JP3675160B2 - 車両用シート空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートへ空調風を供給する車両用シート空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開昭59−164552号公報に記載された「車両用空調シート」がある。この空調シートは、シート内部にエアチャンバを具備し、フロントA/Cよりシート用ダクトを通ってエアチャンバに供給された空調風をシート表面より吹き出すように構成されている。しかし、エンジン冷却水を熱源として車室内の暖房を行う車両用空調装置では、エンジン始動直後で冷却水温が低い時に十分な暖房感が得られないという問題があった。そこで、本出願人は、シート暖房初期の熱源を得るために、シートへの送風通路内に電気ヒータ(例えばPTCヒータ)を配置したシート空調装置を提案した(特願平9−189359号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の先願では、暖房運転の場合のみならず、電気ヒータで送風空気を加熱する必要がない冷房運転の場合でも電気ヒータを通風するため、通風抵抗が大きくなってしまう。この結果、電気ヒータをOFFしている冷房運転時にシートへの送風量が低下し、且つ送風騒音が増大するという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、シート空調における冷房運転時の風量増加および騒音低減を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
本発明の車両用シート空調装置は、前シートの下部に配設されたシート送風ユニットと、フロント空調ユニットよりシート送風ユニットへ空調風を送るシート用送風ダクトとを有する車両用シート空調装置であって、シート送風ユニットは、フロント空調ユニットよりシート用送風ダクトを介して供給される冷風を前シートへ送るための冷房用通風路と、フロント空調ユニットよりシート用送風ダクトを介して供給される温風を前シートへ送るための暖房用通風路と、冷房用通風路と暖房用通風路の何方か一方を遮断できる通風路切替ドアと、冷房用通風路または暖房用通風路を通じて前シートへ強制送風するシート用送風機と、暖房用通路内に配された電気ヒータとを備えている。
この構成によれば、例えば暖房運転時には、通風路切替ドアによって冷房用通風路を遮断することにより、フロント空調ユニットよりシート用送風ダクトと暖房用通風路とを通って前シートまで温風を送風することができる。この時、例えばエンジン始動直後でフロント空調ユニットより十分な温風が得られない場合は、暖房用通路内に配された電気ヒータにより送風空気を加熱して前シートへ送風することができる。
また、冷房運転時には、通風路切替ドアによって暖房用通風路を遮断することにより、フロント空調ユニットよりシート用送風ダクトと冷房用通風路とを通って前シートまで冷風を送風することができる。この場合、電気ヒータを通過することなく前シートへ送風できるため、先願の装置と比較すると、冷房運転時の前シートへの送風量を増加でき、且つ送風騒音を低減できる。
【0005】
(請求項2の手段)
暖房用通風路より分岐する分岐ダクトの空気下流端にリヤフット吹出口が設けられ、且つ電気ヒータを通過した空気が暖房用通風路を通って前シートへ送風される第1の送風経路と、電気ヒータを通過した空気が分岐ダクトを通ってリヤフット吹出口より吹き出される第2の送風経路とを切り替える切替ドアを具備している。
この構成では、例えば切替ドアにより第1の送風経路を選択すると、電気ヒータを通過した空気を全て前シートへ送風できるため、後席乗員への暖房より前シートのシート暖房を優先できる。また、切替ドアにより第2の送風経路を選択すると、電気ヒータを通過した空気を全てリヤフット吹出口から吹き出すことができるため、前シートのシート暖房より後席乗員への暖房を優先できる。
【0006】
(請求項3の手段)
本発明の車両用シート空調装置は、前シートの下部に配設されたシート送風ユニットと、車室内の冷房および暖房を行うフロント空調ユニットよりシート送風ユニットへ空調風を送るシート用送風ダクトとを有する車両用シート空調装置であって、シート送風ユニットは、フロント空調ユニットよりシート用送風ダクトを介して供給される空調風を前シートへ送るための送風通路と、この送風通路を通じて前シートへ強制送風するシート用送風機と、送風通路内に配されて、この送風通路を流れて前シートへ送風される空気を加熱することのできる電気ヒータと、この電気ヒータの空気下流側で送風通路より分岐して設けられ、その空気下流端に後席乗員の足元へ空調風を吹き出すリヤフット吹出口が形成された分岐ダクトと、電気ヒータを通過した空気が送風通路を通って前シートへ送風される第1の送風経路と、電気ヒータを通過した空気が分岐ダクトを通ってリヤフット吹出口より吹き出される第2の送風経路とを切り替える切替ドアとを備え、電気ヒータは、送風通路を開く位置と閉じる位置との間で回動可能に設けられている。
上記の構成によれば、例えば暖房運転時には、電気ヒータを送風通路を閉じる位置に移動することにより、前シートへ送風される空気を電気ヒータで加熱することができる。従って、例えばエンジン始動直後でフロント空調ユニットより十分な温風が得られない場合は、電気ヒータにより送風空気を加熱して前シートへ送風することができる。
また、冷房運転時には、電気ヒータを送風通路を開く位置に移動することにより、電気ヒータに通風することなく前シートへ送風することができる。この場合、先願の装置と比較すると、冷房運転時の通風抵抗が大幅に減少することから、前シートへの送風量を増加でき、且つ送風騒音を低減できる。
さらに、切替ドアにより第1の送風経路を選択すると、電気ヒータを通過した空気を全て前シートへ送風できるため、後席乗員への暖房より前シートのシート暖房を優先できる。また、切替ドアにより第2の送風経路を選択すると、電気ヒータを通過した空気を全てリヤフット吹出口から吹き出すことができるため、前シートのシート暖房より後席乗員への暖房を優先できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の車両用シート空調装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は車両用シート空調装置の構成を模式的に示した断面図である。
本実施形態のシート空調装置1は、例えばフロントシート2の下部に配置されるシート送風ユニット3と、既存の車両用空調装置であるフロント空調ユニット(下述する)からシート送風ユニット3へ空調風を送るためのシート用送風ダクト4等を備える。
【0009】
フロント空調ユニットは、内部に冷風通路5と温風通路6が形成されたA/Cケース7と、このA/Cケース7内で冷風通路5と温風通路6とを切り替える切替ドア8とを有している。
A/Cケース7には、温風通路6より前席乗員の足元へ温風を吹き出すためのフロントフット吹出口9と、シート用送風ダクト4が接続される接続口10とが設けられている。この接続口10は、切替ドア8によって選択された一方の通路(冷風通路5または温風通路6)と連通することができる。
切替ドア8は、冷風通路5を遮断する位置(図1の実線位置/以下、温風側と言う)と温風通路6を遮断する位置(図1の一点鎖線位置/以下、冷風側と言う)との間で回動可能に設けられている。
シート用送風ダクト4は、例えばフロント空調ユニットから後席乗員の足元へ温風を供給する既存のリヤフットダクトの一部を利用したものであり、車両の床面に沿って配されている。
【0010】
シート送風ユニット3は、図1に示すように、ケース本体(下述する)、シート用送風機11、電気ヒータ12(例えばPTCヒータ)、通風路切替ドア13、モード切替ドア14等より構成され、シート2の下部に一体的に取り付けられている。
ケース本体は、シート用送風機11のファンケース15、シート2へ冷風を供給するための冷房用通風路16、シート2へ温風を供給するための暖房用通風路17、後席乗員の足元へ空調風を送風するリヤ送風ダクト18、及びシート用送風ダクト4に接続される可動ダクト19が一体的に設けられている。
【0011】
ファンケース15は、シート用送風機11の吸込口15aを通じて可動ダクト19と連通している。
冷房用通風路16と暖房用通風路17は、それぞれファンケース15の吐出側に連通して設けられ、ファンケース15より上方へ向かってシート2内部まで延設されている。
リヤ送風ダクト18は、暖房用通風路17から分岐して後席側へ延設され、その空気下流端に送風空気を後席乗員の足元へ吹き出すためのリヤフット吹出口18aが開口している。
可動ダクト19には、シート2の移動(シート位置調整)に対応できるように蛇腹部19aが設けられている。
【0012】
シート用送風機11は、ファンケース15の内部に配された遠心送風式のファン11aと、このファン11aを回転駆動するモータ11bから成り、吸込口15aより吸い込んだ空気を強制送風する。
電気ヒータ12は、暖房用通風路17内(図1では暖房用通風路17の空気上流端)に配され、フロント空調ユニットで十分な温風が得られない場合(例えば、ヒータコアの熱源であるエンジン冷却水の温度が低い時)等に通電(ON)されることにより、電気ヒータ12を通過する送風空気を加熱することができる。通風路切替ドア13は、ファンケース15の吐出側に通じる冷房用通風路16および暖房用通風路17の入口側に配されて、冷房用通風路16と暖房用通風路17の何方か一方を遮断することができる。
モード切替ドア14は、電気ヒータ12を通過した空気が暖房用通風路17を通ってシート2へ送風される第1の送風経路と、電気ヒータ12を通過した空気がリヤ送風ダクト18を通ってリヤフット吹出口18aより吹き出される第2の送風経路とを切り替えることができる。
【0013】
本実施形態のシート空調に係わる制御(切替ドア8、シート用送風機11、電気ヒータ12、通風路切替ドア13、モード切替ドア14等の制御)は、例えばA/C操作パネル20に設けられたシート空調スイッチ21がONされることにより、ECU22を通じて実行される(図2参照)。
ECU22は、マイクロコンピュータを内蔵する周知の電子制御装置であり、図2に示すように、A/C操作パネル20でのスイッチ操作に基づいて出力される操作信号、及び各種センサ(内気センサ23、外気センサ24、日射センサ25、水温センサ26等)のセンサ信号等を入力し、所定の制御プログラムに従ってシート空調制御に係わる各種の演算処理を行い、その演算処理により決定された制御信号を各空調機器のアクチュエータに出力している。
【0014】
シート2は、シートバック2Aとシートクッション2Bより構成され、それぞれ通気性を有するシート表面材2Cにより覆われている。また、シートバック2Aとシートクッション2Bの内部には、冷房用通風路16および暖房用通風路17に連通する配風用ダクト2aと、その配風用ダクト2aより分岐してシートバック2A及びシートクッション2Bの表面へ伸びる複数の送風出口2bとが設けられている。これにより、シート送風ユニット3より供給された空調風は、配風用ダクト2aを通って各送風出口2bへ分配され、各送風出口2bよりシート表面材2Cを通過してシート2に着座する乗員へ吹き付けられる。
【0015】
次に、ECU22の制御手順に従って実行されるシート空調の作動を説明する。
a)冷房モードが設定された場合。
フロント空調ユニットの切替ドア8を冷風側に駆動し、シート送風ユニット3の通風路切替ドア13を暖房用通風路17を遮断する位置に駆動する。
これにより、フロント空調ユニットの冷風通路5よりシート用送風ダクト4に供給された冷風がシート送風ユニット3に吸い込まれ、冷房用通風路16を通ってシート2へ送風される。
【0016】
b)暖房モードが設定された場合。
フロント空調ユニットの切替ドア8を温風側に駆動する。また、シート送風ユニット3の通風路切替ドア13を冷房用通風路16を遮断する位置に駆動し、フロントシート2のシート暖房を優先する場合はモード切替ドア14によって第2の送風経路を遮断する。
これにより、フロント空調ユニットの温風通路6よりシート用送風ダクト4に供給された温風がシート送風ユニット3に吸い込まれ、暖房用通風路17を通ってシート2へ送風される。
一方、後席乗員への暖房を優先する場合は、モード切替ドア14によって第1の送風経路を遮断する。これにより、シート送風ユニット3に吸い込まれた温風がリヤ送風ダクト18を流れてリヤフット吹出口18aより後席乗員の足元へ吹き出される。
この暖房モードでは、エンジン冷却水温が暖まっていないウォームアップ時に電気ヒータ12をONすることにより、即効暖房が可能である。
【0017】
(第1実施形態の効果)
本システムのシート送風ユニット3は、通風路切替ドア13によって選択できる冷房用通風路16と暖房用通風路17とを具備し、その暖房用通風路17に電気ヒータ12を配置している。この構成によれば、冷房運転時には、通風路切替ドア13によって暖房用通風路17を遮断することにより、フロント空調ユニットからシート用送風ダクト4を通ってシート送風ユニット3に供給された冷風を冷房用通風路16を通ってシート2まで送風することができる。この場合、電気ヒータ12を通過することなくシート2へ送風できるため、先願の装置と比較すると、冷房運転時の通風抵抗が減少するため、シート2への送風量を増加でき、且つ送風騒音を低減できる。
【0018】
また、本実施形態では、シート送風ユニット3のケース本体にリヤフット吹出口18aを有するリヤ送風ダクト18を設け、且つリヤ送風ダクト18内にモード切替ドア14を具備しているため、そのモード切替ドア14によってシート暖房と後席乗員への暖房とを切り替えることができる。更に、モード切替ドア14の開度に応じてシート暖房と後席乗員への暖房の風量配分を調節することで、シート暖房と後席乗員への暖房とを両立させることも可能である。
シート用送風ダクト4として既存のリヤフットダクトを利用しているため、装置全体を簡単に構成でき、且つ低コスト化を図ることができる。
【0019】
(変形例)
本実施形態のシート空調システムでは、シート送風ユニット3をシート2と一体に組み付けて構成しているが、シート送風ユニット3をシート2から離して床置きタイプとして構成しても良い。
シート用送風ダクト4として既存のリヤフットダクトを利用しているが、後席乗員へ冷風を供給するためのリヤベントダクトを利用しても良い。
図1に示したシート送風ユニット3の構成は一例であり、限定されるものではない。例えば、シート用送風機11の空気上流側に冷房用通風路16と暖房用通風路17を設けても良い。
【0020】
(第2実施形態)
図3は車両用シート空調装置1の構成を模式的に示した断面図である。
本実施形態は、第1実施形態とシート送風ユニット3の構成が異なるものであり、以下に第1実施形態との相違点を中心に説明する。
シート送風ユニット3は、ケース本体(下述する)、シート用送風機11、電気ヒータ12(例えばPTCヒータ)、モード切替ドア14等より構成され、シート2の下部に一体的に取り付けられている。
ケース本体は、シート用送風機11のファンケース15、シート2へ空調風を供給するための送風口27、後席乗員の足元へ空調風を送風するリヤ送風ダクト18、及びシート用送風ダクト4に接続される可動ダクト19が一体的に設けられている。なお、本発明の請求項3に記載した送風通路は、ファンケース15と可動ダクト19とで形成される。
【0021】
電気ヒータ12は、ファンケース15の出口近傍(送風口27より空気上流側)に配されて、ケース本体内部の送風路を開く位置(一点鎖線で示す位置)と閉じる位置(実線で示す位置)との間で回動可能に設けられ、図示しないサーボモータ等のアクチュエータにより回転駆動される。
モード切替ドア14は、ファンケース15に吸い込まれた空気が送風口27よりシート2へ送風される第1の送風経路と、ファンケース15に吸い込まれた空気がリヤ送風ダクト18を流れてリヤフット吹出口18aより吹き出される第2の送風経路とを切り替えることができる。
【0022】
次に、シート空調の作動を説明する。
a)冷房モードが設定された場合。
電気ヒータ12をケース本体内部の送風路を開く位置に駆動し、フロントシート2のシート空調を優先する場合はモード切替ドア14により第2の送風経路を遮断する。
これにより、フロント空調ユニットの冷風通路5よりシート用送風ダクト4に供給された冷風がシート送風ユニット3に吸い込まれ、電気ヒータ12を通ることなく、送風口27よりシート2へ送風される。
一方、後席乗員への冷房を優先する場合は、モード切替ドア14によって第1の送風経路を遮断する。これにより、シート送風ユニット3に吸い込まれた冷風が電気ヒータ12を通ることなく、そのままリヤ送風ダクト18を流れてリヤフット吹出口18aより後席乗員の足元へ吹き出される。
【0023】
b)暖房モードが設定された場合。
電気ヒータ12をケース本体内部の送風路を閉じる位置に駆動し、フロントシート2のシート空調を優先する場合はモード切替ドア14により第2の送風経路を遮断する。
これにより、フロント空調ユニットの温風通路6よりシート用送風ダクト4に供給された温風がシート送風ユニット3に吸い込まれ、電気ヒータ12を通過した後、送風口27よりシート2へ送風される。
一方、後席乗員への暖房を優先する場合は、モード切替ドア14によって第1の送風経路を遮断する。これにより、シート送風ユニット3に吸い込まれた温風が電気ヒータ12を通過した後、リヤ送風ダクト18を流れてリヤフット吹出口18aより後席乗員の足元へ吹き出される。
この暖房モードでは、エンジン冷却水温が暖まっていないウォームアップ時に電気ヒータ12をONすることにより、即効暖房が可能である。
【0024】
(第2実施形態の効果)
本システムのシート送風ユニット3は、電気ヒータ12を回動可能な構成としたことにより、冷房運転時には電気ヒータ12をケース本体内部の送風路を開く位置に駆動することができる。その結果、電気ヒータ12を通過することなくシート2へ送風することができるため、先願の装置と比較すると、冷房運転時の通風抵抗が大幅に減少することから、シート2への送風量を増加でき、且つ送風騒音を低減できる。
また、暖房運転時には電気ヒータ12をケース本体内部の送風路を閉じる位置に駆動することができるが、電気ヒータ12に通電しない場合(OFF)は、冷房運転時と同様に電気ヒータ12をケース本体内部の送風路を開く位置に駆動することで、シート2への送風量を増加でき、且つ送風騒音を低減できる。
【0025】
(変形例)
本実施形態のシート空調システムでは、シート送風ユニット3をシート2と一体に組み付けて構成しているが、図4に示すように、シート送風ユニット3をシート2から離して床置きタイプとして構成しても良い。
シート用送風ダクト4として既存のリヤフットダクトを利用しているが、後席乗員へ冷風を供給するためのリヤベントダクトを利用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート空調装置の構成を模式的に示した断面図である(第1実施形態)。
【図2】シート空調装置の制御ブロック図である。
【図3】シート空調装置の構成を模式的に示した断面図である(第2実施形態)。
【図4】シート空調装置の構成を模式的に示した断面図である(変形例)。
【符号の説明】
1 車両用シート空調装置
2 フロントシート(前シート)
3 シート送風ユニット
4 シート用送風ダクト
11 シート用送風機
12 電気ヒータ
13 通風路切替ドア
14 モード切替ドア(切替ドア)
15 ファンケース(送風通路)
16 冷房用通風路
17 暖房用通風路
18 リヤ送風ダクト(分岐ダクト)
18a リヤフット吹出口
19 可動ダクト(送風通路)
Claims (3)
- 前シートの下部に配設されたシート送風ユニットと、
車室内の冷房および暖房を行うフロント空調ユニットより前記シート送風ユニットへ空調風を送るシート用送風ダクトとを有する車両用シート空調装置であって、
前記シート送風ユニットは、
前記フロント空調ユニットより前記シート用送風ダクトを介して供給される冷風を前記前シートへ送るための冷房用通風路と、
前記フロント空調ユニットより前記シート用送風ダクトを介して供給される温風を前記前シートへ送るための暖房用通風路と、
前記冷房用通風路と前記暖房用通風路の何方か一方を遮断できる通風路切替ドアと、
前記冷房用通風路または前記暖房用通風路を通じて前記前シートへ強制送風するシート用送風機と、
前記暖房用通路内に配されて、前記暖房用通風路を通って前記前シートへ送風される空気を加熱することのできる電気ヒータとを備えたことを特徴とする車両用シート空調装置。 - 前記電気ヒータの空気下流側で前記暖房用通風路より分岐する分岐ダクトを具備し、この分岐ダクトの空気下流端に後席乗員の足元へ空調風を吹き出すリヤフット吹出口が設けられ、且つ前記電気ヒータを通過した空気が前記暖房用通風路を通って前記前シートへ送風される第1の送風経路と、前記電気ヒータを通過した空気が前記分岐ダクトを通って前記リヤフット吹出口より吹き出される第2の送風経路とを切り替える切替ドアを具備していることを特徴とする請求項1に記載した車両用シート空調装置。
- 前シートの下部に配設されたシート送風ユニットと、
車室内の冷房および暖房を行うフロント空調ユニットより前記シート送風ユニットへ空調風を送るシート用送風ダクトとを有する車両用シート空調装置であって、
前記シート送風ユニットは、
前記フロント空調ユニットより前記シート用送風ダクトを介して供給される空調風を前記前シートへ送るための送風通路と、
この送風通路を通じて前記前シートへ強制送風するシート用送風機と、
前記送風通路内に配されて、この送風通路を流れて前記前シートへ送風される空気を加熱することのできる電気ヒータと、
この電気ヒータの空気下流側で前記送風通路より分岐して設けられ、その空気下流端に後席乗員の足元へ空調風を吹き出すリヤフット吹出口が形成された分岐ダクトと、
前記電気ヒータを通過した空気が前記送風通路を通って前記前シートへ送風される第1の送風経路と、前記電気ヒータを通過した空気が前記分岐ダクトを通って前記リヤフット吹出口より吹き出される第2の送風経路とを切り替える切替ドアとを備え、
前記電気ヒータは、前記送風通路を開く位置と閉じる位置との間で回動可能に設けられていることを特徴とする車両用シート空調装置。
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