JP2001341924A - 紙葉類収納装置 - Google Patents

紙葉類収納装置

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JP2001341924A
JP2001341924A JP2000165555A JP2000165555A JP2001341924A JP 2001341924 A JP2001341924 A JP 2001341924A JP 2000165555 A JP2000165555 A JP 2000165555A JP 2000165555 A JP2000165555 A JP 2000165555A JP 2001341924 A JP2001341924 A JP 2001341924A
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Kazuya Nakayama
和哉 中山
Tetsuji Kawasaki
川崎  哲治
Takanori Yamada
山田  隆典
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一括で多数枚の紙幣を入金処理することがで
き、かつ小形化が可能な紙葉類収納装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 紙幣収納部2の近傍に支軸22を中心に
揺動自在にL字状の仕切り板21を支持する。紙幣搬入
時には、ソレノイド28を励磁し、アーム部材25を反
時計回り方向へ付勢し、仕切り板21を時計回り方向へ
揺動し、仕切り板21の先端部21aを紙幣収納空間1
6内に突出し、その状態で搬入を行う。入金確定後、ソ
レノイド28を消磁すると、ばね31がアーム部材25
を介して仕切り板21を反時計回り方向へ揺動する。仕
切り板21の先端部21aは搬入された紙幣を若干押し
上げて退避する。紙幣の押し上げが少ないため多数枚の
紙幣搬入が可能になり、仕切り板の突出、退避動作が揺
動運動であることから仕切り板の退避空間が小さく、装
置の小形化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類収納装置に関
し、特に紙葉類が搬送される搬送路の一端に設けられる
収納部に紙葉類を搬入し、搬入された紙葉類を一時的に
保留し、搬入された紙幣の入金確定後に収納部へ格納す
るとともに、収納部内の紙葉類を搬出する紙葉類収納装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類、たとえば紙幣の自動的な預け入
れもしくは払い出しなどに利用される紙幣自動預金/支
払い機においては、預け入れの際に紙幣を選択的に収納
部に搬入するとともに、払い出しの際には紙幣が収納さ
れる収納部から紙幣を搬出する動作を行う紙幣収納装置
が備えられている。この紙幣収納装置おいては、搬入さ
れた紙幣の入金確定がされるまでは、搬入された紙幣と
収納済みの紙幣とが区別できるように一時保留機構が設
けられている。ここで、従来の紙幣収納装置の構成例に
ついて説明する。
【0003】図6は従来の紙幣収納装置の第1の構成例
における入金前の状態を示す側断面図、図7は従来の紙
幣収納装置の第1の構成例における入金前の状態を示す
縦断面図である。
【0004】従来の紙幣収納装置の第1の構成例によれ
ば、図6に示されるように、紙幣の搬入または搬出時に
紙幣が搬送される通路1があり、この通路1の奥に、搬
送されてきた紙幣を収納する紙幣収納部2が設けられて
いる。通路1は、互いに平行に相対する上下のガイド部
材3,4によって形成されている。この通路1の紙幣を
受け入れる開口部近傍の上下に軸5,6と一体に回転す
る送りローラ7,8が配置されている。送りローラ7,
8の下流側には、互いに外周面同士が押圧接触する前段
送りローラ9およびゲートローラ10が配置されてい
る。また、ゲートローラ10とほぼ同一軸線上に羽根車
11が配置されている。この羽根車11は、その心棒に
弾性材料からなる複数枚のブレードが等分放射状に植設
されている。さらに、前段送りローラ9の下流側の紙幣
収納部2の上部には、後段送りローラ12が配置されて
いる。
【0005】紙幣収納部2は、その下部に昇降可能に配
置されたステージ13が設けられている。このステージ
13は、表面が互いに接触されて積み重ねられた状態の
紙幣Pの最下部を支持し、紙幣Pの最上部は、紙幣収納
部2の上部に昇降可能に配置されたプッシャ14によっ
て押え付けられている。プッシャ14は、先端部が二又
形状になっていて、図7に示されるように、紙幣Pの短
手方向両側を押え付けるようにしている。紙幣収納部2
の上部中央部には、一時保留された紙幣を収納済みの紙
幣Pと一体化するための受板15が配置されている。
【0006】このように構成された紙幣収納装置の第1
の構成例において、既に紙幣Pが収納されている紙幣収
納部2にさらに別の紙幣を新たに収納する場合の動作に
ついて説明する。
【0007】図8は従来の紙幣収納装置の第1の構成例
における入金紙幣の保留状態を示す側断面図、図9は従
来の紙幣収納装置の第1の構成例における入金紙幣の保
留状態を示す縦断面図、図10は従来の紙幣収納装置の
第1の構成例におけるプッシャ動作中の状態を示す側断
面図、図11は従来の紙幣収納装置の第1の構成例にお
けるプッシャ動作中の状態を示す縦断面図、図12は従
来の紙幣収納装置の第1の構成例におけるプッシャ動作
完了の状態を示す側断面図、図13は従来の紙幣収納装
置の第1の構成例におけるプッシャ動作完了の状態を示
す縦断面図である。
【0008】紙幣の入金を行うときは、プッシャ14を
下方へ移動してステージ13上の紙幣Pを上から押し付
け、紙幣収納部2のプッシャ14の上部に紙幣収納空間
16を形成する。この状態で、通路1の開口部より紙幣
が挿入されると、その紙幣は送りローラ7,8により中
に引き込まれ、前段送りローラ9およびゲートローラ1
0によって紙幣収納部2の紙幣収納空間16に搬入され
る。すると、紙幣収納部2の中では、搬入された紙幣P
1は、図8および図9に示したように、プッシャ14の
上に積み重ねられた状態になる。すなわち、搬入された
紙幣P1は、プッシャ14によって収納済みの紙幣Pと
区分けされた状態で紙幣収納空間16に一時保留された
ことになる。
【0009】搬入された紙幣P1の入金が確定される
と、プッシャ14が上方に移動させられる。プッシャ1
4の上に積載された紙幣P1は、その中央部が受板15
によって上方への移動が阻止され、両端部のみプッシャ
14によって持ち上げられる。これにより、搬入された
紙幣P1は、図10および図11に示したように、U字
状に屈曲されるようになる。
【0010】さらに、プッシャ14の上方への移動を続
けると、紙幣P1は、その両端部がプッシャ14から外
れ、図12および図13に示したように、収納済み紙幣
Pの上に落下し、収納済み紙幣Pと一体化される。
【0011】次に、従来の紙幣収納装置の第2の構成例
を図14〜図17に示す。図14は従来の紙幣収納装置
の第2の構成例における入金紙幣の保留状態を示す側断
面図、図15は従来の紙幣収納装置の第2の構成例にお
ける入金紙幣の保留状態を示す縦断面図、図16は従来
の紙幣収納装置の第2の構成例における底板スライド動
作完了の状態を示す側断面図、図17は従来の紙幣収納
装置の第2の構成例における底板スライド動作完了の状
態を示す縦断面図である。図14〜図17において、図
6〜図13に示した第1の構成例の構成要素と同じ構成
要素については同じ符号を付してある。
【0012】従来の紙幣収納装置の第2の構成例によれ
ば、紙幣が搬送される通路1は、上下のガイド部材3,
4によって形成され、そこには、送りローラ7,8、前
段送りローラ9、ゲートローラ10が配置されている。
また、ゲートローラ10とほぼ同一軸線上に羽根車11
が配置され、紙幣収納部2の上部には、後段送りローラ
12が配置されている。
【0013】紙幣収納部2は、その下部に昇降可能に配
置されたステージ13が設けられている。紙幣収納部2
の側部には、底板17を水平方向にスライド駆動する機
構が設けられている。このスライド機構は、紙幣収納部
2の側部に設けたスリットを介して、底板17を紙幣収
納部2内へ移動して入金紙幣用の紙幣収納空間16の底
部を構成するようにしたり、紙幣収納部2の紙幣収納空
間16から待避するよう移動したりするように構成され
ている。
【0014】このような紙幣収納装置の第2の構成例に
おいて、紙幣を入金するときには、図14および図15
に示したように、底板17を紙幣収納部2内へ移動して
おく。通路1の開口部より紙幣が挿入されると、その紙
幣は送りローラ7,8により中に引き込まれ、前段送り
ローラ9およびゲートローラ10によって紙幣収納部2
の紙幣収納空間16に搬入される。すると、紙幣収納部
2の中では、搬入された紙幣P1は、底板17によって
収納済みの紙幣Pと区分けされた状態で底板17の上に
積み重ねられ、一時保留される。
【0015】搬入された紙幣P1の入金が確定される
と、紙幣収納部2の中で収納済みの紙幣Pと搬入された
紙幣P1とを区分けしている底板17を紙幣収納部2の
紙幣収納空間16から待避させる。すると、図16およ
び図17に示したように、紙幣収納空間16に一時保留
されていた紙幣P1は、収納済み紙幣Pと一体化されて
収納される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紙幣収納装置の第1の構成例においては、収納済み紙幣
Pと一体化するには、搬入された紙幣P1の厚みHがプ
ッシャ14と受板15との間の隙間hよりも小さくなく
てはならないため、この制限により紙幣を保留できる枚
数は約50枚程度が限界であり、それ以上の枚数を一括
で処理することが困難であるという問題点があった。
【0017】また、第2の構成例においては、底板17
をスライドさせるための空間が必要であるため、紙幣収
納装置の小形化が困難であるという問題点があった。本
発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、一括
で多数枚の紙幣を入金処理することができ、かつ小形化
が可能な紙葉類収納装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、紙葉類が搬送される搬送路の一端に設け
られて供給される紙葉類を積層して収納する紙葉類収納
部と、前記紙葉類を前記搬送路を介して前記紙葉類収納
部へ搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに隣接して
設けられ前記紙葉類の搬入方向後端を下方へ移行せしめ
る弾性体から成るブレードを有する回転可能な羽根車
と、前記紙葉類収納部の上方に配置されそれぞれ外周の
一部分に摩擦材を有し互いに同期して連動する前段送り
ローラおよび後段送りローラで構成されて前記紙葉類収
納部に積層された紙葉類を1枚ずつに分離して間欠的に
搬出する繰出し手段と、前記紙葉類収納部内に配置され
て積層される紙葉類を支持するとともに、前記紙葉類を
搬入するときに前記積層された紙葉類の上方に紙葉類積
層空間を形成し、前記紙葉類を搬出するときに前記紙葉
類に積層された紙葉類を前記繰出し手段に当接させるよ
うに昇降自在に設けられたステージ機構と備えた紙葉類
収納装置において、前記紙葉類収納部の近傍に揺動自在
に支持されて先端部が前記紙葉類収納部内に進退可能な
L字状の仕切り板と、紙葉類搬入時に前記仕切り板の先
端部が前記ステージ機構の上に積層された紙葉類の上方
に移動されて搬入される紙葉類を前記積層された紙葉類
と一時的に区分けする第1の位置と、紙葉類搬入完了後
に前記仕切り板の先端部が前記紙葉類収納部から退避さ
れて前記搬入した紙葉類を前記積層した紙葉類と一体化
する第2の位置とをとるよう前記仕切り板を駆動する仕
切り板駆動手段とを備えていることを特徴とする紙葉類
収納装置が提供される。
【0019】このような紙葉類収納装置によれば、揺動
可能に支持されたL字状の仕切り板を紙葉類収納部の近
傍に設け、紙葉類搬入時には、仕切り板駆動手段が仕切
り板を収納済み紙葉類の上方の一部分を覆うように紙葉
類収納部内へ突出させ、この状態で紙葉類の搬入を行
う。紙葉類搬入完了後は、仕切り板駆動手段が仕切り板
を紙葉類収納部から待避させ、搬入された紙葉類と収納
済み紙葉類とを一体化して収納する。これにより、搬入
された紙葉類を収納済み紙と一体化して収納するとき
に、仕切り板の先端部が搬入された紙葉類を若干押し上
げて退避するだけなので、多数枚の紙葉類を搬入するこ
とができ、しかも、仕切り板の紙葉類収納部への突出お
よび退避動作は揺動運動であるため、仕切り板の退避空
間が小さくなり、装置を小形化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、紙
幣収納装置に適用した場合を例に図面を参照して詳細に
説明する。なお、従来の紙幣収納装置での構成要素と同
一の要素については、同一の符号を付してその詳細な説
明を省略し、特に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0021】図1は本発明による紙幣収納装置の構成を
示す側断面図である。本発明による紙幣収納装置は、紙
幣の搬入または搬出時に紙幣が搬送される通路1があ
り、この通路1の奥に、搬送されてきた紙幣を収納する
紙幣収納部2が設けられている。通路1は、互いに平行
に相対する上下のガイド部材3,4によって形成されて
いる。この通路1の紙幣を受け入れる開口部近傍の上下
には軸5,6と一体に回転する送りローラ7,8が配置
されている。送りローラ7,8の下流側には、互いに外
周面同士が押圧接触する前段送りローラ9およびゲート
ローラ10が配置されている。ここで、ゲートローラ1
0は、その中心部において軸との間に一方向クラッチが
設けられ、搬入方向には回転するが搬出方向には回転が
阻止されるようになっている。また、ゲートローラ10
とほぼ同一軸線上に羽根車11が配置されている。この
羽根車11は、その心棒に弾性材料からなる複数枚のブ
レードが等分放射状に植設されている。さらに、前段送
りローラ9の下流側の紙幣収納部2の上部には、後段送
りローラ12が配置されている。この後段送りローラ1
2は、前段送りローラ9とともに外周の一部分に摩擦材
を有し互いに同期して連動することにより、紙幣収納部
2に積層収納されている紙幣を1枚ずつに分離して間欠
的に搬出する繰出し部を構成する。
【0022】紙幣収納部2は、その下部に、パンタグラ
フ機構20によって上下方向に平行移動可能に案内され
るステージ13が設けられている。このステージ13
は、表面が互いに接触されて積み重ねられた状態の紙幣
Pの最下部を支持する。さらに、このステージ13は、
ここでは図示していない駆動装置により上下方向の所定
の位置に移動されるようになっている。すなわち、紙幣
搬入の際は、積載された紙幣の上部に紙幣収納空間16
を形成する位置に移動され、紙幣搬出の際は、積載され
た紙幣Pを前段送りローラ9および後段送りローラ12
に当接する位置まで移動される。
【0023】通路1の下方には、L字状の仕切り板21
が支軸22を中心に揺動自在に支持され、図示のよう
に、所定の位置において仕切り板21の先端部21aが
紙幣収納空間16内に突出するようになっている。仕切
り板21の下部にはピン23が設けられ、このピン23
は、軸24を中心に揺動するアーム部材25の一端に設
けられた長穴26と嵌合している。また、アーム部材2
5の他端に設けられた長穴27には、ソレノイド28の
アーマチュア29がピン30を介して連結している。図
示の位置は、ソレノイド28が励磁されていて、アーム
部材25を反時計回り方向へ付勢している状態を示して
いる。また、アーム部材25の長穴26の近傍には、ば
ね31が取付けられている。このばね31は、アーム部
材25を時計回り方向へ付勢し、このアーム部材25の
長穴26とピン23を介して連結された仕切り板21を
反時計回り方向へ揺動せしめるよう常時付勢している。
【0024】なお、仕切り板21の設置に関し、仕切り
板21の先端部21aが水平に近い軌跡を描いて紙幣収
納空間16から退避させるためには、支軸22の位置
を、先端部21aからできるだけ遠くに、かつ紙幣収納
空間16に近い場所に設けるのが望ましい。
【0025】次に、このように構成された紙幣収納装置
において、既に紙幣Pが収納されている紙幣収納部2に
さらに別の紙幣を新たに収納する場合の動作について説
明する。
【0026】まず、入金待機状態では、図1に示したよ
うに、ステージ13は、この上に載置された紙幣Pの上
方に紙幣を新たに集積するための所定の紙幣収納空間1
6を形成するように、図示しない駆動手段にて位置決め
されている。さらに、ソレノイド28を励磁してアーマ
チュア29を吸引することにより、アーム部材25を反
時計回りに揺動させる。この結果、ピン23が上方に移
動し、仕切り板21を時計回り方向に揺動してその先端
部21aが紙幣収納空間16内に突出し、紙幣Pの上方
の一部分を覆っている。
【0027】図2は紙幣の搬入終了後の状態を示す紙幣
収納装置の側断面図、図3は入金確定後の仕切り板の動
作状態を示す紙幣収納装置の側断面図、図4は仕切り板
の退避動作完了後の状態を示す紙幣収納装置の側断面図
である。
【0028】次に、紙幣P1が搬入されると、図2に示
したように、ステージ13上に載置された紙幣Pの上に
紙幣P1が集積、保留される。このとき、搬入された紙
幣P1と収納済み紙幣Pとの間には、仕切り板21が挟
まれており、区分けされた状態になっている。
【0029】次に、紙幣P1の搬入が終わり、入金確定
の指令がくると、ソレノイド28の励磁を解く。その結
果、図3に示したように、アーム部材25がばね31の
付勢力により時計回り方向に揺動し、さらには、仕切り
板21のピン23を下方に移動させる。これにより、仕
切り板21が反時計回り方向に揺動し、その先端部21
aは、紙幣P1を若干押し上げながら円弧状の軌跡を描
いて紙幣収納空間16の外へ退避する。
【0030】そして、仕切り板21の紙幣収納空間16
外への退避動作が完了すると、図4に示したように、搬
入された紙幣P1と収納済み紙幣Pとが一体化し、紙幣
収納部2内に収納される。
【0031】次に、本発明の紙幣収納装置の別の実施の
形態について説明する。図5は本発明による紙幣収納装
置の別の構成例を示す側断面図である。図5において、
図1ないし図4に示した構成要素と同じ構成要素につい
ては同じ符号を伏してその詳細な説明は省略する。
【0032】本実施の形態では、図5から明らかなよう
に、各構成要素は、基本的には変わりはないが、ソレノ
イドとして、自己保持型ソレノイド32を使用している
点で異なる。
【0033】ここで、自己保持型ソレノイド32につい
て説明する。自己保持型ソレノイド32は、その内部に
永久磁石が内蔵されており、自己保持型ソレノイド32
の励磁が解かれても永久磁石の磁力によりプランジャ3
3の吸着状態を維持(自己保持)するようになってい
る。また、プランジャ33の吸着状態の解除は、自己保
持型ソレノイド32に内蔵した永久磁石の磁力を打ち消
す方向に励磁(吸着時と逆向きの電流を印加)すること
によって行い、これにより、上述のばね31の付勢力に
よりプランジャ33が初期位置に復帰する。
【0034】次に、自己保持型ソレノイド32を使用し
た紙幣収納装置の紙幣入金動作について説明する。入金
待機状態では、図5に示したように、ステージ13は、
この上に載置された収納済み紙幣Pの上方に、搬入され
る紙幣を集積するための所定の紙幣収納空間16を形成
するように、図示しない駆動手段にて位置決めされてい
る。さらに、自己保持型ソレノイド32を励磁してプラ
ンジャ33を吸着することにより、アーム部材25を反
時計回りに揺動させる。この結果、ピン23が上方に移
動し、仕切り板21を時計回り方向に揺動してその先端
部21aが紙幣収納空間16内に突出し、紙幣Pの上方
の一部分を覆う。
【0035】このとき、自己保持型ソレノイド32は、
その内部に内蔵された永久磁石の磁力によりプランジャ
33の吸着状態を維持(自己保持)している。これによ
り、停電などにより非通電状態になって自己保持型ソレ
ノイド32の励磁が解かれても仕切り板21の突出状態
は維持されている。
【0036】次に、紙幣P1が搬入され、ステージ13
上に載置された紙幣Pの上に搬入された紙幣P1が集
積、保留される。その後、入金確定の指令がくると、自
己保持型ソレノイド32は、内蔵した永久磁石の磁力を
打ち消す方向に励磁(吸着時と逆向きの電流を印加)さ
れ、永久磁石の磁力による吸着力をばね31の付勢力よ
りも小さくする。これにより、アーム部材25は、ばね
31の付勢力によって時計回り方向に揺動され、仕切り
板21のピン23を下方に移動させる。この結果、仕切
り板21が反時計回り方向に揺動し、その先端部21a
は、紙幣P1を若干押し上げながら紙幣収納空間16の
外へ退避する。仕切り板21の退避動作が完了すると、
搬入された紙幣P1と収納済み紙幣Pとが一体化し、紙
幣収納部2内に収納される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、紙葉
類収納部の近傍に揺動可能に支持されたL字状の仕切り
板を、紙葉類搬入時には、収納済み紙葉類の上方の一部
分を覆うように紙葉類収納部内へ突出させて、その状態
で紙葉類の搬入を行い、紙葉類搬入完了後には、仕切り
板駆動手段が仕切り板を紙葉類収納部から待避させて搬
入された紙葉類と収納済み紙葉類とを一体化し、収納す
るように構成した。これにより、仕切り板を紙葉類収納
部から待避させるとき、仕切り板の先端部が搬入された
紙葉類を若干押し上げて退避するだけなので、多数枚の
紙葉類を搬入することができ、仕切り板の紙葉類収納部
への突出および退避動作は揺動運動であるため、仕切り
板の退避空間が小さくなり、装置を小形化することがで
きる。
【0038】また、仕切り板の揺動による突出、退避動
作を、自己保持型ソレノイドにより動作させるように構
成した。これにより、入金動作中に停電などによる非通
電状態になっても仕切り板の突出状態が維持されるた
め、非通電状態になる直前に搬入された入金確定前の紙
幣と収納済み紙幣とが区分けされた状態を保つことがで
き、停電中に入金確定前の紙幣を手動で回収する際に、
容易にかつ客観的に収納済み紙幣と切り分けて回収する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣収納装置の構成を示す側断面
図である。
【図2】紙幣の搬入終了後の状態を示す紙幣収納装置の
側断面図である。
【図3】入金確定後の仕切り板の動作状態を示す紙幣収
納装置の側断面図である。
【図4】仕切り板の退避動作完了後の状態を示す紙幣収
納装置の側断面図である。
【図5】本発明による紙幣収納装置の別の構成例を示す
側断面図である。
【図6】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における入
金前の状態を示す側断面図である。
【図7】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における入
金前の状態を示す縦断面図である。
【図8】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における入
金紙幣の保留状態を示す側断面図である。
【図9】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における入
金紙幣の保留状態を示す縦断面図である。
【図10】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における
プッシャ動作中の状態を示す側断面図である。
【図11】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における
プッシャ動作中の状態を示す縦断面図である。
【図12】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における
プッシャ動作完了の状態を示す側断面図である。
【図13】従来の紙幣収納装置の第1の構成例における
プッシャ動作完了の状態を示す縦断面図である。
【図14】従来の紙幣収納装置の第2の構成例における
入金紙幣の保留状態を示す側断面図である。
【図15】従来の紙幣収納装置の第2の構成例における
入金紙幣の保留状態を示す縦断面図である。
【図16】従来の紙幣収納装置の第2の構成例における
底板スライド動作完了の状態を示す側断面図である。
【図17】従来の紙幣収納装置の第2の構成例における
底板スライド動作完了の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 通路 2 紙幣収納部 3,4 ガイド部材 5,6 軸 7,8 送りローラ 9 前段送りローラ 10 ゲートローラ 11 羽根車 12 後段送りローラ 13 ステージ 14 プッシャ 15 受板 16 紙幣収納空間 17 底板 20 パンタグラフ機構 21 仕切り板 21a 先端部 22 支軸 23 ピン 24 軸 25 アーム部材 26,27 長穴 28 ソレノイド 29 アーマチュア 30 ピン 31 ばね 32 自己保持型ソレノイド 33 プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 9/00 405 G07D 9/00 405B 408 408E (72)発明者 山田 隆典 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA07 FC05 FE01 FE05 3F054 AA03 AC06 BA02 BB03 BB09 BD02 BJ12 DA12 3F106 CA02 CA13 CA22 CA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類が搬送される搬送路の一端に設け
    られて供給される紙葉類を積層して収納する紙葉類収納
    部と、前記紙葉類を前記搬送路を介して前記紙葉類収納
    部へ搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに隣接して
    設けられ前記紙葉類の搬入方向後端を下方へ移行せしめ
    る弾性体から成るブレードを有する回転可能な羽根車
    と、前記紙葉類収納部の上方に配置されそれぞれ外周の
    一部分に摩擦材を有し互いに同期して連動する前段送り
    ローラおよび後段送りローラで構成されて前記紙葉類収
    納部に積層された紙葉類を1枚ずつに分離して間欠的に
    搬出する繰出し手段と、前記紙葉類収納部内に配置され
    て積層される紙葉類を支持するとともに、前記紙葉類を
    搬入するときに前記積層された紙葉類の上方に紙葉類積
    層空間を形成し、前記紙葉類を搬出するときに前記紙葉
    類に積層された紙葉類を前記繰出し手段に当接させるよ
    うに昇降自在に設けられたステージ機構と備えた紙葉類
    収納装置において、 前記紙葉類収納部の近傍に揺動自在に支持されて先端部
    が前記紙葉類収納部内に進退可能なL字状の仕切り板
    と、紙葉類搬入時に前記仕切り板の先端部が前記ステー
    ジ機構の上に積層された紙葉類の上方に移動されて搬入
    される紙葉類を前記積層された紙葉類と一時的に区分け
    する第1の位置と、紙葉類搬入完了後に前記仕切り板の
    先端部が前記紙葉類収納部から退避されて前記搬入した
    紙葉類を前記積層した紙葉類と一体化する第2の位置と
    をとるよう前記仕切り板を駆動する仕切り板駆動手段と
    を備えていることを特徴とする紙葉類収納装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切り板は、前記羽根車の下方付近
    から前記紙葉類収納部内に突出するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切り板駆動手段は、前記仕切り板
    を前記第1の位置または第2の位置へ回動する方向へ付
    勢する付勢手段と、励磁することにより前記付勢手段の
    付勢力に抗して前記仕切り板を前記第2の位置または第
    1の位置へ回動させるソレノイドとを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切り板駆動手段は、前記仕切り板
    を前記第2の位置へ回動する方向へ付勢する付勢手段
    と、永久磁石を内蔵しプランジャが前記付勢手段の付勢
    力に抗して前記永久磁石に吸着するよう励磁することに
    より前記仕切り板を前記第1の位置へ回動させ、前記仕
    切り板が前記第1の位置にあるときは少なくとも前記永
    久磁石の磁力だけで前記プランジャの吸着状態を維持
    し、前記プランジャが前記永久磁石の磁力に反発するよ
    う励磁することにより前記プランジャの吸着状態を解除
    し前記付勢手段の付勢力で前記仕切り板が前記第2の位
    置へ回動される自己保持型ソレノイドとを備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009251643A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Tdm:Kk 紙幣収納装置
JP2013206344A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyo Networks & System Integration Co Ltd 紙幣還流装置

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