JP4503446B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行なう車両用換気装置に関し、車内空気を強制的に排気するとともに、車両のシートの温度上昇を防止する車両用換気装置に関する。
夏季に自動車を停車しておくと、車内温度が70℃以上にもなり、乗員に不快感を与えると共に、冷房に対して非常に大きなエネルギーを要している。一般にこれを駐車時の熱負荷と呼び、様々な対策が行なわれている。例えば、ガラスを熱線カットガラスにして、車内への熱の進入を防止し、或いは駐車中にブロワーにより換気を行ない、熱を車外に排出するものなどの先行技術がある(例えば、特許文献1〜6を参照。)。
しかし、上記先行技術は、ただ換気して外気を導入するというもので、効率良く、車内空気を追い出すというものではなかった。
また、換気技術として自動車のドアロックを解除したときに、窓が開き、エアコンのブロアを作動させるという技術もある(例えば特許文献7を参照。)。しかし、ドアロックの解除と共に窓が開くということ、エアコンのブロアを利用して風を吹き出すことは、搭乗者の乗り込み時には不自然で、不快感を与えるものであった。
さらにドアキーの挿入時から所定時間だけ換気する技術もある(例えば特許文献8を参照。)。しかし、ドアキーの挿入をしてから搭乗者が車内に入るまでの時間は非常に短時間であり、車内温度を低下させるまでには至らない。
特開平5−147426号公報 特開平8−11524号公報 特公平3−38134号公報 特開平2−256510号公報 特開昭61−143211号公報 実開昭58−22308号公報 特開平5−286351号公報 特開昭57−33011号公報
本発明者らは、車内の熱の分布を調査した結果、フロントガラス近傍や室内天井部近傍が64℃程度であったのに対して、インパネ天板は直射日光を受けやすく、しかもインパネ部には構成部品が多いためそれらの構成部品が加熱されて高温になるため、インパネ部は90℃を超える場合もあることが判明した。これらの構成部品は熱容量が比較的大きなものがあり、一旦加熱されると冷却され難い。したがって、インパネ近傍の車内空気は極めて高温となる。そして、インパネの内部空間の空気は滞留しているため熱伝達を受けやすく、非常に高温となる。
一方で、車室内の中央側に位置する運転席、助手席などのシートは、比較的日射の影響を受けず、インパネに比べると駐車時の温度上昇は小さい。このように温度分布のある車室内の空気を換気装置により換気すると、車室内に対流が生じ、これに伴い対流熱伝達が生じる。この結果、もともと低かったシートの温度は換気前よりも一時的に高くなる場合がある。シートは、搭乗者が直接接触するものであり、この温度が高いことは搭乗者の不快感に繋がる。
本発明は、車内に滞留する空気(以降、「車内滞留空気」と称す。)とインパネの内部空間の滞留空気(以降、「インパネ内部滞留空気」と称す。)を強制的に車外に排気することで、車内温度及びインパネ内部の温度を下げ、これによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減する。これとともに車両のシートの内部に換気する空気の一部を供給し、シートの温度が上昇することを抑止することを目的とする。
さらに、車内温度が高い車両に搭乗者が乗り込む際に、搭乗の所定時間前にエンジンを作動させることなく本発明の車両用換気装置を作動させることで車内温度及びシート温度を下げて、搭乗者に不快感を与えない車両用換気装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る車両用換気装置は、車両のインストルメントパネルに設けた通気口と、車両のファイヤーボードの壁面に設けた車室内と車室外を連通する換気口と、車室内に滞留する空気が前記通気口から吸い込まれ、該空気が前記換気口から排気される第1空気流れを形成するブロアと、前記第1空気流れの一部を前記ブロアの下流で分岐して前記車両のシートの内部に導き、且つ、少なくとも搭乗者と接する前記シートの表面に設けたシート表面吹出口から前記車室内に吹き出す第2空気流れを形成するシート通気流路と、該シート通気流路の開閉を行なう第1ドアと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用換気装置では、前記換気口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、該内外気切換箱から車内吹出口までの空気の流路である通気流路と、を設け、且つ、前記ブロアを前記通気流路に配置し、前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され且つ前記外気導入流路に継合されたバイパス流路と、該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、を設けたことが好ましい。既存の車両用換気装置(HVAC)を流用しながら、高温となった車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を強制的に車外に排気しつつ、シートの温度上昇を抑止することができる。
本発明に係る車両用換気装置では、前記第1空気流れは、前記車室内に滞留する空気が前記通気口から吸い込まれ、該通気口から前記インストルメントパネルの内部空間に吸い込まれた空気が前記車内空気吸入口に流れ、該車内空気吸入口に流れた空気が前記通気流路を流れ、該通気流路の流れの一部が前記バイパス流路を流れ、該バイパス流路を流れた空気が前記換気口に流れ、該換気口に流れた空気が前記換気口から前記車室外に排気される空気流れであり、且つ、前記車室内に滞留する空気は、前記第2空気流れによって前記シート表面吹出口から前記車室内に吐出された空気を含む。
また、本発明に係る車両用換気装置では、前記シート通気流路内に消臭剤放出器を備えたことを含む。シート通気流路に消臭剤放出器を備え、消臭剤放出器を通過する空気に消臭剤を含ませ、この空気がシート表面吹出口から吐出されることで、シートにしみ込んでいる汗、汚れなどが揮発して臭気となって車室内に広がることを抑止できる。
本発明に係る車両用換気装置では、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設けることが好ましい。そして該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することが好ましい。駐車中に車内温度が上昇すると換気を行ない、車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を車外に強制排気することで、駐車中に日射による車内温度の上昇を防止しつつ、シートの温度上昇を抑止することができる。
また、本発明に係る車両用換気装置では、ドアロック解除の信号を入力し、前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設けることを含む。そして前記制御手段は、ドアロック解除の信号を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを含む。ドアロック解除と共に換気を稼動させ、車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を車外に強制排気することで、乗員が乗り込むまでの限られた時間内で車内温度の低減を図りつつ、シートの温度上昇を抑止することができる。
さらに、本発明に係る車両用換気装置では、前記エンジン制御装置から前記エンジン作動・停止情報を入力し、前記内気センサから前記車内温度情報を入力し、前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段と、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力し、該情報を前記制御手段へ出力する受信手段と、を設けることが好ましい。そして前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力され、且つ、前記受信手段から前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することが好ましい。車内温度が高い車両に搭乗者が乗り込む際に、搭乗の所定時間前に本発明の車両用換気装置を作動させ、車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を車外に強制排気することで、車内温度をさらに下げておくことができ、さらにシートの温度上昇を抑止することができるので、搭乗者により不快感を与えない。
本発明に係る車両用換気装置では、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、ドアロックの信号を入力し、前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記消臭剤放出器の作動手段へオン又はオフの信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設けることを含む。そして前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及びドアロックの信号を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記消臭剤放出器の作動手段へオンの信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを含む。駐車後すぐにシートの換気を行ない、消臭剤を含む空気をシートに供給することで、シートの消臭を時間をかけて行なうことができる。
本発明に係る車両用換気装置は、車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を強制的に車外に排気することで、車内温度及びインパネ内部の温度を下げ、これによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減する。これとともに車両のシートの内部に換気した空気の一部を供給し、シートの温度が上昇することを抑止する。さらに、車内温度が高い車両に搭乗者が乗り込む際に、搭乗の所定時間前に本発明の車両用換気装置を作動させることで車内温度、シート温度を下げて、搭乗者に不快感を与えない。
以下、本発明について実施形態を示しながら詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。以下、図1から図10を参照しながら本実施形態に係る車両用換気装置について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る車両用換気装置は、車両のインストルメントパネルに設けた通気口と、車両のファイヤーボードの壁面に設けた車室内と車室外を連通する換気口と、車室内に滞留する空気が前記通気口から吸い込まれ、該空気が前記換気口から排気される第1空気流れを形成するブロアと、前記第1空気流れの一部を前記ブロアの下流で分岐して前記車両のシートの内部に導き、且つ、少なくとも搭乗者と接する前記シートの表面に設けたシート表面吹出口から前記車室内に吹き出す第2空気流れを形成するシート通気流路と、該シート通気流路の開閉を行なう第1ドアと、を備えるものである。加えて、前記換気口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、該内外気切換箱から車内吹出口までの空気の流路である通気流路と、を設け、且つ、前記ブロアを前記通気流路に配置し、前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され且つ前記外気導入流路に継合されたバイパス流路と、該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、を設けるものである。
図1に示す車両用換気装置100で本実施形態について説明する。図1は、本実施形態の車両用換気装置100一形態を示す概略図である。車両用換気装置100は、インパネ1に設けた通気口2と、ファイヤーボード3の壁面に設けられる換気口4と、第1空気流れを形成するブロア5と、第1空気流れの一部をブロア5の下流で分岐して車両のシート66の内部に導き、シート表面吹出口61から車室内に吹き出す第2空気流れを形成するシート通気流路62a、62b、62cと、シート通気流路62a、62b、62cの開閉を行なう第1ドア63と、を備える。加えて、車両用換気装置100は、インテーク部である内外気切換箱7と、内外気切換箱7から車内吹出口19までの空気の流路である通気流路8a、8b、8cを備える。内外気切換箱7は、換気口4に連通している外気導入流路9と、車内空気吸入口11と、内外気導入の切換えを行なうインテークドア12とを有する。さらに、車両用換気装置100は、通気流路8a、8b、8cのうち、ブロア5の下流で分岐され且つ外気導入流路9に継合されたバイパス流路13と、バイパス流路13の開閉を行なう第2ドア14を有する。通気流路8a、8b、8cはケース6で形成される。このケース6内には、ブロア5が配置される。さらに、車両用換気装置100は、シート通気流路62a、62b、62cのいずれかの箇所に消臭剤放出器64を備える。
車両用換気装置100は、さらにエバポレータ15をケース6内に配置し、HVACを兼用している。また車内吹出口19から吹き出す空気を浄化しておくために、図1に示すようにフィルタユニット16を例えばケース6内の通気流路8bに配置しても良い。さらに、通気流路8c中にヒータコア(不図示)、エアミックスドア(不図示)を設けても良い。車両用換気装置100を空調装置として使用する場合、エアミックスドア(不図示)を開き、第1空気流れ及び第2空気流れがヒータコア(不図示)を通過することで、暖房空気を車室内に吐出することができる。また、エバポレータ15で冷却した空気を乾燥させて車室内に吐出することができる。
本実施形態に係る車両用換気装置100を制御するために、車両用換気装置100は、制御手段30と、エンジン制御装置(エンジンECU)32と、車内空間の温度をモニタする内気センサ31と、ブロア5の作動手段34と、外気導入モード(FREモード)と内気導入モード(RECモード)を切り換える内外気切換作動手段35と、第2ドアの開閉手段33と、第1ドアの開閉手段65を少なくとも備える。また、車両換気装置100は、制御手段30へ車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を出力する受信手段37を備えることが好ましい。
車両のインパネ1は、ファイヤーボード3と運転席・助手席との間に、車両計器類、HVACユニット等の構成部品を配置したときに、これらを収容し、車室を仕切るものである。車両のインパネ1の天面10は、フロントガラスを透過した直射日光を受けて加熱される。そして、インパネの内部空間20の滞留空気は高温となる。あわせて、インパネ1からの輻射熱により、インパネ1とフロントガラスの間の滞留空気も高温となる。そしてインパネの内部空間20内に配置された上記構成部品も加熱されることとなるが、これらは熱容量が大きいものが多く、一旦、加熱されると冷却されるまで時間がかかることとなる。
通気口2は、インパネ1の内部空間20と車室内の空間とを連通する穴であり、ブロア5の作動により、インパネ1の天面10とフロントガラスの間の車内滞留空気を取り込むための穴である。通気口2は、インパネ1の天面10のうち、運転手席側及び助手席側の前方の箇所に車両の車幅方向に略平行となるように配置されることが好ましい。そしてフロントガラスの下辺が取付けられる位置に隣接して配置されることが好ましい。通気口2は、インパネ1の天面10の運転手席側及び助手席側の前方の箇所に車幅方向の略全域にわたって設けられることが好ましいが、天面10の車幅方向の一部であっても良い。運転手席側及び助手席側の前方の箇所に車幅方向の略全域にわたって設けられることで、通気口2の開口面積を広くすることができる。これにより、インパネ1の天面10とフロントガラスの間の車内滞留空気を車幅方向の略全体から吸い込むことができ、運転席や助手席の周辺の温度を短時間で低減できる。また、通気口2は、インパネ1の天面10のうちフロントガラスの下辺寄りに、下辺に平行して隣接されても良く、インパネ1の天面10の運転手席側及び助手席側に寄って配置されても良い。
通気口2は、インパネ1の天面10の車幅方向の一部又は略全域にわたるスリット状の穴としても良く、一つの穴の面積を小さいものとし、これを天面10の車幅方向の一部又は略全域にわたって複数列設しても良い。また、通気口2を天面10の車幅方向の一部又は略全域にわたって平行に複数設けても良い。通気口2の寸法、形状は特に限定しない。
図1に示す換気口4は、ファイヤーボード3の壁面に設けられ、車室内と車室外を連通する穴である。換気口4は、車両用換気装置100が換気装置として使用される場合、車内滞留空気を車室外に排気する口であり、車両用換気装置100が空調装置として使用される場合、外気を車室内に導入する車外空気吸入口となる。換気口4の形状、寸法は、特に限定しない。換気口4の配置は、ファイヤーボード3の壁面であれば特に限定しない。
ファイヤーボード3とは、 運転手席とエンジン室とを区画する壁のことである。
ブロア5は、ケース6内の通気流路8a、8b、8cに設けられ、通気流路中の空気流れを形成する。なお、図1ではブロア5は、遠心式のシロッコファンを示したが、ターボファンであっても良く、さらに貫流式ブロアであっても良い。またブロア5は、図1のように空調装置のブロアを兼用しても良く、換気用として新たに設けることとしても良い。
シート表面吹出口61は、車両のシート66の表面のうち、少なくとも搭乗者と接する表面に設けられる。この場合、シート66は、運転席や助手席であっても良く、後部座席であっても良い。搭乗者と接する表面は、図1に示すようにシート66の背もたれ部の表面の一部であっても良く、背もたれ部の表面の全体であっても良い。またシート66の座部の表面であっても良い。さらに搭乗者が接することのない背もたれ部の側面や裏面の表面であっても良く、座部の側面や裏面の表面であっても良い。シート表面吹出口61は、シート66の表面に設けられるとしたが、厳密に車室内の空気に曝されている表面でなくても良く、シート表面吹出口61がシート66のカバーによって覆われていても良い。
シート表面吹出口61は、車室内の空間とシート通気流路62を連通する穴である。シート表面吹出口61の形状、寸法は特に限定しない。孔を複数個並べたものであっても良く、メッシュ形状であっても良い。
シート通気流路62a、62b、62cは、第1空気流れの一部をブロア5の下流で分岐してシート66の内部に導き、シート表面吹出口61から車室内に吹き出す第2空気流れを形成する流路である。図1におけるシート通気流路62aは、ブロア5の下流の分岐からシート66までの流路である。分岐する位置は、ブロア5の下流のケース6の壁面であれば特に限定せず、例えばエバポレータ15の上流であっても良く、下流であっても良い。下流とすることで、車両用換気装置100を空調装置として使用する場合、冷却された空気をシート66に供給することができる。また、ヒータコア(不図示)の下流であっても良い。ヒータコアの下流とすることで、車両用換気装置100を空調装置として使用する場合、暖房された空気をシート66に供給したり、エバポレータ15で冷却した空気を乾燥させてシート66に供給したりすることができる。シート通気流路62bは、シート66の空気の入口67から消臭剤放出器64までの流路である。シート通気流路62cは、消臭剤放出器64の下流の流路である。図1では、消臭剤放出器64をシート通気流路62a、62b、62c中に設けたが、本実施形態において消臭剤放出器64を設けない場合、シート通気流路62bと62cの区分を設けなくても良い。また、シート通気流路62b、62cは、シート66の内部を通ることが好ましい。シート66の内部に配管されることで、車室内のデザインに影響しない。
第1ドア63は、シート通気流路62a、62b、62cの開閉を行なうドアであり、シート通気流路62a、62b、62c内の任意の位置に設けても良く、シート通気流路62a、62b、62cの入口や出口に設けても良い。例えば、シート通気流路62aがケース6から分岐される位置であっても良く、シート通気流路62aがシート66の空気の入口67と繋がる位置であっても良い。
第1ドア63が開の状態の場合、ブロア5で形成される第1空気流れの一部がシート66の内部に導かれ、第2空気流れが形成される。第1ドア63が閉の状態の場合、HVACを空調運転し、特定の車内吹出口、例えばデフ吹出口のみから冷却空気を吐出させたい場合に、冷却した空気がシート66に流出することを防止する。第1ドア63の開閉手段65の構成は特に限定しない。図1に示すようにドア状の形態として、これを回動させることで開閉しても良く、遮蔽板状として、これをスライドさせることで開閉しても良い。
内外気切換箱7は、インテークドア12によりRECモードとFREモードの切換を行なう。RECモードの場合、車内空気吸入口11から車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を取り込む。FREモードの場合、車外空気吸入口である換気口4から外気を取り込み、外気導入流路9を介して、通気流路8aに外気を送り込む。
フィルタユニット16は空気を浄化するためのものであり、フィルタ面が覆われないようにフィルタ端部を固定するフィルタ枠に、集塵フィルタと脱臭フィルタとを組み合わせて組み込むことが好ましい。また、フィルタユニット16は、ブロア5の上流に設置しても良い。
エバポレータ15は、空調の冷凍サイクルを構成する。冷凍サイクルは、少なくとも、気化状態の冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(不図示)と、コンプレッサから吐出された冷媒を冷却し冷媒を凝縮するコンデンサ(不図示)と、コンデンサで凝縮した冷媒を絞り作用により気液混合体にする膨張弁(不図示)と、膨張弁で気液混合体となった冷媒の蒸発熱により空気を冷却除湿するエバポレータ15とを備える。なお、エバポレータ15の下流には、ヒータコア(不図示)、エアミックスドア(不図示)が配置され、さらに下流には車内吹出口19として、ベント吹出口(不図示)、サイドベント吹出口(不図示)若しくはデフ吹出口(不図示)、又はフット吹出口(不図示)等の吹出口が設けられる。
バイパス流路13は、一端が通気流路8b若しくは通気流路8cの側壁に継合され、他端がHVACの外気導入路9に継合される。バイパス流路13が通気流路8b若しくは通気流路8cと継合する位置は、ブロア5の下流であれば特に限定しない。通気流路とバイパス流路13の継合する位置を、例えば通気流路8bの位置とすると、空気流れ中にフィルタユニット16やエバポレータ15等の空気流れをさえぎる構成品が無く、空気流れの動圧を維持しやすい。したがって、ブロア5の回転数が少なくても効率よく換気できる。
第2ドア14は、例えば、通気流路8b若しくは通気流路8cとバイパス流路13が継合される位置に設けられる。なお、バイパス流路13中に第2ドア14を設けても良い。第2ドア14が開の状態の場合に、ブロア5で形成される流れの一部又は全部をバイパス流路13に導く。第2ドア14が閉の状態の場合、HVACを空調運転する際に、エバポレータ15で冷却した空気が車外に流出することを防止する。第2ドア14の開閉手段である第2ドア開閉手段33の構成は特に限定しない。図1に示すようにドア状の形態として、これを回動させることで開閉しても良く、遮蔽板状として、これをスライドさせることで開閉しても良い。
消臭剤放出器64は、消臭剤を蓄えておき、シート通気流路62a、62b、62cを流れる空気に消臭剤を含ませるものである。換気の際、シート66を覆うカバーに染み付いた汗、タバコなどの臭気のもとが揮発されて車内に広がり、搭乗者に不快を与えることがある。これに対し、消臭剤を含んだ空気がシート表面吹出口61から吐出されることにより、消臭剤が臭気を引き寄せ、反応し、臭気を低減することができる。消臭剤としては、例えば高分子化合物に放射線を照射し、グラフト鎖を生成し、このグラフト鎖に消臭剤の官能基を備えさせる放射線グラフト重合法により得ても良く、他の消臭剤であっても良い。消臭剤をシート通気流路62a、62b、62c中の空気に与える方法は、消臭剤放出器64をフィルタとし、フィルタのろ材に消臭剤を含浸し、通過する空気に消臭剤与える方法であっても良く、消臭剤放出器64をスプレー方式の装置とし、消臭剤をミスト状にして前記空気に吹き付け与える方法であっても良い。また、消臭剤放出器64は、常時作動するものであっても良く、消臭剤放出器64の作動手段(不図示)によりオン又はオフするものであっても良い。
本実施形態に係る車両用換気装置100は、シート通気流路62の任意位置に、消臭剤放出器64の他に酸素発生器(不図示)、マイナスイオン発生器(不図示)、芳香成分発生器(不図示)などを備えることとしても良い。これらをシート通気流路62を流れる空気に与えることで、シート66を換気する際、搭乗者の不快感を低減することができる。
次に本実施形態に係る車両用換気装置100の空気流れを図2、3で説明する。空気流れは、車内滞留空気、インパネ内部滞留空気を吸い込み、車室外に排気される第1空気流れと、シート通気流路を流れ、車室内に吐出される第2空気流れとがある。
まず、第1空気流れについて図2で説明する。第1空気流れでは、インテークドア12をRECモードとして、ブロア5を作動させることにより、インパネ内部滞留空気が、空気流れ24aとなる。さらに、ブロア5の作動により、車内滞留空気が、通気口2を通過してインパネの内部空間20に流れ込む空気流れ24bとなる。これに加えて、車両の車内空気が車内空気吸入口11に向かう空気流れ24cとなる。空気流れ24a、24b、24cは、車内空気吸入口11からHVACの通気流路8aに取り込まれ、空気流れ21となる。空気流れ21は、ブロア5を通過し、通気流路8bにおいて空気流れ22となる。空気流れ22は、フィルタユニット16及びエバポレータ15を通過し、通気流路8cにおいて空気流れ23となる。空気流れ23は、車内吹出口19に向かって流れていく。第2ドア14が開の状態になっていると、通気流路8cを流れる空気流れ23の一部又は全部がバイパス流路13に流れ込み、空気流れ28となる。空気流れ28は、外気導入路9に流れ込み、空気流れ29となり、換気口4から車外に排気される。
続いて、第2空気流れについて図3で説明する。第2空気流れでは、インテークドア12をRECモードとして、ブロア5を作動させることにより、前述の第1空気流れが形成され、第1ドア63が開の状態になっていると、第1空気流れである空気流れ23の一部が、第1ドア63における開口部分からシート通気流路62aに流れ込む空気流れ71となる。空気流れ71は、シート66の内部のシート通気流路62bにおいて空気流れ72となる。空気流れ72は、消臭剤放出器64を通過して、シート通気流路62cにおいて空気流れ73となり、シート表面吹出口61から車室内に吐出される空気流れ74となる。
図4は、車内空間における空気流れを示す。本実施形態に係る車両用換気装置100による換気を行なうモード(以降、換気モードという。)の空気流れと比較するため、まず、HVACの空調運転時(以降、通常モードという。)の空気流れを図4(a)に示す。図4(a)は、通常モードの一例としてRECモードを図示したものである。HVACのインテークドアは、RECモードである。ブロア5の作動により、車内空気が空気流れ52となる。空気流れ52は、車内空気吸入口11に向かう空気流れ24cとなる。空気流れ24cは、HVACの通気流路に取り込まれ、空気を冷却後、再び車内吹出口19から車内に排気され、空気流れ51となり、車内を循環する。
これに対し、本実施形態に係る車両用換気装置100による換気モードの空気流れを図4(b)に示す。車内の空気流れの説明中に記載する車両用換気装置100の構成品について及びインパネの内部と車両用換気装置100の内部の空気流れの記載については図2、3に示す。本実施形態に係る車両用換気装置100が換気モードの場合、第2ドア14は開の状態、第1ドア63は開の状態、インテークドア12はRECモードである。ブロア5の作動により、車内滞留空気が空気流れ52aとなり、通気口2に向かう空気流れ24bとなる。空気流れ24bは、通気口2を通り、空気流れ24aとなる。空気流れ52bは、車内空気吸入口11に向かう空気流れ24cとなる。空気流れ24cは、空気流れ24a、24bとともに、換気口4から車外へ排気される第1空気流れである空気流れ29となる。一方、前述の第2空気流れに起因して、シート66から空気流れ74が車室内に吐出され、空気流れ52a、52bの一部となる。
図5は、インパネ1周りの空気流れを示す。本実施形態に係る車両用換気装置100では、車内空気吸入口11は、インパネの内部空間20の滞留空気であるインパネ内部滞留空気と、通気口2を通してインパネの内部空間20に流れ込む車内滞留空気の両方を吸気することが好ましい。インパネ1に通気口2が備えられるので、ブロア5の作動により、インパネ内部滞留空気は空気流れ24aとなり、車内空気吸入口11に吸い込まれるとともに、車内滞留空気が通気口2を通じてインパネの内部空間20に流入する空気流れ24bとなる。駐車中、直射日光によりインパネ1は高温となり、このインパネ1からの輻射熱で、フロントガラス41とインパネ1の間の車内滞留空気とインパネ内部滞留空気は極めて高温となる。これに対して、例えばインパネ内部滞留空気のみを車両用換気装置100で車外に強制排気しても、残留する車内滞留空気により、車内の温度低下、ひいては搭乗者の高温による不快感の低減は早急にははかれない。したがって、インパネ内部滞留空気と車内滞留空気を、併せて車外に強制排気するものである。
次に、本実施形態における車両用換気装置100の使用方法について説明する。図1には車両用換気装置100の制御に必要となる構成品をブロック図として記載する。制御手段30は、エンジン作動・停止情報をエンジン制御装置(エンジンECU)32から入力し、また内気センサ31から車内温度情報を入力する。また制御手段30は、ブロア5のオン−オフを制御する作動手段34へオン又はオフの信号を出力し、第1ドア63の開閉手段65へ開又は閉の信号を出力し、第2ドア14の開閉手段33へ開又は閉の信号を出力し、インテークドア12の内外気切換作動手段35へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する。また制御手段30は、消臭剤放出器64が作動手段(不図示)によりオン又はオフするものである場合、消臭剤放出器64の作動手段(不図示)にオン又はオフする信号を出力する。
ここで、駐車中に日射を受けて車内温度が上昇した場合の、車両用換気装置100を用いて車内をクールダウンさせる換気モードの制御の流れについて説明する。図6は本実施形態に係る車両用換気装置100の制御の流れを示すフローチャートである。制御の流れの説明中に示す空気流れは図2、3に示す。エンジンECU32からエンジンの作動状態を判断し(ステップS1)、オフの場合は内気センサ31の値で車内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS2)。車内温度が40℃未満であるときはブロア5をオフ(ステップS10)としたままでステップS1に戻る。車内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12V以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)。車載バッテリの電圧が12V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア5をオフ(ステップS10)としたままでステップS1に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12V以上の場合は、インテークドア12の内外気切換作動手段35によりインテークドア12をRECモードとする(ステップS4)。また、第1ドアの開閉手段65を開とし(ステップS5)、第2ドアの開閉手段33を開とする(ステップS6)。次にブロアの作動手段34によりブロア5のファンを回す(ステップS7)。ブロア5が作動すると、インパネ内部滞留空気と車内滞留空気が車内空気吸込口11に流れ込み、ブロア5を通過し、通気流路8bにおいて第1空気流れである空気流れ22を形成する。空気流れ22は、フィルタユニット16及びエバポレータ15を通過し、通気流路8cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23は車内吹出口19に向かって流れるが、通気流路8cに設けられる第2ドアの開閉手段33が開になっているため、空気流れ23の一部又は全部がバイパス流路13に流入し、空気流れ28となる。空気流れ28は、外気導入路9を通過し、空気流れ29となって換気口4から車外に排気される。また、第1ドアの開閉手段65が開になっているため、空気流れ23の一部がシート通気流路62aに流入し、第2空気流れである空気流れ71となる。空気流れ71はシート通気流路62bに流入し、空気流れ72となる。空気流れ72はシート通気流路62cに流入し、空気流れ73となり、シート表面吹出口61から車室内に吐出される。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS9)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア5のファンをオフ(ステップS10)とする。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップS1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS1)、エアコンECU(不図示)からのエアコン情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS12)。エアコンがオンの場合には、ブロアの作動手段34によりブロア5のファンをオンとする(ステップS13)。また、第1ドアの開閉手段65を閉とし(ステップS15)、第2ドアの開閉手段33を閉とする(ステップS16)。これにより、RECモード又はFREモードのいずれも可能な空調運転となる。そして、ステップS1に戻る。
図6のフローチャートでは、車内温度40℃を基準としてブロア5の作動を判断したが、これは例示であって、35℃以上で任意に設定しても良い。またブロアの作動手段34は、例えば車内温度が40以上50℃未満の場合は風量を少(20m/hr)、50℃以上60℃未満の場合は風量を中(70m/hr)、70℃以上の場合は風量を多(100m/hr)と、車内温度、シート温度に比例して増やすようにファンの回転数を制御しても良い。また、図6では車載バッテリの電圧により、バッテリ上がりを防止するフローを示したが、ブロア5をオンとした後、作動が所定時間を経過した後にブロア5をオフとなるように制御しても良い。もちろん、ON/OFFの2段階の制御でも、本発明の範囲に相当する。例えば、50℃以下ではOFF、50℃以上になった時にファンを作動させるようにしても良い。また、ブロア5をオンとする車載バッテリの電圧の基準である12Vは、任意に設定しても良く、ブロア5をオフとする車載バッテリの電圧の基準である11Vも、任意に設定しても良い。
次に本実施形態に係る車両用換気装置100が、ドアロック解除の信号により運転を行なう場合について説明する。図7はドアロック解除の信号により車両用換気装置100の作動を示すフローチャートである。図6に示すエンジン制御装置からエンジン作動情報を得て車両用換気装置100を作動する場合との相違は、車両用換気装置100の作動のためのトリガーをドアロック解除の信号とすることである(ステップS17)。ドアロック解除の信号は、搭乗者がドアロックキーをキー穴に差し込み、ロックが解除されたことを認識する信号としても良いし、車両側に受信手段37、ドアロックキーに送信手段(不図示)を設け、受信手段37がドアロックキーから送られる信号をドアロック解除信号としても良い。ドアロック解除の信号とすることで、搭乗者が車外から車両用換気装置100を作動させることができる。
次に本実施形態に係る車両用換気装置100が、搭乗者が車両に近づいたことを示す情報により運転を行なう場合について説明する。図8は搭乗者が車両に近づいた時に車両用換気装置100の作動を示すフローチャートである。図6に示すエンジン制御装置からエンジン作動情報を得て車両用換気装置100を作動する場合との相違は、車両用換気装置100の作動のためのトリガーを、エンジンが停止状態であるとの情報及び車両に搭乗者が近づいたことを示す情報とすることである(ステップS18)。車両に搭乗者が近づいたことを示す情報は、車両側に受信手段37、ドアロックキーに送信手段(不図示)を設け、受信手段37がドアロックキーから送られる信号としても良い。車両に搭乗者が近づいたことを示す情報をトリガーとすることで、車両から離れた位置から車両用換気装置100を作動させることができ、搭乗前の早期に車内温度及びシート温度を冷却できる。
受信手段37は、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受ける受信機である。受信手段37は、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力すると共に、制御手段30へ該情報を出力する。受信手段37は、車両のドア、トランク、ダッシュボードなどいずれに設置しても良い。車両に搭乗者が近づいたことを示す情報とは、例えば、スマートキー、リモートコントロールキー等の車両キーから発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号、或いは携帯電話、PHS等の通信端末から発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号がある。これらの車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号を、電波、赤外線等の媒体により伝達することで、遠隔から操作が可能である。遠隔操作可能範囲は、搭乗者が車両に乗り込む1〜5分間前に、受信手段37が車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受けることができる範囲であることが好ましい。例えば、車両を中心として半径80mから400mである。ただし、車両を中心として半径80m未満の範囲とすることを制限するものではない。車両のセキュリティと換気時間確保の観点から、ドアロック解除前に車両用換気装置を作動させるが好ましく、これを実現するためには搭乗者が近づいたことを示す情報として換気開始信号とすることがより好ましい。
なお、車両に発信機(不図示)を設置しても良い。車両キーや携帯電話、PHS等の通信端末がその発信機から信号を受けて、当該信号を解析して所定の条件を満たしたときのみ、受信手段37が車両キーや携帯電話、PHS等の通信端末から発信された信号を受け付けるように登録手段、認証手段を設けても良い。
前述した制御手段は、エンジンが作動状態であるとの情報が入力されたときに、第2ドアの開閉手段33へ閉の信号を出力する。第2ドア14を閉じることで、空調作動時に冷却した空気の車外への漏れを防止し、空調効率を低下することを防止することができる。
続いて本実施形態に係る車両用換気装置100が、ドアロックの信号により運転を行なう場合について説明する。図9はドアロックの信号により車両用換気装置100の作動を示すフローチャートである。図6に示すエンジン制御装置からエンジン作動情報を得て車両用換気装置100を作動する場合との相違は、車両用換気装置100の作動のためのトリガーをドアロックの信号とすることと(ステップS19)、車載バッテリの電圧が12V以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)で車載バッテリの電圧が12V以上と判断した場合に、消臭剤放出器64の作動手段をオンとするステップ(ステップS20)を有することである。また、内気センサ31の値で車内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なうステップ(ステップS2)を有さないことである。車両を駐車後、ドアロックの信号をトリガーとして車両用換気装置100を作動させ、消臭剤を含む空気をシートに供給することで、シートの消臭を時間をかけて行なうことができる。ドアロックの信号は、搭乗者がドアロックキーをキー穴に差し込み、ロックされたことを認識する信号としても良いし、車両側に受信手段37、ドアロックキーに送信手段(不図示)を設け、受信手段37がドアロックキーから送られる信号をドアロック信号としても良い。ドアロックの信号とすることで、搭乗者が車外から車両用換気装置100を作動させることができる。
(第2実施形態)
図10は、車両用換気装置100の別形態である車両用換気装置200を示す概略図である。本実施形態に係る車両用換気装置200は、車両用換気装置200をHVACと兼用し、ブロア5、エバポレータ15、フィルタユニット16を縦置きに配置する。さらにバイパス流路13をHVACのデフ吹出口43に向かうデフダクト44に隣接して設けることにより、デフダクト44への空気流れの流入の切換手段である換気切換ドアを、第2ドア14として兼用することができる。これら以外の構成は第1実施形態の車両用換気装置100と同じであるので、以下、上述の相違点に関連する内容について説明する。
本実施形態に係るデフ吹出口43は、通常のHVACの車内吹出口の一つである。インパネ1の天面10のうち、運転手席側及び助手席側の前方の箇所に配置される。デフ吹出口43の寸法、形状は特に限定しない。デフダクト44は、通常のHVACのデフ吹出口43に継合される通気流路の一つである。デフダクト44の寸法、形状は特に限定しない。
図10(b)で、車両用換気装置200の換気モードの第1空気流れについて説明する。ブロア5の作動により、通気口2を介してインパネの内部空間20に取り込んだ車内滞留空気とインパネ内部滞留空気が、車内空気吸入口から取り込まれ、ブロア5を通過し、通気流路8bにおいて空気流れ22を形成する。空気流れ22は、フィルタユニット16及びエバポレータ15を通過し、通気流路8cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23には、通気流路8c中にヒータコア17、エアミックスドア18を設け、エアミックスドア18を開き、ヒータコア17を通過する流れも含む。車両用換気装置200を空調装置として使用する場合、エアミックスドア18を開き、第1空気流れがヒータコア17を通過することで、暖房空気を車室内に吐出することができる。また、エバポレータ15で冷却した空気を乾燥させて車室内に吐出することができる。通常モード(図10(a)参照)として動作する場合、第2ドア14を閉の状態とし、空気流れ23は、デフダクト44を介して、デフ吹出口43から車内に吐出される。車両用換気装置200が換気モード(図10(b)参照)として動作する場合、第2ドア14を開の状態とし、空気流れ23はバイパス流路13に流入し、空気流れ28となる。空気流れ28は、換気口4から車室外に排気される。
次に本実施形態に係る車両用換気装置200を換気モードとした場合の第2空気流れについて説明する。第2空気流れでは、ブロア5を作動させることにより、前述の第1空気流れが形成され、第1ドア63が開の状態になっていると、第1空気流れである空気流れ23の一部が、第1ドア63における開口部分からシート通気流路62aに流れ込む空気流れ71となる。空気流れ71は、シート66の内部のシート通気流路62bにおいて空気流れ72となる。空気流れ72は、消臭剤放出器64を通過して、シート通気流路62cにおいて空気流れ73となり、シート表面吹出口61から車室内に吐出される空気流れ74となる。
本実施形態に係る車両用換気装置200とすることで、構成品数の低減、低コスト化がはかれる。
(その他の実施形態)
第1実施形態、第2実施形態の他、本発明はHVACと兼用せずに独立のブロアを設け、換気を行なうこととしても良い。また、この場合、通気口から換気口までの流路をインパネの内部空間としても良く、専用の通気流路を設けることとしても良い。これら独立に設けたブロアの下流からシート通気流路を分岐することとしても良い。さらに、本発明をHVACと兼用しつつ、HVACとは独立のブロア、通気流路を設け、このブロアの下流からシート通気流路を分岐することとしても良い。
(シート表面温度の評価)
車両用換気装置200を使用して、運転席シート表面の温度変化についての評価を行なった。所定の時間経過に対する温度変化の関係を図11に示す。試験は、実車を用いた風洞試験とし、ブロアの風量を300m/hr、ブロアの供給電圧を12V、ブロアの作動時間を10分として作動させた。これらの条件の下、シート換気を行なう場合(実施例1)と、シート換気を行なわない場合(比較例1)とで実施した。環境条件は、外気温度35℃、湿度70%RH、日射0.77KW/mとし、炎天下条件を再現した。この結果、図11に示すように、換気開始後、シート換気を行なわない比較例1では換気前よりもシート温度が約1℃上昇している。これに対し、シート換気を行なう実施例1では換気前よりもシート温度が約2℃低下している。以上の結果から、本発明に係る車両用換気装置によれば、通気口から車内滞留空気を吸い込み、この車内滞留空気とインパネ内部滞留空気を強制排気しつつ、車両用換気装置に取り込んだ空気の一部をシートの内部に供給し、これを車室内に吐出することで、シート温度を低減することができる。
本発明に係る車両用換気装置は、車両用の換気装置の他、室内などを簡易的に換気したい場合の換気装置などに利用することができる。
第1実施形態に係る車両用換気装置に制御手段を加えた概略図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置の第1空気流れを示す図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置の第2空気流れを示す図である。 本実施形態に係る車両用換気装置を作動させたときの車内の空気流れを示す概略図であって、(a)は通常モードの空気流れ、(b)は換気モードの空気流れを示す図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置の通気口周りの概略図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置においてエンジン停止状態において作動させる場合のフローチャートである。 第1実施形態に係る車両用換気装置においてドアロック解除時の車両用換気装置の作動を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る車両用換気装置において搭乗者が車両に近づいた時の車両用換気装置の作動を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る車両用換気装置においてドアロック時の車両用換気装置の作動を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用換気装置の空気流れを示す図であり、(a)は通常モードの空気流れ、(b)は換気モードの空気流れを示す図である。 シート表面における温度変化を示すグラフである。
符号の説明
1,インパネ
2,通気口
3,ファイヤーボード
4,換気口
5,ブロア
6,ケース
7,内外気切換箱
8,8a,8b,8c,通気流路
9,外気導入流路
10,インパネの天面
11,車内空気吸入口
12,インテークドア
13,バイパス流路
14,第2ドア
15,エバポレータ
16,フィルタユニット
17,ヒータコア
18,エアミックスドア
19,車内吹出口
20,インパネの内部空間
21,22,23,24a,24b,24c,28,29,空気流れ
30,制御手段
31,内気センサ
32,エンジン制御装置(エンジンECU)
33,第2ドアの開閉手段
34,ブロア作動手段
35,内外気切換作動手段
37,受信手段
41,フロントガラス
43,デフ吹出口
44,デフダクト
51,52,52a,52b,車内空気流れ
61,シート表面吹出口
62a,62b,62c,シート通気流路
63,第1ドア
64,消臭剤放出器
65,第1ドアの開閉手段
66,シート
67,入口
71,72,73,74,空気流れ
100,200,車両用換気装置

Claims (8)

  1. 車両のインストルメントパネルに設けた通気口と、
    車両のファイヤーボードの壁面に設けた車室内と車室外を連通する換気口と、
    車室内に滞留する空気が前記通気口から吸い込まれ、該空気が前記換気口から排気される第1空気流れを形成するブロアと、
    前記第1空気流れの一部を前記ブロアの下流で分岐して前記車両のシートの内部に導き、且つ、少なくとも搭乗者と接する前記シートの表面に設けたシート表面吹出口から前記車室内に吹き出す第2空気流れを形成するシート通気流路と、
    該シート通気流路の開閉を行なう第1ドアと、
    を備えることを特徴とする車両用換気装置。
  2. 前記換気口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、
    該内外気切換箱から車内吹出口までの空気の流路である通気流路と、
    を設け、
    且つ、前記ブロアを前記通気流路に配置し、
    前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され且つ前記外気導入流路に継合されたバイパス流路と、
    該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用換気装置。
  3. 前記第1空気流れは、
    前記車室内に滞留する空気が前記通気口から吸い込まれ、
    該通気口から前記インストルメントパネルの内部空間に吸い込まれた空気が前記車内空気吸入口に流れ、
    該車内空気吸入口に流れた空気が前記通気流路を流れ、
    該通気流路の流れの一部が前記バイパス流路を流れ、
    該バイパス流路を流れた空気が前記換気口に流れ、
    該換気口に流れた空気が前記換気口から前記車室外に排気される空気流れであり、
    且つ、前記車室内に滞留する空気は、前記第2空気流れによって前記シート表面吹出口から前記車室内に吐出された空気を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両用換気装置。
  4. 前記シート通気流路内に消臭剤放出器を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の車両用換気装置。
  5. エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、
    内気センサから車内温度情報を入力し、
    前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設け、
    該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項2、3又は4に記載の車両用換気装置。
  6. ドアロック解除の信号を入力し、
    前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設け、
    前記制御手段は、ドアロック解除の信号を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項2、3、4又は5に記載の車両用換気装置。
  7. 前記エンジン制御装置から前記エンジン作動・停止情報を入力し、
    前記内気センサから前記車内温度情報を入力し、
    前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段と、
    車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力し、該情報を前記制御手段へ出力する受信手段と、を設け、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力され、且つ、前記受信手段から前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項2、3、4、5又は6に記載の車両用換気装置。
  8. エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、
    ドアロックの信号を入力し、
    前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記消臭剤放出器の作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設け、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及びドアロックの信号を入力したときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記消臭剤放出器の作動手段へオンの信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の車両用換気装置。
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