JP2001341584A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2001341584A
JP2001341584A JP2000303895A JP2000303895A JP2001341584A JP 2001341584 A JP2001341584 A JP 2001341584A JP 2000303895 A JP2000303895 A JP 2000303895A JP 2000303895 A JP2000303895 A JP 2000303895A JP 2001341584 A JP2001341584 A JP 2001341584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
sound
speaker
conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000303895A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritoshi Imanaka
規敏 今中
Kazufumi Yomo
四方  一史
Tomonori Yamamoto
智則 山本
Katsuharu Yokoyama
克治 横山
Seiji Taketomi
清司 武冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Denso Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2000303895A priority Critical patent/JP2001341584A/ja
Publication of JP2001341584A publication Critical patent/JP2001341584A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用オーディオ装置における音響特性を改
善できるスピーカ配置を提供する。 【解決手段】 空調空気を車室内へ吹き出す空調用吹出
口20、21を車室内前部の計器盤10に配置するとと
もに、空調用吹出口20、21のうち、風向調整用ルー
バが固定された上方フェイス吹出口21近傍にオーディ
オ装置のスピーカ26を配置し、このスピーカ26の音
を上方フェイス吹出口21を通して車室内へ出すように
した。これにより、車室内前部の計器盤10に配置され
る上方フェイス吹出口21を有効利用して、乗員の前方
側からスピーカ26の音を聞くことができるので、乗員
は、音響特性上自然な音感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカの音を空調
用吹出口を通して車室内へ出すようにした車両用空調装
置および車両用オーディオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用オーディオ装置におけるス
ピーカは、車室内の狭隘なスペースに配置されるという
制約から音響特性上の理想的な位置に配置することが困
難であった。このため、車両ドア部の下側部位等にスピ
ーカを配置する例などが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなドア下側部
位へのスピーカ配置例であると、乗員の側方下部から音
が聞こえるので、音響上、自然な音感を味合うことがで
きない。そこで、近年、車室内の音場改善を目的として
計器盤部にスピーカを配置する例も見られるが、現実的
には、計器盤のデザイン上の制約からスピーカのための
開口を計器盤に設定することが困難であることが多い。
【0004】本発明は上記点に鑑みて、車両用オーディ
オ装置における音響特性を改善できるスピーカ配置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空調空気を車室内へ吹
き出す空調用吹出口(21、29)を車室内前部の計器
盤(10)に配置するとともに、空調用吹出口(21、
29)近傍にオーディオ装置のスピーカ(26)を配置
し、スピーカ(26)の音を空調用吹出口(21、2
9)を通して車室内へ出すようにしたことを特徴とす
る。
【0006】これにより、車室内前部の計器盤(10)
に配置される空調用吹出口(21、29)を有効利用し
て、乗員の前方側からスピーカ(26)の音を聞くこと
ができるので、乗員は、音響特性上自然な音感が得られ
る。特に、スピーカ(26)としてボーカルの音域であ
る中、高音域を出すスピーカを選択すれば、スピーカ
(26)からのボーカル音を乗員の前方側から聞くこと
ができ、ボーカルの音場を改善できる。
【0007】更に、空調用吹出口(21、29)をその
まま利用してスピーカ(26)の音を車室内へ出すの
で、スピーカ専用の開口部を計器盤(10)に新たに設
定する必要がない。従って、スピーカ(26)の設置場
所について計器盤(10)のデザイン上の制約を受ける
ことがなく、スピーカ(26)の設置場所選択の自由度
を向上できる。
【0008】請求項2に記載の発明のように、空調用吹
出口(21、29)に入口ダクト部(22、34)を一
体に設け、この入口ダクト部(22、34)にスピーカ
(26)を接続すれば、スピーカ(26)を空調用吹出
口(21、29)の入口ダクト部(22、34)に一体
化できる。
【0009】請求項3に記載の発明では、空調用吹出口
(21、29)は固定された風向調整用ルーバ(21
a、29a)を有していることを特徴とする。
【0010】これにより、風向調整ルーバ(21a、2
9a)の角度(位置)は常に一定のままである。そのた
め、風向調整ルーバ(21a、29a)の角度変更によ
る音質の変化といった不具合が生じることはない。
【0011】請求項4に記載の発明では、計器盤(1
0)のうち車両左右方向の略中央部に空調用吹出口(2
1)が配置されていることを特徴とする。
【0012】これにより、計器盤(10)の略中央部の
吹出口(21)からスピーカ(26)の音を車室内の乗
員に向けて出すことができ、オーディオ装置における音
響特性を一層良好にすることができる。
【0013】請求項5に記載の発明のように、空調用吹
出口は、具体的には計器盤(10)部の上方から車室内
後席側へ向けて空調空気を吹き出す上方フェイス吹出口
(21)である。また、請求項6に記載の発明のよう
に、空調用吹出口を、計器盤(10)の左右両端部から
車両側面ガラスへ向けて空調空気を吹き出すサイドデフ
ロスタ吹出口(29)としてもよい。
【0014】これらの上方フェイス吹出口(21)およ
びサイドデフロスタ吹出口(29)によると、通常、請
求項3による固定された風向調整用ルーバ(21a、2
9a)を有しているから、スピーカ(26)からの音質
維持に好都合である。
【0015】請求項7に記載の発明では、空調空気を温
度調整する空調ユニット(12)を備え、空調ユニット
(12)から温度調整後の空調空気がスピーカ(26)
と空調用吹出口(21、29)との間の音進行経路(2
2)に流入するようになっており、音進行経路(22)
内に空調空気を空調用吹出口(21、29)に向けて案
内する空気案内壁(36)を配置するとともに、空気案
内壁(36)をスピーカ(26)からの音が通過可能な
隙間(37、38)を持つ構成としたことを特徴とす
る。
【0016】これにより、空気案内壁(36)により空
調空気を空調用吹出口(21、29)に向けてスムース
に案内できると同時に、空気案内壁(36)に備えた隙
間(37、38)を通して音を通過させることができ
る。そのため、音進行経路(22)内への空気案内壁設
置に伴う音響特性の悪化を巧く回避できる。
【0017】請求項8に記載の発明のように、空気案内
壁(36)を複数枚のフィン部材(36a、36b、3
6c)により構成し、複数枚のフィン部材(36a、3
6b、36c)相互間に隙間(37、38)を形成する
ことができる。
【0018】請求項9に記載の発明では、複数枚のフィ
ン部材(36a、36b、36c)のうち、空調ユニッ
ト(12)からの空調空気の流入側に位置するフィン部
材(36cが音進行経路(22)の内壁面につながる壁
部を形成することを特徴とする。
【0019】これにより、空調ユニット(12)からの
空調空気が音進行経路(22)内に流入した直後からフ
ィン部材(36c)により案内されて吹出口(21、2
9)側へ向かうので、空気案内壁(36)に隙間(3
7、38)があっても空気を吹出口側へ良好に案内する
ことができる。
【0020】請求項10に記載の発明のように、空調空
気が空調用吹出口(21、29)に向かって滑らかに方
向転換するように、複数枚のフィン部材(36a、36
b、36c)をそれぞれ曲面状に形成すれば、空調空気
の方向転換をスムースに行うことができる。
【0021】請求項11に記載の発明では、空調ユニッ
ト(12)から温度調整後の空調空気を音進行経路(2
2)内に導く吹出ダクト(19)を有し、この吹出ダク
ト(19)をその断面積が徐変する形状としたことを特
徴とする。
【0022】吹出ダクト(19)の断面積が一定である
と、音の特定の波長において吹出ダクト(19)側の空
間と、音進行経路(22)側の空間との間で共振モード
が生じて、音響特性を悪化させることがあるが、請求項
11によると、吹出ダクト(19)の断面積が徐変する
形状であるため、共振モードの発生を防止して音響特性
の悪化を防止できる。
【0023】請求項12に記載の発明では、空調空気の
風量に応じてスピーカ(26、26a〜26d)から出
る音の制御信号を自動的に補正する制御手段(61)を
備えることを特徴とする。
【0024】これにより、風量増加により吹出空気騒音
が増加しても、この騒音増加を考慮した音をスピーカか
ら出すことができるので、吹出空気騒音による音声の聞
こえにくさを解消するための操作を何度も繰り返す必要
が無く、乗員の操作負担を軽減できると同時に、車両運
転の安全性を向上できる。
【0025】請求項13に記載の発明のように、請求項
12において制御手段(61)は、具体的には、空調空
気の風量に応じてスピーカ(26、26a〜26d)の
音量を自動的に補正する音量制御手段で構成できる。
【0026】これによれば、風量に応じた音量の自動補
正により、音声の聞こえにくさを良好に解消できる。
【0027】請求項14に記載の発明のように、請求項
12において制御手段(61)は、具体的には、空調空
気の風量に応じてスピーカ(26、26a〜26d)の
音質を自動的に補正する音質制御手段で構成できる。
【0028】これによれば、風量に応じた音質の自動補
正により、音声の聞こえにくさを良好に解消できる。
【0029】請求項15に記載の発明のように、請求項
12において、スピーカとして、車両の異なる複数部位
に配置された複数のスピーカ(26、26a〜26d)
を備えており、制御手段(61)は、空調空気の風量に
応じて複数のスピーカ(26、26a〜26d)相互間
の音量バランスを自動的に補正する音量バランス制御手
段でで構成できる。
【0030】これによれば、風量に応じた音量バランス
の自動補正により、音声の聞こえにくさを良好に解消で
きる。
【0031】請求項16に記載の発明では、空調空気を
車室内へ吹き出す空調用吹出口(21、29)を車室内
前部の計器盤(10)に配置する車両において、空調用
吹出口(21、29)近傍にスピーカ(26)を配置し
て、スピーカ(26)の音を空調用吹出口(21、2
9)を通して車室内へ出すようにした車両用オーディオ
装置を特徴とする。
【0032】これにより、請求項1と同様の作用効果を
発揮できる車両用オーディオ装置を提供できる。
【0033】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は車室内前
部に位置する計器盤10の中央位置でのセンター断面図
で、図2は計器盤10の斜視図で、計器盤10の車両左
右方向の略中央部にセンタクラスタ11が配置されてい
る。図1に示すように計器盤10内側の車両左右方向の
略中央部には車両用空調装置の空調ユニット12が配置
されている。図1の矢印は車両搭載状態での前後、上下
の各方向を示す。
【0035】本例では右ハンドル車の場合を例示してい
るので、車両用空調装置の送風機ユニット(図示せず)
は計器盤10内側にて車両左側の助手席側に配置され、
この送風機ユニットから空調空気(外気または内気)が
空調ユニット12のケース13内に送風される。空調ユ
ニット12の空気入口部14はこの空調空気の流入部位
で、ケース13の車両前方側の助手席側部位に開口して
いる。
【0036】空調ユニット12は送風機ユニットからの
送風空気を温度調整して車室内へ吹き出すもので、送風
空気を冷却する冷房用熱交換器としての蒸発器15と、
送風空気を加熱する暖房用熱交換器としての温水式ヒー
タコア16がケース13内に配置されている。また、図
1には図示しないが、温度制御手段としてのエアミック
スドアあるいは温水制御弁が空調ユニット12に備えら
れている。
【0037】空調ユニット12のケース13の上面後方
部にはセンタフェイス開口部17が開口し、フェイスド
ア18により開閉される。センタフェイス開口部17に
は吹出ダクト19が接続され、この吹出ダクト19の下
流部はセンタフェイス吹出口20と上方フェイス吹出口
21の入口ダクト部22に接続される。
【0038】ここで、センタフェイス吹出口20と上方
フェイス吹出口21の矩形状の枠体部は樹脂等により入
口ダクト部22と一体に形成され、この入口ダクト部2
2内の仕切壁23によりセンタフェイス用通路24と上
方フェイス用通路25とに仕切られている。従って、吹
出ダクト19の下流部は、センタフェイス用通路24と
上方フェイス用通路25との2つの通路に分岐される。
【0039】そして、上方フェイス吹出口21はセンタ
クラスタ11の最上部に配置され、計器盤10の上方か
ら図3の矢印Aのように車室内後席B側へ向けて空調空
気を吹き出すものである。これにより、フェイスモード
時(冷房時)における車室内全体の空気流れを改善して
空調フィーリングを向上させる。
【0040】また、センタフェイス吹出口20は本例で
はセンタクラスタ11において上方フェイス吹出口21
の直ぐ下方部位に配置され、運転席用、助手席用として
左右2つに分割されている。このセンタフェイス吹出口
20は運転席、助手席の乗員の上半身側に向けて空調空
気を吹き出すものである。
【0041】そして、左右のセンタフェイス吹出口20
にはそれぞれ左右、上下への風向を調整可能な格子状の
風向調整ルーバ20aが回動可能に備えられている。こ
れに反し、上方フェイス吹出口21の風向調整ルーバ2
1a(図2)は吹出口21に一体に固定されており、位
置調整できないものである。
【0042】図1において、吹出口20、21の入口ダ
クト部22の上方フェイス用通路25の上方部に、スピ
ーカ用開口部25aが開けてあり、この開口部25aに
カーステレオ(オーディオ装置)のセンタスピーカ26
の音響案内部(ダクト部)26aを接続している。
【0043】図1の配置例では、車両前方から後方に向
かってセンタスピーカ26、音響案内部26a、上方フ
ェイス用通路25および上方フェイス吹出口21が順次
配置されている。ここで、センタスピーカ26は、ステ
レオ音声のミックス信号やモノラル音声、ナビゲーショ
ンシステムの音声、マルチチャンネル音声のセンタ信号
等を出すもので、通常、中、高音域再生用スピーカが用
いられる。
【0044】なお、図2において、27は計器盤10の
最前部に横長に配置されたデフロスタ吹出口で、空調ユ
ニット12のケース13の上面部に設けられた図示しな
いデフロスタ開口部からデフロスタダクトを介して空調
空気を車両前面ガラスW(図1)の内面に向けて吹き出
すものである。
【0045】28は計器盤10の左右両端部に配置され
たサイドフェイス吹出口で、空調ユニット12のケース
13に設けられた図示しないサイドフェイス開口部から
サイドフェイスダクトを介して空調空気を運転席、助手
席の乗員の上半身の左右両側に向けて吹き出すものであ
る。この左右のサイドフェイス吹出口28にはセンタフ
ェイス吹出口20と同様に左右、上下への風向を調整可
能な格子状の風向調整ルーバ28aが回動可能に備えら
れている。
【0046】29は計器盤10の左右両端部にてサイド
フェイス吹出口28の上方側に配置されたサイドデフロ
スタ吹出口で、上記デフロスタダクト(図示せず)から
分岐されたデフロスタダクト35(後述の図10参照)
を介して空調空気を車両側面ガラスに向けて吹き出すも
のである。
【0047】また、センタクラスタ11はラジオ、オー
ディオ装置等の複数の機器を集合させた一体構造物(集
合体)であり、本例ではその全体形状は概略縦長の形状
になっている。このセンタクラスタ11において、車室
内乗員側へ向く面(車両後方側の面)の上部に上記した
上方フェイス吹出口21とセンタフェイス吹出口20を
配置し、そして、センタフェイス吹出口20の下方部位
に本例では、空調用操作パネル30、ラジオ用操作パネ
ル31、カーステレオ用操作パネル32等が上下方向に
配置してある。
【0048】第1実施形態によると、吹出口20、21
の入口ダクト部22の上方フェイス用通路25に開けた
スピーカ用開口部25aに、カーステレオのセンタスピ
ーカ26の音響案内部(ダクト部)26aを接続してい
るから、カーステレオを作動させると、センタスピーカ
26の音が上方フェイス用通路25から上方フェイス吹
出口21を通して車室内へ放出される。
【0049】そのため、運転席、助手席の乗員は、その
正面前方側から音が聞こえるので、音響特性上自然な音
感が得られる。特に、センタスピーカ26はボーカルの
音域である中、高音域を出すことが可能なスピーカであ
るから、スピーカ26からのボーカル音を乗員の正面前
方側から聞くことができ、ボーカルの音場を改善でき
る。
【0050】しかも、上方フェイス吹出口21に備える
風向調整ルーバ21a(図2)は吹出口21に一体に固
定され、位置調整できないものであるから、風向調整ル
ーバ21aの角度(位置)は常に一定のままである。そ
のため、ルーバ21aの角度変更による音質の変化とい
った不具合が生じることはない。
【0051】また、空調用の上方フェイス吹出口21を
そのまま利用してセンタスピーカ26の音を車室内へ出
すので、スピーカ専用の開口部を計器盤中央部に新たに
設定する必要がない。
【0052】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
センタクラスタ11において、センタフェイス吹出口2
0の直ぐ上方に配置した上方フェイス吹出口21からセ
ンタスピーカ26の音を車室内へ出すようにしている
が、第2実施形態では、センタフェイス吹出口20と上
方フェイス吹出口21との配置関係を上記第1実施形態
と別の形態に変更している。
【0053】すなわち、第2実施形態では、図4〜図6
に示すように左右のセンタフェイス吹出口20を所定間
隔開けて配置し、この左右の両吹出口20の間に、ナビ
ゲーション装置の表示画面部33を配置している。従っ
て、センタスピーカ26の音は、ナビゲーション装置の
表示画面部33の上方に位置する上方フェイス吹出口2
1から車室内へ放出される。
【0054】第2実施形態では図6(a)に示すように
吹出ダクト19にセンタフェイス用通路部19aを所定
間隔開けて左右に形成し、この左右のセンタフェイス用
通路部19aの間に上方フェイス用通路部19bを形成
している。
【0055】また、吹出口20、21の入口ダクト部2
2にはセンタフェイス用通路部24を所定間隔開けて左
右に形成し、この左右のセンタフェイス用通路部24の
間で、かつ、上方側部位に上方フェイス用通路部25を
形成している。そして、吹出ダクト19の出口部19
c、19dを入口ダクト部22の通路部24、25の入
口側に接続している。また、図6(c)に示すセンタス
ピーカ26の音響案内部(ダクト部)26aを、入口ダ
クト部22の上方フェイス用通路部25に開けたスピー
カ用開口部25aに接続している。
【0056】(第3実施形態)第3実施形態もセンタフ
ェイス吹出口20と上方フェイス吹出口21との配置関
係を上記第1実施形態と別の形態に変更しているもの
で、図7〜図9に示すように左右のセンタフェイス吹出
口20を所定間隔開けて配置し、この左右の両吹出口2
0の間に上方フェイス吹出口21を配置し、この上方フ
ェイス吹出口21を通してセンタスピーカ26の音を車
室内へ放出する。他の点は第2実施形態と同じである。
【0057】(第4実施形態)上記第1〜第3実施形態
では、いずれも計器盤10の上方部(センタクラスタ1
1の最上部)に位置する上方フェイス吹出口21からセ
ンタスピーカ26の音を車室内へ出すようにしている
が、第4実施形態では、計器盤10の左右両端部に位置
するサイドデフロスタ吹出口29を通してカーステレオ
のスピーカ26の音を車室内へ放出する。
【0058】すなわち、第4実施形態では、図10に示
すように左右のサイドデフロスタ吹出口29と一体の入
口ダクト部34に前述したサイドデフロスタダクト35
を接続するとともに、入口ダクト部34にスピーカ用開
口部34aを開け、このスピーカ用開口部34aにスピ
ーカ26の音響案内部(ダクト部)26aを接続してい
る。
【0059】これにより、サイドデフロスタ吹出口29
を通してカーステレオのスピーカ26の音を車室内へ放
出する。なお、サイドデフロスタ吹出口29の風向調整
用ルーバ29aも予め所定方向に位置決めされ、固定さ
れたルーバである。
【0060】なお、第4実施形態による計器盤10全体
の配置レイアウトは第3実施形態の図7と同じでよい。
【0061】(第5実施形態)第5実施形態は第1実施
形態(図1〜図3)において、空気案内壁の空気案内作
用と音響特性改善とを両立させるための改良に関する。
【0062】図11は第1実施形態の図1に対応する図
であって、車室内後席側に向けて空気を吹き出す上方フ
ェイス吹出口21と一体の入口ダクト部22内に空気案
内壁36を設け、この案内壁36により吹出ダクト19
からの空調空気を矢印Dのように吹出口21に向けてス
ムースに案内するようになっている。すなわち、入口ダ
クト部22により形成される音進行経路内に案内壁36
が突出している。
【0063】そのため、スピーカ26の音が矢印Eのよ
うに吹出口21に向かって進行するときに、上記の空気
案内壁36の存在により断面F部にて音進行経路の開口
断面積が急拡大する。この開口断面積の急拡大によって
音圧の変動幅を拡大させ、音響特性を悪化させる。
【0064】そこで、第5実施形態では上記不具合を防
止するために、図12〜図15に示すように空気案内壁
36を、スピーカ26からの音が通過可能な隙間37、
38を持つ構成としている。具体的には、3枚の円弧状
(曲面状)のフィン部材36a、36b、36cにより
空気案内壁36を構成し、3枚の円弧状のフィン部材3
6a、36b、36c相互間に隙間37、38を構成し
ている。
【0065】ここで、3枚の円弧状のフィン部材36
a、36b、36cのうち、空調ユニット12の吹出ダ
クト19からの空気流入側に位置するフィン部材36c
は、入口ダクト部22の内壁面との間に隙間を形成せ
ず、内壁面に直接つながる壁部を形成する。
【0066】なお、具体的設計例として、フィン部材3
6a、36bの幅w(図15)は10〜20mm程度、
円弧形状の曲率半径Rは20〜40mm程度、フィン部
材36a、36b、36c相互間の隙間37、38の大
きさC(図15)は3mm程度が好ましい。
【0067】また、吹出ダクト19の断面積は、図13
に示すように空調ユニット12側の断面積S1が小で、
スピーカ26側(入口ダクト部22側)の断面積S2が
大となり、空調ユニット12側からスピーカ26側(入
口ダクト部22側)へ向かってダクト断面積が徐変(徐
々に拡大)するようにしてある。
【0068】第5実施形態によると、空気案内壁36が
入口ダクト部22により形成される音進行経路内に突出
する構成であっても、空気案内壁36の隙間37、38
を通過して、スピーカ26からの音が前進できるので、
開口断面積急拡大による音響特性の悪化を抑制できる。
しかも、フィン部材36a、36b、36c相互間の隙
間37、38は3mm程度の微小なものであるから、隙
間無しの場合と同等の空気案内作用を確保できる。
【0069】特に、吹出ダクト19からの空気流入側に
位置するフィン部材36cを、入口ダクト部22の内壁
面との間に隙間を形成せず、内壁面に直接つながる壁部
となるように形成しているから、吹出ダクト19から入
口ダクト部22内に流入した直後に、空気の流れに乱れ
を生じることなく、フィン部材36cにより空気の流れ
方向を吹出口21側へ良好に案内できる。また、フィン
部材36a、36b、36cを円弧状に形成することに
より、空気の流れを吹出口21側へ向かって滑らかに方
向転換させることができる。
【0070】なお、吹出ダクト19の断面積が一定であ
ると、音の波長がある特定の波長であるときに入口ダク
ト部22の空間と吹出ダクト19の空間との間で共振モ
ードが発生し、音響特性に悪影響を及ぼすが、第5実施
形態では吹出ダクト19の断面積を図13に示すように
空調ユニット12側からスピーカ26側(入口ダクト部
22側)へ向かって徐変(徐々に拡大)させることによ
り、共振モードの発生を防止できる。
【0071】図16〜図18は第5実施形態による音響
特性の悪化抑制効果を示す実験データであり、各図の縦
軸は吹出口21から放出される音の音圧(dB)で、横
軸はその周波数である。
【0072】図16は入口ダクト部22内に空気案内壁
36を設けない場合の周波数特性であり、図17は3枚
のフィン部材36a、36b、36cをを設けた第5実
施形態による周波数特性である。これに反し、図18は
1枚のフィン部材からなる空気案内壁を設けた比較例
(図11)の周波数特性である、図18の比較例の場合
には1kHz以上の中高音域のa点、b点において、図
16の周波数特性(基準)に対して音圧レベルが大きく
低下し、音響特性を悪化させている。
【0073】一方、第5実施形態によると、図17に示
すように1kHz以上の中高音域においても上記のa
点、b点のような音圧レベルの急低下が発生せず、図1
6の周波数特性(基準)とよく近似した特性となる。こ
のことから、空気案内壁36の設置に伴う音響特性の悪
化を第5実施形態では効果的に抑制できることが分か
る。
【0074】(第6実施形態)上述の各実施形態では、
空調用吹出口21、29からの空調空気の風量変化に影
響されて、スピーカ26から車室内へ出てくる音量(音
圧)が変動するという課題がある。そこで、第6実施形
態においては、空調空気の風量変化に連動して、スピー
カ26から出る音の制御信号を自動的に補正するもので
ある。
【0075】図19は第6実施形態によるシステム構成
図であり、空調用制御装置40はCPU、ROM、RA
M等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺
回路にて構成されるものである。空調用制御装置40に
は、空調制御のために、蒸発器15の温度センサ41、
内気温(車室内温度)を検出する内気センサ42、外気
温を検出する外気センサ43、車室内への日射量を検出
する日射センサ44、温水式ヒータコア16の温水温度
を検出する水温センサ45等から検出信号が入力され
る。
【0076】また、空調用制御装置40には、車室内計
器盤近傍に設置される空調制御パネル46から操作スイ
ッチ47〜51の操作信号が入力される。この操作スイ
ッチとして、具体的には、温度設定信号を発生する温度
設定スイッチ47、風量切替信号を発生する風量スイッ
チ48、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ
49、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ5
0、冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)の運転を断続す
るエアコンスイッチ51等が設けられている。
【0077】空調用制御装置40は、予め設定したプロ
グラムに基づいてセンサ41〜45の検出信号及び操作
スイッチ47〜51の操作信号に対する演算処理を行っ
て、次の機器の作動を制御する。すなわち、空調用制御
装置40の出力信号により、内外気切替ドアの駆動部5
2、空調用送風機53の駆動モータ54、吹出空気温度
調整手段(エアミックスドア、温水弁等)の駆動部5
5、吹出モードドアの駆動部56、空調用圧縮機の電磁
クラッチ57等の作動が制御される。
【0078】空調用送風機53は第1実施形態において
述べた送風機ユニットに備えられ、その送風空気が空気
入口14(図1等参照)から空調ユニット12内に送風
される。
【0079】第6実施形態の制御に直接関係する風量制
御について、より具体的に説明すると、風量制御は風量
スイッチ48のマニュアル操作に基づくマニュアル方式
とオート方式との両方で行うことができる。後者のオー
ト方式は、車室内の熱負荷条件を示すセンサ信号と温度
設定信号とに基づいて目標吹出空気温度を算出し、この
目標吹出空気温度に基いて風量制御信号を決定するもの
である。
【0080】そして、マニュアル方式またはオート方式
により決定された風量制御信号、具体的には所定の印加
電圧レベルを空調用送風機53の駆動モータ54に加え
て、空調用送風機53の回転数を調整することにより、
車室内への吹出空気の風量を制御する。
【0081】オーディオ用制御装置60は、CPU、R
OM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータか
ら構成される音声信号制御部61を有している。この音
声信号制御部61には空調用制御装置40から風量情報
を示す風量制御信号が入力される。また、音声信号制御
部61には乗員により手動操作される音量(ボリュー
ム)操作部62、音質(トーン)操作部63、音量バラ
ンス操作部64等の操作信号が入力される。
【0082】一方、オーディオ音源として、ラジオ6
5、カセット66、コンパクトディスク67から音声信
号がセレクタ68を介して音声信号決定部69に入力さ
れる。音声信号決定部69には音声信号制御部61の出
力信号も入力される。この音声信号決定部69には、音
量調整部70、音質調整部71、音量バランス調整部7
2等が備えられている。そして、音声信号決定部69の
出力信号はパワー増幅器73に入力され、パワー増幅器
73の出力信号(音声信号)が各スピーカ26、26a
〜26dに加わるようになっている。
【0083】ここで、センタースピーカ26は、図1等
に示す上方フェイス吹出口21に一体に配置されるもの
で、車室内前部において車両左右方向の略中央部に位置
している。また、車室内前部の左右のスピーカ26a、
26bは車室内前部において車両左右方向の両端部付近
に配置される。従って、スピーカ26a、26bは図1
0に示すサイドデフロスタ吹出口29に一体に配置する
ようにしてもよい。
【0084】車室内後部の左右のスピーカ26c、26
dは車室内後部において車両左右方向の両端部付近に配
置される。
【0085】次に、第6実施形態の作動を説明すると、
空調用制御装置40では、風量スイッチ48のマニュア
ル操作に基づくマニュアル方式、または目標吹出空気温
度に基づくオート方式によって風量制御信号を決定す
る。そして、この風量制御信号、具体的には所定の印加
電圧レベルを空調用送風機53の駆動モータ54に加え
て、空調用送風機53の回転数を調整する。これによ
り、車室内への吹出空気の風量を制御する。
【0086】一方、空調用制御装置40の風量制御信号
は、空調用送風機53の駆動モータ54に出力されると
同時に、オーディオ用制御装置60の音声信号制御部6
1にも出力される。これにより、オーディオ用制御装置
60では車室内への吹出空気の風量に応じてスピーカ2
6、26a〜26dから出る音の制御信号を次のように
自動的に補正する。
【0087】第1には、スピーカ26、26a〜26d
から出る音の音量を風量に応じて自動的に変化させる。
図20は音声信号制御部61により実行される音量補正
の制御フローであり、ステップS10にて空調用制御装
置40からの風量制御信号を読み込み、ステップS11
にて風量制御信号に基づいて補正係数を算出する。
【0088】この補正係数の算出は具体的には予め設定
してある図示のデータテーブルに基づいて行う。すなわ
ち、風量制御信号がOFFのときは補正係数を00と
し、風量制御信号が1のとき(最小風量時)は補正係数
を01とし、風量制御信号が2のとき(中風量時)は補
正係数を02とし、風量制御信号が3のとき(最大風量
時)は補正係数を03とする。
【0089】次に、ステップS12にて、上記補正係数
と乗員により手動操作される音量操作部62のボリュー
ム値VOLとに基づいて音量制御値を算出する。この音
量制御値の算出も具体的には予め設定してある図示のデ
ータテーブルに基づいて行う。すなわち、補正係数=0
0のときは、音量制御値=VOL+0とし、補正係数=
01のときは、音量制御値=VOL+2とし、補正係数
=02のときは、音量制御値=VOL+4とし、補正係
数=03のときは、音量制御値=VOL+6とする。
【0090】ここで、ボリューム値VOLは、本例では
音量操作部62の手動操作により0〜50の範囲で変化
するようになっているから、音量操作部62のボリュー
ム値VOLが最大値のときでも空調空気の風量が最大に
なると、音量制御値が10%強増大することになる。
【0091】次に、音量制御値がステップS13にて音
量調整部70へ出力され、この音量調整部70において
音量制御値に応じた音声信号を作る。この音声信号はパ
ワー増幅器73で増幅された後に、各スピーカ26、2
6a〜26dに与えられ、各スピーカから音が出る。
【0092】第6実施形態によると、車室内への吹出空
気の風量が増大すると、この風量の増大に連動して各ス
ピーカ26、26a〜26dから出る音の音量を自動的
に増加できる。そのため、空調側の風量増大に伴って吹
出口21、29等での空気吹出騒音が増加しても、オー
ディオ装置の音声が聞こえにくくなることを自動的に防
止できる。
【0093】従って、空調側の風量変化に伴って音量操
作部62のボリューム値VOLを乗員が再設定するとい
う煩雑な手動操作が不要となる。しかも、乗員が運転者
である場合には、オーディオ装置の操作頻度が減り、車
両運転の安全性を向上できる。
【0094】また、第6実施形態では、スピーカ26、
26a〜26dから出る音の音質を風量に応じて自動的
に変化させることができる。図21は音声信号制御部6
1により実行される音質補正の制御フローであり、ステ
ップS20にて空調用制御装置40からの風量制御信号
を読み込み、ステップS21にて風量制御信号に基づい
て補正係数を算出する。この補正係数算出の具体例は図
20と同じである。
【0095】次に、ステップS22にて、上記補正係数
と乗員により手動操作される音質操作部63の低音域の
値Bassおよび高音域の値Trebleとに基づいて
音質制御値を算出する。この音量制御値の算出は具体的
には予め設定してある図示のデータテーブルに基づいて
行う。すなわち、補正係数=00のときは、低音域の音
質制御値=Bass+0とし、高音域の音質制御値=T
reble+0とし、補正係数=01のときは、低音域
の音質制御値=Bass+1とし、高音域の音質制御値
=Treble+1とし、補正係数=02のときは、低
音域の音質制御値=Bass+1とし、高音域の音質制
御値=Treble+2とし、補正係数=03のとき
は、低音域の音質制御値=Bass+2とし、高音域の
音質制御値=Treble+3とする。
【0096】なお、低音域の値Bassおよび高音域の
値Trebleは、本例では音質操作部63の手動操作
により0〜5の範囲で変化するようになっている。
【0097】次に、上記音質制御値がステップS23に
て音質調整部71へ出力され、この音質調整部71にお
いて音質制御値に応じた音声信号を作る。この音声信号
はパワー増幅器73で増幅された後に、各スピーカ2
6、26a〜26dに与えられ、各スピーカから音が出
る。
【0098】図22は各スピーカ26、26a〜26d
から出る音の周波数特性(イコライザ特性)を示すもの
で、(a)は上記した音質補正を行う前の特性であり、
これに対し、(b)は上記した音質補正を行った後の特
性を例示している。
【0099】このように、音量補正に加えて音質補正を
行えば、風量増加時に、単に音量を上げるだけでなく、
吹出空気騒音により聞こえにくくなる特定の周波数域の
音圧レベルを上げて、吹出空気騒音による聞こえにくさ
を効果的に解消できる。
【0100】更に、第6実施形態では、車両前後の異な
る複数部位に配置された複数のスピーカ26、26a〜
26d相互間の音量バランスを風量に応じて自動的に変
化させることができる。図23は音声信号制御部61に
より実行される音量バランス補正の制御フローであり、
ステップS30にて空調用制御装置40からの風量制御
信号を読み込み、ステップS31にて風量制御信号に基
づいて補正係数を算出する。この補正係数算出の具体例
は図20と同じである。
【0101】次に、ステップS32にて、上記補正係数
と乗員により手動操作される音量バランス操作部64の
調整値Fr、Re、Ceとに基づいて音量バランス制御
値を算出する。ここで、Frは車両前部の左右のスピー
カ26a、26bの音量バランス調整値で、Reは車両
後部の左右のスピーカ26c、26dの音量バランス調
整値で、Ceは車両前部の中央のスピーカ26の音量バ
ランス調整値である。
【0102】音量バランス制御値の算出も具体的には予
め設定してある図示のデータテーブルに基づいて行う。
すなわち、補正係数=00のときは、音量バランス制御
値をFr+0、Re+0、Ce+0とし、補正係数=0
1のときは、音量バランス制御値をFr+1、Re+
0、Ce+0とし、補正係数=02のときは、音量バラ
ンス制御値をFr+2、Re+0、Ce+1とし、補正
係数=03のときは、音量バランス制御値をFr+3、
Re+1、Ce+2とする。
【0103】ここで、音量バランス調整値Fr、Re、
Ceは、本例では音量バランス操作部64の手動操作に
より0〜7の範囲で変化するようになっている。
【0104】次に、音量バランス制御値がステップS3
3にて音量バランス調整部72へ出力され、この音量バ
ランス調整部72において音量バランス制御値に応じた
音声信号を作る。この音声信号はパワー増幅器73で増
幅された後に、各スピーカ26、26a〜26dに与え
られ、各スピーカから音が出る。
【0105】ところで、空調吹出空気は主に車両前部側
へ吹き出すので、吹出空気騒音も車両後部より前部側で
大きくなる。また、車両前部の中央部のスピーカ26よ
り車両前部の左右のスピーカ26a、26bの方が乗員
に近接しているので、風量増加に応じて車両前部の左右
のスピーカ26a、26bの音量増加の補正量を最大に
することが好ましい。
【0106】そこで、このことを考慮して、風量増加に
伴って車両前部の左右のスピーカ26a、26の音量増
加の補正量を最大とし、次に、車両前部の中央部のスピ
ーカ26の音量増加の補正量を大きくし、そして、吹出
空気騒音の影響が最も少ない車両後部の左右のスピーカ
26c、26dの音量増加の補正量を最小にしている。
【0107】従って、車両前後の異なる複数部位に配置
された複数のスピーカ26、26a〜26d相互間の音
量バランスを吹出空気騒音の影響度合いに応じて自動的
に補正することができる。そのため、空気吹出騒音が増
加しても、複数のスピーカ26、26a〜26d相互間
の音量バランスの補正を加えることによって、オーディ
オ装置の音声の聞こえにくさをより一層良好に防止でき
る。
【0108】なお、第6実施形態では、風量に応じた音
量補正と、風量に応じた音質補正と、風量に応じた音量
バランスの補正の三者をすべて行う場合について説明し
たが、この三者のうち、いずれか1つ又は2つの補正の
みを行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両計器盤のセン
タ断面図である。
【図2】第1実施形態による車両計器盤の斜視図であ
る。
【図3】第1実施形態による上方フェイス吹出口の作用
説明図である。
【図4】第2実施形態による車両計器盤の斜視図であ
る。
【図5】第2実施形態による車両計器盤のセンタ断面図
である。
【図6】第2実施形態による主要部品の斜視図である。
【図7】第3実施形態による車両計器盤の斜視図であ
る。
【図8】第3実施形態による車両計器盤のセンタ断面図
である。
【図9】第3実施形態による主要部品の斜視図である。
【図10】第4実施形態による車両計器盤の左右方向端
部の断面図である。
【図11】第5実施形態の課題を説明する、車両計器盤
のセンタ断面図である。
【図12】第5実施形態による車両計器盤のセンタ断面
図である。
【図13】第5実施形態による要部の背面図である。
【図14】第5実施形態による要部の斜視図で、図12
のA矢視図においてスピーカを取り外した状態を示す。
【図15】第5実施形態による空気案内壁のフィン部材
の拡大断面図である。
【図16】空気案内壁を設けない場合の音圧ー周波数特
性図である。
【図17】3枚のフィン部材からなる空気案内壁を設け
た第5実施形態の音圧ー周波数特性図である。
【図18】1枚のフィン部材からなる空気案内壁を設け
た比較例の音圧ー周波数特性図である。
【図19】第6実施形態によるスピーカ音の自動補正の
ためのシステム概要図である。
【図20】第6実施形態によるスピーカ音の音量自動補
正の概要説明図である。
【図21】第6実施形態によるスピーカ音の音質自動補
正の概要説明図である。
【図22】第6実施形態によるスピーカ音の周波数特性
の説明図である。
【図23】第6実施形態による複数のスピーカ相互間の
音量バランスの自動補正の概要説明図である。
【符号の説明】
10…計器盤、12…空調ユニット、20…センタフェ
イス吹出口、21…上方フェイス吹出口、22、34…
入口ダクト部、26…スピーカ、29…サイドデフロス
タ吹出口、21a、29a…風向調整用ルーバ、36…
空気案内壁、37、38…隙間。
フロントページの続き (72)発明者 四方 一史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山本 智則 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 横山 克治 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 武冨 清司 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA10 BB01 BC03 BD03 BD05 3L011 BL02 5D017 AE12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気を車室内へ吹き出す空調用吹出
    口(21、29)を車室内前部の計器盤(10)に配置
    するとともに、前記空調用吹出口(21、29)近傍に
    オーディオ装置のスピーカ(26)を配置し、 前記スピーカ(26)の音を前記空調用吹出口(21、
    29)を通して車室内へ出すようにしたことを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記空調用吹出口(21、29)には入
    口ダクト部(22、34)が一体に設けられ、 前記入口ダクト部(22、34)に前記スピーカ(2
    6)を接続したことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調用吹出口(21、29)は固定
    された風向調整用ルーバ(21a、29a)を有してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 前記計器盤(10)のうち車両左右方向
    の略中央部に前記空調用吹出口(21)が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
    記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記空調用吹出口は、前記計器盤(1
    0)部の上方から車室内後席側へ向けて前記空調空気を
    吹き出す上方フェイス吹出口(21)であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用
    空調装置。
  6. 【請求項6】 前記空調用吹出口は、前記計器盤(1
    0)の左右両端部から車両側面ガラスへ向けて前記空調
    空気を吹き出すサイドデフロスタ吹出口(29)である
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 空調空気を温度調整する空調ユニット
    (12)を備え、 前記空調ユニット(12)から温度調整後の空調空気が
    前記スピーカ(26)と前記空調用吹出口(21、2
    9)との間の音進行経路(22)に流入するようになっ
    ており、 前記音進行経路(22)内に前記空調空気を前記空調用
    吹出口(21、29)に向けて案内する空気案内壁(3
    6)を配置するとともに、前記空気案内壁(36)を前
    記スピーカ(26)からの音が通過可能な隙間(37、
    38)を持つ構成としたことを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記空気案内壁(36)を複数枚のフィ
    ン部材(36a、36b、36c)により構成し、前記
    複数枚のフィン部材(36a、36b、36c)相互間
    に前記隙間(37、38)を形成することを特徴とする
    請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記複数枚のフィン部材(36a、36
    b、36c)のうち、前記空調ユニット(12)からの
    空調空気の流入側に位置するフィン部材(36c)が前
    記音進行経路(22)の内壁面につながる壁部を形成す
    ることを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記空調空気が前記空調用吹出口(2
    1、29)に向かって滑らかに方向転換するように、前
    記複数枚のフィン部材(36a、36b、36c)をそ
    れぞれ曲面状に形成したことを特徴とする請求項9に記
    載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記空調ユニット(12)から温度調
    整後の空調空気を前記音進行経路(22)内に導く吹出
    ダクト(19)を有し、 前記吹出ダクト(19)をその断面積が徐変する形状と
    したことを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1
    つに記載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 前記空調空気の風量に応じて前記スピ
    ーカ(26、26a〜26d)から出る音の制御信号を
    自動的に補正する制御手段(61)を備えることを特徴
    とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の車両
    用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段(61)は、前記空調空
    気の風量に応じて前記スピーカ(26、26a〜26
    d)の音量を自動的に補正する音量制御手段であること
    を特徴とする請求項12に記載の車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段(61)は、前記空調空
    気の風量に応じて前記スピーカ(26、26a〜26
    d)の音質を自動的に補正する音質制御手段であること
    を特徴とする請求項12に記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記スピーカとして、車両の異なる複
    数部位に配置された複数のスピーカ(26、26a〜2
    6d)を備えており、 前記制御手段(61)は、前記空調空気の風量に応じて
    前記複数のスピーカ(26、26a〜26d)相互間の
    音量バランスを自動的に補正する音量バランス制御手段
    であることを特徴とする請求項12に記載の車両用空調
    装置。
  16. 【請求項16】 空調空気を車室内へ吹き出す空調用吹
    出口(21、29)を車室内前部の計器盤(10)に配
    置する車両において、 前記空調用吹出口(21、29)近傍にスピーカ(2
    6)を配置して、前記スピーカ(26)の音を前記空調
    用吹出口(21、29)を通して車室内へ出すようにし
    たことを特徴とする車両用オーディオ装置。
JP2000303895A 2000-02-02 2000-10-03 車両用空調装置 Withdrawn JP2001341584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000303895A JP2001341584A (ja) 2000-02-02 2000-10-03 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030260 2000-02-02
JP2000-30260 2000-03-30
JP2000-97910 2000-03-30
JP2000097910 2000-03-30
JP2000303895A JP2001341584A (ja) 2000-02-02 2000-10-03 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001341584A true JP2001341584A (ja) 2001-12-11

Family

ID=27342280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000303895A Withdrawn JP2001341584A (ja) 2000-02-02 2000-10-03 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001341584A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262635A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Mazda Motor Corp インストルメントパネル装置
JP2009262638A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Mazda Motor Corp インストルメントパネル装置
US20110142251A1 (en) * 2006-10-20 2011-06-16 Rosen Michael D Low freqency electroacoustical transducing in a vehicle
GB2486949A (en) * 2010-12-28 2012-07-04 Gm Global Tech Operations Inc Ventilation nozzle with a loudspeaker
WO2018100862A1 (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN108437907A (zh) * 2018-03-28 2018-08-24 芜湖凯源汽车服务有限公司 一种车用手机固定装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110142251A1 (en) * 2006-10-20 2011-06-16 Rosen Michael D Low freqency electroacoustical transducing in a vehicle
JP2009262635A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Mazda Motor Corp インストルメントパネル装置
JP2009262638A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Mazda Motor Corp インストルメントパネル装置
GB2486949A (en) * 2010-12-28 2012-07-04 Gm Global Tech Operations Inc Ventilation nozzle with a loudspeaker
WO2018100862A1 (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 株式会社デンソー 車両用空調装置
JPWO2018100862A1 (ja) * 2016-11-29 2019-04-25 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN108437907A (zh) * 2018-03-28 2018-08-24 芜湖凯源汽车服务有限公司 一种车用手机固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10230733A (ja) 車両用空調装置
US20050135642A1 (en) Integrated vehicle instrument panel speaker system
JP6428548B2 (ja) エアコン稼働時の音演出装置
JP2001341584A (ja) 車両用空調装置
KR102655688B1 (ko) 차량 및 그 제어방법
JP4123892B2 (ja) イオン発生装置付き車両用空調装置
WO2017217270A1 (ja) 騒音低減装置、騒音低減方法
JP2008222133A (ja) 左右独立温度調節オートエアコン制御装置
KR101767038B1 (ko) 차량용 공기조화 시스템
JP4055439B2 (ja) 空調制御装置
JP2003291639A (ja) 車両用空調装置
JP3075307B2 (ja) 車両用空気調和装置のダンパ装置
JP3747816B2 (ja) 車両用空調ダクト
JP2016000553A (ja) 車両用空調装置
JP3573682B2 (ja) 車両用空調制御装置
JPH0292099A (ja) 車両用騒音低減装置
JP4457301B2 (ja) 車両用冷暖房装置
JP6662148B2 (ja) 車両用空調装置
US20240174049A1 (en) Vehicle and Method of Supporting Sound Input/Output for the Same
KR100801340B1 (ko) 오디오 시스템의 뮤트모드시 자동차 공조장치의 제어방법및 제어시스템
JP3380415B2 (ja) 車両用空気調和装置
KR20180032154A (ko) 차량용 공조장치
JP6645589B2 (ja) 車両用空調装置
JP7294249B2 (ja) 車両用空調装置
JP2007038858A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204