JP2006264430A - 車両用換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気専用のファンを設けることなく車室内を換気する。
【解決手段】空調ユニット10からの空気を吹出口を介して車室内に送風する送風ファン11と、空調ユニット10から分岐して車室外に至る排気通路31aを形成する排気通路形成部材31と、排気通路31aを開閉する第1の開閉部材35と、空調ユニット10から吹出口に至る空気通路17aを開閉する第2の開閉部材21と、換気モード時に第1の開閉部材35を開放かつ第2の開閉部材21を閉鎖するとともに、送風ファン11を作動して排気通路31aを介して車室外に空気を吹き出し、空調モード時に第1の開閉部材35を閉鎖して車室外への空気の吹き出しを禁止する制御装置40と、換気モード時に排気通路31aを介して吹き出された吹出風の流れに誘引して吹出口から排気通路31a内に車室内の空気を吸い込むように流路を形成する流路形成部材21,34,35とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、炎天下で車両を長時間放置した場合等に温度上昇した車室内を換気する車両用換気装置に関する。
夏季等に炎天下で車両を長時間放置すると、日射の影響により車室内温度が上昇し、車両乗車時に乗員は不快感を感じる。このような不快感を解消するため、乗車前に車室内を強制的に換気するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、車両後部に換気ファンを設け、換気ファンの駆動により車室内の高温空気を車室外に排出するようにしている。
特開平8−142648号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、車室内の空気を吸い込むために換気ファンを設ける必要があり、部品点数が増加し、部品の配置スペースが余計に必要になる。
本発明による車両用換気装置は、空調ユニットからの空気を吹出口を介して車室内に送風する送風手段と、空調ユニットからの空気を車室外に排出するように排気通路を形成する排気通路形成手段と、空気の流れを制御する流れ制御手段とを備え、流れ制御手段により換気モード時に送風手段の作動により空調ユニットからの空気を排気通路を介して車室外に吹き出すとともに、この吹出風の流れに誘引して吹出口から排気通路内に車室内の空気を吸い込み、空調モード時に排気通路からの吹き出しを禁止して空調ユニットからの空気を吹出口から吹き出すようにしたものである。
本発明によれば、換気モード時に空調ユニットからの空気を排気通路を介して車室外に吹き出すとともに、この吹出風の流れに誘引して吹出口から排気通路内に車室内の空気を吸い込むようにしたので、車室内の空気を吸い込むための換気用ファンを設ける必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図7を参照して本発明による車両用換気装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る車両用換気装置の概略構成を示す図である。車両前部のインストルメントパネルの内側には車室内の空調を制御する空調ユニット10が配設されている。本発明では、この空調ユニット10を用いて車室内を換気する。
空調ユニット10はブロアファン11を有し、ブロアファン11の回転により内外気切換ドア12を介して空調ユニット10内に内気または外気が吸い込まれる。なお、外気は前方に設けられた図示しないカウルボックス内から取り込まれる。吸い込まれた空気はエバポレータ13を通過して冷却された後、エアミックスドア14の開度に応じた割合でヒータコア15を通過して加熱され、またはヒータコア15を冷却空気のままバイパスし、エアミックスチャンバ16で混合されて所定温度の空調風が生成される。
空調ユニット10には複数の吹出口ダクト17,18が接続され、ダクト17は吹出口ダクト19,20に分岐している。吹出口ダクト17〜20はそれぞれ通路17a〜20aを形成し、通路18a〜20aの端部にそれぞれ車室内に面した吹出口(フット口,ベント口,デフロスタ口)が形成されている。エアミックスチャンバ16からの空気は通路18aを介してフット口へ導かれ、あるいは通路17a,19aを介してベント口に導かれ、あるいは通路17a,20aを介してデフロスタ口へ導かれる。各通路17a〜20aの入口にはそれぞれ吹出口ドア21〜24が配設され、ドア21〜24の開閉により各吹出口からの吹出が制御される。
本実施の形態の特徴的構成として、空調ユニット10にはさらに排気ダクト31が接続され、排気ダクト31により排気通路31aが形成されている。排気通路31aの端部にはカウルボックス内に連通するように排気口が形成され、エアミックスチャンバ16からの空気は排気通路31aを介して排気口に導かれ、車室外(カウルボックス内)に排出される。
図2は図1の要部拡大図である。排気通路31aの入口には回動軸33が設けられ、回動軸33により通路入口が通路部31b,31cに2分されている。回動軸33には吹出口ドア21が取り付けられるとともにドア21に対して所定の角度で一対の排気口ドア34,35が取り付けられ、回動軸33を支点にドア21,34,35は一体に回動する。これにより通路17aおよび31aがそれぞれ開閉される。
すなわち図2に示すように吹出口ドア21を矢印R1方向に最大に回動すると、通路17aが閉鎖されるとともに通路31aが開放される。その状態で図3に示すように吹出口ドア21を矢印R2方向に所定量回動すると、通路17a,31aが全て閉鎖される。さらに図4に示すように吹出口ドア21を矢印R2方向に最大に回動すると、通路17aが開放されるとともに通路31aが閉鎖される。ここで、図2は換気モードに対応し、図3,4は通常の空調モードに対応する。換気モードでは各ドア21,34,35は換気位置に回動し、エアミックスチャンバ16と排気通路31aおよび通路17aと排気通路31aがそれぞれ連通する。なお、吹出口ドア21と排気口ドア34,35の端部にはシール性を保つためにそれぞれシール材21a,34a,35aが貼着されている。
図2の換気モードにおいて、ブロアファン11の駆動により送風されるエアミックスチャンバ16からの空気(ブロア風)は通路部31cを介して排気通路31aに流入し、排気口に向けて流れる。このとき流路面積は通路部31cで絞られるため、通路部31cのブロア風の流速は速くなり、隣接する通路部31bの出口が負圧となる。これにより通路部31cの流れに誘引されて通路17a内の空気が排気通路31a内に吸い込まれ、空気の吸い込み構造、すなわちアスピレータ構造が形成される。
図5は、第1の実施の形態に係る換気装置の制御構成を示すブロック図である。換気用コントローラ40には車内温度Tinを検出する内気温センサ41と外気温度Toutを検出する外気温センサ42が接続されている。コントローラ40ではこれらかの入力信号に基づき以下のような処理を実行し、ドア駆動用アクチュエータ43とブロアファン駆動用モータ44にそれぞれ制御信号を出力し、吹出口ドア21〜24の開閉およびブロアファン11の駆動を制御する。
図6は換気用コントローラ40で実行される換気処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、例えば車両駐車時に車両キーの操作によりドアロック解除が指令されるとスタートし、エンジンがオンされるまで繰り返し実行されする。エンジンがオンされると換気処理を終了し、通常の空調制御を開始する。
まず、ステップS1で内気温センサ41により検出された車内温度Tinが所定温度T1以上か否かを判定する。これは換気が必要な程度に車内温度が上昇しているか否かの判定であり、所定温度T1は例えば50℃に設定される。ステップS1が肯定、すなわち換気運転が必要と判定されるとステップS2に進み、車内温度Tinが外気温センサ42により検出された外気温Toutより高いか否かを判定する。これは換気運転により車内温度を低下することができるか否かの判定である。
ステップS2が肯定、すなわち換気運転により車内温度の低下が可能と判定されるとステップS3に進む。ステップS3ではドア駆動用アクチュエータ43に制御信号を出力し、吹出口ドア21を換気位置(図2)に回動するとともに、吹出口ドア22を閉鎖し、吹出口ドア23,24を開放する。これによりベント口の通路19aとデフロスタ口の通路20aが通路部31bを介して排気通路31aと連通し、かつ、エアミックスチャンバ16が通路部31cを介して排気通路31aと連通する。
次いで、ステップS4でブロアファン駆動用モータ44に制御信号を出力してブロアファン11を駆動し、リターンする。一方、ステップS1,ステップS2のいずれかが否定されるとステップS5に進み、ブロアファン11を停止する。
次に、第1の実施の形態に係る換気装置の主要な動作を説明する。
夏季等に屋外に車両を長時間放置すると、日射の影響により車室内温度Tinが所定温度T1(50℃)以上に上昇する。この状態でドアロック解除が指令されると、換気モードに切り換わり、図2に示すように吹出口ドア21が換気位置に回動し、通路17aが閉鎖されるとともに排気通路31a(通路部31b,31c)が開放される。さらに、吹出口ドア22〜24が回動して通路18aが閉鎖かつ通路19a,20aが開放され、ブロアファン11が駆動する(ステップS3,ステップS4)。
これにより内外気切換ドア12を介して空調ユニット10内に内気または外気が吸い込まれ、エアミックスチャンバ16および排気通路31aを介して排気口から車室外に排出される。このとき流路面積は通路部31cで絞られるため、通路部31cを吹き抜ける際のブロア風の流速が速くなり、通路部31bの出口が負圧となる。これにより図7に示すように車室内の空気がベント口およびフット口から通路19a,20a内に吸い込まれ、通路17aおよび通路部31bを介して通路31a内の空気の流れに合流する。その結果、車室内の高温空気が車室外に排出され、車内を換気することができる。
換気運転により車室内温度Tinが所定値T1未満になると、あるいは外気温度Toutとほぼ同程度まで低下するとブロアファン11が回転を停止する(ステップS5)。その後、乗員が乗車してエンジンを始動すると、換気モードから通常の空調モードに切り換わる。この場合、乗車の際に車室内温度は既に十分に低下しているため、乗員の不快感を抑制することができる。
通常の空調モードにおいて、フット口からの空調風の吹き出しが指令されると、吹出口ドア22は開放され、吹出口ドア21は図3に示すように回動する。これにより通路17aおよび排気通路31aが閉鎖され、エアミックスチャンバ16からの空調風は車室外に排出することなく、フット口から車室内に送風される。
一方、通常の空調モードにおいて、ベント口またはデフロスタ口からの空調風の吹き出しが指令されると、吹出口ドア23または24が開放されるとともに吹出口ドア22が閉鎖され、吹出口ドア21は図4に示すように回動する。これにより通路17aが開放かつ排気通路31aが閉鎖され、エアミックスチャンバ16からの空調風は車室外に排出することなく、ベント口またはデフロスタ口から車室内に送風される。
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)エアミックスチャンバ16からの空気を車室外に吹き出すように排気通路31aを設けるとともに、排気通路31aの入口に排気口ドア34,35を配設し、換気モード時に排気口ドア34,35を開放してエアミックスチャンバ16と排気通路31a、およびベント口,デフロスト口の通路19a,20aと排気通路31aをそれぞれ連通するようにした。これによりブロアファン11の駆動によりエアミックスチャンバ16から排気通路31aへブロア風が吹き抜け、このブロア風に誘引されて車室内の空気がベント口とデフロスト口に通じる通路19a,20aを介して排気通路31a内に吸い込まれ、車室内を換気することができる。その結果、換気専用のファンを設ける必要がなく、コストを抑え、部品の配置スペースも節約できる。
(2)通常の空調モード時には吹出口ドア21の開閉に拘わらず排気口ドア34,35により通路31aを閉鎖するので、空調風が排気通路31aを介して車室外に排出することを防止できる。
(3)吹出口ドア21の回動軸33に所定の角度で排気口ドア34,35を取り付け、吹出口ドア21と排気口ドア34,35を一体に回動するようにした。これによりドア駆動用アクチュエータ43を共有化することができ、部品点数の増加を抑えることができる。
(4)排気通路31aの入口に排気口ドア34,35を設け、排気口ドア34,35によりアスピレータ構造の流路を形成するようにしたので、換気モード時の流路の切換が容易である。
−第2の実施の形態−
図8〜図10を参照して本発明による換気装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では吹出口ドア21と一対の排気口ドア34,35を一体に設けたが、第2の実施の形態では別々に設ける。以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図8は第2の実施の形態に係る換気装置の要部拡大図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付す。通路17aの入口には回動軸51aを支点に回動可能に吹出口ドア51が配設され、この吹出口ドア51に対向して排気通路31aの入口には回動軸52aを支点に回動可能に単一の排気口ドア52が配設されている。排気口ドア52の先端にはシール材52bが貼着されている。
コントローラ40は、第1の実施の形態と同様にドア51,52の回動を制御する。すなわち換気モード時には図8に示すようにドア51,52を換気位置に制御する(ステップS3)。これにより排気通路31aが開放され、エアミックスチャンバ16と排気通路31aおよび通路17aと排気通路31aがそれぞれ連通する。このため、ブロアファン11の駆動によりエアミックスチャンバ16からのブロア風が排気通路31a内を吹き抜け、このブロア風に誘引されて車室内の空気が通路17aを介して排気通路31a内に吸い込まれ、車室外に排出される。
一方、通常の空調モード時には図9,10に示すように排気口ドア52により排気通路52が閉鎖され、吹出口ドア51により通路17aが開放または閉鎖される。これによりエアミックスチャンバからの空調風は車室外に排出することなく、空調モードに応じてフット口,ベント口,デフロスト口から車室内に送風される。
このように第2の実施の形態では、吹出口に通じる通路17aの入口に吹出口ドア51を設けるとともに、排気通路31aの入口に排気口ドア52を設け、換気モード時にエアミックスチャンバ16から排気通路31aへの空気の流れに誘因して車室内の空気を吸い込むようにしたので、換気専用のファンを設けることなく車室内を換気することができる。また、吹出口ドア51と排気口ドア52を別々に設けるので、通路入口部の形状およびドア51,52の形状を簡素化できる。
−第3の実施の形態−
図11〜図15を参照して本発明による換気装置の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では換気モード時に吹出口に通じる単一の通路17aから空気を誘引するようにしたが、第3の実施の形態では複数の通路から空気を誘引する。以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図11は、第3の実施の形態に係る空調ユニット10の全体構成を示す斜視図である。なお、図11(a)は空調ユニット10の外観構成を示し、図11(b)は内部構成を示している。空調ユニット10の上面,下面,および側面にはそれぞれエアミックスチャンバ16に連通する開口部10a〜10cが設けられている。各開口部10a〜10cには図1に示すように吹出口ダクト17,吹出口ダクト18、排気ダクト31(図1)がそれぞれ接続される。空調ユニット10内にはドラム式ドア60が収容されている。
図12は、空調ユニット10とドラム式ドア60を別々に示す分解斜視図である。ドラム式ドア60は上下一対の回動軸61を支点に空調ユニット10の上下面に回動可能に支持される。ドラム式ドア60は、空調ユニット10の開口部10aに面して設けられる吹出口ドア部62と、開口部10bに面して設けられる吹出口ドア部63と、開口部10cに面して設けられる排気口ドア部64と、吹出口ドア部62,63の側方にそれぞれ連設される通路形成部65,66とを一体に有する。
吹出口ドア部62,63はそれぞれ回動軸61を支点にした略扇形であり、吹出口ドア部62の周縁部から吹出口ドア63の周縁部にかけて曲面形状の排気口ドア部64が連設されている。吹出口ドア部62には空調ユニット10の開口部10aに対応して吹出口62aが開口され、吹出口ドア部63には開口部10bに対応して吹出口63aが開口されている。吹出口62aと63aは互いに異なる位相に設けられ、上方の開口部10aを吹出口ドア部62で塞ぐと下方の開口部10bが吹出口63aを介して開放され、下方の開口部10bを吹出口ドア部63で塞ぐと上方の開口部10aが吹出口62aを介して開放される。開口部10a,10bの一方を塞いだ状態では開口部10cは排気口ドア部64により閉鎖される。
通路形成部65は下方に向けて断面コ字形状を呈し、通路形成部65の下面は回動軸部61から周面にかけて下方に傾斜して設けられている。また、通路形成部66は上方に向けて断面コ字形状を呈し、連結ドア部66の上面は回動軸部61から周面にかけて上方に傾斜して設けられている。ドラム式ドア60が換気位置に回動すると通路形成部65,66は換気ユニット10の開口部10cに面して位置する。これにより矢印で示すように通路形成部65の上面から周面(開口部10c)にかけて通路65aが形成され、通路形成部66の下面から周面(開口部10c)にかけて通路66aが形成される。このとき通路形成部65,66の間の通路面積は開口部10cに向かうに従い徐々に狭くなる。
第3の実施の形態においても換気モード時にコントローラ40からの制御信号によりドラム式ドア60を換気位置に回動する(ステップS3)。これにより図13に示すように空調ユニット10内のエアミックスチャンバ16が開口部10cを介して排気通路12aに連通し、吹出口ダクト17内の通路17aが開口部10a,通路65a,および開口部10cを介して排気通路12aに連通し、吹出口ダクト18内の通路18aが開口部10b,通路66a,および開口部10cを介して排気通路12aに連通する。
この状態では通路形成部65,66の間の通路が絞られているため、ブロアファン11の駆動字にエアミックスチャンバ16を吹き抜ける際のブロア風の流速が速くなる。このため、ブロア風の流れに誘引されて車室内の空気がそれぞれ通路17a,18aを介して排気通路12a内に吸い込まれ、車室外に排出される。この場合、ブロア風の流れ方向に通路形成部65,66を傾斜して設け、通路形成部65,66を三角形断面とするため、ブロア風との接触長さが長くなり、誘引の効率が向上する。また、ベント口とデフロスト口だけでなくフット口からも車室内の空気を吸い込むため、車室内を短時間で効率よく換気することができる。
一方、通常の空調モード時、例えばベントモードやデフロストモード時には図14に示すようにエアミックスチャンバ16と通路17aが吹出口62aおよび開口部10aを介して連通するとともに、排気通路12aは排気口ドア部64により閉鎖され、通路18aは吹出口ドア部63により閉鎖される。これによりエアミックスチャンバ16からの空調風は車室外に排出することなく、通路17aを介してベント口またはデフロスト口から車室内に送風される。
また、フットモード時には図15に示すようにエアミックスチャンバ16と通路18aが吹出口63aおよび開口部10bを介して連通するとともに、排気通路12aは排気口ドア部64により閉鎖され、通路17aは吹出口ドア部62により閉鎖される。これによりエアミックスチャンバ16からの空調風は車室外に排出することなく、通路18aを介してフット口から車室内に送風される。
このように第3の実施の形態によると、吹出口に通じる通路17a,18aの入口および排気通路31aの入口にドラム式ドア60を設け、換気モード時にエアミックスチャンバ16と排気通路31aおよび通路17a,18aと排気通路31aをそれぞれ連通し、エアミックスチャンバ16から排気通路31aへの空気の流れに誘引して車室内の空気を吸い込むようにしたので、換気専用のファンを設けることなく車室内を換気することができる。また、空調ユニット10から複数の通路17a,18aが分岐する分岐部(エアミックスチャンバ16)にドラム式ドア60を設け、複数の通路17a,18aと排気通路31aを連通するので、複数の排気口から車室内の空気を吸い込むことができ、換気効率が向上する。通路17a,18a,31aの入口のドア62〜64を一体に設けるので、ドア駆動用アクチュエータ43の数を節約できる。
なお、以上では、前席用の空調ユニット10に適用した例を説明したが、後席用の空調ユニットにも同様に適用可能である。この場合には図16に示すように天井部に設けた吹出口から車室内の空気を吸い込み、車室外に排出することができる。
上記実施の形態では、ブロアファン11の駆動により空調ユニット10からの空気を車室外に吹き出すようにしたが、空調モード時に車室内に空調風を送風するための送風ファンを用いて換気モード時に車室外に空気を吹き出すのであれば、送風手段の構成はこれに限らない。エアミックスチャンバ16からカウルボックス内にかけて排気通路形成部材としての排気ダクト31により排気通路31aを形成したが、空調ユニットからの空気を車室外に排出するように排気通路を形成するのであれば、排気通路形成手段の構成はこれに限らず、例えば通路17aから分岐して排気通路を形成してもよい。ドア21,34,35、51,52,60の回動を制御して換気モード時に排気通路31aへのブロア風の流れに誘引して車室内から空気を吸い込むにしたが、流れ制御手段の構成はこれに限らず、ドア以外により空気の流れを制御してもよい。
排気口ドア35,52および排気口ドア部64により排気通路31aを開閉するようにしたが、第1の開閉部材の構成はこれに限らない。吹出口ドア21,51および吹出口ドア部62,63により空気通路17a,18aを開閉するようにしたが、第2の開閉部材の構成はこれに限らない。例えば回動式ドアではなくスライド式ドアを用いてもよい。換気装置の制御構成、すなわち制御装置の構成は図5,6に示したものに限らない。上記実施の形態ではドア21,33,34,51,52(図2,8)あるいは通路形成部65,66(図13)によりアスピレータ構造としての流路を形成したが、排気通路31aを介して吹き出された吹出風の流れに誘引して吹出口から排気通路31a内に車室内の空気を吸い込むように流路を形成するのであれば、流路形成部材の構成はいかなるものでもよい。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の換気装置に限定されない。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用換気装置の概略構成を示す図。 換気モード時の動作を示す図1の要部拡大図。 通常の空調モード時の動作の一例を示す図1の要部拡大図。 通常の空調モード時の動作の他の例を示す図1の要部拡大図。 第1の実施の形態に係る換気装置の制御構成を示すブロック図。 図5の換気用コントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。 換気モード時の車室内の空気の流れを示す図。 第2の実施の形態に係る車両用換気装置の換気モード時の動作を示す図。 第2の実施の形態に係る車両用換気装置の通常の空調モード時の動作の一例を示す図。 第2の実施の形態に係る車両用換気装置の通常の空調モード時の動作の他の例を示す図。 第3の実施の形態に空調ユニットの全体構成を示す斜視図。 図11の空調ユニットどドラム式ドアを別々に示す分解斜視図。 第3の実施の形態に係る車両用換気装置の換気モード時の動作を示す図。 第3の実施の形態に係る車両用換気装置の通常の空調モード時の動作の一例を示す図。 第3の実施の形態に係る車両用換気装置の通常の空調モード時の動作の他の例を示す図。 図7の変形例を示す図。
符号の説明
10 空調ユニット
11 ブロアファン
16 エアミックスチャンバ
17〜20 吹出口ダクト
17a〜20a 通路
21,51 吹出口ドア
31 排気ダクト
31a 排気通路
34,35,52 排気口ドア
40 換気用コントローラ
60 ドラム式ドア
62,63 吹出口ドア部
64 排気口ドア部
65,66 通路形成部

Claims (4)

  1. 空調ユニットからの空気を吹出口を介して車室内に送風する送風手段と、
    前記空調ユニットからの空気を車室外に排出するように排気通路を形成する排気通路形成手段と、
    換気モード時に前記送風手段の作動により前記空調ユニットからの空気を前記排気通路を介して車室外に吹き出すとともに、この吹出風の流れに誘引して前記吹出口から前記排気通路内に車室内の空気を吸い込み、空調モード時に前記排気通路からの吹き出しを禁止して前記空調ユニットからの空気を前記吹出口から吹き出すように空気の流れを制御する流れ制御手段とを備えることを特徴とする車両用換気装置。
  2. 空調ユニットからの空気を吹出口を介して車室内に送風する送風ファンと、
    前記空調ユニットから分岐して車室外に至る排気通路を形成する排気通路形成部材と、
    前記排気通路を開閉する第1の開閉部材と、
    前記空調ユニットから前記吹出口に至る空気通路を開閉する第2の開閉部材と、
    換気モード時に前記第1の開閉部材を開放かつ前記第2の開閉部材を閉鎖するとともに、前記送風ファンを作動して前記排気通路を介して車室外に空気を吹き出し、空調モード時に前記第1の開閉部材を閉鎖して車室外への空気の吹き出しを禁止する制御装置と、
    換気モード時に前記排気通路を介して吹き出された吹出風の流れに誘引して前記吹出口から前記排気通路内に車室内の空気を吸い込むように流路を形成する流路形成部材とを備えることを特徴とする車両用換気装置。
  3. 請求項2に記載の車両用換気装置において、
    前記流路形成部材は、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材と一体に設けられたドア部材であることを特徴とする車両用換気装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用換気装置において、
    前記空気通路は前記空調ユニットから分岐して複数設けられ、
    前記流路形成部材は、換気モード時にこれら複数の空気通路を介して複数の吹出口から排気通路内に空気を吸い込むように空気通路の分岐部に設けられることを特徴とする車両用換気装置。
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