以下のように線速度vの連続関数として定義さ
れる式 Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt{(v/v 8x)*a*ε+b}…(18) θ(v)=θ 8x*{(v 8x/v)*c*η+d}…………………(19) xn(v)=xn 8x*{(v 8x/v)*e*δ+f}……………(20) により算出設定すればよい。ここに、係数ε、η、δは
光ディスク1の種類に応じて異なる値を予めROM1
8、不揮発性メモリ21等のメモリに格納させておけば
よい。
【0109】これによれば、光ディスク1の種類の判別
も含み、判別されたメーカ毎に予め設定されている係数
a,c,eに対して種類による一定値ε、η、δを乗算
した値を考慮してピークパルス幅θ(v)、オフパルス
幅xn(v)及び最適記録パワーPwo(v)を算出す
るので、用いる光ディスク1に関してそのメーカ及びそ
の光ディスク1の種類に違いがあっても適正に対応する
ことができる。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、記録時に
は基本的に光ディスクを記録時回転制御手段によりCA
V方式に従い所定回転数で回転駆動させるので、記録速
度を向上させることができ、この際、記録時の線速度の
変化に応じて発光波形更新演算手段により記録パルス幅
を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記
録パワーPwo(v)を随時算出し、その演算結果に基
づき光源の発光波形を記録時発光波形制御手段により制
御しながら記録を行わせるようにしたので、CAV方式
に従い、記録時の線速度に変化があって、常に安定した
記録条件での情報の記録を行わせることができる。
【0111】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加えて、最適記録パワーPwo(v)が光源
の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラ
ック領域では本来の所定回転数によるCAV方式に記録
を行わせるが、越えるトラック領域では線速度vに変化
を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行
わせるようにしたので、光源の所定の上限値にて継続し
て記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い
光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用い
た場合でも、必要最低限の記録速度の低下だけで適正に
対応することができる。
【0112】請求項3記載の発明によれば、基本的には
請求項1記載の発明の場合と同様であるが、光ディスク
をいわゆるZCLV方式で回転させて記録を行わせる場
合でも、最適な記録パルス幅を規定する値θと最適なパ
ワー比ΔPとの設定、及び、試し書きによる最適記録パ
ワーPwoの決定は、所定半径位置の所定線速度の場合
に基づき1回行えばよく、後は、対象となる記録ゾーン
の線速度vに応じて記録パルス幅を規定する値θ
(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo
(v)を算出設定することにより、ZCLV方式に関し
ても、常に安定した記録条件で情報の記録を行わせるこ
とができる。
【0113】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明に加えて、最適記録パワーPwo(v)が光源
の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾー
ン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線速
度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では
線速度vをゾーンによって変化させない一定線速度によ
り記録を行わせるようにしたので、光源の所定の上限値
にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大
出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディ
スクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下に
て対応可能となる。
【0114】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4の何れか一に記載の光ディスク装置において、予
め光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該
光ディスクの製造元を判別し、判別された製造元毎に予
め設定されている係数を考慮して記録パルス幅を規定す
る値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワー
Pwo(v)を算出するようにしたので、用いる光ディ
スクに関してその製造元に違いがあっても適正に対応す
ることができる。
【0115】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の光ディスク装置において、製造元判別手段による判
別に、光ディスクの種類の判別も含み、判別された製造
元毎に予め設定されている係数に対して種類による一定
値を乗算した値を考慮して記録パルス幅を規定する値θ
(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo
(v)を算出するようにしたので、用いる光ディスクに
関してその製造元及びそのディスクの種類に違いがあっ
ても適正に対応することができる。
【0116】請求項7記載の発明によれば、記録時には
基本的に書換え記録可能な光ディスクを記録時回転制御
手段によりCAV方式に従い所定回転数で回転駆動させ
るので、記録速度を向上させることができ、この際、記
録時の線速度の変化に応じて発光波形更新演算手段によ
りピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及
び最適記録パワーPwo(v)を随時算出し、その演算
結果に基づき光源の発光波形を記録時発光波形制御手段
により制御しながら記録を行わせるようにしたので、C
AV方式に従い、記録時の線速度に変化があって、常に
安定した記録条件で情報の記録を行わせることができ
る。
【0117】請求項8記載の発明によれば請求項7記載
の発明に加えて、最適記録パワーPwo(v)が光源の
所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラッ
ク領域では本来の所定回転数によるCAV方式に記録を
行わせるが、越えるトラック領域では線速度vに変化を
生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わ
せるようにしたので、光源の所定の上限値にて継続して
記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光
源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた
場合でも、必要最低限の記録速度の低下だけで適正に対
応することができる。
【0118】請求項9記載の発明によれば、基本的には
請求項7記載の発明の場合と同様であるが、書換え記録
可能な光ディスクをいわゆるZCLV方式で回転させて
記録を行わせる場合、最適なピークパルス幅θとオフパ
ルス幅xnとの設定、及び、試し書きによる最適記録パ
ワーPwoの決定は、所定半径位置の所定線速度の場合
に基づき1回行えばよく、後は、対象となる記録ゾーン
の線速度vに応じてピークパルス幅θ(v)、オフパル
ス幅xn(v)及び最適記録パワーPwo(v)を算出
設定することにより、ZCLV方式に関しても、常に安
定した記録条件で情報の記録を行わせることができる。
【0119】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明に加えて、最適記録パワーPwo(v)が光
源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾ
ーン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線
速度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域で
は線速度vをゾーンによって変化させない一定線速度に
より記録を行わせるようにしたので、光源の所定の上限
値にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最
大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光デ
ィスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下
だけで適正に対応することができる。
【0120】請求項11記載の発明によれば、請求項7
ないし10の何れか一に記載の光ディスク装置におい
て、予め光ディスクに記録されている識別コードに基づ
き当該光ディスクの製造元を判別し、判別された製造元
毎に予め設定されている係数を考慮してピークパルス幅
θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワー
Pwo(v)を算出するようにしたので、用いる光ディ
スクに関してその製造元に違いがあっても適正に対応す
ることができる。
【0121】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の光ディスク装置において、製造元判別手段によ
る判別に、光ディスクの種類の判別も含み、判別された
製造元毎に予め設定されている係数に対して種類による
一定値を乗算した値を考慮してピークパルス幅θ
(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
wo(v)を算出するようにしたので、用いる光ディス
クに関してその製造元及びそのディスクの種類に違いが
あっても適正に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す情報記録再生
装置の構成例の概略ブロック図である。
【図2】光ディスクのエリア構成を示す説明図である。
【図3】記録処理例を示す概略フローチャートである。
【図4】本発明の第二の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図5】本発明の第三の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図6】本発明の第四の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図7】本発明の第五の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図8】本発明の第六の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図9】本発明の第七の実施の形態の記録処理例を示す
概略フローチャートである。
【図10】本発明の第八の実施の形態の記録処理例を示
す概略フローチャートである。
【図11】本発明の第九の実施の形態の記録処理例を示
す概略フローチャートである。
【図12】本発明の第十の実施の形態の記録処理例を示
す概略フローチャートである。
【図13】CD−Rの場合のライトストラテジ等を示す
説明図である。
【図14】マーク形状を示す説明図である。
【図15】CD−RWの場合のライトストラテジ等を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 回転駆動手段 S4 設定手段 S5 試し書き手段 S6 基準最適記録パワー決定手段 S7 記録時回転制御手段 S8 発光波形更新演算手段 S9 記録時光源制御手段 S10 判断手段 S13 記録時回転制御手段 S14 記録時光源制御手段 S22 発光波形更新演算手段 S23 記録時回転制御手段 S24 記録時光源制御手段 S25 記録時回転制御手段 S26 記録時光源制御手段 S31 製造元判別手段 S33 発光波形更新演算手段 S54 設定手段 S55 試し書き手段 S56 基準最適記録パワー決定手段 S57 記録時回転制御手段 S58 発光波形更新演算手段 S59 記録時光源制御手段 S60 判断手段 S63 記録時回転制御手段 S64 記録時光源制御手段 S72 発光波形更新演算手段 S73 記録時回転制御手段 S74 記録時光源制御手段 S75 記録時回転制御手段 S76 記録時光源制御手段 S81 製造元判別手段 S83 発光波形更新演算手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能な光ディスクに照射する光を発
    する光源と、 前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、 前記光ディスクの所定半径位置のトラック上で前記光デ
    ィスクを所定線速度で回転させた場合の前記光源の最適
    な記録パルス幅を規定する値θと記録パルスにおいてパ
    ワーを大きくした先端部分のエキストラパルスの最適な
    パワー比ΔPとを予め設定する設定手段と、 記録に先立ち、前記設定手段により設定された記録パル
    ス幅を規定する値θとパワー比ΔPとを用いるとともに
    前記光ディスクを前記所定半径位置のトラック上で前記
    回転駆動手段により所定線速度で回転させながらステッ
    プ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回
    数の試し書きを行う試し書き手段と、 この試し書き手段により試し書きされたデータを再生し
    その再生信号の特性値に基づき最適記録パワーPwoを
    決定する基準最適記録パワー決定手段と、 情報の記録時に前記光ディスクを前記回転駆動手段によ
    り所定回転数で回転駆動させる記録時回転制御手段と、 情報の記録時に前記記録パルス幅を規定する値θ、パワ
    ー比ΔP及び前記基準最適記録パワー決定手段により決
    定された最適記録パワーPwoに対して各々前記光ディ
    スク上の対象となるトラックにおける線速度vに応じて
    補正を加えた記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワ
    ー比ΔP(v)及び最適記録パワーPwo(v)を随時
    算出する発光波形更新演算手段と、 この発光波形更新演算手段により随時算出される記録パ
    ルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び
    最適記録パワーPwo(v)に基づき前記光源の発光波
    形を制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段
    と、を備える光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 トラックにおける線速度vに応じて前記
    発光波形更新演算手段により算出される前記最適記録パ
    ワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に達するか
    否かを判断する判断手段を備え、 前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最
    適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
    達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを
    前記回転駆動手段により一定線速度で回転駆動させるよ
    うに切換える請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 記録可能な光ディスクの記録面を半径方
    向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速度がほぼ
    一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前記光デ
    ィスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク装置で
    あって、 前記光ディスクに照射する光を発する光源と、 前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、 前記光ディスクの所定半径位置のトラック上で前記光デ
    ィスクを所定線速度で回転させた場合の前記光源の最適
    な記録パルス幅を規定する値θと記録パルスにおいてパ
    ワーを大きくした先端部分のエキストラパルスの最適な
    パワー比ΔPとを予め設定する設定手段と、 記録に先立ち、前記設定手段により設定された記録パル
    ス幅を規定する値θとパワー比ΔPとを用いるとともに
    前記光ディスクを前記所定半径位置のトラック上で前記
    回転駆動手段により所定線速度で回転させながらステッ
    プ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回
    数の試し書きを行う試し書き手段と、 この試し書き手段により試し書きされたデータを再生し
    その再生信号の特性値に基づき最適記録パワーPwoを
    決定する基準最適記録パワー決定手段と、 情報の記録時に前記光ディスクを各ゾーン内でほぼ所定
    線速度となるように前記回転駆動手段によりゾーン毎に
    異なる回転速度で回転駆動させる記録時回転制御手段
    と、 情報の記録時に前記記録パルス幅を規定する値θ、パワ
    ー比ΔP及び前記基準最適記録パワー決定手段により決
    定された最適記録パワーPwoに対して各々前記光ディ
    スク上の対象となる記録ゾーンの線速度vに応じて補正
    を加えた記録パルス幅を規定する値θ(v)、パワー比
    ΔP(v)及び最適記録パワーPwo(v)を随時算出
    する発光波形更新演算手段と、 この発光波形更新演算手段により随時算出される記録パ
    ルス幅を規定する値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び
    最適記録パワーPwo(v)に基づき前記光源の発光波
    形を制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段
    と、を備える光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ゾーンにおける線速度vに応じて前記発
    光波形更新演算手段により算出される前記最適記録パワ
    ーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に達するか否
    かを判断する判断手段を備え、 前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最
    適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
    達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスク
    を前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録
    パワーPwo(v)となる線速度で回転駆動させるよう
    に切換える請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 予め前記光ディスクに記録されている識
    別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する製
    造元判別手段を備え、 前記発光波形更新演算手段は、記録パルス幅を規定する
    値θ(v)、パワー比ΔP(v)及び最適記録パワーP
    wo(v)を線速度vと前記製造元判別手段により判別
    された製造元毎に予め設定されている係数とを用いて算
    出する請求項1ないし4の何れか一に記載の光ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】 前記製造元判別手段による判別は、前記
    光ディスクの種類の判別を含み、 前記発光波形更新演算手段は、前記製造元判別手段によ
    り判別された光ディスクの種類に応じて前記係数に或る
    一定値を乗算した値を用いる請求項5記載の光ディスク
    装置。
  7. 【請求項7】 書換え記録可能な光ディスクに照射する
    光を発する光源と、 前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、 前記光ディスクの所定半径位置のトラック上で前記光デ
    ィスクを所定線速度で回転させた場合の前記光源のマル
    チ記録パルスにおける先頭の最適なピークパルス幅θと
    最後尾のオフパルス幅xnとを予め設定する設定手段
    と、 記録に先立ち、前記設定手段により設定されたピークパ
    ルス幅θとオフパルス幅xnとを用いるとともに前記光
    ディスクを前記所定半径位置のトラック上で前記回転駆
    動手段により所定線速度で回転させながらステップ毎に
    異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試
    し書きを行う試し書き手段と、 この試し書き手段により試し書きされたデータを再生し
    その再生信号の特性値に基づき最適記録パワーPwoを
    決定する基準最適記録パワー決定手段と、 情報の記録時に前記光ディスクを前記回転駆動手段によ
    り所定回転数で回転駆動させる記録時回転制御手段と、 情報の記録時に前記ピークパルス幅θ、オフパルス幅x
    n及び前記基準最適記録パワー決定手段により決定され
    た最適記録パワーPwoに対して各々前記光ディスク上
    の対象となるトラックにおける線速度vに応じて補正を
    加えたピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn
    (v)及び最適記録パワーPwo(v)を随時算出する
    発光波形更新演算手段と、 この発光波形更新演算手段により随時算出されるピーク
    パルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記
    録パワーPwo(v)に基づき前記光源のマルチ記録パ
    ルスによる発光波形を制御しながら記録を行わせる記録
    時光源制御手段と、を備える光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 トラックにおける線速度vに応じて前記
    発光波形更新演算手段により算出される前記最適記録パ
    ワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に達するか
    否かを判断する判断手段を備え、 前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最
    適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
    達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを
    前記回転駆動手段により一定線速度で回転駆動させるよ
    うに切換える請求項7記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 書換え記録可能な光ディスクの記録面を
    半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速度
    がほぼ一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前
    記光ディスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク
    装置であって、 前記光ディスクに照射する光を発する光源と、 前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、 前記光ディスクの所定半径位置のトラック上で前記光デ
    ィスクを所定線速度で回転させた場合の前記光源のマル
    チ記録パルスにおける先頭の最適なピークパルス幅θと
    最後尾のオフパルス幅xnとを予め設定する設定手段
    と、 記録に先立ち、前記設定手段により設定されたピークパ
    ルス幅θとオフパルス幅xnとを用いるとともに前記光
    ディスクを前記所定半径位置のトラック上で前記回転駆
    動手段により所定線速度で回転させながらステップ毎に
    異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試
    し書きを行う試し書き手段と、 この試し書き手段により試し書きされたデータを再生し
    その再生信号の特性値に基づき最適記録パワーPwoを
    決定する基準最適記録パワー決定手段と、 情報の記録時に前記光ディスクを各ゾーン内でほぼ所定
    線速度となるように前記回転駆動手段によりゾーン毎に
    異なる回転速度で回転駆動させる記録時回転制御手段
    と、 情報の記録時に前記ピークパルス幅θ、オフパルス幅x
    n及び前記基準最適記録パワー決定手段により決定され
    た最適記録パワーPwoに対して各々前記光ディスク上
    の対象となる記録ゾーンの線速度vに応じて補正を加え
    たピークパルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及
    び最適記録パワーPwo(v)を随時算出する発光波形
    更新演算手段と、 この発光波形更新演算手段により随時算出されるピーク
    パルス幅θ(v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記
    録パワーPwo(v)に基づき前記光源のマルチ記録パ
    ルスによる発光波形を制御しながら記録を行わせる記録
    時光源制御手段と、を備える光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 ゾーンにおける線速度vに応じて前記
    発光波形更新演算手段により算出される前記最適記録パ
    ワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に達するか
    否かを判断する判断手段を備え、 前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最
    適記録パワーPwo(v)が前記光源の所定の上限値に
    達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスク
    を前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録
    パワーPwo(v)となる線速度で回転駆動させるよう
    に切換える請求項9記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 予め前記光ディスクに記録されている
    識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する
    製造元判別手段を備え、 前記発光波形更新演算手段は、ピークパルス幅θ
    (v)、オフパルス幅xn(v)及び最適記録パワーP
    wo(v)を線速度vと前記製造元判別手段により判別
    された製造元毎に予め設定されている係数とを用いて算
    出する請求項7ないし10の何れか一に記載の光ディス
    ク装置。
  12. 【請求項12】 前記製造元判別手段による判別は、前
    記光ディスクの種類の判別を含み、 前記発光波形更新演算手段は、前記製造元判別手段によ
    り判別された光ディスクの種類に応じて前記係数に或る
    一定値を乗算した値を用いる請求項11記載の光ディス
    ク装置。
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