JP2001339895A - モータ - Google Patents

モータ

Info

Publication number
JP2001339895A
JP2001339895A JP2000156868A JP2000156868A JP2001339895A JP 2001339895 A JP2001339895 A JP 2001339895A JP 2000156868 A JP2000156868 A JP 2000156868A JP 2000156868 A JP2000156868 A JP 2000156868A JP 2001339895 A JP2001339895 A JP 2001339895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotation center
hole
rotor
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000156868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3739998B2 (ja
Inventor
Eiji Mayumi
英二 眞弓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000156868A priority Critical patent/JP3739998B2/ja
Priority to US09/865,053 priority patent/US6700261B2/en
Priority to CN01119720.XA priority patent/CN1255928C/zh
Publication of JP2001339895A publication Critical patent/JP2001339895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3739998B2 publication Critical patent/JP3739998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータを組み込む際における回転軸のリード
スクリュー部分等の傷の発生及びフレームの挿通孔のバ
リやリードスクリュー部の一部が削り取られることによ
り発生する金属粉の発生等がなく、低ノイズでしかも動
作が確実となるモータを提供する。 【解決手段】 ステータ1に対向配置されたロータ2の
回転中心軸21が、ステータ1の少なくとも一端側から
突出され、この回転中心軸21の突出された先端部がス
テータ2の軸方向における端面に固定されたフレーム3
によって支承されたモータにおいて、回転中心軸21を
挿通させるためにステータ1に設けられた穴24の縁に
立設円筒部23を設け、ロータ2の回転中心軸21を挿
通させるためにフレーム3のステータ1への固定面31
に形成された挿通孔31a内に立設円筒部23を入り込
ませると共に、立設円筒部23を回転中心軸2の材質よ
り低硬度のもので構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの回転中心
軸先端をフレームに支承されたタイプのモータの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、回転中心軸先端をフレームに支
承させたタイプのモータの従来構造を示している。
【0003】ステータ51は、2つのコイル51a,5
1bを軸方向に重ねた構成となっており、このステータ
51の内部にはロータ52が回転自在に配置されてい
る。ステータ51の軸方向における一方の端面には、ロ
ータ52の回転中心軸53の一端を軸支する軸受けを兼
ねたキャップ54がはめ込まれている。一方、ステータ
51の他方の端面には、コの字状のフレーム55が固定
されている。
【0004】ロータ52の回転中心軸53は、上述した
ように一端がキャップ54に形成された軸受けに支承さ
れ、他端はステータ51を突き抜けて他端側より大きく
突出している。すなわち、ロータ52の回転中心軸53
は、フレーム55のステータ51に固定されている側の
平面部61に形成された挿通孔61aを挿通し、平面部
61に対して対峙する平面部62にはめ込まれた軸受け
63にその先端部分が支承されている。なお、回転中心
軸53のフレーム55側に突出している部分の外周は、
リードスクリュー部57となっている。
【0005】上述したように構成されたモータは、以下
のように組み立てられる。まず、ステータ51の端面に
フレーム55を固定する。次に、図4に示すように、ス
テータ51のフレーム55が取り付けられていない側の
端面からロータ52の回転中心軸53の先端部を挿入し
ていく(図中矢印参照)。そして、回転中心軸53がス
テータ51の内周部分及びフレーム55の挿通孔61a
を通過し、その先端部がフレーム55にはめ込まれた軸
受け63まで達したら、キャップ54をステータ51に
被せることによりモータは形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のモータでは、ロ
ータ52の回転中心軸53を、ステータ51の内周の空
洞部分を通してフレーム55側へ突出させその先端をフ
レーム55に嵌め込まれた軸受け63に支承させる際、
フレーム55の平面部61に形成された挿通孔61aの
内周面にリードスクリュー部57がぶつかってしまう危
険性がある。すなわち、この作業をする際、回転中心軸
53の平面部61に対する垂直度を保ちつつ、かつ回転
中心軸56の中心を挿通孔61aの中心に一致させるよ
うにして通過するようにさせるが、これは非常に難しい
作業である。フレーム55のステータ51への固定面と
なる平面部61に形成された挿通孔61aの孔径寸法と
リードスクリュー57の外径寸法との差はそれ程大きく
ない。加えて、挿通孔61aはプレス抜きによって形成
されるため、孔の縁の部分にはバリが発生している。し
たがって、図4に示すように、余程慎重に作業をしない
と回転中心軸53が偏心した状態で挿入されることとな
り、挿通孔61aの内周面にリードスクリュー部57が
ぶつかって上述のバリを削り取りリードスクリュー部5
7の雄ネジに詰まってしまったりそこまでいかなくても
バリによって雄ネジが傷ついてしまう。
【0007】この結果、傷ついた場合、駆動時にこのリ
ードスクリュー部57の傷に起因するノイズが発生す
る。また、つまった場合、やはり駆動時のノイズの原因
になったりあるいは作動不能を引き起こす危険性が生じ
る。
【0008】本発明の目的は、ロータを組み込む際にお
ける回転軸のリードスクリュー部分等の傷の発生及びフ
レームの挿通孔のバリやリードスクリュー部の一部が削
り取られることにより発生する金属粉の発生等がなく、
低ノイズでしかも動作が確実となるモータを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、ステータに対向配置されたロータの回転中心軸
が、ステータの少なくとも一端側から突出され、この回
転中心軸の突出された先端部がステータの軸方向におけ
る端面に固定されたフレームによって支承されたモータ
において、ステータに設けられた穴の縁に回転中心軸を
挿通させるための立設円筒部を設け、フレームのステー
タへの固定面には、回転中心軸を挿通させるために形成
された挿通孔を有し、この挿通孔内に立設円筒部を入り
込ませると共に、立設円筒部を回転中心軸の材質より低
硬度のもので構成している。
【0010】このため、ロータをステータ内に配置する
際に、回転中心軸がフレームの挿通孔に接触することが
防止される。また、回転中心軸がフレームの挿通孔内に
入り込んだ立設円筒部に接触するおそれはあるが、立設
円筒部は低硬度の材質により形成されているため、これ
によって回転中心軸に傷が付くおそれはない。
【0011】また、他の発明は、ステータに対向配置さ
れたロータの金属製の回転中心軸が、ステータの少なく
とも一端側から突出され、この金属製の回転中心軸の突
出された先端部がステータの軸方向における端面に固定
された金属フレームによって支承されたモータにおい
て、ステータは、ロータに対向配置される極歯を有する
ヨークがインサート成形により一体的に組み込まれた樹
脂部材で構成されロータの外周に対し対向配置する穴部
を備えたコイルボビンを有し、金属フレームは、穴部と
軸方向において重なるように配置され回転中心軸を挿通
させる挿通孔を有し、穴部の縁に挿通孔内に入り込ませ
ると共に樹脂部材でコイルボビンと一体に形成された立
設円筒部を設けている。
【0012】このため、ロータをステータ内に配置する
際に、金属製の回転中心軸が金属フレームの挿通孔に接
触することが防止される。また、回転中心軸がフレーム
の挿通孔内に入り込んだ立設円筒部に接触するおそれは
あるが、立設円筒部は樹脂部材で構成されたコイルボビ
ンの穴部の縁に一体的に形成されたものとなっているた
め、これによって金属製の回転中心軸に傷が付くおそれ
はない。
【0013】また、他の発明は、上述のモータに加え、
金属フレームを、ステータの軸方向端面に固定される第
1の平面部と、この第1の平面部に対して対向配置され
た第2の平面部を備えた構成とし、穴部の一側から回転
中心軸が突出され、この回転中心軸の先端部が穴部及び
第1の平面部に形成された挿通孔内を通って第2の平面
部に設けられた軸受けに支承されている。
【0014】このため、ロータをステータ内に配置する
際に、金属製の回転中心軸が金属フレームの挿通孔に接
触することが防止される。また、回転中心軸がフレーム
の挿通孔内に入り込んだ立設円筒部に接触するおそれは
あるが、立設円筒部は樹脂部材で構成されたコイルボビ
ンの穴部の縁に一体的に形成されたものとなっているた
め、これによって金属製の回転中心軸に傷が付くおそれ
はない。
【0015】また、他の発明は、上述の各モータにおい
て、立設円筒部の軸方向における寸法を、フレームに形
成された挿通孔の軸方向における孔丈と同等もしくはそ
れ以上としている。このように立設円筒部により挿通孔
の内周面を完全に覆ってしまう構成とすると、ロータを
ステータ内に配置する際に、金属製の回転中心軸が金属
フレームの挿通孔に接触することがさらに完全に防止さ
れることとなる。
【0016】また、他の発明は、上述の各モータにおい
て、立設円筒部の外周面に凸部を設け、この凸部がフレ
ームをステータへ固定する際の位置決め部となってい
る。そのため、ステータの端面に特別に位置決め部を設
けることなく、フレームとステータとが位置精度良く固
定される。
【0017】また、他の発明は、上述の各モータにおい
て、コイルボビンに巻回された巻き線の外側に平板状の
金属板をステータの周方向に丸めて形成したカーリング
ケースがはめ込まれ、このカーリングケースの周方向両
端の間部分から、コイルボビンに一体成形された端子部
が突出している。そのため、モータケースのステータへ
のはめ込み作業が容易なものとなり、製造時の作業効率
が向上する。また、開口された端面を、突出されている
端子部の両側にそれぞれ押し当てて配置することによ
り、モータケースの位置精度も向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態のモータ全体
を示す断面図である。また、図2は、本発明の実施の形
態の要部となるステータを主に示した分解斜視図であ
る。
【0019】図1に示すように、本発明の実施の形態の
モータ(この実施の形態はステッピングモータで構成さ
れているが、ここでは単にモータという)は、ステータ
1と、ステータに対向配置されたロータ2と、ステータ
1の一側の端面に固定されたコの字状の金属フレーム3
とを有しており、ロータ2の回転中心軸21がステータ
2の一側の端面から突出され、その突出された先端部が
金属フレーム3に支承されたタイプのものとなってい
る。
【0020】ステータ1は、2つのコイル部11,12
を軸方向に重ねた構成となっており、このステータ1の
内部にはロータ2が回転自在に配置される。各コイル部
11,12は、それぞれ重ねた状態において軸方向外側
に配置される外ヨーク13,13と、重ねた状態におい
て隣接配置される内ヨーク14,14を有している。こ
れら両ヨーク13,14は、磁性金属部材で構成されて
おり、その内周側にはロータ2のマグネット部2aの外
周面に対向配置される極歯15が設けられている。
【0021】上述の2組の外ヨーク13及び内ヨーク1
4は、巻き線16,17を巻回するためのコイルボビン
18とインサート成形により一体に形成され、対応する
一対の内ヨーク14,14と外ヨーク13,13との間
は巻き線16,17をそれぞれ巻回するための巻き線ス
ペースとなっている。コイルボビン18は、樹脂部材で
構成されており、それぞれ巻き線16,17を巻回する
ための巻線組み込み部19,20を有すると共に、内周
部分にはロータ2の周囲を囲む穴部24を備えている。
なお、上述の極歯15は、この穴部24内でその表面が
穴の内側に露出し、ロータ2のマグネット部2aに対向
するようになっている。
【0022】ステータ1の穴部24内には、ロータ2が
回転自在に配置される。このロータ2は、ステータ1の
極歯15に対向配置されるマグネット部2aと、このマ
グネット部2aの回転中心位置にマグネット部2aの軸
方向端面から一側が突出するように固定された金属製の
回転中心軸21を有している。回転中心軸21のマグネ
ット部2aから突出している部分の外周には、リードス
クリュー部21aが形成されている。なお、このリード
スクリュー部21aには、図示しないヘッド部材のネジ
部が螺合されており、リードスクリュー部21aが回転
することによりこのヘッド部が図1における左右方向に
移動可能となっている。
【0023】ロータ2は、リードスクリュー部21aが
形成された側を先頭にして、ステータ1のキャップ部2
5側から穴部24内に挿入されることにより組み込まれ
る。すなわち、ロータ2の回転中心軸21のリードスク
リュー部21a側の先端をキャップ部25の孔25a内
に差し込んでいき、リードスクリュー部21aが穴部2
4を通過し、さらに穴部24の縁に立設された立設円筒
部23を通過する。この状態からさらにロータ2をステ
ータ1の奥まで差し込んでいくと、回転中心軸21の先
端が金属フレーム3の第2の平面部32にはめ込まれた
軸受け42にぶつかる。
【0024】ステータ1の穴部24の縁には、図1にお
いて左側に延出され後述する金属フレーム3の挿通孔3
1a内に入り込む立設円筒部23が、コイルボビン18
と一体に形成されている。この立設円筒部23の外周面
には凸部23aが形成されている(図2参照)。
【0025】この立設円筒部23は、ロータ2を挿入す
る際に金属製の回転中心軸21が接触しても、回転中心
軸21に傷を付けないように配慮されたものとなってい
る。すなわち、従来の構成であれば、ロータをステータ
内に挿入する際にリードスクリュー部がフレームに形成
された挿通孔の内周部分と接触して傷つけられたり等の
不具合が生じる危険性がある。しかし、本実施の形態で
はステータ1に固定される金属フレーム3の第1の平面
部31に形成された挿通孔31a内に低硬度の素材で形
成された立設円筒部23が入り込んでいるため、リード
スクリュー部21aが偏心した状態で侵入した場合にリ
ードスクリュー部21は低硬度の立設円筒部23と接触
し、金属フレーム3の挿通孔31aとは接触しない。こ
のため、リードスクリュー部21aには、傷が付かな
い。
【0026】ここで、金属フレーム3について説明す
る。ステータ1の図1における左側の端面には、コの字
状の金属フレーム3が固定されている。この金属フレー
ム3は、ロータ2をステータ1の内部へ組み込む前にス
テータ1に予め固定される。この金属フレーム3は、ス
テータ1への固定面となる第1の平面部31と、この第
1の平面部31に対して対向配置された第2の平面部3
2とを有している。これらの両平面部31,32は、ロ
ータ2の回転中心軸21に対して直交するように配置さ
れ、両平面部31,32は回転中心軸21と平行する連
結面部33によって連結されている。
【0027】ステータ1への固定面となる第1の平面部
31には、ロータ2の回転中心軸21を挿通させるため
の挿通孔31aが設けられている。この挿通孔31a内
には、上述したステータ1の立設円筒部23が入り込む
ようになっており、この挿通孔31a内に立設円筒部2
3を圧入等で入り込ませることにより金属フレーム3が
ステータ1に固定される。挿通孔31aの内周面には、
上述した立設円筒部23の外周面に形成された凸部23
aと組合わさる凹部31bが設けられている。このた
め、フレーム3は、ステータ1に対して位置精度良く固
定されることとなる。すなわち、凸部23aは、フレー
ム3をステータ1へ固定する際の位置決め部となってい
ると共に、フレーム3をステータ1へ固定した後の両部
材の回り止め部となっている。また、金属フレーム3の
第2の平面部32には、円形の孔が形成されており、こ
の孔内には回転中心軸21の先端を支承する軸受け42
が嵌合固定されている。
【0028】上述したコイルボビン18の巻線組み込み
部19,20に巻回された巻き線16,17の巻き始め
及び巻き終わりの部分は、それぞれ端子部22に立設さ
れた端子に絡げられている。この端子部22は、コイル
ボビン18に一体的に成形されている。
【0029】また、さらにステータ1は、図1において
右側に延出されたキャップ部25を有している。このキ
ャップ部25は、後述するようにステータ1の内部にロ
ータ2が挿入された後にロータ2の回転中心軸21の後
端(図1における右側端部)を軸支する軸受け41を圧
入するための円形の孔25aを有している。なお、組み
立て時においては、この孔25aはロータ2をステータ
1の内部に挿入するための入り口部となる。このように
構成されたキャップ部25も、上述のコイルボビン18
と一体的に成形されたものとなっており、このキャップ
部25の孔25aは上述の穴部24に連続する一連の穴
となっている。
【0030】そして、キャップ部25の孔25a内に軸
受け41をはめ込んださらに後から、軸受け41の後端
部分に当接し軸受け41を金属フレーム3側に付勢する
バネを備えたバネ押圧キャップ部材43がはめ込まれ
る。これによって、モータが組み立てられる。このバネ
押圧キャップ部材43は、軸受け41に対して常時金属
フレーム3側へ付勢力を与えることによって、ロータ2
を金属フレーム3側へ付勢して回転中心軸21を他方の
軸受け(金属フレーム3側の軸受け)42に押し付ける
ことにより、ロータ2の回転を安定させるためのものと
なっている。
【0031】なお、ステータ1の両コイル部11,12
の外側、すなわちコイルボビン18に巻回された巻き線
16,17の外側からは、平板状の金属板をステータ1
の周方向に丸めて形成したカーリングケース28がはめ
込まれている。このはめ込みの際、図2に示すカーリン
グケース28は、その周方向における両端部28a,2
8bが上述の端子部22を挟み込むようにはめ込まれ、
両端部28a,28bが端子部22の両側にそれぞれ当
接するようになっている。このため、端子部22は、カ
ーリングケース28の両端部28a,28bの隙間から
突出している。
【0032】なお、本実施の形態では、図1に示す通
り、立設円筒部23の軸方向における寸法が、挿通孔3
1aの軸方向における孔丈より若干長くなっている。こ
のため、金属フレーム3に形成された挿通孔31aの内
周面は、立設円筒部23によって完全に遮断され露出し
ていない状態となっている。このため、ロータ2を組み
込む際、この金属フレーム3の挿通孔31aの内周面
で、回転中心軸21に形成されたリードスクリュー部2
1aに傷を付ける心配がない。
【0033】なお、上述したモータの組み立て作業時に
おいて、リードスクリュー部21aを備えた回転中心軸
21が、金属フレーム3の2つの平面部31,32に対
して完全に直交せず、若干偏心した状態で挿入される
と、リードスクリュー部21aが立設円筒部23の内周
面に接触することとなる。しかしながら、立設円筒部2
3は、上述したように樹脂部材で構成されたコイルボビ
ン18と一体成形されたものとなっているため、金属フ
レーム3の挿通孔31aとは異なりリードスクリュー部
21aに比して低硬度の素材となっている。このため、
リードスクリュー部21aが立設円筒部23に接触して
も、リードスクリュー部21aに傷が付くおそれがな
い。このため、リードスクリュー部21aに形成される
傷に起因する摺動時における高ノイズを防止することが
できる。
【0034】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変
形実施が可能である。例えば、金属フレーム3に形成さ
れた挿通孔31a内に入り込む立設円筒部23は、コイ
ルボビン18と一体成形とする必要はない。立設円筒部
23は、磁性金属で形成された外ヨーク13の金属フレ
ーム3側の面の中心部(極歯15の根本部分)に単独で
はめ込むような構成としても良い。また、立設円筒部2
3は、リードスクリュー部21aより軟らかい素材であ
れば特に樹脂成形としなくても良い。
【0035】また、立設円筒部23の軸方向における寸
法を挿通孔31aより長くせず同等としても良いし、孔
丈より短くしても良い。なお、この立設円筒部23の軸
方向寸法は、ロータ2の回転中心軸21が傾きながら挿
入された際にリードスクリュー部21aが挿通孔31a
の内周面に接触しない程度であれば短く設定することが
できる。なお、その寸法については、ステータ1の軸方
向寸法と、挿通孔31aの孔径及び孔丈寸法との関係に
よって種々変更されることとなるが、上述した実施の形
態のように挿通孔31aを立設円筒部23によって全て
封じ込めてしまえば接触の危険性は完全になくなること
となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ロー
タの回転中心軸を挿通させるためにフレームのステータ
への固定面に形成された挿通孔内に、回転中心軸より低
硬度の素材で形成された立設円筒部を入り込ませてい
る。このため、ロータをステータ内に組み込む際に、回
転中心軸がフレームの挿通孔に接触することが防止され
る。また、回転中心軸がフレームの挿通孔内に入り込ん
だ立設円筒部に接触するおそれはあるが、立設円筒部は
低硬度の材質により形成されているため、これによって
回転中心軸に傷が付くおそれはない。この結果、回転中
心軸に形成される傷が原因となるノイズの発生を防止す
ることができる。また、回転中心軸と挿通孔とが接触し
てもそれにより金属粉が出ないため、例えば、回転中心
軸に形成されるリードスクリュー等に付着し、それが駆
動時のノイズの原因になったりあるいは作動不能を引き
起こすという不具合を発生させないようにすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のモータの全体構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のモータの要部となるステ
ータ及びステータに固定されるフレームの一部を示した
分解斜視図である。
【図3】従来のモータの全体構成を示す断面図である。
【図4】従来のモータの組み立て時に起こりうる不具合
を説明するための断面図である。
【符号の説明】 1 ステータ 2 ロータ 2a マグネット部 3 金属フレーム 15 極歯 18 コイルボビン 21 回転中心軸 22 端子部 23 立設円筒部 23a 凸部 24 穴部 28 カーリングケース 31 第1の平面部(ステータへの固定面) 31a 挿通孔 32 第2の平面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータに対向配置されたロータの回転
    中心軸が、上記ステータの少なくとも一端側から突出さ
    れ、この回転中心軸の突出された先端部が上記ステータ
    の軸方向における端面に固定されたフレームによって支
    承されたモータにおいて、上記ステータに設けられた穴
    の縁に上記回転中心軸を挿通させるための立設円筒部を
    設け、上記フレームの上記ステータへの固定面には、上
    記回転中心軸を挿通させるために形成された挿通孔を有
    し、この挿通孔内に上記立設円筒部を入り込ませると共
    に、上記立設円筒部を上記回転中心軸の材質より低硬度
    のもので構成したことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 ステータに対向配置されたロータの金属
    製の回転中心軸が、上記ステータの少なくとも一端側か
    ら突出され、この金属製の回転中心軸の突出された先端
    部が上記ステータの軸方向における端面に固定された金
    属フレームによって支承されたモータにおいて、上記ス
    テータは、上記ロータに対向配置される極歯を有するヨ
    ークがインサート成形により一体的に組み込まれた樹脂
    部材で構成され上記ロータの外周に対し対向配置する穴
    部を備えたコイルボビンを有し、上記金属フレームは、
    上記穴部と軸方向において重なるように配置され上記回
    転中心軸を挿通させる挿通孔を有し、上記穴部の縁に上
    記挿通孔内に入り込ませると共に上記樹脂部材で上記コ
    イルボビンと一体に形成された立設円筒部を設けたこと
    を特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 前記金属フレームを、前記ステータの軸
    方向端面に固定される第1の平面部と、この第1の平面
    部に対して対向配置された第2の平面部を備えた構成と
    し、前記穴部の一側から前記回転中心軸が突出され、こ
    の回転中心軸の先端部が前記穴部及び上記第1の平面部
    に形成された挿通孔内を通って上記第2の平面部に設け
    られた軸受けに支承されていることを特徴とする請求項
    2記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記立設円筒部の軸方向における寸法
    を、前記フレームに形成された挿通孔の軸方向における
    孔丈と同等もしくはそれ以上としたことを特徴とする請
    求項1,2または3記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記立設円筒部の外周面に凸部を設け、
    この凸部が前記フレームを前記ステータへ固定する際の
    位置決め部となっていることを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記コイルボビンに巻回された巻き線の
    外側に平板状の金属板を前記ステータの周方向に丸めて
    形成したカーリングケースがはめ込まれ、このカーリン
    グケースの周方向両端の間部分から、前記コイルボビン
    に一体成形された端子部が突出していることを特徴とす
    る請求項2から5のいずれか1項記載のモータ。
JP2000156868A 2000-05-26 2000-05-26 モータ Expired - Fee Related JP3739998B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156868A JP3739998B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 モータ
US09/865,053 US6700261B2 (en) 2000-05-26 2001-05-23 Motor with improved stator casing
CN01119720.XA CN1255928C (zh) 2000-05-26 2001-05-24 电动机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156868A JP3739998B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001339895A true JP2001339895A (ja) 2001-12-07
JP3739998B2 JP3739998B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=18661586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000156868A Expired - Fee Related JP3739998B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3739998B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700261B2 (en) * 2000-05-26 2004-03-02 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Motor with improved stator casing
JP2007110834A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Nidec Sankyo Corp モータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700261B2 (en) * 2000-05-26 2004-03-02 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Motor with improved stator casing
JP2007110834A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Nidec Sankyo Corp モータ
JP4600886B2 (ja) * 2005-10-13 2010-12-22 日本電産サンキョー株式会社 モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3739998B2 (ja) 2006-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7368843B2 (en) Commutator motor
JP3777290B2 (ja) モータ
US20080122303A1 (en) Direct-current motor and manufacturing method for the direct-current motor
JP4703192B2 (ja) ステッピングモータ
US6700261B2 (en) Motor with improved stator casing
US6727608B2 (en) Claw-pole type stepping motor
JP3224648B2 (ja) 小型モータ
KR20070040913A (ko) 모터용 고정자
JPH10174317A (ja) モータの固定子およびモータフレーム
JP2001339895A (ja) モータ
JPH11275830A (ja) リラクタンスモータ
JP4743257B2 (ja) 回転電機の回転子およびその製造方法
JP6071317B2 (ja) モータ
JP3418299B2 (ja) ステッピングモータ及びその製造方法
JP2004080950A (ja) 回転電機の電機子
JP2001339901A (ja) モータ
JP5989438B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP3906101B2 (ja) モータ、およびその製造方法
JPH11235002A (ja) クローポール形ステッピングモータ
JPH0130877Y2 (ja)
JP3007571U (ja) カップ形コアレスモ−タ
JP2523960Y2 (ja) ステッピングモータ
JP2536624Y2 (ja) 小型直流モ−タ
JP3598675B2 (ja) ステッピングモータ
JP2001095217A (ja) ブラシ付き直流モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050826

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050826

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees