JP2001341918A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP2001341918A JP2001341918A JP2000165992A JP2000165992A JP2001341918A JP 2001341918 A JP2001341918 A JP 2001341918A JP 2000165992 A JP2000165992 A JP 2000165992A JP 2000165992 A JP2000165992 A JP 2000165992A JP 2001341918 A JP2001341918 A JP 2001341918A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単純な構成で記録媒体のコックリングや紙浮
きを抑制でき、良好な記録画像が得られるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッド1から記録媒
体8に向けてインク液滴を吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置であって、記録領域において記録媒体8
の搬送方向と交差する方向に記録媒体8に凹凸形状を付
与する紙押え板18とプラテン15を配する。また、接
触部32により記録媒体8のコシ強度を検出し、当接制
御部33により紙押え板18を制御する。
きを抑制でき、良好な記録画像が得られるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッド1から記録媒
体8に向けてインク液滴を吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置であって、記録領域において記録媒体8
の搬送方向と交差する方向に記録媒体8に凹凸形状を付
与する紙押え板18とプラテン15を配する。また、接
触部32により記録媒体8のコシ強度を検出し、当接制
御部33により紙押え板18を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出口を具
備するインクジェットヘッドを用いて記録領域に配され
た記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関
し、特に、記録媒体へのインク滴の付着によってこの記
録媒体に発生する皺等による記録品位への悪影響を極め
て軽減し得るインクジェット記録装置に関する。
備するインクジェットヘッドを用いて記録領域に配され
た記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関
し、特に、記録媒体へのインク滴の付着によってこの記
録媒体に発生する皺等による記録品位への悪影響を極め
て軽減し得るインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
は、安定な記録を行うために記録媒体にインクが吐出さ
れた際に発生する皺や波打ち状の変形(以下、コックリ
ングという)の影響を極力排除し、記録媒体の表面と記
録ヘッドとの間隔を一定に保持しなければならない。ま
た、元々湿気などによりカールを発生している記録媒体
に対しても、プラテン上からヘッド方向へ向けての紙浮
きを防止しなければならない。
は、安定な記録を行うために記録媒体にインクが吐出さ
れた際に発生する皺や波打ち状の変形(以下、コックリ
ングという)の影響を極力排除し、記録媒体の表面と記
録ヘッドとの間隔を一定に保持しなければならない。ま
た、元々湿気などによりカールを発生している記録媒体
に対しても、プラテン上からヘッド方向へ向けての紙浮
きを防止しなければならない。
【0003】従来、これらの目的に対応する例として
は、次のような構成を持った装置があった。第1には、
特開平4−69264号公報で開示された記録装置のよ
うに、記録媒体の搬送方向に対し上流部で、記録媒体を
紙押え部材でプラテン側に押し付ける構成がある。ま
た、第2には、特開昭61−95966号公報や特開平
3−29359号公報等に開示されているように、プラ
テンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段を用いて発
生させた吸引力により記録媒体をプラテンに密着させる
構成が知られている。さらに、第3には、特開平9−4
8161号公報に開示されているように、記録媒体自身
を波打ち形状にしコシを付与する構成が知られている。
は、次のような構成を持った装置があった。第1には、
特開平4−69264号公報で開示された記録装置のよ
うに、記録媒体の搬送方向に対し上流部で、記録媒体を
紙押え部材でプラテン側に押し付ける構成がある。ま
た、第2には、特開昭61−95966号公報や特開平
3−29359号公報等に開示されているように、プラ
テンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段を用いて発
生させた吸引力により記録媒体をプラテンに密着させる
構成が知られている。さらに、第3には、特開平9−4
8161号公報に開示されているように、記録媒体自身
を波打ち形状にしコシを付与する構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1の従来例の印字範囲の上流部を紙押え部材でプラテ
ンへ押し付ける構成では、サイズの異なる記録媒体を用
いる場合に印字範囲が狭く、しかも印字領域よりも搬送
方向上流部を押し付けている位置から、次に押し付けら
れる位置(例えば排紙ローラ対)までの距離が短い場合
には有効な手段であったが、印字ヘッドの印字幅が広
く、次に押し付けられる位置までの距離が長い場合には
押し付けている位置から離れるほど、その効果が薄れ、
コックリングや紙浮きが発生しやすかった。特に記録画
像が高濃度の場合は多量のインクが記録媒体に打ち込ま
れることとなり、その結果大きなコックリングを発生し
て印字ヘッドに接触して画像を乱したり、ヘッドの目詰
まりを発生することもあった。
第1の従来例の印字範囲の上流部を紙押え部材でプラテ
ンへ押し付ける構成では、サイズの異なる記録媒体を用
いる場合に印字範囲が狭く、しかも印字領域よりも搬送
方向上流部を押し付けている位置から、次に押し付けら
れる位置(例えば排紙ローラ対)までの距離が短い場合
には有効な手段であったが、印字ヘッドの印字幅が広
く、次に押し付けられる位置までの距離が長い場合には
押し付けている位置から離れるほど、その効果が薄れ、
コックリングや紙浮きが発生しやすかった。特に記録画
像が高濃度の場合は多量のインクが記録媒体に打ち込ま
れることとなり、その結果大きなコックリングを発生し
て印字ヘッドに接触して画像を乱したり、ヘッドの目詰
まりを発生することもあった。
【0005】次に、上記の第2の従来例の負圧発生手段
を用いて記録媒体を吸引する構成では、装置が大掛かり
になってコストが高くなり、また、吸気・排気音が大き
かった。さらに、サイズの異なる記録媒体を用いる場合
にはそれぞれのサイズに合わせて、記録媒体が覆わない
プラテン上の小径の穴を封止する手段を新たに設けなけ
れば、所望の吸引力を得ることが難しかった。
を用いて記録媒体を吸引する構成では、装置が大掛かり
になってコストが高くなり、また、吸気・排気音が大き
かった。さらに、サイズの異なる記録媒体を用いる場合
にはそれぞれのサイズに合わせて、記録媒体が覆わない
プラテン上の小径の穴を封止する手段を新たに設けなけ
れば、所望の吸引力を得ることが難しかった。
【0006】また、上記第3の従来例の記録媒体にコシ
を付与する構成では、一般の普通紙のみならず高画質記
録用のフィルム系の記録媒体も波打ち形状とするため、
これが前述したコックリングとなり高画質記録において
画像の乱れの原因となっていた。
を付与する構成では、一般の普通紙のみならず高画質記
録用のフィルム系の記録媒体も波打ち形状とするため、
これが前述したコックリングとなり高画質記録において
画像の乱れの原因となっていた。
【0007】本発明の目的は、単純な構成で記録媒体の
コックリング(インクジェット記録に伴って生じる記録
媒体のしわ寄り)や紙浮きを抑制でき、良質な記録画像
が得られるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
コックリング(インクジェット記録に伴って生じる記録
媒体のしわ寄り)や紙浮きを抑制でき、良質な記録画像
が得られるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録手段を
用いて記録領域に配される記録媒体に記録を行うインク
ジェット記録装置において、前記記録媒体を前記記録領
域に給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給紙され
る前記記録媒体を一旦停止させて斜行補正させた後に前
記記録媒体を搬送させるレジストローラと、前記記録媒
体のコシ強度検出手段と、前記記録領域に配され、前記
記録媒体の搬送方向と交差する方向に前記記録媒体に凹
凸形状を付与する凹凸形状付与手段と、前記凹凸形状付
与手段を制御する凹凸形状付与制御手段と、を有するこ
とを特徴とする。
め、本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録手段を
用いて記録領域に配される記録媒体に記録を行うインク
ジェット記録装置において、前記記録媒体を前記記録領
域に給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給紙され
る前記記録媒体を一旦停止させて斜行補正させた後に前
記記録媒体を搬送させるレジストローラと、前記記録媒
体のコシ強度検出手段と、前記記録領域に配され、前記
記録媒体の搬送方向と交差する方向に前記記録媒体に凹
凸形状を付与する凹凸形状付与手段と、前記凹凸形状付
与手段を制御する凹凸形状付与制御手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0009】以上の構成によれば、単純な構成で記録媒
体のコックリングや紙浮きを抑制でき、良好な記録画像
が得られるインクジェット記録装置を提供できる。
体のコックリングや紙浮きを抑制でき、良好な記録画像
が得られるインクジェット記録装置を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0011】なお、本発明が適用可能なインクジェット
記録装置は、ヘッド装着部へインクジェット記録ヘッド
を装着し、記録領域に配された記録媒体に対してこのイ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口からインクを吐
出するインクジェット記録装置である。インクジェット
記録手段としては、インクジェット記録ヘッドとこのイ
ンクジェット記録ヘッドへインクを供給するインクタン
クとを一体に形成してヘッド装着部へ装着される形態の
もの、あるいは、インクタンクを記録装置本体側に備え
てインクジェット記録ヘッドのみをヘッド装着部へ装着
する形態のものであってもよい。これらヘッド装着部に
装着されるインクジェット記録ヘッドは、記録領域に配
される記録媒体の搬送方向に交差する方向の記録媒体の
全幅にわたってインク吐出口を配列したいわゆるフルラ
インタイプのインクジェット記録ヘッドや、ヘッド装着
部としてのキャリッジに装着されて記録領域に配される
記録媒体の搬送方向に交差する方向に往復移動して1行
乃至数行のライン記録を行ういわゆるシリアルタイプの
インクジェット記録ヘッドを含むものである。さらに、
前述のインクジェット記録手段が、ブラックインク液、
イエローインク液、マゼンダインク液、シアンインク
液、または前処理液のうちいくつかの液体もしくは全て
の液体を吐出し得るインクジェット記録ヘッドを備える
ものであってもよい。またさらに、前述のインクジェッ
ト記録ヘッドが、インク吐出口に連通する液路に電気熱
変換体を配し、この電気熱変換体の発する熱エネルギを
用いてインク吐出口からインク等を吐出するものや、液
路に圧電素子を配し、この圧電素子の振動や体積変化を
用いてインク吐出口からインク等を吐出するものであっ
てもよい。
記録装置は、ヘッド装着部へインクジェット記録ヘッド
を装着し、記録領域に配された記録媒体に対してこのイ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口からインクを吐
出するインクジェット記録装置である。インクジェット
記録手段としては、インクジェット記録ヘッドとこのイ
ンクジェット記録ヘッドへインクを供給するインクタン
クとを一体に形成してヘッド装着部へ装着される形態の
もの、あるいは、インクタンクを記録装置本体側に備え
てインクジェット記録ヘッドのみをヘッド装着部へ装着
する形態のものであってもよい。これらヘッド装着部に
装着されるインクジェット記録ヘッドは、記録領域に配
される記録媒体の搬送方向に交差する方向の記録媒体の
全幅にわたってインク吐出口を配列したいわゆるフルラ
インタイプのインクジェット記録ヘッドや、ヘッド装着
部としてのキャリッジに装着されて記録領域に配される
記録媒体の搬送方向に交差する方向に往復移動して1行
乃至数行のライン記録を行ういわゆるシリアルタイプの
インクジェット記録ヘッドを含むものである。さらに、
前述のインクジェット記録手段が、ブラックインク液、
イエローインク液、マゼンダインク液、シアンインク
液、または前処理液のうちいくつかの液体もしくは全て
の液体を吐出し得るインクジェット記録ヘッドを備える
ものであってもよい。またさらに、前述のインクジェッ
ト記録ヘッドが、インク吐出口に連通する液路に電気熱
変換体を配し、この電気熱変換体の発する熱エネルギを
用いてインク吐出口からインク等を吐出するものや、液
路に圧電素子を配し、この圧電素子の振動や体積変化を
用いてインク吐出口からインク等を吐出するものであっ
てもよい。
【0012】本発明が好ましく適用される形態は、前述
のインクジェット記録手段(少なくともヘッド装着部)
とこのヘッド装着部に対応して記録媒体を支持するプラ
テンとを記録領域に備えるインクジェット記録装置であ
って、記録領域に配される記録媒体をこの記録媒体の搬
送方向に交差する方向に沿って複数の凹凸を設けて支持
し得る機構を備え、少なくともその機構には記録媒体の
搬送方向に交差する方向に沿った複数の凸部が記録媒体
の記録面の裏側を支持し得る位置に配されるものであ
る。また、その機構の凸部同士の間にはさらに低い凸部
が1つ乃至複数配されていてもよく、その低い複数の凸
部の高さが異なる高さであっても良いものである。
のインクジェット記録手段(少なくともヘッド装着部)
とこのヘッド装着部に対応して記録媒体を支持するプラ
テンとを記録領域に備えるインクジェット記録装置であ
って、記録領域に配される記録媒体をこの記録媒体の搬
送方向に交差する方向に沿って複数の凹凸を設けて支持
し得る機構を備え、少なくともその機構には記録媒体の
搬送方向に交差する方向に沿った複数の凸部が記録媒体
の記録面の裏側を支持し得る位置に配されるものであ
る。また、その機構の凸部同士の間にはさらに低い凸部
が1つ乃至複数配されていてもよく、その低い複数の凸
部の高さが異なる高さであっても良いものである。
【0013】以下に、本発明の実施の形態として、少な
くとも前述のプラテンを具備するインクジェット記録装
置を用いて、本発明を詳述する。
くとも前述のプラテンを具備するインクジェット記録装
置を用いて、本発明を詳述する。
【0014】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態であるインクジェット記録装置のプラテン
部分の要部を示す斜視図である。
の実施の形態であるインクジェット記録装置のプラテン
部分の要部を示す斜視図である。
【0015】図1において、1はインクを吐出して記録
を行うインクジェット記録ヘッド、2はインクジェット
記録ヘッド1を支持しつつ移動するキャリッジ、3はキ
ャリッジ2を支持し案内するガイドレール、4はキャリ
ッジ2を支持する支持レール、5はキャリッジ2から突
出しキャリッジ2を支持して支持レール4上を移動する
ガイドコロ、6はキャリッジ2を駆動するモータ(不図
示)に直結されたプーリ(不図示)に巻掛けられたタイ
ミングベルト、7はインクジェット記録ヘッド1が待機
中にインクジェット記録ヘッド1の吐出ノズルが乾燥し
たり汚れることを防止し保護するためのキャップであ
る。
を行うインクジェット記録ヘッド、2はインクジェット
記録ヘッド1を支持しつつ移動するキャリッジ、3はキ
ャリッジ2を支持し案内するガイドレール、4はキャリ
ッジ2を支持する支持レール、5はキャリッジ2から突
出しキャリッジ2を支持して支持レール4上を移動する
ガイドコロ、6はキャリッジ2を駆動するモータ(不図
示)に直結されたプーリ(不図示)に巻掛けられたタイ
ミングベルト、7はインクジェット記録ヘッド1が待機
中にインクジェット記録ヘッド1の吐出ノズルが乾燥し
たり汚れることを防止し保護するためのキャップであ
る。
【0016】8は紙などの記録媒体であり、9は記録媒
体8を搬送する給紙側駆動ローラである。10は給紙側
駆動ローラ9に従動回転するレジストローラであり、図
示しない付勢手段によって給紙側駆動ローラ9に押圧さ
れ、給紙側駆動ローラ9と対でレジストローラ対11を
形成している。
体8を搬送する給紙側駆動ローラである。10は給紙側
駆動ローラ9に従動回転するレジストローラであり、図
示しない付勢手段によって給紙側駆動ローラ9に押圧さ
れ、給紙側駆動ローラ9と対でレジストローラ対11を
形成している。
【0017】12は記録媒体8を排紙する排紙側駆動ロ
ーラである。13は排紙側駆動ローラ12に従動回転す
る排紙ローラであり、図示しない付勢手段によって排紙
側駆動ローラ12に押圧され、排紙側駆動ローラ12と
対で排紙ローラ対14を形成している。そして、給紙側
駆動ローラ9と排紙側駆動ローラ12は図示しないモー
タによりギア列等を介して駆動されている。
ーラである。13は排紙側駆動ローラ12に従動回転す
る排紙ローラであり、図示しない付勢手段によって排紙
側駆動ローラ12に押圧され、排紙側駆動ローラ12と
対で排紙ローラ対14を形成している。そして、給紙側
駆動ローラ9と排紙側駆動ローラ12は図示しないモー
タによりギア列等を介して駆動されている。
【0018】15はインクジェット記録ヘッド1と対向
した位置にあるプラテンで、その表面には紙(記録媒体
8)の搬送方向に平行にリブ16が複数本形成されてい
る。なおリブ16は、紙に対して紙の搬送方向と交差す
る方向の凹凸を付与し得るようにプラテン15に配され
ていればよく、少なくともプラテン15に対して紙の搬
送方向と直交する向きでなければよい。
した位置にあるプラテンで、その表面には紙(記録媒体
8)の搬送方向に平行にリブ16が複数本形成されてい
る。なおリブ16は、紙に対して紙の搬送方向と交差す
る方向の凹凸を付与し得るようにプラテン15に配され
ていればよく、少なくともプラテン15に対して紙の搬
送方向と直交する向きでなければよい。
【0019】18は記録媒体8をプラテン15に倣わせ
るための紙押え板であり、プラテン15のリブ16上面
と紙押え板18の水平部20が当接できるように配置さ
れている。紙押え板18には、プラテン15のリブ16
の間の凹部17に対応してプラテン15側へ突出した突
起19が設けられており、図示しない付勢手段によって
プラテン15側へ付勢されている。
るための紙押え板であり、プラテン15のリブ16上面
と紙押え板18の水平部20が当接できるように配置さ
れている。紙押え板18には、プラテン15のリブ16
の間の凹部17に対応してプラテン15側へ突出した突
起19が設けられており、図示しない付勢手段によって
プラテン15側へ付勢されている。
【0020】上記構成の装置において、図示しないモー
タによりタイミングベルト6を介してインクジェット記
録ヘッド1は記録媒体8上を往復し、インク滴を記録媒
体8の所定の位置に吐出して記録を行う。
タによりタイミングベルト6を介してインクジェット記
録ヘッド1は記録媒体8上を往復し、インク滴を記録媒
体8の所定の位置に吐出して記録を行う。
【0021】一方、記録媒体8は図示しない給紙機構に
よりレジストローラ対11のニップ位置まで給紙され、
斜行等を矯正された後に、図示しないモータから図示し
ないギア列等を介して駆動されるレジストローラ対11
の回転により、記録位置まで搬送される。このとき、紙
押え板18はプラテン15方向へ付勢押圧され、記録媒
体8はプラテン15上に形成されたリブ16と紙押え板
18の突起19により、プラテン15のリブ16部分で
頂点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる波
打ち状態となる。
よりレジストローラ対11のニップ位置まで給紙され、
斜行等を矯正された後に、図示しないモータから図示し
ないギア列等を介して駆動されるレジストローラ対11
の回転により、記録位置まで搬送される。このとき、紙
押え板18はプラテン15方向へ付勢押圧され、記録媒
体8はプラテン15上に形成されたリブ16と紙押え板
18の突起19により、プラテン15のリブ16部分で
頂点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる波
打ち状態となる。
【0022】まず、図2、図3を参照して、記録媒体8
のコシが弱い場合の記録前後の状態について説明する。
後述のコシ強度検出手段の結果に基づき紙押え板18を
当接させた例を示すものである。一般に、普通紙と称さ
れる記録媒体のコシは弱い。図2は図1を簡略化して示
した斜視図、図3は図2のA−A断面の拡大図である。
のコシが弱い場合の記録前後の状態について説明する。
後述のコシ強度検出手段の結果に基づき紙押え板18を
当接させた例を示すものである。一般に、普通紙と称さ
れる記録媒体のコシは弱い。図2は図1を簡略化して示
した斜視図、図3は図2のA−A断面の拡大図である。
【0023】前記の記録動作において、紙押え板18を
通過した記録媒体8は、プラテン15上のリブ16部分
で頂点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる
ように、図3の破線で示す記録媒体8aのような緩やか
な波打ち形状となる。このとき、記録画像が高濃度の場
合には記録媒体8aは、主な溶媒として水を用いた記録
インクが多量に打ち込まれた状態となり、記録媒体8a
は膨潤して寸法が大きくなる。ここで記録媒体8aは記
録領域の直前でプラテン15上のリブ16と紙押え板1
8の複数の当接部(記録媒体8aの頂点部分)におい
て、位置が固定されていて、膨潤によっても動き難い。
逆に、複数のリブ間17では動きを規制されていないの
で、記録媒体8aの膨潤による伸びは、主にリブ間17
で発生する。
通過した記録媒体8は、プラテン15上のリブ16部分
で頂点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる
ように、図3の破線で示す記録媒体8aのような緩やか
な波打ち形状となる。このとき、記録画像が高濃度の場
合には記録媒体8aは、主な溶媒として水を用いた記録
インクが多量に打ち込まれた状態となり、記録媒体8a
は膨潤して寸法が大きくなる。ここで記録媒体8aは記
録領域の直前でプラテン15上のリブ16と紙押え板1
8の複数の当接部(記録媒体8aの頂点部分)におい
て、位置が固定されていて、膨潤によっても動き難い。
逆に、複数のリブ間17では動きを規制されていないの
で、記録媒体8aの膨潤による伸びは、主にリブ間17
で発生する。
【0024】しかも、突起19により予め下向きに押し
下げられている為、波打ち(コックリング)は確実に下
向きに発生し、高濃度記録後は実線で示す記録媒体8b
のようになる。また、紙の膨潤は複数のリブ間17で分
散して均一なコックリングとなって発生するので、1つ
1つのコックリングを低く抑えることが可能となり、イ
ンクジェット記録ヘッド1側に浮き上がることもない。
下げられている為、波打ち(コックリング)は確実に下
向きに発生し、高濃度記録後は実線で示す記録媒体8b
のようになる。また、紙の膨潤は複数のリブ間17で分
散して均一なコックリングとなって発生するので、1つ
1つのコックリングを低く抑えることが可能となり、イ
ンクジェット記録ヘッド1側に浮き上がることもない。
【0025】また、雰囲気環境による記録媒体のカール
の問題がある。これは雰囲気環境の特に急激な湿度変化
に関係し、高湿度の環境においては、記録媒体が吸湿
し、膨潤するために発生し、逆に低湿度の場合にもそれ
まで含まれていた水分が記録媒体の外に放出される為に
記録媒体の収縮が発生しカールとなるのであるが、この
実施の形態においては記録媒体は波打ち形状が施されて
いるので、記録媒体にコシの強さが与えられているため
に記録媒体のカールの影響も矯正され、従ってインクジ
ェット記録ヘッド1側に浮くことがない。
の問題がある。これは雰囲気環境の特に急激な湿度変化
に関係し、高湿度の環境においては、記録媒体が吸湿
し、膨潤するために発生し、逆に低湿度の場合にもそれ
まで含まれていた水分が記録媒体の外に放出される為に
記録媒体の収縮が発生しカールとなるのであるが、この
実施の形態においては記録媒体は波打ち形状が施されて
いるので、記録媒体にコシの強さが与えられているため
に記録媒体のカールの影響も矯正され、従ってインクジ
ェット記録ヘッド1側に浮くことがない。
【0026】次に、図4、図5を参照して、記録媒体8
のコシが強い場合の記録前後の状態について説明する。
後述のコシ強度検出手段の結果に基づき紙押え板18を
当接させない例を示すものである。一般に、光沢フィル
ム、コート紙と称される記録媒体のコシは強い。図4は
紙押え板18が当接しないときの斜視図、図5は図4の
B−B断面の拡大図である。
のコシが強い場合の記録前後の状態について説明する。
後述のコシ強度検出手段の結果に基づき紙押え板18を
当接させない例を示すものである。一般に、光沢フィル
ム、コート紙と称される記録媒体のコシは強い。図4は
紙押え板18が当接しないときの斜視図、図5は図4の
B−B断面の拡大図である。
【0027】前記の記録動作において、紙押え板18の
下部を通過した記録媒体8は、紙押え板18の突起19
に押されることなくプラテン15上のリブ16部分で水
平となる。このとき、記録画像が高濃度の場合には記録
媒体8cは、主な溶媒として水を用いた記録インクが多
量に打ち込まれた状態となるが、記録媒体8cはインク
吸収層を備えるために膨潤によるコックリング現象を引
き落とすことなく水平状態を維持したまま記録動作を完
了するものである。
下部を通過した記録媒体8は、紙押え板18の突起19
に押されることなくプラテン15上のリブ16部分で水
平となる。このとき、記録画像が高濃度の場合には記録
媒体8cは、主な溶媒として水を用いた記録インクが多
量に打ち込まれた状態となるが、記録媒体8cはインク
吸収層を備えるために膨潤によるコックリング現象を引
き落とすことなく水平状態を維持したまま記録動作を完
了するものである。
【0028】次に、図6〜図8を参照して紙押え板18
の当接制御について説明する。30、31は記録媒体8
を記録部に給紙する給紙ローラ対、32は記録媒体8の
コシ強度を検出するコシ強度検出部の接触部、33は紙
押え板18と記録媒体8との当接状態を制御する当接制
御部であり、本実施形態ではソレノイドにより構成して
いる。
の当接制御について説明する。30、31は記録媒体8
を記録部に給紙する給紙ローラ対、32は記録媒体8の
コシ強度を検出するコシ強度検出部の接触部、33は紙
押え板18と記録媒体8との当接状態を制御する当接制
御部であり、本実施形態ではソレノイドにより構成して
いる。
【0029】図6は、給紙ローラ対30、31により記
録媒体8がレジストローラ対9、10に向かって給紙さ
れる状態を示す。図7はコシの弱い記録媒体を搬送し、
給紙ローラ対30、31とレジストローラ対9、10と
の間で記録媒体8が湾曲した状態を示す。記録媒体のコ
シが弱いため、コシ強度検出部32を押し上げることが
できない。このとき紙押え板18は記録媒体8に当接す
るよう制御され、記録媒体8に対して波打ち状の凹凸を
付与する。
録媒体8がレジストローラ対9、10に向かって給紙さ
れる状態を示す。図7はコシの弱い記録媒体を搬送し、
給紙ローラ対30、31とレジストローラ対9、10と
の間で記録媒体8が湾曲した状態を示す。記録媒体のコ
シが弱いため、コシ強度検出部32を押し上げることが
できない。このとき紙押え板18は記録媒体8に当接す
るよう制御され、記録媒体8に対して波打ち状の凹凸を
付与する。
【0030】図8はコシの強い記録媒体を搬送し、給紙
ローラ対30、31とレジストローラ対9、10との間
で記録媒体が湾曲した状態を示す。記録媒体のコシによ
りコシ強度検出部32は押し上げられる。このとき紙押
え板18は記録媒体8と当接しない状態に制御される。
ローラ対30、31とレジストローラ対9、10との間
で記録媒体が湾曲した状態を示す。記録媒体のコシによ
りコシ強度検出部32は押し上げられる。このとき紙押
え板18は記録媒体8と当接しない状態に制御される。
【0031】図9はコシ強度検出部の構成を説明するも
のである。図9において、32は記録媒体8の湾曲部に
接触する接触部、40は接触部32の移動を伝達する伝
達部材、41は記録媒体のコシの強度を検出するための
機械バネ、43、44は電気的な開閉状態を検知する接
点である。
のである。図9において、32は記録媒体8の湾曲部に
接触する接触部、40は接触部32の移動を伝達する伝
達部材、41は記録媒体のコシの強度を検出するための
機械バネ、43、44は電気的な開閉状態を検知する接
点である。
【0032】記録媒体8の湾曲部が接触部32を押し上
げる力が、機械バネ41で設定された一定の強度以上で
あれば接点43、44が接触する。それにより記録媒体
のコシが強いことを検出する。
げる力が、機械バネ41で設定された一定の強度以上で
あれば接点43、44が接触する。それにより記録媒体
のコシが強いことを検出する。
【0033】図10は本発明の第1の実施の形態の電気
回路構成図である。図10において、45は記録装置全
体を制御する制御部であり、図示しない中央処理装置、
論理回路等により構成されるものである。46はホスト
コンピュータから入力される記録データ線、47は給紙
ローラ対30、31及びレジストローラ対9、10を駆
動する搬送モータ、48はキャリッジ2を往復移動させ
るキャリッジモータである。記録データ線46を介して
記録データが入力されると、搬送モータ47を駆動し記
録媒体8を給紙するとともに接点43、44により記録
媒体8のコシの強さを監視する。記録媒体8のコシが弱
く、接点43、44が接触しなかった場合はソレノイド
33を引かずに、キャリッジモータ48の駆動と同期し
てインクジェット記録ヘッド1より記録を行う。一方、
記録媒体8のコシが強く、接点43、44が接触した場
合はソレノイド33を駆動して紙押え板18を引き上げ
てから、キャリッジモータ48の駆動と同期してインク
ジェット記録ヘッド1より記録を行う。
回路構成図である。図10において、45は記録装置全
体を制御する制御部であり、図示しない中央処理装置、
論理回路等により構成されるものである。46はホスト
コンピュータから入力される記録データ線、47は給紙
ローラ対30、31及びレジストローラ対9、10を駆
動する搬送モータ、48はキャリッジ2を往復移動させ
るキャリッジモータである。記録データ線46を介して
記録データが入力されると、搬送モータ47を駆動し記
録媒体8を給紙するとともに接点43、44により記録
媒体8のコシの強さを監視する。記録媒体8のコシが弱
く、接点43、44が接触しなかった場合はソレノイド
33を引かずに、キャリッジモータ48の駆動と同期し
てインクジェット記録ヘッド1より記録を行う。一方、
記録媒体8のコシが強く、接点43、44が接触した場
合はソレノイド33を駆動して紙押え板18を引き上げ
てから、キャリッジモータ48の駆動と同期してインク
ジェット記録ヘッド1より記録を行う。
【0034】以上説明した構成によれば、単純な構成で
記録媒体のコックリングや紙浮きを抑制でき、良好な記
録画像が得られるインクジェット記録装置を提供でき
る。
記録媒体のコックリングや紙浮きを抑制でき、良好な記
録画像が得られるインクジェット記録装置を提供でき
る。
【0035】<第2の実施の形態>図11、図12を用
いて本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施
の形態においては、ロードセル等の弾性変位量検出素子
を用いてコシ強度検出部を構成している。弾性変位量検
出素子を変位させることで流れる電流の抵抗値が変化す
る特性を利用している。図11において、50は弾性変
位量検出素子である。51は弾性変位量検出素子50を
固定する固定軸で、記録媒体8のコシが弱い場合は接触
部32を介して弾性変位量検出素子50を変位させる量
が小さく、記録媒体8のコシが強い場合は接触部32を
介して弾性変位量検出素子50を変位させる量が大き
い。
いて本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施
の形態においては、ロードセル等の弾性変位量検出素子
を用いてコシ強度検出部を構成している。弾性変位量検
出素子を変位させることで流れる電流の抵抗値が変化す
る特性を利用している。図11において、50は弾性変
位量検出素子である。51は弾性変位量検出素子50を
固定する固定軸で、記録媒体8のコシが弱い場合は接触
部32を介して弾性変位量検出素子50を変位させる量
が小さく、記録媒体8のコシが強い場合は接触部32を
介して弾性変位量検出素子50を変位させる量が大き
い。
【0036】図12は本発明の第2の実施の形態の電気
回路構成図である。図12において、52は弾性変位量
検出素子50の抵抗値であり、53、54、55は基準
抵抗素子、56は差動増幅器、57はアナログ電圧値を
デジタル値に変換するAD変換器、49は紙押え板18
の制御を行う紙押さえ板モータである。記録データ線4
6を介して記録データが入力されると、搬送モータ47
を駆動し記録媒体8を給紙するとともに弾性変位量検出
素子50の抵抗値により記録媒体8のコシの強さを監視
する。記録媒体8のコシが弱く、弾性変位量検出素子5
0の変位量が小さかった場合には紙押え板モータ49を
駆動せずに、キャリッジモータ48の駆動と同期してイ
ンクジェット記録ヘッド1より記録を行う。一方、記録
媒体8のコシが強く、弾性変位量検出素子50の変位量
が大きかった場合には紙押え板モータ49を駆動して紙
押え板18を引き上げてから、キャリッジモータ48の
駆動と同期してインクジェット記録ヘッド1より記録を
行う。
回路構成図である。図12において、52は弾性変位量
検出素子50の抵抗値であり、53、54、55は基準
抵抗素子、56は差動増幅器、57はアナログ電圧値を
デジタル値に変換するAD変換器、49は紙押え板18
の制御を行う紙押さえ板モータである。記録データ線4
6を介して記録データが入力されると、搬送モータ47
を駆動し記録媒体8を給紙するとともに弾性変位量検出
素子50の抵抗値により記録媒体8のコシの強さを監視
する。記録媒体8のコシが弱く、弾性変位量検出素子5
0の変位量が小さかった場合には紙押え板モータ49を
駆動せずに、キャリッジモータ48の駆動と同期してイ
ンクジェット記録ヘッド1より記録を行う。一方、記録
媒体8のコシが強く、弾性変位量検出素子50の変位量
が大きかった場合には紙押え板モータ49を駆動して紙
押え板18を引き上げてから、キャリッジモータ48の
駆動と同期してインクジェット記録ヘッド1より記録を
行う。
【0037】以上説明した構成によれば、弾性変位量検
出素子を用いることで、記録媒体のコックリングや紙浮
きを抑制でき、良好な記録画像が得られるインクジェッ
ト記録装置を提供できる。
出素子を用いることで、記録媒体のコックリングや紙浮
きを抑制でき、良好な記録画像が得られるインクジェッ
ト記録装置を提供できる。
【0038】<その他>なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インクまたは処
理液)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液
体(インクまたは処理液)内の気泡を形成できるので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体(インクまたは処理液)を吐出させて、少なく
とも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状と
すると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特
に応答性に優れた液体(インクまたは処理液)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インクまたは処
理液)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液
体(インクまたは処理液)内の気泡を形成できるので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体(インクまたは処理液)を吐出させて、少なく
とも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状と
すると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特
に応答性に優れた液体(インクまたは処理液)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0040】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力液を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても本発
明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態が
どのようなものであっても、本発明によれば記録を確実
に効率よく行うことができるようになるからである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力液を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても本発
明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態が
どのようなものであっても、本発明によれば記録を確実
に効率よく行うことができるようになるからである。
【0041】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0042】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0043】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。
【0044】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものがあっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明には極めて有効である。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものがあっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明には極めて有効である。
【0045】さらに加えて、以上説明した本発明実施の
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付
与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付
与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0046】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
純な構成で記録媒体のコックリングや紙浮きを抑制で
き、良好な記録画像が得られるインクジェット記録装置
を提供できる。
純な構成で記録媒体のコックリングや紙浮きを抑制で
き、良好な記録画像が得られるインクジェット記録装置
を提供できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のインクジェット記
録装置でのプラテン部分近傍の部分斜視図である。
録装置でのプラテン部分近傍の部分斜視図である。
【図2】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との間
を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。
を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との間
を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。
を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との間
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
【図7】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との間
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
【図8】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との間
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
を記録媒体が通過する状態を示す断面図である。
【図9】第1の実施の形態のコシ強度検出部の構成を説
明する模式図である。
明する模式図である。
【図10】第1の実施の形態の電気回路構成図である。
【図11】第2の実施の形態のコシ強度検出部の構成を
説明する模式図である。
説明する模式図である。
【図12】第2の実施の形態の電気回路構成図である。
1 インクジェット記録ヘッド 2 キャリッジ 3 ガイドレール 4 支持レール 5 ガイドコロ 6 タイミングベルト 7 キャップ 8 記録媒体 9 給紙側駆動ローラ 10 レジストローラ 11 レジストローラ対 12 排紙側駆動ローラ 13 排紙ローラ 14 排紙ローラ対 15 プラテン 16 リブ 17 凹部 18 紙押え板 19 突起 20 水平部 32 接触部 33 当接制御部 40 伝達部材 41 機械バネ 43、44 接点
フロントページの続き (72)発明者 正木 友章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 長友 彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中野 武秋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 坂本 和弥 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 杉山 範之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB13 EB29 FA03 HA29 HA30 3F053 HA07 HB11 LA01 LB03 3F102 AA01 AB01 BA02 BB02 EA03
Claims (5)
- 【請求項1】 インクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録手段を用いて記録領域に配される記録媒体に記
録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録媒体を前記記録領域に給紙する給紙手段と、 前記給紙手段により給紙される前記記録媒体を一旦停止
させて斜行補正させた後に前記記録媒体を搬送させるレ
ジストローラと、 前記記録媒体のコシ強度検出手段と、 前記記録領域に配され、前記記録媒体の搬送方向と交差
する方向に前記記録媒体に凹凸形状を付与する凹凸形状
付与手段と、 前記凹凸形状付与手段を制御する凹凸形状付与制御手段
と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記コシ強度検出手段は、前記レジスト
ローラに対して前記記録媒体の搬送方向上流側に配設さ
れたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
記録装置。 - 【請求項3】 前記コシ強度検出手段は、機械的変位量
を検出することにより構成されたことを特徴とする請求
項1または2に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記コシ強度検出手段は、電気的特性の
変化を検出することにより構成されたことを特徴とする
請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記インクジェット記録ヘッドが、熱エ
ネルギによって形成されるインク液滴により前記画像を
記録することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
1項に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165992A JP2001341918A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165992A JP2001341918A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341918A true JP2001341918A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18669378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000165992A Withdrawn JP2001341918A (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001341918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013173259A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013239075A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体集積装置及び媒体処理装置 |
-
2000
- 2000-06-02 JP JP2000165992A patent/JP2001341918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013173259A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013239075A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体集積装置及び媒体処理装置 |
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Date | Code | Title | Description |
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