JPS5826203Y2 - 車両用幼児保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両の急発進、急停止、旋回及び衝突等の際に
車両の幼児が車両構成部材Ｇこ衝突して傷害を受けるの
を防止し、もって幼児を安全に保護する車両用幼児保護
装置（こ関するものである。

車両特に自動車用の乗員保護装置としてはシートベルト
装置が一般的に広く採用されており、その効果がいくつ
かの自動車衝突事故で実証されている。

しかしながら、このシートベルト装置はあくまでも成人
を対象としたものであって、１歳ないし６歳程度の幼児
には適用出来ないのが普通であり、また自動車シート自
体も成人の体格を対象として作られており、幼児１こは
座りごこちが悪いのが実情である。

従って、従来では自動車の旋回。急停止または衝突の際
、側方加速度または前方加速度によって、幼児力粗動車
用シートから放り出され傷害を受けることがあった。

等に幼児は車外の景色に興味を示して立位の姿勢をとる
ことが多いので、傷害の危険性が犬であった。

一方、運転者をことっても幼児の状態が気掛かりとなり
、そのため運転操作を誤ったり、操作遅れを招いて自動
車の衝突事故を起すという危険性があった。

そこで１本考案は、成人用シート１こ簡単に装着するこ
とが可能で、しかも幼児を傷害から確実に保護し得る幼
児保護装置を提供し、上記従来の問題を解決することを
目的としたものである。

第１図は通常の自動車用シートを示すもので。

このシートはシートクッション１及びこれに連接するシ
ートバック２を有し、またシートクッション１の上端に
取付けられたヘッドレストレイント３を有している。

これらは成人用のもので成人８は図示の如く着座し、シ
ートベルト４により保護される。

上記ヘッドレストレイント３は着脱可能なもので、シー
トバック上端の取付部２１（周知のものなので詳細は図
示しない）に取付けられている。

第２図および第３図は上記成人用シートに装着された本
考案になる幼児保護装置およびこれによる幼児の保護状
態を示すもので１本考案の幼児保護装置は幼児用ヘッド
レストレイント５およびシ−トマット６を具備している
。

幼児用ヘッドレストレイント５は第１図の成人用ヘッド
レストレイント３と交換して取付けられるもので、その
取付は部２１に嵌合固定される２本のバー５１を持って
おり、これをこまってシートバッグ−の上端に着脱可能
に固定されている。

このヘッドレストレイント５は第４図をこも示す通り。

幼児９の後頭部が接触すべき本体部５ａと、この本体部
５ａの両側にあって前方および下方なこ突出する側壁５
ｂとからなり１％をこ両側側壁５ｂにより幼児の横方向
移動を規制し得るよう構成されている。

また、一方の側壁５ｂｔこはシートベルト４を通すため
のスリット５２が設けられており、シートベルト４がこ
のスリット５２を通ることにより幼児９に適確にフィツ
トするよう配慮されている。

上記ヘッドレストレイント５は比較的大きな強度を要す
るため、その本体５３は金属とか樹脂などの充分な強度
を持った材料１こて作製されている。

そしてその内側の幼児９が当る部分には、幼児保護用の
ウレタンフオームとか発泡スチロールとかの弾性材５４
が装着され、これら本体５３および弾性材５４の外壁全
体がビニールレザー、布等のカバー５５で包まれて構成
されている。

シートマツトロはシートクッション２の上に配置され幼
児用のシートとして機能するもので、それ自身の内部構
成および材質はシートクッション２と同等のものが使用
されている。

このシートマツトロの両側面には、布、金属、ゴム等か
らなる２種の固定用ベルト６１ａ、６１ｂ、６２ａ。

６２ｂがそれぞれ取付けられている。

このうち対をなす第１種のベル）６１ａ、６１ｂ、には
、その一方の先端にバックル６３ａが、また他方の先端
にタング６３ｂがそれぞれ装着されている。

そしてこの第１種のベルト６１ａ、６１ｂｌｊシートバ
ツク２を取囲んでその背後でバックル６３ａにタング６
３ｂを連結することをこより相互會こ接続されており、
これ（こよりシートマツトロの前方への移動を防止して
いる。

一方、第２種のベルト６２ａ ６２ｂの先端をこはそ
れぞれ溝を持った金ツ 具６４ａ ６４ｂが装着されており、この各金具ツ ６４ａ ６４ｂがその溝を利用してシート７ツトν ヨン１の側面に設けられたピンｌｌａ、１１ｂに連結さ
れている。

これにより第２種のベルト６２ａ ６２ｂはシートマ
ツトロの上方への浮上ツ りを防止している。

上記シートマツトロの一表面の両側部をこけ所定の高さ
を持った足部６ａが設けられており、この足部６ａを下
側にしてシートマツトロをシートクッション１上に配置
するか１足部６ａを上側にして配置するかで、シートマ
ツトロの実質的な高さを変えることができるようになっ
ている。

すなわち幼児９の体格に応じてシートマツトロの置き方
を変えることにより、幼児９をヘッドレストレイント５
およびシートベルト４Ｉこ対して適正な状態に着座させ
ることができるようになっている。

上記の幼児保護装置は、車両に幼児を乗せる際に１通常
は成人用として使用される成人用シートに取付けられる
ものでこれによれば、成人用にシートマツトロを置き、
その上に幼児９を着座させることにより、幼児９の目の
高さを成人８と同様な位置とし、幼児９の視認性を良く
して居住性を増すことができる。

その上、成人用のシートベルト４を幼児９の肩部の適切
な位置にフィツトさせることができ、これにより幼児９
を安全に保護することができる。

又、ヘッドレストレイント３ｔこ代えて増付けられた幼
児用ヘッドレストレイント５の側壁５ｂｆこより側突等
による幼児９の横方向への移動を規制し、幼児９の頭部
等が車両部材へ衝突するのを回遊し、幼児用ヘッドレス
トレイント内側の弾性材５４でエネルギーを吸収して幼
児を安全に守ることができる。

なお、幼児用ヘッドレストレイント５のスリット５２昏
こシートベルト４を通すことをこより、シートベルト４
を幼児９に対して適切な位置に保持することが可能であ
り。

また、必要（こ応じてシート７ツト６を裏返して使用す
ることにより、幼児の体格が異なる場合１こも幼児を上
記シートベルト４およびヘッドレストレイント５ｔこ対
して適正な状態に保ち、上記した保護を確実に達成する
ことができる。

さらに、幼児用ヘッドレストレイント５は着座している
幼児が寝むってしまった時などは快適な睡眠用柱として
の効果を有し、睡眠中の幼児の体を保持し、安全性とと
もに快適性をも具備しているものである。

以上述べた通りで本考案１こよれば、シートマットの装
着をこより幼児の視認性等の居住性を良くすると共に現
号のシートベルトを幼児の拘束装置として使用可能とす
ることができ、これと側壁性の幼児用ヘッドレストレイ
ントと會こより、幼児を安全をこ守ることができる。

しかも本考案の幼児保護装置は一般の成人用シートに、
これを大幅に改造することなく簡単に装着出来、成人用
シートとしての乗心地を確保し、またコストが安価なの
で。

使用者の負世も少ないという実用上の効果が犬である。

さらに、幼児用ヘッドレストレイント５は着座している
幼児が寝むってしまった時などは快適な睡眠用の枕とし
ての効果をも有し睡眠中の幼児の体を保持し安全性とと
もをこ居住性にも優れているものである○

【図面の簡単な説明】

第１図は通常の成人用シートへの成人の着座状態を示す
側面図、第２図は本考案になる装置への幼児の着座状態
を示す側面図、第３図（ま第２図の正面図、第４図は第
２図および第３図に示したヘッドレストレイントの斜視
図、・第５図１１向シートマツトの斜視図である。 １・・・・・・シートクッション、２・・・・・・シー
トバック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘッドレストレイント取付は部を持ったシートバック、
   このシートバックに連接するシートクッションおよび乗
   員保護用のシートベルトを具備する成人用シートに装着
   さ札て幼児を保護する装置において１両側に乗員の頭部
   および肩部の横方向移動を規制するための側壁を持ち、
   上記ヘッドレストレイント取付は部をこ着脱可能に取付
   けられる幼児用ヘッドレストレイントと、上記シートク
   ッションをこ着脱可能に装着されるシートマットとを備
   え、上記幼児用ヘッドレストレイント、上記シートマッ
   トおよび上記シートベルトにより幼児を保護するように
   なしたことを特徴とする車両用幼児保護装置。