JPS5942930Y2 - 家具固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は家庭用ユニット家具たとえばたんすや本箱等
の比較的背の高い家具等を固定する固定装置の改良に関
する。

従来家具等を安定に設置するために特に地震時の転倒を
防止するために種々の方策が講じられている。

たとえば家具とこの家具を設置する壁面あるいは床面等
との間にアングルを介しであるいは両者を直接にネジ止
めしたりする方法等がある。

しかしながらこの方法は家具および壁面等を傷つけると
ともに美観上も好ましくなく、また、壁面あるいは柱に
近接しないへやの中央にある間仕切り用事務家具等には
とりつげることができないという欠点を有していた。

コノ考案は上記欠点に鑑みなされたもので、家具および
壁面等を損傷することツバさらに地震時に有効に機能を
全うするとともに、構造および取付は操作の簡単な家具
固定装置を提供することを目的とする。

以下この考案の一実施例を図面にもとづき説明する。

この考案による家具固定装置は第１図の実施例に示され
るように当接部材１．１と、これら当接部材１．１間を
連結する調節棒２と、当接部材１゜１の内部に挿入され
る調節棒２の長さを調節して固定するカラー４および調
節力２−１とをその主要構成要素として成っており、こ
れらは合成樹脂あるいはアルミニウム、鉄等の材料によ
ってつくられている。

当接部材１，１の底面はそれぞれ天井面および家具等の
上面に当接されて使用されるのであるが、この家具等の
奥行方向に延びた形状すなわち実施例のように長方形状
あるいは楕円形状に形成され、表面に突起部を有したゴ
ム等よりなる弾性部材が添着されている。

また、当接部材１．１の上部は円筒状に形成されかつ端
部にブツシュ１２が嵌合されて、円筒状の調節棒２の両
端部をそれぞれ内部に挿入しうるように構成されている
。

この調節棒２にはほぼ全長にわたって所定間隔を有する
貫通孔３，３・・・・・・が穿設されていて、この貫通
孔３に適合する係止孔５が形成されたカラー４と、同じ
く貫通孔３に適合する係止孔５が形成されかつ外周面の
当接部材１側に調節ナツト８がネジ１０およびネジ１１
によって螺合された調節カラーＩとが上記調節棒２の外
周にそれぞれ嵌挿され当接部材１．１間の長さを調節し
係止しうるようになっている。

さらに上記ネジ１０およびネジ１１の長さは貫通孔３，
３・・・のピッチよりも長く形成されていて調節ナツト
８が調節カラー７の軸方向に、最大、貫通孔３のピッチ
よりも大きな範囲で移動して家具固定装置の長さを微調
整しうるように構成されている。

このとぎ上記貫通孔３およびそれに対応する係止孔５間
にカラー固定ビン６が挿入されてカラー固定ビン６の一
端にゴムブツシュ１３をかぶせることにより係止しうる
構成をとり、さらに上記調節ナツト８の外周面にはロー
レット９が刻設され、調節ナツト８を廻すことにより当
接部材１，１間の長さを微調整しうるようになっている
。

次に上記構成の家具固定装置についてその作用を説明す
る。

第４図はこの考案の家具固定装置によって家具を固定し
た使用状態図を示し、符号１４は天井、１５は壁、１６
は家具を示す。

家屋内に設置された家具１６の上部と天井１４との間の
距離にほぼみあった長さに当接部材１．１をあらかじめ
設定する。

この際まず調節棒２の外周にカラー４および調節カラー
Ｉを嵌挿し、つぎに調節棒２の両端に当接部材１，１を
挿入してほぼ上記長さに相当する長さに当接部材１，１
間を設定しうるように調節棒２の貫通孔３とカラー４あ
るいは調節カラー７０係止孔５との間にカラー固足ビン
６．６をそれぞれ挿入しゴムキャップ１３によってこれ
らを係止する。

このとき調節ナツト８は当接部材１の反対側すなわち調
節カラーＴのつば側によせておく。

しかる後に家具固定装置の当接部材１，１の底面の長手
方向を家具の奥行方向に一致させて家具１６の上部に載
置し上記調節ナツト８を廻し当接部材１，１の底面を天
井１４および家具１６の上面に当接し家具を固定する。

調節ナツト８の上記操作時にカラー４と調節ナツト８と
は当接部材１，１にそれぞれ当接して当接部材１．１を
押圧する。

このようにして設置された家具固定装置は、地震時のゆ
れに対して家具１６が前方向に倒れるのを効率よく防ぐ
とともに当接部材１，１の底面に添着された弾性部材に
よって天井１４および家具１６の上面との接触を強くし
ているのでさらに有効である。

また、第４図において示す符号１１はこの家具固定装置
に取付けられた棚を示し、調節棒２の貫通孔３を利用し
て棚支持具１８を固定することにより家具１６と天井１
４との間に幾段もの棚を設けることができる。

以上説明したようにこの考案の家具固定装置は当接部材
と、周当接部材間を連結する調節棒と、当接部材の内部
に挿入される調節棒の長さを調節しかつ全体としての長
さを調節し固定するカラーおよび調節カラーとをその要
部として構成され、当接部材の底面が家具の奥行方向に
長くなっているので狭い当接面でも地震時に有効に機能
を全うする効果を有しかつ家具および壁面等を損傷する
ことがない。

その上、調節棒に対するカラー及び調節カラーの取付げ
によって粗調節を行なったのちに調節ナツトによって微
調節する構造であるため、取付は或いは分解作業を早く
円滑かつ的確になしうるとともに、例えば、一方の手で
調節ナツト近くの当接部材（第１図で右の当接部材）を
にぎり、他力の手で調節ナツトをにぎって調節ナツトか
ら遠く離れた他の当接部材（第１図で左の当接部材）を
天井などに押しつげながら調節ナツトを囲わし、調節ナ
ツトの回転操作時におこりやすい当接部材の追従回転を
阻止しうるので、この点でも操作性が良い長所がある。

しかも家具等の固定状態においては、貫通孔のピッチよ
りも小さい範囲でみにくぃ不ンがわずかに露出するだけ
であるので、外観上も美麗である最新もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の家具固定装置の一実施例を示す斜視
図、第２図および第３図は第１図のＡおよびＢの一部拡
大断面図、第４図は家具固定装置の使用状態図である。 １・・・・・・当接部材、２・・・・・・調節棒、３・
・・・・・貫通孔、４・・・・・・カラー、５・・・・
・・係止孔、６・・・・・・固定ビン、Ｉ・・・・・・
調節カラー、８・・・・・・調節ナツト、１０・・曲ネ
ジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方向に延びる底面を有しかつ上部を開口した一対の当
   接部材と、所定間隔をおいて複数の貫通孔が形成されか
   つ上記当接部材に両端部がそれぞれ挿入される調節棒と
   、上記貫通孔に適合する保止孔を有し上記調節棒の外周
   に嵌挿されて上記当接部材に当接せしめられるカラーと
   、上記貫通孔に適合する係止孔とネジを有し上記調節棒
   の外周に嵌挿される調節カラーと、調節カラーの上記ネ
   ジに上記貫通孔のピッチよりも大きな範囲で調節カラー
   の軸方向に移動自在に螺合され上記当接部材に当接せし
   められる調節ナツトと、上記係止孔と貫通孔に挿通され
   て上記調節棒に上記カラー及び調節カラーを止着する一
   対の固定ビンとを具備したことを特徴とする家具固定装
   置。