JP2003115110A - レーザパワー制御方法、光ディスク記録装置および光ディスク - Google Patents

レーザパワー制御方法、光ディスク記録装置および光ディスク

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JP2003115110A
JP2003115110A JP2001304584A JP2001304584A JP2003115110A JP 2003115110 A JP2003115110 A JP 2003115110A JP 2001304584 A JP2001304584 A JP 2001304584A JP 2001304584 A JP2001304584 A JP 2001304584A JP 2003115110 A JP2003115110 A JP 2003115110A
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recording
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linear velocity
optical disc
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Keiji Matsumoto
圭史 松本
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    • G11B7/00736Auxiliary data, e.g. lead-in, lead-out, Power Calibration Area [PCA], Burst Cutting Area [BCA], control information

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録線速度での記録が可能であり、各
記録線速度において高品位のデータ記録を行うことがで
きる光ディスク記録装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク記録装置において、記録線速
度に応じた記録レーザパワー値の制御を行う。具体的に
は、記録レーザパワー値を検出し、検出した記録レーザ
パワー値の目標値を記録線速度に応じた値に制御する。
記録線速度と、記録レーザパワー値との関係は、本番記
録前に予めOPC等を行う際に求めておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R(Compac
t Disc−Recordable)ディスクやCD−RW(Compact
Disc−ReWritable)ディスクといった光ディスクにデー
タ記録を行うためのレーザパワー制御方法、光ディスク
記録装置および光ディスクに関わる。
【0002】
【従来の技術】CD−RやCD−RWといった光ディス
クにデータ記録を行うための光ディスク記録装置が各種
提供されているが、データ記録の方式としては、ディス
ク回転数を一定として駆動するCAV(Constant Angul
ar Velocity)方式と、ディスクの線速度を一定にして
駆動するCLV(Constant Linear Velocity)方式があ
る。
【0003】このうち、CAV方式は、ディスクの回転
数が一定で、複雑な回転駆動制御を行う必要がないた
め、より高速な記録を行うための方式として広く採用さ
れつつある。ただしCAV方式では、ディスクの回転数
が一定である一方、ディスクのトレース長(記録線速
度)はディスクの位置によって変わる。例えばディスク
の最内周における記録線速度を標準速度の4倍速と設定
した場合、ディスクの最外周における記録線速度は標準
速の10倍速に達する。また、ディスクの最内周で記録
線速度を8倍速とすると、ディスクの最外周では20倍
速になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、CAV方
式を採用した光ディスク記録装置では、記録位置が内周
側から外周側になるにつれて記録線速度が大きくなって
いくため、従来のCAV方式の光ディスク記録装置で
は、記録位置に応じて、記録レーザパワー値を変化さ
せ、記録線速度の変化に伴う記録品位の劣化を抑制して
いる。
【0005】しかし、記録位置に応じて、すなわち記録
線速度に応じて記録レーザパワー値を変化させた場合で
あっても、記録品位が悪化してしまう問題が生じてい
た。また、近年の記録高速化に伴い、CAV方式では最
内周位置と最外周位置とでの記録線速度の差がより大き
くなっており、上記のような記録品位の悪化がより顕著
なものとなるおそれがある。
【0006】本発明は、以上の点を考慮して行われたも
のであり、複数の記録線速度でデータ記録が可能な光デ
ィスク記録装置において、各々の記録線速度でより高品
位な記録を行うことができるレーザパワー制御方法、光
ディスク記録装置、並びに光ディスクを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係るレーザパワー制御方法は、光ディ
スクの本番の記録に先立ち、当該光ディスクに対してテ
スト記録を行うテスト記録ステップと、前記光ディスク
における前記テスト記録された領域の再生信号を取得す
る再生ステップと、複数の記録線速度と、各々の記録線
速度において目標となる記録品位に関するパラメータと
の関係を表す速度−パラメータ特性情報を取得するパラ
メータ特性取得ステップと、前記テスト記録領域の再生
信号と前記速度−パラメータ特性情報とに基づいて、複
数の記録線速度と記録レーザパワーとの関係を表す速度
−パワー特性情報を導出する導出ステップと、本番の記
録の際に、前記速度−パワー特性情報にしたがって前記
光ディスクに照射するレーザパワーを制御する制御ステ
ップとを具備することを特徴としている。
【0008】この方法では、本番の記録前にテスト記録
を行い、このテスト記録の再生信号と、複数の記録線速
度と各々の記録線速度において目標となる記録品位に関
するパラメータとの関係を用い、複数の記録線速度に対
応した好適なレーザパワー値との関係を求めている。す
なわち、複数の記録線速度に応じた目標となる記録品位
に関するパラメータを利用して、複数の記録線速度とこ
れらの速度に対応した好適なレーザパワーとの関係を導
出することができる。したがって、例えばCAV記録の
ように記録線速度が変動する記録を行う場合であって
も、本番の記録前に、速度変動を考慮したより適正な記
録線速度とレーザパワーとの対応関係を導出することが
でき、この結果、記録線速度が変動する場合であっても
より高品位な記録を安定して行えるようになる。
【0009】また、本発明の別態様のレーザパワー制御
方法は、光ディスクに対して指定された記録線速度より
も低い記録線速度で記録する時には前記光ディスクを一
定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射して情報
を記録し、前記指定された記録線速度に達した後は当該
指定された記録線速度での記録が実行されるように前記
光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ光を照射
して情報を記録する場合に、前記光ディスクに照射する
レーザ光のパワーを制御する方法であって、前記光ディ
スクの本番の記録に先立ち、当該光ディスクに対してテ
スト記録を行うテスト記録ステップと、前記光ディスク
における前記テスト記録された領域の再生信号を取得す
る再生ステップと、前記指定された記録線速度に対応す
る目標となる記録品位に関するパラメータ値を取得する
パラメータ取得ステップと、前記テスト記録領域の再生
信号と、前記目標となる記録品位に関するパラメータ値
とに基づいて、記録線速度と記録レーザパワーとの関係
を表す速度−パワー特性情報を導出する導出ステップ
と、本番の記録の際に、前記速度−パワー特性情報にし
たがって前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御
する制御ステップとを具備することを特徴としている。
【0010】この方法では、いわゆるパーシャルCAV
方式で記録を行う場合に、本番の記録前にその最高記録
線速度であるCLV領域の記録線速度に対応した記録品
位に関するパラメータを用いて、記録線速度と好適なレ
ーザパワーとの対応関係を導出するようにしている。し
たがって、パーシャルCAV方式で記録する場合に、ユ
ーザ等によって指定された最高記録線速度、すなわちレ
ーザパワー制御に精度が要求される高速記録時に好適な
レーザパワー値を導出することができ、より高品位な記
録を安定して行えるようになる。
【0011】また、本発明の他の態様のレーザパワー制
御方法は、光ディスクにレーザ光を照射して情報を記録
している時に、照射するレーザ光のパワーを制御する方
法であって、前記光ディスクからの戻り光に関する値を
検出する戻り光検出ステップと、前記光ディスクに対し
て実施される記録の記録線速度を取得する線速度取得ス
テップと、前記検出された戻り光に関する値と、前記取
得された記録線速度とに基づいて前記光ディスクに対し
て照射すべきレーザ光のパワーを制御する制御ステップ
とを具備することを特徴としている。
【0012】この方法では、本番の記録時に光ディスク
からの戻り光に関する値を検出し、該戻り光に関する値
と、その時の記録線速度とに基づいてレーザパワーを制
御している。すなわち、本番の記録状況を反映したレー
ザパワー制御を行うことができる。また、この方法で
は、記録線速度を取得し、該記録線速度をレーザパワー
値を決定するために用いるようにしているので、CAV
記録等のように記録速度が変動する場合にもその記録変
動に対応したレーザパワー制御を行うことができる。
【0013】また、本発明のその他の態様のレーザパワ
ー制御方法は、光ディスクに対して指定された記録線速
度よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディス
クを一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射し
て情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した後
は当該指定された記録線速度での記録が実行されるよう
に前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ光
を照射して情報を記録する場合に、前記光ディスクに照
射するレーザ光のパワーを制御する方法であって、前記
光ディスクからの戻り光に関する値を検出する検出ステ
ップと、2以上の記録線速度と、各々の記録線速度にお
いて目標となる戻り光に関する値との対応関係を取得す
る取得ステップと、前記取得した対応関係を参照し、前
記指定された記録線速度に対応する戻り光に関する値を
目標値として取得する目標値取得ステップと、前記目標
値として取得した戻り光に関する値に、前記検出ステッ
プで検出された戻り光に関する値が一致するように前記
光ディスクに照射するレーザパワーを制御する制御ステ
ップとを具備することを特徴としている。
【0014】この方法では、いわゆるパーシャルCAV
方式で記録を行う場合に、本番の記録時に、その最高記
録線速度であるCLV領域の記録線速度に対応した目標
値を設定し、本番の記録時に得られる光ディスクからの
戻り光に関する値がその設定目標値に一致するようレー
ザパワーを制御している。したがって、パーシャルCA
V方式で記録する場合に、ユーザ等によって指定された
最高記録線速度に応じた好適なレーザパワー制御を行う
ことができ、より高品位な記録を安定して行えるように
なる。
【0015】また、本発明に係る光ディスク記録装置
は、光ディスクの本番の記録に先立ち、当該光ディスク
に対してテスト記録を行うテスト記録手段と、前記光デ
ィスクにおける前記テスト記録された領域の再生信号を
取得する再生手段と、複数の記録線速度と、各々の記録
線速度において目標となる記録品位に関するパラメータ
との関係を表す速度−パラメータ特性情報を取得するパ
ラメータ特性取得手段と、前記テスト記録領域の再生信
号と前記速度−パラメータ特性情報とに基づいて、複数
の記録線速度と記録レーザパワーとの関係を表す速度−
パワー特性情報を導出する導出手段と、本番の記録の際
に、前記速度−パワー特性情報にしたがって前記光ディ
スクに照射するレーザパワーを制御する制御手段とを具
備することを特徴としている。
【0016】また、本発明の別態様の光ディスク記録装
置は、光ディスクに対して指定された記録線速度よりも
低い記録線速度で記録する時には前記光ディスクを一定
の回転速度で回転させながらレーザ光を照射して情報を
記録し、前記指定された記録線速度に達した後は当該指
定された記録線速度での記録が実行されるように前記光
ディスクの回転速度を変動させながらレーザ光を照射し
て情報を記録する光ディスク記録装置であって、前記光
ディスクの本番の記録に先立ち、当該光ディスクに対し
てテスト記録を行うテスト記録手段と、前記光ディスク
における前記テスト記録された領域の再生信号を取得す
る再生手段と、前記指定された記録線速度に対応する目
標となる記録品位に関するパラメータ値を取得するパラ
メータ取得手段と、前記テスト記録領域の再生信号と前
記目標となる記録品位に関するパラメータ値とに基づい
て、記録線速度と記録レーザパワーとの関係を表す速度
−パワー特性情報を導出する導出手段と、本番の記録の
際に、前記速度−パワー特性情報にしたがって前記光デ
ィスクに照射するレーザパワーを制御する制御手段とを
具備することを特徴としている。
【0017】また、本発明の他の態様の光ディスク記録
装置は、光ディスクに対してレーザ光を照射して情報を
記録する光ディスク記録装置であって、前記光ディスク
からの戻り光に関する値を検出する検出手段と、前記光
ディスクに対して実施される記録の記録線速度を取得す
る線速度取得手段と、前記検出された戻り光に関する値
と、前記取得された記録線速度とに基づいて前記光ディ
スクに対して照射すべきレーザ光のパワーを制御する制
御手段とを具備することを特徴としている。
【0018】また、本発明のその他の態様の光ディスク
記録装置は、光ディスクに対して指定された記録線速度
よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディスク
を一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射して
情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した後は
当該指定された記録線速度での記録が実行されるように
前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ光を
照射して情報を記録する光ディスク記録装置であって、
2以上の記録線速度と、各々の記録線速度において目標
となる戻り光に関する値との対応関係を取得する取得手
段と、前記取得した対応関係を参照し、前記指定された
記録線速度に対応する戻り光に関する値を目標値として
取得する目標値取得手段と、前記目標値として取得した
戻り光に関する値に、前記検出ステップで検出された戻
り光に関する値が一致するように前記光ディスクに照射
するレーザパワーを制御する制御手段とを具備すること
を特徴としている。
【0019】また、本発明に係る光ディスクは、レーザ
光が照射されることにより情報が記録される円盤状の光
ディスクであって、当該光ディスクの記録面に形成され
る色素膜は、当該記録面における内周側の位置よりも外
周側の位置の膜厚が小さくなっていることを特徴として
いる。
【0020】この構成によれば、例えばCAV記録方式
のように光ディスクの外周側の位置での記録線速度が内
周側の位置での記録線速度より大きくなるといった記録
を行う場合に、該線速度の変動を考慮した厚みで色素膜
が形成されているので、記録装置側でのレーザパワー制
御を簡略化した場合にも、記録品位の低下を抑制するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。 A:第1実施形態 A−1:本実施形態の特徴 まず、本実施形態に係る光ディスク記録装置についての
具体的な説明に先立ち、本発明の特徴を説明する。上述
したように従来のCAV方式の光ディスク記録方式で
は、記録レーザパワー値を記録線速度に応じて制御し、
記録線速度の変動に伴う記録品位の悪化を抑制してい
た。
【0022】ここで、図1を用いて従来の光ディスク記
録装置における具体的な記録レーザパワーの制御につい
て説明する。図1は、従来の光ディスク記録装置におい
て、データ記録を実行する際のレーザパワー制御の概要
を示す図である。同図に示すように、レーザパワーの制
御内容は、本番記録の準備段階として行うOPC(Opti
mum Power Control)に係る制御8−1と、本番記録時
に行うLPC(Laser Power Control)に係る制御8−
2とに大別される。
【0023】はじめにOPCに係る制御8−1の内容を
具体的に説明する。OPCは、本番記録を行うためのレ
ーザパワー値を決定するために実行するものである。光
ディスク記録装置は、セットされた光ディスク99の所
定領域(OPC用領域)に対し、記録レーザパワー値を
数段階に順次変化させながらテスト記録を行う(ステッ
プS81)。次いで、テスト記録を行った領域を再生し
て得られる信号から再生信号のアシンメトリ度(ベータ
値:β値)を検出する(ステップS82)。
【0024】ここでβ値は、記録品位を表すC1エラー
値と相関性があるため、予め実験等により記録品位が良
くなる、すなわちC1エラー値が小さくなるβ値(ター
ゲットβ値)を求めておけば、ターゲットβ値との差分
値から記録品位を判断することができる。
【0025】図2は、OPCを実行して得られる、記録
レーザパワー値とβ値との関係を例示するグラフであ
る。光ディスク記録装置は、このようなグラフについて
一次関数近似を行い、記録レーザパワー値とβ値との関
係を解析する。そして、予め求めたターゲットβ値に対
応する記録レーザパワー値を算出、決定する(ステップ
S83)。
【0026】図1に戻り、LPCに係る制御8−2の内
容を具体的に説明する。LPCは、記録を行うための光
レーザの出力(記録レーザパワー値)が、一定になるよ
うに実行するものである。光ディスク記録装置は、OP
Cにより決定した記録レーザパワー値となるように光レ
ーザの出力を調整して、実際のデータ記録を開始させる
(ステップS85)。
【0027】そして、実際のデータ記録を開始した後
は、レーザパワー値を一定に保つべく、レーザ光の強度
をダイオード等によりモニタリングし、モニタ結果が一
定になるようにレーザパワー値の制御を行う。
【0028】ところで、上述したように、従来の装置に
おいては、OPC時に使用するターゲットβ値は、予め
実験等で求めた固定値を使用することとしていた。本発
明者は、このターゲットβ値に注目し、このターゲット
β値を固定値としていたことが記録線速度の変化に伴う
記録品位の悪化の要因になっているのではと考えた。す
なわち、記録線速度によって、記録品位(C1エラー
値)とベータ値の相関関係は異なり、各々の記録線速度
によって最適なターゲットβ値は異なるのではないかと
考えた。そして、様々な記録線速度ごとに様々なターゲ
ットβ値を設定して記録する記録実験を行った。
【0029】この実験の結果、各々の記録線速度により
高品位の記録が得られるターゲットβ値は異なることが
わかった。
【0030】図3は、実験結果の一部を示すグラフであ
り、様々な条件下で記録した領域を再生して得られるβ
値とC1エラー値との関係を示すグラフである。同図に
示すように、記録速度を標準速度の8倍速、12倍速、
…と変化させた場合、C1エラーの値がより小さくなる
β値(ターゲットβ値の最適値)は変化する。
【0031】図4は、このような記録実験から求めたタ
ーゲットβ値の値と記録線速度の値との関係を示すグラ
フである。このように記録線速度とターゲットβ値の最
適値との間には関連性があることもわかった。
【0032】A−2:構成 本発明は以上のような、記録線速度と、記録品位に関す
るパラメータの一つであるターゲットβ値との関係を考
慮したものである。以下、このような本発明の一実施形
態に係る光ディスク記録装置について詳細に説明する。
【0033】図5は、本発明の一実施形態に係る光ディ
スク記録装置100の構成図である。この光ディスク記
録装置100は、光ピックアップ10、スピンドルモー
タ11、RFアンプ12、サーボ回路13、アドレス検
出回路14、デコーダ15、制御部16、エンコーダ1
7、ストラテジ回路18、レーザドライバ19、レーザ
パワー制御回路20、周波数発生器21、エンベロープ
検出回路22、C1エラー検出回路23、β検出回路2
4を備えている。
【0034】スピンドルモータ11は、データ記録を行
うための光ディスク(本実施形態ではCD−Rディス
ク)99を回転駆動するためのモータである。光ピック
アップ10は、レーザダイオード、レンズやミラー等の
光学系、および戻り光受光素子を有しており、記録およ
び再生時にはレーザ光を光ディスク99に対して照射
し、光ディスク99からの戻り光を受光して受光信号で
あるEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調され
たRF信号をRFアンプ12に出力する。また、光ピッ
クアップ10は、モニタダイオードを有し、光ディスク
99の戻り光によってモニタダイオードに電流が流れる
と、この電流量に対応する信号がレーザパワー制御回路
20に供給される。
【0035】RFアンプ12は、光ピックアップ10か
ら供給されたEFM変調されたRF信号を増幅し、増幅
後のRF信号をサーボ回路13、アドレス検出回路1
4、エンベロープ検出回路22、β検出回路24および
デコーダ15に出力する。
【0036】デコーダ15は、再生時にはRFアンプ1
2から供給されるEFM変調されたRF信号をEFM復
調して再生データを生成する。また、デコーダ15は、
記録時には、テスト記録を行った領域を再生する際にR
Fアンプ12から供給されたRF信号をEFM復調す
る。このEFM復調したRF信号により、C1エラー検
出回路23は、C1エラーの値を検出し、制御部16に
出力する。
【0037】C1エラー検出回路23は、EFM復調さ
れた信号に対してCIRC(CrossInterleaved Read So
lomon Code)と呼ばれる誤り訂正符号を用いたエラー訂
正を行い、1サブコードフレーム(98EFMフレー
ム)の中で1回目のエラー訂正ができないフレームの個
数、すなわちC1エラーの回数を検出する。
【0038】β検出回路24は、RFアンプ12から供
給されるEFM変調されたRF信号から再生信号品位に
関するパラメータとしてβ(アシンメトリ)値を算出
し、算出結果を制御部16に出力する。ここで、β値は
EFM変調された信号波形のピークレベルをa、ボトム
レベルをbとすると、(a+b)/(a−b)の式から
求められる。
【0039】アドレス検出回路14は、RFアンプ12
から供給されたEFM信号からウォブル信号成分を抽出
し、ウォブル信号成分に含まれるディスクアドレス位置
を表すアドレス時間情報を復号し、制御部16に出力す
る。CD−Rディスクには、アドレス時間情報が一定の
間隔ごとに予め記録されているため、制御部16は、復
号したアドレス時間情報が供給されるタイミングを検出
することにより、ディスク線速度を算出することができ
る。
【0040】エンベロープ検出回路22は、光ディスク
99にデータ記録を行う場合に、たとえば未記録の領域
をサーチするために、RFアンプ12から供給されるE
FM信号のエンベロープを検出する。
【0041】サーボ回路13は、スピンドルモータ11
の回転制御および光ピックアップ10のフォーカス制
御、トラッキング制御、送り制御を行う。本実施形態に
係る光ディスク記録装置100は、ユーザによって設定
された所定の角速度で光ディスク99を駆動させるCA
V方式で記録するようになっている。サーボ回路13
は、制御部16から供給される設定角速度を示す制御信
号に基づき、スピンドルモータ11を駆動させる。
【0042】制御部16は、CPUと、ROMやRAM
等から構成されるメモリとを有しており、メモリに予め
格納される制御プログラムに従い、光ディスク記録装置
100の各部を制御する。
【0043】本実施形態に係る光ディスク記録装置10
0では、制御部16は、光ディスク99に対する本番の
記録に先立ち、OPCを実行し、該OPCの結果に基づ
いてレーザパワーを制御して本番の記録を行うように装
置各部を制御する。より具体的には、制御部16は当該
光ディスク記録装置100にセットされた光ディスク9
9の所定の領域に対し、テスト記録を行うように装置各
部を制御する。さらに、制御部16は、上述したテスト
記録された領域を再生している際に得られる信号からβ
検出回路24によって検出されたβ値を取得し、該β値
と記録レーザパワーとの関係を示す特性情報を取得す
る。
【0044】そして、制御部16は取得した特性情報
と、予めメモリに格納されている光ディスク99に対す
る複数の記録線速度の値とターゲットβ値と対応付けた
ターゲットβ値テーブルとに基づいて、記録線速度が変
化するCAV記録時においても、変動する記録線速度に
応じた最適なレーザパワー値のレーザ光が光ピックアッ
プ10から照射されるようにレーザパワー制御回路20
を制御する。ここで、図6は、ターゲットβ値テーブル
の内容を模式的に例示する図である。このようにターゲ
ットβ値テーブルには、複数の記録線速度の範囲と、タ
ーゲットβ値の最適値のデータとが対応付けられて格納
されている。制御部16は、このターゲットβ値テーブ
ルを参照し、変動する記録線速度に応じて最適なレーザ
パワーのレーザ光が照射されるように制御するのであ
る。また、このターゲットβ値テーブルの作成も、当該
光ディスク記録装置100の出荷前の工場等において、
制御部16の制御の下に実行されるようになっている。
なお、制御部16によるレーザパワー制御やターゲット
β値テーブルの作成のための制御の詳細は後述する。
【0045】エンコーダ17は、供給される記録データ
をEFM変調し、ストラテジ回路18に出力する。スト
ラテジ回路18は、エンコーダ17から供給されたEF
M信号に時間軸補正処理等を行い、レーザドライバ19
に出力する。レーザドライバ19は、ストラテジ回路1
8から供給される記録データに応じて変調された信号
と、レーザパワー制御回路20の制御にしたがって、光
ピックアップ10のレーザダイオードを駆動する。
【0046】レーザパワー制御回路20は、光ピックア
ップ10のレーザダイオードから照射されるレーザパワ
ーを制御するものである。図7は、レーザパワー制御回
路20の内容を示すブロック図である。同図に示すよう
に、レーザパワー制御回路20は、モニタ電流検出回路
201と、比較回路202と、制御信号生成回路203
とを備えている。モニタ電流検出回路201は、光ピッ
クアップ10の近傍に設置されるモニタダイオードから
供給される電流信号を検出する回路である。ここで、モ
ニタダイオードに流れる電流量は、光ピックアップ10
から出力されるレーザ光の光量(パワー値)に応じたも
のであるため、モニタ電流検出回路201は光ピックア
ップ10出力されるレーザ光のパワー値を検出すること
になる。
【0047】比較回路202は、モニタ電流検出回路2
01から供給される、レーザパワー値に応じた信号と、
制御部16から供給されるLPC基準値とを比較し、そ
の比較結果を出力する回路である。ここで、制御部16
から供給されるLPC基準値は、予め記録実験等を行う
ことにより求められており、ターゲットβ値テーブル
(図6)の内容に基づき、記録線速度に応じたレーザパ
ワー値のLPC基準値が適宜供給される。
【0048】制御信号出力部203は、比較回路202
から供給される比較結果に基づいた制御信号を生成し、
レーザドライバ19に出力させる。このようなレーザパ
ワー制御回路20の構成により、光ピックアップから出
力されるレーザ光のパワー値は、OPCの結果に基づく
記録線速度に応じた好適なものに制御される。
【0049】A−3:動作 次に、光ディスク記録装置100の動作説明をする。本
実施形態に係る光ディスク記録装置では、上述したよう
に、記録線速度に応じてOPCで用いるターゲットβ値
を変更することにより、レーザパワー値の制御を行うこ
ととしている。このようなターゲットβ値を制御するに
あたっては、制御部16のメモリに記憶されたターゲッ
トβ値テーブル(図6参照)を参照することにより、タ
ーゲットβ値を適宜変更している。
【0050】ここで、どのような記録線速度で、どのよ
うなターゲットβ値を設定することが、より高品位の記
録を可能とするかは、各装置を構成する部品(光ピック
アップ等)や、レーザドライバの回路素子の特性バラツ
キ等に応じて変動することが考えられる。そこで、本実
施形態に係る光ディスク記録装置では、各々の光ディス
ク記録装置を製造した後に、その装置の出荷前に各々の
光ディスク記録装置が、制御部16の制御の下、どのよ
うな記録線速度で、どのようなターゲットβ値を設定す
るのが好適であるかといった記録線速度とターゲットβ
値との関係を求めて、上述したターゲットβ値テーブル
を作成するようにしている。
【0051】以下においては、例えば工場出荷時におい
て実行されるターゲットβ値テーブルの作成処理の内容
を説明し、その後、ユーザの使用時における実際の本番
記録の内容について説明する。
【0052】<ターゲットβ値テーブル作成時の動作>
はじめに、ターゲットβ値テーブルの作成動作について
説明する。ターゲットβ値テーブルの作成処理は、複数
の記録線速度ごとに、複数のターゲットβ値のを設定し
た上で、光ディスクに対してテスト記録を行い、該テス
ト記録の再生結果に基づいて、複数の記録線速度ごと
に、より高品位な記録が行えるターゲットβ値を決定
し、該決定結果に基づいてターゲットβ値テーブルを作
成する。以下、このようなターゲットβ値テーブルの作
成時の動作について、具体例を挙げて説明する。
【0053】図8は、ターゲットβ値テーブル作成時に
おける制御部16の動作内容一例を示すフローチャート
である。工場のオペレータにより光ディスク記録装置1
00に光ディスク99がセットされ、テスト記録開始が
指示されると、制御部16は、光ディスク99を所定の
線速度(ここでは標準速度の8倍速)で駆動させ、テス
ト記録を開始する(ステップSa1)。
【0054】具体的に説明すると、制御部16は、テス
ト記録を行うために、エンコーダ17にテスト記録用の
信号を送出するとともに、レーザパワー制御回路20を
制御して、記録レーザパワー値を予め決められている1
5段階に順次変化させる。このように装置各部を制御し
て、制御部16は、レーザパワー値を変化させる毎に、
1サブコードフレーム分のEFM信号を記録し、合計1
5フレーム分のEFM信号を記録するテスト記録を実行
する。
【0055】その後、制御部16は、当該テスト記録を
行った領域を再生させて得られるC1エラー値およびβ
値を用いて、記録線速度が8倍速のときのターゲットβ
値の最適値Tβ8を決定する(ステップSa2)。
【0056】図9は、この際に得られるC1エラー値
と、β値との関係を示すグラフであるが、制御部16
は、このようなデータについて2次曲線近似を行い、C
1エラー値が小さくなる好適なβ値を、記録線速度が8
倍速のときのターゲットβ値の最適値Tβ8として決定
する。なお、この際に用いるデータ補間法は2次曲線近
似以外でもよく、たとえば最小二乗法、スプライン補間
法を用いてもよい。
【0057】次に、制御部16は、光ディスク99を標
準速度の12倍速の線速度で駆動し、上述した8倍速で
行ったのと同様のテスト記録を行う(ステップSa
3)。この場合も、制御部16は装置各部を制御し、レ
ーザパワー値を15段階に変化させる毎に、1サブコー
ドフレーム分のEFM信号を記録し、合計15フレーム
分のEFM信号を記録するテスト記録を実行する。
【0058】そして、制御部16は、当該テスト記録を
行った領域を再生させて得られるC1エラー値およびβ
値の関係を解析し、記録線速度を12倍速に設定した際
における、ターゲットβ値の最適値Tβ12を決定する
(以上、ステップSa4)。
【0059】以下、制御部16は、光ディスク99を1
6倍速、20倍速の線速度で駆動させて、同様にテスト
記録を行う。そして、記録した場所を再生することによ
り、記録線速度を16倍速、20倍速にした際におけ
る、ターゲットβ値の最適値Tβ16、Tβ20を決定
する。以上、ステップSa5〜Sa8)。
【0060】次に、制御部16は、ディスク99の線速
度Vdisc(=8倍速、12倍速、…)と、上記のように
決定したターゲットβ値の最適値Tβn(n=8、1
2、…)との関係を求める。ここで、ディスク線速度V
discは記録線速度に対応する値となる。図10は、記録
線速度Vdiscとターゲットβ値の最適値TRBnとの関
係をプロットした図である。制御部16は、記録線速度
Vdiscと最適なターゲットβ値の最適値Tβnとの関係
について、以下の一次式を満たす定数A、Bの値を求
め、一次関数近似を行う。
【0061】Tβn=A×Vdisc+B A,B;定数 Tβn;ターゲットβ値の最適値(nは自然数) Vdisc;記録線速度
【0062】このようにして、制御部16は、記録線速
度Vdiscとターゲットβ値の最適値Tβnとの関係式を
求めた後、両パラメータの関係を示すターゲットβ値テ
ーブル(図6参照)を作成し、制御部16内メモリに格
納する(ステップSa9)。以上が、当該光ディスク記
録装置100の出荷前に工場等において実行されるター
ゲットβ値テーブル作成時の動作内容である。
【0063】なお、図6に模式的に示したターゲットβ
値テーブルの内容は、記録線速度が標準速の1倍速から
2倍速のときは値Tβ1をターゲットβ値の最適値とし
て格納している。また、記録線速度が2倍速から3倍速
のときは値Tβ2、記録線速度が3倍速から4倍速のと
きは値Tβ3、…、を格納している例である。
【0064】<ユーザ使用時の動作>次に図11を用い
てユーザ使用時の動作内容を説明する。ユーザによって
光ディスク記録装置100に光ディスク99がセットさ
れ、ディスク記録速度指定の上でデータ記録の開始が指
示されると、制御部16は、本番記録を行う前にOPC
(Optical Power Control)を実行し、データ記録を行
うためのレーザパワー値を決定させる(ステップSb
1)。
【0065】まず、制御部16は、記録線速度を8倍速
に設定してOPCを実行する。この場合、制御部16
は、ターゲットβ値テーブルの内容から記録線速度が8
倍速の時に対応するターゲットβ値を取得し、該ターゲ
ットβ値を使用してOPCを実行する。
【0066】その後、制御部16は、光ディスク99の
所定領域(OPC用領域)にテスト記録を行うべく、光
ディスク記録装置100の各部を制御する。具体的には
エンコーダ17にテスト記録用の信号を送出するととも
に、レーザパワー制御回路20を制御して、記録レーザ
パワー値を予め決められている15段階に順次変化させ
る。このように制御部16は、レーザパワー値を変化さ
せる毎に、1サブコードフレーム分のEFM信号を記録
し、合計15フレーム分のEFM信号を記録するテスト
記録を実行させる。
【0067】そして、制御部16は、テスト記録を行っ
た領域を再生し、該再生信号からβ検出回路24により
検出されるβ値の値を解析することにより、8倍速にタ
ーゲットβ値に対応する最適レーザパワー値を決定する
(ステップSb2)。
【0068】次に、制御部16は、記録線速度を12倍
速として、同様のOPCテスト記録を実行する。そし
て、制御部16は、ターゲットβ値テーブルの内容から
記録線速度が12倍速のときのターゲットβ値を使い、
かかるターゲットβ値に対応するレーザパワー値を決定
する。
【0069】図12は、以上のようなOPCテスト記録
を行った結果、得られる記録レーザパワー値とβ値との
関係の一例を示すグラフである。制御部16は、このグ
ラフに示される記録レーザパワー値とβ値との関係か
ら、記録線速度と記録レーザパワー値との関係を一次関
数近似により求める。この結果、図13中実線で示すよ
うに、記録線速度と、最適な記録が行える記録レーザパ
ワー値との関係を表す情報を求めることができる。
【0070】以上の解析により、記録線速度と最適な記
録レーザパワーとの関係が求まり、制御部16はこの関
係にしたがって記録線速度に応じてレーザパワーを制御
することになるが、レーザパワーの制御は光ピックアッ
プに供給する電流値を制御することにより行われる。以
下、上記のように求めた記録線速度と最適な記録レーザ
パワーとの関係が求まり、制御部16はこの関係にした
がって、レーザパワーを制御する時の具体的な動作につ
いて説明する。
【0071】制御部16は、β値とレーザパワー制御回
路20のモニタ電流検出回路201で検出されるモニタ
電流値Imonとの関係を解析する(ステップSb3)。
具体的には、制御部16は、上述したOPCによるテス
ト記録を実行している際に、レーザパワー制御回路20
のモニタ電流検出回路201で検出されるモニタ電流値
Imonを記録しておく。そして、記録したモニタ電流値
Imon、すなわちレーザパワー値に対応するモニタ電流
値Imonと、再生評価時に得られるβ値との関係式を求め
る。制御部16は、求めたβ値とモニタ電流値Imonと
の関係について、以下の一次式を満たす定数C、Dの値
を求め、一次関数近似を行う。
【0072】Imon=C×β+D C,D;定数 Imon;モニタ電流検出回路201で検出されるモニタ
電流値 β;β値
【0073】制御部16は、このようにして求めたβ値
とモニタ電流値Imonとの関係式をRAM等のワーキン
グエリアに格納する。そして、この関係式を用いて光ピ
ックアップ10への電流供給を制御し、本番の情報記録
を行う(ステップSb6)。制御部16は、OPCを実
行して決定した最適なレーザパワー値のレーザ光が光ピ
ックアップ10から照射されるよう、レーザパワー制御
回路20を制御し、本番の記録を開始する。このような
本番記録が開始されると制御部16は、アドレス検出部
14から検出されるアドレス情報が制御部16に供給さ
れるタイミングを検出し、ディスクの線速度、すなわち
記録線速度を検出する。そして、ターゲットβ値テーブ
ルに格納されている内容から、検出した記録線速度に最
適なターゲットβ値を判別する。また、β値とモニタ電
流値Imonとの関係式から、ターゲットβ値に対応する
モニタ電流値Imonの値を求め、この値をLPCパラメ
ータP1として決定する。そして、制御部16は、LP
CパラメータP1の値をレーザパワー制御回路20の比
較回路202に出力し、記録レーザパワー値の制御を行
う。すなわち、ある記録線速度で記録している時には、
その記録線速度に対応するターゲットβ値を上記関係式
に代入して算出されるモニタ電流値を求め、実際のモニ
タ電流検出回路201から検出されるモニタ電流値が当
該電流値に等しくなるようにレーザパワー値の制御を行
う。このような供給電流の制御により、光ピックアップ
10から出射されるレーザパワー値が制御され、記録線
速度の変動に関わらず最適な強度のレーザ光が光ディス
ク99に照射されるのである。
【0074】以上のように本発明に係る光ディスク記録
装置100によれば、たとえばCAVで高速にデータ記
録を行った場合で、光ディスク99の内周と外周とで記
録線速度が大きく変化するような場合であっても、記録
線速度に応じて最適な強度のレーザ光が光ディスク99
に照射されるように制御することができる。したがっ
て、CAV記録のように記録速度が変動する場合にも、
記録線速度に応じた適正なデータ記録を行うことが担保
される。例えば、最内周の記録線速度が8倍速で最外周
の記録線速度が20倍速のCAV記録を行う場合、従来
の装置のようにターゲットβ値を固定値、8倍速に適し
たターゲットβ値や、20倍速に適したターゲットβ値
とした場合には、図13中破線で示すような特性が得ら
れることになる。すなわち、OPCにおいて、8倍速記
録に最適なターゲットβ値を用いて記録線速度とレーザ
パワー値との関係を求めると、8倍速以外の線速度での
記録時には最適な記録レーザパワーで記録しているわけ
ではないことが分かる。例えば、20倍速での記録時に
は最適なレーザパワー値よりもΔPだけ大きい強度のレ
ーザ光を照射して記録を実行してしまうことになるので
ある。これに対し、本実施形態では、図13中実線で示
すように、8〜20倍速のいずれの記録線速度で記録す
る場合であってもほぼ最適なレーザパワーによる記録を
行えるようになるのである。
【0075】また、出荷される前に各装置ごとにターゲ
ットβ値テーブルが作成されるため、装置ごとに最適な
ターゲットβ値の設定をすることが可能であり、該ター
ゲットβ値を用いたレーザパワー制御を行うことによ
り、個々の装置でより最適なレーザパワー制御を行うこ
とができ、より安定した記録が行えるようになる。
【0076】A−4:変形例 上述した第1実施形態は、本発明の一実施形態にすぎ
ず、本発明の内容を限定するものではなく、本発明の趣
旨の範囲内で任意に変更を加えることができる。たとえ
ば、以下のような変形例があげられる。
【0077】A−4−1:変形例1 上述実施形態では、制御部16のメモリに、記録線速度
の値とターゲットβ値とを対応付けたターゲットβ値テ
ーブルを格納することとしているが、ターゲットβ値テ
ーブルを格納するのではなく、記録線速度の値とターゲ
ットβ値の目標値TRBrefとの関数式(上述実施形態
では、「Tβn=A×Vdisc+B」の式が該当)をメモ
リに格納することとしてもよい。
【0078】この場合であっても、制御部16は、記録
時に記録線速度の値を検出し、メモリに格納した関数に
代入することにより、複数の記録線速度の各々に応じた
最適なターゲットβ値を算出することができる。そし
て、算出したターゲットβ値を使って、OPC等を実行
することにより、上述した実施形態と同様に高品位な記
録を安定して実施することができる。
【0079】A−4−2:変形例2 上述した実施形態では、光ディスク記録装置100を工
場等から出荷する前に、制御部16がメモリに予め格納
された所定のプログラムに従ってテスト記録を行い、記
録線速度の値とターゲットβ値とを対応付けたターゲッ
トβ値テーブルを作成、記憶することとしている。しか
し、テスト記録用の制御プログラムや、記録線速度の値
とターゲットβ値との関係式を求めるための解析プログ
ラムは、制御部16のメモリに格納しない構成としても
よい。
【0080】例えば、工場内に、テスト記録を行うため
の専用装置を設け、この専用装置内のメモリに、テスト
記録用の制御プログラムや、制御プログラムを格納して
おくこととする。そして、光ディスク記録装置100を
工場から出荷する前に、オペレータ等の操作によって光
ディスク記録装置100と専用装置が一時的にケーブル
接続されると、制御部16は、専用装置に格納される制
御プログラムや制御プログラムを実行させ、記録線速度
の値とターゲットβ値とを対応付けたターゲットβ値テ
ーブルを作成し、制御部16内のメモリに記憶すること
としてもよい。あるいは、工場の専用装置にCPUを持
たせ、かかるCPUの制御下において、上述した一連の
テスト記録、データ解析を行い、制御部16のメモリに
作成したターゲットβ値テーブルを格納させるようにし
てもよい。
【0081】A−4−3:変形例3 上述した実施形態では、制御部16は、記録線速度の値
と最適なターゲットβ値とを対応付けたターゲットβ値
テーブルを作成することとしているが、図14に示すよ
うに、記録線速度ではなく、ディスクアドレス位置(ア
ドレス情報)と最適なターゲットβ値とを対応付けたタ
ーゲットβ値テーブルを作成することとしてもよい。例
えば光ピックアップ10が単一の角速度でのみCAV記
録を行うように構成されている場合は、アドレス情報と
記録線速度の値とが1対1に対応する。よって、制御部
16は、アドレス情報を検出し、そのアドレスに応じた
ターゲットβ値を用いてOPC等を実行するようにすれ
ば、上述した実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0082】また、光ディスク記録装置100が複数の
角速度でのCAV記録を選択的に実行できるような構成
であれば、図15に示すように各々の角速度毎にディス
クアドレス位置(アドレス情報)と最適なターゲットβ
値とを対応付けたテーブルを用いるようにすればよい。
この場合、ある角速度でCAV記録が実行される場合に
は、制御部16は図15に示すテーブルのうち、該角速
度に対応した部分を参照するようにすればよい。このよ
うに記録線速度とターゲットβ値との対応関係ではな
く、記録線速度によって一意に特定される情報であるア
ドレス情報(回転速度固定の場合)と、ターゲットβ値
との対応関係を示す特性情報等をメモリ等に格納し、上
記実施形態と同様、この特性情報を用いてOPCを行う
ようにしてもよく、本願請求項にいう「記録線速度」と
は記録線速度によって一意に特定される情報も含む意味
で使用している。
【0083】A−4−4:変形例4 上述した実施形態においては、光ディスク記録装置10
0を工場から出荷する前に、記録線速度と最適なターゲ
ットβ値との関係を求めることとしているが、ユーザが
実際に記録を行う段階において、求めることとしてもよ
い。
【0084】例えば、OPCの際に、記録レーザパワー
を変化させるだけでなく、記録線速度の値もいくつか変
えてテスト記録を行い、OPCを実行するごとに、上述
実施形態で示したようなターゲットβ値テーブルを作成
するようにしてもよい。このようにすれば、例えば光ピ
ックアップ10のレーザ特性が環境温度の影響などで異
なることとなった場合においても、かかる環境温度など
の状況に応じた最適なデータ記録を行うことが担保され
る。
【0085】A−4−5:変形例5 上述実施形態に係わる光ディスク記録装置100は、C
AV記録をすることとしているが、他の記録方式であっ
てもよい。例えばディスクの内周、中周、外周と3つの
領域に分割し、個々の領域毎にディスク回転速度を異な
らせる記録方式(ZCLV:Zoned Constant Linear Ve
locity)があるが、記録線速度に対応するターゲットβ
値を予めデータターゲットβ値テーブルとして用意して
おけば、上述した実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0086】A−4−6:変形例6 また、図16に示すように、ある設定記録線速度Vに達
するまでは光ディスクの回転角速度が一定の記録方式で
あるCAV記録を実行し、記録位置が外周側に移動する
ことにより記録線速度が上記設定記録線速度Vに達した
時点以降はその記録線速度VでのCLV記録を行う、い
わゆるパーシャルCAV記録を行う光ディスク記録装置
に本発明を適用することもできる。
【0087】このようなパーシャルCAV記録を行う光
ディスク記録装置に本発明を適用する場合、制御部16
のメモリに、図17に示すように記録線速度とターゲッ
トβ値の最適値のデータとを対応付けて格納したテーブ
ルを記録させておく。図示のように、このテーブルに
は、12倍速、16倍速および20倍速といった当該光
ディスク記録装置で実行可能なパーシャルCAV記録の
最高速度(上記設定記録線速度Vに相当)に対応付けて
ターゲットβ値が格納されている。
【0088】そして、ユーザが最内周での記録線速度が
12倍速、最外周での記録線速度が16倍速(設定記録
線速度Vに相当)といった記録を行うように指示した場
合には、図示せぬ入力部等から入力される当該指示内容
を取得した制御部16は取得した指示内容に応じた線速
度での記録が実行されるようサーボ回路13を介してス
ピンドルモータ11を制御する。また、この指示に基づ
く記録の際には、OPCにおいて最外周の記録線速度
(=16倍速)に応じたターゲットβ値を用いて記録線
速度と最適なレーザパワー値との関係を求め、当該記録
線速度と最適なレーザパワー値との関係にしたがった強
度のレーザ光が光ディスク99に照射されるようレーザ
パワー制御回路20を制御するのである。
【0089】A−4−7:変形例7 記録線速度とターゲットβ値との関係式、レーザパワー
値とβ値の関係式について、上述実施形態では1次関数
近似をしているが、他の近似を使ってもよい。すなわ
ち、テスト記録により得られるデータから他のデータを
補完することができればよいため、2次関数、3次関数
近似、また対数、指数関数近似等を利用することとして
もよい。
【0090】A−4−8:変形例8 記録線速度とターゲットβ値との関係式は、上述実施形
態では光ディスク記録装置100ごとに算出することに
なっているが、さらに、データ記録を行う光ディスク9
9の種類により関係式を求めることとしてもよい。たと
えば、光ディスク99のディスクメーカ名、記録膜の性
質(反射率、記録感度等の性質)により記録線速度とタ
ーゲットβ値の関係式を求めておき、制御部16内のメ
モリに記録しておく。
【0091】そして、データ記録時において、制御部1
6は、OPCを実行する前に、ユーザがセットした光デ
ィスク99の所定位置を再生し、光ディスクのディスク
メーカ名等の情報を判断し、その判断結果に基づき、タ
ーゲットβ値を決定すれば、個々の光ディスク99の性
質に対応したOPC等のレーザパワー制御を実行するこ
とができる。
【0092】A−4−9:変形例9 上述した実施形態では、CAV方式といった記録時に記
録線速度が変動する場合に、複数の記録線速度に適した
ターゲットβ値を利用したOPCを行うようにすること
で、記録線速度の変動に関わらず高品位な記録が行える
最適レーザパワー値を求めるようにしていたが、このよ
うなより適正なOPCの結果を実際の記録により確実に
反映させるために、レーザパワー制御回路20によるレ
ーザパワー値の制御の応答速度を記録線速度に応じて変
動させるようにしてもよい。すなわち、記録線速度が小
さい時には、レーザパワー制御回路20によって実行さ
れる出射レーザパワー値を目標のレーザパワー値に一致
させる制御の応答速度、つまりサーボゲインを小さく
し、記録線速度が大きい時にはサーボゲインを大きくす
るといったレーザパワー制御回路20のサーボゲインを
切り換える制御を行うようにしてもよい。このようにす
ることで、記録線速度が小さい時にはサーボゲインが小
さくすることで、出射されるレーザパワー値の必要以上
の急激な変動を抑制される。一方、記録線速度が大きい
場合には、レーザパワー値をより速く適正な値に制御す
ることが要求されるが、サーボゲインを大きくすること
で、目標値への追従速度を向上させることができる。
【0093】上記のようなサーボゲインを切換制御は、
例えば以下のような構成により実現することができる。
レーザパワー制御回路20に時定数の異なる複数種類の
ローパスフィルタを用意し、制御部16からの指示等に
応じてこれらのローパスフィルタ(図7に示す例では、
比較回路202の後段等に設ける)を選択的に使用する
ようにする。そして、制御部16が検出された記録線速
度に応じて、いずれのローパスフィルタを使用するかを
指示する信号をレーザパワー制御回路20に供給するこ
とにより、記録線速度に応じてレーザパワー制御回路2
0のサーボゲインを切り換えることができる。
【0094】A−4−10:変形例10 上述した実施形態においては、ターゲットβ値の最適値
を決定する際に、ターゲットβ値を変えて記録した領域
を再生したときのC1エラー値を評価することとした。
しかし、C1エラー値以外のパラメータ、例えばジッタ
値、デビュエーション値、反射率等の記録品位に関する
種々のパラメータを測定してターゲットβ値の最適値を
決定するようにしてもよい。また、これらのパラメータ
を複数測定した結果を用いてターゲットβ値の最適値を
決定するようにしてもよい。さららに、β値に代えて、
C1エラー等の他の記録品位に関するパラメータを複数
の記録線速度に対応付けた特性情報を用い、OPCを行
うようにしてもよい。
【0095】A−4−11:変形例11 上述した実施形態においては、光ディスク99としてC
D−Rを想定しているが、これ以外の光ディスク、例え
ば、CD−RWディスク、DVD−RWディスク、DV
D−RAMディスク等にデータ記録を行う光ディスク記
録装置に適用することとしてもよい。
【0096】B:第2実施形態 上述したように、出願人が行った記録実験により、記録
線速度を変えた場合、最適なターゲットβ値も変わる現
象があることがわかった。上述した第1実施形態に係る
光ディスク記録装置100は、このような現象を考慮
し、記録線速度に応じたターゲットβ値の値、LPCパ
ラメータP1を使い記録レーザパワー値を制御して記録
を行うこととした。すなわち、記録線速度が変化した場
合は、記録レーザパワーの値を変化させて、常に高品位
のデータ記録を行うことを担保した。
【0097】本発明者は、記録レーザパワーの値を変化
させるのではなく、光ディスクそのものを改良すれば、
記録位置により記録線速度が変化するCAV方式におい
ても高品位なデータ記録を行えるのではないかという点
に着眼した。
【0098】周知のように、データ記録を行うための光
ディスクには、所定強度以上の光レーザを照射すると、
照射した部分の反射率が変化する材質、いわゆる記録膜
(色素膜)がディスクのトラック方向に沿って形成され
ている。そして、同じ強度の光ビームを照射させた場
合、同じようにデータ記録が行われるのが好ましいた
め、通常は、形成される記録膜の厚さは、ディスクのト
ラック位置によらず一定なものとなるように製造されて
いる。
【0099】本発明者は、光ディスクに形成される記録
膜の厚さに着眼し、この記録膜の厚さを一定としている
ことが記録線速度の変化に伴う記録品位の悪化の要因に
なっているのではないかと考えた。すなわち、CLV記
録のように、記録線速度が常に一定の記録条件下におい
ては記録膜の厚さはディスクアドレス位置によらず一定
であるのが好ましいが、CAV記録のように、記録線速
度がディスクアドレス位置により変化する場合は記録膜
の厚さが一定であるために、記録レーザパワー値を変化
させなければ、高品位のデータ記録ができないのではな
いかと考えた。
【0100】上述実施形態で述べたように、記録膜の厚
さがほぼ一定である通常の一般的な光ディスクに記録実
験を行った結果によれば、記録線速度を変化させるとタ
ーゲットβ値も変化、すなわち照射すべき記録レーザの
パワー最適値も変化する。そして、記録線速度と記録レ
ーザのパワー最適値との間には一定の相関関係がある。
一方、記録レーザパワー値と、ディスク上に形成される
記録膜の厚さとの間にも一定の相関関係があることが分
かっている。以上のことから、ディスク上に形成される
記録膜の厚さを記録線速度、すなわちディスクアドレス
位置によって変化させて形成させておけば、CAV記録
のようなディスクアドレス位置によって記録線速度が変
化する場合においても、記録レーザパワー値は一定のま
ま高品位のデータ記録ができることが結論付けられる。
【0101】ここで、ディスクに形成される記録膜の膜
厚値とディスクアドレス位置との関係は、例えば以下の
関係式が想定される。 膜厚=Xn×ディスクアドレス位置+Y X、Y、n;定数 ここで、X、Y、nは、記録実験等により求められる定
数であり(Xは負であり、外周側ほど膜厚が小さくな
る)、記録膜の材質やディスクの他の性質(反射率、反
りなどの構造特性)により決定される値である。
【0102】図18および図19は、上記のように求め
られたアドレス位置と記録膜の膜厚と記録膜の厚さとの
関係を考慮し、ディスクアドレス位置に応じて変化させ
た光ディスクの側面図を模式的に示す図である。図18
は、例えば、CAV記録のように、記録線速度が連続的
に変化する記録方式に対応できるように、記録膜の厚さ
も連続的に変化させたものである。このような厚みの記
録膜を製造する方法としてはスピンコート法等を用いる
ことができる。また、図19は、例えば、ZCLV記録
のように、記録線速度が光ディスクの所定の領域によっ
て段階的に変化する記録方式に対応できるように、記録
膜の厚さも段階的に変化させるようにしたものである。
【0103】このように本発明に係わる光ディスクによ
れば、たとえばCAVで高速にデータ記録を行った場合
で、ディスク内周と外周とで記録線速度が大きく変化す
るような場合であっても、光ディスク記録装置側は、記
録レーザパワー値が一定になるような制御を行えば、常
に高品位のデータ記録を行うことができる。煩雑なレー
ザパワー制御を行うことなく、高品位のデータ記録を安
定して実施することができる光ディスクを提供すること
ができるのである。
【0104】C:第3実施形態 C−1:レーザパワー制御方法 次に、本発明の第3実施形態に係るレーザパワー制御方
法について説明する。第3実施形態に係るレーザパワー
制御方法を実施するための光ディスク記録装置の全体構
成は、上述した第1実施形態に係る光ディスク記録装置
100(図5参照)と同様である一方で、第3実施形態
に係る方法が記録時のレーザパワーを制御するためにR
OPC(Running Optimum Power Control)を採用して
いる点で上記第1実施形態と相違する。したがって、以
下においては、第3実施形態に係るレーザーパワー制御
方法を実施するための装置構成についての説明は割愛
し、上記第1実施形態と相違する記録時のレーザパワー
制御処理の内容を中心に説明することとする(なお、パ
ワー制御処理を実行する主体構成要素については上記光
ディスク記録装置100と同一の符号を用いて表す)。
【0105】周知の通り、従来のROPCによるレーザ
パワー制御方法は、本番の情報を記録している時に光デ
ィスクからの反射光のレベル(RFアンプ12の出力信
号レベル)を検出し、この出力信号のレベル値もしくは
該レベル値によって一意に特定される値が予め決められ
た目標値と一致するように光ピックアップ10から照射
されるレーザパワー値を制御する、というものである。
【0106】従来のROPCによるレーザパワー制御
は、CLV方式といった記録線速度が一定の記録方式に
おいて用いられており、予め実験により求められる固定
値と一致するようにレーザパワー値を制御していた。こ
のような手法では、CAV方式といった記録線速度が変
化し、その変化に応じて照射レーザパワー強度が大きく
変動する場合には、上記のような従来のROPCは必ず
しも良好な記録を行えるものとは言えず、ある記録線速
度で記録した時には良好な記録が行えても、他の記録線
速度で記録した時には記録エラーが多発するといった問
題が生じることもある。
【0107】そこで、本実施形態に係るレーザパワー制
御方法では、CAV方式等の記録中に記録線速度が変動
する場合にも、速度変動に関わらず好適な記録が行える
ようにレーザパワーを制御できるROPCを行ってお
り、以下、当該ROPCを含むレーザパワー制御方法の
詳細な内容について説明する。
【0108】図20に示すように、本実施形態に係るレ
ーザパワー制御方法では、制御部16は、OPCを行う
ために装置各部を制御する(ステップSc1)。周知の
通り、OPCは本番の記録に先立ち、光ディスク99
(CD−RもしくはCD−RWを例に挙げて説明する)
のPCA(Power Calibration Area)領域(図21参
照)に対してテスト記録を行い、該テスト記録の結果に
基づいて最適なレーザパワー値を求める処理である。本
実施形態では、CAV方式で記録を行うようになってお
り、制御部16は、当該OPCにおけるテスト記録の際
に本番の記録を行う時と同じ角速度で光ディスク99が
回転されるようにサーボ回路13を制御する。この光デ
ィスク記録装置100における1回のテスト記録では、
記録レーザパワー値を15段階に変化させて行い、1つ
の記録レーザパワー値につき1サブコードフレーム分の
EFM信号を記録し、合計15フレーム分のEFM信号
が記録されるようになっている。
【0109】ここで、図21を参照しながら光ディスク
99(CD−R)のテスト記録を行う領域について説明
する。光ディスク99の直径46〜50mmの区間がリ
ードイン領域114として用意され、その外周側にデー
タを記録するプログラム領域118、およびプログラム
領域118の外周側に位置する残余領域(図示略)が用
意されている。一方、リードイン領域114よりも内周
側には、内周側PCA(Power Calibration Area)領域
112が用意されている。内周側PCA領域112に
は、テスト領域112aと、カウント領域112bとが
用意されており、このテスト領域112aに、上述した
記録処理の本番に先立つテスト記録が行われる。ここ
で、テスト領域112aとしてはテスト記録を多数回行
える領域が用意されており、カウント領域112bに
は、テスト記録終了時にテスト領域112aのどの部分
までに記録が終了しているかを示すEFM信号が記録さ
れる。したがって、次にこの光ディスク99に対してテ
スト記録を行う際には、当該カウント領域112bのE
FM信号を読み取ることによりテスト領域112aのど
の位置からテスト記録を行えばよいかが分かるようにな
っている。当該光ディスク記録装置100では、本番の
記録を行う前に上述したテスト領域112aにテスト記
録を行っているのである。
【0110】制御部16は、上記のような本番の記録時
と同じ角速度で光ディスク99を回転駆動させ、当該光
ディスク99に対してテスト記録を行う。そして、その
テスト記録領域を読み取る際に得られる信号に基づいて
β検出回路24が検出するβ値が予め設定された目標β
値と一致するようなレーザパワー値を求める。すなわ
ち、制御部16は、当該OPCを実行することにより、
光ディスク99の内周側のPCA領域に対して本番の記
録時と同じ角速度で光ディスク99を駆動して記録を行
った際の最適なレーザパワー値を求めるのである。
【0111】制御部16は、以上のようにテスト領域1
12aに対して本番記録と同じ角速度で光ディスク99
を回転駆動させてテスト記録を行い、その再生信号から
最適レーザパワー値を求めると、本番の記録を開始す
る。より具体的には、制御部16は、上記OPCによっ
て求めた最適レーザパワー値が光ピックアップ10から
光ディスク99に対して照射するレーザ光のパワーの初
期値となるようにレーザパワー制御回路20等を制御
し、本番の記録を開始する(ステップSc2)。
【0112】上記のようなパワー値を初期値として本番
の記録が開始されると、制御部16は、光ディスク99
からの反射光のレベル(RFアンプ12の出力信号のレ
ベル)を検出し、この出力信号のレベル値もしくは該レ
ベル値によって一意に特定される値(戻り光に関する
値)が目標値に等しくなるようにレーザパワー出力を制
御する。すなわち、本番の記録を開始する時点のレーザ
パワー値は、上記OPCで求めた最適レーザパワー値と
一致するように光ピックアップ10から照射されるレー
ザ光を制御し、その後はROPCによってレーザパワー
を制御する(ステップSc3)。
【0113】図22は、記録時におけるRFアンプ12
の出力信号を例示したものである。同図に示すように、
RFアンプ12の出力信号は、レーザ立ち上がり時のピ
ーク部分T1と、その後レベルが一定になる肩部分T2
の要素を含んでいる。本実施形態では、制御部16は、
上記のような戻り光から得られる肩部分のレベル(以
下、肩レベルという)Lb(もしくはLa/Lb)を用
い、光ピックアップ10から照射されるレーザ光のパワ
ーを制御する。ここで、制御部16は、予め実験等によ
り求められた記録速度に応じて変動するレーザパワーと
肩レベルとの関係を用い、CAV方式の記録であるが故
に変動する記録速度に応じて最適な肩レベルとなるよう
にレーザパワーを制御する。
【0114】従来のROPCによるレーザパワー制御に
おいても、ある一定の記録線速度において最適の記録が
行える肩レベルとレーザパワーとの関係を利用してい
る。本実施形態では、図23に示すように、このような
最適な記録を可能とする肩レベルとレーザパワーとの関
係を複数の速度毎(図示の例では12倍速、16倍速、
20倍速、24倍速等)に予め実験を行うことによって
求め、これらの結果を関数(図示の例では、一次関数)
によって近似することにより記録線速度と速度変動を考
慮した肩レベルとレーザパワーとの相関関係を求める。
より具体的には、各記録線速度毎に目標β値(例えば、
β=0)が得られた時の肩レベルLb12,Lb16,
Lb20,Lb24(もしくはLa/Lb)の値を求
め、これらの結果を関数で近似することにより図23に
示すような記録線速度と、好適な記録が行えると考えら
れる肩レベルLb(もしくはLa/Lb)との一次関数
で表される関係を求めるのである。
【0115】例えば、実験の結果によって、肩レベルL
bと記録線速度との関係が次式で表された場合、CAV
方式の記録時に逐一変動する記録線速度Vを該関数に代
入することにより、その記録線速度Vにおける肩レベル
Lbを導出することができる。 Lb/V=A なお、Aは上述した実験により求まる固定値(上記近似
一次関数の傾き)である。
【0116】制御部16は、本番の記録中に、光ディス
ク99からの反射光の肩レベルが、上記式により記録速
度の変動に応じて逐一導出される目標肩レベルLbに一
致するような強度のレーザー光が光ピックアップ10か
ら照射されるようレーザパワー制御回路20を制御す
る。この後、制御部16は、本番の記録が終了するまで
上記のようなROPCにより光ピックアップ10から照
射されるレーザ光のパワーを制御する。
【0117】以上説明したのが第3実施形態に係るレー
ザパワー制御方法であり、このようなレーザパワー制御
方法を用いて光ディスク99に対して記録を行うことに
より、CAV方式のように記録中に記録線速度が変動す
る場合にも、速度変動に関わらず良好な品位を維持した
記録を行うことができる。すなわち、記録線速度が変動
した場合にも、各々の記録線速度での記録時に、その記
録線速度に応じた肩レベル値が得られるよう、つまりβ
値が目標値と一致するようにレーザパワーが制御される
ことになる。したがって、記録線速度に関わらず、常に
β値が目標β値と一致させるといったレーザパワー制御
を行うことができる。
【0118】従来より、CAV方式等においては、OP
Cによって記録線速度とパワー値との関係、いわゆるパ
ワー関数を求め、該パワー関数にしたがってレーザパワ
ー制御を行うことにより、速度変動に対応する手法が用
いられている。しかしながら、この手法では本番の記録
前に行われるテスト記録の結果から求められたパワー関
数を用いている。つまり、ディスクの内周側のテスト領
域112aに対して行ったテスト記録の結果から、本番
の記録中に良好な記録が行えるであろうレーザパワー値
を推定しているにすぎず、必ずしもそのパワー関数にし
たがってレーザパワー制御を行うことが良好な記録を行
えるとは限らない。これに対し、ROPCを用いたレー
ザパワー制御では、本番の記録時の戻り光を検出してレ
ーザパワーを制御している。つまり、実際の記録状況を
見ながらレーザパワーを制御することができ、上記のよ
うなパワー関数を用いる場合と比してより確実に良好な
記録品位を維持することができるレーザパワー制御が可
能である、といえる。一方、従来のROPCは、上述し
たようにCAV方式のような記録線速度が変動する記録
方式においては、必ずしも良好な記録を行えるものとは
言えなかった。本実施形態では、上述したように記録速
度変動に応じて目標パラメータ(上記の場合は肩レベル
値)を変動させるROPCを採用することにより、本番
の記録中の記録状況を見ながら制御できるといったRO
PCの利点を活用し、かつ記録中の速度変動に起因する
記録品位の悪化を抑制することができるのである。
【0119】C−2:変形例 上述した第3実施形態は、本発明の一実施形態にすぎ
ず、本発明の内容を限定するものではなく、本発明の趣
旨の範囲内で任意に変更を加えることができる。たとえ
ば、以下のような変形例があげられる。
【0120】C−2−1:変形例1 上述した第3実施形態では、肩レベルLbと記録線速度
との関係を求める際に、記録線速度に関わらず目標β値
が一定(例えば、β=0)になるような記録線速度と肩
レベルとの関係を求めていたが(図23参照)、目標β
値を記録線速度の変動に応じて変更するようにしてもよ
い。すなわち、多種類の光ディスクにおいて記録線速度
が高速になればなるほどβ値が小さくなるといった傾向
が見られるので、記録線速度が大きくなるに連れて目標
β値の値を小さくするようにしてもよい。例えば、図2
4に示すように、β値が3%、0%、−3%および−6
%といった4つの目標β値を設定し、各々の目標β値が
得られる肩レベル値を12倍速、16倍速、20倍速お
よび24倍速といった複数の記録線速度毎に実験で求め
る。そして、12倍速については目標β値=3%、16
倍速については目標β値=0%、20倍速については目
標β値=−3%、24倍速については目標β値=−6%
に対応する肩レベル値を採用し、これらの値を関数(図
示の例では、二次関数)によって近似することにより記
録線速度と速度変動を考慮した肩レベルとレーザパワー
との関係(相関関係)を求める。
【0121】以上のように求めた記録線速度と肩レベル
との関係にしたがって制御部16が、上記第3実施形態
と同様、本番の記録中に光ディスク99からの反射光の
肩レベルが、上記のように求めた関係を満たすようにレ
ーザパワー制御回路20を制御する。このようにするこ
とで、上記第3実施形態と同様に記録線速度に関わら
ず、常にβ値が目標β値とを一致させることが可能とな
り、高品位の記録が可能となる。また、この変形例にお
いては、記録線速度が大きくなるに連れて良好な記録が
行えるβ値が小さくなるといった現象を考慮した記録線
速度と目標肩レベルとの関係を求めているので、さらに
高品位の記録が可能となる。
【0122】C−2−2:変形例2 また、上述した第3実施形態では、肩レベルLbと記録
線速度Vとの関係(Lb/V=A)を用いて光ピックア
ップ10から照射するレーザパワーを制御するようにし
ていたが、実験によって肩レベルLb、記録線速度Vお
よびレーザパワー値Pといった3つのパラメータの関係
を求めておき、求めた肩レベルLb、記録線速度Vおよ
びレーザパワー値Pといった3つのパラメータの関係に
したがってレーザパワーを制御するようにしてもよい。
例えば、制御部16が、予め実験等により求められた記
録速度に応じて変動するレーザパワーと肩レベルとの関
係を用い、CAV方式の記録であるが故に変動する記録
速度に応じて最適な肩レベルとなるようにレーザパワー
を制御するのである。より具体的には、レーザパワーを
P、記録速度をVとした場合に、下記の式が予め実験に
より求められた固定値となるようにレーザパワー値Pを
制御する。 Lba×Pb×Vc×n……(式1)
【0123】上記式において、a+b+c×n=0であ
り、これらのa,b,c,nは、予め実験により求めら
れた記録速度に応じて変動する肩レベルとレーザパワー
との関係から求めた定数である。従来のROPCによる
レーザパワー制御においても、ある一定の速度における
肩レベルとレーザパワーとの関係を利用している。本実
施形態では、このような肩レベルとレーザパワーとの関
係を複数の速度毎に予め実験を行うことによって求め、
これらの結果を関数で近似することにより記録線速度と
速度変動を考慮した肩レベルとレーザパワーとの関係を
求めるのである。例えば、a=2、b=−1、n=1で
ある場合には、c=−1であり、上記(式1)の値が次
数が0、すなわち定数となるようなa,b,c,nを求
める。
【0124】そして、制御部16が、予め実験により求
められた上記(式1)を用いて求めたレーザパワーのレ
ーザ光が光ピックアップ10から照射されるようレーザ
パワー制御回路20を制御する。このようにすること
で、上記第3実施形態と同様に記録線速度に関わらず、
常にβ値が目標β値とを一致させることが可能となり、
高品位の記録が可能となる。また、この変形例において
は、記録線速度の変動に伴う肩レベルの変動を考慮した
関係式にしたがってレーザパワーを制御しているので、
さらに高品位の記録が可能となる。
【0125】C−2−3:変形例3 また、上述した第3実施形態では、本番の記録を行うと
きの記録レーザパワーの初期値を光ディスク99の内周
側のテスト領域112aに対してテスト記録の結果から
求め、それ以降のレーザパワー値の制御を記録線速度変
動を考慮したROPCによって行うこととしていた。こ
こでのテスト記録は、光ディスク99のテスト領域11
2aに本番の記録と同じ角速度で光ディスク99を回転
させることにより行われるので、テスト記録時の記録線
速度は本番の記録が行われるプログラム領域118の最
内周側に記録を行う時とほぼ同一となる。すなわち、こ
のテスト記録では、プログラム領域118の最内周近傍
の位置に対して記録を行う際に高品位の記録が行えるで
あろう記録レーザパワー値をより正確に求めることがで
きる、といえる。したがって、DAO(Disc at Once)
といった記録方式のように、光ディスク99における記
録開始位置がプログラム領域118の最内周側の位置で
ある場合には、上記第3実施形態のようなOPCによっ
て決定される記録レーザパワーの初期値は、高品位の記
録が行える値であると考えられる。
【0126】しかしながら、光ディスク99に対する記
録方式としては、上述したDAO以外にも、TAO(Tr
ack at Once)、SAO(Session at Once)、およびパ
ケットライトといった方式があり、これらの記録方式で
は既に記録がなされた光ディスク99に追記するといっ
たケースがある。すなわち、記録を開始する位置がプロ
グラム領域118の最内周側の位置に限定されるわけで
はなく、プログラム領域118の中央部近傍の位置や外
周側の位置となることがある。このような位置から記録
が開始される場合には、上記第3実施形態におけるOP
Cのテスト記録の記録線速度と、本番の記録開始時の記
録線速度とが大きく異なることとなり、上記第3実施形
態と同様のOPCによって記録開始時のレーザパワー初
期値を設定した場合には不具合が生じてしまうことがあ
る。
【0127】そこで、この変形例においては、本番の記
録が光ディスク99のどの位置から開始されるかに応じ
て、レーザパワーの初期値を求めるためのOPCにおけ
るテスト記録の記録線速度を変更する。より具体的に
は、制御部16は図25に示す手順にしたがってレーザ
パワー制御を行う。まず、記録開始が指示されると、制
御部16は、光ディスク99の本番の記録を開始すべき
位置を取得する(ステップSd1)。ここで、光ディス
ク99の途中の位置から記録を開始する時の記録開始位
置は光ディスク99におけるPMA(Program Memory A
rea)の記録内容を読み取ることにより取得することが
できる。
【0128】このように記録開始位置を取得すると、制
御部16は、その記録開始位置における光ディスク99
を本番の記録を行う際の角速度で光ディスク99を回転
駆動した際の記録線速度を求める。そして、この記録線
速度をOPCのテスト記録を行う記録線速度に設定する
(ステップSd2)。
【0129】この後、上記のように設定した記録線速度
でのテスト記録を行い、該テスト記録の結果から記録レ
ーザパワーの初期値を求めるためのOPCを行う(ステ
ップSd3)。すなわち、制御部16は、上記設定した
記録線速度でテスト領域112aに対して記録が行われ
るような角速度を求め、該角速度で光ディスク99が回
転駆動されるように装置各部を制御する。そして、この
ような記録線速度で実施したテスト記録の結果から設定
記録線速度で高品位の記録が行える記録レーザパワー値
を求める。つまり、本番の記録開始時の記録線速度と同
じ記録線速度でテスト記録を行い、該テスト記録の結果
からこの記録線速度で良好な記録が行える記録レーザパ
ワー値を求めるのである。
【0130】制御部16は、記録開始位置に応じた線速
度でのテスト記録を含むOPCによって記録レーザパワ
ー値を求めると、求めたレーザパワー値を初期値とし
て、上記のように取得した記録開始位置から光ディスク
99に対して本番の記録を開始する(ステップSd
4)。以上のようにレーザパワーの初期値を設定して記
録を開始した後、制御部16は上記第3実施形態と同様
にROPCによるレーザパワー制御を行う。
【0131】以上説明したように本番の記録を行う際の
レーザパワーの初期値を、記録開始時の記録線速度と同
じ線速度で実施したテスト記録の結果から求めることに
より、レーザパワーの初期値を好適な値に設定すること
ができ、記録開始位置近傍において記録品位が悪化して
しまうといったことを抑制することができる。
【0132】C−2−4:変形例4 また、上述した変形例3においては、本番の記録を開始
する時と同じ記録線速度でテスト記録を実施することに
より、レーザパワーの初期値をより好適な値に設定する
ようにしていたが、図26に示す手順にしたがったレー
ザパワー制御を行うようにしてもよい。
【0133】まず、制御部16は、OPCを行うために
装置各部を制御する(ステップSe1)。上述したよう
にOPCでは光ディスクDのテスト領域112aに対し
てテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて最
適なレーザパワー値を求める。ここで制御部16は、当
該OPCにおけるテスト記録の際に本番の記録を行う時
よりも速い線速度Vmaxで記録が行われるようにサー
ボ回路13を制御する。
【0134】制御部16は、上記のような本番の記録開
始時よりも速い線速度Vmaxで記録が行われるよう光
ディスク99を回転駆動させ、当該光ディスク99に対
してテスト記録を行い、そのテスト記録領域の再生信号
からβ検出回路24によって検出されるβ値が予め設定
された目標β値と一致するようなレーザパワー値を求め
る。すなわち、制御部16は、当該OPCを実行するこ
とにより、光ディスク99の内周側のPCA領域に対し
て線速度Vmaxで記録が行われるよう光ディスク99
を回転駆動して記録を行った際の最適なレーザパワー値
を求める。
【0135】制御部16は、以上のようにテスト領域1
12aに対して線速度Vmaxで記録が行われるよう光
ディスクDを回転駆動させてテスト記録を行い、その再
生信号から最適レーザパワー値を求めると、本番の記録
開始時とほぼ同じ角速度で光ディスク99を回転駆動さ
せて(このときの線速度はVとする)テスト記録を行
い、上記と同様その結果から最適レーザパワー値を求め
る。すなわち、制御部16は2回目のOPCを実行し
(ステップSe2)、当該OPCによって線速度Vで記
録する際の最適レーザパワー値を求める。
【0136】以上のように2回のOPCを終えると制御
部16は、図27に示すように線速度Vmaxでのテス
ト記録の結果から求めた最適レーザパワー値Pmと、線
速度Vでのテスト記録の結果から求めた最適レーザパワ
ー値Pnと、光ディスク99における本番の記録を開始
する位置Rとから、本番の記録開始時に光ピックアップ
10から照射するレーザ光のパワー値Prを求める。そ
の原理について説明すると、まず2つの角速度での最適
レーザパワー値Pm、Pnとの間を補間する(図示の例
では直線補間)ことにより、記録線速度と最適なレーザ
パワーとの関係を求める(図27参照)。上記のように
2回のOPCにおける記録位置はほぼ同じであるが、両
者の記録時における角速度が異なっており、両者の記録
線速度は異なる。ここでは、最適レーザパワー値Pmを
求めた時のテスト記録の記録線速度をVmax、最適レ
ーザパワー値Pnを求めた時のテスト記憶の記録線速度
をVとする。
【0137】図27に示すような記録線速度とパワーと
の関係との関係を求めると、制御部16は、光ディスク
99における本番の記録を開始すべき位置Rに対し、光
ディスク99を所定の角速度で回転駆動した際の記録線
速度(=Vrとする)を求める。そして、上記記録線速
度とパワーとの関係からこの記録線速度Vrに対応する
最適なレーザパワー値Prを求めるのである。なお、S
AOやTAO方式で記録する際の記録開始位置は、光デ
ィスク99におけるPMA(Program Memory Area)を
読み取ることにより取得することができる。
【0138】制御部16は、以上のように2回のOPC
によって求めたパワー値Prを初期値として本番の記録
を開始させる(ステップSe3)。その後、制御部16
は上記第3実施形態と同様の速度変動を考慮したROP
Cによってレーザパワーを制御する(ステップSe
4)。
【0139】以上説明したように異なる記録線速度で実
施したテスト記録を含むOPCを複数回(上記の例で
は、2回)行うことにより、記録線速度とパワーとの関
係を求める。このようにして求めた記録線速度とレーザ
パワーとの関係から記録開始時の記録線速度に好適なレ
ーザパワー値を初期値として設定することができ、記録
開始位置近傍において記録品位が悪化してしまうといっ
たことを抑制することができる。
【0140】C−2−5:変形例5 なお、上記変形例4で説明したようにテスト領域112
aに対して異なる角速度で光ディスク99を回転駆動す
ることにより異なる記録線速度でテスト記録を実施し、
これらのテスト記録の結果から記録線速度とパワーとの
関係を求めるようにしてもよいが、次のような方法によ
って記録線速度とパワーとの関係を求めるようにしても
よい。
【0141】すなわち、複数回のテスト記録の各々を行
う際に光ディスク99を回転させる角速度は一定(例え
ば、本番の記録と同じ角速度)とし、各々のテスト記録
をテスト領域112a、およびプログラム領域118の
外周側の残余領域に対して行う。図28に示すように、
ある一定の角速度で光ディスク99を回転駆動して記録
を行った場合には、光ディスク99における径方向の記
録位置と記録線速度との関係は、径方向位置が外周側に
いくにつれて記録線速度が大きくなるといった比例関係
となる。このため、上記のように同一の角速度で光ディ
スク99を回転させた状態でテスト領域112aとプロ
グラム領域118の外周側の残余領域といった2つの領
域に対してテスト記録を行うと、両者の記録線速度は異
なるものとなる。このようにテスト領域112aと外周
側の残余領域といった2つの領域に対してテスト記録を
行うことによって得られる、異なる記録線速度で実施さ
れたテスト記録の結果を用いて上記変形例4と同様に記
録線速度とパワーとの関係を求めるようにしてもよい。
【0142】C−2−6:変形例6 また、上述した変形例4および変形例5では、OPCに
よって記録線速度とパワーとの関係、いわゆるパワー関
数を求め、該パワー関数に基づいてレーザパワー値の初
期値を決定するようにしていた。このようにレーザパワ
ーの初期値のみをOPCによって求めたパワー関数に基
づいて決定するようにしていもよいが、本番の記録開始
から所定時間経過(もしくは所定のデータ量を記録)す
るまでは当該パワー関数にしたがってレーザパワーを制
御し、所定時間経過(もしくは所定のデータ量を記録し
た)後のレーザパワー制御に上述したような速度変動を
考慮したROPCを用いるようにしてもよい。このよう
なレーザパワー制御方法の手順の一例について図29を
参照しながら説明する。
【0143】同図に示すように、制御部16は、上述し
た変形例4に係る方法と同様に、異なる記録線速度で実
施したテスト記録を含むOPCを2回行う(ステップS
f1、ステップSf2)。ここで2回のテスト記録は、
上記変形例4で説明したようにテスト領域112aに対
して異なる角速度で光ディスク99を回転駆動すること
により実施するようにしてもよいし、上記変形例5で説
明したように同一の各速度でテスト領域112aと外周
側の残余領域といった異なる領域に対して実施するよう
にしてもよい。
【0144】上記のように2回のテスト記録を含むOP
Cを行うと、制御部16はその結果から上記変形例4に
係る方法と同様に記録線速度とパワーとの関係であるパ
ワー関数(図27参照)を導出する(ステップSf
3)。そして、制御部16は、導出したパワー関数に基
づいてレーザパワーの初期値を設定し、本番の記録を実
行するための制御を開始する(ステップSf4)。この
変形例においては、本番の記録を開始した後も制御部1
6は導出したパワー関数に基づいてレーザパワー制御を
行う。
【0145】この後、制御部16は光ディスク99に対
して記録したデータ量が予め設定されたデータ量(例え
ば、1分のデータ(4500フレーム))に達したか否
かを判別する(ステップSf5)。ここで、記録データ
量が所定のデータ量に達していないと判別した場合に
は、制御部16はそのままパワー関数に基づくレーザパ
ワー制御を実行する。一方、記録データ量が所定のデー
タ量に達していると判別した場合には、制御部16は、
パワー関数に基づくレーザパワー制御から、上述した第
3実施形態と同様の速度変動を考慮したROPCによる
レーザパワー制御に切り換え、以降記録が終了するまで
ROPCによるレーザパワー制御を実行する(ステップ
Sf6)。
【0146】以上のようなレーザパワー制御を制御部1
6が行うことにより、本番の記録開始から所定のデータ
量が光ディスク99に対して記録されるまではパワー関
数に基づくレーザパワー制御が実施され、所定のデータ
量が記録された後はROPCによるレーザパワー制御が
実施される。このようにレーザパワー制御の切り換えを
実行することにより、本番の記録開始初期のパワー制御
が安定した状態に移行してから、ROPCによるレーザ
パワー制御に切り換えることができる。したがって、安
定したレーザパワー制御を行うことが可能となり、記録
品位の悪化等を抑制することができる。
【0147】C−2−7:変形例7 また、上述した第3実施形態および種々の変形例におい
ては、本番の記録時のレーザパワー制御方法としてRO
PCを採用している。上述したようにROPCは、光デ
ィスク99に対してレーザ光を照射して記録を行ってい
る時に、光ディスク99からの戻り光を検出し、該戻り
光のレベル(肩レベル)もしくは該レベルによって一意
に特定される値が、予め記憶している目標値と一致する
ように光ピックアップ10から照射するレーザパワーの
強度を制御している、つまりレーザパワー制御回路20
が光ピックアップ10のレーザダイオードに供給する電
流を制御している。このようにレーザパワーを制御する
際の応答速度、つまりサーボゲインを記録線速度に応じ
て変更できるようにしてもよい。
【0148】より具体的には、予めサーボゲインの異な
る複数、例えば2つのレーザパワー制御回路を用意して
おき、制御部16が記録時の記録線速度に応じていずれ
のレーザパワー制御回路を用いるかを選択する。そし
て、選択されたレーザパワー制御回路が制御部16から
の指示にしたがって光ピックアップ10のレーザダイオ
ードに供給する電流値を制御する。ここで、制御部16
は記録線速度が所定値より大きい場合にはサーボゲイン
の大きいレーザパワー制御回路を選択し、上記所定値よ
りも小さい場合にはサーボゲインの小さいレーザパワー
制御回路を選択するようにすればよい。
【0149】以上のように記録線速度に応じてレーザパ
ワー制御の応答速度(サーボゲイン)を切り換えること
によって以下のような効果が得られる。上記第3実施形
態で実施しているCAV記録やZCLV記録のように記
録時に記録線速度が変動する記録方式を採用した場合に
は、記録線速度が大きくなればなるほど、より短時間で
上記戻り光がその時の記録線速度に対応した目標値と一
致するようにレーザパワーを制御することが要求され
る。一方、記録線速度が小さい時にサーボゲインを大き
くすると、レーザパワーが急激な変動に起因して記録エ
ラーが生じてしまう虞がある。そこで、本変形例のよう
に記録線速度が大きい場合にはレーザパワーを制御する
際の応答速度を大きくし、記録線速度が小さい場合には
応答速度を小さくすることで、光ディスク99の低速記
録領域(内周側の領域)から高速記録領域(外周側の領
域)といった全ての領域に対して高品位の記録を行うこ
とができるといった効果が得られるのである。
【0150】C−2−8:変形例8 また、ある設定記録線速度Vに達するまでは光ディスク
の回転角速度が一定の記録方式であるCAV記録を実行
し、記録位置が外周側に移動することにより記録線速度
が上記設定記録線速度Vに達した時点以降はその記録線
速度VでのCLV記録を行う(図16参照)、いわゆる
パーシャルCAV記録を行う光ディスク記録装置に本発
明の第3実施形態に係るレーザパワー制御方法を適用す
ることもできる。
【0151】このようなパーシャルCAV記録を行う場
合には、上述した第3実施形態や各変形例で説明したよ
うな速度変動を考慮したROPCを行うようにしてもよ
いが、次のようなROPCを実行するようにしてもよ
い。
【0152】図30に示すように、制御部16のメモリ
に、複数種類の最高記録線速度と、各最高記録線速度に
対応する肩レベル値とを対応付けて格納したテーブル
(対応関係)を記憶させておく。図示のように、このテ
ーブルには、12倍速、16倍速および20倍速といっ
た当該光ディスク記録装置で実行可能なパーシャルCA
V記録の最高速度(上記設定記録線速度Vに相当)に対
応付けて肩レベル値(Lm12,Lm16,Lm20)
が格納されている。ここで、このテーブルに格納される
肩レベル値は、実験により求められた値であり、対応す
る最高記録線速度で記録を実施した場合に良好な記録が
行える肩レベル値である。
【0153】そして、ユーザが最内周での記録線速度が
12倍速、最外周での記録線速度が16倍速(設定記録
線速度Vに相当)といった記録を行うように指示した場
合には、制御部16は当該指示内容に応じた線速度(1
2倍速〜16倍速のパーシャルCAV方式)での記録が
実行されるようサーボ回路13を介してスピンドルモー
タ11を制御する。また、この指示に基づく記録の際に
は、メモリに格納された上記テーブルを読み出し、該テ
ーブルを参照して設定記録線速度(=16倍速)に応じ
た肩レベル値を目標値とするROPCを行う。このよう
に最高記録線速度に対応したROPCを行うことで、精
度の高いレーザパワー制御が要求される高速記録領域に
おける記録エラーの発生を低減させることができる。
【0154】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、例えば
高速でCAV記録を行う等、ディスク内外において記録
線速度が大きく異なる場合であっても、ディスクのすべ
ての領域においてより適正なデータ記録を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の光ディスク記録装置における記録レー
ザパワーの制御内容を説明するための図である。
【図2】 従来の光ディスク記録装置における記録レー
ザパワーの制御内容を説明するための図である。
【図3】 出願人が行った実験結果の内容を説明するた
めの図である。
【図4】 出願人が行った実験結果の内容を説明するた
めの図である。
【図5】 第1実施形態に係る光ディスク記録装置10
0の構成図である。
【図6】 前記光ディスク記録装置の制御部16が作成
するターゲットβ値テーブルを模式的に示す図である。
【図7】 前記光ディスク記録装置のレーザパワー制御
回路20の構成図である。
【図8】 前記光ディスク記録装置の制御部16がター
ゲットβ値テーブルを作成する際の制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 前記光ディスク記録装置によって行われたテ
スト記録により得られるβ値とC1エラー値との関係を
例示する図である。
【図10】 前記光ディスク記録装置によって行われた
テスト記録により得られる記録線速度とターゲットβ値
との関係を例示する図である。
【図11】 前記光ディスク記録装置の制御部16のデ
ータ記録時における制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図12】 OPCにより得られる記録レーザパワー値
とβ値との関係を例示する図である。
【図13】 OPCにより得られる記録線速度と記録レ
ーザパワー値との関係を例示する図である。
【図14】 本発明の第3変形例に係る光ディスク記録
装置に格納されるターゲットβ値テーブルの内容を模式
的に示す図である。
【図15】 本発明の第3変形例に係る光ディスク記録
装置に格納されるターゲットβ値テーブルの内容を模式
的に示す図である。
【図16】 本発明の第3変形例に係る光ディスク記録
装置による記録時の、光ディスクの記録位置と記録線速
度との関係を示すグラフである。
【図17】 前記第3変形例に係る光ディスク記録装置
に格納されるターゲットβ値テーブルの内容を模式的に
示す図である。
【図18】 本発明の第2実施形態に係る光ディスクの
側面を模式的に示す図である。
【図19】 本発明の第2実施形態に係る光ディスクの
側面を模式的に示す図である。
【図20】 本発明の第3実施形態に係るレーザパワー
制御方法の手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図21】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法によって記録が行われる光ディスクの領域構成を説
明するための図である。
【図22】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法において用いられるRFアンプによって検出される
戻り光を例示する図である。
【図23】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法において用いられる前記戻り光の肩レベルと記録線
速度との相関関係を示すグラフである。
【図24】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法において用いられる前記戻り光の肩レベルと記録線
速度との相関関係の他の例を示すグラフである。
【図25】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法の変形例の手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図26】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法の他の変形例の手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図27】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法の他の変形例において用いられる記録線速度と最適
パワーとの相関関係を示すグラフである。
【図28】 CAV記録時における記録位置(径方向)
と記録線速度との関係を示すグラフである。
【図29】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法のその他の変形例の手順を説明するためのフローチ
ャートである。
【図30】 前記第3実施形態に係るレーザパワー制御
方法のさらにその他の変形例において用いられるテーブ
ルの内容を説明するための図である。
【符号の説明】
10……光ピックアップ、 11……スピンドルモータ、 12……RFアンプ、 13……サーボ回路、 14……アドレス検出回路、 15……デコーダ、 16……制御部、 17……エンコーダ、 18……ストラテジ回路、 19……レーザドライバ、 20……レーザパワー制御部、 21……周波数発生器、 22……エンベロープ検出回路、 23……C1エラー検出回路、 24……β検出回路、 201……モニタ電流検出回路、 202……比較回路、 203……制御信号生成回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 JB36 5D090 AA01 BB04 CC01 EE02 GG33 JJ12 KK03 5D119 AA23 BA01 BB03 DA01 EC09 HA19 HA31 HA45 5D789 AA23 BA01 BB03 DA01 EC09 HA19 HA31 HA45

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの本番の記録に先立ち、当該
    光ディスクに対してテスト記録を行うテスト記録ステッ
    プと、 前記光ディスクにおける前記テスト記録された領域の再
    生信号を取得する再生ステップと、 複数の記録線速度と、各々の記録線速度において目標と
    なる記録品位に関するパラメータとの関係を表す速度−
    パラメータ特性情報を取得するパラメータ特性取得ステ
    ップと、 前記テスト記録領域の再生信号と前記速度−パラメータ
    特性情報とに基づいて、複数の記録線速度と記録レーザ
    パワーとの関係を表す速度−パワー特性情報を導出する
    導出ステップと、 本番の記録の際に、前記速度−パワー特性情報にしたが
    って前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御ステップとを具備することを特徴とするレーザパワ
    ー制御方法。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ特性取得ステップでは、
    前記再生ステップによって取得された再生信号に基づい
    て、前記速度−パラメータ特性情報を導出することを特
    徴とする請求項1に記載のレーザパワー制御方法。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ特性取得ステップでは、
    予め記憶されている前記速度−パラメータ特性情報を読
    み出して取得することを特徴とする請求項1に記載のレ
    ーザパワー制御方法。
  4. 【請求項4】 前記導出ステップでは、前記複数の記録
    線速度の各々において目標となる記録品位に関するパラ
    メータを用い、当該複数の記録線速度毎に前記目標とな
    る記録品位に関するパラメータ値が得られるレーザパワ
    ー値を求め、該レーザパワー値を用いて前記速度−パワ
    ー特性情報を導出することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のレーザパワー制御方法。
  5. 【請求項5】 光ディスクに対して指定された記録線速
    度よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディス
    クを一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射し
    て情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した後
    は当該指定された記録線速度での記録が実行されるよう
    に前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ光
    を照射して情報を記録する場合に、前記光ディスクに照
    射するレーザ光のパワーを制御する方法であって、 前記光ディスクの本番の記録に先立ち、当該光ディスク
    に対してテスト記録を行うテスト記録ステップと、 前記光ディスクにおける前記テスト記録された領域の再
    生信号を取得する再生ステップと、 前記指定された記録線速度に対応する目標となる記録品
    位に関するパラメータ値を取得するパラメータ取得ステ
    ップと、 前記テスト記録領域の再生信号と、前記目標となる記録
    品位に関するパラメータ値とに基づいて、記録線速度と
    記録レーザパワーとの関係を表す速度−パワー特性情報
    を導出する導出ステップと、 本番の記録の際に、前記速度−パワー特性情報にしたが
    って前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御ステップとを具備することを特徴とするレーザパワ
    ー制御方法。
  6. 【請求項6】 前記制御ステップでは、前記光ディスク
    に照射されるレーザ光のレーザパワーに対応する値を検
    出し、該検出結果に示される値が前記速度−パワー特性
    にしたがった値と一致するようにレーザパワーを制御
    し、 前記制御手段による前記検出結果に示される値を前記速
    度−パワー特性にしたがった値に制御する際の応答速度
    を、前記記録線速度に応じて制御することを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載のレーザパワー制御
    方法。
  7. 【請求項7】 光ディスクにレーザ光を照射して情報を
    記録している時に、照射するレーザ光のパワーを制御す
    る方法であって、 前記光ディスクからの戻り光に関する値を検出する戻り
    光検出ステップと、 前記光ディスクに対して実施される記録の記録線速度を
    取得する線速度取得ステップと、 前記検出された戻り光に関する値と、前記取得された記
    録線速度とに基づいて前記光ディスクに対して照射すべ
    きレーザ光のパワーを制御する制御ステップとを具備す
    ることを特徴とするレーザパワー制御方法。
  8. 【請求項8】 前記制御ステップでは、前記検出された
    戻り光に関する値と前記取得された記録線速度が、予め
    用意されている記録線速度と戻り光に関する値との相関
    関係を満たすように前記光ディスクに照射するレーザ光
    のパワーを制御することを特徴とする請求項7に記載の
    レーザパワー制御方法。
  9. 【請求項9】 前記記録線速度と戻り光に関する値との
    相関関係は、予め行われた複数の異なる記録線速度で実
    施した記録結果に基づいて導出されたものであることを
    特徴とする請求項8に記載のレーザパワー制御方法。
  10. 【請求項10】 前記制御ステップでは、前記検出され
    た戻り光に関する値と前記取得された記録線速度とが、
    予め用意されている記録線速度、戻り光に関する値およ
    びレーザパワー値との相関関係を満たすように前記光デ
    ィスクに照射するレーザ光のパワーを制御することを特
    徴とする請求項7に記載のレーザパワー制御方法。
  11. 【請求項11】 光ディスクの本番の記録に先立ち、当
    該光ディスクに対してテスト記録を行うテスト記録ステ
    ップと、 前記光ディスクにおける前記テスト記録された領域の再
    生結果からレーザパワーの初期値を決定する初期値決定
    ステップとをさらに具備し、 前記制御ステップでは、本番の記録を開始するときに照
    射するレーザパワーを前記初期値に設定し、記録が開始
    された後は前記検出された戻り光に関する値と、前記取
    得された記録線速度とに基づいて前記光ディスクに対し
    て照射すべきレーザ光のパワーを制御することを特徴と
    する請求項7ないし10のいずれかに記載のレーザパワ
    ー制御方法。
  12. 【請求項12】 本番の記録を開始時の記録線速度を取
    得する開始速度取得ステップをさらに具備し、 前記テスト記録ステップでは、前記開始速度取得ステッ
    プで取得された記録線速度でテスト記録を行うことを特
    徴とする請求項11に記載のレーザパワー制御方法。
  13. 【請求項13】 光ディスクに対して指定された記録線
    速度よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディ
    スクを一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射
    して情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した
    後は当該指定された記録線速度での記録が実行されるよ
    うに前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ
    光を照射して情報を記録する場合に、前記光ディスクに
    照射するレーザ光のパワーを制御する方法であって、 前記光ディスクからの戻り光に関する値を検出する検出
    ステップと、 2以上の記録線速度と、各々の記録線速度において目標
    となる戻り光に関する値との対応関係を取得する取得ス
    テップと、 前記取得した対応関係を参照し、前記指定された記録線
    速度に対応する戻り光に関する値を目標値として取得す
    る目標値取得ステップと、 前記目標値として取得した戻り光に関する値に、前記検
    出ステップで検出された戻り光に関する値が一致するよ
    うに前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御ステップとを具備することを特徴とするレーザパワ
    ー制御方法。
  14. 【請求項14】 光ディスクの本番の記録に先立ち、当
    該光ディスクに対してテスト記録を行うテスト記録手段
    と、 前記光ディスクにおける前記テスト記録された領域の再
    生信号を取得する再生手段と、 複数の記録線速度と、各々の記録線速度において目標と
    なる記録品位に関するパラメータとの関係を表す速度−
    パラメータ特性情報を取得するパラメータ特性取得手段
    と、 前記テスト記録領域の再生信号と前記速度−パラメータ
    特性情報とに基づいて、複数の記録線速度と記録レーザ
    パワーとの関係を表す速度−パワー特性情報を導出する
    導出手段と、 本番の記録の際に、前記速度−パワー特性情報にしたが
    って前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク記録
    装置。
  15. 【請求項15】 光ディスクに対して指定された記録線
    速度よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディ
    スクを一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射
    して情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した
    後は当該指定された記録線速度での記録が実行されるよ
    うに前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ
    光を照射して情報を記録する光ディスク記録装置であっ
    て、 前記光ディスクの本番の記録に先立ち、当該光ディスク
    に対してテスト記録を行うテスト記録手段と、 前記光ディスクにおける前記テスト記録された領域の再
    生信号を取得する再生手段と、 前記指定された記録線速度に対応する目標となる記録品
    位に関するパラメータ値を取得するパラメータ取得手段
    と、 前記テスト記録領域の再生信号と前記目標となる記録品
    位に関するパラメータ値とに基づいて、記録線速度と記
    録レーザパワーとの関係を表す速度−パワー特性情報を
    導出する導出手段と、 本番の記録の際に、前記速度−パワー特性情報にしたが
    って前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク記録
    装置。
  16. 【請求項16】 光ディスクに対してレーザ光を照射し
    て情報を記録する光ディスク記録装置であって、 前記光ディスクからの戻り光に関する値を検出する検出
    手段と、 前記光ディスクに対して実施される記録の記録線速度を
    取得する線速度取得手段と、 前記検出された戻り光に関する値と、前記取得された記
    録線速度とに基づいて前記光ディスクに対して照射すべ
    きレーザ光のパワーを制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする光ディスク記録装置。
  17. 【請求項17】 光ディスクに対して指定された記録線
    速度よりも低い記録線速度で記録する時には前記光ディ
    スクを一定の回転速度で回転させながらレーザ光を照射
    して情報を記録し、前記指定された記録線速度に達した
    後は当該指定された記録線速度での記録が実行されるよ
    うに前記光ディスクの回転速度を変動させながらレーザ
    光を照射して情報を記録する光ディスク記録装置であっ
    て、 2以上の記録線速度と、各々の記録線速度において目標
    となる戻り光に関する値との対応関係を取得する取得手
    段と、 前記取得した対応関係を参照し、前記指定された記録線
    速度に対応する戻り光に関する値を目標値として取得す
    る目標値取得手段と、 前記目標値として取得した戻り光に関する値に、前記検
    出ステップで検出された戻り光に関する値が一致するよ
    うに前記光ディスクに照射するレーザパワーを制御する
    制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク記録
    装置。
  18. 【請求項18】 レーザ光が照射されることにより情報
    が記録される円盤状の光ディスクであって、 当該光ディスクの記録面に形成される色素膜は、当該記
    録面における内周側の位置よりも外周側の位置の膜厚が
    小さくなっていることを特徴とする光ディスク。
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