JP3075307B2 - 車両用空気調和装置のダンパ装置 - Google Patents

車両用空気調和装置のダンパ装置

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JP3075307B2 JP03305844A JP30584491A JP3075307B2 JP 3075307 B2 JP3075307 B2 JP 3075307B2 JP 03305844 A JP03305844 A JP 03305844A JP 30584491 A JP30584491 A JP 30584491A JP 3075307 B2 JP3075307 B2 JP 3075307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気流量の調節、ある
いは切替を行う車両用空気調和装置のダンパ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】膜状部材を操作し、膜状部材の窓部と、
車室に向かう空気流が通過する開口部との連通状態を操
作する車両用空気調和装置のダンパ装置が知られてい
る。従来、開口部を形成する開口枠は、平面に形成され
ていた。このため、開口枠に案内される膜状部材も、平
面となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空気調和装置が作動
し、窓部と開口部とが連通して、開口部内に空気が流れ
る際、膜状部材がばたつく場合がある。膜状部材がばた
つくと、ばたつく膜状部材と開口枠とが干渉し、ばたつ
き音が発生し、車両乗員に不快感を与えてしまう。な
お、フィルムの剛性を上昇させたり、膜状部材にテンシ
ョンをかけることでも対処できるが、操作力が上昇する
不具合があり、採用できない。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、操作力を上昇させるこ
となく、ばたつき音を無くした車両用空気調和装置のダ
ンパ装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置のダンパ装置は、次の技術的手段を採用した。車両
用空気調和装置のダンパ装置は、車室内に向かう空気が
通過する開口部を備えた開口枠と、前記開口部と連通可
能な窓部を有する帯状の膜状部材と、この膜状部材を前
記開口枠に沿って移動させる操作機構とを具備する。そ
して、前記開口枠のうち前記開口部が形成された部分
が、前記膜状部材と当接して前記膜状部材に対して所定
の張力を与えており、更に前記開口枠は、少なくとも前
記開口部の形成された部分が、前記空気が通過する方向
に向かって膨らんで、あるいは凹んで設けられているこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の作用および発明の効果】開口枠の少なくとも開
口部の形成された部分が、空気が通過する方向に向かっ
て膨らんで、あるいは凹んで設けられることにより、開
口枠と接する膜状部材の直線部が減少する。直線部が減
少すると、膜状部材のばたつきが抑えられる。このよう
に、膜状部材のばたつきが抑えられることにより、ばた
つきによる膜状部材と開口枠との干渉が抑えられ、結果
的に、ばたつき音の発生が抑えられる。また、開口枠を
曲折して設けたのみで、膜状部材にかかるテンションの
上昇はないため、ばたつき音の発生を抑えるが、膜状部
材の操作力は上昇しない。
【0007】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置のダンパ
装置を、図に示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図5は本発明の実施例を示
すもので、図1は本体ユニットの断面図である。普通乗
用車に搭載される空気調和装置は、内外気切替箱(図示
しない)を備えた送風機(図示しない)と、本体ユニッ
ト1と、温調された空気を室内開口部へ導くための複数
のダクト(図示しない)とから構成される。
【0008】本体ユニット1は、送風機が接続される吸
入口1aを備える。また、本体ユニット1は、下流に向
かって、空気を冷却する冷却手段2、空気を加熱する加
熱手段3を備える。本体ユニット1は、加熱手段3をバ
イパスさせるバイパス通路4を備える。さらに、本体ユ
ニット1は、加熱手段3を通過した空気、およびバイパ
ス通路4を通過した空気を、各ダクトに吹き出すための
ベンチレーション吹出口5、デフロスタ吹出口6、ヒー
タ吹出口7を備える。本体ユニット1内には、加熱手段
3を通過する空気量と、バイパス通路4を通過する空気
量との割合を調節するエアミックスダンパ装置8を備え
る。また、本体ユニット1内には、各吹出口の開閉を行
い、吹き出しモードを選択するモード切替ダンパ装置9
を備える。
【0009】エアミックスダンパ装置8には、本発明が
適用されている。エアミックスダンパ装置8は、加熱手
段3を通過する空気(車室内に向かう空気)が通過する
ヒータ開口部10を備えたフィルムシール用のヒータ開
口枠11(図2参照)と、バイパス通路4を通過した空
気(車室内に向かう空気)が通過するバイパス開口部1
2を備えたフィルムシール用のバイパス開口枠13(図
3参照)とを備える。また、エアミックスダンパ装置8
は、ヒータ開口枠11のヒータ開口部10、およびバイ
パス開口枠13のバイパス開口部12と連通可能な窓部
14を有する帯状の膜状部材15を備える(図4参
照)。この膜状部材15は、例えば柔らかく、伸縮しな
い樹脂製のフィルムによって形成されている。膜状部材
15の窓部14には、膜状部材15の移動方向に延びる
連結テープ16が設けられている。この連結テープ16
は膜状部材15が移動する際、窓部14の端部が、両開
口部10、12の端に引っ掛かるのを防ぐために設けた
ものである。この連結テープ16に対応して、両開口枠
11、13には、連結テープ16を案内する格子17が
設けられている。一方、膜状部材15は、操作機構18
によって、ヒータ開口枠11およびバイパス開口枠13
に沿って移動操作される。本実施例の操作機構18は、
モータ(図示しない)によって膜状部材15を移動操作
するもので、膜状部材15の一端がモータによって直接
駆動される第1シャフト19に巻き取られ、膜状部材1
5の他端がベルトを介してモータによって駆動される第
2シャフト20に巻き取られている。そして、膜状部材
15は、第1シャフト19、中間シャフト21、ヒータ
開口枠11、バイパス開口枠13、および第2シャフト
20に亘って張られている。なお、第1シャフト19と
第2シャフト20との間は、離されており、加熱手段3
およびバイパス開口部12を通過した空気が、各吹出口
に流れるように設けられている。膜状部材15を駆動す
るモータは、図示しない制御装置によって通電制御さ
れ、モータが回転することにより、膜状部材15が両開
口枠11、13に沿って移動する。すると、膜状部材1
5の窓部14と、両開口部10、12との開口割合が変
化し、加熱手段3を通過する空気量と、バイパス通路4
を通過する空気量との割合が変化する。
【0010】ヒータ開口枠11は、図2に示すように、
ヒータ開口部10を流れる空気の通過方向へ向かって膨
らんで形成されている。つまり、ヒータ開口枠11は、
空気流に向かう略凸形に設けられている。このように、
ヒータ開口枠11を、格子17とともに凸形に曲折する
ことにより、ヒータ開口枠11によって案内される膜状
部材15の直線部が短くなる。ここで、膜状部材15の
直線部の長さと、空気調和装置を作動させた際に発生す
る膜状部材15のばたつきとの関係を、図5および図6
を用いて説明する。なお、ここで説明する空気調和装置
は、最大風量が600m3 /分程度の普通乗用車に搭載
されるものである。図5に示すように、膜状部材15の
支持部22の間隔を変化させ、膜状部材15の直線部の
長さを変化させた際の、膜状部材15のばたつきによる
振幅を図6に示す。そして、このデータに示すように、
支持部22の間隔が55mmを越えると、ばたつきによ
る振幅が、0.5 mmを越える。膜状部材15が開口枠に
接した状態で、膜状部材15のばたつきの振幅が0.5 m
mを越えると、ばたつき音として、車両乗員に知覚され
る。この結果、支持部22の間隔、つまり膜状部材15
の直線部の長さを55mm以下に抑えることにより、ば
たつき音の発生を無くすことができる。ここで、ヒータ
開口部10の端と端との長さが例えば150mmの場
合、直線部の長さを55mm以下に抑えるには、端と端
との間に2か所以上の曲折部(支持部)が必要となる。
そして、本実施例では、曲折部を2つ備え、ヒータ開口
部10の端から曲折部分までの長さ、曲折部分と曲折部
分との長さは、55mm以下に設けられている。なお、
ヒータ開口枠11の曲折部で、格子17と垂直方向に延
びるように設けた補助格子23は、連結テープ16が格
子17より脱落するのを防ぎ、連結テープ16が伸びる
等の不具合を防ぐためのものである。
【0011】バイパス開口枠13も、バイパス開口枠1
3の格子17とともに、図3に示すように、バイパス開
口部12を流れる空気の通過方向に向かって膨らんで設
けられている。バイパス開口部12の端と端との長さが
例えば95mmの場合、直線部の長さを55mm以下に
抑えるには、端と端との間に1か所以上の曲折部(支持
部)が必要となる。そして、本実施例では、曲折部を1
つ備え、バイパス開口部12の端から曲折部分までの長
さが50mm以下に設けられている。
【0012】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。空気調和装置が作動すると、送風機
により吸引された空気が冷却手段2を通過する。冷却手
段2を通過した空気は、エアミックスダンパ装置8の設
定状態に応じて、加熱手段3あるいはバイパス通路4を
通過して温度調節され、モード切替ダンパ装置9によっ
て選択される吹出口よりダクトを介して車室内に吹き出
される。
【0013】膜状部材15の窓部14が、ヒータ開口枠
11のヒータ開口部10と連通する状態では、窓部14
とヒータ開口部10との連通部分を空気が通り、加熱手
段3を通過する。ヒータ開口部10を空気が通過する際
に、空気流によって窓部14周囲の膜状部材15や、連
結テープ16が振動するように作用する。しかるに、格
子17を含むヒータ開口枠11が、空気流に向かって凸
形となるように2か所で曲折して設けられ、ヒータ開口
部10の端と端の間において、膜状部材15と接するヒ
ータ開口枠11の直線部が55mm以下に設けられてい
るため、膜状部材15の振幅が0.5 mm以下に抑えられ
る。この結果、ヒータ開口部10を空気が通過しても、
膜状部材15とヒータ格子17およびヒータ開口枠11
との干渉によるばたつき音が抑えられ、ばたつき音は、
車両乗員に聞こえない。
【0014】同様に、膜状部材15の窓部14が、バイ
パス開口枠13のバイパス開口部12と連通する状態で
は、窓部14とバイパス開口部12との連通部分を空気
が通る。バイパス開口部12を空気が通過する際に、空
気流によって窓部14周囲の膜状部材15や、連結テー
プ16が振動するように作用する。しかるに、格子17
を含むバイパス開口枠13が、空気流に向かって凸形と
なるように1か所で曲折して設けられ、バイパス開口部
12の端と端の間において、膜状部材15と接するバイ
パス開口枠13の直線部が55mm以下に設けられ、膜
状部材15の振幅が0.5 mm以下に抑えられる。この結
果、バイパス開口部12を空気が通過しても、膜状部材
15とバイパス格子17およびバイパス開口枠13との
干渉によるばたつき音が抑えられ、ばたつき音は、車両
乗員に聞こえない。
【0015】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、膜状部材15とヒータ格子17、お
よび膜状部材15とバイパス格子17との干渉によるば
たつき音の発生が無いため、空気調和装置の騒音を小さ
くできる。また、ヒータ開口枠11とバイパス開口枠1
3を曲折して設けたのみで、膜状部材15にかかるテン
ションの上昇はないため、膜状部材15の操作力は上昇
しない。
【0016】〔変形例〕 本実施例では、開口枠を空気の通過方向に向かって凸形
に膨らませて形成した例を示したが、空気の通過方向
向かって凹形に凹ませて形成しても良い。エアミックス
ダンパ装置に本発明を適用した例を示したが、モード切
替ダンパ装置など、膜状部材を使用した他のダンパ装置
に適用しても良い。上記の実施例に示した数値は、本実
施例に限定されるものでは無く、使用されるダンパ装置
の使用条件に応じて、適宜変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本体ユニットの断面図である。
【図2】ヒータ開口枠の斜視図である。
【図3】バイパス開口枠の斜視図である。
【図4】膜状部材の支持状態を表す膜状部材の平面図で
ある。
【図5】膜状部材の支持状態を表す膜状部材の側面図で
ある。
【図6】膜状部材の支持部の間隔とばたつきの振幅との
関係を表すグラフである。
【符号の説明】
8 エアミックスダンパ装置 10 ヒータ開口部 11 ヒータ開口枠 12 バイパス開口部 13 バイパス開口枠 14 窓部 15 膜状部材 18 操作機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−186415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に向かう空気が通過する開口部を備
    えた開口枠と、 前記開口部と連通可能な窓部を有する帯状の膜状部材
    と、 この膜状部材を前記開口枠に沿って移動させる操作機構
    とを具備する車両用空気調和装置のダンパ装置におい
    て、前記開口枠のうち前記開口部が形成された部分が、前記
    膜状部材と当接して前記膜状部材に対して所定の張力を
    与えており、 更に 前記開口枠は、少なくとも前記開口部の形成された
    部分が、前記空気が通過する方向に向かって膨らんで、
    あるいは凹んで設けられていることを特徴とする車両用
    空気調和装置のダンパ装置。
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