JP2005001539A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炎天下駐車時の車室内の温度上昇を効率的に抑制する。
【解決手段】デフダクト32と内気取入通路3を貫通孔30a,32aおよび換気通路33を介して連通し、空気通路9と外気取入通路31を貫通孔31aおよび換気通路34を介して連通する。貫通孔30a,31aを開閉可能な開閉ドア41を内外気切換ドア10に一体に設け、貫通孔32aを開閉可能な開閉ドア42をデフドア16に一体に設ける。換気動作が不要のときは、貫通孔30a,31aを閉じるように内外気切換ドア10を回動する。換気動作が必要なときは貫通孔30a〜32aを開放するように内外気切換ドア10とデフドア16を回動し、ブロアファン11を回転させる。これにより換気通路33,34を介して車室内の空気が車室外に排出される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の換気機能を有する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、炎天下の駐車時における車室内の温度上昇を抑制するため、車室内を換気するようにした空調装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば送風用ファンおよびエバポレータをバイパスするバイパス通路を設けるとともに、バイパス通路内に換気用ファンを設ける。そして換気を行う際は、換気用ファンを駆動してバイパス通路内に外気を導き、ベント吹出口および内気取入口から送風する。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−121650号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、炎天下駐車時に日射の影響を受けやすい箇所(インストルメントパネル上面など)は温度が上昇しやすく、車室内には温度分布が生じる。そのため、この温度分布を考慮せずに上述した装置のようにベント吹出口および内気取入口から外気を送風したのでは、車室内の温度上昇を効率的に抑えることができない。
【0005】
本発明は、炎天下の駐車時等において、車室内の温度上昇を効率的に抑制することができる車両用空調装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用空調装置は、空調ユニット内で生成された空調風を吹出口を介して車室内に送風する送風機と、日射の影響により高温となりやすい車室内の高温箇所からの空気を、送風機の作動により車室外に導く換気通路と、車両駐車時の換気動作の要否を判定する判定手段と、判定手段により換気動作が不要と判定されると、換気通路内の空気の流れを禁止し、判定手段により換気動作が必要と判定されると、吹出口から車室内への送風を禁止するとともに、換気通路を介して車室内から車室外に空気を導く流れ制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、日射の影響により高温となりやすい車室内の高温箇所からの空気を、送風機の作動により車室外に導く換気通路を設け、車両駐車時の換気動作が不要と判定されると換気通路内の空気の流れを禁止し、換気動作が必要と判定されると吹出口から車室内への送風を禁止するとともに、換気通路を介して車室内から車室外に空気を導くようにしたので、車室内の高温の空気が車室外に排出され、車室内の温度上昇を効率的に抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を参照して本発明による車両用空調装置の実施の形態について説明する。
図1〜6は、本実施の形態に係わる車両用空調装置の空調ユニット1の概略構成を示す図であり、図9はこの空調ユニット1の車両への取り付け状態を示す図である。なお、図1〜6および図9には、本実施の形態の一動作(空気の流れ)をそれぞれ矢印で示している。
【0009】
図9に示すように、空調ユニット1は、車室内前部のインストルメントパネル2の内側に配置されている。空調ユニット1の内気取入口3はインストルメントパネル2内の空間5(車室内)に連通し、外気取入口4はボンネットのカウル部6(車室外)に連通している。車両下部、具体的にいうと車両左側のフェンダーの後部には車室内の空気を車室外に排出するドラフター22が設けられている。なお、ドラフター22からは矢印のように車室内に外気を取り込むことも可能である。
【0010】
図1に示すように、ブロアファン11の上流の空気導入部7には、内気取入口3を有する内気取入通路30と外気取入口4を有する外気取入通路31が接続され、その接続部に内外気切換ドア10が設けられている。内外気切換ドア10は回動軸10aを支点に回動し、この内外気切換ドア10の開度に応じて空気導入部7は内気取入通路30または外気取入通路31に連通し、ブロアファン11の回転により空気導入部7に内気または外気が吸い込まれる。ブロアファン11はファンモータ11Aにより回転する。
【0011】
ブロアファン11の下流の空気通路8には、空気導入部7からの空気を冷却するエバポレータ12と、エバポレータ通過後の冷却空気を加熱するヒータコア13と、エバポレータ通過後の冷却空気をヒータコア13に分配するエアミックスドア14が配設されている。ヒータコア下流のエアミックスチャンバ15は、デフドア16,ベントドア17,フットドア18を介してそれぞれデフ吹出口19,ベント吹出口20,フット吹出口21に連通している。ドア16〜18は吹出モードに応じて開閉し、吹出モードに応じた空調風が車室内に送風される。例えばデフモード時にはデフドア16が開放し、デフドア16を通過した空気はデフダクト32を介してデフ吹出口19からフロントウインド25(図9)に向けて送風される。
【0012】
本実施の形態の特徴的構成として、空調ユニット1には第1の換気通路33と第2の換気通路34が設けられている。第1の換気通路33の一端は貫通孔32aを介してデフダクト32に連通し、他端は貫通孔30aを介して内気取入通路3に連通している。第2の換気通路34の一端はファンモータ11Aの冷却用の空気通路9に連通し、他端は貫通孔31aを介して外気取入通路31に連通している。貫通孔30a,31aはそれぞれ内外気切換ドア10の縁部10b(図7参照)に対向する面に設けられ、貫通孔32aはデフドア16の縁部16b(図8参照)に対向する面に設けられている。内外気切換ドア10にはドア開度に応じて貫通孔30a,31aを開閉する開閉ドア41が一体に設けられている。デフドア16はデフダクト32内を回動し、デフドア16にはドア開度に応じて貫通孔32aを開閉する開閉ドア42が一体に設けられている。
【0013】
図7に示すように、開閉ドア41は回動軸10aを中心とした扇形状を有し、内外気切換ドア10の縁部10b(貫通孔30a,31a側)に、内外気切換ドア10に対して垂直に固定されている。開閉ドア41は内外気切換ドア10の表面よりも内気取入口3側および外気取入口4側にそれぞれ延在し(扇部41a,41b)、扇部41bには扇形状の貫通孔41cが設けられている。また、図8に示すように開閉ドア42は回動軸16aを中心とした扇形状を有し、デフドア16の縁部16b(貫通孔32a側)に、デフドア16に対して垂直に固定されている。開閉ドア42はデフドア16の表面よりもエアミックスチャンバ15側およびデフダクト19側にそれぞれ延在している。
【0014】
内外気切換ドア10は、内気導入位置(図2,4,5)と外気導入位置(図3)と内外気導入位置(図6)と換気位置(図1)にそれぞれ回動可能である。内気導入位置では内外気切換ドア10により外気取入通路31が閉塞されるとともに、開閉ドア(扇部41a)により貫通孔31aが閉塞され、内気取入通路30と貫通孔30aはそれぞれ開放される。外気導入位置では内外気切換ドア10により内気取入通路30が閉塞されるとともに、開閉ドア(扇部41a,41b)により貫通孔30a,31aがそれぞれ閉塞され、外気取入通路31は開放される。内外気導入位置では開閉ドア(扇部41b)により貫通孔31aが閉塞され、内気取入通路30と外気取入通路31と貫通孔30aはそれぞれ開放される。換気位置では内外気切換ドア10により外気取入通路31が閉塞され、内気取入通路30と貫通孔30a,31aはそれぞれ開放される。
【0015】
デフドア16は、閉位置(図1〜3,6)と開位置(図5)と中間位置(図4)にそれぞれ回動可能である。閉位置ではデフドア16によりデフダクト32が閉塞され、貫通孔32aは開放される。開位置では開閉ドア42により貫通孔32aが閉塞され、デフダクト32は全開される。中間位置では開閉ドア42により貫通孔32aが閉塞され、デフダクト32は半分程度開放される。なお、ベントドア17とフットドア18も閉位置と開位置と中間位置に回動可能である。
【0016】
図10は、主に換気動作を制御する空調装置のブロック図である。コントローラ50には、空調装置の作動/停止を指令する作動スイッチ51(エアコンスイッチやファンスイッチ、オフスイッチなど)と、車室内の温度Tを検出する温度センサ52などが接続されている。コントローラ50ではこれらからの入力信号に基づき以下のような処理を実行し、ブロアファン駆動用のファンモータ11Aと、内外気切換ドア駆動用のアクチュエータ10Aと、エアミックスドア駆動用のアクチュエータ14Aと、デフドア駆動用のアクチュエータ16Aと、ベントドア駆動用のアクチュエータ17Aと、フットドア駆動用のアクチュエータ18Aの駆動をそれぞれ制御する。
【0017】
図11は、コントローラ50で実行される処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1で作動スイッチ51がオンか否か、すなわち空調装置の作動指令が入力されているか否かを判定する。ステップS1が肯定されるとステップS2に進み、通常の空調制御を実行する。すなわち周知のエアコンスイッチやファンスイッチ、吸気モード切換スイッチ、吹出モード選択スイッチ、温度設定スイッチ等からの指令に応じた制御信号をファンモータ11Aおよびアクチュエータ10A,14A,16A〜18Aに出力し、ファン風量や、吸気モード、吹出モード、空調温度を制御する。なお、通常の空調制御時の動作の一例は後述する(図2〜図6)。
【0018】
一方、ステップS1が否定されるとステップS3に進み、温度センサ52による検出値Tが予め定めた所定値Taより高いか否かを判定する。これは、換気動作の要否の判定であり、所定値Taは例えば30℃〜40℃程度に設定される。ステップS3が否定、すなわち換気動作が不要と判定されるとステップS4に進み、ファンモータ11Aへの通電を停止し、ブロアファン11の回転を停止する。ステップS3が肯定、すなわち換気動作が必要と判定されるとステップS5に進み、アクチュエータ10A,14A,16A〜18Aに制御信号を出力し、各ドア10,14,16〜18を換気動作を行う位置に回動する。すなわち内外気切換ドア10を換気位置に、エアミックスドア14をフルクール位置に、デフドア16とベントドア17とフットドア18を閉位置にそれぞれ回動する。次いで、ステップS6でファンモータ11Aへ駆動信号を出力し、ブロアファン11を所定回転数で回転させる。
【0019】
次に、本実施の形態に係わる車両用空調装置の動作をより具体的に説明する。
(1)通常の空調動作
エアコンスイッチなどの作動スイッチ51がオンされると通常の空調制御が行われる(ステップS2)。この場合、例えば吸気モードとして内気導入モードが選択され、吹出モードとしてベントモードが選択されると、コントローラ50からの制御信号により図2に示すように内外気切換ドア10は内気導入位置に、デフドア17とフットドア18は閉位置に、ベントドア17は開位置にそれぞれ回動する。また、エアミックスドア14は例えばフルクール位置に回動する。これにより空気導入部7には内気取入口3を介してインストルメントパネル2内の空間5から内気が吸い込まれる。そしてエバポレータ12で冷却され、ヒータコア13をバイパスした後、ベント吹出口20を介して車室内に送風される。また、ブロアファン11の背面側の空気通路9を図示矢印のように空気が流れ、ファンモータ11Aが冷却される。このとき貫通孔31aは閉塞されており、換気通路34内に空気の流れは生じない。
【0020】
また、例えば吸気モードとして内気導入モードが選択され、吹出モードとしてデフフットモードが選択されると、図4に示すように内外気切換ドア10は内気導入位置に、デフドア16とフットドア18は中間位置に、ベントドア17は閉位置にそれぞれ回動する。また、エアミックスドア14は例えばフルホット位置に回動する。これにより空気導入部7に取り込まれた内気はエバポレータ12で冷却、ヒータコア13で加熱され、デフ吹出口19およびフット吹出口21を介して車室内に送風される。このとき貫通孔31a,32aは閉塞されており、換気通路33,34内に空気の流れは生じない。
【0021】
吸気モードとして内気導入モードが選択され、吹出モードとしてデフモードが選択されたときは、図5に示すように内外気切換ドア10は内気導入位置に、デフドア16は開位置に、ベントドア17とフットドア18は閉位置にそれぞれ回動する。これにより空気導入部7に取り込まれた内気はエバポレータ12で冷却、ヒータコア13で加熱され、デフ吹出口19を介して車室内に送風される。この場合も貫通孔31a,32aは閉じており、換気通路33,34内に空気の流れは生じない。
【0022】
一方、例えば吸気モードとして外気導入モードが選択され、吹出モードとしてフットモードが選択されたときは、図3に示すように内外気切換ドア10は外気導入位置に、フットドア18は開位置に、デフドア16とベントドア17は閉位置にそれぞれ回動する。また、エアミックスドア14は例えばフルホット位置に回動する。これにより空気導入部7には外気取入口4を介してカウル部6から外気が吸い込まれ、エバポレータ12で冷却、ヒータコア13で加熱された後、フット吹出口21を介して車室内に送風される。このとき貫通孔30a,31aは閉塞されており、換気通路33,34内に空気の流れは生じない。
【0023】
また、例えば吸気モードとして内外気導入モードが選択され、吹出モードとしてベントモードが選択されたときは、図6に示すように内外気切換ドア10は内外気導入位置に回動し、ベントドア17は開位置に、デフドア16とフットドア18は閉位置にそれぞれ回動する。また、エアミックスドア14は例えばフルクール位置に回動する。これにより空気導入部7には内気取入口3および外気取入口4を介して内気および外気が吸い込まれ、エバポレータ12で冷却され、ヒータコア13をバイパスした後、ベント吹出口20を介して車室内に送風される。このとき貫通孔31aは閉塞されており、換気通路34内に空気の流れは生じない。
【0024】
(2)換気動作
エンジン停止等により作動スイッチ51がオフされると、通常の空調運転を終了し、車室内への送風を停止する。ここで、車室内の温度Tが所定値Ta以下のときはブロアファン11は停止し、換気動作を行わない(ステップS4)。例えば炎天下で車両を駐車するとフロントウインド25からの日射の影響により車室内には図9の点線に示すように温度分布が生じ、インストルメントパネル2の上面とフロントウインド25の間の空間23が最も高温となる。また、インストルメントパネル上面の温度上昇に伴いインストルメントパネル内の空間5の温度も上昇する。
【0025】
そして車室内の温度Tが所定値Taを越えると、図1に示すように内外気切換ドア10は換気位置に、エアミックスドア14はフルクール位置に、デフドア16とベントドア17とフットドア18は閉位置にそれぞれ回動する(ステップS5)。また、バッテリからの電力によりブロアファン11が回転する(ステップS6)。このとき貫通孔30a〜32aはそれぞれ開放され、空気導入部7には内気取入口3を介してインストルメントパネル2内の空間5から内気が吸い込まれるとともに、デフ吹出口19、デフダクト32、換気通路33を介して車室内から内気が吸い込まれる。吸い込まれた内気は空気通路9、換気通路34、および外気取入通路31を介して図9に示すようにカウル部6から車室外に排出される。これに伴いドラフター22から比較的低温の外気が車室内に取り込まれる。その結果、車室内が換気され、車室内の温度が低下する。
【0026】
この場合、高温部であるインストルメントパネル上面の空間23およびインストルメントパネル内の空間5から空調ユニット1内に内気を吸い込み、カウル部6から車室外に排出するとともに、ドラフター22から比較的低温の空気を車室内に吸い込むので、車室内を効率よく換気することができ、車室内の温度上昇を効率的に抑えることができる。これに対し、例えばカウル部6から車室内に外気を吸い込み、ドラフター22から車室外に排出して換気する場合には、高温の空気が車室内で拡散されるので、効率的に換気を行うことができない。
【0027】
以上の換気動作により車室内の温度Tが所定値Ta以下まで低下するとブロアファン11は回転を停止し、換気動作を終了する(ステップS4)。車室内の温度Tが再び所定値Taに達すると、換気動作を再開する。なお、換気動作の終了直後に換気動作が再開されることによりハンチングが生じるおそれがある場合には、換気動作の停止を判定する所定値Taを、換気動作の開始を判定する所定値Taよりも低めに設定すればよい。
【0028】
以上の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)内気取入通路30とデフダクト32、およびファンモータ冷却用の空気通路9と外気取入通路31をそれぞれ換気通路33,34により連通し、換気動作の際に、換気通路33を介してデフ吹出口19から空気導入部7に内気を吸い込み、換気通路34を介して外気取入口4から排出するようにした。これにより高温の空気が車室外に排出され、炎天下駐車時に車室内の温度上昇を効率的に抑えることができる。
(2)換気動作の際に、車両下部のドラフター22から外気を吸い込むので、車室内には低温の外気が吸い込まれ、車室内の換気を効率的に行うことができる。
(3)デフ吹出口19だけでなく内気取入口3からも内気を吸い込むので、インストルメントパネル2内の空間5を換気することができる。その結果、車両放置後に乗員が空調装置を作動した際(クールダウン時)に、温風が吹き出されることを防止でき、乗員に不快感を与えることを防止できる。
(4)車室内の温度Tが所定値Taを越えると換気動作を行うので、必要以上に換気動作を行うことがなく、バッテリの電力消費を節約することができる。
【0029】
(5)通常の空調動作の際はブロアファン11により車室内に空気を送風し、換気動作の際はブロアファン11により車室内の空気を吸い込むので、換気用のファンを別途設ける必要がなく、部品点数を節約できる。
(6)換気動作の際に、デフ吹出口19と内気取入口3から内気を吸い込み、外気取入口4から吐き出すので、換気用の吸込口と吹出口を別途設ける必要がなく、空調装置が大型化することを防止できる。
(7)デフダクト19と内気取入通路30、および空気通路9と外気取入通路31の一部を換気用通路として用いるので、通路部品の共用化により部品点数を節約できる。
(8)内外気切換ドア10とデフドア16にそれぞれ開閉ドア41,42を設け、内外気切換ドア10とデフドア16の開度に応じて換気通路33,34を開閉するので、開閉ドア41,42の開度を独立に制御する必要がなく、構成が容易である。
(9)内外気切換ドア10と開閉ドア41、およびデフドア16と開閉ドア42を一体化するので、部品点数を節約できる。
【0030】
なお、上記実施の形態では、換気用の吸込口としてデフ吹出口19および内気取入口3を、換気用の吹出口として外気取入口4を、換気通路の一部としてデフダクト32,内気取入通路30,空気通路9,外気取入通路31を用いたが、換気専用の吸込口、吹出口、空気通路を設けてもよい。すなわち、第1の換気通路30と第2の換気通路31以外に換気通路を構成してもよい。また、少なくとも車室内の高温箇所から内気を吸い込むのであれば、内気吸込口は上述したように2カ所(内気取入口3,デフ吹出口19)ではなく、1カ所または3カ所以上でもよい。インストルメントパネル2の上面に吹出口を有する車両に適用する場合には、その吹出口から高温の空気を吸い込むようにしてもよい。すなわち、日射の影響を受けやすいフロントガラス25の近傍に設けられた吹出口から空気を吸い込むのであれば、デフ吹出口19以外の吹出口から吸い込んでもよい。
【0031】
作動スイッチ51のオフと温度センサ52の検出値T(>Ta)により車両駐車時の換気動作の要否を判定するようにしたが、判定手段の構成はこれに限らない。コントローラ50からの信号により内外気切換ドア10、デフドア16、開閉ドア41,42、およびブロアファンモータ11を制御するようにしたが、換気通路33,34内の空気の流れを制御するのであれば、流れ制御手段の構成は上述したもの限らない。例えば内外気切換ドア10と開閉ドア41およびデフドア16と開閉ドア42を一体ではなく別々に設けてもよい。排気用のドラフター22から空気を吸い込むようにしたが、車両の下部、すなわち日射の影響を受けにくい箇所から低温の空気を吸い込むのであれば、排気部の位置は上述したものに限らない。開閉ドア42により貫通孔32aを開閉し、開閉ドア41により貫通孔30aと31aを開閉するようにした。すなわち開閉ドア42が第1の開閉ドアを構成し、開閉ドア41が第1の開閉ドアと第2の開閉ドアを構成するようにしたが、第1の開閉ドアを単一のドアにより構成してもよい。
【0032】
また、上記実施の形態では、ファンモータ11Aおよびアクチュエータ10A,14A,16A〜18Aをバッテリで駆動するようにしたが、太陽電池で駆動するようにしてもよい。すなわち本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の車両用空調装置に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の概略構成および動作の一例(換気動作時)を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の動作の一例(内気導入、ベントモード時)を示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の動作の一例(外気導入、フットモード時)を示す図。
【図4】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の動作の一例(内気導入、デフフットモード時)を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の動作の一例(内気導入、デフモード時)を示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の動作の一例(内外気導入、ベントモード時)を示す図。
【図7】図1の内外気切換ドアの詳細を示す図。
【図8】図1のデフドアの詳細を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置の車両への取り付け状態を示す図。
【図10】本発明の実施の形態に係わる車両用空調装置のブロック図。
【図11】図11のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 空調ユニット 3 内気取入口
4 外気取入口 5 空間
6 カウル部 7 空気導入部
9 空気通路 10 内外気切換ドア
11 ブロアファン 16 デフドア
19 デフ吹出口 22 ドラフター
30 内気取入通路 31 外気取入通路
32 デフダクト 30a〜32a 貫通孔
33 第1の換気通路 34 第2の換気通路
41,42 開閉ドア 50 コントローラ
51 作動スイッチ 52 温度センサ

Claims (7)

  1. 空調ユニット内で生成された空調風を吹出口を介して車室内に送風する送風機と、
    日射の影響により高温となりやすい車室内の高温箇所からの空気を、前記送風機の作動により車室外に導く換気通路と、
    車両駐車時の換気動作の要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段により換気動作が不要と判定されると、前記換気通路内の空気の流れを禁止し、前記判定手段により換気動作が必要と判定されると、前記吹出口から車室内への送風を禁止するとともに、前記換気通路を介して車室内から車室外に空気を導く流れ制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    車両下部に車室内の空気を車室外に排出する排気部を設け、前記判定手段により換気動作が必要と判定されると、前記排気部を介して車室内に外気を取り込むように構成したことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    前記空調ユニットからの空調風をデフロスト吹出口に導くデフダクトと、
    内気取入口を介して前記送風機の上流側に内気を導く内気取入通路と、
    外気取入口を介して前記送風機の上流側に外気を導く外気取入通路とを備え、
    前記換気通路は、前記デフダクトから前記内気取入通路に空気を導く第1の換気通路と、前記送風機から前記外気取入通路に空気を導く第2の換気通路とを有することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、
    前記流れ制御手段は、
    前記第1の換気通路を開閉する第1の開閉ドアと、
    前記第2の換気通路を開閉する第2の開閉ドアと、
    前記空調ユニットからの空調風が前記デフダクトから前記第1の換気通路に至る前に、前記デフダクトを開閉するデフドアと、
    前記内気取入口から前記送風機の上流側に内気を導く内気導入位置と前記外気取入口から前記送風機の上流側に外気を導く外気導入位置とに少なくとも切換可能な内外気切換ドアと、
    前記送風機を作動する作動手段とを有し、
    前記判定手段により換気動作が不要と判定されると、少なくとも前記作動手段による送風機の作動を停止し、前記判定手段により換気動作が必要と判定されると、前記デフドアを閉塞し、かつ、前記第1の開閉ドアおよび第2の開閉ドアを開放し、かつ、前記内外気切換ドアを内気導入位置に切り換え、かつ、前記作動手段により送風機を作動することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4に記載の車両用空調装置において、
    前記第1の開閉ドアは、前記デフドアが開放すると前記第1の換気通路を閉塞し、前記デフドアが閉塞すると前記第1の換気通路を開放するように、前記デフドアと一体に設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項4または5に記載の車両用空調装置において、
    前記第1の開閉ドアは、前記内外気切換ドアが内気導入位置に切り換えられると前記第1の換気通路を開放し、外気導入位置に切り換えられると前記第1の換気通路を閉塞するように、前記内外気切換ドアと一体に設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記内外気切換ドアは、さらに換気動作を行う換気位置に切換可能であり、
    前記第2の開閉ドアは、前記内外気切換ドアが換気位置に切り換えられると前記第2の換気通路を開放し、内気導入位置および外気導入位置に切り換えられると前記第2の換気通路を閉塞するように、前記内外気切換ドアと一体に設けられることを特徴とする車両用空調装置。
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