JPH04341473A - 紙葉類の繰出し・収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動券売機
に対して投入された紙幣を収納し、収納して集積した紙
幣をつり銭として繰出すような紙葉類の繰出し・収納箱
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、駅務における自動券売機
においては、千円札のようなつり銭として使用する紙幣
は、始業時に設定された枚数が準備金として自動券売機
に装填され、また、自動券売機に利用客が投入した紙幣
の中で、千円札はつり銭として循環使用される。

【０００３】図７は、上述のような紙幣の処理を可能に
した自動券売機における紙幣処理装置を示し、装置本体
１に対して装填用箱２は着脱可能なカセット式に形成さ
れ、この装填用箱２に収納された紙幣は搬送ルート３を
介して繰出され、また、搬送ルート４を介して装填用箱
２に搬入される。

【０００４】なお、この紙幣処理装置は紙幣挿入部５に
挿入された紙幣を鑑別部６で紙幣の真偽、金種の鑑別を
行ない、搬送ルート７を介して放出部８に併設した一時
保留部９で保留し、その後集積部１０に集積される。

【０００５】上述のように、装填用箱２は、自動券売機
に準備金を装填するために着脱可能なカセット式に構成
されるが、この箱は利用客が投入した千円札も収納でき
るように、繰出し可能で、収納可能な繰出し・収納箱に
構成されている。

【０００６】図８、図９は上述の繰出し・収納箱の装填
用箱２を示し、該装填用箱２は、紙幣の収納部１１、紙
幣の集積部１２、紙幣の繰出し部１３を有し、収納部１
１には、紙幣１４の両側部を支持する支持板１５，１５
、この支持板１５，１５の中央位置に位置させたプッシ
ャ１６、プッシャ１６の前段にあって、搬入された紙幣
１４を内部に取込む取込みローラ１７，１７を有し、前
述のプッシャ１６の後端部は、上下方向に立設したガイ
ド杆１８に支持して上下方向に摺動可能に設け、さらに
、適宜のモータや入力される駆動力で正逆回転制御され
るベルト１９に連結して、このベルト１９の回動により
プッシャ１６は集積部１２の内部にまで移動する。

【０００７】前述の集積部１２の底部には、前述のプッ
シャ１６の紙幣１４の押込みを中央位置で許容し、紙幣
１４の両側部を支持する仕切り板２０，２０、上述のプ
ッシャ１６と対向し収納された紙幣１４を仕切り板２０
，２０側に付勢する付勢板２１を有し、前述の仕切り板
２０，２０は水平位置から上方への回動ができるように
枢着して、プッシャ１６による紙幣１４の押込み時に上
方に回動して、紙幣１４の収納を容易にしている。

【０００８】また、付勢板２１の後端部は前述のガイド
杆１８に上下摺動可能に支持して、スプリング２２によ
り仕切り板２０，２０側に押圧付勢し、上方への移動は
、この付勢板２１が紙幣１４の繰出しを阻害しない不作
用の位置まで移動できるように上面板２３を適宜切欠い
ている。

【０００９】前述の繰出し部１３には、集積紙幣１４を
繰出すためのフィードローラ２４，２５、紙幣１４の１
枚出しを規制するために繰出し方向には回動しないゲー
トローラ２６を有し、フィードローラ２４，２５を適宜
のモータや入力される駆動力の正逆転制御により、紙幣
１４の１枚出し制御や、連出された紙幣１４を内部に取
込む取込み制御を実行する。勿論、紙幣１４を繰出すと
きはプッシャ１６が上動して、繰出しに適した圧力で紙
幣１４をフィードローラ２４，２５側に押圧付勢する。

【００１０】このように構成した装填用箱２は、紙幣１
４の準備金として収納して、これを紙幣処理装置の装置
本体１に装填するまでは、装填紙幣１４が散乱しないよ
うに図８に示すように、集積紙幣１４を仕切り板２０と
付勢板２１でスプリング２２の弾性力で挟持している。 そのために移動中に収納した紙幣１４の整列状態が乱れ
ることなく、装置本体１に装填した後、内部に紙幣１４
を繰出すとき異常なく繰出すことができる。

【００１１】しかし、紙幣１４を繰出すとき、図１０に
示すように、紙幣１４の繰出し後部は前述の付勢板２１
とプッシャ１６とにスプリング２２の弾性で挟持されて
いる状態となるので、次のような問題点がある。すなわ
ち、紙幣１４の繰出し時に、上述の挟持が抵抗となって
繰出し不良が発生する。連出し紙幣をフィードローラ２
４，２５を逆転して、集積側に収納するとき、前述の挟
持で硬く保持された紙幣束内に収納することが不可能で
ある。また、スプリング２２の付勢力の分がプッシャ１
６の上昇抵抗となって、ベルト１９を回動するモータや
その他の駆動力を大きくする必要が生じる。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、前述の付
勢板２１を付勢するスプリング２２を、繰出し・収納箱
の運搬時には作用させ、装置に装填したときは不作用に
して、上述の問題点を解決し、確実な紙葉類の繰出しと
、連出し紙葉類の良好な収納と、プッシャの上動がスム
ースにできる紙葉類の繰出し・収納箱の提供を目的とす
る。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この発明は、搬入された
紙葉類を集積部に収納する収納部と、収納された紙葉類
を積重ねて集積する集積部と、集積部の紙葉類を繰出す
繰出し部とを有し、前記収納部には、搬入された紙葉類
を集積部内部に収納するためにガイド杆上を摺動するプ
ッシャを支持し、前記集積部には、上記プッシャの押込
みを中央位置で許容して該プッシャで収納された紙葉類
の両側部を支持する仕切り板と、上記プッシャと対向し
収納された紙葉類を仕切り板側に付勢するためにガイド
杆上を摺動する付勢板と、該付勢板を仕切り板側に押圧
付勢して集積紙葉類の散乱を防止するスプリングとを設
け、前記繰出し部には、紙葉類を繰出すフィードローラ
、１枚出しを規制するゲートローラとを軸支し、紙葉類
の収納時には、前記集積部の付勢板を仕切り板側に移動
して紙葉類の収納態勢にし、紙葉類の繰出し時には、付
勢板を不作用の位置まで繰出し部側に移動させると共に
、前記プッシャを繰出し部側に移動させて集積した紙葉
類を繰出し可能に押圧して繰出し態勢にする紙葉類の繰
出し・収納箱であって、前記付勢板を支持するガイド杆
に、該付勢板の繰出し部側に位置してスライダを支持し
、このスライダに前記スプリングを係止して付勢板を付
勢し、前記付勢板を繰出し不作用位置に移動させたとき
、前記スライダを該位置に係止するラッチ手段と、この
ラッチ手段のスライダ係止を解除する解除手段とを設け
た紙葉類の繰出し・収納箱であることを特徴とする。

【００１４】

【作用】この発明の紙葉類の繰出し・収納箱は、紙葉類
を収納した状態で繰出し・収納箱を運搬するときは、集
積部において付勢板と仕切り板との間ある紙葉類をスプ
リングの弾性力で挟持することで、運搬時に生じる振動
で収納した紙葉類の散乱を確実に防止する。

【００１５】また、装置本体に装着して紙葉類の繰出し
や収納を行なうときは、付勢板を繰出しの不作用位置ま
で移動させると、これに伴ってスライダが移動して該ス
ライダがラッチ手段に係止され、その後付勢板を収納側
に移動して収納態勢にしても、また、上方に移動して繰
出し態勢にしても、スライダに係止したスプリングは付
勢板に作用しないで、付勢板は設定した付勢力で紙葉類
を良好に付勢することができる。

【００１６】

【発明の効果】上述の結果、この発明によれば、紙葉類
を運搬するときは、付勢板を押圧するスプリングが作用
して、収納した紙葉類を付勢板と仕切り板とで挟持する
ので、運搬時に生じる振動で収納紙葉類を散乱させるこ
となく、確実に整列した姿勢で収納状態を維持すること
ができる。

【００１７】さらに、繰出し収納時には、上述のスプリ
ングが作用しないので、この作用力が繰出し時の抵抗と
なることがなく、良好な繰出しが得られ、同時に連出し
の紙葉類を内部に収納するときも紙葉類をジャムするこ
となく、円滑に収納することができ、そして、紙葉類を
繰出し側に移動させるプッシャも前述のスプリングが移
動抵抗となることがなく、大きな駆動力も不要で円滑な
移動ができる。

【００１８】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。

【００１９】図面は紙幣処理装置の紙幣の装填用箱とし
て使用する繰出し・収納箱を示し、図８、図９で示した
装填用箱２と同一機能の部分は同一符号を付して、その
詳細な説明を省略する。

【００２０】図１、図２において、付勢板２１のボス部
２１ａを支持したガイド杆１８には、上述のボス部２１
ａの上部にスライダ２７を摺動可能に支持しており、こ
のスライダ２７にスプリング２２の上端を係止している
。そして、上述のスライダ２７には係止片２８を固定し
て一側に延出している。

【００２１】前述のガイド杆１８の上部であって、スラ
イダ２７が移動する上限位置に対向してラッチ部材２９
を枢着している。このラッチ部材２９はピン３０により
装填用箱２の内壁に枢着し、図３にも示すように、この
ラッチ部材２９に植設した可動用ピン３１を装填用箱２
の側壁に形成した円弧状の長孔３２を介して箱外方に延
出し、この長孔３２が許容する約１２０度の範囲を揺動
可能にしている。

【００２２】上述のラッチ部材２９には傾斜面３３を有
する係合部３４を有し、通常はこの係合部３４が下部の
不作用の位置になる横姿勢にスプリング３５で付勢して
いる。そして、この装填用箱２が装置本体１に装着され
るとき、装置本体１側に切欠き形成したカム面３６によ
りラッチ部材２９の可動用ピン３１が可動されて、ラッ
チ部材２９は、図４に示すように縦姿勢となり、スライ
ダ２７の係止片２８が作用する位置に係合部３４が回動
する。

【００２３】センサ３７はスライダ２７の上限位置を検
知するセンサであって、また、スライダ２７の上限は、
付勢板２１を上動して繰出しに邪魔にならない不作用の
位置にあるときのスライダ２７の位置に設定している。

【００２４】このように構成した装填用箱２は運搬時に
は、図１に示すように、スプリング２２により紙幣１４
を仕切り板２０と付勢板２１で付勢挟持しているので、
運搬中の振動で紙幣１４が散乱するのを防止することが
できる。

【００２５】また、運搬された装填用箱２を装置本体１
に装着するときは、ラッチ部材２９の可動用ピン３１が
装置本体１のカム面３６に接して縦姿勢に変換され（図
４参照）、この状態でベルト１９を駆動して付勢板２１
を上昇させると、そのボス部２１ａによりスライダ２７
も上昇し、その上限がセンサ３７で検知される寸前で、
係止片２８がラッチ部材２９の係合部３４の傾斜面３３
に接することで、ラッチ部材２９が一旦傾倒して係止片
２８の通過を許容し（図５参照）、スライダ２７が上限
位置に移動すると、係止片２８が係合部３４に係合して
スライダ２７の下動が禁止される（図６参照）。そして
、スライダ２７の上限がセンサ３７で検知されてベルト
１９の回動が停止される。

【００２６】この状態になれば、スプリング２２の弾性
が付勢板２１に作用しないので、付勢板２１はその自重
で紙幣１４を付勢し、紙幣１４の収納および繰出しを行
なうことができる。

【００２７】なお、スライダ２７の係止を解除するには
、この装填用箱２を装置本体１から取外すことにより、
ラッチ部材２９の可動用ピン３１が長孔３２が外れるの
で、ラッチ部材２９はスプリング３５によって横姿勢と
なり、スライダ２７の係止を解除することができる。

【００２８】このように、上述の実施例によれば、紙幣
１４の収納および繰出し時には、スプリング２２が作用
しないので、この作用力が紙幣１４の繰出し時の抵抗と
なることがなく、良好な繰出しが得られ、同時に連出し
の紙幣１４を内部の集積部１２に収納するときも紙幣１
４をジャムすることなく、円滑に収納することができ、
そして、紙幣１４を繰出し側に移動させるプッシャ１６
も前述のスプリング２２が抵抗となることがなく、大き
な駆動力も不要で円滑な移動ができる。

【００２９】なお、上述の実施例ではラッチ部材２９の
回動を装置本体１のカム面３６によって行なっているが
、他の手段として、ソレノイドのような他の駆動手段で
駆動するもよく、この場合は、装填用箱２が装置本体１
に装着されたとき電源が接続されるように構成すればよ
い。

【００３０】この発明の構成と、上述の実施例の構成と
の対応において、この発明のラッチ手段は、実施例のラ
ッチ部材２９に対応し、同様に解除手段は、可動用ピン
３１とカム面３６に対応するも、この発明は実施例の構
成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】装填用箱の断面側面図。

【図２】図１中のＢ−Ｂ線断面図。

【図３】装置本体の装填部の斜視図。

【図４】ラッチ部材の作用姿勢を示す断面図。

【図５】ラッチ部材の係合部とスライダの係止片との係
合直前を示す断面図。

【図６】ラッチ部材の係合部とスライダの係止片との係
合を示す断面図。

【図７】従来の紙幣処理装置の概略構成図。

【図８】従来の装填用箱の断面側面図。

【図９】図８中のＡ−Ａ線断面図。

【図１０】装填用箱の作用状態を示す断面側面図。

【符号の説明】

１１…収納部 １２…集積部 １３…繰出し部 １４…紙　　幣 １６…プッシャ １８…ガイド杆 ２０…仕切り板 ２１…付勢板 ２２…スプリング ２４，２５…フィードローラ ２６…ゲートローラ ２７…スライダ ２８…係止片 ２９…ラッチ部材 ３１…可動用ピン ３４…係合部 ３６…カム面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬入された紙葉類を集積部に収納する収納
   部と、収納された紙葉類を積重ねて集積する集積部と、
   集積部の紙葉類を繰出す繰出し部とを有し、前記収納部
   には、搬入された紙葉類を集積部内部に収納するために
   ガイド杆上を摺動するプッシャを支持し、前記集積部に
   は、上記プッシャの押込みを中央位置で許容して該プッ
   シャで収納された紙葉類の両側部を支持する仕切り板と
   、上記プッシャと対向し収納された紙葉類を仕切り板側
   に付勢するためにガイド杆上を摺動する付勢板と、該付
   勢板を仕切り板側に押圧付勢して集積紙葉類の散乱を防
   止するスプリングとを設け、前記繰出し部には、紙葉類
   を繰出すフィードローラ、１枚出しを規制するゲートロ
   ーラとを軸支し、紙葉類の収納時には、前記集積部の付
   勢板を仕切り板側に移動して紙葉類の収納態勢にし、紙
   葉類の繰出し時には、付勢板を不作用の位置まで繰出し
   部側に移動させると共に、前記プッシャを繰出し部側に
   移動させて集積した紙葉類を繰出し可能に押圧して繰出
   し態勢にする紙葉類の繰出し・収納箱であって、前記付
   勢板を支持するガイド杆に、該付勢板の繰出し部側に位
   置してスライダを支持し、このスライダに前記スプリン
   グを係止して付勢板を付勢し、前記付勢板を繰出し不作
   用位置に移動させたとき、前記スライダを該位置に係止
   するラッチ手段と、このラッチ手段のスライダ係止を解
   除する解除手段とを設けた紙葉類の繰出し・収納箱。