JP2001339454A - 位相誤差検出装置およびその方法と受信装置 - Google Patents

位相誤差検出装置およびその方法と受信装置

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JP2001339454A
JP2001339454A JP2000159559A JP2000159559A JP2001339454A JP 2001339454 A JP2001339454 A JP 2001339454A JP 2000159559 A JP2000159559 A JP 2000159559A JP 2000159559 A JP2000159559 A JP 2000159559A JP 2001339454 A JP2001339454 A JP 2001339454A
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signal
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circuit
phase
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Tomonari Yamagata
智成 山縣
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の変調方式の信号の位相誤差を小規模な
構成で検出できる位相誤差検出装置を提供する。 【解決手段】 8PSK方式の信号が端子90,91か
ら入力された場合に、当該信号の位相誤差をQPS位相
誤差検出回路1111 で検出すると共に、位相角変換回
路110において当該信号の位相角を45°だけ位相角
を変換した信号の位相誤差をQPS位相誤差検出回路1
112 で検出する。そして、これらの検出結果のうち絶
対値が小さい方を、位相誤差として選択回路142で選
択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相シフト変調さ
れた信号の位相誤差を検出する位相誤差検出装置および
その方法と、受信装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタルBS(Broadcast Satel
lite) 方式の信号の受信装置では、コスタスループ回路
などを用いて受信信号の位相同期処理などが行われる。
コスタスループ回路では、通常、複素乗算回路から出力
された受信信号の位相誤差を位相誤差検出回路を用いて
検出し、当該位相誤差をループフィルタ回路などを介し
て数値制御発振回路に供給し、数値制御発振回路から出
力された信号と受信信号とを上記複素乗算回路で乗算す
る。この場合に、位相誤差検出回路は、受信信号の変調
方式に固有の構成をしている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところで、近年、例え
ば、BPSK(Binary Phase Shift Keying) 、QPSK
(Quadrature Phase Shift Keying) および8PSK(Pha
se Shift Keying)などの複数の変調方式の信号を受信可
能な受信装置が開発されており、これらの変調方式に対
応可能な位相誤差検出回路が必要になっている。このよ
うな位相誤差検出回路としては、例えば、arctan
のROM(ReadOnly Memory)を用いて受信信号から位相
誤差を得ることが考えられるが、ROM面積が非常に大
きく、回路が大規模化してしまうという問題がある。
【0004】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、小規模な構成で、複数の変調方式の信号に対
応可能な位相誤差検出装置およびその方法と受信装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発
明の位相誤差検出装置は、位相シフト変調されている第
1の信号の信号点が位置する直交座標系上の象限を検出
する象限検出回路と、前記第1の信号の位相誤差成分を
QPSK方式で検出して第1の位相誤差成分を生成する
位相誤差成分検出回路と、第1の位相誤差成分に対し
て、前記第1の信号の信号点が位置する前記直交座標系
上の前記象限に応じて、変調方式の相違を調整するため
の値を加算または減算して第2の位相誤差成分を算出す
る演算回路と有する。
【0006】第1の発明の位相誤差検出装置の作用は以
下のようになる。象限検出回路において、位相シフト変
調された第1の信号の信号点の象限が検出される。ま
た、位相誤差成分検出回路において、前記第1の信号の
位相誤差成分をQPSK方式で検出して第1の位相誤差
成分が生成される。そして、演算回路において、第1の
位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信号点が位置
する象限に応じた所定の値が加算または減算されて第2
の位相誤差成分が算出される。当該第1の発明では、第
1の信号として例えばBPSK方式の信号を用いた場合
に、演算回路で算出された第2の位相誤差成分が、第1
の信号の位相誤差成分をBPSK方式で算出したものと
一致する。
【0007】また、第1の発明の位相誤差検出装置は、
好ましくは、前記演算回路は、前記第1の信号の信号点
が第1象限または第3象限にある場合に前記第1の位相
誤差成分に1を加算して第2の位相誤差成分を算出し、
前記第1の信号の信号点が第2象限または第4象限にあ
る場合に前記第1の位相誤差成分から1を減算して前記
第2の位相誤差成分を算出する。
【0008】また、第1の発明の位相誤差検出装置は、
好ましくは、選択信号がQPSK方式を指定している場
合に前記位相誤差成分検出回路が生成した前記第1の位
相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号がBPSK
方式を指定している場合に前記演算回路が算出した前記
第2の位相誤差成分を選択して出力する選択回路をさら
に有する。
【0009】また、第1の発明の位相誤差検出装置は、
好ましくは、前記第2の位相誤差成分に角度変換用のπ
/4を乗算して位相誤差を算出する乗算回路をさらに有
する。
【0010】また、第2の発明の位相誤差検出装置は、
前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
て第1の位相誤差成分を生成する第1の位相誤差成分検
出回路と、前記第1の信号の位相角を2π/8〔ra
d〕だけ回転した第2の信号を生成する位相角変換回路
と、前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検
出して第2の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成
分検出回路と、前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記
第2の位相誤差成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成
分を選択して出力する選択回路とを有する。
【0011】第2の発明の位相誤差検出装置の作用は以
下のようになる。第1の位相誤差成分検出回路におい
て、前記第1の信号の位相誤差成分がQPSK方式で検
出される。また、位相角変換回路において、前記第1の
信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転した第2の
信号が生成される。そして、第2の位相誤差成分検出回
路において、前記第2の信号の位相誤差成分がQPSK
方式で検出されて第2の位相誤差成分が生成される。そ
して、選択回路において、前記第1の位相誤差成分の絶
対値と前記第2の位相誤差成分の絶対値とのうち小さい
位相誤差成分が選択されて出力される。当該第2の発明
では、第1の信号として例えば8PSK方式の信号を用
いた場合に、選択回路から出力される位相誤差成分が、
第1の信号の位相誤差成分を8PSK方式で算出したも
のと一致する。
【0012】また、第2の発明の位相誤差検出装置は、
好ましくは、選択信号がQPSK方式を指定している場
合に前記第1の位相誤差成分検出回路が生成した前記第
1の位相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号が8
PSK方式を指定している場合に前記選択回路の出力を
選択して出力する選択回路をさらに有する。
【0013】また、第2の発明の位相誤差検出装置は、
好ましくは、前記選択回路の出力に角度変換用のπ/4
〔rad〕を乗算して位相誤差を算出する乗算回路をさ
らに有する。
【0014】また、第3の発明の位相誤差検出装置は、
n/4=i(iは2以上の整数)が成り立ち、Ak
(2π/n)×k、kは1≦k≦(n/4−1)を満た
す整数であるときに、nPSK変調された第1の信号の
位相誤差成分を検出する位相誤差検出装置であって、前
記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出して
第1の位相誤差成分を生成する第1の位相誤差成分検出
回路と、前記第1の信号の位相角をAk だけ回転したk
個の第2の信号を生成する位相角変換回路と、前記k個
の第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出して
k個の第2の位相誤差成分をそれぞれ生成するk個の第
2の位相誤差成分検出回路と、前記第1の位相誤差成分
と前記k個の第2の位相誤差成分とのうち絶対値が最も
小さい位相誤差成分を選択して出力する選択回路とを有
する。
【0015】第3の発明の位相誤差検出装置の作用は以
下のようになる。第1の位相誤差成分検出回路におい
て、第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
て第1の位相誤差成分が生成される。また、位相角変換
回路において、前記第1の信号の位相角をAk だけ回転
したk個の第2の信号が生成される。そして、第2の位
相誤差成分検出回路において、前記k個の第2の信号の
位相誤差成分をQPSK方式で検出してk個の第2の位
相誤差成分がそれぞれ生成される。そして、選択回路に
おいて、前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位
相誤差成分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を
選択して出力される。当該第3の発明では、第1の信号
として例えばnPSK方式の信号を用いた場合に、選択
回路から出力される位相誤差成分が、第1の信号の位相
誤差成分をnPSK方式で算出したものと一致する。
【0016】また、第4の位相誤差検出装置は、位相シ
フト変調された第1の信号の信号点の象限を検出する象
限検出回路と、前記第1の信号の位相誤差成分をQPS
K方式で検出して第1の位相誤差成分を生成する位相誤
差成分検出回路と、前記第1の位相誤差成分に対して、
前記第1の信号の信号点が位置する象限に応じた所定の
値を加算または減算して第2の位相誤差成分を算出する
演算回路と、前記第1の信号の位相角を2π/8〔ra
d〕だけ回転した第2の信号を生成する位相角変換回路
と、前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検
出して第3の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成
分検出回路と、前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記
第3の位相誤差成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成
分を選択して出力する第1の選択回路と、前記第1の位
相誤差成分と、前記第2の位相誤差成分と、前記第1の
選択回路の出力とが入力され、選択信号がQPSK方式
を指定している場合に前記第1の位相誤差成分を選択し
て出力し、前記選択信号がBPSK方式を指定している
場合に前記第2の位相誤差成分を選択して出力し、前記
選択信号が8PSK方式を指定している場合に前記第1
の選択回路の出力を選択して出力する第2の選択回路と
を有する。
【0017】また、第5の発明の位相誤差検出方法は、
位相シフト変調されている第1の信号の信号点が位置す
る直交座標系上の象限を検出し、前記第1の信号の位相
誤差成分をQPSK方式で検出して第1の位相誤差成分
を生成し、第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信
号の信号点が位置する前記直交座標系上の前記象限に応
じて、変調方式の相違を調整するための値を加算または
減算して第2の位相誤差成分を算出する。
【0018】また、第6の発明の位相誤差検出方法は、
前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
て第1の位相誤差成分を生成し、前記第1の信号の位相
角を2π/8〔rad〕だけ回転した第2の信号を生成
し、前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検
出して第2の位相誤差成分を生成し、前記第1の位相誤
差成分の絶対値と前記第2の位相誤差成分の絶対値との
うち小さい位相誤差成分を選択する。
【0019】また、第7の発明の位相誤差検出方法は、
n/4=i(iは2以上の整数)が成り立ち、Ak
(2π/n)×k、kは1≦k≦(n/4−1)を満た
す整数であるときに、nPSK変調された第1の信号の
位相誤差成分を検出する位相誤差成分検出方法であっ
て、前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検
出して第1の位相誤差成分を生成し、前記第1の信号の
位相角をAk だけ回転したk個の第2の信号を生成し、
前記k個の第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で
検出してk個の第2の位相誤差成分をそれぞれ生成し、
前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位相誤差成
分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を選択す
る。
【0020】また、第8の発明の位相誤差検出方法は、
位相シフト変調された第1の信号の信号点の象限を検出
し、前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検
出して第1の位相誤差成分を生成し、前記第1の位相誤
差成分に対して、前記第1の信号の信号点が位置する象
限に応じた所定の値を加算または減算して第2の位相誤
差成分を算出し、前記第1の信号の位相角を2π/8
〔rad〕だけ回転した第2の信号を生成し、前記第2
の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出して第3の
位相誤差成分を生成し、前記第1の位相誤差成分の絶対
値と前記第3の位相誤差成分の絶対値とのうち小さい位
相誤差成分を選択し、前記第1の位相誤差成分と、前記
第2の位相誤差成分と、前記第1の選択回路の出力とが
入力され、選択信号がQPSK方式を指定している場合
に前記第1の位相誤差成分を選択して出力し、前記選択
信号がBPSK方式を指定している場合に前記第2の位
相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号が8PSK
方式を指定している場合に選択された位相誤差成分を選
択する。
【0021】また、第9の発明の受信装置は、受信信号
とフィードバック信号との乗算を行う乗算回路と、前記
乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する位相
誤差検出回路と、前記位相誤差に応じた発振周波数の前
記フィードバック信号を生成する数値制御回路とを有
し、前記位相誤差検出回路は、位相シフト変調されてい
る第1の信号の信号点が位置する直交座標系上の象限を
検出する象限検出回路と、前記第1の信号の位相誤差成
分をQPSK方式で検出して第1の位相誤差成分を生成
する位相誤差成分検出回路と、第1の位相誤差成分に対
して、前記第1の信号の信号点が位置する前記直交座標
系上の前記象限に応じて、変調方式の相違を調整するた
めの値を加算または減算して第2の位相誤差成分を算出
する演算回路とを有する。
【0022】また、第10の発明の受信装置は、受信信
号とフィードバック信号との乗算を行う乗算回路と、前
記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する位
相誤差検出回路と、前記位相誤差に応じた発振周波数の
前記フィードバック信号を生成する数値制御回路とを有
し、前記位相誤差検出回路は、前記第1の信号の位相誤
差成分をQPSK方式で検出して第1の位相誤差成分を
生成する第1の位相誤差成分検出回路と、前記第1の信
号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転した第2の信
号を生成する位相角変換回路と、前記第2の信号の位相
誤差成分をQPSK方式で検出して第2の位相誤差成分
を生成する第2の位相誤差成分検出回路と、前記第1の
位相誤差成分の絶対値と前記第2の位相誤差成分の絶対
値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出力する選択
回路とを有する。
【0023】また、第11の観点の受信装置は、受信信
号とフィードバック信号との乗算を行う乗算回路と、前
記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する位
相誤差検出回路と、前記位相誤差に応じた発振周波数の
前記フィードバック信号を生成する数値制御回路とを有
し、前記位相誤差検出回路は、n/4=i(iは2以上
の整数)が成り立ち、Ak =(2π/n)×k、kは1
≦k≦(n/4−1)を満たす整数であるときに、nP
SK変調された第1の信号の位相誤差成分を検出する位
相誤差成分検出回路であり、前記第1の信号の位相誤差
成分をQPSK方式で検出して第1の位相誤差成分を生
成する第1の位相誤差成分検出回路と、前記第1の信号
の位相角をAk だけ回転したk個の第2の信号を生成す
る位相角変換回路と、前記k個の第2の信号の位相誤差
成分をQPSK方式で検出してk個の第2の位相誤差成
分をそれぞれ生成するk個の第2の位相誤差成分検出回
路と、前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位相
誤差成分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を選
択して出力する選択回路とを有する。
【0024】また、第12の観点の受信装置は、受信信
号とフィードバック信号との乗算を行う乗算回路と、前
記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する位
相誤差検出回路と、前記位相誤差に応じた発振周波数の
前記フィードバック信号を生成する数値制御回路とを有
し、前記位相誤差検出回路は、位相シフト変調された第
1の信号の信号点の象限を検出する象限検出回路と、前
記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出して
第1の位相誤差成分を生成する位相誤差成分検出回路
と、前記第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号
の信号点が位置する象限に応じた所定の値を加算または
減算して第2の位相誤差成分を算出する演算回路と、前
記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転し
た第2の信号を生成する位相角変換回路と、前記第2の
信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出して第3の位
相誤差成分を生成する第2の位相誤差成分検出回路と、
前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第3の位相誤差
成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出
力する第1の選択回路と、前記第1の位相誤差成分と、
前記第2の位相誤差成分と、前記第1の選択回路の出力
とが入力され、選択信号がQPSK方式を指定している
場合に前記第1の位相誤差成分を選択して出力し、前記
選択信号がBPSK方式を指定している場合に前記第2
の位相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号が8P
SK方式を指定している場合に前記第1の選択回路の出
力を選択して出力する第2の選択回路とを有する。
【0025】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の実施形態に係わる位相誤差検出装置につ
いて説明する。図1は、本実施形態の位相誤差検出装置
1の構成図である。図1に示すように、位相誤差検出装
置1は、例えば、I信号入力端子90、Q信号入力端子
91、選択信号入力端子92、位相誤差信号出力端子9
3、位相角変換回路110、QPS位相誤差成分検出回
路1111 ,1112 、第1象限検出回路120、第2
象限検出回路121、第3象限検出回路122、第4象
限検出回路123、加算回路1301 ,1303 、減算
回路1302 ,1304 、選択回路1311 ,13
2 ,1313 ,1314 、絶対値生成回路1401
1402 、比較回路141、選択回路142、選択回路
143、乗算回路144を有する。
【0026】ここで、位相角変換回路110が第2の発
明等の位相角変換回路に対応している。また、QPS位
相誤差成分検出回路1111 が、第1の発明の位相誤差
成分検出回路、並びに第2の発明、第3の発明および第
3の発明の第1の位相誤差成分検出回路に対応してい
る。また、QPS位相誤差成分検出回路1112 が、第
2の発明、第3の発明および第3の発明の第2の位相誤
差成分検出回路に対応している。また、第1象限検出回
路120、第2象限検出回路121、第3象限検出回路
122および第4象限検出回路123が第1の発明等の
象限検出回路に対応している。また、加算回路13
1 ,1303 、減算回路1302 ,1304が第1の
発明等の演算回路に対応している。また、絶対値生成回
路1401 ,1402 、比較回路141および選択回路
142が、第2の発明および第3の発明の選択回路、並
びに第4の発明の第1の選択回路に対応している。ま
た、選択回路143が、第4の発明の第2の選択回路に
対応している。
【0027】以下、図1に示す位相誤差検出装置1の接
続関係を説明する。I信号入力端子90は、QPS位相
誤差成分検出回路1111 のI端子と、位相角変換回路
110のI端子と、第1象限検出回路120のI端子
と、第2象限検出回路121のI端子と、第3象限検出
回路122のI端子と、第4象限検出回路123のI端
子とに接続されている。Q信号入力端子91は、QPS
位相誤差成分検出回路1111 のQ端子と、位相角変換
回路110のQ端子と、第1象限検出回路120のQ端
子と、第2象限検出回路121のQ端子と、第3象限検
出回路122のQ端子と、第4象限検出回路123のQ
端子とに接続されている。
【0028】QPS位相誤差成分検出回路1111 の出
力端子Oは、加算回路1301 ,1303 、減算回路1
302 ,1304 の第1の入力端子と、絶対値生成回路
1401 の入力端子と、選択回路142の第2の入力端
子と、選択回路143の第2の入力端子とに接続されて
いる。QPS位相誤差成分検出回路1112 の出力端子
Oは、絶対値生成回路1402 の入力端子と、選択回路
142の第1の入力端子とに接続されている。
【0029】第1象限検出回路120の出力端子Oは、
選択回路1311 の選択用端子に接続されている。第2
象限検出回路121の出力端子Oは、選択回路1312
の選択用端子に接続されている。第3象限検出回路12
2の出力端子Oは、選択回路1313 の選択用端子に接
続されている。第4象限検出回路123の出力端子O
は、選択回路1314 の選択用端子に接続されている。
【0030】加算回路1301 の出力端子は、選択回路
1311 の第1の入力端子に接続さされている。また、
加算回路1301 の第2の入力端子には、「1」が入力
される。減算回路1302 の出力端子は、選択回路13
2 の第1の入力端子に接続さされている。また、減算
回路1302 の第2の入力端子には、「1」が入力され
る。加算回路1303 の出力端子は、選択回路1313
の第1の入力端子に接続さされている。また、加算回路
1303 の第2の入力端子には、「1」が入力される。
減算回路1304 の出力端子は、選択回路1314 の第
1の入力端子に接続さされている。また、減算回路13
4 の第2の入力端子には、「1」が入力される。
【0031】選択回路1311 の出力端子は、選択回路
142の第3の入力端子に接続されている。選択回路1
312 の出力端子は、選択回路1311 の第2の入力端
子に接続されている。選択回路1313 の出力端子は、
選択回路1312 の第2の入力端子に接続されている。
選択回路1314 の出力端子は、選択回路1313 の第
2の入力端子に接続されている。また、選択回路131
4 の第2の入力端子には、「0」が入力される。
【0032】絶対値生成回路1401 の出力端子は、比
較回路141の第1の入力端子に接続されている。絶対
値生成回路1402 の出力端子は、比較回路141の第
2の入力端子に接続されている。比較回路141の出力
端子は、選択回路142の選択用端子に接続されてい
る。
【0033】選択回路142の出力端子は、選択回路1
43の第1の入力端子に接続されている。選択回路14
3の出力端子は、乗算回路144の入力端子に接続され
ている。選択回路143の選択用端子は、選択信号入力
端子92に接続されている。乗算回路144の出力端子
は、位相誤差信号出力端子93に接続されている。
【0034】以下、図1に示す位相誤差検出装置1の各
構成要素について詳細に説明する。 〔位相角変換回路110〕図2は、位相角変換回路11
0の構成図である。図2に示すように、位相角変換回路
110は、例えば、I信号入力端子200と、Q信号入
力端子201と、乗算回路2021 〜2024 と、加算
回路2031 ,減算回路2032 と、I信号出力端子2
04と、Q信号出力端子205とを有する。位相角変換
回路110は、I信号入力端子220およびQ信号入力
端子201から入力されたI信号およびQ信号の位相を
45°(=2π/8)だけ回転したI信号およびQ信号
を、I信号出力端子204およびQ信号出力端子205
から出力する。
【0035】図2に示すように、位相角変換回路110
では、I信号入力端子200が、乗算回路2021 の第
1の入力端子と、乗算回路2022 の第1の入力端子と
に接続されている。また、Q信号入力端子201が、乗
算回路2023 の第1の入力端子と、乗算回路2024
の第1の入力端子とに接続されている。また、乗算回路
2021 〜2024 の第2の入力端子には、1/21/2
が入力されている。
【0036】乗算回路2021 の出力端子は、加算回路
2031 の第1の入力端子に接続されている。乗算回路
2022 の出力端子は、減算回路2032 の第1の入力
端子に接続されている。乗算回路2023 の出力端子
は、加算回路2031 の第2の入力端子に接続されてい
る。乗算回路2024 の出力端子は、減算回路2032
の第2の入力端子に接続されている。
【0037】加算回路2031 の出力端子は、I信号出
力端子204に接続されている。減算回路2032 の出
力端子は、Q信号出力端子205に接続されている。
【0038】位相角変換回路110では、I信号入力端
子200にI信号(以下、単にIとも記す)が入力さ
れ、Q信号入力端子201にQ信号(以下、単にQとも
記す)が入力されると、乗算回路2021 の出力端子か
ら「I/21/2 」が出力され、乗算回路2022 の出力
端子から「I/21/2 」が出力され、乗算回路2023
の出力端子から「Q/21/2 」が出力され、乗算回路2
024 の出力端子から「Q/21/2 」が出力される。
【0039】そして、加算回路2031 の出力端子から
I信号出力端子204に「(I+Q)/21/2 」が出力
され、減算回路2032 の出力端子からQ信号出力端子
205に「(Q−I)/21/2 」が出力される。そし
て、「(I+Q)/21/2 」が、I信号出力端子204
からI信号として出力される。また、「(Q−I)/2
1/2 」が、Q信号出力端子205からQ信号として出力
される。このとき、I信号出力端子204およびQ信号
出力端子205から出力されるI信号およびQ信号は、
I信号入力端子200およびQ信号入力端子201に入
力されたI信号およびQ信号を45°(=2π/8)回
転させた信号になっている。
【0040】〔QPS位相誤差成分検出回路1111
1112 〕QPS位相誤差成分検出回路1111 ,11
2 は、QPS方式のI信号およびQ信号の位相誤差成
分を検出する機能を有する。図3は、QPS位相誤差成
分検出回路1111 ,1112 の構成図である。図3に
示すように、QPS位相誤差成分検出回路1111 ,1
112 は、例えば、I信号入力端子210、Q信号入力
端子211、正負反転回路2121 ,2122 、正負判
定回路2131 ,2132 、選択回路2141 ,214
2 、減算回路215および位相誤差成分信号出力端子2
16を有する。QPS位相誤差成分検出回路1111
1112 では、I信号入力端子210が、選択回路21
1 の第1の入力端子と、正負反転回路2121 の入力
端子と、正負判定回路2131 の入力端子とに接続され
ている。また、Q信号入力端子211が、選択回路21
2 の第1の入力端子と、正負反転回路2122 の入力
端子と、正負判定回路2132 の入力端子とに接続され
ている。
【0041】また、正負反転回路2121 の出力端子
が、選択回路2141 の第2の入力端子に接続されてい
る。正負判定回路2131 の出力端子が、選択回路21
2 の選択用端子に接続されている。正負判定回路21
2 の出力端子が、選択回路2141 の選択用端子に接
続されている。正負反転回路2122 の出力端子が、選
択回路2142 の第2の入力端子に接続されている。
【0042】また、選択回路2141 の出力端子が、減
算回路215の−端子に接続されている。選択回路21
2 の出力端子が、減算回路215の+端子に接続され
ている。減算回路215の出力端子は、位相誤差成分信
号出力端子216に接続されている。
【0043】正負反転回路2121 ,2122 は、入力
信号の符合を反転して出力する。正負判定回路21
1 ,2132 は、入力信号が0以上であるか0より小
さいかを判断し、その判断の結果を示す正負判定信号を
選択回路2141 ,2142にそれぞれ出力する。
【0044】選択回路2141 ,2142 は、それぞれ
正負判定回路2131 ,2132 からの正負判定信号が
0以上であることを示す場合に第1の入力端子を出力端
子に接続し、正負判定信号が0より小さいことを示す場
合に第2の入力端子を出力端子に接続する。減算回路2
15は、選択回路2142 から入力した信号から、選択
回路2141 から入力した信号を減算して得た位相誤差
成分信号を位相誤差成分信号出力端子216に出力す
る。
【0045】QPS位相誤差成分検出回路1111 ,1
112 の動作は以下のようになる。先ず、I信号入力端
子210およびQ信号入力端子211に入力されるI信
号およびQ信号によって決まる信号点が、図4に示すI
−Qの直交座標系の第1象限に位置する場合、すなわち
I≧0、Q≧0の場合の動作を説明する。この場合に
は、正負判定回路2131 ,2132 において、I≧
0、Q≧0であると判断され、そのことを示す正負判定
信号が選択回路2142 ,2141 にそれぞれ出力され
る。これにより、選択回路2141 ,2142 におい
て、第1の入力端子が出力端子に接続される。そして、
I信号入力端子210に入力されたI信号が、選択回路
2141 を介して、減算回路215の−端子に入力され
る。また、Q信号入力端子211に入力されたQ信号
が、選択回路2142 を介して、減算回路215の+端
子に入力される。そして、減算回路215において、Q
信号からI信号が減算され、その結果である位相誤差成
分信号(−I+Q)が位相誤差成分信号出力端子216
に出力される。
【0046】次に、I信号入力端子210およびQ信号
入力端子211に入力されるI信号およびQ信号によっ
て決まる信号点が、図4に示す第2象限に位置する場
合、すなわちI<0、Q≧0の場合の動作を説明する。
この場合には、正負判定回路2131 において、I<0
であると判断され、そのことを示す正負判定信号が選択
回路2142 に出力される。これにより、2142 にお
いて、第2の入力端子が出力端子に接続される。また、
正負判定回路2132 において、Q≧0であると判断さ
れ、そのことを示す正負判定信号が選択回路2141
出力される。これにより、2141 において、第1の入
力端子が出力端子に接続される。そして、I信号入力端
子210に入力されたI信号が,選択回路2141 を介
して減算回路215の−端子に入力される。また、Q信
号入力端子211に入力されたQ信号が正負反転回路2
122 で符合反転され、そのよって得られた−Q信号
が、選択回路2142 を介して減算回路215の+端子
に入力される。そして、減算回路215において、−Q
信号からI信号が減算され、その結果である位相誤差成
分信号(−I−Q)が位相誤差成分信号出力端子216
に出力される。
【0047】次に、I信号入力端子210およびQ信号
入力端子211に入力されるI信号およびQ信号によっ
て決まる信号点が、図4に示す第3象限に位置する場
合、すなわちI<0、Q<0の場合の動作を説明する。
この場合には、正負判定回路2131 ,2132 におい
て、I<0、Q<0であると判断され、そのことを示す
正負判定信号が選択回路2142 ,2141 にそれぞれ
出力される。これにより、選択回路2141 ,2142
において、第2の入力端子が出力端子に接続される。そ
して、I信号入力端子210に入力されたI信号が正負
反転回路2121 で符合判定され、それによって得られ
た−I信号が、選択回路2141 を介して、減算回路2
15の−端子に入力される。また、Q信号入力端子21
1に入力されたQ信号が正負反転回路2122 で符合判
定され、それによって得られた−Q信号が。選択回路2
142 を介して減算回路215の+端子に入力される。
そして、減算回路215において、−Q信号から−I信
号が減算され、その結果である位相誤差成分信号(I−
Q)が位相誤差成分信号出力端子216に出力される。
【0048】次に、I信号入力端子210およびQ信号
入力端子211に入力されるI信号およびQ信号によっ
て決まる信号点が、図4に示す第4象限に位置する場
合、すなわちI≧0、Q<0の場合の動作を説明する。
この場合には、正負判定回路2131 において、I≧0
であると判断され、そのことを示す正負判定信号が選択
回路2142 に出力される。これにより、2142 にお
いて、第1の入力端子が出力端子に接続される。また、
正負判定回路2132 において、Q<0であると判断さ
れ、そのことを示す正負判定信号が選択回路2141
出力される。これにより、2141 において、第2の入
力端子が出力端子に接続される。そして、I信号入力端
子210に入力されたI信号が正負反転回路2121
符合判定され、それによって得られた−I信号が、選択
回路2141 を介して減算回路215の−端子に入力さ
れる。また、Q信号入力端子211に入力されたQ信号
が選択回路2142 を介して減算回路215の+端子に
入力される。そして、減算回路215において、Q信号
から−I信号が減算され、その結果である位相誤差成分
信号(I+Q)が位相誤差成分信号出力端子216に出
力される。
【0049】以下、QPSK方式の信号の位相誤差検出
の理論を説明する。ここで、位相誤差検出を行う対象の
QPSK方式の信号は、AGC(AutomaticGain Contro
l)などの処理を経て振幅が1の円上にあるものと仮定す
る。当該QPSK方式の信号の信号点が第1の象限に位
置する場合(I≧0、Q≧0)には、位相誤差PEは、
下記式(1)で示される。
【0050】
【数1】
【0051】当該QPSK方式の信号の信号点が第2の
象限に位置する場合(I<0、Q≧0)には、位相誤差
PEは、下記式(2)で示される。
【0052】
【数2】
【0053】当該QPSK方式の信号の信号点が第3の
象限に位置する場合(I<0、Q<0)には、位相誤差
PEは、下記式(3)で示される。
【0054】
【数3】
【0055】当該QPSK方式の信号の信号点が第4の
象限に位置する場合(I≧0、Q≧0)には、位相誤差
PEは、下記式(4)で示される。
【0056】
【数4】
【0057】上述したした第1象限について詳しく説明
する。図5に示すように、第1象限では、信号点からの
ずれをθ〔rad〕とすると、下記式(5),(6)が
成り立つ。
【0058】
【数5】
【0059】
【数6】
【0060】上記式(5),(6)で示されるI,Qを
上記式(1)に代入すると、下記式(7)のようにな
る。
【0061】
【数7】
【0062】上記式(7)内の最後の近似は、図6に示
す関係に基づいている。
【0063】また、第1象限では、信号点からのずれを
−θ〔rad〕とすると、下記式(8),(9)が成り
立つ。
【0064】
【数8】
【0065】
【数9】
【0066】上記式(8),(9)で示されるI,Qを
上記式(1)に代入すると、下記式(10)のようにな
る。
【0067】
【数10】
【0068】これにより、上記式(1)が、信号点が第
1象限に位置する場合の位相誤差を表していることが分
かる。信号点が、第2象限、第3象限および第4象限に
位置する場合にも、上述した第1象限に位置する場合と
同様に説明できる。なお、上述した式(1)〜(4)に
示すπ/4〔rad〕は、図1に示す乗算回路144に
おいて乗算される。
【0069】〔第1象限検出回路120〕図7は、第1
象限検出回路120の構成図である。図7に示すよう
に、第1象限検出回路120は、I信号入力端子22
0、Q信号入力端子221、比較回路2221 ,222
2 、AND回路223および出力端子224を有する。
I信号入力端子220は、比較回路2221 の第1の入
力端子に接続されている。Q信号入力端子221は、比
較回路2222 の第1の入力端子に接続されている。比
較回路2221 ,2222 の第2の入力端子には、
「0」が入力されている。比較回路2221 出力端子
は、AND回路223の第1の入力端子に接続されてい
る。比較回路2222 の出力端子は、AND回路223
の第2の入力端子に接続されている。AND回路223
の出力端子は、出力端子224に出力されている。
【0070】比較回路2221 ,2222 は、第1の入
力端子に入力された信号が、0以上である場合に論理値
「1」を示し、0より小さい場合に論理値「0」を示す
信号をAND回路223に出力する。
【0071】第1象限検出回路120では、I信号入力
端子220に入力されたI信号と、Q信号入力端子22
1に入力されたQ信号との双方が0以上であるときに、
比較回路2221 ,2222 から出力される信号の双方
が論理値「1」となり、出力端子224から出力される
第1象限検出信号が論理値「1」を示す。第1象限検出
回路120では、I信号入力端子220に入力されたI
信号と、Q信号入力端子221に入力されたQ信号との
何れか一方が0より小さいときに、出力端子224から
出力される第1象限検出信号が論理値「0」を示す。
【0072】〔第2象限検出回路121〕図8は、第2
象限検出回路121の構成図である。図8に示すよう
に、第2象限検出回路121は、I信号入力端子23
0、Q信号入力端子231、比較回路2321 ,232
2 、AND回路233および出力端子234を有する。
I信号入力端子230は、比較回路2321 の第1の入
力端子に接続されている。Q信号入力端子231は、比
較回路2322 の第1の入力端子に接続されている。比
較回路2321 ,2322 の第2の入力端子には、
「0」が入力されている。比較回路2321 出力端子
は、AND回路233の第1の入力端子に接続されてい
る。比較回路2322 の出力端子は、AND回路233
の第2の入力端子に接続されている。AND回路233
の出力端子は、出力端子234に出力されている。
【0073】比較回路2321 は、第1の入力端子に入
力された信号が、0より小さい場合に論理値「1」を示
し、0以上の場合に論理値「0」を示す信号をAND回
路233に出力する。比較回路2322 は、第1の入力
端子に入力された信号が、0以上である場合に論理値
「1」を示し、0より小さい場合に論理値「0」を示す
信号をAND回路233に出力する。
【0074】第2象限検出回路121では、I信号入力
端子230に入力されたI信号が0より小さく、Q信号
入力端子231に入力されたQ信号が0以上であるとき
に、比較回路2321 ,2322 から出力される信号の
双方が論理値「1」となり、出力端子234から出力さ
れる第2象限検出信号が論理値「1」を示す。第2象限
検出回路121では、それ以外のときに、出力端子23
4から出力される第2象限検出信号が論理値「0」を示
す。
【0075】〔第3象限検出回路122〕図9は、第3
象限検出回路122の構成図である。図9に示すよう
に、第3象限検出回路122は、I信号入力端子24
0、Q信号入力端子241、比較回路2421 ,242
2 、AND回路243および出力端子244を有する。
I信号入力端子240は、比較回路2421 の第1の入
力端子に接続されている。Q信号入力端子241は、比
較回路2422 の第1の入力端子に接続されている。比
較回路2421 ,2422 の第2の入力端子には、
「0」が入力されている。比較回路2421 出力端子
は、AND回路243の第1の入力端子に接続されてい
る。比較回路2422 の出力端子は、AND回路243
の第2の入力端子に接続されている。AND回路243
の出力端子は、出力端子244に出力されている。
【0076】比較回路2421 ,2422 は、第1の入
力端子に入力された信号が、0より小さい場合に論理値
「1」を示し、0以上である場合に論理値「0」を示す
信号をAND回路223に出力する。
【0077】第3象限検出回路122では、I信号入力
端子240に入力されたI信号と、Q信号入力端子24
1に入力されたQ信号との双方が0より小さいときに、
比較回路2421 ,2422 から出力される信号の双方
が論理値「1」となり、出力端子244から出力される
第1象限検出信号が論理値「1」を示す。第1象限検出
回路120では、それ以外のときに、出力端子224か
ら出力される第3象限検出信号が論理値「0」を示す。
【0078】〔第4象限検出回路123〕図10は、第
4象限検出回路123の構成図である。図10に示すよ
うに、第4象限検出回路123は、I信号入力端子25
0、Q信号入力端子251、比較回路2521 ,252
2 、AND回路253および出力端子254を有する。
I信号入力端子250は、比較回路2521 の第1の入
力端子に接続されている。Q信号入力端子251は、比
較回路2522 の第1の入力端子に接続されている。比
較回路2521 ,2522 の第2の入力端子には、
「0」が入力されている。比較回路2521 出力端子
は、AND回路253の第1の入力端子に接続されてい
る。比較回路2522 の出力端子は、AND回路253
の第2の入力端子に接続されている。AND回路253
の出力端子は、出力端子254に出力されている。
【0079】比較回路2521 は、第1の入力端子に入
力された信号が、0以上である場合に論理値「1」を示
し、0より小さい場合に論理値「0」を示す信号をAN
D回路253に出力する。比較回路2522 は、第1の
入力端子に入力された信号が、0より小さい場合に論理
値「1」を示し、0以上である場合に論理値「0」を示
す信号をAND回路253に出力する。
【0080】第4象限検出回路123では、I信号入力
端子250に入力されたI信号が0以上であり、Q信号
入力端子251に入力されたQ信号が0より小さいとき
に、比較回路2521 ,2522 から出力される信号の
双方が論理値「1」となり、出力端子254から出力さ
れる第4象限検出信号が論理値「1」を示す。第4象限
検出回路123では、それ以外のときに、出力端子25
4から出力される第4象限検出信号が論理値「0」を示
す。
【0081】〔加算回路1301 ,1303 、減算回路
1302 ,1304 〕加算回路1301 ,1303 は、
それぞれ第1の入力端子から入力された信号と、第2の
入力端子から入力された信号とを加算し、それによって
得られた信号を出力端子から、それぞれ選択回路131
1 ,1303 の第1の入力端子に出力する。減算回路1
302 ,1304 は、それぞれ第1の入力端子から入力
された信号から、第2の入力端子から入力された信号を
減算し、それによって得られた信号を出力端子から、そ
れぞれ選択回路1312 ,1304 の第1の入力端子に
出力する。
【0082】〔選択回路1311 〜1314 〕選択回路
1311 は、選択用端子に入力された第1象限検出回路
120からの第1象限検出信号が論理値「1」を示す場
合には、第1の入力端子と出力端子とを接続し、第1象
限検出信号が論理値「0」を示す場合には第2の入力端
子と出力端子とを接続する。選択回路1312 は、選択
用端子に入力された第2象限検出回路121からの第2
象限検出信号が論理値「1」を示す場合には、第1の入
力端子と出力端子とを接続し、第2象限検出信号が論理
値「0」を示す場合には第2の入力端子と出力端子とを
接続する。選択回路1313 は、選択用端子に入力され
た第3象限検出回路122からの第3象限検出信号が論
理値「1」を示す場合には、第1の入力端子と出力端子
とを接続し、第3象限検出信号が論理値「0」を示す場
合には第2の入力端子と出力端子とを接続する。選択回
路1314 は、選択用端子に入力された第4象限検出回
路123からの第4象限検出信号が論理値「1」を示す
場合には、第1の入力端子と出力端子とを接続し、第4
象限検出信号が論理値「0」を示す場合には第2の入力
端子と出力端子とを接続する。
【0083】〔絶対値生成回路1401 ,1402 〕絶
対値生成回路1401 は、QPS位相誤差成分検出回路
1111 から入力した位相誤差成分信号の絶対値を生成
し、これを比較回路141に出力する。絶対値生成回路
1402 は、QPS位相誤差成分検出回路1112 から
入力した位相誤差成分信号の絶対値を生成し、これを比
較回路141に出力する。
【0084】〔比較回路141〕比較回路141は、絶
対値生成回路1401 から入力した絶対値と、絶対値生
成回路1402 から入力した絶対値とを比較し、絶対値
生成回路1401 から入力した絶対値が絶対値生成回路
1402 から入力した絶対値より小さい場合に、論理値
「1」を示す比較結果信号を選択回路142の選択用端
子に出力し、それ以外の場合に論理値「0」を示す比較
結果信号を選択回路142の選択用端子に出力する。
【0085】〔選択回路142〕選択回路142は、選
択用端子に入力された比較回路141から比較結果信号
が論理値「1」を示す場合に、第2の入力端子と出力端
子とを接続し、絶対値生成回路1401 から入力した絶
対値を選択回路143の第1の入力端子に出力する。一
方、選択回路142は、選択用端子に入力された比較回
路141から比較結果信号が論理値「0」を示す場合
に、第1の入力端子と出力端子とを接続し、絶対値生成
回路1402 から入力した絶対値を選択回路143の第
1の入力端子に出力する。
【0086】〔選択回路143〕選択回路143は、選
択信号入力端子92から入力された選択信号が8PSK
方式を示す場合には第1の入力端子を出力端子に接続
し、当該選択信号がQPS方式を示す場合には第2の入
力端子を出力端子に接続し、当該選択信号がBPSK方
式を示す場合には第3の入力端子を出力端子に接続す
る。
【0087】〔乗算回路144〕乗算回路144は、選
択回路143からの位相誤差成分信号にπ/4〔ra
d〕を乗算し、それによって得られた位相誤差信号を位
相誤差信号出力端子93に出力する。
【0088】以下、位相誤差検出装置1の動作を説明す
る。 〔入力信号がQPSK方式の場合の動作〕以下、I信号
入力端子90およびQ信号入力端子91から、QPSK
方式のI信号およびQ信号が入力される場合の位相誤差
検出装置1の動作を説明する。この場合には、選択信号
入力端子92から、QPSK方式を示す選択信号が入力
され、選択回路143において第2の入力端子と出力端
子とが接続される。先ず、I信号入力端子90から入力
されたQPSK方式のI信号がQPS位相誤差成分検出
回路1111 のI端子に入力され、Q信号入力端子91
から入力されたQPSK方式のQ信号がQPS位相誤差
成分検出回路1111 のQ端子に入力される。
【0089】次に、図3に示すQPS位相誤差成分検出
回路1111 において、I端子から入力されたI信号
と、Q端子から入力されたQ信号とを用いて位相誤差成
分が検出され、その検出結果に応じた位相誤差成分信号
が、選択回路143の第2の入力端子に出力される。こ
のとき、前述したように、選択回路143では第2の入
力端子と出力端子とが接続状態になっているため、選択
回路143に入力された位相誤差成分信号は、選択回路
143の出力端子から乗算回路144に出力される。次
に、乗算回路144において、選択回路143から入力
された位相誤差成分信号にπ/4が乗算され、それによ
って得られた位相誤差信号が位相誤差信号出力端子93
から出力される。
【0090】〔入力信号が8QPSK方式の場合の動
作〕以下、I信号入力端子90およびQ信号入力端子9
1から、8PSK方式のI信号およびQ信号が入力され
る場合の位相誤差検出装置1の動作を説明する。この場
合には、選択信号入力端子92から、8PSK方式を示
す選択信号が入力され、選択回路143において第1の
入力端子と出力端子とが接続される。先ず、I信号入力
端子90から入力された8PSK方式のI信号がQPS
位相誤差成分検出回路1111 のI端子および位相角変
換回路110のI端子に入力され、Q信号入力端子91
から入力された8PSK方式のQ信号がQPS位相誤差
成分検出回路1111 のQ端子および位相角変換回路1
10のQ端子に入力される。
【0091】次に、図3に示すQPS位相誤差成分検出
回路1111 において、I端子から入力されたI信号
と、Q端子から入力されたQ信号とを用いて位相誤差成
分が検出され、その検出結果に応じた位相誤差成分信号
が、絶対値生成回路1401 および選択回路142の第
2の入力端子に出力される。次に、絶対値生成回路14
1 において、QPS位相誤差成分検出回路1111
ら入力した位相誤差成分信号の絶対値が生成され、これ
が比較回路141に出力される。
【0092】また、位相角変換回路110において、I
信号入力端子220およびQ信号入力端子201から入
力されたI信号およびQ信号の位相が45°(=2π/
8)だけ回転させられ、それによって得られたI信号お
よびQ信号がI信号出力端子204およびQ信号出力端
子205から、QPS位相誤差成分検出回路1112
I端子およびQ端子にそれぞれ出力される。
【0093】次に、図3に示すQPS位相誤差成分検出
回路1112 において、I端子から入力されたI信号
と、Q端子から入力されたQ信号とを用いて位相誤差成
分が検出され、その検出結果に応じた位相誤差成分信号
が、絶対値生成回路1402 および選択回路142の第
1の入力端子に出力される。次に、絶対値生成回路14
2 において、QPS位相誤差成分検出回路1112
ら入力した位相誤差成分信号の絶対値が生成され、これ
が比較回路141に出力される。
【0094】次に、比較回路141において、絶対値生
成回路1401 から入力した絶対値と、絶対値生成回路
1402 から入力した絶対値とが比較され、絶対値生成
回路1401 から入力した絶対値が絶対値生成回路14
2 から入力した絶対値より小さい場合に、論理値
「1」を示す比較結果信号が選択回路142の選択用端
子に出力され、それ以外の場合に論理値「0」を示す比
較結果信号が選択回路142の選択用端子に出力され
る。
【0095】次に、選択回路142において、選択用端
子に入力された比較回路141から比較結果信号が論理
値「1」を示す場合に、第2の入力端子と出力端子とが
接続され、絶対値生成回路1401 から入力した絶対値
が選択回路143の第1の入力端子に出力される。ま
た、選択回路142において、選択用端子に入力された
比較回路141から比較結果信号が論理値「0」を示す
場合に、第1の入力端子と出力端子とが接続され、絶対
値生成回路1402 から入力した絶対値が選択回路14
3の第1の入力端子に出力される。
【0096】次に、選択回路143において、選択回路
142からの絶対値が位相誤差成分信号として乗算回路
144に出力される。次に、乗算回路144において、
選択回路143から入力された位相誤差成分信号に2π
/8が乗算され、それによって得られた位相誤差信号が
位相誤差信号出力端子93から出力される。
【0097】上述したように、位相誤差検出装置1で
は、選択信号入力端子92から入力された選択信号が8
PSK方式を示す場合には、QPSK方式で生成した位
相誤差成分信号と、π/4だけ位相を回転させた後にQ
PSK方式で生成した位相誤差成分信号とのうち、絶対
値が小さい方を位相誤差成分信号として用いる。このこ
とを示す理論を以下に説明する。図11は、8PSK方
式の信号をQPSK方式で位相誤差を検出したときの位
相誤差信号(QPS位相誤差検出回路1111 の出力に
π/4を乗算した結果)と、8PSK方式の信号をπ/
4(=2π/8)だけ位相を回転させた後にQPSK方
式で位相誤差を検出したときの位相誤差信号(QPS位
相誤差検出回路1112 の出力にπ/4を乗算した結
果)と、8PSK方式の信号の位相誤差信号との関係を
示す図である。図11において、横軸は、I信号入力端
子90およびQ信号入力端子91から入力された信号の
位相角〔rad〕を示し、縦軸は位相誤差信号が示す位
相誤差検出出力〔rad〕を示している。なお、8PS
K方式の信号の信号点は、図12で示される。
【0098】図11から分かるように、8PSK方式の
信号の位相誤差は、QPSK方式の信号の位相誤差をπ
/4だけずらしたものになっている。以下、位相検出を
行う対象となる信号の位相角が0〜π/2〔rad〕の
範囲について説明する。当該信号の位相角が0〜π/8
〔rad〕の場合には、|8PSK方式の信号をQPS
K方式で検出した位相誤差|>|8PSK方式の信号を
π/4だけ回転した信号をQPSK方式で検出した位相
誤差|という関係が成り立ち、絶対値の小さい方を8P
SK方式の位相誤差とするので、8PSK方式の信号の
位相誤差は、8PSK方式の信号をπ/4だけ回転した
信号をQPSK方式で検出した位相誤差となる。
【0099】また、当該信号の位相角がπ/8〜π/4
〔rad〕の場合には、|8PSK方式の信号をQPS
K方式で検出した位相誤差|<|8PSK方式の信号を
π/4だけ回転した信号をQPSK方式で検出した位相
誤差|という関係が成り立ち、絶対値の小さい方を8P
SK方式の位相誤差とするので、8PSK方式の信号の
位相誤差は、8PSK方式の信号をQPSK方式で検出
した位相誤差となる。
【0100】また、当該信号の位相角がπ/4〜3π/
8〔rad〕の場合には、|8PSK方式の信号をQP
SK方式で検出した位相誤差|<|8PSK方式の信号
をπ/4だけ回転した信号をQPSK方式で検出した位
相誤差|という関係が成り立ち、絶対値の小さい方を8
PSK方式の位相誤差とするので、8PSK方式の信号
の位相誤差は、8PSK方式の信号をQPSK方式で検
出した位相誤差となる。
【0101】また、当該信号の位相角が3π/8〜π/
2〔rad〕の場合には、|8PSK方式の信号をQP
SK方式で検出した位相誤差|>|8PSK方式の信号
をπ/4だけ回転した信号をQPSK方式で検出した位
相誤差|という関係が成り立ち、絶対値の小さい方を8
PSK方式の位相誤差とするので、8PSK方式の信号
の位相誤差は、8PSK方式の信号をπ/4だけ回転し
た信号をQPSK方式で検出した位相誤差となる。
【0102】このように、信号の位相角がどのような場
合でも、8PSK方式の信号をQPSK方式で検出した
位相誤差の絶対値と、8PSK方式の信号をπ/4だけ
回転した信号をQPSK方式で検出した位相誤差の絶対
値とのうち小さく方を選択することで、8PSK方式の
信号の位相誤差が得られる。
【0103】〔入力信号がBPSK方式の場合の動作〕
以下、I信号入力端子90およびQ信号入力端子91か
ら、BPSK方式のI信号およびQ信号が入力される場
合の位相誤差検出装置1の動作を説明する。この場合に
は、選択信号入力端子92から、BPSK方式を示す選
択信号が入力され、選択回路143において第3の入力
端子と出力端子とが接続される。先ず、I信号入力端子
90から入力されたBPSK方式のI信号がQPSK位
相誤差成分検出回路1111 のI端子、第1象限検出回
路120のI端子、第2象限検出回路121のI端子、
第3象限検出回路122のI端子および第4象限検出回
路123のI端子に入力される。また、Q信号入力端子
91から入力されたBPSK方式のQ信号がQPS位相
誤差成分検出回路1111 のQ端子、第1象限検出回路
120のQ端子、第2象限検出回路121のQ端子、第
3象限検出回路122のQ端子および第4象限検出回路
123のQ端子に入力される。
【0104】そして、第1象限検出回路120、第2象
限検出回路121、第3象限検出回路122および第4
象限検出回路123において、前述したようにして、第
1象限検出信号、第2の象限検出信号、第3象限検出信
号および第4象限検出信号が生成され、これらがそれぞ
れ選択回路1311 ,1312 ,1313 ,1314
選択用端子に出力される。
【0105】また、図3に示すQPS位相誤差成分検出
回路1111 において、I端子から入力されたI信号
と、Q端子から入力されたQ信号とを用いて位相誤差成
分が検出され、その検出結果に応じた位相誤差成分信号
が、加算回路1301 ,1303 および減算回路130
2 ,1304 の第1の入力端子に出力される。次に、加
算回路1301 ,1303 において、第1の入力端子に
入力された位相誤差成分信号と、第2の入力端子に入力
された「1」とが加算され、それによって得られた位相
誤差成分信号が選択回路1311 ,1313 の第1の入
力端子に出力される。それと並行して、減算回路130
2 ,1304 において、第1の入力端子に入力された位
相誤差成分信号から、第2の入力端子に入力された
「1」が減算され、それによって得られた位相誤差成分
信号が選択回路1312 ,1314 の第1の入力端子に
出力される。
【0106】位相誤差検出装置1では、I信号入力端子
90およびQ信号入力端子91に入力されたI信号およ
びQ信号の信号点が第1象限に位置する場合には、第1
象限検出回路120から出力される第1象限検出信号が
論理値「1」を示し、第2象限検出回路121、第3象
限検出回路122および第4象限検出回路123から出
力される第2象限検出信号、第3象限検出信号および第
4象限検出信号が論理値「0」を示す。これにより、選
択回路1311 において第1の入力端子と出力端子とが
接続状態になり、選択回路1312 〜1314 において
第2の入力端子と出力端子とが接続状態になる。そし
て、加算回路1301 において生成された(−I+Q+
1)を示す位相誤差成分信号が選択回路1311 および
選択回路143を介して乗算回路144に出力される。
次に、乗算回路144において、選択回路143から入
力された位相誤差成分信号にπ/4が乗算され、それに
よって得られた位相誤差信号が位相誤差信号出力端子9
3から出力される。
【0107】また、位相誤差検出装置1では、I信号入
力端子90およびQ信号入力端子91に入力されたI信
号およびQ信号の信号点が第2象限に位置する場合に
は、第2象限検出回路121から出力される第2象限検
出信号が論理値「1」を示し、第1象限検出回路12
0、第3象限検出回路122および第4象限検出回路1
23から出力される第1象限検出信号、第3象限検出信
号および第4象限検出信号が論理値「0」を示す。これ
により、選択回路1312 において第1の入力端子と出
力端子とが接続状態になり、選択回路1311 ,131
3 ,1314 において第2の入力端子と出力端子とが接
続状態になる。そして、減算回路1302 において生成
された(−I−Q−1)を示す位相誤差成分信号が選択
回路1312 ,1311 および選択回路143を介して
乗算回路144に出力される。次に、乗算回路144に
おいて、選択回路143から入力された位相誤差成分信
号にπ/4が乗算され、それによって得られた位相誤差
信号が位相誤差信号出力端子93から出力される。
【0108】また、位相誤差検出装置1では、I信号入
力端子90およびQ信号入力端子91に入力されたI信
号およびQ信号の信号点が第3象限に位置する場合に
は、第3象限検出回路122から出力される第3象限検
出信号が論理値「1」を示し、第1象限検出回路12
0、第2象限検出回路121および第4象限検出回路1
23から出力される第1象限検出信号、第2象限検出信
号および第4象限検出信号が論理値「0」を示す。これ
により、選択回路1313 において第1の入力端子と出
力端子とが接続状態になり、選択回路1311 ,131
2 ,1314 において第2の入力端子と出力端子とが接
続状態になる。そして、加算回路1303 において生成
された(I−Q+1)を示す位相誤差成分信号が選択回
路1313 ,1312 ,1311 および選択回路143
を介して乗算回路144に出力される。次に、乗算回路
144において、選択回路143から入力された位相誤
差成分信号にπ/4が乗算され、それによって得られた
位相誤差信号が位相誤差信号出力端子93から出力され
る。
【0109】また、位相誤差検出装置1では、I信号入
力端子90およびQ信号入力端子91に入力されたI信
号およびQ信号の信号点が第4象限に位置する場合に
は、第3象限検出回路122から出力される第4象限検
出信号が論理値「1」を示し、第1象限検出回路12
0、第2象限検出回路121および第3象限検出回路1
22から出力される第1象限検出信号、第2象限検出信
号および第3象限検出信号が論理値「0」を示す。これ
により、選択回路1314 において第1の入力端子と出
力端子とが接続状態になり、選択回路1311 〜131
3 において第2の入力端子と出力端子とが接続状態にな
る。そして、減算回路1304 において生成された(I
+Q−1)を示す位相誤差成分信号が選択回路13
4 ,1313 ,1312 ,1311 および選択回路1
43を介して乗算回路144に出力される。次に、乗算
回路144において、選択回路143から入力された位
相誤差成分信号にπ/4が乗算され、それによって得ら
れた位相誤差信号が位相誤差信号出力端子93から出力
される。
【0110】上述したように、位相誤差検出装置1で
は、選択信号入力端子92から入力された選択信号がB
PSK方式を示す場合には、I信号入力端子90および
Q信号入力端子91から入力されたI信号およびQ信号
の信号点の位置に応じて、加算回路1301 ,1303
および減算回路1302 ,1304 で生成された位相誤
差成分信号のうち一の位相誤差成分信号を選択的に用い
る。このことを示す理論を以下に説明する。BPSK方
式の信号の信号点が第1の象限に位置する場合(I≧
0、Q≧0)には、位相誤差PEは、下記式(11)で
示される。
【0111】
【数11】
【0112】当該QPSK方式の信号の信号点が第2の
象限に位置する場合(I<0、Q≧0)には、位相誤差
PEは、下記式(12)で示される。
【0113】
【数12】
【0114】当該QPSK方式の信号の信号点が第3の
象限に位置する場合(I<0、Q<0)には、位相誤差
PEは、下記式(13)で示される。
【0115】
【数13】
【0116】当該QPSK方式の信号の信号点が第4の
象限に位置する場合(I≧0、Q≧0)には、位相誤差
PEは、下記式(14)で示される。
【0117】
【数14】
【0118】図13は、QPSK方式の信号の位相誤差
と、BPSK方式の信号の位相誤差との関係を示す図で
ある。図13において、横軸は、信号の位相角〔ra
d〕を示し、縦軸は位相誤差〔rad〕を示している。
なお、BPSK方式の信号の信号点は、図14で示され
る。
【0119】上記式(11)〜(14)および図13か
ら分かるように、BPSK方式の信号の各象限の位相誤
差は、QPSK方式の信号の各象限の位相誤差に変調方
式の相違を調整する値を加算あるいは減算したものにな
る。具体的には、第1象限においては、QPSK方式の
位相誤差にπ/4を加算したものがBPSK方式の位相
誤差になる。また、第2象限においては、QPSK方式
の位相誤差からπ/4を減算したものがBPSK方式の
位相誤差になる。また、第3象限においては、QPSK
方式の位相誤差にπ/4を加算したものがBPSK方式
の位相誤差になる。また、第4象限においては、QPS
K方式の位相誤差からπ/4を減算したものがBPSK
方式の位相誤差になる。
【0120】以上説明したように、位相誤差検出装置1
によれば、大規模なarctanのROMを用いること
なく、小規模な構成で、QPSK方式、BPSK方式お
よび8PSK方式の全ての位相シフト変調方式の信号に
対応して位相誤差を検出できる。図15は、図1に示す
位相誤差検出装置におけるBPSK方式の信号の位相誤
差と、BPSK方式の信号の理論的な位相誤差との関係
を説明するための図である。また、図16は、図1に示
す位相誤差検出装置におけるQPSK方式の信号の位相
誤差と、QPSK方式の信号の理論的な位相誤差との関
係を説明するための図である。また、図17は、図1に
示す位相誤差検出装置における8PSK方式の信号の位
相誤差と、8PSK方式の信号の理論的な位相誤差との
関係を説明するための図である。図15〜図17を見て
分かるように、位相誤差検出装置1によれば、いずれの
変調方式の場合にも、理論値に略一致する位相誤差を検
出できる。
【0121】また、位相誤差検出装置1によれば、メモ
リアクセスを伴わずに、論理回路における演算によって
位相誤差を検出するため、高速な位相誤差検出が可能に
なる。
【0122】第2実施形態 図18は、ネットワークなどに用いられる変調信号を受
信する受信装置の構成図である。図18に示すコスタス
ループ回路55内に設けられた位相誤差検出装置1が前
述した第1実施形態の位相誤差検出装置1に対応してい
る。受信装置では、以下に示すように処理が行われる。
衛星中継器を介して受信した受信信号(中間周波数信
号)S10が端子10に入力される。このとき、受信信
号S10は、BPSK方式、QPSK方式および8PS
K方式の何れかの位相シフト変調方式で変調されてい
る。そして、受信信号S10の同相成分が、同相検波回
路12において、局部発振信号S11を用いて検波さ
れ、ベースバンドのI信号S12が生成される。そし
て、増幅回路15における増幅処理、LPF回路18に
おけるLPF処理およびA/D変換回路20におけるA
/D変換処理を経て、I信号S12からI信号S20が
生成される。このとき、増幅回路15では、ローパスフ
ィルタ49からの増幅率制御信号S49に応じた増幅率
でI信号S12が増幅されてI信号S15が生成され
る。
【0123】また、それと並行して、受信信号S10の
直交成分が、直交検波回路14において、局部発振信号
S11と90度位相差を持つ局部発生信号S13を用い
て検波され、ベースバンドのQ信号S14が生成され
る。そして、増幅回路16における増幅処理、LPF回
路19におけるLPF処理およびA/D変換回路21に
おけるA/D変換処理を経て、Q信号S14からQ信号
S21が生成される。このとき、増幅回路16では、ロ
ーパスフィルタ49からの増幅率制御信号S49に応じ
た増幅率でQ信号S14が増幅されてQ信号S16が生
成される。
【0124】次に、補間回路28および29において、
軟判定回路45が適切なタイミングでシンボルの判定を
行えるように、シンボルタイミング再生回路46からの
シンボルタイミングS46に基づいてそれぞれI信号S
20およびQ信号S21の補間処理が行われ、I信号S
28およびQ信号S29がそれぞれ生成される。
【0125】次に、複素乗算回路30において、信号変
換回路36,37からのキャリア再生用(周波数引き込
み並びに位相同期用)の信号S36,S37を用いて、
I信号S28およびQ信号S29に対して周波数引き込
み処理および位相同期処理が行われ、I信号S30aお
よびQ信号S30bが生成される。
【0126】次に、ロールオフフィルタ回路31におい
て、I信号S30aに符号間干渉を低減するためのフィ
ルタ処理が行われてI信号S31が生成される。また、
ロールオフフィルタ回路32において、Q信号S30b
に符号間干渉を低減するためのフィルタ処理が行われて
Q信号S32が生成される。
【0127】次に、位相検出回路1において、前述した
図1に示す第1実施形態の位相誤差検出装置1と同様の
処理を経てI信号S31およびQ信号S32の位相誤差
が検出され、当該位相誤差を示す位相誤差信号S1が生
成される。位相誤差信号S1は、ループフィルタ回路3
4に出力されて平滑化され、位相誤差信号S34が生成
される。次に、数値制御発振回路35において、位相誤
差信号S34が示す位相誤差に応じた発振周波数を持つ
信号S35が生成され、これが信号変換回路36,37
に出力される。次に、信号S35に応じたSIN特性を
持つ信号S36と、信号S35に応じたCOS特性を持
つ信号S37とが、信号変換回路36,37から複素乗
算回路30に出力される。
【0128】ここで、複素乗算回路30、ロールオフフ
ィルタ回路31,32、位相検出回路1、ループフィル
タ回路34、数値制御発振回路35および信号変換回路
36,37によってコスタスループ55が構成される。
コスタスループ55は、位相検出回路1からの位相信号
S1をフィードバックすることで、I信号S28および
Q信号S29に生じる周波数離調成分を引き込むように
作用する。
【0129】また、図18に示す受信装置では、ロール
オフフィルタ回路31および32で生成されたI信号S
31およびQ信号S32がAGC(Automatic Gain Cont
rol)回路47に出力される。AGC回路47では、A/
D変換回路20,21の後段の回路において安定した適
切な振幅を用いた処理を行えるように、I信号S31お
よびQ信号S32の振幅値を用いて、増幅回路15,1
6の増幅率を制御するためのデジタルの増幅率制御信号
S47が例えば8ビットの分解能で生成される。デジタ
ルの増幅率制御信号S47は、PWM(Pulse Width Mod
ulation)信号生成回路48において、アナログ信号を得
るためのPWM信号である増幅率制御信号S48に変換
され、ローパスフィルタ49に出力される。増幅率制御
信号S48は、ローパスフィルタ49において高域成分
が除去されると、アナログの増幅率制御信号S49とな
り、増幅回路15および16に出力される。
【0130】上述したように、図18に示す受信装置に
よれば、コスタスループ回路55内に前述した第1実施
形態の位相誤差検出装置1を用いたことで、大規模なa
rctanのROMを用いることなく、小規模な構成
で、QPSK方式、BPSK方式および8PSK方式の
全ての位相シフト変調方式の信号に対応した復調処理を
行うことが検出できる。
【0131】また、図18に示す受信装置によれば、第
1実施形態の位相誤差検出装置1を用いたことで、コス
タスループ回路55における周波数引き込みおよび位相
同期処理を高速に行うことができ、キャプチャレンジを
従来に比べて広くできる。
【0132】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、図1に示す位相誤差検出装置1では、QP
SK方式、BPSK方式および8PSK方式の全ての変
調方式の信号の位相誤差検出に対応した構成をしている
が、本発明は、QPSK方式およびBPSK方式の変調
方式の信号の位相誤差検出に対応した構成にしてもよい
し、あるいは、QPSK方式および8PSK方式の変調
方式の信号の位相誤差検出に対応した構成にしてもよ
い。例えば、QPSK方式およびBPSK方式の変調方
式の信号の位相誤差検出に対応した構成にする場合に
は、図1に示すQPS位相誤差検出回路1111 、第1
象限検出回路120、第2象限検出回路121、第3象
限検出回路122、第4象限検出回路123、加算回路
1301 ,1303 、減算回路1302 ,1304 、選
択回路143および乗算回路144が用いられる。ま
た、QPSK方式および8PSK方式の変調方式の信号
の位相誤差検出に対応した構成にする場合には、図1に
示す位相角変換回路110、QPS位相誤差検出回路1
111 ,1112 、絶対値生成回路1401 ,14
2 、比較回路141、選択回路142、選択回路14
3および乗算回路144が用いられる。
【0133】また、上述した実施形態では、8PSK方
式の信号に対応した構成を例示したが、本発明は、n/
4=i(iは2以上の整数)とした場合に、nPSK方
式の信号に対応した構成にしてもよい。この場合には、
位相誤差検出装置は、Ak =(2π/n)×k、kは1
≦k≦(n/4−1)を満たす整数であるときに、第1
の信号の位相誤差をQPSK方式で検出して第1の位相
誤差を生成する第1の位相誤差検出回路と、前記第1の
信号の位相角をAk だけ回転したk個の第2の信号を生
成する位相角変換回路と、前記k個の第2の信号の位相
誤差をQPSK方式で検出してk個の第2の位相誤差を
それぞれ生成するk個の第2の位相誤差検出回路と、前
記第1の位相誤差と前記k個の第2の位相誤差とのうち
絶対値が最も小さい位相誤差を選択して出力する選択回
路とを有する。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相誤差
検出装置によれば、複数の変調方式の信号の位相誤差を
小規模な構成で高速に検出できる。また、本発明の位相
誤差検出方法によれば、複数の変調方式の信号の位相誤
差を高速に検出できる。また、本発明の受信装置では、
複数の変調方式の信号の復調処理を小規模な構成で高速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の位相誤差検出
装置の構成図である。
【図2】図2は、図1に示す位相角変換回路の構成図で
ある。
【図3】図3は、図1に示すQPS位相誤差検出回路の
構成図である。
【図4】図4は、QPSK方式の信号の信号点を説明す
るための図である。
【図5】図5は、位相誤差の検出方法を説明するための
図である。
【図6】図6は、近似の理論を説明するための図であ
る。
【図7】図7は、図1に示す第1象限検出回路の構成図
である。
【図8】図8は、図1に示す第2象限検出回路の構成図
である。
【図9】図9は、図1に示す第3象限検出回路の構成図
である。
【図10】図10は、図1に示す第4象限検出回路の構
成図である。
【図11】図11は、8PSK方式の信号をQPSK方
式で位相誤差を検出したときの位相誤差信号と、8PS
K方式の信号をπ/4だけ位相を回転させた後にQPS
K方式で位相誤差を検出したときの位相誤差信号と、8
PSK方式の信号の位相誤差信号との関係を示す図であ
る。
【図12】図12は、8PSK方式の信号の信号点を説
明するため図である。
【図13】図13は、QPSK方式の信号の位相誤差
と、BPSK方式の信号の位相誤差との関係を示す図で
ある。
【図14】図14は、BPSK方式の信号の信号点を説
明するため図である。
【図15】図15は、図1に示す位相誤差検出装置にお
けるBPSK方式の信号の位相誤差と、BPSK方式の
信号の理論的な位相誤差との関係を説明するための図で
ある。
【図16】図16は、図1に示す位相誤差検出装置にお
けるQPSK方式の信号の位相誤差と、QPSK方式の
信号の理論的な位相誤差との関係を説明するための図で
ある。
【図17】図17は、図1に示す位相誤差検出装置にお
ける8PSK方式の信号の位相誤差と、8PSK方式の
信号の理論的な位相誤差との関係を説明するための図で
ある。
【図18】図18は、本発明の第2実施形態の受信装置
の構成図である。
【符号の説明】
1…位相誤差検出装置、90…I信号入力端子、91…
Q信号入力端子、92…選択信号入力端子、93…位相
誤差信号出力端子、110…位相角変換回路、11
1 ,1112 …QPS位相誤差成分検出回路、120
…第1象限検出回路、121…第2象限検出回路、12
2…第3象限検出回路、123…第4象限検出回路、1
301 ,1303 …加算回路、1302 ,1304 …減
算回路、1311 〜1314 …選択回路、1401 ,1
402 …絶対値生成回路、141144…乗算回路

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相シフト変調されている第1の信号の信
    号点が位置する直交座標系上の象限を検出する象限検出
    回路と、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する位相誤差成分検出回路
    と、 第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信号点
    が位置する前記直交座標系上の前記象限に応じて、変調
    方式の相違を調整するための値を加算または減算して第
    2の位相誤差成分を算出する演算回路とを有する位相誤
    差検出装置。
  2. 【請求項2】前記第2の位相誤差成分に角度変換を行う
    ためのπ/4〔rad〕を乗算して位相誤差を算出する
    乗算回路をさらに有する請求項1に記載の位相誤差検出
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1の信号は、BPSK方式で変調さ
    れた信号である請求項1に記載の位相誤差検出装置。
  4. 【請求項4】前記演算回路は、前記第1の信号の信号点
    が第1象限または第3象限にある場合に前記第1の位相
    誤差成分に1を加算して第2の位相誤差成分を算出し、
    前記第1の信号の信号点が第2象限または第4象限にあ
    る場合に前記第1の位相誤差成分から1を減算して前記
    第2の位相誤差成分を算出する請求項1に記載の位相誤
    差検出装置。
  5. 【請求項5】選択信号がQPSK方式を指定している場
    合に前記位相誤差成分検出回路が生成した前記第1の位
    相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号がBPSK
    方式を指定している場合に前記演算回路が算出した前記
    第2の位相誤差成分を選択して出力する選択回路をさら
    に有する請求項1に記載の位相誤差検出装置。
  6. 【請求項6】前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK
    方式で検出して第1の位相誤差成分を生成する第1の位
    相誤差成分検出回路と、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成する位相角変換回路と、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第2の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第2の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出
    力する選択回路とを有する位相誤差検出装置。
  7. 【請求項7】選択信号がQPSK方式を指定している場
    合に前記第1の位相誤差成分検出回路が生成した前記第
    1の位相誤差成分を選択して出力し、前記選択信号が8
    PSK方式を指定している場合に前記選択回路の出力を
    選択して出力する選択回路をさらに有する請求項6に記
    載の位相誤差検出装置。
  8. 【請求項8】前記選択回路の出力に、角度変換を行うた
    めのπ/4〔rad〕を乗算して位相誤差を算出する乗
    算回路をさらに有する請求項6に記載の位相誤差検出装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1の信号は、8PSK方式で変調さ
    れた信号である請求項6に記載の位相誤差検出装置。
  10. 【請求項10】n/4=i(iは2以上の整数)が成り
    立ち、Ak =(2π/n)×k、kは1≦k≦(n/4
    −1)を満たす整数であるときに、nPSK変調された
    第1の信号の位相誤差成分を検出する位相誤差検出装置
    であって、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する第1の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の信号の位相角をAk だけ回転したk個の第2
    の信号を生成する位相角変換回路と、 前記k個の第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で
    検出してk個の第2の位相誤差成分をそれぞれ生成する
    k個の第2の位相誤差成分検出回路と、 前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位相誤差成
    分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を選択して
    出力する選択回路とを有する位相誤差検出装置。
  11. 【請求項11】位相シフト変調された第1の信号の信号
    点の象限を検出する象限検出回路と、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する位相誤差成分検出回路
    と、 前記第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信
    号点が位置する象限に応じた所定の値を加算または減算
    して第2の位相誤差成分を算出する演算回路と、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成する位相角変換回路と、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第3の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第3の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出
    力する第1の選択回路と、 前記第1の位相誤差成分と、前記第2の位相誤差成分
    と、前記第1の選択回路の出力とが入力され、選択信号
    がQPSK方式を指定している場合に前記第1の位相誤
    差成分を選択して出力し、前記選択信号がBPSK方式
    を指定している場合に前記第2の位相誤差成分を選択し
    て出力し、前記選択信号が8PSK方式を指定している
    場合に前記第1の選択回路の出力を選択して出力する第
    2の選択回路とを有する位相誤差検出装置。
  12. 【請求項12】位相シフト変調されている第1の信号の
    信号点が位置する直交座標系上の象限を検出し、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成し、 第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信号点
    が位置する前記直交座標系上の前記象限に応じて、変調
    方式の相違を調整するための値を加算または減算して第
    2の位相誤差成分を算出する位相誤差検出方法。
  13. 【請求項13】前記第1の信号の信号点が第1象限また
    は第3象限にある場合に前記第1の位相誤差成分に1を
    加算して第2の位相誤差成分を算出し、前記第1の信号
    の信号点が第2象限または第4象限にある場合に前記第
    1の位相誤差成分から1を減算して前記第2の位相誤差
    成分を算出する請求項12に記載の位相誤差検出方法。
  14. 【請求項14】選択信号がQPSK方式を指定している
    場合に前記第1の位相誤差成分を選択し、前記選択信号
    がBPSK方式を指定している場合に前記第2の位相誤
    差成分を選択する請求項12に記載の位相誤差検出方
    法。
  15. 【請求項15】前記第2の位相誤差成分に角度変換を行
    うためのπ/4〔rad〕を乗算する請求項12に記載
    の位相誤差検出方法。
  16. 【請求項16】前記第1の信号は、BPSK方式で変調
    された信号である請求項12に記載の位相誤差検出方
    法。
  17. 【請求項17】前記第1の信号の位相誤差成分をQPS
    K方式で検出して第1の位相誤差成分を生成し、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成し、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第2の位相誤差成分を生成し、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第2の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択する位
    相誤差検出方法。
  18. 【請求項18】選択信号がQPSK方式を指定している
    場合に前記第1の位相誤差成分を選択し、前記選択信号
    が8PSK方式を指定している場合に前記選択された位
    相誤差成分を選択する請求項17に記載の位相誤差検出
    方法。
  19. 【請求項19】前記選択された位相誤差成分に角度変換
    を行うためのπ/4〔rad〕を乗算する請求項17に
    記載の位相誤差検出方法。
  20. 【請求項20】前記第1の信号は、8PSK方式で変調
    された信号である請求項17に記載の位相誤差検出方
    法。
  21. 【請求項21】n/4=i(iは2以上の整数)が成り
    立ち、Ak =(2π/n)×k、kは1≦k≦(n/4
    −1)を満たす整数であるときに、nPSK変調された
    第1の信号の位相誤差成分を検出する位相誤差検出方法
    であって、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成し、 前記第1の信号の位相角をAk だけ回転したk個の第2
    の信号を生成し、 前記k個の第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で
    検出してk個の第2の位相誤差成分をそれぞれ生成し、 前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位相誤差成
    分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を選択する
    位相誤差検出方法。
  22. 【請求項22】位相シフト変調された第1の信号の信号
    点の象限を検出し、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成し、 前記第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信
    号点が位置する象限に応じた所定の値を加算または減算
    して第2の位相誤差成分を算出し、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成し、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第3の位相誤差成分を生成し、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第3の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択し、 前記第1の位相誤差成分と、前記第2の位相誤差成分
    と、前記選択された位相誤差成分とが入力され、選択信
    号がQPSK方式を指定している場合に前記第1の位相
    誤差成分を選択して出力し、前記選択信号がBPSK方
    式を指定している場合に前記第2の位相誤差成分を選択
    して出力し、前記選択信号が8PSK方式を指定してい
    る場合に選択された位相誤差成分を選択する位相誤差検
    出方法。
  23. 【請求項23】受信信号とフィードバック信号との乗算
    を行う乗算回路と、 前記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する
    位相誤差検出回路と、 前記位相誤差に応じた発振周波数の前記フィードバック
    信号を生成する数値制御回路とを有し、 前記位相誤差検出回路は、 位相シフト変調されている第1の信号の信号点が位置す
    る直交座標系上の象限を検出する象限検出回路と、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する位相誤差成分検出回路
    と、 第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信号点
    が位置する前記直交座標系上の前記象限に応じて、変調
    方式の相違を調整するための値を加算または減算して第
    2の位相誤差成分を算出する演算回路とを有する受信装
    置。
  24. 【請求項24】受信信号とフィードバック信号との乗算
    を行う乗算回路と、 前記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する
    位相誤差検出回路と、 前記位相誤差に応じた発振周波数の前記フィードバック
    信号を生成する数値制御回路とを有し、 前記位相誤差検出回路は、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する第1の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成する位相角変換回路と、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第2の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第2の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出
    力する選択回路とを有する受信装置。
  25. 【請求項25】受信信号とフィードバック信号との乗算
    を行う乗算回路と、 前記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する
    位相誤差検出回路と、 前記位相誤差に応じた発振周波数の前記フィードバック
    信号を生成する数値制御回路とを有し、 前記位相誤差検出回路は、 n/4=i(iは2以上の整数)が成り立ち、Ak
    (2π/n)×k、kは1≦k≦(n/4−1)を満た
    す整数であるときに、nPSK変調された第1の信号の
    位相誤差を検出する位相誤差検出回路であり、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する第1の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の信号の位相角をAk だけ回転したk個の第2
    の信号を生成する位相角変換回路と、 前記k個の第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で
    検出してk個の第2の位相誤差成分をそれぞれ生成する
    k個の第2の位相誤差成分検出回路と、 前記第1の位相誤差成分と前記k個の第2の位相誤差成
    分とのうち絶対値が最も小さい位相誤差成分を選択して
    出力する選択回路とを有する受信装置。
  26. 【請求項26】受信信号とフィードバック信号との乗算
    を行う乗算回路と、 前記乗算回路から出力される信号の位相誤差を検出する
    位相誤差検出回路と、 前記位相誤差に応じた発振周波数の前記フィードバック
    信号を生成する数値制御回路とを有し、 前記位相誤差検出回路は、 位相シフト変調された第1の信号の信号点の象限を検出
    する象限検出回路と、 前記第1の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第1の位相誤差成分を生成する位相誤差成分検出回路
    と、 前記第1の位相誤差成分に対して、前記第1の信号の信
    号点が位置する象限に応じた所定の値を加算または減算
    して第2の位相誤差成分を算出する演算回路と、 前記第1の信号の位相角を2π/8〔rad〕だけ回転
    した第2の信号を生成する位相角変換回路と、 前記第2の信号の位相誤差成分をQPSK方式で検出し
    て第3の位相誤差成分を生成する第2の位相誤差成分検
    出回路と、 前記第1の位相誤差成分の絶対値と前記第3の位相誤差
    成分の絶対値とのうち小さい位相誤差成分を選択して出
    力する第1の選択回路と、 前記第1の位相誤差成分と、前記第2の位相誤差成分
    と、前記第1の選択回路の出力とが入力され、選択信号
    がQPSK方式を指定している場合に前記第1の位相誤
    差成分を選択して出力し、前記選択信号がBPSK方式
    を指定している場合に前記第2の位相誤差成分を選択し
    て出力し、前記選択信号が8PSK方式を指定している
    場合に前記第1の選択回路の出力を選択して出力する第
    2の選択回路とを有する受信装置。
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