JP2002005180A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2002005180A
JP2002005180A JP2000190353A JP2000190353A JP2002005180A JP 2002005180 A JP2002005180 A JP 2002005180A JP 2000190353 A JP2000190353 A JP 2000190353A JP 2000190353 A JP2000190353 A JP 2000190353A JP 2002005180 A JP2002005180 A JP 2002005180A
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Japan
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zirconia
alumina
rolling bearing
bearing
rolling
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JP2000190353A
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English (en)
Inventor
Daiki Miyamoto
大樹 宮本
Mitsue Koizumi
光惠 小泉
Isamu Inamura
偉 稲村
Hideki Kume
秀樹 久米
Yoshito Nishikawa
義人 西川
Shigeru Yoshimura
茂 吉村
Hidekazu Fujii
秀和 藤井
Takashi Maeda
岳志 前田
Masayuki Sakashita
正幸 坂下
Taizo Kato
泰三 加藤
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NIPPON PILLOW BLOCK Manufacturing CO Ltd
OKUMURA RUTSUBO SEIZOSHO KK
Kyocera Corp
Osaka Prefecture
Original Assignee
NIPPON PILLOW BLOCK Manufacturing CO Ltd
OKUMURA RUTSUBO SEIZOSHO KK
Kyocera Corp
Osaka Prefecture
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで高疲労寿命を有するとともに、高温
や腐食性を有する薬液中や腐食性気相雰囲気での使用に
好適な転がり軸受を提供する。 【解決手段】転動体もしくは軌道輪がアルミナとジルコ
ニアとからなる複合セラミック材料で形成されており、
この複合セラミック材料はアルミナ含有量が60〜95
重量%、ジルコニア含有量が40〜5重量%で構成され
ており、この転動体もしくは軌道輪に用いられる複合セ
ラミック材料は曲げ強度が1GPa以上であり、ジルコ
ニアの平均結晶粒子径が0.1〜1.0μm、アルミナ
の平均結晶粒子径が0.5〜2.0μmであり、加工後
の表面粗さはRaが0.005μm以下、Rmaxが
0.05μm以下となることを特徴とする転動体もしく
は軌道輪を備え、高い疲労寿命と耐食性に優れているこ
とを特徴とする転がり軸受。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低コストで高疲労寿
命を有するとともに高温や腐食性を有する薬液中や腐食
性気相雰囲気での使用に好適な転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸受けはステンレス製の
ものが多く用いられ、最近では窒化珪素セラミックを用
いたものが商品化されている。窒化珪素セラミックスは
原料コストが高い上に、特殊雰囲気の電気炉で焼結する
ため、鋼製軸受に比べ著しく高価格になるという問題点
があった。高疲労寿命、低コストでしかも酸性やアルカ
リ性の雰囲気環境下で高い耐食性を有する軸受けは存在
しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の窒化珪素製軸受
は、ベアリング鋼を越える疲労寿命をもち、金属製軸受
では使用できない高温、真空等の特殊環境下において利
用されている。また、比重が3.3g/ccと鋼の7.
9g/ccに比べ低いため遠心応力を軽減できるため高
速回転を要する部分に多用されつつある。しかし、窒化
珪素セラミックスは原料コスト、製造コストが高いた
め、鋼製軸受に比べ著しく高価格となることから、応用
範囲が限定される現状にある。また、従来の金属製軸受
あるいは窒化珪素セラミック製軸受などは酸性やアルカ
リ性の雰囲気下では腐食され、実用に供することはでき
なかった。
【0004】窒化珪素よりも耐食性に優れたセラミック
材料ではアルミナやジルコニアがあるが、アルミナ単体
で構成されたアルミナセラミックスの場合、耐食性には
非常に優れた性能を示すが、窒化珪素に比べ曲げ強度や
破壊靭性値などが低く、軸受として使用した時に疲労寿
命が短かく実用に適さないという欠点があった。またジ
ルコニアセラミックスの場合、窒化珪素に匹敵する曲げ
強度や破壊靭性値を有しており、軸受としての疲労寿命
も実用上問題がないものと考えらるが、水分の存在する
雰囲気や熱負荷のかかる環境下では正方晶より単斜晶へ
の結晶相変態によりセラミックス表面の荒れ、強度低下
などが生じるという致命的な欠陥を有している。
【0005】このような問題を解決するため、例えば特
開平11−153142号や特開平11−280767
号において、アルミナ−ジルコニア複合セラミックスに
よってコストの低減、耐食性の向上が提案されている。
しかし、これらの材料はアルミナとジルコニアの単純混
合粉末を焼結して作製されているため、その研磨面粗さ
がRa≒0.1μm、Rmax≒0.4μm程度になっ
ている。単純混合粉末の焼結体にあっては、アルミナ粒
子どうし、あるいはジルコニアどうしの粒子の集合体が
生じ、粒成長やボイドの粗大化を阻止することが困難で
あり、いかなる研磨方法をとっても上記の面粗さの程度
に止まらざるを得ない。
【0006】一般にセラミックスにおける亀裂の成長速
度は欠陥先端にかかる応力値のべき乗(Si:約
22乗、Al:約30乗)に依存するため疲労寿
命の向上には、欠陥サイズそのものの低減が不可欠であ
る。また、セラミックスはそれ自体金属材料に対する研
磨材であるため、表面粗さが粗いと相手材を磨耗させる
ことになり、高寿命の軸受は実現できない。
【0007】本発明においては、低コストで窒化珪素に
匹敵する機械的性能を有し、平滑な加工表面を得ること
ができるアルミナ−ジルコニア複合セラミックスを作製
し、高い疲労寿命を有するとともに、腐食性の強い雰囲
気下においても長期にわたって安定的に使用できる転が
り軸受を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明の転がり軸受は、アルミナを主成分としこれに
ジルコニアをナノ構造で複合化させたセラミック材料よ
り作製された転動体もしくは軌道輪を有した転がり軸受
であり、低コスト、高疲労寿命で耐食性に優れているこ
とを特徴とする。
【0009】具体的には転動体がアルミナとジルコニア
とからなる複合セラミック材料で形成されており、上記
複合セラミック材料はアルミナ含有量が60〜95重量
%、ジルコニア含有量が40〜5重量%で構成されてい
る転動体もしくは軌道輪を備えることを特徴とする。
【0010】また転動体もしくは軌道輪に用いられる複
合セラミック材料は曲げ強度が1GPa以上であり、焼
結体中のジルコニアの平均結晶粒子径が0.1〜1.0
μm、アルミナの平均結晶粒子径が0.5〜2.0μmで
あり、かつ焼結体加工表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.005μm以下、Rmax<0.1μmであること
を特徴とするものであり、この転動体を用いることによ
り高い疲労寿命と耐食性に優れた転がり軸受が実現でき
る。
【0011】ここで請求項2に示すようにジルコニアの
含有量を5〜40重量%と規定しているのは、ジルコニ
ア含有量が5%以下であると、アルミナ粒界や粒内に分
散するジルコニア粒子が不十分な状態となり、加わった
応力に対する強度強化機構が発現されず、1GPaを超
える曲げ強度を得ることはできないためである。このよ
うなセラミック材料より形成された転動体を用いた軸受
では疲労寿命が極めて短く、実用には耐えられない。
【0012】また、ジルコニア含有量が30重量%を超
えるとアルミナ粒界や粒内に分散するジルコニア粒子の
量が多すぎるために、ジルコニア粒子の正方晶より単斜
晶への相変態による性能低下が生じ、軸受として使用す
る際の信頼性を損なうといった問題が発生する。
【0013】軸受を構成する転動体は請求項2に示すよ
うに少なくとも1GPa以上の曲げ強度を有していなけ
れば軸受としての疲労寿命が実用レベルに達することが
できない。転動体を構成するセラミックス材料の曲げ強
度が高いということは粒界強度が強く、破壊の起点とな
りうるボイド等の欠陥も極めて少ないということであ
り、1GPa以上の曲げ強度であれば現在、実用化され
ている窒化珪素製の転動体に匹敵するものであるといえ
る。アルミナ質焼結体でこのような高強度を実現し、軸
受として十分な疲労寿命を得るにはアルミナとジルコニ
アの両粉末をボールミルなどで単純に粉末混合して得ら
れるものではなく、中和共沈反応によりアルミナ粉体の
表面にアルミナ・ジルコニア系水酸化物を被着させてナ
ノサイズのジルコニア粒子を分散させた構造を持たせた
材料を作製することが必要となる。
【0014】請求項2に示しているように転動体に用い
られる複合セラミック焼結体中のジルコニアの平均結晶
粒子径を0.1〜1.0μm、アルミナの平均結晶粒子
径を0.5〜2.0μmと規定してあるのはジルコニア
の平均結晶粒子径が1.0μmを超えるとアルミナの粒
界あるいは粒内に分散し、粒界強度を向上させる機能が
発現せず、請求項2に示す1GPa以上の高強度を得る
ことができないためである。またアルミナの平均結晶粒
子径が2.0μmを超えると過大に粒成長しているため
にこれもまた高強度を得るには阻害要因となってしま
う。ボイド等の欠陥がなく、アルミナマトリックス中に
ジルコニアが均一に分散し、ジルコニアがアルミナ粒界
の結合強度を向上させた微細組織を有するアルミナ−ジ
ルコニア複合セラミックスは、SiOナノ粒子を用い
たメカノケミカル研磨によって転走面を加工すると、そ
の面粗さは、Ra<0.005μm、Rmax<0.1
μmを実現することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する。図1
は転がり軸受の構造を示したものである。この発明によ
る軸受の形態は、軸受構成部材のうち内輪および外輪を
アルミナ−ジルコニア複合材料セラミックス、または、
耐食性や耐熱性を有する材料で形成すると共に、転動体
をアルミナ−ジルコニア複合材料セラミックスで形成
し、組み合わせた軸受構成である。
【0016】内輪、外輪、転動体は以下に示すような方
法で作製する。まず、ZrOCl2・8H2Oを32重量%、YCl3
・6H2Oを1重量%、AlCl3・6H2Oを7重量%の割合で水
に混合して溶液を作製し、この溶液中にアルミナ粉末を
60重量%添加混合してスラリーを製作した。そしてこ
のスラリーを平均粒子径が0.3μm程度の高純度ジル
コニアビーズとともにビーズミルのベッセル内に入れ、
アルミナ凝集体を解砕しながらアンモニアを加えて中和
反応させることにより、アルミナ粉体の表面にZr(Y)−A
l系水酸化物が被着した準原料粉体を得た。
【0017】次にこの準原料粉体を乾燥させたあと、5
00℃程度の温度で仮焼きして粗粉砕することにより、
アルミナ粉体の表面にZr(Y)−Al水酸化物が被着された
原料粉体を作製した。次にこの原料粉体にバインダーと
溶媒としての水を添加して混練乾燥することにより造粒
体を作製し、該造粒体を型内に充填して冷間静水圧成形
法あるいは金型プレス成形法あるいは射出成形などの成
形方法により所定の形状に成形したあと、この成形体を
1500℃〜1600℃の範囲で大気雰囲気中にて焼成
することによりジルコニアを含有してなるアルミナ質焼
結体を得た。
【0018】さらにセラミックス中の欠陥を低減させる
ために熱間静水圧プレス(HIP)法による焼結を行い、
完全に欠陥を排除した緻密質なセラミックス焼結体を得
る。こうして得られた焼結体を研磨加工することにより
内輪、外輪、転動体を得ることができる。
【0019】上記製法により作製した試験片を用いて荷
重を印可して疲労寿命評価を行った。試験方法を図2に
示す。この疲労寿命試験は平板上に3個のアルミナ−ジ
ルコニア複合セラミックス製のボールを転がせる方式
で、250kgfの荷重をかけて1200rpmの回転
数で試験を行った。内輪にSUJ2、外輪にSUJ2を
用い、潤滑剤としてスピンドル油#60を使用した。外
輪平板に疲労破壊が起きるまでの時間を測定し、疲労破
壊が起きない場合は500時間をもって終了とした。
【0020】上記方法による疲労寿命試験結果は表1に
示す。 本発明の実施例とともに請求範囲に入らない比
較例もともに評価を行い、全試料の疲労寿命、曲げ強度
をまとめた。
【0021】
【表1】
【0022】比較例1のZrO(3Y)の組成が3%
ではボイド率が0.2%、表面粗さが0.02μm、R
maxが0.3μmであり、疲労寿命は100hに止ま
っている。これに対し、実施例2〜6のZrO量5〜
40%では、ボイド率が0.02%より小さく、表面粗
さはRa<0.005μm、Rmax<0.1μm、疲
労寿命250h以上と長く、長寿命が達成されている。
これに対し、比較例7においてはZrO量50%であ
り、共沈法粉末をもってしてもZrO粒子集合体が発
生し、粒成長が促進されるため、ボイド率が大きくな
り、到達できる表面粗さは、Ra=0.011μm、R
max=0.11であり、疲労寿命は156hと短くな
る。比較例8は、ZrO20%で共沈粉末からの焼結
体であってもメカノケミカル研磨を行わずダイヤモンド
粉末による加工表面ではRa=0.02μm、Rmax
=0.2μmであって疲労寿命は105hと短い。混合
粉末からなるZrO20%の焼結体にあっては、ボイ
ド率が0.05%でRa=0.03μm、Rmax=
0.25μmと平坦度の低い表面しか得られないため、
疲労寿命は92hと短い。したがって、表面粗さがRa
<0.005μm、Rmax<0.1μmの平坦な表面
に加工できるアルミナ−ジルコニアセラミックスによっ
てはじめて長い疲労寿命が達成できることが示される。
【0023】次に本発明の耐食性を評価した。従来の窒
化珪素を上回る耐食性を確認するために本発明を含む5
種類の試験片を作製し、それぞれ5%濃度の塩酸(常
温)、5%濃度の硫酸(常温)、80%水酸化ナトリウ
ム(80℃)溶液中に試験片を24時間漬けた後に、そ
の重量減少率と本発明品の曲げ強度を測定した。評価し
た結果を表2および表3に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】従来使用されている金属製試料はいずれも
酸、アルカリに対し腐食された結果、大きく重量減少し
ている。窒化珪素においても市販品2種類を評価した
が、塩酸、硫酸には腐食が生じる結果となった。これら
の比較材に対し本発明品はいずれの酸、アルカリにも全
く浸食されず、重量減少は全く見られなかった。
【0027】また本発明品に関しては耐食試験後の試料
の曲げ強度確認を行ったが、耐食試験前と比べ強度低下
などの腐食による特性低下は全く認められなかった。こ
れにより腐食性の強い環境下においても本発明による転
がり軸受は長期にわたって腐食されることのない信頼性
の高い軸受であるといえる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の転がり軸受によれ
ば、請求項1、2、3に示すようにアルミナ含有量が6
0〜95重量%、ジルコニア含有量が40〜5重量%の
複合セラミック材料を用い、この複合セラミック材料の
ボイド率が0.02%以下、曲げ強度が1GPa以上で
あり、この複合セラミック材料の焼結体中のジルコニア
の平均結晶粒子径が0.1〜1.0μm、アルミナの平
均結晶粒子径が0.5〜2.0μmであり、加工表面の
中心線平均粗さ(Ra)が0.005μm以下、Rmax
が0.1μm以下であるような複合セラミック材料で作
製された転動体もしくは軌道輪を使用することにより、
従来の軸受よりも耐食性に優れ、軸受鋼を上回る疲労寿
命を備えた転がり軸受を実現することができる。これに
より従来の金属製軸受や窒化珪素製軸受では使用するこ
とのできなかった腐食性の強い環境下においても十分長
期にわたって使用することができる。
【0029】一般的な転がり軸受けの構造は図1に示し
たようなもので、軸受けはケーシングに圧入した外輪1
は、軸を挿入した内輪2を転動体3を介してその回転を
支える構造である。従来のステンレス鋼または窒化ケイ
素を材料とした軸受けを腐食液中または腐食雰囲気内で
使用した場合、腐食による摩耗が大きく内外輪と転動体
との間に隙間を生じて回転精度の低下、さらには回転不
能に陥る。これに対して、本発明により得られる軸受け
部材で内外輪および転動体を制作することにより長時間
の精度維持が可能で安定した稼働が得られることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転がり軸受の構造図である。
【図2】寿命評価試験装置の概略図である。
【符号の説明】
1 外輪 2 内輪 3 転動体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月29日(2001.8.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の窒化珪素製軸受
は、ベアリング鋼を越える疲労寿命をもち、金属製軸受
では使用できない高温、真空等の特殊環境下において利
用されている。また、比重が3.3g/ccと鋼の7.
9g/ccに比べ低く遠心応力を軽減できるため高速回
転を要する部分に多用されつつある。しかし、窒化珪素
セラミックスは原料コスト、製造コストが高く、鋼製軸
受に比べ著しく高価格となるため、応用範囲が限定され
る現状にある。また、従来の金属製軸受あるいは窒化珪
素セラミック製軸受などは酸性やアルカリ性の雰囲気下
では腐食され、実用に供することはできなかった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】窒化珪素よりも耐食性に優れたセラミック
材料ではアルミナやジルコニアがあるが、アルミナ単体
で構成されたアルミナセラミックスの場合、耐食性には
非常に優れた性能を示すが、窒化珪素に比べ曲げ強度や
破壊靭性値などが低く、軸受として使用した時に疲労寿
命が短かく実用に適さないという欠点があった。またジ
ルコニアセラミックスの場合、窒化珪素に匹敵する曲げ
強度や破壊靭性値を有しており、軸受としての疲労寿命
も実用上問題がないものであるが、水分の存在する雰囲
気や熱負荷のかかる環境下では正方晶より単斜晶への結
晶相変態によりセラミックス表面の荒れ、強度低下など
が生じるという致命的な欠陥を有している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また転動体もしくは軌道輪に用いられる複
合セラミック材料は曲げ強度が1GPa以上であり、焼
結体中のジルコニアの平均結晶粒子径が0.1〜1.0
μm、アルミナの平均結晶粒子径が0.5〜2.0μmで
あり、かつ焼結体加工表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.005μm以下、Rmaxが0.05μm以下であ
ることを特徴とするものであり、この転動体を用いるこ
とにより高い疲労寿命と耐食性に優れた転がり軸受が実
現できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、ジルコニア含有量が40重量%を超
えるとアルミナ粒界や粒内に分散するジルコニア粒子の
量が多すぎるために、ジルコニア粒子の正方晶より単斜
晶への相変態による性能低下が生じ、軸受として使用す
る際の信頼性を損なうといった問題が発生する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項2に示しているように転動体に用い
られる複合セラミック焼結体中のジルコニアの平均結晶
粒子径を0.1〜1.0μm、アルミナの平均結晶粒子
径を0.5〜2.0μmと規定してあるのはジルコニア
の平均結晶粒子径が1.0μmを超えるとアルミナの粒
界あるいは粒内に分散し、粒界強度を向上させる機能が
発現せず、請求項2に示す1GPa以上の高強度を得る
ことができないためである。またアルミナの平均結晶粒
子径が2.0μmを超えると過大に粒成長しているため
にこれもまた高強度を得るには阻害要因となってしま
う。ボイド等の欠陥がなく、アルミナマトリックス中に
ジルコニアが均一に分散し、ジルコニアがアルミナ粒界
の結合強度を向上させた微細組織を有するアルミナ−ジ
ルコニア複合セラミックスは、SiOナノ粒子を用い
たメカノケミカル研磨によって転走面を加工すると、そ
の面粗さは、Ra<0.005μm、Rmax<0.0
μmを実現することが可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する。図1
実施例に係る転がり軸受の構造を示したものである。
この発明による軸受の形態は、軸受構成部材のうち内輪
および外輪をアルミナ−ジルコニア複合材料セラミック
ス、または、耐食性や耐熱性を有する材料で形成すると
共に、転動体をアルミナ−ジルコニア複合材料セラミッ
クスで形成し、組み合わせた軸受構成である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次にこの準原料粉体を乾燥させたあと、5
00℃程度の温度で仮焼きして粗粉砕することにより、
アルミナ粉体の表面にZr(Y)−Al水酸化物が被着された
原料粉体を作製した。次にこの原料粉体にバインダーと
溶媒としての水を添加して混練乾燥することにより造粒
体を作製し、該造粒体を型内に充填して冷間静水圧成形
法あるいは金型プレス成形法あるいは射出成形などの成
形方法により所定の形状に成形したあと、この成形体を
1500℃〜1600℃の範囲で大気雰囲気中にて焼成
することによりジルコニアを含有してなるアルミナ−ジ
ルコニア質焼結体(ジルコニア20重量%)を得た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】さらにセラミックス中の欠陥を低減させる
ために熱間静水圧プレス(HIP)法による焼結を行い、
完全に欠陥を排除した緻密質なセラミックス焼結体を得
る。こうして得られた焼結体をナノシリカ粒子を用いた
メカケミカル研磨を含む研磨加工することにより内輪、
外輪、転動体を得ることができる。この方法でジルコニ
ア含有量が3〜50重量%の焼結体を作製した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記製法により作製した試験片を用いて荷
重を印可して疲労寿命評価を行った。試験方法を図2に
示す。この疲労寿命試験は平板上に3個のアルミナ−ジ
ルコニア複合セラミックス製のボールを転がせる方式
で、250kgfの荷重をかけて1200rpmの回転
数で試験を行った。内輪にSUJ2、外輪にSUJ2を
用い、潤滑剤としてスピンドル油#60を使用した。
ールに疲労破壊が起きるまでの時間を測定し、疲労破壊
が起きない場合は500時間をもって終了とした。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記方法による疲労寿命試験結果は表1に
示す。表中、曲げ強度はJIS1601に記載されいて
る方法によって測定した。ポイド率は光学顕微鏡写真の
面積中のボイドによる面積率から求めた値である。な
お、本発明の実施例とともに特許請求範囲に入らない
比較例もともに評価を行い、全試料の疲労寿命、曲げ強
度をまとめた。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】比較例1のZrO(3Y)の組成が3%
ではボイド率が0.2%、表面粗さが0.02μm、R
maxが0.3μmであり、疲労寿命は50時間(以
後、時間をhと略記する)に止まっている。これに対
し、実施例2〜7のZrO量5〜40%では、ボイド
率が0.05%より小さく、表面粗さはRa<0.00
5μm、Rmax<0.1μm、疲労寿命250h以上
と長く、長寿命が達成されている。これに対し、比較例
においてはZrO量50%であり、共沈法粉末をも
ってしてもZrO粒子集合体が発生し、粒成長が促進
されるため、ボイド率が大きくなり、到達できる表面粗
さは、Ra=0.011μm、Rmax=0.11であ
り、疲労寿命は156hと短くなる。比較例は、Zr
20%で共沈粉末からの焼結体であってもメカノケ
ミカル研磨を行わずダイヤモンド粉末による加工表面で
はRa=0.02μm、Rmax=0.2μmであって
疲労寿命は105hと短い。混合粉末からなるZrO
20%の焼結体にあっては、ボイド率が0.05%でR
a=0.03μm、Rmax=0.25μmと平坦度の
低い表面しか得られないため、疲労寿命は92hと短
い。したがって、表面粗さがRa<0.005μm、R
max<0.1μmの平坦な表面に加工できるアルミナ
−ジルコニアセラミックスによってはじめて長い疲労寿
命が達成できることが示される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に本発明のベアリングボールの耐食性を
評価した。従来の窒化珪素を上回る耐食性を確認するた
めに本発明を含む5種類のボールおよび試験片を作製
し、それぞれ5%濃度の塩酸(常温)、5%濃度の硫酸
(常温)、80%水酸化ナトリウム(80℃)溶液中に
試験片を24時間漬けた後に、その重量減少率と本発明
品の曲げ強度を測定した。評価した結果を表2および表
3に示す。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の転がり軸受によれ
ば、請求項1、2、3に示すようにアルミナ含有量が6
0〜95重量%、ジルコニア含有量が40〜5重量%の
複合セラミック材料を用い、この複合セラミック材料の
ボイド率が0.005%以下、曲げ強度が1GPa以上
であり、この複合セラミック材料の焼結体中のジルコニ
アの平均結晶粒子径が0.1〜1.0μm、アルミナの
平均結晶粒子径が0.5〜2.0μmであり、加工表面
の中心線平均粗さ(Ra)が0.005μm以下、Rma
xが0.05μm以下であるような複合セラミック材料
で作製された転動体もしくは軌道輪を使用することによ
り、従来の軸受よりも耐食性に優れ、軸受鋼を上回る疲
労寿命を備えた転がり軸受を実現することができる。こ
れにより従来の金属製軸受や窒化珪素製軸受では使用す
ることのできなかった腐食性の強い環境下においても十
分長期にわたって使用することができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】一般的な転がり軸受けの構造は図1に示し
たようなもので、軸受けはケーシングに圧入した外輪1
は、軸を挿入した内輪2を転動体3を介してその回転を
支える構造である。従来のステンレス鋼または窒化ケイ
素を材料とした軸受けを腐食液中または腐食雰囲気内で
使用した場合、腐食による摩耗が大きく内外輪と転動体
との間に隙間を生じて回転精度の低下、さらには回転不
能に陥る。これに対して、本発明により得られる軸受け
部材で内外輪および転動体を製作することにより長時間
の精度維持が可能で安定した稼働が得られることにな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598068208 株式会社奥村坩堝製造所 大阪府大阪市東成区中道2丁目13番14号 (72)発明者 宮本 大樹 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 小泉 光惠 大阪府豊中市緑丘4丁目17番11号 (72)発明者 稲村 偉 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 久米 秀樹 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 西川 義人 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号 大 阪府立産業技術総合研究所内 (72)発明者 吉村 茂 大阪府堺市中百舌鳥町3丁331番 日本ピ ローブロック製造株式会社内 (72)発明者 藤井 秀和 大阪府堺市中百舌鳥町3丁331番 日本ピ ローブロック製造株式会社内 (72)発明者 前田 岳志 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地 京セラ株式会社内 (72)発明者 坂下 正幸 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地 京セラ株式会社内 (72)発明者 加藤 泰三 大阪府大阪市東成区中道2丁目13番14号 株式会社奥村坩堝製造所内 Fターム(参考) 3J101 AA01 AA02 AA62 BA01 BA10 BA53 BA54 BA70 DA20 EA41 EA42 EA80 FA06 FA08 FA31 4G030 AA12 AA17 AA36 BA20 BA33 GA08 GA27 GA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面の粗さ精度がRa<0.005μm、
    Rmax<0.05μm以下の転走面を有し、アルミナ
    とジルコニアからなる複合セラミックスを軌道輪もしく
    は転動体とする転がり軸受。
  2. 【請求項2】アルミナとジルコニアの組成比が3%〜3
    0%であり、少なくともAl3++Zr4++OH
    Zr(Al)(OH)の共沈反応によって作製される
    複合粉末を含有する粉末を成形、焼結して得られるアル
    ミナ−ジルコニア複合セラミックスである請求項1記載
    の転がり軸受。
  3. 【請求項3】前記2項の複合セラミックスがボイド率が
    0.02%以下、アルミナの粒径0.5〜2.0μm、
    ジルコニア0.1〜1.0μmで曲げ強度1GPa以上
    の高強度セラミックスである請求項1項記載の転がり軸
    受。
  4. 【請求項4】転走面の加工において少なくともメカノケ
    ミカル研磨によることを特徴とする請求項1、または請
    求項2、または請求項3記載の転がり軸受。
  5. 【請求項5】請求項1〜4で、酸、アルカリ、熱水に対
    する耐食性に優れていることを特徴とする転がり軸受。
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