JP2001341738A - 湿気硬化性ウレタン用容器及びその処理方法 - Google Patents

湿気硬化性ウレタン用容器及びその処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 湿気硬化性ウレタン樹脂と接着しない樹
脂、例えばポリオレフィンで内面が被覆された湿気硬化
性ウレタン用金属容器及び使用後の処理方法。 【効果】 使用後に金属容器内に残存し硬化した湿気硬
化性ウレタン樹脂を容易に剥離することにより、短時間
でリサイクル処理に提供することができ、産業廃棄物の
削減と廃棄処理費用の低減に効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿気硬化性ウレタ
ン樹脂と接着しない樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂
によって内面コートされた金属容器、湿気硬化性ウレタ
ン樹脂が充填された該金属容器及びその容器の処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コーティング材、接着剤等に用いられる
ウレタン系化合物は大別して二液硬化型と一液硬化型が
ありいずれも貯蔵安定性、輸送性の点から金属容器に貯
蔵、保管されていた。二液硬化型のイソシアネート成分
を含む主剤及び一液硬化型の場合は使用済み容器に残っ
た樹脂成分は徐々に湿気により反応硬化するため、固形
状の産業廃棄物として処理され、二液硬化型の活性水素
成分(MBOCA、ポリオール等)を含む硬化剤は液状
で使用済み容器に残り産業廃棄物として処理する際に更
に処理時間と費用を要する。
【0003】近年、ケチミン、エナミン等の水分により
第1級または第2級アミノ基を生成することを特徴とす
るブロックアミン化合物が提案されている。その中でも
特開平6−293821号公報、特開平7−33852
号公報、特開平7−10949号公報等で提案されるオ
キサゾリジン化合物を用いた組成物は炭酸ガスの発生が
なく比較的性能バランスのとれた材料として有用されて
いる。
【0004】これらの材料は、使用後に金属容器内に残
った場合に比較的短時間で硬化し、金属容器と接着する
ために容器ごと産業廃棄物として処理される必要があ
る。現在、産業廃棄物の削減は必須の課題であり早急な
対策が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、湿気硬化性
ウレタン樹脂を充填した金属容器及びこの容器の処理方
法に関し、使用済み容器に残った樹脂が硬化し、硬化樹
脂を容器から容易に引き剥がすことができ、リサイクル
可能で、産業廃棄物の削減に大きな効果をもたらす金属
容器に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿気硬化性ウ
レタン樹脂と接着しない樹脂で内面が被覆されたことを
特徴とする湿気硬化性ウレタン用金属容器及び湿気硬化
性ウレタン樹脂を充填した該金属容器に関する。
【0007】特に、本発明は、湿気硬化性ウレタン樹脂
が末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタンプ
レポリマー及び水分により第1級または第2級アミノ基
を生成するブロックアミン化合物を含有することを特徴
とする上記金属容器に関する。
【0008】また、本発明は、湿気硬化性ウレタン樹脂
が充填された上記金属容器を使用後、残存した湿気硬化
性ウレタン組成物を硬化し剥離することを特徴とする湿
気硬化性ウレタン用金属容器の処理方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明での金属容器は、湿気硬化
性ウレタン樹脂と非接着性の樹脂によって内面の全面に
被覆(コート)されたものであり、特に該非接着性の樹
脂が湿気硬化性ウレタン樹脂の硬化後に於いて硬化ウレ
タン樹脂と接着しないことが要求される。
【0010】かかる金属容器としては、通常の鉄製の密
閉型のものが用いられ、その内面に湿気硬化性ウレタン
樹脂と非接着性である樹脂、例えば塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを熱融着
し、製缶して作製することが出来る。勿論、金属容器の
内面に湿気硬化性ウレタン樹脂との接着性がある樹脂、
例えばウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリル
樹脂、エポキシ樹脂等をコートし、その上に例えば接着
剤を介して上記湿気硬化性ウレタン樹脂と非接着性であ
る樹脂をコートしたものであっても差し支えない。該非
接着性である樹脂としては、ウレタン樹脂との剥離性が
優れるポリオレフィンが好ましく用いられる。尚、かか
る非接着性の樹脂フィルムの厚みは好ましくは5〜50
0ミクロンであり、更に好ましくは10〜200ミクロ
ンである。
【0011】本発明に於ける湿気硬化性ウレタン樹脂と
しては、通常使用されるものであれば適用されるが、炭
酸ガスの発生がなく、硬化ウレタン樹脂の種々の性能の
バランスを考慮して、末端にイソシアネート基を2個以
上有するウレタンプレポリマー及び水分により第1級ま
たは第2級アミノ基を生成するブロックアミン化合物を
含有する湿気硬化性ウレタン組成物が好ましい。
【0012】上記する末端にイソシアネート基を2個以
上有するウレタンプレポリマーとしては、有機ポリイソ
シアネートとポリオールとをポリイソシアネートの過剰
のもとで常法により調製されるウレタンプレポリマーで
ある。有機ポリイソシアネートとしては、2,4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、一部をカル
ボジイミド化されたジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、シクロヘ
キサンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、
脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート1種
又は2種以上の混合物が挙げられる。又、ポリオールと
は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、その他のポリオール及びこれらの混合ポリオールで
ある。例えば、複合金属シアン化合物錯体を触媒として
製造されたポリオールも含まれる。
【0013】ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、グルコース、ソルビトール、シュー
クローズ等の多価アルコールの1種又は2種以上にプロ
ピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド、スチレンオキサイド等の1種又は2種以上を付
加して得られるポリオール及びポリオキシテトラメチレ
ンポリオール等が挙げられる。
【0014】ポリエステルポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパンあるいはその他の低分子ポリオールの1種又は2
種以上とグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイ
マー酸、水添ダイマー酸あるいはその他の低分子ジカル
ボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合
体及びプロピオラクトン、カプロラクトン、バレロラク
トン等の開環重合体等が挙げられる。
【0015】その他のポリオールとしては、例えばポリ
カーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、
水素添加されたポリブタジエンポリオール、アクリルポ
リオール等が挙げられる。又、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールグリセ
リン、トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビト
ール、シュークローズ等の低分子ポリオールも挙げられ
る。本発明のブロックアミン化合物としては、水分、即
ち空気中の湿気により加水分解を伴って活性水素を生
じ、湿気硬化性ウレタン樹脂、即ち末端にイソシアネー
ト基を有するプレポリマーと反応し得るものであり、特
に水分により第1級または第2級アミノ基を生成するブ
ロックアミン化合物(C)が好ましい。かかるブロック
アミン化合物は、化合物中の活性水素を種々の手法でマ
スクし、吸湿により加水分解を伴って活性水素が生成す
るポリオール型、ケチミン、エナミン、アルジミン、オ
キサゾリジン型のアミン化合物が単体、または混合系で
使用され、例えばアルジミン、ケチミン、エナミン、オ
キサゾリジン等のアミン系化合物をブロックしたものが
挙げられる。
【0016】前述の少なくとも1個の第1級または第2
級アミノ基を有し、かつ第1級または第2級アミノ基、
ヒドロキシル基などの活性水素を有するアミン系化合物
としては、第1級アミノ基とヒドロキシル基とを有する
化合物、第2級アミノ基とヒドロキシル基とを有する化
合物、第1級アミノ基と第2級アミノ基とを有する化合
物、第1級アミノ基・第2級アミノ基およびヒドロキシ
ル基を有する化合物、2個の第1級アミノ基を有する化
合物、2個の第2級アミノ基を有する化合物、第2級ア
ミノ基と2個のヒドロキシル基とを有する化合物等を挙
げることができ、具体的には、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン、ヘキサノール
アミン、ジエチレントリアミン、2−(2−アミノエト
キシ)エタノール、N−(2−アミノエチル)ピペラジ
ン、ω−ヒドロキシヘキシルアミン、N−メチル−1,
6−ヘキサンジアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)
エチレンジアミン、3−アミノエチルピペリジン、N−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−アミノ−3
−アミノメチル−3,5,6−トリメチルシクロヘキサ
ン、N−(メチルアミノエチル)ピペラジン、アニリ
ン、トルイジン、キシリジン、イソホロンジアミン、ジ
アミノシクロヘキサン、ジアミノジフェニルメタン、キ
シリレンジアミン、ジアミノベンゼン、ジアミノメチル
ノルボナン、ジアミノメチルビシクロヘプタン等を挙げ
ることができる。また、ブロックアミン化合物のブロッ
ク化剤としては、ケトン類、アルデヒド類としては、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、ジエチルケトン、ジイソブチルケトン、メチル
ヘプテノン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセトフ
ェノン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、ブチルアルデヒド、トリメチルアセト
アルデヒド、バレロアルデヒド、アクロレイン、クロト
ンアルデヒド、フルフラール、ベンズアルデヒド等を挙
げることができる。かかるブロック化剤を用いてアルジ
ミン、ケチミン、エナミン、オキサゾリジン等ブロック
アミン化合物(C)を合成する方法は公知の反応方法で
行うことができる。
【0017】この中で好ましく用いられるものはブロッ
クアミン化合物(C)が、分子中にオキサゾリジン環を
有する化合物であり、米国特許第4,138,545号明細書に
記載されている様に、ポリカルボン酸の低級アルキルエ
ーテルとオキサゾリジンの反応、ポリオールとオキサゾ
リジンのエステル交換反応、特開平5−117252号
公報記載のようなカーボネート存在下でのエステル交換
反応、特開平6−293821号公報記載のようなウレ
タンプレポリマーとオキサゾリジン化合物の反応等によ
って得られる。
【0018】本発明の湿気硬化性ウレタン樹脂は、必要
に応じて解離触媒としての酸や他の配合剤、例えば有機
溶剤、無機充填剤、プロセスオイル、可塑剤、揺変剤、
体質顔料、耐侯性の維持向上のための紫外線防止剤、安
定剤等各種添加剤などを含んでいてもよい。これら混合
物が均一に混合でき、且つ保存性が確保できるのに十分
なる混合、混練装置により製造する事ができる。
【0019】解離触媒としては、例えばサリチル酸、オ
ルソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、ピロメリ
ト酸、、メリト酸及びこれらの酸無水物等の公知の酸が
用いられるが、特に好ましくはテレフタル酸、サリチル
酸が用いられる。
【0020】溶剤類としては、トルエン、キシレン、タ
ーペン、酢酸エチル等の通常のウレタン用溶剤が使用で
きる。
【0021】揺変剤は、表面処理炭酸カルシウム、ポリ
塩化ビニルパウダー、微粉末シリカ、ベントナイト等が
あげられる。このほか本発明の組成物には石油系高沸点
芳香族系留分,石油樹脂等を混合しても良い。
【0022】可塑剤としては、例えばジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、
ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジオクチルア
ゼレート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤
やトリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト等の燐酸エステル系可塑剤が挙げられる。
【0023】安定剤としては、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。無機充填剤としては、例え
ば炭酸カルシウム、酸化カルシウム、クレー、タルク、
酸化チタン、硫酸アルミニウム、カオリン、硅そう土、
ガラスバルーン等の無機化合物の粉粒体が挙げられる。
その添加量は、組成物中に好ましくは5〜70、より好
ましくは10〜60重量%である。
【0024】本発明に於ける湿気硬化性ウレタン樹脂
は、代表される用途としてコーティング材、シーリング
材、接着剤に使用することができる。コーティング材と
しては、塗料、建築物の屋根防水材、駐車場防水材、壁
材、床材、競技場の表面舗装材等に利用できる。又、シ
ーリング材としてはコンクリート、サイジングボード、
金属等土木用建築用のシーリング材に利用できる。更
に、接着剤としてはプラスチック床材等建築物内装材の
接着剤、屋上防水シートの接着剤、タイル、シートの接
着剤、;自然石、セラミック、ゴム、木等の粒状物、繊
維状物のバインダーに利用できる。
【0025】本発明の金属容器は、湿気硬化性ウレタン
樹脂と接着しない樹脂、特にポリオレフィン系樹脂によ
って内面コートされた金属容器に、湿気硬化性ウレタン
樹脂、特に水分により第1級または第2級アミノ基を生
成するブロックアミン化合物を含有する湿気硬化性ウレ
タン樹脂組成物を充填し、該ウレタン樹脂組成物を使用
後、容器内に残存した湿気硬化性ウレタン樹脂組成物が
短時間で硬化し、容易に容器から剥離することが出来
る。
【0026】即ち、本発明では、湿気硬化性ウレタン樹
脂を使用後、容器内に残存し硬化した湿気硬化性ウレタ
ン樹脂を容易に剥離することにより、使用後の容器を金
属材料として従来のような困難な硬化ウレタン樹脂除去
作業を伴うことなく短時間でリサイクル処理に提供する
ことができ、産業廃棄物の削減と廃棄処理費用の低減に
効果がある。
【0027】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。 <金属容器(A)の作成例> (金属容器の作製例1)予めクロム酸メッキ処理した鉄
板にポリエチレンを平均厚み70ミクロンで熱融着した
後、製缶メーカーにて製缶し、18L容器(A−1)を
作製した。 (金属容器の作製例2)予めクロム酸メッキ処理した鉄
板を用いて製缶メーカーにて製缶し、18L容器(A−
2)を作製した。 (金属容器の作製例2)予め錫メッキ処理した鉄板を用
いて製缶メーカーにて製缶し、18L容器(A−3)を
作製した。 <(B)成分の合成> (ウレタンプレポリマーの作製例1)数平均分子量20
00のポリエチレンプロピレンエーテルジオール700
g(0.35モル)、数平均分子量3000のポリプロ
ピレンエーテルトリオール300g(0.1モル)に
2,4−トリレンジイソシアネート191.4g(1.
1モル)、すなわちNCO/OHの当量比2.2にて窒
素気流下で80℃にて15時間フラスコ中で撹拌しなが
ら反応させNCO%が4.24%のウレタンプレポリマ
ー(B−1)を得た。 <C成分の合成> (ウレタンオキサゾリジンプレポリマーの作製例1)数
平均分子量4800、オキシエチレン鎖の含有量15%
のポリエチレンプロピレンエーテルトリオール500g
(0.104モル)と数平均分子量2000のポリプロ
ピレンエーテルジオール500g(0.25モル)を混
合してオキシエチレン鎖の平均含有量7.5%、平均官
能基数2.29、数平均分子量2820のポリオールを
得た。さらにヘキサメチレンジイソシアネート143.
3g(0.853モル)、すなわちNCO/OHの当量
比2.1にて窒素気流下で80℃にて48時間フラスコ
中で撹拌しながら反応させNCO%が3.29%、1分
子当たりの末端NCO基数2.29のウレタンプレポリ
マー(c1−1)を得た。
【0028】ウレタンプレポリマー(c1−1)14
0.8gと2ーイソプロピル3(2ヒドロキシエチル)
1,3オキサゾリジン15.9g、すなわちNCO/O
Hの当量比1.1にて窒素気流下で60℃にて48時間
フラスコ中で撹拌しながら反応させ、ウレタンオキサゾ
リジンプレポリマー(C−1)を得た。本組成物のGP
Cを測定した結果、残存している2−イソプロピル3
(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジンの含有率
は1%以下であることを確認した。 <実施例1>密閉型プラネタリーミキサー中に120℃
で5時間減圧乾燥し、水分を0・05%以下に調整した
炭酸カルシウム(日東粉化製NS−200)300部、
120℃で5時間減圧乾燥し、水分を0・1%以下に調
整した脂肪酸処理炭酸カルシウム(白石カルシウム製ヴ
ィスコライトSV)30部、B−1を290部、C−1
を210部、キシレン80部、ジオクチルフタレート9
0部及びサリチル酸1.0部をそれぞれ加え均一に混合
した後、60トールの減圧下で脱泡して湿気硬化型ウレ
タンコンパウンドを得た後、容器(A−1)に18kg
充填、密封し、室温にて保管する。 <比較例1>実施例1においてB−1を290部、C−
1を210部添加する代わりにB−1のみ500部添加
し、作製した湿気硬化型ウレタンコンパウンドを容器
(A−1)に18kg充填、密封し、室温にて保管す
る。 <比較例2>実施例1において作製した湿気硬化型ウレ
タンコンパウンドを容器(A−2)に18kg充填、密
封し、室温にて保管する。 <比較例3>実施例1において作製した湿気硬化型ウレ
タンコンパウンドを容器(A−3)に18kg充填、密
封し、室温にて保管する。
【0029】[試験方法] (硬化時間、剥離可能有無の測定)コンパウンドを充填
した容器の天井部を缶切りで全て切除し、25℃*65
%にて逆さまにして5分間放置し、コンパウンドを流出
させる。その後、容器を元に戻し、同条件下で放置し、
一定時間毎に容器側部、底部に残存したコンパウンドの
完全硬化の有無を測定する。硬化を確認した後、コンパ
ウンドが容器から完全に剥離可能か、又は容器と接着し
て剥離不可能かを評価する。
【0030】
【表1】
【0031】比較例1の水分により第1級または第2級
アミノ基を生成することを特徴とするブロックアミン化
合物を含まないコンパウンドを用いた場合、硬化に時間
を要するためコンパウンドを容器から剥離するために多
大の時間を要する。比較例2,3のクロム酸、錫メッキ
の金属容器を用いた場合は硬化したコンパウンドと容器
を剥離することが出来なかった。
【0032】
【発明の効果】本発明では、湿気硬化性ウレタン樹脂を
使用後、金属容器内に残存し硬化した湿気硬化性ウレタ
ン樹脂を容易に剥離することにより、使用後の容器を金
属材料として従来のような困難な硬化ウレタン樹脂除去
作業を伴うことなく短時間でリサイクル処理に提供する
ことができ、産業廃棄物の削減と廃棄処理費用の低減に
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 18/32 C08G 18/32 B Fターム(参考) 3E061 AA15 AB04 AC09 AD02 DA01 4F100 AH03A AK01B AK03B AK51A BA02 DA01 GB16 JB12A 4J034 BA08 CA02 CA12 CA15 CB03 CB07 CB08 CC01 DC50 DF01 DF02 DF14 DF16 DF20 DF21 DF22 DG02 DG03 DG04 DG06 HC03 HC12 HC13 HC16 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 QB12 QC05 RA05 RA06 RA07 RA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿気硬化性ウレタン樹脂と接着しない樹
    脂で内面が被覆されたことを特徴とする湿気硬化性ウレ
    タン用金属容器。
  2. 【請求項2】 湿気硬化性ウレタン樹脂と接着しない樹
    脂で内面が被覆された金属容器に湿気硬化性ウレタン樹
    脂を充填してなることを特徴とする湿気硬化性ウレタン
    用金属容器。
  3. 【請求項3】 湿気硬化性樹脂が末端にイソシアネート
    基を2個以上有するウレタンプレポリマー及び水分によ
    り第1級または第2級アミノ基を生成するブロックアミ
    ン化合物を含有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の湿気硬化性ウレタン用金属容器。
  4. 【請求項4】 金属容器の内面に被覆される樹脂がポリ
    オレフィン系であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の湿気硬化性ウレタン用金属容器。
  5. 【請求項5】 ブロックアミン化合物が分子中に1個以
    上のオキサゾリジン環を有する化合物であることを特徴
    とする請求項3記載の湿気硬化性ウレタン用金属容器。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の容器を使用後、残存した
    湿気硬化性ウレタン組成物を硬化し剥離することを特徴
    とする湿気硬化性ウレタン用金属容器の処理方法。
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