JP2001335363A - 軸受用材料およびその製造方法 - Google Patents

軸受用材料およびその製造方法

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JP2001335363A
JP2001335363A JP2000151957A JP2000151957A JP2001335363A JP 2001335363 A JP2001335363 A JP 2001335363A JP 2000151957 A JP2000151957 A JP 2000151957A JP 2000151957 A JP2000151957 A JP 2000151957A JP 2001335363 A JP2001335363 A JP 2001335363A
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Japan
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bearing
vol
sintering
stabilizer
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JP2000151957A
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English (en)
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Tsuneji Kameda
常治 亀田
Kazuyuki Kondo
和行 近藤
Isao Ikeda
功 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属の熱膨張率と同等として金属とのマッチン
グを改善して、一層の静粛性向上および精密制御性向上
を図った軸受用材料、および、転がり疲労による相転移
および摩耗を低減できる軸受用材料を得る。また、製造
コスト低減を図った軸受用材料の製造方法を得る。 【解決手段】安定化剤としてMgO、またはMgOを必
須としてCa、Tiおよび希土類元素の酸化物の少なく
とも1種を加えて合計2〜15mol%を含有した実質
的な酸化ジルコニウムが70〜99.95vol%、S
iC、TiC、MoC、WC、ZrC、HfC、Al
、MgAl、ZnOまたはNiOの少なくと
も1種が0.05〜30vol%、その他の不純物が3
vol%以下からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受用材料および
その製造方法に関するものであり、特に、運転時の高速
性、静粛性、精密制御性が要求される用途、さらに、高
温、腐食雰囲気における用途の軸受等に適用される軸受
用材料およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軸受は主に工具鋼から製造されて
おり、種々の工業分野で活用されてきた。
【0003】近年、セラミックスの軽量性および化学的
安定性に優れる長所を活用したセラミックスベアリング
等が開発されており、例えば、高速回転の軸受および腐
食雰囲気下の回転体軸受等に実用化されている。
【0004】セラミックスの材質は、強度および靭性の
観点から、主として、信頼性の高い窒化珪素(Si
)が適用されている。
【0005】窒化珪素セラミックスは、軽量および化学
的安定性の観点から、軸受への適用が有効な材料であ
り、例えば、高速回転する歯科用小型ドリルの軸受けに
適用されたり、化学プラントにおける腐食性溶液槽内の
転動体軸受に使用されている。
【0006】また、最近のパーソナルコンピュータに組
み込まれるハードディスクドライブには、稼働時の振動
発生が少ない特性からボールへの適用が見込まれてい
る。さらに、将来に向けて、ハードディスクドライブの
性能向上に伴い、金属との熱膨張率マッチングの良いセ
ラミックス系材料が要求されるが、現在、このような軸
受材料を得られていないのが現状である。
【0007】窒化珪素以外にも高強度および高靭性セラ
ミックスとして、部分安定化ジルコニアセラミックスな
どが挙げられる。
【0008】強度に優れたジルコニア質焼結体として、
酸化アルミニウム添加ジルコニア質焼結体(K.Tsu
kuma, Am.Ceram.Soc.Bull.,
64[2],310−313(1985))などがあ
る。酸化アルミニウム添加ジルコニア質焼結体は、酸化
アルミニウムとジルコニアとを混合してHIPして作製
される。また、SiCウィスカーとジルコニアとを混合
して加圧、成形および焼結してなるSiCウィスカー/
ジルコニア質焼結体(N.Claussen,J.A
m.Ceram.Soc.,69[4],(198
6))などが報告されている。
【0009】さらに、高硬度高強度セラミックスとし
て、特開平1−188467号公報には、単結晶のβ−
SiC粒子を複合化したジルコニア質焼結体が掲載され
ており、また、特開昭63−129066号公報には、
酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムおよび酸化チタン
等が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軽量か
つ化学安定性を有するセラミックス材料を適用した場合
には、転がり疲労が生じたり、また、製造コストが高騰
していまうなどの問題を有しており、広範な範囲での適
用に至っていないといった問題を有していた。
【0011】例えば、ジルコニア系材料を適用した場合
には、顕著な転がり疲労による相転移が問題となり、相
転移による体積変化が生じていた。
【0012】また、特に、サーメット系材料では摩耗が
生じてしまうなどの問題を有していた。
【0013】さらに、製造方法に起因して原料価格等が
高価となっていたこと等から、製造コストが上昇してし
まうという問題を有していた。
【0014】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであり、金属との熱膨張率を同等として金
属とのマッチングを改善して、一層の静粛性向上および
精密制御性向上を図った軸受用材料を提供することを目
的とする。
【0015】また、ジルコニア系材料で顕著な転がり疲
労による相転移の問題、サーメット系材料で認められる
摩耗の問題を解決する軸受用材料を提供することを目的
とする。
【0016】さらに、製造方法に起因した高価な原料価
格等を低減させて、製造コストの低減を図った軸受用材
料の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
問題を解決するため種々研究を行った結果、本発明に至
ったものである。
【0018】すなわち、請求項1記載の軸受用材料は、
安定化剤としてMgO、またはMgOを必須としてC
a、Tiおよび希土類元素の酸化物の少なくとも1種を
加えて合計2〜15mol%を含有した実質的な酸化ジ
ルコニウムが70〜99.95vol%、SiC、Ti
C、MoC、WC、ZrC、HfC、Al、Mg
Al、ZnOまたはNiOの少なくとも1種が
0.05〜30vol%、その他の不純物が3vol%
以下からなることを特徴とする。
【0019】本発明において、添加する粒子の量が少な
すぎると高強度化に必要なマトリックス粒子の粒成長抑
制効果が無くなり、一方、添加粒子の量が多いと焼結性
を低下させるので、本発明の添加量範囲とすることが好
ましい。本発明のように、焼結体の体積率を規定するこ
とにより、長期の使用に安定なジルコニア焼結体が得ら
れ、転がり疲労による相転移を防止して、疲労寿命を大
幅に向上することができる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の軸
受用材料において、安定化剤を含有した実質的な酸化ジ
ルコニウムの焼結体粒径が、30μm以下であることを
特徴とする。
【0021】請求項1記載の体積率とし、また、本発明
のように添加粒子径を規定することにより、マトリック
ス粒子の粒成長が抑制され微細で緻密な微構造が得られ
ることから、高強度化が達成され軸受用材料として好適
となる。主に、MgOを安定化剤とした部分安定化ジル
コニアでは、一般に立方晶中に析出したレンズ形状の正
方晶粒子が応力誘起変態するため、高靭性化および高強
度化が達成されている。この正方晶粒子径が小さくなる
と、誘起変態に対してより安定となる。
【0022】高強度ジルコニア基焼結体は、粒径が30
μm以下に成長が抑制されており、同時に正方晶粒子も
安定化の傾向にあるので、高靭性化のために、適切な焼
結後熱処理等を施すことで含有結晶相比率を適正化する
必要がある。
【0023】また、粒子の微細化に起因して正方晶が安
定化される傾向のため転がり疲労に対する相転移安定性
にも優れる。さらに熱的特性は、20〜500℃におけ
る平均熱膨張係数が8.2×10−6−1以上を示
す。
【0024】なお、本発明では、酸化ジルコニウムの焼
結体粒径を規定しているが、焼結体中のSiC、Ti
C、MoC、WC、ZrCまたはHfCの粒径は5μm
以下で、MgAl、ZnOまたはNiOの粒径は
2μm以下である。また、安定化剤を含有した実質的な
酸化ジルコニウムマトリックス部分の焼結体粒界層に
は、MgおよびSiの複合酸化物ガラス相が存在してい
る。
【0025】請求項3記載の軸受用材料は、安定化剤と
してY、またはYを必須としてCa、Ti
および希土類元素の酸化物の少なくとも1種を加えて合
計2〜15mol%を含有した実質的な酸化ジルコニウ
ムが70〜99.95vol%、SiC、TiC、Mo
C、WC、ZrC、HfC、Al、MgAl
、ZnOまたはNiOの少なくとも1種が0.05〜
30vol%、その他の不純物が3vol%以下からな
ることを特徴とする。
【0026】本発明において、安定化剤としてMgOの
代わりにYを添加しても良く、Yを添加し
た場合には、本発明のように体積率を規定することによ
り、疲労寿命を大幅に向上させることができる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項3記載の軸
受用材料において、安定化剤を含有した実質的な酸化ジ
ルコニウムの焼結体粒径が、2μm以下であることを特
徴とする。
【0028】本発明において、酸化ジルコニウムの焼結
体粒径を規定しているが、焼結体中のSiC、TiC、
MoC、WC、ZrCまたはHfCの粒径は1μm以
下、MgAl、ZnOまたはNiOの粒径は2μ
m以下である。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項1または3
記載の軸受用材料において、室温3点曲げ強度が800
MPa以上、インデンテーションフラクチャー(IF)
法による破壊靭性値が6.0MPa√m以上、ビッカー
ス硬度が1100以上、弾性率が200GPa以上であ
ることを特徴とする。
【0030】請求項1または3記載の酸化ジルコニウム
を主成分としたセラミックス焼結体を軸受用材料として
適用した場合、不純物として含有する成分には、Si、
TiおよびFeの酸化物を含む。また、SiC粒子を含
有する場合には、その結晶構造がα型である。さらに、
押し棒式測定法により計測した室温から500℃におけ
る平均熱膨張係数は、8.2×10−6−1以上であ
る。
【0031】また、請求項1または3記載の焼結体を適
用した軸受用材料は、ベアリングレース材との0〜20
0℃における平均熱膨張係数の差が、1×10−6
−1以内である。
【0032】請求項6記載の軸受用材料は、TiC、Z
rC、Cr、NbC、TiN、VN、NbN、Z
rNまたはWCの中から選ばれた1種以上のセラミック
スを15〜90wt%、Ni、CoまたはMoから選ば
れる1種以上の金属を10〜85wt%含むことを特徴
とする。
【0033】本発明においては、セラミックス材料と金
属材料とを規定しているが、この他にも、不純物を10
wt%以下含んでもよい。
【0034】本発明のようなセラミックス材料および金
属を組みあわせ、かつ、組成範囲を規定することによ
り、主に、相手構造部材として多く用いられる鉄系合金
に対して摺動摩耗特性に優れ、硬さおよび熱膨張特性を
同等とした軸受用材料を得ることができる。
【0035】なお、サーメット材料において、平均粒径
0.1〜15μmのTiC粒子を20〜60wt%と、
NiおよびMo金属40〜80wt%と、不純物10w
t%以下とすると良い。このようなTiC−Ni−Mo
系サーメット材料では、後述するように、主に真空中お
よび不活性ガス中の常圧焼結により焼結することが可能
であることから、製造コストを低減できる等の利点を有
する。
【0036】請求項7記載の発明は、請求項6記載の軸
受用材料において、TiC、ZrC、Cr、Nb
C、TiN、VN、NbN、ZrNまたはWCから選ば
れた1種以上のセラミックス粒子の平均粒径が、0.1
〜15μmであることを特徴とする。
【0037】本発明において、セラミックス粒子の平均
粒径を0.1〜15μmの範囲とすることにより、より
好ましい摺動摩耗特性を発現できる。セラミックス粒子
のサイズが小さいと、金属相との結合相厚みの割合が大
きくなるが、金属相との結合相厚みの割合があまりにも
大きいと、強度および靭性が低くなり問題が生じる。ま
た逆に、セラミックス粒子のサイズが大きすぎると、粗
大なポアや粗大化粒子のような欠陥を含みやすくなり、
強度および靭性が低くなるといった問題があることか
ら、本発明において、セラミックス粒子の粒子径を規定
した。
【0038】請求項8記載の発明は、請求項6記載の軸
受用材料において、室温3点曲げ強度が900MPaな
いし1800MPa、ビッカース硬度が1000ないし
1400、弾性率が150GPa以上であることを特徴
とする。
【0039】本発明において、室温3点曲げ強度はJI
S−R1601により測定したものである。また、押し
棒式測定法により計測した室温から500℃における平
均熱膨張係数は7.5×10−6−1から11.0×
10−6−1であり、ベアリングレース材との0〜2
00℃における平均熱膨張係数の差は、1×10−6
−1以内である。
【0040】請求項9記載の軸受用材料の製造方法は、
分散粒子、安定化剤またはその他の添加材と、マトリッ
クス成分となる粉末とを混合して原料を得る原料混合工
程と、真空中、N中、不活性雰囲気中またはO中の
いずれかの環境下において、常圧焼結、HIP(等方加
圧焼結)、または常圧焼結とHIPとの組合わせにおい
て焼結を行う焼結工程と、を有することを特徴とする。
【0041】焼結方法としては、常圧焼結を行った後、
HIP(等方加圧焼結)を行い焼結することができる。
ちなみに、添加分散粒子は、焼結工程で、雰囲気ガス、
マトリックス、および/または添加成分の反応が生じ、
所定の分散粒子の形態を形成する反応焼結のプロセスで
形成することも可能である。さらに、主に高靭性化のた
めに、所定条件における焼結後の熱処理を行う必要があ
る。また、この熱処理をHIPプロセスと兼ねて実施す
ることも可能である。さらに、熱処理は、焼結体製品の
粗加工後、または仕上げ加工後に実施することも可能で
ある。
【0042】例えば、TiC−Ni−Mo系サーメット
材料では、主に真空中および不活性ガス中の常圧焼結に
より焼結することが可能であることから、製造コストを
大幅に低減することができる。
【0043】ここで得られたTiC−Ni−Mo系サー
メットは、従来の同材料系サーメットに対し、比較的大
きな5μmサイズのポアを内在するものである。このポ
アは、摺動使用時の主に潤滑剤だまりとなるため好まし
いものである。また、この組織に起因して、従来材に比
較して低硬度となり、この点も摺動特性に優れる要因と
なる。
【0044】さらに、ここに規定するTiC−Ni−M
o系サーメットは、室温における3点曲げ強度が900
MPaから1800MPa、1kgの荷重で測定したビ
ッカース硬度が1000から1400、0〜200℃に
おける平均膨張係数が7.5×10−6−1から1
1.0×10−6−1である。本特性の範囲で鉄系金
属との組み合わせにおいて優れた摺動特性が得られると
ともに、熱膨張率が金属と同等であり、鉄系金属とのマ
ッチングが良い。特に、摺動相手部品とのクリアランス
制御が重要な軸受用材料として好適である。
【0045】本発明によれば、HIP処理前の常圧焼結
体の密度が理論密度の90%以上であり、カプセル法に
よらずにHIP処理による緻密化が可能である。このH
IPにより焼結する場合、HIPの保持温度および時間
は、1600〜1800℃の温度で0.2時間ないし8
時間の範囲とし、HIPの加圧保持圧力を10〜500
MPaとすると良い。また、不活性雰囲気としては、A
rまたはHeの不活性ガスを適用すると良い。
【0046】なお、本発明において、成形方法は、一般
の粉末成形方法を適用することができ、調合粉末の金型
プレス成形および/またはCIP(等方加圧成形)、押
し出し成形、スリップキャスト成形または射出成形から
選定される方法を適用することができる。
【0047】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
軸受用材料の製造方法において、1600℃ないし18
00℃の温度範囲で、0.2時間ないし8時間の範囲内
で常圧焼結を行うことを特徴とする。
【0048】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
軸受用材料の製造方法において、原料混合工程は、分散
粒子、安定化剤またはその他の添加材と、マトリックス
成分となる粉末とを湿式混合法または乾式の攪拌混合法
により混合することを特徴とする。
【0049】分散粒子および安定化剤の添加方法は、マ
トリックス成分となる粉末との湿式混合、または超高速
撹拌を基本にした乾式法で十分に可能である。
【0050】例えば、上述したサーメット材料を適用し
た軸受用材料を製造するには、粉末原料を混合し、プレ
ス成形後、真空中、N中、He・Arの不活性ガス雰
囲気中のいずれかにおいて、常圧焼結、ホットプレス焼
結、HIP(等方加圧焼結)、または常圧焼結とHIP
との組み合わせのいずれかの方法を用いて焼結させるこ
とで製造できる。このため、従来超硬工具材料において
主に実施されてきた真空中でのホットプレス焼結、HI
P焼結に限定する必要はない。
【0051】さらに、工業用構造部材として重要な側面
である材料コスト、および資源量を考慮すると、セラミ
ックス粒子としてTiCを、金属としてNiを、基材と
してMoを添加した合金を選定することが好ましい。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の軸受用材料および
その製造方法について、図1、図2および表1〜表4を
用いて説明する。
【0053】第1実施形態(図1、表1〜表2) 本実施形態においては、ジルコニア(ZrO)を主成
分とした軸受用材料およびその製造方法について説明す
る。
【0054】図1は、軸受用材料として適用されるセラ
ミックス焼結体の製造工程の概略を説明する流れ図であ
る。
【0055】図1に示すように、まず、原料1を湿式ま
たは乾式で混合2した後、仮成形3およびCIP(等方
加圧成形)4する。その後、常圧焼結5を行い、選定す
る材料に応じてHIP6および熱処理7を行う。このよ
うな手順により、以下に示す実施例1ないし実施例5、
比較例1ないし比較例5の軸受用材料を作製した。
【0056】実施例1 本実施例では、第2添加粒子として平均粒径1.0μm
のSiC粉末を5vol%となるように添加し、残部を
安定化剤であるMgOを10mol%含有させたジルコ
ニア粉末(Z−TECH製)とした原料粉末を用いた。
【0057】原料粉末の混合および粉砕は、ジルコニア
ボールを用いたボールミル中でエタノールを溶媒として
湿式で行った。その後乾燥させて粉末を通篩し、500
kg/cmで予備金型成形した後、2ton/cm
のCIPで本加圧成形を行った。
【0058】成形後、Ar雰囲気中、1700℃の温度
で5時間保持して常圧焼結を行い、その後、Ar雰囲気
で98MPaの加圧雰囲気下、1700℃の温度で2時
間保持してHIPを行った。さらに、Ar雰囲気中、1
000℃の温度で16時間保持して熱処理を行い焼結体
を得た。
【0059】実施例2 本実施例では、表1に示すように、第2添加粒子として
平均粒径0.8μmのMgAl粉末を10vol
%となるように添加し、残部をMgO含有量10mol
%のジルコニア粉末(Z−TECH製)とした原料粉末
を用いた。また、焼結、HIPおよび熱処理のプロセス
条件は、表1に示すように、大気雰囲気中、1700℃
の温度で4時間保持して常圧焼結した後、Ar雰囲気で
98MPa加圧雰囲気中、1700℃の温度で2時間保
持してHIPし、さらに大気雰囲気中、1000℃の温
度で8時間保持して熱処理を行い焼結体を得た。その他
の詳細な製造条件は、実施例1と同様とした。
【0060】実施例3 本実施例では、原料粉末に第2添加粒子としてY
を3mol%含有する共沈法により作製したジルコニア
粉末(東ソー製)を用いた。焼結、HIPおよび熱処理
のプロセス条件は、表1に示すように、Ar雰囲気中、
1550℃の温度で2時間保持して常圧焼結し、その
後、Ar雰囲気で98MPa加圧雰囲気中、1550℃
の温度で2時間保持し、HIPにより焼結体を得た。そ
の他の詳細な製造条件は、実施例1と同様とした。
【0061】実施例4 本実施例では、原料粉末に第2添加粒子としてY
を3mol%含有する共沈法により作製したジルコニア
粉末(東ソー製)を用いた。焼結、HIPおよび熱処理
のプロセス条件は、表1に示すように、Ar雰囲気中、
1550℃の温度で2時間保持して常圧焼結し、その
後、Ar雰囲気で、98MPa加圧雰囲気中1550℃
の温度で2時間保持してHIPし、焼結体を得た。その
他の詳細な製造条件は、実施例2と同様とした。
【0062】実施例5 本実施例では、熱処理条件を、Ar雰囲気中、1100
℃の温度で8時間保持した以外は、実施例1と同様とし
た。
【0063】比較例1 本比較例では、第2添加粒子を添加せず、MgO含有量
10mol%のジルコニア粉末(Z−TECH製)とし
た原料粉末を用い、大気雰囲気中、1650℃の温度で
5時間保持して常圧焼結を行った。その他の詳細な製造
条件は、実施例1と同様とした。
【0064】比較例2 実施例2に示す焼結体は、焼結条件を大気雰囲気中16
50℃で5時間保持の条件で常圧焼結を行った後、Ar
雰囲気で98MPa加圧雰囲気下、1650℃で2時間
保持してHIPしたものである。その他の詳細な製造条
件は、比較例1と同様とした。
【0065】比較例3 本比較例では、原料粉末に第2添加粒子としてY
を3mol%含有する共沈法により作製したジルコニア
粉末(東ソー製)を用い、Ar雰囲気中、1550℃の
温度で2時間保持して常圧焼結を行った。その他の詳細
な製造条件は、実施例1と同様とした。
【0066】比較例4 本比較例では、焼結条件を大気雰囲気中、1550℃の
温度で2時間保持して常圧焼結を行った後、Ar雰囲気
で98MPa加圧雰囲気下、1550℃の温度で2時間
保持してHIPを行ったものである。その他の詳細な製
造条件は、比較例1と同様とした。
【0067】比較例5 本比較例では、第2添加粒子として添加されるSiCの
粒径を7.5μmとした。その他の詳細な製造条件は、
実施例1と同様とした。
【0068】上述した実施例1〜実施例5および比較例
1〜比較例5により得られた各種焼結体の密度をアルキ
メデス法で評価し、研削加工により各種試験片に加工し
て、焼結体の特性を調査した。なお、研削加工の仕上げ
は#400ダイアモンド砥石研削とした。さらに、砥石
研削後、ダイアモンドペーストを用いたバフ研磨により
鏡面まで仕上げて、破壊靭性評価用試験片とした。な
お、強度は3点曲げ強度(MPa)を測定したもの、靭
性はインデンテーションフラクチャー法により破壊靭性
値を測定したもの、硬度はビッカース硬度を測定したも
のである。また、熱膨張係数は、押し棒式試験機を用い
て評価し、0℃から200℃における平均の熱膨張係数
を測定したものである。
【0069】また、焼結体特性とともに、ベアリングボ
ール疲労寿命試験を行った。なお、ベアリングボール疲
労寿命試験では、本実施形態の実施例および比較例で使
用した材料を用いて、直径1/4インチのベアリングボ
ールを製造し、転がり疲労寿命試験を実施した。転がり
疲労寿命試験は、図2に示すように、駆動軸8と、この
駆動軸8の下部に相手材9としてのSUJ工具鋼円板と
を配置し、駆動軸8と相手材9との間に保持器10によ
ってベアリングボール11を保持して、ベアリングボー
ル11を相手材9であるSUJ工具鋼円板に押しつけな
がら回転させて、転がり疲労寿命試験を実施したもので
ある。回転数は、図2に示すように、1500rpmと
し、潤滑剤としてスピンドル油を用いた。この結果を表
1および表2に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】表1に示すように、実施例1ないし実施例
5の焼結体の特性は、室温3点曲げ強度が800MPa
以上、破壊靭性値が6.0MPa√m以上、ビッカース
硬度が1100以上、弾性率が200GPa以上であっ
た。また、表1および表2に示すように、転がり疲労寿
命試験の結果、比較例1ないし比較例5の焼結体では、
4×10回転以下または8×10回転以下でチッピ
ング損傷が生じていたが、実施例1ないし実施例5の焼
結体では、16×10回転後もベアリングボール1
1、相手材9ともに顕著な損傷は認められなかった。
【0073】本実施形態によれば、従来相転移安定性の
問題から、軸受用材料に適用が困難であったジルコニア
質焼結体に対して、長期の使用に安定なジルコニア質焼
結体が得られ、転がり疲労による相転移を防止でき、疲
労寿命を大幅に向上させることができる。また、第2添
加粒子の分散により粒成長の抑制が可能であり、その結
果、高強度のジルコニア質セラミックスを得ることがで
きる。これは、MgOまたはCaOに代表される安定化
剤を用いた比較的粒子径の大きいタイプのジルコニア質
焼結体に対して特に顕著である。
【0074】なお、本実施形態においては、安定化剤と
してMgOまたはYを適用したが、MgOまたは
を必須としてCa、Tiおよび希土類元素の酸
化物の少なくとも1種を加えても良い。また、本実施形
態においては、第2添加粒子としてSiCまたはMgA
を添加したが、これ以外にもTiC、MoC、
WC、ZrC、HfC、Al、ZnOまたはNi
Oを添加することができる。いずれの場合においても、
本実施形態の実施例1ないし実施例5により得られる焼
結体は、安定化剤を添加した実質的な酸化ジルコニウム
の体積率が70〜99.95vol%、第2添加粒子と
して少なくとも1種の体積率が0.05〜30vol%
で、その他の不純物が3vol%であり、このような体
積率を有するジルコニア基セラミック焼結体は軸受用材
料として好適である。
【0075】第2実施形態 本実施形態においては、金属とセラミックス材料とを混
合したサーメット材料を適用した軸受用材料およびその
製造方法について説明する。
【0076】実施例6 本実施例では、セラミックス材料として、平均粒径2.
3μmのTiCを40wt%、金属材料として、Niを
55wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を用
いた。
【0077】まず、図1に示すように、ジルコニアボー
ルを用いたボールミル中でエタノールを溶媒として、セ
ラミックス粒子と金属粒子との混合および粉砕を湿式で
行った。乾燥後、粉末を通篩し、500kg/cm
予備金型成形した後、2ton/cmのCIPで本加
圧成形した。
【0078】その後、Ar雰囲気中、1400℃の温度
で2時間保持して常圧焼結した。
【0079】実施例7 本実施例では、セラミックス材料として、TiCを50
wt%、金属材料として、Moを5wt%、Niを45
wt%としたサーメット材料を用いた。その他の製造条
件は、実施例6と同様とした。
【0080】実施例8 本実施例では、セラミックス材料として、TiCを30
wt%、金属材料として、Moを5wt%、Niを65
wt%としたサーメット材料を用いた。その他の製造条
件は、実施例6と同様とした。
【0081】実施例9 本実施例では、セラミックス材料として、TiCを40
wt%、金属材料として、Coを60wt%としたサー
メット材料を用いた。そして、Ar雰囲気中、1400
℃の温度で2時間常圧焼結し、その後Ar雰囲気で、9
8MPa加圧雰囲気中、1400℃の温度で2時間保持
してHIPを行ったものである。その他の詳細な製造条
件は、実施例6と同様とした。
【0082】実施例10 本実施例では、セラミックス材料として、平均粒径5.
5μmのCr粒子を50wt%、金属材料とし
て、Moを5wt%、Niを45wt%としたサーメッ
ト材料を用いた。その他の製造条件は、実施例6と同様
とした。
【0083】実施例11 本実施例では、セラミックス材料として、平均粒径0.
5μmのWC粒子を80wt%、金属材料として、Co
を20wt%としたサーメット材料を用いた。その他の
製造条件は、実施例9と同様とした。
【0084】比較例6 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径2.
3μmのTiCを10wt%、金属材料として、Niを
85wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を用
いた。その他の製造条件は、実施例6と同様とした。
【0085】比較例7 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径2.
3μmのTiCを90wt%、金属材料として、Niを
5wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を用い
た。その他の製造条件は、実施例6と同様とした。
【0086】比較例8 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径0.
5μmのWCを90wt%、金属材料として、Coを2
0%としたサーメット材料を用いた。その他の製造条件
は、実施例11と同様とした。
【0087】比較例9 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径18
μmのCrを90wt%、金属材料として、Ni
を5wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を用
いた。その他の製造条件は、実施例6と同様とした。
【0088】比較例10 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径5.
5μmのCrを90wt%、金属材料として、N
iを5wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を
用いた。そして、Ar雰囲気中、1400℃の温度で2
時間保持して常圧焼結した後、Ar雰囲気で98MPa
加圧雰囲気中、1400℃の温度で2時間保持してHI
Pを行った。その他の製造条件は、実施例11と同様と
した。
【0089】比較例11 本比較例では、セラミックス材料として、平均粒径30
μmのCrを40wt%、金属材料として、Ni
を55wt%、Moを5wt%としたサーメット材料を
用いた。その他の製造条件は、実施例6と同様とした。
【0090】上述した実施例6〜実施例11および比較
例6〜比較例11により得られた各種焼結体から3×4
×40mmの試験片を切り出して加工し、焼結体の強度
および熱膨張率を評価した。また、熱膨張係数を押し棒
式試験機で評価し、0℃から200℃における平均の熱
膨張係数を測定した。さらに、本実施形態の実施例6〜
実施例11、比較例6〜比較例11に示した材料を用い
て、直径1/4インチのベアリングボール11を製造し
て、転がり疲労寿命試験を実施した。なお、転がり疲労
寿命試験の条件は、第1実施形態と同様である。これら
の測定結果を表3および表4に示す。
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】表4に示すように、比較例7および比較例
8では、TiCおよびWC等のセラミックス粒子の添加
量を多くすると、焼結体の強度は高くなるが、ベアリン
グボール疲労寿命試験の結果、比較例7では4×10
回転後にチッピング損傷が生じ、また、比較例8では8
×10回転後に相手材の摩耗損傷が生じた。表4に示
す比較例6のように、逆にセラミックス粒子の添加量が
少ないと、焼結体の硬度が低下して熱膨張率が大きくな
るものの、ベアリングボール疲労寿命試験の結果、8×
10回転後に凝着による損傷が生じていた。これに対
して、本発明の範囲内でセラミックス粒子を添加した実
施例6ないし実施例11では、16×10回転後にお
いても、ベアリングボール11および相手材9ともに顕
著な損傷は認められず、長期の使用に安定なサーメット
材料からなる焼結体が得られ、転がり疲労による相転移
を防止して、疲労寿命を大幅に向上させることができ
る。
【0094】なお、本実施形態においては、セラミック
ス材料としてTiC、CrまたはWCを適用した
が、このセラミックス材料以外にもZrC、NbC、T
iNVN、NbNまたはZrNを適用することもでき
る。
【0095】従って、本実施形態によれば、従来、凝着
あるいは相手材9の摩耗損傷等の問題を有していたサー
メット材料であっても、組織の制御を行うことにより軸
受材料に好適なものが得られる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軸受用材
料およびその製造方法によれば、ジルコニア系材料およ
びサーメット材料を対象として、その組成、組織、特性
を最適化することにより、金属との熱膨張率マッチング
が良く、かつ、静粛性および精密制御性を向上させた軸
受用材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する図で、焼結体の製
造工程の手順を示すフローチャート。
【図2】本発明の実施形態を説明する図で、転がり疲労
寿命試験を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 原料 2 湿式または乾式混合 3 仮成形 4 CIP(等方加圧成形) 5 常圧焼結 6 HIP 7 熱処理 8 駆動軸 9 相手材 10 保持器 11 ベアリングボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 32/00 C22C 32/00 N P X F16C 33/32 F16C 33/32 (72)発明者 池田 功 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 3J101 AA01 AA02 AA62 BA10 EA41 EA42 EA43 EA44 EA80 FA01 FA08 FA31 FA44 GA53 4G031 AA03 AA04 AA08 AA11 AA12 AA23 AA26 AA29 AA37 AA38 BA20 GA04 GA09 GA10 GA11 GA12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定化剤としてMgO、またはMgOを
    必須としてCa、Tiおよび希土類元素の酸化物の少な
    くとも1種を加えて合計2〜15mol%を含有した実
    質的な酸化ジルコニウムが70〜99.95vol%、
    SiC、TiC、MoC、WC、ZrC、HfC、Al
    、MgAl、ZnOまたはNiOの少なく
    とも1種が0.05〜30vol%、その他の不純物が
    3vol%以下からなることを特徴とする軸受用材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸受用材料において、安
    定化剤を含有した実質的な酸化ジルコニウムの焼結体粒
    径が、30μm以下であることを特徴とする軸受用材
    料。
  3. 【請求項3】 安定化剤としてY、またはY
    を必須としてCa、Tiおよび希土類元素の酸化物の
    少なくとも1種を加えて合計2〜15mol%を含有し
    た実質的な酸化ジルコニウムが70〜99.95vol
    %、SiC、TiC、MoC、WC、ZrC、HfC、
    Al、MgAl、ZnOまたはNiOの少
    なくとも1種が0.05〜30vol%、その他の不純
    物が3vol%以下からなることを特徴とする軸受用材
    料。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の軸受用材料において、安
    定化剤を含有した実質的な酸化ジルコニウムの焼結体粒
    径が、2μm以下であることを特徴とする軸受用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載の軸受用材料にお
    いて、室温3点曲げ強度が800MPa以上、インデン
    テーションフラクチャー(IF)法による破壊靭性値が
    6.0MPa√m以上、ビッカース硬度が1100以
    上、弾性率が200GPa以上であることを特徴とする
    軸受用材料。
  6. 【請求項6】 TiC、ZrC、Cr、NbC、
    TiN、VN、NbN、ZrNまたはWCの中から選ば
    れた1種以上のセラミックスを15〜90wt%、N
    i、CoまたはMoから選ばれる1種以上の金属を10
    〜85wt%含むことを特徴とする軸受用材料。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の軸受用材料において、T
    iC、ZrC、Cr 、NbC、TiN、VN、N
    bN、ZrNまたはWCから選ばれた1種以上のセラミ
    ックス粒子の平均粒径が、0.1〜15μmであること
    を特徴とする軸受用材料。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の軸受用材料において、室
    温3点曲げ強度が900MPaないし1800MPa、
    ビッカース硬度が1000ないし1400、弾性率が1
    50GPa以上であることを特徴とする軸受用材料。
  9. 【請求項9】 分散粒子、安定化剤またはその他の添加
    材と、マトリックス成分となる粉末とを混合して原料を
    得る原料混合工程と、真空中、N中、不活性雰囲気中
    またはO中のいずれかの環境下において、常圧焼結、
    HIP(等方加圧焼結)、または常圧焼結とHIPとの
    組合わせにおいて焼結を行う焼結工程と、を有すること
    を特徴とする軸受用材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の軸受用材料の製造方法
    において、1600℃ないし1800℃の温度範囲で、
    0.2時間ないし8時間の範囲内で常圧焼結を行うこと
    を特徴とする軸受用材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の軸受用材料の製造方法
    において、原料混合工程は、分散粒子、安定化剤または
    その他の添加材と、マトリックス成分となる粉末とを湿
    式混合法または乾式の攪拌混合法により混合することを
    特徴とする軸受用材料の製造方法。
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