JP2001340152A - 脚端具取付構造 - Google Patents
脚端具取付構造Info
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Abstract
具を、強固にかつ簡単に取り付けることができるととも
に、製造が容易で、脚端具ががたつくことがないように
した脚端具取付構造を提供する。 【解決手段】 家具等の脚1における開口する下端に、
受部材2の嵌合部3を嵌合し、この受部材2に、脚端具
15を取り付けるようにし、受部材2の嵌合部3を放射
状に複数に分割して、各分割体2A、2Bが外方に向か
って弾性撓曲しうるようにするとともに、嵌合部3の内
部とその下方とに、上方に向かって拡開する凹孔8と、
凹孔8から受部材2の下端に至る通孔10とを設け、か
つ凹孔8内に、上方に向かって拡開する楔部材12を配
設し、楔部材12と脚端具15とを、通孔10へ挿通し
た脚端具支持用のボルト18をもって締着する。
Description
ネット、書棚、その他の家具、または建築物や屋外装置
等(以下家具等という)における脚や支柱(以下支柱を含
めて脚という)の下端部に、高さ調節用のアジャスタや
キャスタなどの脚端具を取り付ける構造に関する。
えば特開平6−245832号公報に開示されているよ
うなものがある。
では、角筒状の脚の内面に、ストッパ部となる突部や段
部等を設け、その下端より、2分割したナット部材を、
そのねじ孔形成部分でアジャスタの雄ねじ部を挟むよう
にして、互いに閉じ合わせた状態で押し込み、ナット部
材の外周部に設けた爪を上記突部に係合させることによ
り、ナット部材を脚より抜け止めしている。
従来の構造では、僅かな厚みしかない脚の内面に突部や
段部を設けなければならず、その加工が面倒であるとと
もに、荷重がかかる脚の下部の強度の低下を招き、かつ
脚内において、ナット部材ががたつくおそれがある。
な問題点に鑑み、脚の端部に何らの加工を施すことな
く、脚端具を、強固にかつ簡単に取り付けることができ
るとともに、製造が容易で、脚端具ががたつくことがな
いようにした脚端具取付構造を提供することを目的とし
ている。
題は、次のようにして解決される。 (1) 家具等の脚における開口する下端に、受部材の嵌
合部を嵌合し、この受部材に、脚端具を取り付けるよう
にした脚端具取付構造において、前記受部材の嵌合部を
放射状に複数に分割して、各分割片が外方に向かって弾
性撓曲しうるようにするとともに、前記嵌合部の内部と
その下方とに、上方に向かって拡開する凹孔と、該凹孔
から受部材の下端に至る通孔とを設け、かつ前記凹孔内
に、上方に向かって拡開する楔部材を配設し、該楔部材
と脚端具とを、前記通孔へ挿通した脚端具支持用のボル
トをもって締着する。
を、放射状に複数に分割し、各分割体の互いに対向する
面のいずれか一方に位置決め用の突起を、かつ他方に前
記突起と補形をなす凹部を設ける。
部材にねじ孔を設け、脚端具の上端を受部材の下面に当
接し、かつ脚端具より上方に延出するボルトを前記ねじ
孔に螺合することにより、楔部材と脚端具とを締着す
る。
部材と通孔とを貫通するボルトの上端における頭部を、
楔部材の上端面に当接させ、かつ前記ボルトの雄ねじ部
に螺合するナットを、受部材の下面に当接させて、前記
ボルトにより楔部材と脚端具とを締着し、かつ前記ナッ
トより下方に延出するボルトの雄ねじ部に、脚端具を螺
合する。
て、受部材における嵌合部の上端部に、内方に向かって
延出し、かつ楔部材が凹孔から抜け出すのを阻止する内
向き延出片を設ける。
属する(5)のいずれかにおいて、脚端具を、キャスタと
する。
属する(5)のいずれかにおいて、脚端具を、脚の高さ調
節用のアジャスタとする。
を、図1及び図2を参照して説明する。
開口する円筒形をなしている。脚(1)の下端の開口部に
は、合成樹脂材料により成形された受部材(2)における
円筒状の嵌合部(3)が、その下端に設けた拡径鍔(4)が
脚(1)の下端面に当接するようにして嵌合されている。
心線を含む垂直の分割面により分割体(2A)(2B)に2分割
され、各分割体(2A)(2B)の接合面の下部一側には、位置
決め用の円形の突起(5)が、同じく他側には、突起(5)
と補形をなす凹部(6)が設けられている。
亘って、分割面の中心から分割面と直交する方向のスリ
ット(7)が切設され、各分割体(2A)(2B)は、スリット
(7)の存在により、外方に向かって弾性撓曲することが
できる。
し、かつ稜線が分割面及びスリット(7)と一致する倒立
截頭四角錐形の凹孔(8)となっている。
(7)により径方向に分割され、これにより、嵌合部(3)
の端部には、内方に向かって延出し、かつ後述する楔部
材(12)が凹部(8)から抜け出すのを阻止する内向き延出
片が形成されている。
中央には、上下に並ぶ通孔(10)と拡径孔(11)とが設けら
れている。
もって傾斜し、かつ下端面を凹孔(8)の底壁(8a)よりや
や大とした倒立截頭四角錐形の楔部材(12)が嵌合されて
いる。
ルト(22)の頭部(22a)(図3及び図4参照)を相対回転不
能として嵌合しうるようにしたすり割(13a)付きの受孔
(13)が形成され、その下方には、楔部材(12)の下端に至
るねじ孔(14)が穿設されている。
両側にローラ(16)(16)を支持する支持体(17)の一端よ
り、ボルト(18)の雄ねじ部(18a)を上向きに突出させた
ものである。ボルト(18)は、雄ねじ部(18a)の下端に六
角形の頭部(18b)を有し、さらにその下方に、支持体(1
7)に対して回転可能な垂直軸部(図示略)を有している。
に嵌合したスプリングワッシャ及び平ワッシャである。
両分割体(2A)(2B)を閉じ合わせたときの通孔(10)に、ボ
ルト(18)の雄ねじ部(18a)を下方より挿通した後、雄ね
じ部(18a)の上端部を楔部材(12)のねじ孔(14)に螺合し
て、軽く締めることにより、キャスタ(15)を受部材(2)
に仮組みする。
(1)の下端開口部に嵌合し、拡径鍔(4)を脚(1)の下端
面に当接させた後、スパナ等をもってボルト(18)を強く
締め込むと、楔部材(12)は下方へ引き寄せられる。この
際、楔部材(12)が凹孔(8)の内面を押圧するので、嵌合
部(3)の各分割体(2A)(2B)は、スリット(7)を境として
外方へ拡開して、脚(1)の下端部の内面を強力に圧接
し、受部材(2)は脚(1)の下端部に強固に結合される。
これにより、受部材(2)は脚(1)から抜けなくなり、か
つキャスタ(15)は、楔部材(12)および受部材(2)を介し
て、脚(1)に強固に取り付けられる。
態で、受部材(2)を先に脚(1)の下端部に嵌合した後、
キャスタ(15)の雄ねじ部(18a)を、通孔(10)を挿通させ
て、楔部材(12)のねじ孔(14)に螺合させてもよい。
を示す。なお第2の実施形態において、第1の実施形態
と同一の部材には同一の符号を付すに止め、その詳細な
説明は省略する。
態におけるのと同様の受部材(2)及び楔部材(12)を用い
て、高さ調節用のアジャスタ(21)とした脚端具を、脚
(1)に取り付けるようにしている。
角形の頭部(22a)を、楔部材(12)の上端の受孔(13)に相
対回転不能として嵌合させて、ボルト(22)の軸部(22b)
を、楔部材(12)のねじ孔(14)に挿通し、その状態で、楔
部材(12)を凹孔(8)に嵌合し、かつ楔部材(12)から下方
に延出するボルト(22)の軸部(22b)が、通孔(10)を貫通
するようにして、分割体(2A)(2B)を閉じ合せ、その状態
で、完成した受部材(2)を、脚(1)の下端開口部に嵌合
する。
孔(10)より下方に延出するボルト(22)の軸部(22b)の先
端部に形成した雄ねじ部(22c)に、ナット(23)やアジャ
スタ(21)の本体となる接床部材(24)の雌ねじ部(23a)(24
a)を軽く螺合しておいてもよい。
ット(23)は、受部材(2)における拡径孔(11)と通孔(10)
との段差部に当接し、かつ楔部材(12)はナット(23)に向
かって強く引き寄せられ、第1の実施形態におけるのと
同様の凹孔(8)と楔部材(12)との楔作用により、嵌合部
(13)の各分割体(2A)(2B)は、脚(1)内面に向かって強力
に押圧され、受部材(2)は脚(1)の下端部に強固に結合
される。
ルト(22)の雄ねじ部(22c)に、接床部材(24)の雌ねじ部
(24a)を、その高さが所望となるようにして螺合する。
におけるのと同様に、脚(1)の端部に何らの加工を施す
ことなく、アジャスタ(21)その他の脚端具を、強固に、
かつ簡単に取り付けることができる。
みに限定されるものではなく、幾多の変化、変更が可能
である。
射状に複数に分割し、それ以外の部分、例えば、拡径鍔
(4)を非分割の一体型のものとしたり、逆に、受部材
(2)全体を、放射状に3個以上に分割したり、凹孔(8)
の形状、及び楔部材(12)の外形を、倒立截頭円錐形とし
たり(この場合、凹孔(8)と楔部材(12)との間に、キー
とキー溝のような回り止め手段を設けるのが好まし
い)、内向き延出片(頂壁(9))を省略して、凹孔(8)の
上端を開放したり、脚(1)を角筒状とし、それに合わせ
て、嵌合部(3)の外形、凹孔(8)及び楔部材(12)の形状
を、角柱状及び倒立截頭角錐形としたりすることもでき
る。
より楔部材と脚端具とを締めつけると、楔部材が受部材
の凹孔に楔入して、複数に分割された受部材の嵌合部の
各分割体が脚の内面に押圧され、受部材は、脚の下端部
に強固に結合される。
の加工を施すことなく、脚端具を、がたつくことなく、
強固に、かつ簡単に取り付けることができる。
って、受部材を、脚の下端部から容易に取り外すことが
できるとともに、脚と受部材と楔部材と脚端具とを、完
全に分離することができるので、廃棄処分時などにおけ
る材料毎の分別の必要な場合に都合がよい。
割型としたため、受部材内への楔部材やボルトの挿入が
容易になり、脚への組付け作業を短時間で行なうことが
できる。
ルトを、受部材の通孔を通して、楔部材のねじ孔にねじ
込むだけの簡単な作業で、脚端具を受部材に取り付ける
ことができ、組付け作業が容易である。これは、特に、
脚端具をキャスタ等とするときに適している。
付けにより、ボルトは、楔部材の楔作用を伴って、受部
材に強固に固定されるので、ナットの下方に延出するボ
ルトの雄ねじ部に螺合する脚端具を回転させた際に、ボ
ルトがつれ回されたり、ナットが緩んだりすることがな
く、高い信頼性を保つことができる。これは、特に、脚
端具を、脚の高さ調節用のアジャスタとするときに好適
である。
片により、凹孔内に嵌合した楔部材が凹孔から脱落する
のを阻止することがきるので、受部材を脚の開口端部に
嵌合した後から、ボルトを受部材の通孔を通して、楔部
材に螺合させたり(請求項3の場合)、または、楔部材と
ともにボルトと受部材に装着した状態で、受部材を脚の
開口端部に嵌合し、その後からボルトの雄ねじ部にナッ
トや脚端具を螺合させたり(請求項4の場合)することが
できる。
がたつきを確実に防止することができる。
により、脚の高さを調節している際に、ボルトやナット
がつれ回されたり、緩んだりするのを確実に防止するこ
とができる。
付部分の縦断正面図である。
取付部分の縦断正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 家具等の脚における開口する下端に、受
部材の嵌合部を嵌合し、この受部材に、脚端具を取り付
けるようにした脚端具取付構造において、 前記受部材の嵌合部を放射状に複数に分割して、各分割
体が外方に向かって弾性撓曲しうるようにするととも
に、前記嵌合部の内部とその下方とに、上方に向かって
拡開する凹孔と、該凹孔から受部材の下端に至る通孔と
を設け、かつ前記凹孔内に、上方に向かって拡開する楔
部材を配設し、該楔部材と脚端具とを、前記通孔へ挿通
した脚端具支持用のボルトをもって締着したことを特徴
とする脚端具取付構造。 - 【請求項2】 受部材全体を、放射状に複数に分割し、
各分割体の互いに対向する面のいずれか一方に位置決め
用の突起を、かつ他方に前記突起と補形をなす凹部を設
けた、請求項1記載の脚端具取付構造。 - 【請求項3】 楔部材にねじ孔を設け、脚端具の上端を
受部材の下面に当接し、かつ脚端具より上方に延出する
ボルトを前記ねじ孔に螺合することにより、楔部材と脚
端具とを締着した、請求項1または2記載の脚端具取付
構造。 - 【請求項4】 楔部材と通孔とを貫通するボルトの上端
における頭部を、楔部材の上端面に当接させ、かつ前記
ボルトの雄ねじ部に螺合するナットを、受部材の下面に
当接させて、前記ボルトにより楔部材と脚端具とを締着
し、かつ前記ナットより下方に延出するボルトの雄ねじ
部に、脚端具を螺合した、請求項1または2記載の脚端
具取付構造。 - 【請求項5】 受部材における嵌合部の上端部に、内方
に向かって延出し、かつ楔部材が凹孔から抜け出すのを
阻止する内向き延出片を設けた、請求項1〜4のいずれ
かに記載の脚端具取付構造。 - 【請求項6】 脚端具を、キャスタとした請求項1〜
3、及びそれらに従属する請求項5のいずれかに記載の
脚端具取付構造。 - 【請求項7】 脚端具を、脚の高さ調節用のアジャスタ
とした、請求項1、2、4、及びそれらに従属する請求
項5のいずれかに記載の脚端具取付構造。
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2000
- 2000-05-30 JP JP2000160178A patent/JP4484319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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