JP2010137670A - 車両用シートクッション構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小柄な人がシートに着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグの展開空間を充分に確保し得、且つシートバックによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る車両用シートクッション構造を提供する。
【解決手段】シートクッション3A前部に、着座する乗員4の脚によって加えられる荷重によりシートクッション3A前端位置を後方へ弾性変形させるための変形促進部6を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートクッション構造に関するものである。
近年、運転席のみ或いは運転席・助手席の両方に、車両衝突時における乗員の膝部を保護するためのニーエアバッグを装備した車両が開発されている。
前記ニーエアバッグを装備した車両の場合、車両衝突時には、インフレータから噴射されるガスにより、図10に示される如く、インストルメントパネル1の下部開口からニーエアバッグ2を車室内へ瞬時に膨らませ、該ニーエアバッグ2をシート3に着座した乗員4の膝部とインストルメントパネル1との間に介在させることにより、衝撃を吸収し乗員4の膝部を保護するようになっている。
尚、前述の如きニーエアバッグ2を装備した車両に関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開平10−138809号公報
ところで、前述の如きニーエアバッグ2を装備した車両において、前記乗員4として平均的な体格の人がシートクッション3Aとシートバック3Bとから構成されるシート3に着座する際には、運転席或いは助手席のいずれにおいても、シート3をベースフレーム5に沿って後方にある程度スライドさせることから、図10に示される如く、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が確保され、車両衝突時にニーエアバッグ2の性能が確保される。
しかしながら、前記乗員4として小柄な人がシート3に着座する際には、特に運転席の場合、運転のためのベストポジションを選択するために、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせることから、図11に示される如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たって、その膝から先の部分が前方に突き出る形となり、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまい、その結果、車両衝突時にニーエアバッグ2の性能を充分に確保できない可能性があった。
尚、助手席においても、前記乗員4として小柄な人がシート3に着座する際には、シート3を前方にスライドさせることが多く、運転席の場合と同様に、車両衝突時にニーエアバッグ2の性能を充分に確保できない可能性があった。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座する形となるため、シートバック3Bによる上体のサポートが不充分となり、姿勢が安定しにくくなる可能性も有していた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、小柄な人がシートに着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグの展開空間を充分に確保し得、且つシートバックによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る車両用シートクッション構造を提供しようとするものである。
本発明は、ニーエアバッグを装備した車両用シートクッション構造であって、
シートクッション前部に、着座する乗員の脚によって加えられる荷重によりシートクッション前端位置を後方へ弾性変形させるための変形促進部を形成したことを特徴とする車両用シートクッション構造にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
乗員として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシートに着座する際に、シートを前方にスライドさせた場合、前記乗員の脹脛がシートクッションの前端部に当たると、シートクッション前部に形成された変形促進部が潰れるように撓んで、シートクッション前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグが膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグが充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、前記変形促進部が潰れるように撓むことにより、シートクッションに深くしっかりと着座する形となるため、シートクッションの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバックによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
前記車両用シートクッション構造においては、前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部を切り欠いた凹部であることが好ましい。
前記車両用シートクッション構造においては、前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部をくりぬいた中空部であることが好ましい。
前記車両用シートクッション構造においては、前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部を部分的に硬度低下させた軟質部であることが好ましい。
本発明の車両用シートクッション構造によれば、小柄な人がシートに着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグの展開空間を充分に確保し得、且つシートバック等による上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図10及び図11と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図10及び図11に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1及び図2に示す如く、シートクッション3A前部に、着座する乗員4の脚によって加えられる荷重によりシートクッション3A前端位置を後方へ弾性変形させるための変形促進部6を形成した点にある。
本図示例の場合、前記シートクッション3Aは、薄い金属板からなるシートパン3a上に、外表面が表皮3bで覆われるウレタンフォーム等のパッド3cを、表皮3bの周縁部に縫合された樹脂製のフック3dをシートパン3aの周縁部に穿設された係止孔3eに係合させることによって、取り付けてなる構成を有している。
又、前記変形促進部6は、図2(a)に示す如く、シートクッション3Aの前端より下側で且つ下方へ向け後退していく傾斜を有する前面傾斜部7に、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を切り欠いた凹部8を形成することによって構成してある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
乗員4として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシート3に着座する際に、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせた場合、図1に示す如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たると、図2(a)に示す状態から図2(b)に示す如く、シートクッション3A前部に形成された変形促進部6としての凹部8が潰れるように撓んで、シートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員4の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグ2が充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図2(b)に示す如く、前記変形促進部6としての凹部8が潰れるように撓むことにより、図1に示す如く、シートクッション3Aに深くしっかりと着座する形となるため、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバック3Bによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
しかも、前記変形促進部6は、図2(a)に示す如く、シートクッション3Aの前端より下側で且つ下方へ向け後退していく傾斜を有する前面傾斜部7に、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を切り欠いた凹部8を形成することによって構成してあるため、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられていない図2(a)に示す状態は勿論のこと、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられシートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形した図2(b)に示す状態のいずれにおいても、見栄えが悪くなる心配はほとんどない。
こうして、小柄な人がシート3に着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグ2の展開空間を充分に確保し得、且つシートバック3Bによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る。尚、シートクッション3Aの前端部分は、平均的な体格の人にとっては、あまり利用しない部分なので、変形促進部6はサポート性等に影響は少ない。
又、図2の例において変形促進部6としての凹部8は、シートクッション3Aの幅方向へ略全幅に亘って延びるように形成したり、或いはシートクッション3A前部の脹脛当接部分といったように部分的に形成したりすることができるが、例えば、図3に示す如く、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて形成することもでき、このようにした場合、凹部8が形成されない部分のパッド3cにより表皮3bが内側から支えられる形となり、該表皮3bが不自然に凹んでしまうようなことが避けられ、弾性変形を促進する機能を持たせつつ外観をも良くする上で有効となる。
図4は本発明を実施する形態の一例における前記シートクッション3A前部に形成する変形促進部6を、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部をくりぬいた中空部9としたものである。
図4に示すように前記変形促進部6を中空部9とした例では、乗員4として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシート3に着座する際に、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせた場合、図1に示す如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たると、図4(a)に示す状態から図4(b)に示す如く、シートクッション3A前部に形成された変形促進部6としての中空部9が潰れるように撓んで、シートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員4の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグ2が充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図4(b)に示す如く、前記変形促進部6としての中空部9が潰れるように撓むことにより、図1に示す如く、シートクッション3Aに深くしっかりと着座する形となるため、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバック3Bによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
しかも、前記変形促進部6は、図4(a)に示す如く、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部をくりぬいた中空部9を形成することによって構成してあるため、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられていない図4(a)に示す状態では見栄えが悪くなる心配は全くなく、変形促進効果の高い部位に中空部9を形成可能で設計の自由度が高まり、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられシートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形した図4(b)に示す状態においても、見栄えが悪くなる心配はほとんどない。
こうして、図4に示す例の場合も、図1及び図2に示す例の場合と同様、小柄な人がシート3に着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグ2の展開空間を充分に確保し得、且つシートバック3Bによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る。
図5は本発明を実施する形態の一例における前記シートクッション3A前部に形成する変形促進部6を、前記中空部9(図4参照)にパッド3cより軟らかい軟質部材10aを充填してなる軟質部10としたものである。
図5に示すように前記変形促進部6を、前記中空部9(図4参照)にパッド3cより軟らかい軟質部材10aを充填してなる軟質部10とした例では、乗員4として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシート3に着座する際に、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせた場合、図1に示す如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たると、図5(a)に示す状態から図5(b)に示す如く、シートクッション3A前部に形成された変形促進部6としての軟質部10が潰れるように撓んで、シートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員4の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグ2が充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図5(b)に示す如く、前記変形促進部6としての軟質部10が潰れるように撓むことにより、図1に示す如く、シートクッション3Aに深くしっかりと着座する形となるため、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバック3Bによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
しかも、前記変形促進部6は、図5(a)に示す如く、前記中空部9(図4参照)にパッド3cより軟らかい軟質部材10aを充填してなる軟質部10を形成することによって構成してあるため、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられていない図5(a)に示す状態では見栄えが悪くなる心配は全くなく、変形促進効果の高い部位に軟質部10を形成可能で設計の自由度が高まり、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられシートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形した図5(b)に示す状態においても、見栄えが悪くなる心配はほとんどない。更に、製造面において前記中空部9(図4参照)を成形することが難しい場合、その対応策としても有効となる。
こうして、図5に示す例の場合も、図1及び図2に示す例の場合と同様、小柄な人がシート3に着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグ2の展開空間を充分に確保し得、且つシートバック3Bによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る。
図6及び図7は本発明を実施する形態の一例における前記シートクッション3A前部に形成する変形促進部6を、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて切欠部12を形成することにより構成したものである。
図6及び図7に示すように前記変形促進部6を、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて切欠部12を形成することにより構成した例では、乗員4として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシート3に着座する際に、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせた場合、図1に示す如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たると、図6(a)に示す状態から図6(b)に示す如く、シートクッション3A前部に形成された変形促進部6としての軟質部11が切欠部12の作用で潰れるように撓んで、シートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員4の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグ2が充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図6(b)に示す如く、前記変形促進部6としての軟質部11が切欠部12の作用で潰れるように撓むことにより、図1に示す如く、シートクッション3Aに深くしっかりと着座する形となるため、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバック3Bによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
しかも、前記変形促進部6は、図6(a)及び図7に示す如く、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて切欠部12を形成することにより構成してあるため、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられていない図6(a)に示す状態では、切欠部12が形成されない部分のパッド3cにより表皮3bが内側から支えられる形となり、該表皮3bが不自然に凹んでしまうようなことが避けられ、弾性変形を促進する機能を持たせつつ外観をも良くする上で有効となると共に、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられシートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形した図6(b)に示す状態においても、見栄えが悪くなる心配はほとんどない。
こうして、図6及び図7に示す例の場合も、図1及び図2に示す例の場合と同様、小柄な人がシート3に着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグ2の展開空間を充分に確保し得、且つシートバック3Bによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る。
図8及び図9は本発明を実施する形態の一例における前記シートクッション3A前部に形成する変形促進部6を、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて形成した切欠部12に軟質部材11aを充填することにより構成したものである。尚、前記軟質部材11aは、パッド3cと一体発泡により成形したり、或いは、別品として成形しパッド3cの切欠部12に詰めるように接着しても良い。
図8及び図9に示すように前記変形促進部6を、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて形成した切欠部12に軟質部材11aを充填することにより構成した例では、乗員4として小柄な人が運転席或いは助手席のいずれかのシート3に着座する際に、シート3をベースフレーム5に沿って前方にスライドさせた場合、図1に示す如く、前記乗員4の脹脛がシートクッション3Aの前端部に当たると、図8(a)に示す状態から図8(b)に示す如く、シートクッション3A前部に形成された変形促進部6としての軟質部11が切欠部12に充填された軟質部材11aの作用で潰れるように撓んで、シートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形するため、乗員4の膝から先の部分が前方に突き出ることが避けられ、ニーエアバッグ2が膨張するための空間が極端に狭められてしまうことがなくなり、車両衝突時にニーエアバッグ2が充分に展開できるようになる。
又、小柄な人の場合、運転席或いは助手席のいずれにおいても、図8(b)に示す如く、前記変形促進部6としての軟質部11が切欠部12に充填された軟質部材11aの作用で潰れるように撓むことにより、図1に示す如く、シートクッション3Aに深くしっかりと着座する形となるため、図11に示される如く、シートクッション3Aの前側に浅く腰掛けるように着座するのとは異なり、シートバック3Bによる上体のサポートが充分に行われ、姿勢が安定しやすくなる。
しかも、前記変形促進部6は、図8(a)及び図9に示す如く、シートクッション3Aを構成するパッド3cの一部を部分的に硬度低下させる軟質部11とし、該軟質部11を、シートクッション3Aの幅方向へ所要間隔をあけて形成した切欠部12に軟質部材11aを充填することにより構成してあるため、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられていない図8(a)に示す状態では、切欠部12が形成されている部分にも軟質部材11aが充填されているため、見栄えが悪くなる心配は全くなく、着座する乗員4の脚によって荷重が加えられシートクッション3A前端位置が後方へ弾性変形した図8(b)に示す状態においても、見栄えが悪くなる心配はほとんどない。
こうして、図8及び図9に示す例の場合も、図1及び図2に示す例の場合と同様、小柄な人がシート3に着座した際にも、車両衝突時におけるニーエアバッグ2の展開空間を充分に確保し得、且つシートバック3Bによる上体のサポートを充分に行うことができ、姿勢を安定させ得る。
尚、本発明の車両用シートクッション構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す側面図である。 本発明を実施する形態の一例におけるシートクッション前部に形成する変形促進部としての凹部を示す側断面図であって、(a)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられていない状態を示す図、(b)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられシートクッション前端位置が後方へ弾性変形した状態を示す図である。 図2の例において凹部をシートクッションの幅方向へ延びるように形成する代わりに、シートクッションの幅方向へ所要間隔をあけて形成するようにした変形例を示す平断面図であって、図2(a)のIII−III断面相当図である。 本発明を実施する形態の一例におけるシートクッション前部に形成する変形促進部としての中空部を示す側断面図であって、(a)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられていない状態を示す図、(b)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられシートクッション前端位置が後方へ弾性変形した状態を示す図である。 本発明を実施する形態の一例におけるシートクッション前部に形成する変形促進部としての軟質部を示す側断面図であって、(a)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられていない状態を示す図、(b)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられシートクッション前端位置が後方へ弾性変形した状態を示す図である。 本発明を実施する形態の一例におけるシートクッション前部に形成する変形促進部としての軟質部の変形例を示す側断面図であって、(a)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられていない状態を示す図、(b)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられシートクッション前端位置が後方へ弾性変形した状態を示す図である。 図6(a)のVII−VII断面図である。 本発明を実施する形態の一例におけるシートクッション前部に形成する変形促進部としての軟質部の更なる変形例を示す側断面図であって、(a)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられていない状態を示す図、(b)は着座する乗員の脚によって荷重が加えられシートクッション前端位置が後方へ弾性変形した状態を示す図である。 図8(a)のIX−IX断面図である。 平均的な体格の人が従来のシートを後方にスライドさせて着座した状態を示す側面図である。 小柄な人が従来のシートを前方にスライドさせて着座した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
2 ニーエアバッグ
3 シート
3A シートクッション
3a シートパン
3b 表皮
3c パッド
3B シートバック
4 乗員
6 変形促進部
7 前面傾斜部
8 凹部
9 中空部
10 軟質部
10a 軟質部材
11 軟質部
11a 軟質部材
12 切欠部

Claims (4)

  1. ニーエアバッグを装備した車両用シートクッション構造であって、
    シートクッション前部に、着座する乗員の脚によって加えられる荷重によりシートクッション前端位置を後方へ弾性変形させるための変形促進部を形成したことを特徴とする車両用シートクッション構造。
  2. 前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部を切り欠いた凹部である請求項1記載の車両用シートクッション構造。
  3. 前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部をくりぬいた中空部である請求項1記載の車両用シートクッション構造。
  4. 前記変形促進部は、シートクッションを構成するパッドの一部を部分的に硬度低下させた軟質部である請求項1記載の車両用シートクッション構造。
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