JP2004114897A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後席側乗員の空調快適性を向上させる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】ヒータユニット101とサードフット吹出口33を接続するサードフットダクト34に吸込ダクト36を分岐して設け、この吸込ダクト36の先端をブロアファン上流の内気吸込用ダクト61に接続するとともに、サードフットダクト34の分岐部に切換ドア37を設ける。そしてベントモード時に切換ドア37をb位置に切り換え、サードフット吹出口33と吸込ダクト36を連通し、ベントモード以外では切換ドア37をa位置に切り換え、サードフット吹出口33とヒータユニット101を連通する。これによりベントモード時にサードフット吹出口33から空気が吸い込まれるので、車室内後方での空気の滞留がなくなる。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の前席側および後席側に適切に空調風を導く車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前席側での気流干渉を少なくして車両前方から後方に効率よく空調風を送風するようにした車両用空調装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これによるとインストルメントパネルに、運転席と助手席の間の空間に面して吹出口を設け、この吹出口から空調風が放物線を描いて後席側に送風されるように、吹出口上流の空調ダクトを湾曲して形成する。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−247137号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載の装置では、車室内前方から後方に空調風が送風されるだけであり、車室内後部に空調風が滞留してしまう。空調風が滞留すると後席側への空調風の吹き込みが阻害され、乗員の空調快適性が損なわれる。とくに3列シートを有する車両は車室内空間が広いため、車室内前方からの空調風は3列目に達する前に拡散し、3列目乗員の空調快適性を満足することは難しい。このような空調快適性の悪化は、車室内全体が暖まればよい暖房時よりも冷風を直接身体にあてたい冷房時の方が大きい。
【0005】
本発明の目的は、後席側乗員の空調快適性を向上させ得る車両用空調装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用空調装置は、ブロアファンにより吸い込まれた空気から所定温度の空調風を生成する空調ユニットと、インストルメントパネルに設けられるベント吹出口と、空調風がベント吹出口から車室内後方に送風されるように、空調ユニットからの空調風をベント吹出口に導くベントダクトと、リアシートの足下に面して設けられるリアフット吹出口と、空調風がリアフット吹出口からリアシートの足下に向けて送風されるように、空調ユニットからの空調風をリアフット吹出口に導くリアフットダクトと、リアフットダクトから分岐し、ブロアファンの上流側の内気吸込用ダクトに接続する吸込ダクトと、空調風がリアフット吹出口から吹出可能となるように、またはリアフット吹出口から車室内の空気が吸込可能となるように、リアフット吹出口と空調ユニットまたは内気吸込用ダクトとを択一的に連通する切換ドアと、空調モードを設定するモード設定手段と、モード設定手段によりリアフット吹出口から送風する空調モードが設定されると、リアフット吹出口と空調ユニットを連通し、リアフット吹出口から送風しない空調モードが設定されると、リアフット吹出口と内気吸込用ダクトを連通するように切換ドアを切り換えるドア切換手段とを備えることにより上述した目的を達成する。
また、本発明による車両用空調装置は、車両前後方向に配置されたフロントシート、セカンドシート、サードシートを有する車両に搭載され、ブロアファンにより吸い込まれた空気から所定温度の空調風を生成する空調ユニットと、インストルメントパネルに設けられるベント吹出口と、空調風がベント吹出口から車室内後方に送風されるように、空調ユニットからの空調風をベント吹出口に導くベントダクトと、サードシートの足下に面して設けられるサードフット吹出口と、空調風がサードフット吹出口からサードシートの足下に向けて送風されるように、空調ユニットからの空調風をサードフット吹出口に導くサードフットダクトと、サードフットダクトから分岐し、ブロアファンの上流側の内気吸込用ダクトに接続する吸込ダクトと、空調風がリアフット吹出口から吹出可能となるように、またはリアフット吹出口から車室内の空気が吸込可能となるように、サードフット吹出口と空調ユニットまたは内気吸込用ダクトとを択一的に連通する切換ドアと、空調モードを設定するモード設定手段と、モード設定手段によりサードフット吹出口から送風する空調モードが設定されると、サードフット吹出口と空調ユニットを連通し、サードフット吹出口から送風しない空調モードが設定されると、サードフット吹出口と内気吸込用ダクトを連通するように切換ドアを切り換えるドア切換手段とを備えることにより上述した目的を達成する。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、空調ユニットからの空調風をリアフット吹出口に導くリアフットダクトに、ブロアファン上流側の内気吸込用ダクトに達する吸込ダクトを分岐して設けるとともに、リアフット吹出口と空調ユニットまたは内気吸込用ダクトとを択一的に連通する切換ドアを設け、リアフット吹出口から送風する空調モードが設定されるとリアフット吹出口と空調ユニットを連通し、リアフット吹出口から送風しない空調モードが設定されるとリアフット吹出口を内気吸込用ダクトを連通するようにした。これによりベントモード時に車室内の空気がリアフット吹出口から吸い込まれ、車室内後方に空気が滞留しないので、車両前方からの空調風を車室内を通ってスムーズに車両後方に導くことができ、後席側乗員の空調快適性が向上する。3列シートを有する車両は車内が広いので、とくに効果的である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置を有する車両の要部側面図であり、図2はその平面図、図3は図1のIII−III線断面図である。車室内には3列のシート(フロントシート10、セカンドシート20、サードシート30)が配置されている。
【0009】
空調風を生成する空調ユニット100は車室内前方のインストルメントパネルIPの内側空間に配置されている。インストルメントパネルIPには左右一対のセンターベント吹出口11Aとサイドベント吹出口11B(併せてフロントベント吹出口11と呼ぶ)がフロントシート10に面して設けられている。インストルメントパネルIPの車幅方向中央部には運転席と助手席の間の上部空間に面してサードベント吹出口31が設けられている。サードベント吹出口31はフロントベント吹出口11よりも上方に位置している。
【0010】
フロントベント吹出口11はフロントベントダクト12を介して空調ユニット100に接続され、空調ユニット100からの空調風が1列目乗員の上半身に向けて送風されるようにダクト通路が形成されている。サードベント吹出口31はサードベントダクト32を介して空調ユニット100に接続され、空調ユニット100からの空調風が運転席と助手席の間の車室内上方を通過して3列目乗員に送風されるようにダクト通路が形成されている。
【0011】
フロントシート10やや後方の左右のサイドパネルにはセカンドシート20に面してセカンドベント吹出口21が設けられている。セカンドベント吹出口21は床下に格納されたセカンドベントダクト22を介して空調ユニット100に接続され、空調ユニット100からの空調風が2列目乗員の上半身に向けて送風されるようにダクト通路が形成されている。セカンドベントダクト22の途中にはブロアファン25が設けられ、ブロアファン25によってダクト22内の空調風がセカンドベント吹出口21に送風される。これによりセカンドベント吹出口21からの送風がアシストされ、ダクト22の長さが長く通気抵抗が大きい場合であっても、所望の送風を得ることができる。
【0012】
インストルメントパネルIPの下方にはフロントシート10の足下に面してフロントフット吹出口13が設けられ、フロントフット吹出口13はフロントフットダクト14を介して空調ユニット100に接続されている。フロントシート10の下方にはセカンドシート20の足下に面してセカンドフット吹出口23が設けられ、セカンドフット吹出口23はセカンドフットダクト24を介して空調ユニット100に接続されている。セカンドシート20の下方にはサードシート30の足下に面してサードフット吹出口33が設けられ、サードフット吹出口33はサードフットダクト34を介して空調ユニット100に接続されている。なお、図1〜3で図示は省略するが、フロントウインドの近傍にはデフロスト吹出口が設けられている。サードフットダクト34と空調ユニット100の接続部の形状については後述する。
【0013】
図4は、本実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成を示す図である。空調ユニット100は、主に空気を吸い込み、冷却するブロアクーリングユニット101と、空気を加熱するヒータユニット102からなる。
【0014】
空調ユニット100のダクト3の入口にはブロアファン4が配設され、ブロアファン4はブロアモータ5の駆動により回転する。ブロアファン4が回転すると、内外気切換ドア6を介して内気吸込用ダクト61または外気吸込用ダクト62からダクト3内に内気または外気が吸い込まれ、エバポレータ1を通過して冷却される。この冷却空気はエアミックスドア7の開度に応じた割合でヒータコア2を通過して加熱され、または冷却空気のままヒータコア2をバイパスする。ヒータコア2を通過およびバイパスした空気は、ヒータコア2の下流のエアミックスチャンバ8で混合され、所定温度の空調風とされる。
【0015】
なお、ブロアモータ5,内外気切換ドア6,エアミックスドア7の各駆動は周知の空調コントローラによって制御される。すなわち設定温度、日射量、車室内温度、外気温を用い、周知の演算式により目標吹出温度を演算し、この目標吹出温度と現在の吸込温度との偏差等によりエアミックスドア7の目標開度を演算する。そして、目標エアミックスドア開度に応じてブロアモータ5、内外気切換ドア6、エアミックスドア7の各駆動を制御する。なお、これらを乗員のスイッチ操作に応じてマニュアル駆動することもできる。
【0016】
エアミックスチャンバ8には開閉可能なベントドア91、フットドア92、デフドア93を介してそれぞれベントダクト94、フットダクト95、デフダクト96が接続されている。ベントダクト94は前述したフロントベントダクト12、セカンドベントダクト22、サードベントダクト32にそれぞれ分岐し、フットダクト95は前述したフロントフットダクト14、セカンドフットダクト24、サードフットダクト34にそれぞれ分岐している。
【0017】
セカンドベントダクト22およびサードベントダクト32内には、それぞれダクト通路を開閉可能なセカンドドア26およびサードドア35が設けられている。これらドア26,35は後述するスイッチ操作に応じて任意に開閉可能である。なお、セカンドベントダクト22内のブロアファン25は例えばセカンドドア26の開閉動作に連動して駆動される。すなわちセカンドドア26が開放するとブロアファン25が駆動し、セカンドドア26が閉鎖するとブロアファン25が停止する。乗員のスイッチ操作に応じてブロアファン25を駆動するようにしてもよい。
【0018】
サードフットダクト34と空調ユニット100の接続部の詳細形状を図5に示す。図5に示すように、サードフットダクト34とヒータユニット101の接続部近傍には、サードフットダクト34から分岐して吸込ダクト36が設けられている。吸込ダクト36の先端はブロアクーリングユニット102の内気吸込用ダクト61に接続されている。サードフットダクト34の分岐部には回動可能な切換ドア37が設けられている。切換ドア37が図示a位置に回動すると、サードフットダクト34を介してサードフット吹出口33とエアミックスチャンバ8が連通し、サードフット吹出口33と吸込ダクト36の連通が阻止される。切換ドア37がb位置に回動すると、吸込ダクト36を介してサードフット吹出口33と内気吸込用ダクト61が連通し、サードフット吹出口33とエアミックスチャンバ8の連通が阻止される。
【0019】
以上のベントドア91,フットドア92,デフドア93,セカンドドア26,サードドア35,切換ドア37にはそれぞれドア駆動用アクチュエータ91a,92a,93a,26a,35a,37aが設けられている。図6はこれらドア駆動用アクチュエータ91a,92a,93a,26a,35a,37aの制御回路を示すブロック図である。図6に示すように空調コントローラ50には内気温センサ、外気温センサ、日射センサ、吸込温度センサ等の各種センサ51と、オートエアコン運転を指令するオートスイッチ52と、空調モードを指令するモードスイッチ53と、デフスイッチ54と、セカンドドア26の開閉を指令するセカンドドアスイッチ55と、サードドア35の開閉を指令するサードドアスイッチ56とがそれぞれ接続されている。空調コントローラ50はこれらからの入力信号に基づいて所定の処理を実行し、以下のようにドアアクチュエータ91a,92a,93a,26a,35a,37aに制御信号を出力する。
【0020】
図7は、空調コントローラ50内で実行される吹出口制御に係わる処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1で現在の空調モードを判定する。空調モードは、オートエアコン作動時には目標エアミックスドア開度に応じて設定される。すなわちセンサ51等の入力信号に基づいて演算された目標エアミックスドア開度が大きくなるにつれ、ベントモード→バイレベルモード→フットモードの順に空調モードが設定される。一方、モードスイッチ53が操作されるとその操作に応じて空調モードがベントモードまたはバイレベルモードまたはフットモードに設定され、デフスイッチ54が操作されるとデフモードに設定される。
【0021】
ステップS1でベントモードと判定されるとステップS2に進み、アクチュエータ91a〜93aにそれぞれ制御信号を出力し、ベントドア91を開放してフットドア92とデフドア93を閉鎖する。次いで、ステップS3でセカンドドアスイッチ55の操作を判定し、スイッチオンと判定されるとステップS4に進み、アクチュエータ26aに制御信号を出力してセカンドドア26を開放する。スイッチオフと判定されるとステップS5に進み、アクチュエータ26aに制御信号を出力してセカンドドア26を閉鎖する。次のステップS6ではサードスイッチ56の操作を判定し、スイッチオンと判定されるとステップS7に進み、アクチュエータ35aに制御信号を出力してサードドア35を開放する。スイッチオフと判定されるとステップS8に進み、アクチュエータ35aに制御信号を出力してサードドア35を閉鎖する。次いで、ステップS9でアクチュエータ37aに制御信号を出力して切換ドア37をb位置に回動する。ステップS1でデフモードと判定されるとステップS10に進んでアクチュエータ91a〜93aに制御信号を出力し、デフドア93を開放してベントドア91とフットドア92を閉鎖する。次いで、ステップS9に進む。
【0022】
一方、ステップS1でフットモードと判定されるとステップS11に進んでアクチュエータ91a〜93aに制御信号を出力し、フットドア92を開放してベントドア91とデフドア93を閉鎖する。ステップS1でバイレベルモードと判定されるとステップS12に進んでアクチュエータ91a〜93aに制御信号を出力し、ベントドア91とフットドア92を開放してデフア93を閉鎖する。ステップS11、ステップS12の処理が終了するとステップS13に進み、アクチュエータ37aに制御信号を出力して切換ドア37をa位置に回動する。
【0023】
次に、本実施の形態の特徴的な動作について説明する。
(1)ベントモード
例えば目標エアミックスドア開度がクール側のとき、空調コントローラ50はベントモードを選択する。これによりベントドア91が開放、フットドア92,デフドア93が閉鎖される(ステップS2)。したがって空調ユニット100で生成された比較的冷たい空調風がフロントベントダクト12を介してフロントベント吹出口11に導かれ、吹出口11から1列目乗員の上半身に向けて送風される。このときセカンドドアスイッチ55をオンするとセカンドドア26が開放され(ステップS4)、これに連動してブロアファン25が駆動する。これにより空調ユニットからの空調風がセカンドベントダクト22を介してセカンドベント吹出口21に導かれ、吹出口21から2列目乗員に向けて勢いよく送風される。
【0024】
ベントモード時には切換ドア37がb位置に切り換えられ、サードフット吹出口33は吸込ダクト36に連通し、サードフット吹出口33とエアミックスチャンバ8の連通が阻止される(ステップS9)。ここでサードドアスイッチ56をオンするとサードドア35が開放される(ステップS7)。これにより空調ユニット100からの空調風がサードベントダクト32を介してサードベント吹出口31に導かれ、吹出口31から車両後方かつ斜め上方に向けて送風される。このときブロアファン4の回転により車室内後方の空気がサードフット吹出口33からサードフットダクト34内に吸い込まれ、内気吸込用ダクト61内に導かれる。これにより車室内全体を空気が循環するので、サードシート付近の空気の滞留が緩和される。その結果、サードベント吹出口31からの空調風は運転席と助手席の間およびセカンドシート20の上方を通ってスムーズにサードシートに導かれ、3列目乗員に直接空調風を吹き付けることができる。なお、デフモードにおいても切換ドア37がb位置に切り換えられ、同様にサードフット吹出口33から空気が吸い込まれる。
【0025】
(2)フットモード
例えば目標エアミックスドア開度がホット側のとき、空調コントローラ50はフットモードを選択する。これによりフットドア92が開放、ベントドア91,デフドア93が閉鎖される(ステップS11)。したがって空調ユニット100で生成された比較的暖かい空調風がフロントフットダクト14およびセカンドフットダクト24を介してフロントフット吹出口13およびセカンドフット吹出口23にそれぞれ導かれ、吹出口13,14からそれぞれ1列目および2列目乗員の足下に向けて送風される。
【0026】
フットモード時には切換ドア37がa位置に切り換えられ、サードフット吹出口33はエアミックスチャンバ8に連通し、サードフット吹出口33と吸込ダクト36の連通は阻止される(ステップS13)。そのため空調ユニット100からの空調風はサードフットダクト34を介してサードフット吹出口33にも導かれ、吹出口33から3列目乗員の足下に向けて送風される。これにより車室内全体が暖まり、乗員の暖房感が向上する。なお、バイレベルモードにおいてもサードフット吹出口33と吸込ダクト36の連通は阻止されるため(ステップS13)、サードフット吹出口33から車室内空気が吸い込まれることはない。
【0027】
本実施の形態によれば以下のような効果を奏する。
(1) ヒータユニット101とサードフット吹出口33を接続するサードフットダクト34に吸込ダクト36を分岐して設け、この吸込ダクト36の先端をブロアファン上流の内気吸込用ダクト61に接続するとともに、サードフットダクト34の分岐部に切換ドア37を設け、サードフット吹出口33からの吹出がない空調モード、すなわちベントモードおよびデフモード時に切換ドア37をb位置に切り換えて、サードフット吹出口33と吸込ダクト36を連通し、サードフット吹出口33とヒータユニット101を遮断するようにした。これにより車室内後方の空気がサードフット吹出口33からブロアクーリングユニット102に吸い込まれ、車室内全体を空気が循環する。したがって車室内後方での空気の滞留が防止され、サードベント吹出口31からの空調風をスムーズに3列目乗員に導くことができ、空調快適性が向上する。
(2) サードフット吹出口33からの送風がある空調モード、すなわちフットモードおよびバイレベルモード時に切換ドア37をa位置に切り換えて、サードフット吹出口33とヒータユニット101を連通し、サードフット吹出口33と吸込ダクト36を遮断するようにしたので、空調風がサードベント吹出口33から送風される。これによりサードベント吹出口33を空気吸込用吹出口および送風用吹出口として用いることができる。その結果、空気吸込用吹出口を別途設ける必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。
(3) インストルメントパネルIPにサードベント吹出口31を設け、サードベント吹出口31からの空調風が車室内上方を通ってサードシート30に達するようにしたので、3列目乗員に空調風をあてるために別途リアエアコンを設ける必要がなく、コスト上昇が抑えられ、居住スペースを広くできる。
(4) セカンドシート20に面してセカンドベント吹出口21を設けるとともに、セカンドベントダクト22の途中にブロアファン25を設けるようにしたので、空調ユニット100からの空調風を勢いよくセカンドベント吹出口21から送風することができ、2列目乗員の空調快適性が向上する。
(5) セカンドベントダクト22およびサードベントダクト32にそれぞれ開閉可能なセカンドドア26、サードドア35を設けたので、空調ユニットからの空調風を全て1列目乗員に向けて送風することができ、フロントシートのみに乗員がいる場合等に有効である。
(6) セカンドドア26の開動作に連動してブロアファン25を駆動するようにしたので、無駄なファン25の駆動を防止することができる。
【0028】
なお、上記実施の形態ではベントモード時およびデフモード時に切換ドア37をb位置に切り換えるようにしたが、ベントモード時のみにb位置に切り換えるようにしてもよい。また、ベントモードでかつサードドアスイッチ55がオンしたときに切換ドア37をb位置に切り換えるようにしてもよい。サードフットダクト34の分岐部に切換ドア37を設けるようにしたが、サードフットダクト34の分岐部の上流側(ヒータユニット101側)と吸込ダクト36にそれぞれ一対の切換ドアを設けてもよい。
【0029】
モード設定手段として空調コントローラ50が空調モードを設定するようにしたが、上述した以外の空調モード(例えばデフフットモード)を設定してもよい。デフフットモードもフットモードと同様、サードフット吹出口33から送風される空調モードであるため、デフフットモード時には切換ドア37をa位置に切り換えればよい。ドア切換手段としてアクチュエータ37aを用いたが、切換ドア37とベントドア91をリンクを介して連結し、ベントドア91の作動に連動して切換ドア37を切り換えるようにしてもよい。
【0030】
上記実施の形態は、3列シートを有する車両に適用したが、2列シートを有する車両にも同様に適用することができる。この場合、サードベント吹出口31とサードフット吹出口33を2列目乗員に向けるように設け、セカンドベント吹出口23とセカンドフット吹出口23を省略すればよい。なお、サードベント吹出口33からサードシート30に向けて送風するようにしたが、他の吹出口からサードシート30に向けて送風するようにしてもよい。この場合もサードフット吹出口33からの吸い込みによって車室内を空気が循環するので、サードシート30に容易に送風することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置を有する車両の要部側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成を示す図。
【図5】サードフットダクトと空調ユニットの接続部の詳細形状を示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の吹出口制御に係わるブロック図。
【図7】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の吹出口制御に係わる処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
4 ブロアファン        10 フロントシート
11 フロントベント吹出口    12 フロントベントダクト
20 セカンドシート       21 セカンドベント吹出口
22 セカンドベントダクト    25 ブロアファン
30 サードシート        31 サードベント吹出口
32 サードベントダクト     36 吸込ダクト
37 切換ドア         37a 切換ドア用アクチュエータ
50 空調コントローラ     100 空調ユニット
101 ヒータユニット      102 ブロアクーリングユニット
IP インストルメントパネル

Claims (4)

  1. ブロアファンにより吸い込まれた空気から所定温度の空調風を生成する空調ユニットと、
    インストルメントパネルに設けられるベント吹出口と、
    空調風が前記ベント吹出口から車室内後方に送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記ベント吹出口に導くベントダクトと、
    リアシートの足下に面して設けられるリアフット吹出口と、
    空調風が前記リアフット吹出口からリアシートの足下に向けて送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記リアフット吹出口に導くリアフットダクトと、
    前記リアフットダクトから分岐し、前記ブロアファンの上流側の内気吸込用ダクトに接続する吸込ダクトと、
    空調風が前記リアフット吹出口から吹出可能となるように、または前記リアフット吹出口から車室内の空気が吸込可能となるように、前記リアフット吹出口と前記空調ユニットまたは前記内気吸込用ダクトとを択一的に連通する切換ドアと、
    空調モードを設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により前記リアフット吹出口から送風する空調モードが設定されると、前記リアフット吹出口と前記空調ユニットを連通し、前記リアフット吹出口から送風しない空調モードが設定されると、前記リアフット吹出口と前記内気吸込用ダクトを連通するように前記切換ドアを切り換えるドア切換手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車両前後方向に配置されたフロントシート、セカンドシート、サードシートを有する車両に搭載される車両用空調装置であって、
    ブロアファンにより吸い込まれた空気から所定温度の空調風を生成する空調ユニットと、
    インストルメントパネルに設けられるベント吹出口と、
    空調風が前記ベント吹出口から車室内後方に送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記ベント吹出口に導くベントダクトと、
    サードシートの足下に面して設けられるサードフット吹出口と、
    空調風が前記サードフット吹出口からサードシートの足下に向けて送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記サードフット吹出口に導くサードフットダクトと、
    前記サードフットダクトから分岐し、前記ブロアファンの上流側の内気吸込用ダクトに接続する吸込ダクトと、
    空調風が前記リアフット吹出口から吹出可能となるように、または前記リアフット吹出口から車室内の空気が吸込可能となるように、前記サードフット吹出口と前記空調ユニットまたは前記内気吸込用ダクトとを択一的に連通する切換ドアと、
    空調モードを設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により前記サードフット吹出口から送風する空調モードが設定されると、前記サードフット吹出口と前記空調ユニットを連通し、前記サードフット吹出口から送風しない空調モードが設定されると、前記サードフット吹出口と前記内気吸込用ダクトを連通するように前記切換ドアを切り換えるドア切換手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記ベント吹出口は、フロントベント吹出口とサードベント吹出口を有し、
    前記ベントダクトは、空調風が前記フロントベント吹出口からフロントシートに送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記フロントベント吹出口に導くフロントベントダクトと、空調風が前記サードベント吹出口から車室内上方を通過してサードシートに送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記サードベント吹出口に導くサードベントダクトとを有することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用空調装置において、
    セカンドシートに面して設けられるセカンドベント吹出口と、
    空調風が前記セカンドベント吹出口からセカンドシートに送風されるように、前記空調ユニットからの空調風を前記セカンドベント吹出口に導くセカンドベントダクトと、
    前記空調ユニットと前記セカンドベント吹出口の間に設けられ、前記空調ユニットからの空調風を前記セカンドベント吹出口に送風するセカンドファンとをさらに有することを特徴とする車両用空調装置。
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