JP2001340167A - ベッド - Google Patents

ベッド

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JP2001340167A
JP2001340167A JP2000168623A JP2000168623A JP2001340167A JP 2001340167 A JP2001340167 A JP 2001340167A JP 2000168623 A JP2000168623 A JP 2000168623A JP 2000168623 A JP2000168623 A JP 2000168623A JP 2001340167 A JP2001340167 A JP 2001340167A
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leg
bed
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arm
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JP2000168623A
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English (en)
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Tetsuo Furuya
哲男 古谷
Hiroaki Imataka
広晃 今高
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】的確な動作の確保を通じて信頼性を高め、目
的、用途に応じた機能の切換えもできるようにしたベッ
ドを提供する。 【解決手段】ベッド本体1が、頭部側本体フレーム1A
及び脚部側本体フレーム1Bを備え、頭部側本体フレー
ム1Aに背ボトム2が、また脚部側本体フレーム1Bに
脚ボトム3が、それぞれ動作可能に付帯され、それら両
ボトム2、3が連動機構6を介して連動可能に接続され
ているものにおいて、連動機構6の一部に、選択的に両
ボトム2、3の連動状態を解除する切換機構7を設ける
こととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護用等として特
に好適に利用可能なベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自力で起き上がれない人やそ
の介護者を支援するために、本体フレームに起倒可能に
背ボトムを設け、この背ボトムを起立させることによっ
て寝ている人の上半身を起こし、食事を採ること等がで
きるようにしたベッドが開発されている。
【0003】しかしながら、例えば背ボトムを起立させ
る過程で、脚ボトムが水平姿勢のままであると、ベッド
に寝ている人の体が滑り台を滑るようにして脚方向にず
れてしまう。
【0004】そこで、このずれを防止するために、この
種のベッドには、頭部側本体フレームに背ボトムを起倒
可能に設けるだけでなく、脚部側本体フレームにも脚ボ
トムを起倒可能に設け、これら両ボトムを連動駆動する
ことによって、背ボトムが起立動作を行うときに同時に
脚ボトムも寝ている人の膝を持ち上げる位置に移動でき
るようにしたものが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を採用するにあたって、各々のボトムを別個の
アクチュエータによって駆動するようにすると、誤操作
により、各々のボトムが勝手な動きをしたときに、利用
者に予期しない姿勢をとらせる恐れがあり、またアクチ
ュエータを個々に設けることによって構造の複雑化、重
量増加及びコスト高を招くという問題もある。また、常
時連動状態とすると、種々の姿勢がとれなくなるため、
目的、用途に応じた使い分けができれば望ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために、本発明は、両ボトムを機構的に関連づけて連動
可能とし、その際に連動させるか否を利用者の選択に委
ねさせることができるようにしたベッドを実現しようと
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】そのために、本発明のベッドは、
ベッド本体が、頭部側本体フレーム及び脚部側本体フレ
ームを備え、頭部側本体フレームに背ボトムが、また脚
部側本体フレームに脚ボトムが、それぞれ動作可能に付
帯されて、それら両ボトムが連動機構を介して連動可能
に接続されているものにおいて、前記連動機構の一部
に、選択的に両ボトムの連動状態を解除する切換機構を
設けたものである。
【0008】このような構成のものであれば、背ボトム
と脚ボトムが連動機構を介して機械的に連結されるた
め、制御を的確なものにして誤動作や誤操作の恐れを有
効に低減することができる。しかも、切換機構の切換え
次第で両ボトムの連動状態が切換えられるため、背ボト
ムのみを起こすようなこともでき、本発明のベッドの目
的、用途に応じた使い分けも有効に行うことが可能とな
る。
【0009】切換機構の具体的な実施の態様としては、
回転軸部と、この回転軸部に基端を選択的に係わり合わ
せて同期回転可能な回転アームとを具備し、回転軸部の
回転動作若しくは回転アームの回転動作の一方と背ボト
ムとを連動させ、他方と脚ボトムとを連動させ得るよう
にしているものが挙げられる。
【0010】回転軸部と回転アームを簡単に断接可能と
するためには、回転軸部が、回転中心から変位した部位
に該回転軸部に平行なピンを備え、このピンを回転アー
ムに選択的に係わり合わせるようにしていることが好ま
しい。
【0011】より具体的な実施の態様としては、ピン
が、外周の一部にスリットを有するとともに、回転アー
ムが基端外周に前記ピンの一部を受け入れ得る凹みを有
するものであり、ピンがスリットのない部分を回転アー
ムの凹み内に位置づけたときは実質的にピンと凹みを係
わり合わせ、ピンがスリットの部分を回転アームの凹み
内に位置づけたときはそのスリット内において回転アー
ムの基端外周が開放されるようにしているものが挙げら
れる。
【0012】両ボトム間の断接切換を容易にするために
は、ピンのスリット位相を変えるための操作ハンドルを
具備していることが好適である。
【0013】本発明を適用するに相応しいベッドの形態
としては、脚ボトムが背ボトムが倒伏位置から起立位置
に移行する間に倒れ位置から一旦持ち上がった後再度倒
れ位置に向かう上下動作を行うものであり、回転軸部に
設けた回転部材の鉛直姿勢を越えた前傾、後傾動作と脚
ボトムの上下動作とが連動し、回転アームに接続したリ
ンク部材の進退動作と背ボトムの起倒動作とが連動する
ように構成されているものを挙げることができる。
【0014】このベッドを駆動するアクチュエータは、
切換機構により背ボトムと脚ボトムの連動を解除した際
に背ボトムのみを駆動し得る位置に設けておくことが好
適である。
【0015】各種機構部品とのバランスを考慮した場
合、アクチュエータを、脚部側本体フレームに設けてお
くことが好ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0017】図1及び図2に示す本実施例のベッドは、
介護用のもので、ベッド本体1を、長手方向の中央部を
境にして頭部側本体フレーム1Aと脚部側本体フレーム
1Bとに分離可能に構成し、それら本体フレーム1A、
1B間を接続することによって展開状態とし、本体フレ
ーム1A、1B同士を図2に示すように分離し、背合わ
せに立て掛けて重ね合わせることによって収納状態とし
得るようにしたものである。
【0018】各本体フレーム1A、1Bは、図1〜図3
に示すように、対をなす縦フレーム部11と横フレーム
部12、13とを平面視枠体状をなすように組み合わせ
て構成したものである。脚部側本体フレーム1Bには、
下向きに開口する切欠状の凹部14aを有するブラケッ
ト14が頭部側本体フレーム1Aに向けて突出させて設
けてあり、対する頭部側本体フレーム1Aには、このブ
ラケット14の凹部14aを掛け止めることのできる凸
部たるピン15が側方に向けて水平に突出させて設けて
ある。そして、両本体フレーム1A、1B同士を図3に
示す如く山折りとなるように突き合わせた状態で、前記
ピン15に上方からブラケット14の凹部14aを係わ
り合わせ、その状態で両本体フレーム1A、1Bを図4
に示すほぼ水平位置にまで降下させることによって、脚
部側本体フレーム1Bのブラケット14の上面14bを
頭部側本体フレーム1Aの横フレーム部12の下面12
aに衝き当てさせ、それ以上の降下を防止して両本体フ
レーム1A、1B間の水平連結姿勢を維持するようにし
ている。
【0019】ところで、図1及び図5に示すように、各
本体フレーム1A、1Bの横フレーム12にはそれぞれ
互いに衝き合う位置の近傍に前記横フレーム部12のカ
バーとしての役割を担う腰ボトム15が固定して設けて
あり、その腰ボトム15の隣接位置に、それぞれ背ボト
ム2或いは脚ボトム3を起倒可能に取り付けている。
【0020】背ボトム2は、枠体状をなすボトム本体2
1の上に板状の床材22を配置して構成されるもので、
反持ち上げ端21a側の端部付近から図5に示すように
ブラケット23を介して迫り出した位置に第1移動点a
を設定するとともに、この第1移動点aよりも持ち上げ
端21b側へ偏位した位置に第2移動点bを設定してい
る。頭部側本体フレーム1Aには、脚部側本体フレーム
1Bとの衝き合わせ端近傍に下向きの突出部16が設け
てあり、第1移動点aと突出部16との間は第1リンク4
1を介して接続され、第2移動点bと頭部側本体フレー
ム1Aの反衝き合わせ端21bの近傍位置との間は第2
リンク42を介して接続されている。そして、前記第1
リンク41を取付軸c回りに回転させて第1移動点aを
持ち上げ端21bに向かって移動させ、また第2リンク
42を取付軸d回りに回転させて第2移動点bをほぼ上
方へ移動させることによって、背ボトム2を図5→図6→
図7のように次第に脚ボトム3から遠ざけつつ起立させ
得るようにしている。
【0021】一方、脚ボトム3は、図1及び図5に示す
ように、膝付近で互いに軸e回りに連結された膝上ボト
ム3A及び膝下ボトム3Bからなる。これら膝上、膝下
ボトム3A、3Bは何れも、枠体状をなすボトム本体3
1の上に板状の床材32を配置して構成されるもので、
図5及び図7に示す倒れ位置で膝上、膝下ボトム3A、
3Bがほぼ面一となり、図6に示す持ち上がり時に膝上
ボトム3Aが反連結端3a1側を取り付けられている取
付軸f回りに回転し、これに伴い膝下ボトム3Bが反連
結端3b1側を前記膝上ボトム3Aの支点である取付軸
fに近づく方向へ移動させて、全体として次第に山折り
状態に変形するように構成されている。
【0022】そして、両ボトム2、3間を連動させる連
動機構6を設け、この連動機構6をアクチュエータ5に
よって駆動するとともに、その連動機構6の連動状態を
選択的に解除する切換機構7を設けている。
【0023】連動機構6は、脚ボトム3を押し上げ得る
位置に配置される回転部材51と、この回転部材51の
回転動作に連動して同一軸心51c回りに回転する回転
アーム50と、この回転アーム50の回転端50aと背
ボトム2との間を連動可能に接続するリンク部材61と
を具備してなる。回転部材51は、前記水平軸51c回
りに脚部側本体フレーム1Bに取り付けられたアーム状
のもので、直立姿勢を越えて前傾、後傾し得る動作領域
を与えられており、その回転端51a側をローラ51r
等を介して膝上ボトム3Aの下面を押し上げ得る位置に
配置している。回転アーム50は、後述する切換機構7
が接続状態にあるときに前記回転部材51と同期して同
一軸心51c回りに回転するものである。リンク部材6
1は、一端61aを回転アーム50の回転端50aに接
続され他端61bを前記第1リンク41の回転端41a
に接続した平板状のもので、回転アーム50の軸51c
回りの揺動動作と第1リンク41の回転動作とを進退し
ながら連動させ得るものである。なお、リンク部材61
の他端61bと第1リンク41の回転端41aとの間
は、該リンク部材61の他端61b側に設けた長手方向
の長孔61cと、記述した第1リンク41を背ボトム2
に取り付けている第1移動点a上の軸(図示せず)との
凹凸の係わり合いによって連結している。すなわち、こ
の長孔61cと第1移動点aの軸とは、背ボトム2に上
向き荷重が作用したときに第1リンク41がリンク部材
61に対し相対移動して背ボトム2の持ち上げ方向への
移動を許容する開放部を構成している。
【0024】また、アクチュエータ52は、基端を脚部
側本体フレーム1Bの腰ボトム15付近から垂下させて設
けたブラケット17に水平軸52a1を介して取り付け
られたアクチュエータ本体52aと、このアクチュエー
タ本体52aに駆動されて伸縮するロッド52bとを具
備しているもので、このロッド52bの先端52b1を
前記回転アーム50の回転端50aに取り付けている。
【0025】すなわち、アクチュエータ52のロッド5
2bが縮退し、リンク部材6が図中右方向へ移動すると
きは、図5→図6→図7に示すように、回転部材51が
頭部側を前としたときに前傾姿勢から直立姿勢を越えて
後傾姿勢にまで移動し、この結果、脚ボトム3に倒れ位
置から一旦山形に持ち上がった後再度倒れ位置に向かう
上下動作を与えるとともに、第1リンク41が図中時計
回りに回転して背ボトム2を倒伏位置から次第に脚ボト
ム3から離れつつ起立位置に向かう動作を与えるように
なっている。逆に、ロッド52bが伸長したときは、図
7→図6→図5に示すように上記とは逆の動作を与える
ようになっている。つまり、背ボトム2が水平位置から
起立位置の間(図6の位置)にあるときに脚ボトム3の
山が最高位に達するように設定してある。
【0026】さらに、切換機構7は、図9及び図10に示
すように、前記軸心51c上において回転部材51を一
体に取り付けて設けた回転軸部71と、この回転軸部7
1に基端を選択的に係わり合わせて同期回転する前記回
転アーム50とを具備している。
【0027】回転軸部71には、所定間隔を隔てて対向
する一対の円盤72、73が一体回転可能に取り付けら
れ、これらの円盤72、73間には、軸心51cから変
位した位置において該軸心51cと平行にピン74が架
け渡して設けてある。このピン74には、外周の一部
(半円弧部分)にスリット74aが形成されており、円
盤72を貫通した一端74bにアーム75が取り付けら
れ、このアーム75はバネ76によって一回転方向に押
し付けられているとともに、円盤73を貫通した他端7
4cに前記バネ76に抗してこのピン74を逆方向に回
転させる操作ハンドル77が設けてある。一方、回転ア
ーム50には、基端外周に前記ピン74のほぼ半周部分
を受け入れ得る凹み50bが設けてある。そして、ピン
74がアーム75に駆動されてスリット74aのない部
分を回転アーム50の凹み50b内に位置づけたときは
実質的にピン74と凹み50bを係わり合わせ、これに
より回転アーム50と回転軸部71との一体的な回転状
態を保持するとともに、ピン74が操作ハンドル77に
より駆動されてスリット74aの部分を回転アーム50
の凹み50b内に位置づけたときは、そのスリット74
a内において回転アーム50の基端外周が開放され、回
転アーム50の単独の回転を許容するとともに、回転ア
ーム50が一定量回転した後は凹部50bがスリット7
4aから脱出して、操作ハンドル77の操作力を解除し
てもピン74が戻らないようになっている。
【0028】以上のようにして、本実施例のベッドは、
背ボトム2と脚ボトム3が連動機構6を介して機械的に
連結しているため、制御を的確なものにして誤動作や誤
操作の恐れを有効に低減することができる。しかも、切
換機構7の切換え次第で両ボトム2、3の連動状態をO
N−OFF切換できるようにしており、OFF状態では背ボト
ム2のみがアクチュエータ5によって駆動されるため、
図8に示すような背ボトム2のみを起こす態様も可能で
あり、利用者にこのベッドの有する機能の使い分けを容
易に行わせることができる。
【0029】具体的には、切換機構7を、回転軸部71
と、この回転軸部71に基端を選択的に係わり合わせて
同期回転可能な回転アーム50とから構成しているだけ
であるため、少ない部品点数で構成できて、連動機構6
の動力伝達経路上にコンパクトに組み込むことが可能と
なる。
【0030】特に、回転軸部71が、回転中心から変位
した部位に該回転軸部71に平行なピン74を備え、こ
のピン74を回転アーム50に選択的に係わり合わせる
ようにしているだけであるため、回転軸部71と回転ア
ーム50との断接切換構造を簡素に実現することができ
る。
【0031】より具体的な実施の態様としては、ピン7
4が、外周の一部にスリット74aを有するとともに、
回転アーム50が基端外周に前記ピン74の一部を受け
入れ得る凹み50bを有するものであり、ピン74がス
リット74aのない部分を回転アーム50の凹み50b
内に位置づけたときは実質的にピン74と凹み50bを
係わり合わせ、ピン74がスリット74aの部分を回転
アーム50の凹み50b内に位置づけたときはそのスリ
ット74a内において回転アーム50の基端外周が開放
されるようにしているため、簡素な構造を損なわずに確
実な切換機能を実現することができる。
【0032】特に、前記ピン74のスリット位相を操作
ハンドル77によって変更できるようにしているため、
ベッドの利用者にも簡単に操作でき、切換機能を十分に
活用させることが容易となる。
【0033】とりわけ、本実施例のベッドは、回転部材
51の回転動作に連動して脚ボトム3が上下動作し、リ
ンク部材61の進退動作に連動して背ボトム2が起倒動
作を行うものであるため、上記の切換機構7は、回転軸
部71を円盤72、73やピン74を付帯させた状態で
回転部材51の軸心51c上に位置づけるだけで組み付
けることができ、このタイプのベッドに特に適用し易い
ものとなる。
【0034】さらに、このベッドを駆動するアクチュエ
ータ5は、切換機構7をOFFにして背ボトム2と脚ボ
トム3との連動を解除した際に、図8に示すように背ボ
トム2のみを駆動し得る位置に設けられているため、背
脚連動状態と、背ボトム2のみの駆動状態とを切り換え
ることを必要とする用途に有用となる。
【0035】加えて、この実施例のものは、腹部の圧迫
を避けるために背ボトム2に反脚ボトム側に遠ざけなが
ら起立させる動作を与えており、そのためにリンク4
1、42などが頭部側本体フレーム1Aに組み込まれて
構成されているが、駆動手段5を脚部側本体フレーム1
Bに設けているので、頭部側本体フレーム1Aとの間で
機構部品の分散化、ひいては構造の平易化、重量の分散
化、構造体としての安定化を的確に図ることが可能とな
る。
【0036】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではない。例えば、図11に
示すものは、一対のリンク要素101、102がくの字
型に連結されて、上リンク要素101の端部を膝上ボト
ム3Aに回転可能に取り付け、下リンク要素102の端
部を軸心Z回りに脚部側本体フレーム1Bに回転可能に
取り付けて、第1リンク41が時計回りに回転して背ボ
トム2が起立するまでの間に回転アーム50が同じく時
計回りに回転してリンク要素101、102がくの字状
態から逆くの字状態に反転するようにし、その反転動作
に伴って脚ボトム3に上下動作を与え得るようにしたも
のである。そして、上記実施例で取り上げた切換機構7
は、脚ボトム3の上下動作と共に回転する部位に回転軸
部71を設定して、回転アーム50の端部50aと背ボ
トム2側とをリンク部材61で接続すれば構成できるの
で、この変形例においては前記下リンク要素102の端
部に回転軸部71を一体回転可能に位置づければ容易に
構成することができる。この場合、回転アーム50の端
部50aは上方に位置し、操作レバー77は下方に位置
し、リンク部材61は前記アーム端部50aと第1リン
ク41の回転中心から背ボトム2側へ変位した部位mと
の間を接続している。なお、例えば操作レバー77を上
方に位置させたければ、同図において背ボトム2の倒伏
位置でリンク要素101、102が逆くの字状態にある
ようにして、回転アーム50の端部50aを下方に位置
づけ、第1リンク41の時計回りの回転に伴って回転ア
ーム50が反時計回りに回転するようにリンク部材61
を架け渡しても同様の機能が備わることとなる。
【0037】或いは、図12に示すように、リンク要素1
01、102は図11と同じ状態で、回転アーム50の端
部50aを下方に位置づけ、このアーム端部50aと第
1リンク41の回転中心から背ボトム2とは反対側へ変
位した部位nとの間をリンク部材61によって接続し、
第1リンク41の時計回りの回転と回転アーム50の時
計回りの回転とが同期するようにリンク部材61を架け
渡してもよい。勿論、この図においても、操作レバー7
7と回転アーム端部50aとの位置関係を反転させるに
は、背ボトム2が倒伏位置にあるときにリンク要素10
1,102が逆くの字状態にあるようにして、第1リン
ク41と回転アーム50とが相互に逆方向へ回転するよ
うにリンク部材61を架け渡せばよい。
【0038】さらに、回転アームの外周位の複数箇所に
凹部を設け、各凹部の対応位置にそれぞれピンを配置し
て、それらのピンをギヤ等により同期させて凹部に対し
出し入れさせることにより同期力を高めるなど、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を奏する。
【0040】すなわち、本発明のベッドは、背ボトムと
脚ボトムを機構的に連動させ、その連動を切換機構によ
ってON−OFFし得るようにしたものである。このた
め、各々のボトムを個別に制御する場合に比べて、制御
を的確なものにし、誤動作や誤操作の恐れを有効に低減
して信頼性を向上させることができる。しかも、背脚連
動の機能に加えて、背ボトムのみ駆動し得る機能や、脚
ボトムのみ駆動し得る機能を併せて付与することができ
るので、目的、用途に応じた使い勝手の便を有効に向上
させることが可能となる。
【0041】切換機構を、回転軸部及びこの回転軸部に
選択的に係わり合う回転アームとから構成すれば、少な
い部品点数で構成して連動機構中にコンパクトに組み込
むことが可能となる。
【0042】回転軸部がピンを備えるものであり、この
ピンを回転アームに選択的に係わり合わせるようにすれ
ば、回転軸部と回転アームとの断接切換構造を簡素に実
現することができる。
【0043】前記ピンがスリットを有するものであり、
回転アームが凹みを有するものであって、これらの係わ
り合いによって連動状態の断接切換を行うようなもので
あれば、簡素な構造を損なわずに確実な切換機能を付与
することができる。
【0044】特に、前記ピンのスリット位相を操作ハン
ドルによって変更できるようにしておけば、ベッドの利
用者に切換機能を十分活用させることができる。
【0045】本発明は、以上のような切換機構であるた
め、回転部材の回転動作に連動して脚ボトムが上下動作
し、リンク部材の進退動作に連動して背ボトムが起倒動
作を行うタイプのベッドに組み込みやすく、極め有用な
ものとなり得る。
【0046】さらに、このベッドを駆動するアクチュエ
ータが、切換機構をOFFにした状態で背ボトムのみを
駆動し得る位置に設けてあれば、背脚連動状態と、背の
みの駆動状態とを切り換える必要がある一般的用途に極
めて有用となる。
【0047】加えて、アクチュエータを脚部側本体フレ
ームに設けておけば、頭部側本体フレームとの間で機構
部品の分散化、ひいては構造の平易化、重量の分散化、
構造体としての安定化を的確に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部省略して示す斜視図。
【図2】同実施例の分解斜視図。
【図3】同実施例の模式的な側断面図。
【図4】図4に対応した作用説明図。
【図5】同実施例の縦断面図。
【図6】図5に対応させてベッドの機能を示す作用説明
図。
【図7】図5に対応させてベッドの機能を示す作用説明
図。
【図8】図5に対応させてベッドの機能を示す作用説明
図。
【図9】同実施例の切換機構を示す斜視図。
【図10】図9の分解斜視図。
【図11】同実施例の変形例を示す図。
【図12】同実施例の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…ベッド本体 1A…頭部側本体フレーム 1B…脚部側本体フレーム 2…背ボトム 3…脚ボトム 5…アクチュエータ 6…連動機構 7…切換機構 50…回転アーム 50b…凹み 71…回転軸部 74…ピン 74a…スリット 77…操作ハンドル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド本体が、頭部側本体フレーム及び脚
    部側本体フレームを備え、頭部側本体フレームに背ボト
    ムが、また脚部側本体フレームに脚ボトムが、それぞれ
    動作可能に付帯されて、それら両ボトムが連動機構を介
    して連動可能に接続されているものであって、 前記連動機構の一部に、選択的に両ボトムの連動状態を
    解除する切換機構を設けたことを特徴とするベッド。
  2. 【請求項2】切換機構が、回転軸部と、この回転軸部に
    基端を選択的に係わり合わせて同期回転可能な回転アー
    ムとを具備しており、回転軸部の回転動作若しくは回転
    アームの回転動作の一方と背ボトムとを連動させ、他方
    と脚ボトムとを連動させ得るようにしていることを特徴
    とする請求項1記載のベッド。
  3. 【請求項3】回転軸部が、回転中心から変位した部位に
    該回転軸部に平行なピンを備え、このピンを回転アーム
    に選択的に係わり合わせるようにしていることを特徴と
    する請求項2記載のベッド。
  4. 【請求項4】ピンが、外周の一部にスリットを有すると
    ともに、回転アームが基端外周に前記ピンの一部を受け
    入れ得る凹みを有するものであり、ピンがスリットのな
    い部分を回転アームの凹み内に位置づけたときは実質的
    にピンと凹みを係わり合わせ、ピンがスリットの部分を
    回転アームの凹み内に位置づけたときはそのスリット内
    において回転アームの基端外周が開放されるようにした
    ことを特徴とする請求項3記載のベッド。
  5. 【請求項5】ピンのスリット位相を変えるための操作ハ
    ンドルを具備していることを特徴とする請求項4記載の
    ベッド。
  6. 【請求項6】脚ボトムは、背ボトムが倒伏位置から起立
    位置に移行する間に倒れ位置から一旦持ち上がった後再
    度倒れ位置に向かう上下動作を行うものであり、回転軸
    部に設けた回転部材の鉛直姿勢を越えた前傾、後傾動作
    と脚ボトムの上下動作とを連動させ、回転アームに接続
    したリンク部材の進退動作と背ボトムの起倒動作とを連
    動させるようにしていることを特徴とする請求項2、
    3、4又は5記載のベッド。
  7. 【請求項7】切換機構により背ボトムと脚ボトムの連動
    を解除した際に、背ボトムのみを駆動し得る位置にアク
    チュエータが設けてあることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6記載のベッド。
  8. 【請求項8】アクチュエータが、脚部側本体フレームに
    設けてあることを特徴とする請求項7記載のベッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104466A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Aisin Seiki Co Ltd リクライニングベッド
JP2011244987A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Aisin Seiki Co Ltd ベッド背上げ装置
JP2014223185A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 パラマウントベッド株式会社 ベッド装置の連動部材

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