JP4055439B2 - 空調制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用の空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席側と助手席側とで独立して温度制御および配風制御を実行可能な空調装置が知られている。
すなわち、左右で独立して温度設定ダイヤルが設けられ、各設定に応じて左右で異なる温度の空調風を送風することが可能に構成され、また、左右でそれぞれ配風モードを選択するスイッチが設けられ、この選択に応じて左右の配風モード(運転者に上半身に向けて送風するベントモードや、足下に向けて送風するフットモードなど)を、独立して選択することが可能に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来技術にあっては、左右(助手席側と運転席側と)で、独立して温度を設定したり、配風モードを設定したりすることはできる。
しかしながら、従来技術にあっては、左右の一方の乗員のみが配風自体を不要と感じても、これを完全に止めることができず、使い勝手の改善が望まれていた。すなわち、配風モードを設定する配風ドアは、送風を前提にしたものであったため、全閉にならない構成である。また、空調風を吹き出すベント吹出口には送風を遮断可能なシャッタが設けられているものも知られているが、フット吹出口にはシャッタが設けられておらず、これを閉じることはできない。さらに、ファンは左右独立して設けられていない構成であった。
このため、1つのファンを停止させると左右両方の配風が停止され、一方のみの配風を停止させることができない。また、シャッタによりベント吹出口を閉じても、送風がフロア側に回ってしまい、これによっても、左右の一方に対する送風を遮断させることができなかった。
【0004】
また、上述の左右の一方のみの送風を停止させることを達成するために、左右(運転席側と助手席側)の一方の配風ドアを完全に閉じることができるようにした場合、他方への流量が増して、左右の他方の乗員に違和感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、上述のような課題に着目して成されたものであって、左右(運転席側と助手席側)に配風制御可能な空調制御装置において、一方の配風を完全に停止可能として使い勝手の向上を図ることを可能とするとともに、このように一方への配風を停止させたときに、他方側の乗員に違和感を与えないようにして制御品質の向上を図ることができる空調制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の本発明は、空調ユニットの内部に、1つの送風用のファンにより形成された送風を、所望の温度に調節する温調風形成手段が設けられるとともに、前記空調ユニットの内部が右側乗員用流路と左側乗員用流路とに分割され、前記温調風形成手段として、送風を加熱して温風を形成する加熱手段と、送風を冷却して冷風を形成する冷却手段と、前記右側乗員用流路にて温風と冷風とを混合させて所望の温度の右側空調風を形成する右側エアミックスドアと、前記左側乗員用流路にて温風と冷風とを混合させて所望の温度の左側空調風を形成する左側エアミックスドアとが設けられ、前記空調ユニットで形成された空調風を右側乗員と左側乗員とに向けて配風する配風モードを、それぞれ独立して形成する右側乗員用配風ドアと左側乗員用配風ドアが設けられ、検出される温度に関する外的環境因子に基づいて少なくとも各配風ドアと各エアミックスドアとファンの作動を制御する制御手段が設けられた空調制御装置において、右側乗員用の右側オフスイッチと、左側乗員用の左側オフスイッチとが設けられ、前記制御手段は、両オフスイッチの一方が操作されたときには、操作された側の乗員への配風を停止するよう操作された側の配風ドアを閉じるとともに、ファンの風量を半減させ、さらに、配風を停止させた側のエアミックスドアを駆動させて、配風を停止させた側のエアミックスドアの開度を配風続行側のエアミックスドアの開度に一致させるエアミックスドア制御を実行するオフ制御を実行するように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空調制御装置において、前記制御手段は、右側乗員用と左側乗員用とで、配風モードおよび空調風温度を相違させた左右独立モード制御を実行可能に構成され、かつ、前記オフ制御を、前記左右独立モード制御を実行しているときであって、窓ガラスの曇りを取るデフモードとする操作が成されていないときに限り実行するよう構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用および効果】
本発明は、右側乗員と左側乗員との一方が配風を望まないときには、その乗員に近い側の右側オフスイッチと左側オフスイッチとの一方を操作する。これにより、制御手段がオフ制御を実行して、左右両側配風ドアのうちでオフスイッチが操作された側の配風ドアを閉じるとともに、ファン風量を半減させる。したがって、配風を望まない乗員へは配風が成されなくなり、従来よりも配風に関する自由度が向上し、使い勝手が向上する。さらに、1つのファンの風量を左右両側乗員用流路に分配する構成において、上述のように、左右の一方の配風ドアを閉じるのと同時に、ファン風量を半減させるため、配風を続行している側の風量に変化を与えない。したがって、配風を続行している側の乗員に違和感を与えることを防止して、高い制御品質を得ることができる。
また、左右独立制御実行時には、左右でエアミックスドアの開度、すなわち、空調風の温度を異ならせて制御している可能性がある。そこで、オフ制御時には、エアミックスドア制御を実行することで、配風を停止させた側のエアミックスドアの開度を配風続行側のエアミックスドアの開度に一致させ、これにより、配風続行側の空調風の温度が変化しないようにできる。したがって、オフ制御の実行時に、配風を続行している側の空調風温度が変化することを防止することにより、配風を続行している側の乗員に違和感を与えるのを防止することができ、これにより制御品質をさらに向上させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、制御手段は、オフ制御を、左右独立モード制御を実行していて、かつ、デフモードとする操作が成されていないときに限り実行する。
すなわち、配風モードをデフモードとして窓ガラスの曇りを取ろうとしているときに、オフ制御により左右半分の配風を停止させるとともに総風量を半減させると、曇り取り性能が悪化する。そこで、このようにデフモードの操作が行われたときには、オフ制御を禁止して、所望の曇り取り性能を確保することができる。さらに、左右の吹出モードや温度を共通させた左右同一モードで作動しているときには、左右のオフスイッチを操作しても、オフ制御は実行されない。したがって、左右同一モードで作動しているのに、オフ制御により左右の一方への配風を停止させると、非同一的な制御が実行されて使用者に違和感を与えるおそれがあるが、このオフ制御を禁止することにより、非同一的な制御により使用者に違和感を与えることを防止できる。
以上のように、請求項2に記載の発明では、オフ制御の実行に制限を与えることにより、曇り取り性能の悪化や、使用者に違和感を与えることを防止できるものであり、制御品質の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態の空調制御装置を示す全体図である。
図において1は空調ユニットである。この空調ユニット1は、車両の例えば図外のインストルメントパネル内に配置され、樹脂や金属により形成された箱状のケーシング11が設けられている。このケーシング11の内部には、1つのブロワファンモータ12が設けられ、吸入口1bから各ダクトへ向けて空気が送られる。
各ダクトとしては、図外の運転席側ベント吹出口に接続された運転席側ベントダクト1cと、図外の運転席側フロア吹出口に接続された運転席側フットダクト1dと、図外の運転席から助手席に跨って開口されたデフ吹出口に接続されたデフダクト1fと、図外の助手席側ベント吹出口に接続された助手席側ベントダクト1gと、図外の助手席側フロア吹出口に接続された助手席側フットダクト1hとが設けられている。
【0013】
そして、前記吸入口1bを開閉するインテークドアd1,d1が設けられ、さらに、右側乗員用配風ドアとして、運転席側ベントダクト1cを開閉する運転席側ベントドアd2と、運転席側フットダクト1dを開閉する運転席側フットドアd3とが設けられ、また、左側乗員用配風ドアとして、助手席側ベントダクト1gを開閉する助手席側ベントドアd5と、助手席側フットダクト1hを開閉する助手席側フットドアd6が設けられ、さらに、デフダクト1fを開閉するデフロスタドアd4が設けられている。
【0014】
さらに、ケーシング11の内部には、空調風を冷却する冷却手段としてのエバポレータ13がケーシング11の内部を遮断するように設けられている。
また、エバポレータ13の下流から両ベントダクト1c,1gが接続されている位置まで、ケーシング11の内部を右側乗員用流路としての運転席側流路RDVと左側乗員用流路としての助手席側流路RASとに仕切る仕切板14が設けられ、この仕切板14の途中に、空調風を加熱する加熱手段としてのヒータコア16が設けられている。
このヒータコア16は、一端が運転席側流路RDVの中間まで延在されているとともに、他端が助手席側流路RASの中間まで延在されており、このヒータコア16の両端部にそれぞれ運転席側エアミックスドアmd1および助手席側エアミックスドアmd2が取り付けられている。
すなわち、各エアミックスドアmd1,md2を開閉させることにより、前記エバポレータ13を通過して冷却された空気が、その後ヒータコア16を通過する流量を任意に変更することにより、運転席側流路RDVの下流に至る空調風と助手席側流路RASの下流に至る空調風との温度を、それぞれ独立して設定することが可能に構成されている。
【0015】
次に、各ドアd1〜d6,md1,md2の制御について説明する。
すなわち、本実施の形態の空調制御装置にあっては、各ドアd1〜d6を開閉あるいは開度を調節することにより、運転席側と助手席側とにおいて、それぞれ独立して、図外のベント吹出口のみから空気を吹き出すベントモードと、図外のベント吹出口とフロア吹出口とから空気を吹き出すバイレベルモードと、フロア吹出口のみから空気を吹き出すフットモードと、を形成可能に構成され、かつ、運転席側と助手席側とで共通して図外のデフロスタ吹出口から空気を吹き出すデフロスタモードと、図外のデフロスタ吹出口およびフロア吹出口から空気を吹き出すデフフットモードとを形成可能に構成されている。また、上述のように、各エアミックスドアmd1,md2の開度を制御することにより、運転席側と助手席側とで任意の温度の空調風を形成することができる。
【0016】
これらのモード・温度および風量は、コントロールユニット2の制御に基づいて、各ドアを駆動させる後述の各アクチュエータ31〜35およびブロワファンモータ12の駆動を制御することにより形成される。
すなわち、前記アクチュエータとしては、前記運転席側ベントドアd2ならびに運転席側フットドアd3の開度を変更する運転席側モードドアアクチュエータ31と、デフロスタドアd4の開度を変更するデフモードドアアクチュエータ32と、助手席側ベントドアd5ならびに助手席側フットドアd6の開度を変更する助手席側モードドアアクチュエータ33と、運転席側エアミックスドアmd1の開度を変更する運転席側エアミックスドアアクチュエータ34と、助手席側エアミックスドアmd2の開度を変更する助手席側エアミックスドアアクチュエータ35とが設けられている。
なお、インテークドアd1の開度を変更するアクチュエータも設けられているが、本実施の形態における特徴となる制御には関係ないため、説明を省略する。
【0017】
次に、コントロールユニット2について説明する。
このコントロールユニット2は、ファンスイッチ41、デフスイッチ42、運転席側モードスイッチ43、左右独立スイッチ44、助手席側モードスイッチ45、右側オフスイッチとしての運転席側オフスイッチ46、左側オフスイッチとしての助手席側オフスイッチ47、運転席側温度設定ダイヤル48、助手席側温度設定ダイヤル49に接続されている。
なお、これらのスイッチ41〜47およびダイヤル48,49は、図2に示すように配置されている。各温度設定ダイヤル48,49は、押すとエアコンスイッチ(図示省略)のON・OFFが切り替えられ、回すと設定温度を変更できる構成となっている。
また、空調用のスイッチとしては、他に、リヤデフォッガスイッチ61、内気循環スイッチ62,外気導入スイッチ63も設けられているが、本制御の特徴とするオフ制御には関わりがないため、詳細な説明を省略する。
【0018】
次に、前記コントロールユニット2について説明すると、このコントロールユニット2は、風量演算回路2aと、運転席側モード演算回路2bと、助手席側モード演算回路2cと、運転席側吹出温度演算回路2dと、助手席側吹出温度演算回路2eと、風量補正演算回路2fと、モードドア補正演算回路2gと、吹出温度補正演算回路2hと、ファンモータ駆動回路2jと、モードドア駆動回路2kと、エアミックスドア駆動回路2mとを備えている。
すなわち、前記風量演算回路2aは、ファンスイッチ41の操作量に応じた風量を演算する。また、風量補正演算回路2fは、風量演算回路2aの演算結果にモードドア補正演算回路2gに基づく補正を行う。この補正結果の信号に基づいてファンモータ駆動回路2jがブロワファンモータ12を駆動させる。
【0019】
また、運転席側モード演算回路2bは、運転席側モードスイッチ43および左右独立スイッチ44の操作に基づいて、運転席側モードドアアクチュエータ31の駆動量を演算する。
また、助手席側モード演算回路2cは、助手席側モードスイッチ45および左右独立スイッチ44の操作に基づいて、助手席側モードドアアクチュエータ33の駆動量を演算する。
【0020】
前記モードドア補正演算回路2gは、各モード演算回路2b,2cから得られた各モードドアアクチュエータ31,33の駆動量に対して、各オフスイッチ45,46の操作に応じた補正を行う。すなわち、両オフスイッチ45,46のいずれかが操作されたときには、両ベントドアd2,d5および両フットドアd3,d6を閉じる補正を行うものであるが、その詳細については後述する。
【0021】
また、運転席側吹出温度演算回路2dは、運転席側温度設定ダイヤル48の操作量に応じた運転席側の吹出温度を演算するとともに、左右独立スイッチ44の操作に応じた補正を行う。また、助手席側吹出温度演算回路2eは、助手席側温度設定ダイヤル49の操作量に応じた助手席側の吹出温度を演算するとともに、左右独立スイッチ44の操作に応じた補正を行う。さらに、吹出温度補正演算回路2hは、モードドア補正演算回路2gからの入力に基づいて、運転席側と助手席側との補正量を演算する。すなわち、この補正量とは、請求項に記載の発明のエアミックスドア制御に対応したもので、後述するオフ制御時におけるエアミックスドアmd1,md2の開度補正量を演算するものである。前記エアミックスドア駆動回路2mは、吹出温度補正演算回路2hからの出力に基づいて各エアミックスドアアクチュエータ34,35を駆動させる信号を形成する。
【0022】
次に、コントロールユニット2によるオフ制御の詳細について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップ301〜304は、ステップ305の同一制御に進むか、ステップ307の独立制御に進むかを判断する。なお、同一制御とは、運転席側流路RDVと助手席側流路RASを流れる送風の温度を共通にするとともに、配風モードを共通にする制御である。また、独立制御は、運転席側流路RDVと助手席側流路RASを流れる送風の温度をそれぞれ独立して制御するとともに、配風モードを独立して制御するものである。
すなわち、ステップ301では、左右独立スイッチ44がONとなっているか否か判断し、ONの場合には独立制御側のステップ306に進み、OFFの場合にはステップ302に進む。
ステップ302では、助手席側のエアコンスイッチ(助手席側温度設定ダイヤル49を押すとONする)がONとなっているか否か判断し、ONの場合は独立制御側のステップ306に進み、OFFの場合にはステップ303に進む。
ステップ303では、助手席側の温度設定ダイヤル49が温度変更操作されたか否か判断し、操作された場合には独立制御側のステップ306に進み、操作されていない場合にはステップ304に進む。
ステップ304では、助手席側モードスイッチ45が操作されたか否か判断し、操作された場合には独立制御側のステップ306に進み、操作されない場合にはステップ305に進む。
【0023】
ステップ305は、前述したように同一制御を行うものであり、この場合、運転席側ベントドアd2および運転席側フットドアd3と、助手席側ベントドアd5および助手席側フットドアd6との開度、すなわち配風モードを同一にするとともに、両エアミックスドアmd1,md2の開度を同じにして、同一の温度の空調風を吹き出させるように制御する。なお、この制御については本願の要旨とするものではないので、詳細な説明は省略する。
【0024】
次に、独立モードの場合、ステップ306に進んで、ファンスイッチ41、運転席側モードスイッチ43、助手席側モードスイッチ45、運転席側温度設定ダイヤル48、助手席側温度設定ダイヤル49の各操作状態を読み込み、次の、ステップ307において、各操作状態に応じて左右独立制御を実行する。
また、この左右独立制御は、上述したように、左右独立スイッチ44が操作された場合、助手席側のエアコンスイッチがONにされた場合、助手席側の温度設定ダイヤル49が操作された場合、助手席側のモードスイッチ45が操作された場合に実行される。逆に、運転席側エアコンスイッチ(運転席側温度設定ダイヤル48を押すとONする)、運転席側温度設定ダイヤル48、運転席側モードスイッチ43が操作されただけの場合には、ステップ305の同一制御が成されて運転席側と助手席側とが同一の配風モードおよび吹出温度に制御される。
【0025】
次に、コントロールユニット2は、左右独立制御中であっても、デフモードが選択された場合には、左右同一としてデフモードとする。この判断および制御を実行する部分が、ステップ308〜312である。すなわち、ステップ308では、デフスイッチがONであるか否か判断する。ここで、デフスイッチがONの場合には、ステップ309に進んでデフモードとする処理を行い、デフスイッチがOFFの場合には、ステップ313に進む。次に、ステップ310では、運転席側のオフスイッチがONとなっているか、あるいは、助手席側のオフスイッチがONとなっているか否か判断する。ここで、両オフスイッチの一方がONとなっている場合には、ステップ309に戻って、デフモードを形成し、いずれのオフスイッチもOFFである場合にはステップ311に進んで、デフモードとする処理を実行する。次に、ステップ312は、デフスイッチがONとされたか否か判断し、デフスイッチが一旦ONに制御され(ステップ308)さらに再びデフスイッチがONに制御された場合には、ステップ314に進み、この2回目のON操作が成されない場合には、ステップ309に戻ってデフモードを維持する。左右独立制御が実行されていて、デフスイッチが一度もONに操作されない場合に進むステップ313では、運転席側オフスイッチと、助手席側オフスイッチとのいずれかがONであるか否か判断し、いずれかのオフスイッチがONである場合には、ステップ315に進み、いずれのオフスイッチもONでない場合には、ステップ314に進む。ステップ314では、左右独立制御を実行する。また、ステップ315では、オフ制御を実行する。このオフ制御とは、運転席側と助手席側の両ベントドアd2,d5および両フットドアd3,d6のうちでオフスイッチ46,47がON操作された側を全閉とすることにより、運転席側と助手席側とでこのオフスイッチ46,47が操作された側の吹出風量を0とし、さらに、運転席側と助手席側との両エアミックスドアmd1,md2のうちでオフスイッチ46,47がON操作された側のエアミックスドアmd1,md2の開度を他方のエアミックスドアの開度と一致させ、さらに、ブロワファンモータ12の回転速度を半分に低下させる。なお、一方のエアミックスドアの開度を他方のエアミックスドアの開度に一致させる制御が、請求項に記載の発明のエアミックスドア制御に相当する。
【0026】
次に、実施の形態の空調制御装置の作動を説明する。
a)左右同一制御時
空調制御装置の操作を行う場合、通常、運転者が操作を行い、この場合には、主として左右同一制御が実行される。
すなわち、助手席側に設けられた左右独立スイッチ44、助手席側温度設定ダイヤル49(助手席側エアコンスイッチを含む)、助手席側モードスイッチ45のいずれも操作しない場合には、ステップ301→302→303→304→305の流れに基づいて、左右同一制御が成され、運転席側ならびに助手席側に対して、運転席側温度設定ダイヤル48で設定した吹出温度に基づく自動空調制御が実行されるか、または、運転席側に設けられたファンスイッチ41により設定した風量、運転席側温度設定ダイヤル48で設定した吹出温度、運敵側モードスイッチ43により設定した吹出モードにより空調風の吹出を行う。
【0027】
b)左右独立制御時
次に、助手席側乗員(運転席側乗員でもあり得るが)が、左右独立スイッチ44を操作するか、あるいは、助手席側温度設定ダイヤル49(助手席側エアコンスイッチを含む)を操作して設定温度を変更するか、あるいは、助手席側モードスイッチ45を操作して吹出モードを変更した場合、フローチャートのステップ301,302,303,304のいずれかからステップ306→307に進み、左右独立制御を実行する。
この左右独立制御にあっては、運転席側流路RDVと助手席側流路RASとで独立して空調風の温度を形成するとともに、吹出モードを独立して形成する。
すなわち、運転席側流路RDVにあっては、その空調風の温度は、運転席側温度設定ダイヤル48の設定に基づいて運転席側エアミックスドアアクチュエータ34を駆動させることにより運転席側エアミックスドアmd1の開度を制御することにより調節する。一方、助手席側流路RASでは、その空調風の温度は、助手席側温度設定ダイヤル49の設定に基づいて助手席側エアミックスドアアクチュエータ35を駆動させることにより助手席側エアミックスドアmd2の開度を制御して調節する。また、運転席側流路RDVの吹出モードは、自動制御されるか、または、運転席側モードスイッチ43の操作に基づいて運転席側モードアクチュエータ31を駆動させることにより運転席側ベントドアd2ならびに運転席側フットドアd3の開度を制御することにより形成される。一方、助手席側流路RASの吹出モードは、自動制御されるか、または、助手席側モードスイッチ45の操作に基づいて助手席側モードアクチュエータ33を駆動させることにより助手席側ベントドアd5ならびに助手席側フットドアd6の開度を制御することにより形成される。
【0028】
なお、この左右独立制御にあっては、運転席側と助手席側とで、デフロスタドアd4を閉じて形成可能な、ベントモード、バイレベルモード、フットモードのいずれかのモードを形成することができる。
すなわち、デフスイッチ42がON操作されてデフモードが選択されている場合には、運転席側・助手席側共にデフモードとされて、左右独立制御がキャンセルされる。これはフローチャートのステップ307→308→309の流れに基づく。
また、デフモードをキャンセルして左右独立制御に戻す場合には、もう一度、デフスイッチ42をON操作する。これにより、ステップ310→311→312→314の流れとなり、左右独立制御が成される。
【0029】
c)オフ制御時
次に、本実施の形態では、上述の左右独立制御を実行しているときに、運転席と助手席の乗員の一方が、送風を望まない場合、オフスイッチ46,47をON操作すると、このON操作を行った側のみの送風を停止させることができる。
詳細には、ステップ305の同一制御を行っていないとき、ならびにステップ309,311のデフモードに制御していないときに、オフスイッチ46,47の一方がON操作されると、ステップ307→308→313→315の流れとなって、オフ制御が実行される。
例えば、助手席側オフスイッチ47をON操作した場合、助手席モードアクチュエータ33を駆動させて、助手席側ベントドアd5ならびに助手席側フットドアd6を閉じて、助手席側への送風を停止する。
そして、ブロワファンモータ12の速度を低下させて、風量をその直前の半分の風量まで低下させる。
さらに、助手席側エアミックスドアアクチュエータ35を駆動させて、助手席側エアミックスドアmd2の開度を、運転席側エアミックスドアmd1の開度に一致させる。
【0030】
したがって、空調ユニット1に吸入された空気は、運転席側流路RDVおよび助手席側流路RASを通過するが、運転席側ベントドアd2および運転席側フットドアd3により決定される吹出モードに基づいて、運転席側のみに吹き出される。このとき、両エアミックスドアmd1,md2の開度が一致しているため、両流路RDV,RASを通る空調風の温度は、それまで運転席側に吹き出されていた温度と同じである。また、ブロワファンモータ12の回転速度を低下させて風量を半減させたため、助手席側ベントドアd5および助手席側フットドアd6を閉じても、運転席側に吹き出される風量は、助手席側オフスイッチ47が操作される前の時点と変化がない。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態にあっては、左右独立制御を実行中において、運転席側と助手席側とで一方が送風を望まない場合には、両オフスイッチ46,47の一方を操作することにより、操作された側の吹出が停止される。
したがって、配風を望まない乗員へは配風が成されなくなり、従来よりも配風に関する自由度が向上し、使い勝手が向上する。
さらに、このようにオフ制御を行って、一方への配風を停止した場合に、配風を停止しない側の風量および吹出温度は、一方への配風を停止する前後で変化することがないため、配風を続行している側の乗員に違和感を与えることがなく、高い制御品質を得ることができる。
【0032】
さらに、本実施の形態では、オフ制御は、左右独立制御を実行しているときに実行可能であり、同一制御やデフモードの吹出を行っている場合には、このオフ制御を実行することができないようにしている。
したがって、配風モードをデフモードとして窓ガラスの曇りを取ろうとしているときには、オフ制御を実行不可能とすることにより、所望の曇り取り性能を確保することができる。
また、左右の吹出モードや温度を共通させた左右同一モードで作動しているときには、オフ制御により左右の一方への配風を停止させるという、非同一的な制御が実行されることがなく、使用者に違和感を与えることがない。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、左右独立して温度ならびに配風モードを制御できるものを示したが、請求項1に記載の発明では、少なくとも左右独立して配風モードを形成する右側乗員用配風ドアと左側乗員用配風ドアがあればよいもので、右側乗員用流路と左側乗員用流路に区画形成して、左右で独立して温度調節できる構成はなくても、送風が必要のない乗員への送風を完全に遮断することによる使い勝手の向上という効果は得られる。
また、実施の形態では、左右独立制御を実行しているときのみオフ制御を実行可能としたが、同一制御を実行しているときにオフ制御を実行可能としても、配風が不要な側の送風を停止して使い勝手の向上を図るという所期の効果は得られる。
また、実施の形態では、オフ制御時に、配風を停止した側のエアミックスドアの開度を配風を続行している側のエアミックスドアの開度に一致させるエアミックスドア制御を実行するようにしたが、このエアミックスドア制御を実行しなくても、上述の配風が不要な側の送風を停止して使い勝手の向上を図るという所期の効果は得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の空調制御装置を示す全体図である。
【図2】実施の形態の空調制御装置の要部を示す正面図である。
【図3】実施の形態の空調制御装置におけるオフ制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 空調ユニット
1b 吸入口
1c 運転席側ベントダクト
1d 運転席側フットダクト
1f デフダクト
1g 助手席側ベントダクト
1h 助手席側フットダクト
2 コントロールユニット
2a 風量演算回路
2b 運転席側モード演算回路
2c 助手席側モード演算回路
2d 運転席側吹出温度演算回路
2e 助手席側吹出温度演算回路
2f 風量補正演算回路
2g モードドア補正演算回路
2j ファンモータ駆動回路
2h 吹出温度補正演算回路
2k モードドア駆動回路
2m エアミックスドア駆動回路
11 ケーシング
12 ブロワファンモータ
13 エバポレータ
14 仕切板
16 ヒータコア
31 運転席側モードドアアクチュエータ
32 デフモードドアアクチュエータ
33 助手席側モードドアアクチュエータ
34 運転席側エアミックスドアアクチュエータ
35 助手席側エアミックスドアアクチュエータ
41 ファンスイッチ
42 デフスイッチ
43 運転席側モードスイッチ
44 左右独立スイッチ
45 助手席側モードスイッチ
46 運転席側オフスイッチ
47 助手席側オフスイッチ
48 運転席側温度設定ダイヤル
49 助手席側温度設定ダイヤル
d1 インテークドア
d2 運転席側ベントドア
d3 運転席側フットドア
d4 デフロスタドア
d5 助手席側ベントドア
d6 助手席側フットドア
md1 運転席側エアミックスドア
md2 助手席側エアミックスドア
RAS 助手席側流路
RDV 運転席側流路

Claims (2)

  1. 空調ユニットの内部に、1つの送風用のファンにより形成された送風を、所望の温度に調節する温調風形成手段が設けられるとともに、前記空調ユニットの内部が右側乗員用流路と左側乗員用流路とに分割され、前記温調風形成手段として、送風を加熱して温風を形成する加熱手段と、送風を冷却して冷風を形成する冷却手段と、前記右側乗員用流路にて温風と冷風とを混合させて所望の温度の右側空調風を形成する右側エアミックスドアと、前記左側乗員用流路にて温風と冷風とを混合させて所望の温度の左側空調風を形成する左側エアミックスドアとが設けられ、前記空調ユニットで形成された空調風を右側乗員と左側乗員とに向けて配風する配風モードを、それぞれ独立して形成する右側乗員用配風ドアと左側乗員用配風ドアが設けられ、検出される温度に関する外的環境因子に基づいて少なくとも各配風ドアと各エアミックスドアとファンの作動を制御する制御手段が設けられた空調制御装置において、
    右側乗員用の右側オフスイッチと、左側乗員用の左側オフスイッチとが設けられ、前記制御手段は、両オフスイッチの一方が操作されたときには、操作された側の乗員への配風を停止するよう操作された側の配風ドアを閉じるとともに、ファンの風量を半減させ、さらに、配風を停止させた側のエアミックスドアを駆動させて、配風を停止させた側のエアミックスドアの開度を配風続行側のエアミックスドアの開度に一致させるエアミックスドア制御を実行するオフ制御を実行するように構成されていることを特徴とする空調制御装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御装置において、前記制御手段は、右側乗員用と左側乗員用とで、配風モードおよび空調風温度を相違させた左右独立モード制御を実行可能に構成され、かつ、前記オフ制御を、前記左右独立モード制御を実行しているときであって、窓ガラスの曇りを取るデフモードとする操作が成されていないときに限り実行するよう構成されていることを特徴とする空調制御装置。
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