JP2001341601A - 乗物用内装品 - Google Patents
乗物用内装品Info
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- JP2001341601A JP2001341601A JP2001084848A JP2001084848A JP2001341601A JP 2001341601 A JP2001341601 A JP 2001341601A JP 2001084848 A JP2001084848 A JP 2001084848A JP 2001084848 A JP2001084848 A JP 2001084848A JP 2001341601 A JP2001341601 A JP 2001341601A
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- Japan
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- shock absorbing
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- absorbing portion
- seat
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 その用途に求められる十分な強度を維持しつ
つ、搭乗者に対する安全性をより向上させることができ
る乗物用内装品を提供することを目的とする。 【解決手段】 自動車、列車、航空機などに装備される
内装品であって、十分な強度及び剛性を有する本体11
の一部に、強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易
な弾性部からなる衝撃吸収部12,13を設けたことを
特徴とする乗物用内装品を提供する。
つ、搭乗者に対する安全性をより向上させることができ
る乗物用内装品を提供することを目的とする。 【解決手段】 自動車、列車、航空機などに装備される
内装品であって、十分な強度及び剛性を有する本体11
の一部に、強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易
な弾性部からなる衝撃吸収部12,13を設けたことを
特徴とする乗物用内装品を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば身体の小さ
な幼児や小児を既設のシートベルトを用いて安全に座席
に拘束するための保護具や、乗物内に常設、仮設又は格
納可能に設けられるテーブル類などの乗物用内装品に関
する。
な幼児や小児を既設のシートベルトを用いて安全に座席
に拘束するための保護具や、乗物内に常設、仮設又は格
納可能に設けられるテーブル類などの乗物用内装品に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、自動車、列車、航空機などの乗物内には搭乗者の利
便性や安全性の確保等のため様々な内装品が配置されて
いる。例えば、自動車においては、常設、仮設又はシー
トバック等に格納可能な車載用テーブルやアームレスト
等が内装品として設けられ、また、幼児や小児が搭乗す
る場合には、自動車の衝突等に伴う衝撃から幼児や小児
を保護するためにチャイルドシート等の保護具を用いる
ことが義務付けられている。
ら、自動車、列車、航空機などの乗物内には搭乗者の利
便性や安全性の確保等のため様々な内装品が配置されて
いる。例えば、自動車においては、常設、仮設又はシー
トバック等に格納可能な車載用テーブルやアームレスト
等が内装品として設けられ、また、幼児や小児が搭乗す
る場合には、自動車の衝突等に伴う衝撃から幼児や小児
を保護するためにチャイルドシート等の保護具を用いる
ことが義務付けられている。
【0003】ここで、自動車が急停止、急発進又は急旋
回した場合や衝突事故時などには、搭乗者の身体がこれ
らの内装品に強く打ちつけられることもある。このよう
な場合、内装品はその外面が軟質材でカバーされていた
としても、その本体となる芯材は形状保持等のためにあ
る程度の強度を備えており、故にこれら内装品が搭乗者
に怪我を負わせる原因となる場合もある。
回した場合や衝突事故時などには、搭乗者の身体がこれ
らの内装品に強く打ちつけられることもある。このよう
な場合、内装品はその外面が軟質材でカバーされていた
としても、その本体となる芯材は形状保持等のためにあ
る程度の強度を備えており、故にこれら内装品が搭乗者
に怪我を負わせる原因となる場合もある。
【0004】特に、幼児や小児の身体を衝撃から保護す
るための上記乗物用保護具は、シートベルトを介して幼
児や小児の身体に装着し、シートベルトを身体の小さな
幼児や小児に有効かつ安全に適用させると共に、衝突時
などに身体に加えられる衝撃を緩和するものであるが、
幼児や小児を座席に拘束固定するためにこの保護具の本
体となる芯材には、十分な剛性乃至強度を有する材料が
用いられている。この場合、衝撃の吸収性のみを向上さ
せるために芯材までもが軟質の材料であると、幼児や小
児を確実に座席に拘束固定することができず、衝突時な
どに幼児や小児の身体がこの保護具をすり抜けて飛び出
す虞があり、却って危険である。
るための上記乗物用保護具は、シートベルトを介して幼
児や小児の身体に装着し、シートベルトを身体の小さな
幼児や小児に有効かつ安全に適用させると共に、衝突時
などに身体に加えられる衝撃を緩和するものであるが、
幼児や小児を座席に拘束固定するためにこの保護具の本
体となる芯材には、十分な剛性乃至強度を有する材料が
用いられている。この場合、衝撃の吸収性のみを向上さ
せるために芯材までもが軟質の材料であると、幼児や小
児を確実に座席に拘束固定することができず、衝突時な
どに幼児や小児の身体がこの保護具をすり抜けて飛び出
す虞があり、却って危険である。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その用途に求められる十分な強度や剛性を維持しつ
つ、搭乗者に対する安全性をより向上させることができ
る乗物用内装品を提供することを目的とする。
で、その用途に求められる十分な強度や剛性を維持しつ
つ、搭乗者に対する安全性をより向上させることができ
る乗物用内装品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、自動車、列車、航空機などの乗物に装備さ
れる内装品であって、十分な強度及び剛性を有する本体
の一部に、強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易
な弾性部からなる衝撃吸収部を設けたことを特徴とする
乗物用内装品を提供する。
成するため、自動車、列車、航空機などの乗物に装備さ
れる内装品であって、十分な強度及び剛性を有する本体
の一部に、強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易
な弾性部からなる衝撃吸収部を設けたことを特徴とする
乗物用内装品を提供する。
【0007】即ち、本発明の乗物用内装品は、十分な強
度及び剛性を有する上記本体によりその用途に求められ
る機能を維持しつつ、例えば自動車が急停止、急発進又
は急旋回した場合や衝突事故時などに、搭乗者の身体が
打ち付けられる可能性のある部分に部分的に強度を低下
させた易破壊部又は弾性変形容易な弾性部からなる衝撃
吸収部を設けたものである。
度及び剛性を有する上記本体によりその用途に求められ
る機能を維持しつつ、例えば自動車が急停止、急発進又
は急旋回した場合や衝突事故時などに、搭乗者の身体が
打ち付けられる可能性のある部分に部分的に強度を低下
させた易破壊部又は弾性変形容易な弾性部からなる衝撃
吸収部を設けたものである。
【0008】例えば、シートベルトに取り付けて用いら
れる幼児又は小児用の上記保護具にあっては、その本体
を構成する芯材の搭乗者に当接する部分に上記衝撃吸収
部を設け、衝突事故時などの強い衝撃が与えられたとき
には、この衝撃吸収部が破壊することにより衝撃を吸収
し、又はこの衝撃吸収部の弾性変形により衝撃を吸収し
て、幼児や小児の身体を保護するものである。また、例
えば、内装品が各種乗物の室内に設けられる、常設、仮
設又は格納可能なテーブルである場合や、上記保護具の
上端面にテーブル部を形成する場合には、そのテーブル
やテーブル部の外周面の全部又は一部に上記衝撃吸収部
を設け、この衝撃吸収部が破壊されること、又はこの衝
撃吸収部の弾性変形により、衝撃を吸収してこのテーブ
ル又はテーブル部に打ち付けられた搭乗者の身体を保護
するものである。
れる幼児又は小児用の上記保護具にあっては、その本体
を構成する芯材の搭乗者に当接する部分に上記衝撃吸収
部を設け、衝突事故時などの強い衝撃が与えられたとき
には、この衝撃吸収部が破壊することにより衝撃を吸収
し、又はこの衝撃吸収部の弾性変形により衝撃を吸収し
て、幼児や小児の身体を保護するものである。また、例
えば、内装品が各種乗物の室内に設けられる、常設、仮
設又は格納可能なテーブルである場合や、上記保護具の
上端面にテーブル部を形成する場合には、そのテーブル
やテーブル部の外周面の全部又は一部に上記衝撃吸収部
を設け、この衝撃吸収部が破壊されること、又はこの衝
撃吸収部の弾性変形により、衝撃を吸収してこのテーブ
ル又はテーブル部に打ち付けられた搭乗者の身体を保護
するものである。
【0009】このように、本発明の乗物用内装品によれ
ば、その用途に求められる十分な強度及び剛性を維持し
つつ、搭乗者に対する安全性をより向上させることがで
きるものである。
ば、その用途に求められる十分な強度及び剛性を維持し
つつ、搭乗者に対する安全性をより向上させることがで
きるものである。
【0010】なお、上記衝撃吸収部は、上述のように、
強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易な弾性部に
より構成されるが、この衝撃吸収部としては例えば、本
体の当該個所に多数の肉抜き孔や1又は複数の肉抜き溝
を形成して部分的に強度や剛性を低下させたり、本体が
発泡スチロール等の発泡体であれば、当該個所の発泡倍
率を部分的に高くして強度や剛性を低下させ、当該部分
を破壊されやすく又は変形しやすく構成することができ
る。この場合、発泡倍率を高くした衝撃吸収部は、その
弾性率も高くなり弾性部として衝撃を吸収することとも
なる。更に、この衝撃吸収部は、本体とは別体の別部材
とすることもでき、本体の当該個所に多孔や肉抜き溝を
有する易破壊性部材や高発泡倍率の易破壊/弾性部材を
取り付けて上記衝撃吸収部を形成してもよい。また、衝
撃吸収部を別部材により構成する場合には、本体とは異
なる別材料で易破壊性や易変形性を有する衝撃吸収部を
形成することもできる。
強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容易な弾性部に
より構成されるが、この衝撃吸収部としては例えば、本
体の当該個所に多数の肉抜き孔や1又は複数の肉抜き溝
を形成して部分的に強度や剛性を低下させたり、本体が
発泡スチロール等の発泡体であれば、当該個所の発泡倍
率を部分的に高くして強度や剛性を低下させ、当該部分
を破壊されやすく又は変形しやすく構成することができ
る。この場合、発泡倍率を高くした衝撃吸収部は、その
弾性率も高くなり弾性部として衝撃を吸収することとも
なる。更に、この衝撃吸収部は、本体とは別体の別部材
とすることもでき、本体の当該個所に多孔や肉抜き溝を
有する易破壊性部材や高発泡倍率の易破壊/弾性部材を
取り付けて上記衝撃吸収部を形成してもよい。また、衝
撃吸収部を別部材により構成する場合には、本体とは異
なる別材料で易破壊性や易変形性を有する衝撃吸収部を
形成することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示し、
本発明をより具体的に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の一実施例にかかる乗物
用保護具1を示すものである。この乗物用保護具1は、
図2に示すように、例えば、自動車等の座席sの座面s
1に配置してシートベルト(図示せず)により固定する
ことにより、座面s1に着座した幼児や小児を衝突時の
衝撃等から保護するものであり、図1,2に示すよう
に、断面略コの字形に形成された保護部3と、該保護部
3の下端面に一体に形成された一対の脚部5,5と、保
護部3のシートベルト装着用凹部37に着脱可能に装着
され、シートベルトのズレ及び保護部3の摩耗を防止す
るためのガイドpとを具備する。
本発明をより具体的に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の一実施例にかかる乗物
用保護具1を示すものである。この乗物用保護具1は、
図2に示すように、例えば、自動車等の座席sの座面s
1に配置してシートベルト(図示せず)により固定する
ことにより、座面s1に着座した幼児や小児を衝突時の
衝撃等から保護するものであり、図1,2に示すよう
に、断面略コの字形に形成された保護部3と、該保護部
3の下端面に一体に形成された一対の脚部5,5と、保
護部3のシートベルト装着用凹部37に着脱可能に装着
され、シートベルトのズレ及び保護部3の摩耗を防止す
るためのガイドpとを具備する。
【0012】上記保護部3は、断面略コの字形に形成さ
れて、前面側高さ方向中央部にシートベルト装着用凹部
37が形成されており、このシートベルト装着用凹部3
7に図示しないシートベルトが通されて幼児等の使用者
を座席に拘束すると共に、該保護部3の後面全面で該シ
ートベルトから加えられる衝撃を吸収するようになって
いる。
れて、前面側高さ方向中央部にシートベルト装着用凹部
37が形成されており、このシートベルト装着用凹部3
7に図示しないシートベルトが通されて幼児等の使用者
を座席に拘束すると共に、該保護部3の後面全面で該シ
ートベルトから加えられる衝撃を吸収するようになって
いる。
【0013】また、保護部3は、テーブルとして使用可
能なテーブル面31と、後面の幅方向中央部が断面円弧
状に窪んで形成され、この窪みに使用者の腹部乃至胸部
を密着させる窪み部33と、保護部3下端面の幅方向中
央部が膨出して形成され、使用者の両大腿部の間に配置
される膨出部35とを具備すると共に、使用者が腕を動
かし易いように後側両角部上面が斜めに切り欠かれた形
状に形成されている。
能なテーブル面31と、後面の幅方向中央部が断面円弧
状に窪んで形成され、この窪みに使用者の腹部乃至胸部
を密着させる窪み部33と、保護部3下端面の幅方向中
央部が膨出して形成され、使用者の両大腿部の間に配置
される膨出部35とを具備すると共に、使用者が腕を動
かし易いように後側両角部上面が斜めに切り欠かれた形
状に形成されている。
【0014】上記テーブル面31には、その周縁部の全
周に亘って突設され、テーブル面31上にこぼれた飲料
等がテーブル面31からこぼれ落ちることを防止するた
めの小壁体311と、前面側の両角部近傍に設けられ、
飲料等が収容されたカップ等を保持するため一対の収容
凹部315とが設けられている。
周に亘って突設され、テーブル面31上にこぼれた飲料
等がテーブル面31からこぼれ落ちることを防止するた
めの小壁体311と、前面側の両角部近傍に設けられ、
飲料等が収容されたカップ等を保持するため一対の収容
凹部315とが設けられている。
【0015】上記脚部5,5は、乗物の座席sの座面s
1に載置されて、上記保護部3を使用者が身体の適切な
位置で装着した状態に保つためのものであり、保護部3
の下端面の幅方向両縁部にそれぞれ一体に突設されてい
る。
1に載置されて、上記保護部3を使用者が身体の適切な
位置で装着した状態に保つためのものであり、保護部3
の下端面の幅方向両縁部にそれぞれ一体に突設されてい
る。
【0016】この乗物用保護具1は、図3に断面で示す
ように、例えば、発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレ
ン等の軽量で衝撃吸収能を有する発泡体から形成された
芯材(本体)11をカバー14で覆って構成されてい
る。
ように、例えば、発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレ
ン等の軽量で衝撃吸収能を有する発泡体から形成された
芯材(本体)11をカバー14で覆って構成されてい
る。
【0017】芯材11を形成する発泡体は比較的発泡倍
率の低いものであり、保護具として十分な強度及び剛性
を有するものであるが、この芯材11には、図4に示し
たように、使用者に密着する上記窪み部33の上部に多
数の肉抜き孔12aが形成されており、この多数の肉抜
き孔12aによりこの部分の強度及び剛性を意図的に低
下させ、比較的容易に破壊又は変形する第1衝撃吸収部
12としてある。
率の低いものであり、保護具として十分な強度及び剛性
を有するものであるが、この芯材11には、図4に示し
たように、使用者に密着する上記窪み部33の上部に多
数の肉抜き孔12aが形成されており、この多数の肉抜
き孔12aによりこの部分の強度及び剛性を意図的に低
下させ、比較的容易に破壊又は変形する第1衝撃吸収部
12としてある。
【0018】また、図4に示されているように、この芯
材11の上記テーブル面31の先端部から上面中央部に
かけては、別部材として形成された嵌着部材13aを嵌
着することにより形成されている。この嵌着部材13a
は、図4に示されているように、芯材11に嵌着する基
体131aに薄肉板状の突片131bを突設したもので
あり、該突片131bが芯材11のテーブル面31中央
部に設けられた浅い凹部に嵌入し、テーブル面31の一
部を構成するようになっている。
材11の上記テーブル面31の先端部から上面中央部に
かけては、別部材として形成された嵌着部材13aを嵌
着することにより形成されている。この嵌着部材13a
は、図4に示されているように、芯材11に嵌着する基
体131aに薄肉板状の突片131bを突設したもので
あり、該突片131bが芯材11のテーブル面31中央
部に設けられた浅い凹部に嵌入し、テーブル面31の一
部を構成するようになっている。
【0019】この、嵌着部材13aは芯材11と同様の
発泡体により形成されたものであるが、その発泡倍率を
芯材11よりも高くしたものであり、これにより比較的
破壊されやすく、また適度な弾性も有しており、この嵌
着部材13aが取り付けられたテーブル面31の先端部
から上面中央部にかけてが第2衝撃吸収部13となって
いる。
発泡体により形成されたものであるが、その発泡倍率を
芯材11よりも高くしたものであり、これにより比較的
破壊されやすく、また適度な弾性も有しており、この嵌
着部材13aが取り付けられたテーブル面31の先端部
から上面中央部にかけてが第2衝撃吸収部13となって
いる。
【0020】この芯材11を覆う上記カバー14は、図
3に示すように、芯材11の上端面を覆ってテーブル面
31の表面を構成する不透水部14aと、芯材11の後
面から下面にかけてを覆うよう構成されたメッシュ部1
4bと、ポリエステル等の布地から形成され、芯材11
の前面、両側面及びシートベルト装着用凹部37を構成
する面を覆うよう構成された布部14cとを縫製したも
のである。この場合、特に制限されるものではないが、
上記不透水部14aは、例えば発泡ポリプロピレン(P
P)等からなる弾性シートとポリ塩化ビニル(PVC)
等の不透水性材料とを張り合わせて構成することがで
き、これにより飲料水等をテーブル面に溢してもこれが
染み込むようなことがなく、テーブル面を容易に清掃す
ることができる。また、上記メッシュ部14bは軟質ウ
レタンシートやナイロンメッシュ等の通気性を有する材
料で形成することができ、使用者と密着する後面から底
面部分を蒸れにくくすることが好ましい。更に、上記布
部14cはポリエステル等の通常の布地から形成するこ
とができる。なお、このカバー14には、図示しないフ
ァスナーが取り付けられており、このファスナーの開閉
によって上記芯材11から着脱することが可能になって
おり、このカバーを洗濯したり、場合によっては交換す
ることができるようになっている。
3に示すように、芯材11の上端面を覆ってテーブル面
31の表面を構成する不透水部14aと、芯材11の後
面から下面にかけてを覆うよう構成されたメッシュ部1
4bと、ポリエステル等の布地から形成され、芯材11
の前面、両側面及びシートベルト装着用凹部37を構成
する面を覆うよう構成された布部14cとを縫製したも
のである。この場合、特に制限されるものではないが、
上記不透水部14aは、例えば発泡ポリプロピレン(P
P)等からなる弾性シートとポリ塩化ビニル(PVC)
等の不透水性材料とを張り合わせて構成することがで
き、これにより飲料水等をテーブル面に溢してもこれが
染み込むようなことがなく、テーブル面を容易に清掃す
ることができる。また、上記メッシュ部14bは軟質ウ
レタンシートやナイロンメッシュ等の通気性を有する材
料で形成することができ、使用者と密着する後面から底
面部分を蒸れにくくすることが好ましい。更に、上記布
部14cはポリエステル等の通常の布地から形成するこ
とができる。なお、このカバー14には、図示しないフ
ァスナーが取り付けられており、このファスナーの開閉
によって上記芯材11から着脱することが可能になって
おり、このカバーを洗濯したり、場合によっては交換す
ることができるようになっている。
【0021】本実施例の乗物用保護具1は、図2に示さ
れているように、その後面を使用者に向けると共に、座
席sに着座した使用者である幼児や小児の両大腿部を脚
部5,5で跨ぐようにして座席sの座面s1に載置し、
上記保護部3のシートベルト装着用凹部37に図示しな
いシートベルトを通して固定することにより、幼児又は
小児を座席sに拘束すると共に、例えば、自動車の衝突
等に伴う衝撃から、座席sに着座した幼児の身体を保護
するものである。
れているように、その後面を使用者に向けると共に、座
席sに着座した使用者である幼児や小児の両大腿部を脚
部5,5で跨ぐようにして座席sの座面s1に載置し、
上記保護部3のシートベルト装着用凹部37に図示しな
いシートベルトを通して固定することにより、幼児又は
小児を座席sに拘束すると共に、例えば、自動車の衝突
等に伴う衝撃から、座席sに着座した幼児の身体を保護
するものである。
【0022】この場合、本実施例の乗物用保護具1で
は、幼児の両大腿部の間に膨出部35が配置されると共
に、一対の脚部5により幼児の両大腿部を外側から軽く
挟み、さらに、腹部乃至胸部に窪み部33が密着して、
幼児に対する保護部3の幅方向の位置決めがなされ、ま
た、脚部5が座面s1に当接して配置されることによ
り、幼児に対する保護部3の高さ方向の位置決めがなさ
れる。そして、例えば、自動車の衝突時などにシートベ
ルトから身体に加えられる衝撃を、この保護部3で吸収
するものである。
は、幼児の両大腿部の間に膨出部35が配置されると共
に、一対の脚部5により幼児の両大腿部を外側から軽く
挟み、さらに、腹部乃至胸部に窪み部33が密着して、
幼児に対する保護部3の幅方向の位置決めがなされ、ま
た、脚部5が座面s1に当接して配置されることによ
り、幼児に対する保護部3の高さ方向の位置決めがなさ
れる。そして、例えば、自動車の衝突時などにシートベ
ルトから身体に加えられる衝撃を、この保護部3で吸収
するものである。
【0023】このように乗物用保護具1を装着した状態
で、例えば自動車が衝突等した場合、シートベルトから
搭乗者に加えられる衝撃は、保護部3のシートベルトと
幼児の身体とで挟まれる部分である程度吸収されるが、
吸収しきれない衝撃が保護部3の後面から搭乗者の腹部
乃至胸部に対して加えられ、更に、衝突の際の衝撃によ
り搭乗者の上半身が前方に倒れることとなる。
で、例えば自動車が衝突等した場合、シートベルトから
搭乗者に加えられる衝撃は、保護部3のシートベルトと
幼児の身体とで挟まれる部分である程度吸収されるが、
吸収しきれない衝撃が保護部3の後面から搭乗者の腹部
乃至胸部に対して加えられ、更に、衝突の際の衝撃によ
り搭乗者の上半身が前方に倒れることとなる。
【0024】この場合、この種の保護具は幼児や小児を
座席に確実に拘束するため十分な強度及び剛性を備える
よう形成されているため、前方に倒れた搭乗者の腹部乃
至胸部には、保護具で吸収しきれない衝撃が直接加えら
れることとなる。しかしながら、本実施例の保護具1で
は、上記芯材11の保護部3の窪み部33上部に形成さ
れた第1衝撃吸収部12が上記肉抜き孔12aにより比
較的破壊又は変形しやすく形成されているため、この第
1衝撃吸収部12が破壊又は変形することにより搭乗者
に加わる衝撃の多くが吸収され、身体に加わる衝撃が大
幅に軽減される。
座席に確実に拘束するため十分な強度及び剛性を備える
よう形成されているため、前方に倒れた搭乗者の腹部乃
至胸部には、保護具で吸収しきれない衝撃が直接加えら
れることとなる。しかしながら、本実施例の保護具1で
は、上記芯材11の保護部3の窪み部33上部に形成さ
れた第1衝撃吸収部12が上記肉抜き孔12aにより比
較的破壊又は変形しやすく形成されているため、この第
1衝撃吸収部12が破壊又は変形することにより搭乗者
に加わる衝撃の多くが吸収され、身体に加わる衝撃が大
幅に軽減される。
【0025】また、前方に倒れた搭乗者の頭部が、保護
部3上面のテーブル面31に打ち付けられることもある
が、このような場合でも、本実施例の保護具では、芯材
11におけるテーブル面31先端部分から上面中央部に
かけてが発泡倍率の大きな上記嵌着部材13aからなる
第2衝撃吸収部13となっているため、この第2衝撃吸
収部13の破壊又は弾性変形により衝撃が吸収され、打
ち付けられた頭部への衝撃を大幅に緩和することができ
る。
部3上面のテーブル面31に打ち付けられることもある
が、このような場合でも、本実施例の保護具では、芯材
11におけるテーブル面31先端部分から上面中央部に
かけてが発泡倍率の大きな上記嵌着部材13aからなる
第2衝撃吸収部13となっているため、この第2衝撃吸
収部13の破壊又は弾性変形により衝撃が吸収され、打
ち付けられた頭部への衝撃を大幅に緩和することができ
る。
【0026】このように、本実施例の乗物用保護具1に
よれば、十分な強度及び剛性を有する本体1により、幼
児や小児を座席sに拘束固定するという機能を十分に発
揮しつつ、しかも部分的に設けた衝撃吸収部12,13
により搭乗者の安全性をより高めることができるもので
ある。
よれば、十分な強度及び剛性を有する本体1により、幼
児や小児を座席sに拘束固定するという機能を十分に発
揮しつつ、しかも部分的に設けた衝撃吸収部12,13
により搭乗者の安全性をより高めることができるもので
ある。
【0027】[第2実施例]図5は、本発明の他の実施
例にかかる乗物用保護具の芯材15を示すものであり、
この芯材15は、上記第1実施例の芯材11と同様のカ
バー14(図3参照)により被覆されて自動車用保護具
を構成するものである。
例にかかる乗物用保護具の芯材15を示すものであり、
この芯材15は、上記第1実施例の芯材11と同様のカ
バー14(図3参照)により被覆されて自動車用保護具
を構成するものである。
【0028】この図5に示した芯材15は、第2衝撃吸
収部13を構成する嵌着部材16aが嵌着される本体側
テーブル面31の幅方向中央部前側が完全に切り欠かれ
た貫通部311となっていると共に、該テーブル面31
の幅方向中央部後側に、この貫通部311から連続し第
1衝撃吸収部12の近傍(後端面近傍)に至る段差面3
12が形成され、更に後端面には上記第1実施例で設け
られている多数の肉抜き孔12aは設けられておらず、
この後端面上部両側部に、図5及び図7に示したよう
に、上端縁部に沿って所定深さの肉抜き溝17,17が
それぞれ形成されている。なお、特に図示していない
が、上記段差部312の後端壁には、後述する嵌着部材
16aに設けられた嵌合凸部162,162がそれぞれ
嵌入する一対の嵌合凹部が設けられている。
収部13を構成する嵌着部材16aが嵌着される本体側
テーブル面31の幅方向中央部前側が完全に切り欠かれ
た貫通部311となっていると共に、該テーブル面31
の幅方向中央部後側に、この貫通部311から連続し第
1衝撃吸収部12の近傍(後端面近傍)に至る段差面3
12が形成され、更に後端面には上記第1実施例で設け
られている多数の肉抜き孔12aは設けられておらず、
この後端面上部両側部に、図5及び図7に示したよう
に、上端縁部に沿って所定深さの肉抜き溝17,17が
それぞれ形成されている。なお、特に図示していない
が、上記段差部312の後端壁には、後述する嵌着部材
16aに設けられた嵌合凸部162,162がそれぞれ
嵌入する一対の嵌合凹部が設けられている。
【0029】また、第2衝撃吸収部13を構成する嵌着
部材16aは、上記第1実施例の嵌着部材13aを構成
する基体131aと同様の基体161aに上記第1実施
例の嵌着部材13aの突片131bよりも長尺な突片1
61bを一体に突設したものである。この突片161b
は、第1実施例の突片131bとは異なり、その基端側
下面が下方へと膨出した厚肉に形成され、この厚肉部1
61cが本体側の上記貫通部311に嵌入するようにな
っている。また、この突片161bの先端側161dも
第1実施例の突片131bよりもやや厚肉に形成されて
いると共に、その先端には一対の嵌着凸部162,16
2が突設され、この嵌着凸部162,162が上記段差
部312の後端壁に設けられた嵌合凹部(図示せず)に
嵌入するようになっている。
部材16aは、上記第1実施例の嵌着部材13aを構成
する基体131aと同様の基体161aに上記第1実施
例の嵌着部材13aの突片131bよりも長尺な突片1
61bを一体に突設したものである。この突片161b
は、第1実施例の突片131bとは異なり、その基端側
下面が下方へと膨出した厚肉に形成され、この厚肉部1
61cが本体側の上記貫通部311に嵌入するようにな
っている。また、この突片161bの先端側161dも
第1実施例の突片131bよりもやや厚肉に形成されて
いると共に、その先端には一対の嵌着凸部162,16
2が突設され、この嵌着凸部162,162が上記段差
部312の後端壁に設けられた嵌合凹部(図示せず)に
嵌入するようになっている。
【0030】この芯材15は、上記第1実施例の芯材1
1と同様に、その本体のテーブル面13に上記嵌着部材
16aを嵌着固定して用いられるが、この場合、この芯
材15では、図6(A)に示されているように、嵌着部
材16aの上記突片161bの先端部が本体側の窪み部
33(後端面)の近傍にまで達し、本体側の窪み部33
の上端部は比較的薄肉の突条片121となっており、該
突条片121の内側面に上記嵌着部材16aの上記突片
161b先端が当接した状態となっている。そして、こ
の突条片121と突片161bとの組み合わせ、及び上
述した肉抜き溝17,17により、第1衝撃吸収部12
が構成されている。
1と同様に、その本体のテーブル面13に上記嵌着部材
16aを嵌着固定して用いられるが、この場合、この芯
材15では、図6(A)に示されているように、嵌着部
材16aの上記突片161bの先端部が本体側の窪み部
33(後端面)の近傍にまで達し、本体側の窪み部33
の上端部は比較的薄肉の突条片121となっており、該
突条片121の内側面に上記嵌着部材16aの上記突片
161b先端が当接した状態となっている。そして、こ
の突条片121と突片161bとの組み合わせ、及び上
述した肉抜き溝17,17により、第1衝撃吸収部12
が構成されている。
【0031】なお、薄肉に形成された上記突条片121
の厚さ、特にその基端部の厚さは、この突条片121を
形成する材料等に応じて適宜設定され、特に制限される
ものではないが、通常は10mm程度とすることが好ま
しく、これにより十分な形状安定性を維持しつつ、後述
する衝撃吸収作用がより効果的かつ確実に発揮される。
の厚さ、特にその基端部の厚さは、この突条片121を
形成する材料等に応じて適宜設定され、特に制限される
ものではないが、通常は10mm程度とすることが好ま
しく、これにより十分な形状安定性を維持しつつ、後述
する衝撃吸収作用がより効果的かつ確実に発揮される。
【0032】なお、その他の構成は、上記第1実施例と
同様であるため、同一の参照符号を付してその説明を省
略する。
同様であるため、同一の参照符号を付してその説明を省
略する。
【0033】本例の芯材15は、上記第1実施例と同様
にカバー14で被覆され、第1実施例と同様に乗物用保
護具として用いられる。この場合、本例の芯材15を用
いた保護具は、図6に示したように、使用者の身体が密
着する窪み部33の上端部における本体側部材が薄肉の
突条片121となっており、かつその内側は強度又は剛
性の低い材料で形成された上記嵌着部材16aの突片1
61bが配置されているため、自動車等の衝突による衝
撃により使用者の身体が強くこの保護具に押し付けられ
た際、図6(B)に示されているように、この突条片1
21が容易に変形し、また場合によっては破壊して、身
体に加えられる衝撃が大幅に軽減される。
にカバー14で被覆され、第1実施例と同様に乗物用保
護具として用いられる。この場合、本例の芯材15を用
いた保護具は、図6に示したように、使用者の身体が密
着する窪み部33の上端部における本体側部材が薄肉の
突条片121となっており、かつその内側は強度又は剛
性の低い材料で形成された上記嵌着部材16aの突片1
61bが配置されているため、自動車等の衝突による衝
撃により使用者の身体が強くこの保護具に押し付けられ
た際、図6(B)に示されているように、この突条片1
21が容易に変形し、また場合によっては破壊して、身
体に加えられる衝撃が大幅に軽減される。
【0034】更に、上記突条片121を有さず、かつ内
側に上記嵌着部材16aの突片161bも存在しない、
窪み部33の幅方向両側部では、図7(B)に示されて
いるように、衝撃が加えられる窪み部33の上部が、上
記肉抜き溝17が潰れるように変形し、また場合によっ
ては破壊して、身体に加えられる衝撃が吸収される。
側に上記嵌着部材16aの突片161bも存在しない、
窪み部33の幅方向両側部では、図7(B)に示されて
いるように、衝撃が加えられる窪み部33の上部が、上
記肉抜き溝17が潰れるように変形し、また場合によっ
ては破壊して、身体に加えられる衝撃が吸収される。
【0035】更に、上記第1実施例の場合と同様に、衝
突等の衝撃により使用者の上半身が前方へと倒れ込んで
頭部をテーブル面31に打ち付けた場合でも、このテー
ブル面31の幅方向中央部及び先端縁部が強度又は剛性
の低い材料で形成された上記嵌着部材16aで形成され
た第2衝撃吸収部13となっているため、この嵌着部材
16aが変形又は破壊して打ち付けられた頭部への衝撃
を吸収するようになっている。この場合、本例の芯材1
5では、本体側テーブル面31の幅方向中央部前側が完
全に切り欠かれた貫通部311となっており、この幅方
向中央部前側は、上記嵌着部材16aのみで構成されて
いるため、より効果的に衝撃を吸収することができ、よ
り高い安全性を達成することができる。
突等の衝撃により使用者の上半身が前方へと倒れ込んで
頭部をテーブル面31に打ち付けた場合でも、このテー
ブル面31の幅方向中央部及び先端縁部が強度又は剛性
の低い材料で形成された上記嵌着部材16aで形成され
た第2衝撃吸収部13となっているため、この嵌着部材
16aが変形又は破壊して打ち付けられた頭部への衝撃
を吸収するようになっている。この場合、本例の芯材1
5では、本体側テーブル面31の幅方向中央部前側が完
全に切り欠かれた貫通部311となっており、この幅方
向中央部前側は、上記嵌着部材16aのみで構成されて
いるため、より効果的に衝撃を吸収することができ、よ
り高い安全性を達成することができる。
【0036】なお、本例の芯材15を用いた保護具の使
用方法及びその他の作用効果は、上記第1実施例の保護
具1と同様であるため、その説明を省略する。
用方法及びその他の作用効果は、上記第1実施例の保護
具1と同様であるため、その説明を省略する。
【0037】ここで、本実施例における芯材15も、上
記第1実施例の芯材11と同様に、発泡ポリスチレンや
発泡ポリプロピレン等の発泡体を用い、本体側を低発泡
倍率の発泡体、嵌着部材16aを高発泡倍率の発泡体と
して構成することができるが、本例の芯材15において
は、特に制限されるものではないが、発泡ポリプロピレ
ンを用いて本体側及び嵌着部材16aを形成することが
好ましい。
記第1実施例の芯材11と同様に、発泡ポリスチレンや
発泡ポリプロピレン等の発泡体を用い、本体側を低発泡
倍率の発泡体、嵌着部材16aを高発泡倍率の発泡体と
して構成することができるが、本例の芯材15において
は、特に制限されるものではないが、発泡ポリプロピレ
ンを用いて本体側及び嵌着部材16aを形成することが
好ましい。
【0038】即ち、発泡ポリプロピレンは、ポリスチレ
ンよりも所謂「ねばり」のある材料であり、衝撃吸収時
に破壊して吸収するというよりも、潰れるように変形し
て衝撃を吸収することができる。このため、図6(B)
及び図7(B)を示して説明した、本例における衝撃吸
収態様に非常に適した材料であり、この発泡ポリプロピ
レンを用いて本例芯材16の本体側及び嵌着部材16a
を形成することにより、より確実に上述した衝撃吸収効
果を得ることができるものである。なお、発泡ポリプロ
ピレンを用いる場合の発泡倍率は、特に制限されるもの
ではないが、本体側を10〜30倍程度、特に15〜3
0倍程度、嵌着部材16aは40〜60倍程度、特に4
5〜60倍程度とすることが好ましい。
ンよりも所謂「ねばり」のある材料であり、衝撃吸収時
に破壊して吸収するというよりも、潰れるように変形し
て衝撃を吸収することができる。このため、図6(B)
及び図7(B)を示して説明した、本例における衝撃吸
収態様に非常に適した材料であり、この発泡ポリプロピ
レンを用いて本例芯材16の本体側及び嵌着部材16a
を形成することにより、より確実に上述した衝撃吸収効
果を得ることができるものである。なお、発泡ポリプロ
ピレンを用いる場合の発泡倍率は、特に制限されるもの
ではないが、本体側を10〜30倍程度、特に15〜3
0倍程度、嵌着部材16aは40〜60倍程度、特に4
5〜60倍程度とすることが好ましい。
【0039】なお、本発明の乗物用内装品は、上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い限り適宜変更して差し支えない。例えば、上記実施例
では、多数の肉抜き孔12aや肉抜き溝17を設けて衝
撃吸収部を形成したが、これらの部分を肉抜き孔12a
や肉抜き溝17を設けるのではなく部分的に発泡倍率を
高くした易破壊部又は弾性部としてもよく、また肉抜き
孔12aや肉抜き溝17を設ける代わりに別部材として
構成した衝撃吸収部を芯材(本体)11に取り付けても
よい。この場合、この別部材としての衝撃吸収部は上記
肉抜き孔や肉抜き溝を有するものであっても、発泡倍率
を高くしたものであっても、更には他の弾性材料などで
あってもよい。また更に、テーブル面31に構成した上
記第2衝撃吸収部13も必ずしも別部材で構成する必要
はなく、芯材11或いは15と一体成形のまま多数の肉
抜き孔や肉抜き溝を形成したり、発泡倍率を高くして形
成してもよく、その他の構成についても本発明の要旨の
範囲内で適宜変更することができる。
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い限り適宜変更して差し支えない。例えば、上記実施例
では、多数の肉抜き孔12aや肉抜き溝17を設けて衝
撃吸収部を形成したが、これらの部分を肉抜き孔12a
や肉抜き溝17を設けるのではなく部分的に発泡倍率を
高くした易破壊部又は弾性部としてもよく、また肉抜き
孔12aや肉抜き溝17を設ける代わりに別部材として
構成した衝撃吸収部を芯材(本体)11に取り付けても
よい。この場合、この別部材としての衝撃吸収部は上記
肉抜き孔や肉抜き溝を有するものであっても、発泡倍率
を高くしたものであっても、更には他の弾性材料などで
あってもよい。また更に、テーブル面31に構成した上
記第2衝撃吸収部13も必ずしも別部材で構成する必要
はなく、芯材11或いは15と一体成形のまま多数の肉
抜き孔や肉抜き溝を形成したり、発泡倍率を高くして形
成してもよく、その他の構成についても本発明の要旨の
範囲内で適宜変更することができる。
【0040】また、本発明内装品の用途も上記保護具に
限定されるものではなく、例えば自動車、列車、航空機
などの室内に、常設、仮設又はシートバック等に格納可
能なテーブルやアームレストなどとすることもでき、例
えばこれらの外周面の全部又は一部を上記のような衝撃
吸収部とすることができる。
限定されるものではなく、例えば自動車、列車、航空機
などの室内に、常設、仮設又はシートバック等に格納可
能なテーブルやアームレストなどとすることもでき、例
えばこれらの外周面の全部又は一部を上記のような衝撃
吸収部とすることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乗物用内
装品によれば、その用途に求められる十分な強度を維持
しつつ、搭乗者に対する安全性をより向上させることが
できるものである。
装品によれば、その用途に求められる十分な強度を維持
しつつ、搭乗者に対する安全性をより向上させることが
できるものである。
【図1】本発明の一実施例にかかる乗物用保護具を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同乗物用保護具が自動車の座席に配置固定され
た状態を示す概略図である。
た状態を示す概略図である。
【図3】同乗物用保護具を構成する保護部の断面を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図4】同乗物用保護具を構成する芯材を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】本発明の他の実施例にかかる乗物用保護具を構
成する芯材を示す斜視図である。
成する芯材を示す斜視図である。
【図6】同芯材の一部を示す部分拡大断面図である。
【図7】同芯材の他の部分を示す部分拡大断面図であ
る。
る。
1 乗物用保護具(乗物用内装品) 11,15 芯材(本体) 12 第1衝撃吸収部 12a 肉抜き孔 13 第2衝撃吸収部 13a,16a 嵌着部材 14 カバー 3 保護部 31 テーブル面 37 シートベルト装着用凹部 5 脚部 17 肉抜き溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 22/12 B60R 22/12
Claims (10)
- 【請求項1】 自動車、列車、航空機などの乗物に装備
される内装品であって、十分な強度及び剛性を有する本
体の一部に、強度を低下させた易破壊部又は弾性変形容
易な弾性部からなる衝撃吸収部を設けたことを特徴とす
る乗物用内装品。 - 【請求項2】 上記衝撃吸収部が、上記本体の一部に多
数の肉抜き孔或いは1又は複数の肉抜き溝を形成して強
度又は剛性を低下させた易破壊部或いは弾性部である請
求項1記載の乗物用内装品。 - 【請求項3】 上記本体が発泡体であると共に、上記衝
撃吸収部がより発泡倍率の高い易破壊部又は弾性部であ
る請求項1記載の乗物用内装品。 - 【請求項4】 上記衝撃吸収部が、上記本体と一体に成
形されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載
の乗物用内装品。 - 【請求項5】 上記衝撃吸収部が、上記本体の所定個所
に取り付けられた別部材である請求項1〜3のいずれか
1項に記載の乗物用内装品。 - 【請求項6】 各種乗物の座席に設けられたシートベル
トにより座席に固定して、座席に着座する搭乗者を座席
に拘束すると共に、シートベルトから加えられる衝撃を
緩和する保護具であり、搭乗者に当接する部分に上記衝
撃吸収部を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の
乗物用内装品。 - 【請求項7】 上記搭乗者に当接する部分に設けられた
衝撃吸収部が、十分な強度及び剛性を有する保護具本体
に多数の肉抜き孔或いは1又は複数の肉抜き溝を部分的
に形成して、当該部分の強度又は剛性を低下させた易破
壊部或いは弾性部である請求項6記載の乗物用内装品。 - 【請求項8】 上端面がテーブルとして構成され、該テ
ーブル部の全部又は一部に上記衝撃吸収部を設けた保護
具である請求項6又は7記載の乗物用内装品。 - 【請求項9】 保護具本体を比較的発泡倍率の低い発泡
体で形成すると共に、該保護具本体よりも高発泡倍率の
高弾性率発泡体で形成された衝撃吸収部によりテーブル
部の全部又は一部を形成し、かつ上記保護具本体の搭乗
者に当接する部分を比較的薄肉に形成すると共に、該薄
肉部の内側に上記衝撃吸収部を配置し、上記薄肉部に強
い衝撃が加えられた際、上記衝撃吸収部が弾性変形する
ことにより、該薄肉部が変形し又は破壊して衝撃を吸収
するように構成した請求項8記載の乗物用内装品。 - 【請求項10】 各種乗物の室内に設けられる、常設、
仮設又は格納可能なテーブルであり、その外周面の全部
又は一部に上記衝撃吸収部を設けた請求項1〜5のいず
れか1項に記載の乗物用内装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001084848A JP2001341601A (ja) | 2000-03-31 | 2001-03-23 | 乗物用内装品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-97019 | 2000-03-31 | ||
JP2000097019 | 2000-03-31 | ||
JP2001084848A JP2001341601A (ja) | 2000-03-31 | 2001-03-23 | 乗物用内装品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341601A true JP2001341601A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=26589078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001084848A Pending JP2001341601A (ja) | 2000-03-31 | 2001-03-23 | 乗物用内装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001341601A (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5585333U (ja) * | 1978-12-08 | 1980-06-12 | ||
JPH0292335U (ja) * | 1989-01-11 | 1990-07-23 | ||
JPH05514U (ja) * | 1991-06-24 | 1993-01-08 | 河西工業株式会社 | 自動車用内装部品 |
JPH08142758A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-04 | Inoac Corp | 車両用内装部材 |
JPH10166864A (ja) * | 1996-12-04 | 1998-06-23 | Kasai Kogyo Co Ltd | アームレストパッド |
JPH11348698A (ja) * | 1998-06-12 | 1999-12-21 | Sango Co Ltd | 車両用乗員保護サポート |
-
2001
- 2001-03-23 JP JP2001084848A patent/JP2001341601A/ja active Pending
Patent Citations (8)
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Legal Events
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