JP2001341677A - 抗張体及びその製造方法並びに弾性無端回走帯及び弾性クローラ - Google Patents

抗張体及びその製造方法並びに弾性無端回走帯及び弾性クローラ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に弾性クローラ内に埋設される抗張体であ
って、有端の1本の抗張力コードをその端部側同志がラ
ップするように1周巻回したものを、略平行状となるよ
うに一方向に配置して構成されたコードラップ方式の抗
張体において、抗張力コードの端部側同志がラップした
ラップ部分が周方向において一ヶ所に集中する事に起因
する問題の解決を図る。 【解決手段】 有端の1本の抗張力コードをその端部側
同志がラップするように1周巻回したものを、略平行状
となるように一方向に配置して構成された抗張体におい
て、複数本の抗張力コードの端部側同志がラップしたラ
ップ部分16が複数設けられ、その複数のラップ部分1
6が周方向Aにおいて分散するように該ラップ部分16
を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設・土木用作業
機や農業用作業機等の走行部として使用されるクローラ
式走行装置の弾性クローラ等に採用される抗張体及びそ
の製造方法並びに弾性無端回走帯及び弾性クローラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、走行装置として、進行方向前後一
方に配置された駆動スプロケットと、他方に配置された
アイドラと、これら駆動スプロケットとアイドラとの間
に配置された複数個の転輪と、駆動スプロケット、アイ
ドラ及び転輪に亘って巻き掛けられる無端帯状のゴムク
ローラとを備えて構成されていて、駆動スプロケットを
回転駆動することによりゴムクローラを周方向に循環回
走させるようにした走行体を備えて成るクローラ式走行
装置がある。
【0003】前記ゴムクローラは、ゴムで形成された無
端帯状のクローラ本体内に、クローラ幅方向の芯金が、
クローラ周方向に間隔をおいて且つクローラ周方向全周
に亘って埋設されて主構成されている。また、ゴムクロ
ーラには、クローラ周方向に極めて大きな張力(テンシ
ョン)が作用するため、クローラ本体内には、芯金を外
囲いする抗張体が埋設されている。この抗張体として、
有端の1本の抗張力コードをクローラ周方向に1周巻回
したものを、クローラ幅方向に並列状として(略平行状
に)多数本配置することにより構成された(換言する
と、有端の多数本の抗張力コードを、相互に略平行状と
なるように配置することで、一方向に並列状に配置する
と共に、これらをその端部側同志がラップするように1
周巻回して構成された)コードラップ方式の構造のもの
がある。
【0004】この抗張体にあっては、各抗張力コード
は、その端部側同志が、クローラ本体内で、クローラ厚
さ方向においてラップするように重ね合わされる(ラッ
プジョイントされる)ことで環状とされている。また、
各抗張力コードの先端は、クローラ幅方向に一直線状に
並ぶように配置されて構成されている。なお、抗張力コ
ードの先端とは、コードの最も「はし」の部分をいい、
端部側とは、抗張力コードの先端から、ある程度の距離
のある部分をいう。
【0005】また、他の構成の抗張体として、1本の抗
張力コードを螺旋状に巻回する(1本の抗張力コード
を、クローラ幅方向に位置をずらしながらクローラ周方
向に何周か巻回する)ことにより構成された、継ぎ目の
ないスパイラル(ラップアラウンド)構造のものがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記コードラップ方式
の抗張体にあっては、各抗張力コードの先端が、クロー
ラ幅方向に一直線上に並ぶように構成されており、且つ
抗張力コードのラップ部分の剛性は高いので、該ラップ
部分の前後(クローラ周方向前後)に剛性差が生じてお
り、その剛性差は大きい。そして、ゴムクローラが駆動
スプロケット等へ巻き掛けられて湾曲して抗張力コード
にクローラ周方向のテンションが作用したときにあって
は、各抗張力コードの端部側部分が元に戻ろうとする応
力が生じるが、各抗張力コードの先端がクローラ幅方向
に一直線上に並んでいるので、クローラ幅方向一直線上
に応力が集中し、スッポ抜けの発生、すなわち、抗張力
コードの剥離(コードからゴムが剥がれる、又は、ゴム
からコードが離反する)等の原因となるという問題があ
る。
【0007】また、抗張力コードの端部側同志をラップ
ジョイントする場合に、抗張体全体としてのラップ領域
で各抗張力コードの端部側のラップ量をずらす(周方向
のラップ長さを変更する)ことにより、剛性差を緩和す
ることも考えられるが、抗張力コードを個々にずらすの
では、ずらし量が大きく採れず、該ずらしによる効果
(剛性差を緩和する効果)は期待できるものではない。
また、ラップ部分の剛性は大であるので、クローラ周方
向において一ヶ所に集中していると、振動発生、騒音発
生、乗り心地不良等の不具合を生じさせる。
【0008】一方、スパイラル構造の抗張体にあって
は、ラップ部分がないので、前述したような問題は生じ
ないが、抗張力コードを巻き上げるのに時間・手間がか
かるという問題があると共に、抗張力コードをスパイラ
ルに巻く技術が必要であり、コスト高であるという問題
がある。したがって、安価であるという点では、前記コ
ードラップ方式の抗張体の方が優れている。本発明は、
前記問題点に鑑みて、コードラップ方式の抗張体の、抗
張力コードのラップ部分の剛性に起因する前記問題を解
消することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、有端の1本の抗張力
コードをその端部側同志がラップするように1周巻回し
たものを、略平行状となるように一方向に配置して構成
された抗張体において、1本又は複数本の抗張力コード
の端部側同志がラップしたラップ部分が複数設けられ、
その複数のラップ部分が周方向において分散するように
該ラップ部分を配置したことを特徴とする。
【0010】また、複数のラップ部分が周方向において
均等配置されているのがよい。また、他の技術的手段
は、複数の抗張力コードを略平行に配置してなるコード
列体を複数用意し、この複数のコード列体をドラム上
に、抗張力コードの端部側同志がラップするように1周
巻回することにより抗張体を形成すると共に、この複数
のコード列体をドラム上に巻回するに際して、各コード
列体における抗張力コードの端部側同志がラップしたラ
ップ部分が、周方向において相互に分散されるようにし
たことを特徴とする。
【0011】また、他の技術的手段は、ゴム様弾性体で
無端帯状に形成された弾性帯体内に、有端の1本の抗張
力コードをその端部側同志がラップするように1周巻回
したものを、弾性帯体の幅方向に並列状として配置して
構成された抗張体が埋設されている弾性無端回走帯にお
いて、弾性帯体内に、前述した抗張体を埋設したことを
特徴とする。また、他の技術的手段は、ゴム様弾性体で
無端帯状に形成されたクローラ本体内に、有端の1本の
抗張力コードをその端部側同志がラップするようにクロ
ーラ周方向に1周巻回したものを、クローラ幅方向に並
列状として配置して構成された抗張体が埋設されている
弾性クローラにおいて、クローラ本体内に、前述した抗
張体を埋設したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2において、1は、クローラ式
走行装置の一例を示すものであり、このクローラ式走行
装置1は、進行方向前後一方に配置された駆動スプロケ
ット2(駆動輪)と、他方に配置されたアイドラ3(従
動輪)と、これら駆動スプロケット2とアイドラ3との
間に配置された複数個の転輪4と、駆動スプロケット
2、アイドラ3及び転輪4に亘って巻き掛けられる無端
帯状の弾性クローラ(弾性無端回走帯)5とを備えて構
成されていて、駆動スプロケット2を回転駆動すること
により弾性クローラ5をクローラ周方向Aに循環回走さ
せるようにした走行体6を左右一対備えてなる。
【0013】なお、クローラ走行装置1としては、前記
のような強制駆動式のものでなくても、軽トラックの後
輪(駆動輪)と、前後輪の間に配置された遊転輪(従動
輪)とに亘って弾性クローラ5が掛け渡されるタイヤ駆
動式(摩擦駆動式)クローラ走行装置であってもよい。
前記弾性クローラ5は、図3及び図4に示すように、ゴ
ム又は樹脂等の可撓性を有する弾性体(ゴム様弾性体)
からなる無端帯状のクローラ本体(弾性帯体)7を備
え、このクローラ本体7内には、多数個のクローラ幅方
向Bの芯金8がクローラ周方向A全周に亘って且つクロ
ーラ周方向Aに間隔をおいて埋設されている(なお、芯
金なしのタイプの弾性クローラであってもよい)。
【0014】このクローラ本体7の外周面側F(接地面
側)には、ラグ9がクローラ周方向Aに間隔をおいて全
周に亘って一体的に設けられている(なお、ラグの代わ
りにブロックパターン等が形成されたものであってもよ
い)。クローラ本体7のクローラ幅方向B中央部には、
クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間に位置し且つクロ
ーラ厚さ方向Cに貫通形成された係合孔が、クローラ周
方向A全周に亘って形成されている。この係合孔には前
記駆動スプロケット2の突起が挿入係合され、これによ
り駆動スプロケット2から弾性クローラ5に駆動力が伝
えられる。
【0015】芯金8のクローラ幅方向Bの中央側には、
芯金8からクローラ内周側Iに向けて突出する一対のガ
イド突起11が設けられており、これらガイド突起11
によって転輪4等の脱輪が防止される(なお、ガイド突
起11の頂部が転輪4の通過面とされる場合もある)。
また、クローラ本体7内の左右両側には、芯金8よりも
クローラ外周側Fとなる位置に配置されていて芯金8を
外囲いする抗張体13が、クローラ周方向A全周に亘っ
て埋設されている。
【0016】なお、この弾性クローラ5では、クローラ
幅方向B中央部に駆動スプロケット2の突起が挿入係合
される係合孔が形成されているタイプのものなので、抗
張体13は左右一対、すなわち2列設けられているが、
摩擦駆動式クローラ走行装置(又はクローラ幅方向B中
央部に設けられる係合突起に駆動輪が係合するタイプの
クローラ走行装置)では、クローラ本体7に係合孔が形
成されないので、図9に示すように、クローラ幅方向B
に亘る抗張体13、すなわち1列の抗張体13が設けら
れる。
【0017】前記抗張体13は、有端の1本の抗張力コ
ード14をクローラ周方向Aに1周巻回したものを、ク
ローラ幅方向Bに相互に間隔をおいて並列状(略平行
状)として(筒状を呈するように)配置することにより
構成されている。また、各抗張力コード14は、その端
部側14a同志がクローラ本体7内でクローラ厚さ方向
Cに関してラップするように重ね合わされることで環状
とされている。なお、抗張力コード14としては、例え
ば、鋼製フィラメントを数本よったものを、さらに数束
よりあわせたスチールコードや、ナイロン、テトロン
(登録商標)等のフィラメントから構成されるナイロン
コード、テトロンコード、その他アラミド繊維コード、
ガラス繊維コード等のコードが採用される。
【0018】また、前記抗張体13にあっては、1本又
は(クローラ幅方向Bにおいて)隣り合う複数本の抗張
力コード14の端部側14a同志がラップしたラップ部
分16が複数設けられ、その複数のラップ部分16が周
方向(クローラ周方向A)において、分散するように位
置されている(複数のラップ部分16が周方向に大きく
位置ズレするように配置されて構成されている)。すな
わち、図例のものでは、抗張体13は、クローラ幅方向
Bにおいて隣り合う3本の抗張力コード14からなると
共に(3本の抗張力コード14を1単位とすると共
に)、各抗張力コード14の端部14bがクローラ幅方
向において揃う(並ぶ)ように配置されたコード列体1
7を3列備えて構成されており、これらコード列体17
のラップ部分16が周方向(クローラ周方向A)におい
て、略均等に分散配置されている(複数のラップ部分1
6が、周方向(クローラ周方向A)において、略等間隔
に配置されている)。
【0019】このように、剛性の高い抗張力コード14
のラップ部分16を分散させることにより、抗張体13
のラップ部分16の周方向(クローラ周方向A)前後の
剛性差を緩和することができ、応力集中の緩和が図れ、
抗張力コード14の剥離防止(スッポ抜け防止)や、振
動,騒音,乗り心地不良等の低減を図ることができるの
である。なお、複数のラップ部分16は、周方向(クロ
ーラ周方向A)において、均等に配置されているのが、
分散の効果の点から好ましいが、必ずしも均等配置され
ていなくてもよく、ラップ部分16同志が互いに影響を
受けない間隔に配置されていればよい。
【0020】また、前記構成において、各コード列体1
7における各抗張力コード14の端部14b相互に、周
方向(クローラ周方向A)に関する若干の位置的ズレが
あってもよい(すなわち、各コード列体17における各
抗張力コード14の端部14bがクローラ幅方向Bに完
全に揃っていなくてもよい)。また、コード列体17
は、2本又は4本以上の抗張力コード14で構成しても
よいが、抗張力コード14の本数が多いとラップ部分1
6の分散の効果が低くなり、また、抗張力コード14の
本数が少ないと生産性が悪くなる。
【0021】また、生産性等の面から実用的レベルは、
1列の抗張体13の内で、ラップ部分16が3〜4ヶ所
設けられるのがよい。また、図例のものでは、抗張力コ
ード14の複数本単位でラップ部分16が周方向(クロ
ーラ周方向A)に位置ズレして分散されたものが開示さ
れているが、各抗張力コード14ごとにラップ部分が位
置ズレして分散されていてもよい。前記抗張体13を製
造するには、先ず、複数の抗張力コード14を略平行に
配置してなるコード列体17を複数用意し、この複数の
コード列体17を、図6に示すように、ドラム18上
に、抗張力コード14の端部側14a同志がラップする
ように1周巻回することにより抗張体13が形成され
る。
【0022】そして、この複数のコード列体17をドラ
ム18上に巻回するに際して、各コード列体17におけ
る抗張力コード14の端部側14a同志がラップしたラ
ップ部分16が、周方向において相互に分散されるよう
にする。このように成形することにより、抗張体13を
簡単に環状に形成することができる。また、このように
して形成された抗張体13を埋設した弾性クローラ5を
製造するには、例えば、弾性クローラ5の外周側Fを形
成する外側金型と、弾性クローラ5の内周側Iを形成す
る内側金型とに、未加硫ゴム材料を充填すると共に、こ
の未加硫ゴム材料が充填された、これら外側金型と内側
金型とで抗張体13を挟み込み、未加硫ゴム材料を加硫
することで形成される。
【0023】この際、外側金型及び内側金型は、2乃至
4分割された分割金型が使用され、弾性クローラ5は、
周方向一ヶ所ずつ又は複数ヶ所ずつ形成される。また、
抗張体13を形成するに際して、未加硫ゴム等からなる
被覆材19によって、予め抗張力コード14を被覆する
ようにしてもよい。この場合、図7に示すように、コー
ド列体17全体を覆うようにしても良いし、また、図8
に示すように、抗張力コード14ごとに覆うようにして
もよい。なお、本発明は、弾性クローラに採用されるも
のに限定されることはなく、弾性無端回走帯としての動
力伝動用の弾性ベルト等に採用されてもよい。
【0024】また、本発明は芯金が埋設されていない、
芯金なし弾性クローラにおいても同様に適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、有端の1本の抗張力コ
ードをその端部側同志がラップするように1周巻回した
ものを、略平行状となるように一方向に配置して構成さ
れた抗張体において、1本又は複数本の抗張力コードの
端部側同志がラップしたラップ部分が複数設けられ、そ
の複数のラップ部分が周方向において分散するように該
ラップ部分を配置することにより、抗張体の一部が局部
的に剛性が高くなるのが緩和され、コードラップ方式の
抗張体において、剛性差の緩和が図れた抗張体を提供で
きる。
【0026】また、複数の抗張力コードを略平行に配置
してなるコード列体を複数用意し、この複数のコード列
体をドラム上に、抗張力コードの端部側同志がラップす
るように1周巻回することにより抗張体を形成すると共
に、この複数のコード列体をドラム上に巻回するに際し
て、各コード列体における抗張力コードの端部側同志が
ラップしたラップ部分が、周方向において相互に分散さ
れるようにすることにより、環状の抗張体が容易に形成
できる。また、ゴム様弾性体で無端帯状に形成された弾
性帯体内に、有端の1本の抗張力コードをその端部側同
志がラップするように1周巻回したものを、弾性帯体の
幅方向に並列状として配置して構成された抗張体が埋設
されている弾性無端回走帯において、又は、ゴム様弾性
体で無端帯状に形成されたクローラ本体内に、有端の1
本の抗張力コードをその端部側同志がラップするように
クローラ周方向に1周巻回したものを、クローラ幅方向
に並列状として配置して構成された抗張体が埋設されて
いる弾性クローラにおいて、前記抗張体を採用すること
により、抗張力コードの剥離防止が図れると共に、特
に、弾性クローラにあっては、振動、騒音、乗り心地不
良等を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る抗張体の斜視図で
ある。
【図2】クローラ走行装置の側面図である。
【図3】弾性クローラの幅方向で切断した断面図であ
る。
【図4】弾性クローラの周方向で切断した断面図であ
る。
【図5】抗張体の一部の平面図である。
【図6】抗張体の製造に関する斜視図である。
【図7】被覆材で覆われたコード列体を示すの斜視図で
ある。
【図8】被覆材で覆われた抗張力コードを示す斜視図で
ある。
【図9】弾性クローラ及び抗張体の他の例に係る断面図
である。
【符号の説明】
5 弾性クローラ(弾性無端回走帯) 7 クローラ本体(弾性帯体) 13 抗張体 14 抗張力コード 14a 端部側 16 ラップ部分 17 コード列体 18 ドラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有端の1本の抗張力コードをその端部側
    同志がラップするように1周巻回したものを、略平行状
    となるように一方向に配置して構成された抗張体におい
    て、 1本又は複数本の抗張力コードの端部側同志がラップし
    たラップ部分が複数設けられ、その複数のラップ部分が
    周方向において分散するように該ラップ部分を配置した
    ことを特徴とする抗張体。
  2. 【請求項2】 複数のラップ部分が周方向において均等
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の抗張
    体。
  3. 【請求項3】 複数の抗張力コードを略平行に配置して
    なるコード列体を複数用意し、この複数のコード列体を
    ドラム上に、抗張力コードの端部側同志がラップするよ
    うに1周巻回することにより抗張体を形成すると共に、
    この複数のコード列体をドラム上に巻回するに際して、
    各コード列体における抗張力コードの端部側同志がラッ
    プしたラップ部分が、周方向において相互に分散される
    ようにしたことを特徴とする抗張体の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゴム様弾性体で無端帯状に形成された弾
    性帯体内に、有端の1本の抗張力コードをその端部側同
    志がラップするように1周巻回したものを、弾性帯体の
    幅方向に並列状として配置して構成された抗張体が埋設
    されている弾性無端回走帯において、 弾性帯体内に、請求項1又は2に記載の抗張体を埋設し
    たことを特徴とする弾性無端回走帯。
  5. 【請求項5】 ゴム様弾性体で無端帯状に形成されたク
    ローラ本体内に、有端の1本の抗張力コードをその端部
    側同志がラップするようにクローラ周方向に1周巻回し
    たものを、クローラ幅方向に並列状として配置して構成
    された抗張体が埋設されている弾性クローラにおいて、 クローラ本体内に、請求項1又は2に記載の抗張体を埋
    設したことを特徴とする弾性クローラ。
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