JP2001332781A - 磁気抵抗素子およびそれを用いた磁気ヘッド、メモリー装置 - Google Patents

磁気抵抗素子およびそれを用いた磁気ヘッド、メモリー装置

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JP2001332781A JP2000150962A JP2000150962A JP2001332781A JP 2001332781 A JP2001332781 A JP 2001332781A JP 2000150962 A JP2000150962 A JP 2000150962A JP 2000150962 A JP2000150962 A JP 2000150962A JP 2001332781 A JP2001332781 A JP 2001332781A
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Hideaki Adachi
秀明 足立
Masayoshi Hiramoto
雅祥 平本
Akihiro Odakawa
明弘 小田川
Kenji Iijima
賢二 飯島
Hiroshi Sakakima
博 榊間
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
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    • H01F10/3254Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the spacer being semiconducting or insulating, e.g. for spin tunnel junction [STJ]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な高スピン分極材料を用いて、磁気抵抗
効果の大きく、かつ容易に製造可能な高効率のトンネル
磁気抵抗素子を実現すること。 【解決手段】 素子を、基体上に任意方位で成長した磁
性層と、基体と磁性層の間に他の層(方位変換層)を挿
入して前記方位とは異なる方位で成長した磁性層とで構
成し、両磁性層の間の粒界を横切る経路の電気抵抗を外
部磁界により制御して検知する。方位変換層のパターン
形状は自在に設定することができるので、接合部配置を
自由に採ることができる。また方位変換層を挿入するだ
けで粒界接合が実現できるので、複雑な高スピン分極材
料の場合にも作製が容易であり、優れた磁気抵抗素子を
安定に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外部磁界により抵抗
が変化する磁気抵抗素子と、それを用いて磁気信号の検
出を行う磁気ヘッド、磁気信号の記憶を行うメモリー装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁場により抵抗が変化する磁気抵抗素子
は、例えばハードディスクドライブの読み取りヘッドや
磁気センサー等、多くの分野で使用されている。従来こ
の素子として、異方性磁気抵抗(AMR)効果を利用し
た素子が用いられてきたが、最近では磁性層と非磁性層
の積層膜における各磁性層の磁化相対角に依存する抵抗
変化を用いた巨大磁気抵抗(GMR)素子が実用化され
ている。近年、さらに高密度記録を実現する磁気ヘッド
等に応用可能な高感度磁気抵抗素子として、磁性層の間
の絶縁バリアを経たトンネル電流の磁化相対角依存を利
用したトンネル磁気抵抗(TMR)素子が、実用化を目
指して研究されている。この素子の主要部の構成は、2
枚金属磁性体層の間に酸化アルミニウム等の1nmレベル
の薄い絶縁バリア層を挟んだ3層サンドイッチ積層構造
からなり、これら界面での平坦性が素子特性に重要であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このTMR素子におい
ては、磁気抵抗変化率は磁性体材料のスピン分極率に大
きく依存し、スピン分極率が大きい磁性体を用いる程大
きい抵抗変化率が得られる。従来研究されている鉄やコ
バルトなどの金属磁性体ではスピン分極率が高々50%で
あり、素子の磁気抵抗変化率の上限を決めていた。さら
に大きなスピン分極率が期待される材料として、合金系
磁性体や遷移金属を含む酸化物材料の中に候補が多い。
例えばこの種の材料を用いた3層積層トンネル接合素子
として、遷移金属酸化物を用いた接合素子が報告されて
いる。(Yu Lu他、フィジカル・レヴュー・B、第54
巻、第12号、頁R8357〜R8360,1996年発行)。合金系磁
性体や遷移金属酸化物は比較的複雑な結晶構造および化
学組成を有するため成膜プロセッシングが容易ではな
く、平坦な界面および1nmレベルの薄い絶縁層を挟み込
む工程が必須な積層型トンネル磁気抵抗素子を作るの
は、高精度の設備と高度な技術を要する。
【0004】この種の材料を用いてより簡単なプロセス
で接合素子を製造する方法として、方位の異なる単結晶
を張り合わせた基体を用いて薄膜を成長し、張り合わせ
面上の膜中に結晶粒界を誘起して接合とするバイクリス
タル型の接合素子が提案されている(N.D.Mathur 他、
ネイチャー、第387巻、5月15日号、第266〜268頁、1997
年発行)。しかしバイクリスタル基体を用いた接合で
は、素子作製工程は簡素化され生産性が上がるものの、
逆に張り合わせ単結晶基体の作製が煩雑で高価となる。
また接合場所が直線上に限られるため接合部配置の自由
度が制限されるため実用に不向きと考えられる。
【0005】本発明は上記課題を解決するため、高スピ
ン分極率材料を使って磁気抵抗効果の大きく、かつ比較
的簡単に製造可能な素子を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上に任意
方位で成長した磁性層と、基体と磁性層の間に他の層
(方位変換層)を挿入して前記方位とは異なる方位で成
長した磁性層とで構成され、両磁性層の間の粒界を横切
る経路の電気抵抗を外部磁界により制御するというもの
である。この場合、方位変換層のパターン形状は自在に
設定することができるので、接合部配置を自由に採るこ
とができる。また方位変換層を挿入するだけで粒界接合
が実現できるので作製も容易であり製造上好ましい。特
に、基体との間に方位変換層を挟んだ磁性層と挟まない
磁性層のうちの一方が外部磁界に対して磁化回転し易
く、他方が磁化回転し難い場合には、効率のよい磁気抵
抗素子を構成することができるので好ましい。
【0007】本発明の磁気抵抗素子は従来トンネル接合
素子が作製し難かった高スピン分極率を有する合金系磁
性体や遷移金属酸化物において特に効力を発揮するの
で、高感度で磁気信号の検知を行う磁気ヘッドを構成す
ることができる。特に検知する磁界領域を制限するシー
ルドや磁界を素子に導入するヨークを具備すれば高性能
の磁気抵抗効果型ヘッドが構成される。
【0008】また本発明の磁気抵抗素子に、情報を記録
するための磁界を発生させる導体線、および磁気抵抗素
子の情報を読み出すための導体線を具備すればメモリー
装置が構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の磁気抵抗素子、それ
を用いた磁気ヘッド、メモリー装置について図面に基づ
いて説明する。
【0010】図1に本発明の磁気抵抗素子の構成を示す
概観図(a)およびその断面図(b)の一例を示す。基体1上
に直に任意方位で形成された磁性層2と、方位を変換さ
せる役割を持つ層3を挟んで形成された他の磁性層4
が、粒界部5を介して接合されている。方位変換層の挿
入の有無で磁性層の方位が異なるため、両磁性層の間に
は結晶粒界が存在し、一般的に電気抵抗の高い層が形成
されることとなる。この構成により、従来トンネル型接
合の作製が難しかった磁性材料を用いた場合でも簡単に
再現性よく高効率の磁気抵抗素子が構成できることが見
出された。これは高抵抗の結晶粒界がトンネルバリアの
役目を果たしたことに因ると考えられる。素子は図1
(a)に示したように接合部にくびれを入れた形状にし
ておくと、粒界接合を横切る電気抵抗が増加するので粒
界におけるトンネル磁気抵抗を効率的に観測することが
できる。本構成の素子は、磁性層の成膜過程として磁性
層2,4とも同時に形成できるので製造が簡単であり、
素子形状の作製にはマスクを用いるか、あるいは後の微
細加工で容易に実現できる。
【0011】二つの磁性層2,4は成長方位が異なるた
め保磁力差があり、磁気抵抗特性はこの差に応じて出現
するので、特に方位変換層や磁性層の組成あるいは膜厚
等を変えたりすることにより一方の磁性層を外部磁場に
対して磁化回転し易く、他方を回転し難くしておくと好
ましい。例えば方位変換層3が反強磁性体の場合には、
磁気的交換結合により磁性層4の磁化が固定されて回転
し難くなり、大きな磁気抵抗特性が期待できる。
【0012】図2は、図1の磁気抵抗素子の基体の表面
層が反強磁性体で構成された一例の断面図である。反強
磁性層6と直に接触している磁性層2は、磁気的な交換
結合により磁化回転し難いため、保磁力差が大きくでる
構成となり好ましい。この素子において、特に方位変換
層3が反強磁性層6と磁性層4の間の交換結合を断ち切
る構成となる場合、より保磁力差が大きくでるので好ま
しい。交換結合を断ち切る条件としては、方位変換層の
化学組成が関与する他に、その膜厚が大きく影響を及ぼ
すことが確認された。
【0013】図3は、方位変換層3を挟んだ磁性層4の
上部に積層された電気絶縁層7の一部を被覆して形成さ
れた磁性層2が、磁性層4と側面で粒界部5を介して接
合した磁気抵抗素子の断面図の一例である。この素子の
作製には、始めに磁性層4および電気絶縁層7の積層を
マスク成膜あるいは後工程の微細加工により作製してお
いた後、磁性層2を形成する必要があるので素子作製工
程は若干複雑になるが、電気絶縁層を用いたことにより
膜厚方向に3次元的な配線の引き回しが有効にでき、粒
界での抵抗変化をより高感度に検出可能な回路を実現で
きる。
【0014】特に電気絶縁層が反強磁性体の場合には、
磁性層4の磁化方位が固定されるので保磁力差が増し好
ましい。また基体の表面層が反強磁性層である場合に
も、磁性層2が磁化固定されて保磁力差が増加し、高性
能の磁気抵抗素子が構成できる。
【0015】図では方位変換層3を、電気絶縁層7/磁
性層4の積層と基体1の間に挿入した例について示した
が、磁性層2と基体1の間に挿入した場合にも同様の素
子動作が可能なこと勿論である。この場合には素子作製
工程で方位変換層の成分が接合部にも堆積され接合抵抗
が増大するので、より効率の良い磁気抵抗効果を観測す
ることが可能である。
【0016】図4は、図3の磁気抵抗素子の上部に、さ
らに反強磁性層6が積層された一例の断面図である。こ
の際、反強磁性層6と直に接触している磁性層2は、磁
気的な交換結合により磁化回転し難いため、磁性層4と
の間に保磁力差が大きくでる構成となり好ましい。
【0017】磁気抵抗素子に用いる磁性層の材料として
は、従来の磁気抵抗素子で用いられているCo,Fe,Niおよ
びこれらの合金で構成可能であるが、特に本素子の有効
性を発揮するのは、材料および工程面でこれまで積層型
のトンネル接合が作製し難かった材料であり、特にスピ
ン分極率が大きい材料の場合好ましい。その中でも遷移
金属酸化物は、d軌道電子の働きで大きなスピン分極率
が期待されるが、従来は原子レベルで界面制御した積層
トンネル接合を作るために大きな労力を必要とした。こ
の遷移金属酸化物を用いて本素子を構成した場合、方位
変換層を用いて高抵抗の酸化物からなる結晶粒界を任意
の場所に容易に作製できるので好ましい。
【0018】遷移金属元素酸化物からなる磁性層として
は、スピネル型結晶構造をとる酸化物([M1]Fe2O4,元
素M1はFe,Co,Niのうちの少なくとも一種)、あるいはル
チル型結晶構造をとる遷移金属酸化物酸化物([M4]O2
元素[M4]はCr,Mn,V,Fe,Ir,Ruのうちの少なくとも一種)
を用いた場合、トンネルバリアとなる結晶粒界ができて
有効な磁気抵抗効果が出現することが確認された。
【0019】また磁性層としてペロブスカイト型結晶構
造をとる酸化物([M2][M3]O3,元素[M2]は希土類元素お
よびアルカリ土類元素のうちの少なくとも一種,元素[M
3]はMn,Fe,Co,Ni,Crのうちの一種あるいは少なくとも一
種を主成分とした混合元素)を用いた場合、比較的高い
スピン分極率材料で構成できるので大きな磁気抵抗変化
が観測され好ましい結果であった。ペロブスカイト型酸
化物としては、例えば単純ペロブスカイト構造の (La
0.7Ba0.3)MnO3等の他に、[M3]元素が2種からなり規則
整列したダブルペロブスカイト構造のSr2FeMoO6、Sr2Cr
WO6、Ca2FeReO6等を用いた場合、キュリー温度が比較的
高いので室温付近でも安定に動作する磁気抵抗素子が実
現できることを確認した。
【0020】また磁性層として、非酸化物のセンダスト
系合金(Fe-[M5],元素[M5]はAl,Si,Ga,Ge,Ti,V,Zr,Nb,
Hf,Ta,希土類元素,アルカリ土類元素のうちの一種以
上)あるいはホイスラー系合金([M6]-Mn,元素[M6]はC
u,Ni,Pt,Pd,Sb,Sn,Alのうちの少なくとも二種)を用い
た場合にも、高効率の磁気抵抗素子が実現できることを
確認した。これら非酸化物の磁性層を用いた場合には、
素子構成後に弱酸化処理を施すと特性が向上することが
判った。これは酸素が粒界部に選択的に拡散して良質な
トンネルバリアを形成するためと考えられる。
【0021】上記の磁性層のうち、2種を使って本発明
の磁気抵抗素子を実現できること勿論であるが、特に2
つの磁性層の一方を遷移金属酸化物で構成し、他方を非
酸化物で構成した場合、粒界面に高抵抗の酸化膜が出現
して良好に動作する磁気抵抗素子を実現することが可能
であった。
【0022】素子を構成する基体としては、ガラスなど
の非晶質材料でも可能であるが、特に単結晶で構成した
場合、磁性層および方位変換層の結晶方位を制御したエ
ピタキシャル膜が作製でき、明確に2つの磁性層の方位
差を付けることが可能であった。
【0023】単結晶基体の方位に関しては、特に立方晶
系の結晶格子を持つ物質の(110)面を用いると、両磁性
層の方位の差が付き易く効果的であった。その場合、磁
性層および方位変換層の材料を適宜選んで両磁性層の面
内方位を90度異ならせた場合、大きな磁気抵抗変化を示
す素子の作製が可能であった。この理由は立方晶の(11
0)面が、面内に[110]および[001]方位という対照的な直
交方位を有するためと考えられる。
【0024】方位変換層を構成する材料としては種々の
ものが可能であるが、特に蛍石構造の物質、例えばCa
F2,SrF2,CeO2,ZrO2等を用いると、比較的低温で合成
でき方位制御が容易で好ましい結果であった。この種の
物質が方位変換に向いている理由は定かではないが、比
較的大きな格子定数を持ち、かつ原子配列に自由度があ
るためと考えられる。
【0025】以上述べた本発明の磁気抵抗素子を用いて
磁気ヘッドを構成することができる。図5は検知すべき
外部磁場Hを透磁率の高い磁性膜で構成されるヨーク8
により図1に示した磁気抵抗素子部9に導くことにより
磁気抵抗素子の感度を向上させた磁気ヘッドの例であ
る。この例の場合磁界は素子部全体に導かれるが、基本
的に磁化回転が容易な磁性層に導かれるようにヨーク形
状を配置することにより、感度の優れた磁気ヘッドの構
成が可能である。ヨークの素材としては、Fe-Si-Al、Ni
-Fe-Co、Co-Nb-Zr、Fe-Ta-N合金等の軟磁性膜が優れて
おり、メッキ法等で作製することができる。
【0026】図6は本発明の磁気抵抗素子で構成した磁
気メモリー装置の一つのセルの構成例である。図4に示
した構造の磁気抵抗素子を用い、その上部に磁界を発生
させる情報記録用導体線10を、また各磁性層に接続さ
れた読み出し用導体線11,12を具備している。この
構成では反強磁性層6は電気抵抗の高い素材が使用され
る。初期状態で磁化の方向を揃えている磁性層2,4を
有するセルに対して情報記録用導体線10に電流を流す
と磁界が発生する。この時、反強磁性層と隣接する磁性
層2は磁化回転が抑制されるが磁性層4は容易に反転
し、情報の記録が行われる。情報の読み出しは、読み出
し用導体線11,12間の抵抗変化を検知して行われ
る。導体線としてはAl,Au,Cu,Ag等の低抵抗金属線が望
ましい。なお上記に示した動作は一例であり、本発明の
素子を用いたメモリー装置の構成に応じて種々のメモリ
ー動作の仕方が考えられること勿論である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明
する。
【0028】(実施例1)図1に示した磁気抵抗素子
を、遷移金属酸化物であるマグネタイトFe3O4磁性薄膜
を用いて構成した。立方晶系の結晶格子を持つMgOの(11
0)面を基体1として用い、まずその半分の領域に、方位
変換層3として蛍石構造のCeO2を250℃に加熱した基体
上にスパッタリングにより約100Å成長させた。その上
から、真ん中にくびれを持つメタルマスクをくびれ部を
CeO2層の境界にあわせて設定し、スパッタリングにより
Fe3O4薄膜を300℃で500Å成長させた。この工程により
磁性層2および磁性層3が同時に作製される。この時の
各層の結晶方位をX線回折により調べた結果、CeO2層お
よびFe3O4層ともに(110)面がエピタキシャル成長してい
ることが確認された。
【0029】面内方位の詳細な情報を面内回転のPhi
(ファイ)スキャンにより測定した結果を図7に示す。
曲線(a),(b),(c),(d)は、それぞれ基体MgOの420ピーク,
Fe3O4磁性層2の620ピーク,方位変換CeO2層の420ピー
ク,Fe3O4磁性層4の620ピークを示したものである。こ
の結果から、直にMgO基体上に成長したFe3O4磁性層2は
基体と同じ方位を持つのに対し、方位変換CeO2層を間に
挟んだFe3O4磁性層4は、面内方位が90度異なることが
判った。これら方位の異なる両磁性層の間には必然的に
粒界5が生成されることになる。
【0030】本素子の磁気特性は図8(a)に示した如
く80および250エルステッドに磁化の飛びを持つ曲線と
なり、本構成により各磁性層の保磁力差が現れているこ
とが確認された。図8(b)は両磁性層の間の電気抵抗
変化の磁場依存性を示したもので、約20%の磁気抵抗比
が得られた。従来Fe3O4層を用いた積層トンネル接合で
は1%程度の磁気抵抗比しか得られていないことを考え
ると、本素子がこの種の複雑な磁性材料に有効であるこ
とが判る。
【0031】この素子の基体として、MgO(110)面上に予
め反強磁性のLaFeO3の(110)面を500Åエピタキシャル成
長させたものを用い、その後同様の構成で図2の素子構
造を作ったところ、磁気抵抗比が30%近くに上昇するこ
とが確認された。これはFe3O 4磁性層2がLaFeO3反強磁
性層6により磁化固定されたためと考えることができ、
より高効率の磁気抵抗素子が実現された。
【0032】なおFe3O4磁性層の作製において、微量
(数%)の白金元素を添加すると磁気抵抗比が増える傾
向にあること、また素子を酸素雰囲気中200℃程度で後
処理すると高磁気抵抗比の再現性が良くなることも併せ
て見出した。これは本素子の磁性層および接合部の性質
が素子特性に大きく影響を及ぼすことを示している。
【0033】(実施例2)図3に示した磁気抵抗素子
を、ペロブスカイト型酸化物のLa0.7Ba0.3MnO3磁性層で
構成した。SrTiO3の(100)面および(110)面を基体1とし
て用い、方位変換層3にはBaF2を100Åスパッタリング
で成膜した。その後La0.7Ba0.3MnO3磁性層4およびSrTi
O3電気絶縁層7を650℃の温度で積層した後、露光プロ
セスおよびアルゴンイオンエッチングを用いた微細加工
により積層の一部を残した形状を作製した。最後にLa
0.7Ba0.3MnO3磁性層2をSrTiO3電気絶縁層7の一部を
被覆して形成し、接合素子を作製した。
【0034】La0.7Ba0.3MnO3磁性層2および4の間の磁
気抵抗を測定したところ、SrTiO3の(100)面基体を用い
た場合には5%の変化率であったのに対し、(110)面基
体の場合には30%の大きい磁気抵抗比が得られることが
判った。この原因として両磁性層の面内方位を調べたと
ころ、SrTiO3(100)面基体では磁性層の面内角度は45度
の違いであったのに対し、(110)面では90度違っている
ことが判った。この面内角度のずれの差が、磁性層の保
磁力差および粒界接合抵抗に影響を及ぼし、磁気抵抗比
の差になったと考えられる。
【0035】(実施例3)図3に示した磁気抵抗素子
を、ダブルペロブスカイト型酸化物のSr2FeMoO6磁性層
で構成した。予めYFeO3反強磁性層を500Å表面に成膜し
たSrTiO3の(110)面基体を用い、実施例2と同様の手法
で素子作製を行った。ただしSr2FeMoO6磁性層の形成時
の温度は850℃と高くする必要があった。本素子の磁気
抵抗変化特性を図9に示す。磁気抵抗変化率は約40%と
大きく、高効率の磁気抵抗素子を実現することが可能で
あった。これは本磁性層に用いたダブルペロブスカイト
酸化物のスピン分極率が高いためと考えられる。
【0036】本素子を用いて図5に示した磁気ヘッドを
作製した。この時ヨークには軟磁気特性に優れたCoNbZr
アモルファス合金膜を用いた。この構成にすることによ
りヨークのない時に比べて10エルステッドの時の感度が
2倍以上に向上することが判った。
【0037】(実施例4)図4に示した磁気抵抗素子
を、Fe-Si(10%)-Al(5%)のセンダスト磁性体で構成し
た。基体1にMgO(110)面、方位変換層3に15ÅのCeO2
(110)面エピタキシャル膜、磁性層4はセンダスト磁性
体の(110)面エピタキシャル膜40Å、電気絶縁層7は酸
化アルミニウム500Å、磁性層2は(110)面センダストエ
ピタキシャル膜50Å、反強磁性層6としてPtMnの300Å
を用いた。作製工程で、CeO2/センダスト/酸化アルミ
ニウムの積層の微細加工を施した後、大気中で1日以上
暴露することにより、高特性の磁気抵抗素子が作製でき
ることが見出された。これはセンダスト磁性層4の側面
が自然酸化されて良質で均一膜厚の高抵抗バリア層が形
成されるためであると考えられる。また200℃程度に昇
温した場合には時間が短縮できることも見出した。本素
子に置いても90度の方位の異なる粒界接合が実現し、30
%以上の磁気抵抗変化率を示す素子が作製できた。
【0038】(実施例5)図3に示した磁気抵抗素子
を、ホイスラー合金のNiMnSb磁性体で構成した。基体1
にSi(100)面、方位変換層3にスピネル型MgAl2O4(100)
面エピタキシャル膜を15Å、磁性層4は20ÅのNiMnSb、
電気絶縁層7はヘマタイトFe2O3500Å、磁性層2は30Å
のNiMnSbを用いた。この場合、磁性層に用いたNiMnSbは
Si基板に直に形成した場合には(111)面が成長するが、M
gAl2O4(100)面上では(100)面が成長し、成長面が異なる
ことが見出された。
【0039】本構成の磁気抵抗素子において400エルス
テッドの保磁力差と30%の抵抗変化率が観測された。大
きな保磁力差が出現した理由として、電気絶縁層に用い
たヘマタイトが反強磁性の性質を持つことにより、方位
差に起因する保磁力差に加えて磁化回転抑制の効果が働
いたと考えられる。なお作製工程で、MgAl2O4/NiMnSb
/ヘマタイトの積層の微細加工を施した後、薄い酸化ア
ルミニウム層を約7Åコーティングして、その後磁性層
2のNiMnSb層を形成した場合、40%の大きな磁気抵抗比
が得られることが判った。側面の接合粒界部に他元素が
混入して絶縁バリアの特性を向上させたことに因ると推
察される。
【0040】(実施例6)図6に示したセルを持つメモ
リー装置を作製した。基体1にMgO(110)面、方位変換層
3に15ÅのCeO2(110)面エピタキシャル膜、磁性層2お
よび4は5%白金添加したマグネタイトFe3O4(110)面エ
ピタキシャル膜200Å、電気絶縁層7は1000ÅのCeO2
反強磁性層6としてヘマタイトFe2O3500Å、導体線1
0,11,12としてクロムを下地にした金配線1500Å
を用いた。
【0041】初めに情報記録用導体線にパルス電流を流
して100エルステッドの磁界を発生させて磁性層2およ
び4の方位を揃えておいた後、逆方向にパルス電流を流
して−50エルステッドの磁界を発生させ磁性層4のみを
反転させて記録を行った。その時の抵抗変化を情報読み
出し用導体線間の電圧変化により観測したところ、明確
な抵抗変化が生じ、メモリー装置として情報の記録およ
びその識別がなされることが判った。
【0042】なお本実施例では反強磁性層が磁性層の上
部にある例について示したが、基体の表面層が反強磁性
層である場合にも同様のメモリー装置が構成できること
勿論である。その場合には上部の反強磁性層の代わりに
電気絶縁層を用いて情報記録用導体線を電気的に隔離す
ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高スピン
分極率材料を使って磁気抵抗効果の大きく、かつ容易に
製造可能な高効率の磁気抵抗素子を提供するものであ
り、これを用いることにより高感度の磁気ヘッドや磁気
抵抗効果型メモリー装置を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気抵抗素子の一例の概観および断面
【図2】本発明の磁気抵抗素子の一例の断面図
【図3】本発明の磁気抵抗素子の一例の断面図
【図4】本発明の磁気抵抗素子の一例の断面図
【図5】本発明の磁気ヘッドの一例を示す図
【図6】本発明のメモリー装置一例のセル断面図
【図7】本発明の磁気抵抗素子の一例における面内方位
を示すX線回折像を示す図
【図8】本発明の磁気抵抗素子の一例における磁気特性
および磁気抵抗特性を示す図
【図9】本発明の磁気抵抗素子の一例における磁気抵抗
特性を示す図
【符号の説明】
1 基体 2 磁性層 3 方位変換層 4 磁性層 5 粒界部 6 反強磁性層 7 電気絶縁層 8 ヨーク 9 磁気抵抗素子 10 情報記録用導体線 11 読み出し用導体線 12 読み出し用導体線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田川 明弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 飯島 賢二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 榊間 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA03 BA04 BA16 CA08 5E049 AA01 AA04 AA07 BA12 CB01 DB02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に任意方位で成長した磁性層と、
    基体と磁性層の間に他の層(方位変換層)を挿入して前
    記方位とは異なる方位で成長した磁性層とで構成され、
    両磁性層の間の粒界を横切る経路の電気抵抗を、外部磁
    界により制御してなる磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 特に、基体との間に方位変換層を挟んだ
    磁性層と挟まない磁性層のうちの一方が外部磁界に対し
    て磁化回転し易く、他方が磁化回転し難いことを特徴と
    する請求項1記載の磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 特に基体の表面層が、反強磁性を示す層
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子。
  4. 【請求項4】 特に方位変換層が、基体表面の反強磁性
    層と磁性層との間の磁気的な結合を断ち切ったことを特
    徴とする請求項3記載の磁気抵抗素子。
  5. 【請求項5】 特に一方の磁性層が、他方の磁性層の上
    部に積層された電気絶縁層の一部を被覆して形成され、
    他方の磁性層と側面で粒界接合したことを特徴とする請
    求項1記載の磁気抵抗素子。
  6. 【請求項6】 特に電気絶縁層が反強磁性体であること
    を特徴とする請求項5記載の磁気抵抗素子。
  7. 【請求項7】 特に基体の表面層が、反強磁性を示す層
    であることを特徴とする請求項5記載の磁気抵抗素子。
  8. 【請求項8】 特に素子の上部にさらに反強磁性層を積
    層したことを特徴とする請求項5記載の磁気抵抗素子。
  9. 【請求項9】 特に磁性層が遷移金属元素を含む酸化物
    で構成されたことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗
    素子。
  10. 【請求項10】 特に遷移金属元素を含む酸化物の磁性
    層が、スピネル型結晶構造をとる酸化物([M1]Fe2O4
    で構成されたことを特徴とする請求項9記載の磁気抵抗
    素子。ここで元素[M1]はFe,Co,Niの内の少なくとも一種
    を示す。
  11. 【請求項11】 特に遷移金属元素を含む酸化物の磁性
    層が、ペロブスカイト型結晶構造をとる酸化物([M2][M
    3]O3)で構成されたことを特徴とする請求項9記載の磁
    気抵抗素子。ここで元素[M2]は希土類元素およびアルカ
    リ土類元素のうちの少なくとも一種、また元素[M3]はM
    n,Fe,Co,Ni,Crの内の一種あるいは少なくとも一種を主
    成分として含む混合元素を示す。
  12. 【請求項12】 特に遷移金属元素を含む酸化物の磁性
    層が、ルチル型結晶構造をとる酸化物([M4]O2)で構成
    されたことを特徴とする請求項9記載の磁気抵抗素子。
    ここで元素[M4]はCr,Mn,V,Fe,Ir,Ruの内の少なくとも一
    種を示す。
  13. 【請求項13】 特に磁性層がセンダスト系合金(Fe-
    [M5])で構成されたことを特徴とする請求項1記載の磁
    気抵抗素子。ここで元素[M5]はAl,Si,Ga,Ge,Ti,V,Zr,N
    b,Hf,Ta,希土類元素、アルカリ土類元素の内の一種以上
    からなる混合元素を示す。
  14. 【請求項14】 特に磁性層がホイスラー系合金([M6]
    -Mn)で構成されたことを特徴とする請求項1記載の磁
    気抵抗素子。ここで元素[M6]はCu,Ni,Pt,Pd,Sb,Sn,Alの
    内の少なくとも二種からなる混合元素を示す。
  15. 【請求項15】 特に基体が単結晶であり、磁性層およ
    び方位変換層がエピタキシャル膜であることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気抵抗素子。
  16. 【請求項16】 特に単結晶基体が立方晶系の結晶格子
    を持ち、表面の面方位が(110)面であることを特徴とす
    る請求項15記載の磁気抵抗素子。
  17. 【請求項17】 特に磁性層の面方位が(110)面であ
    り、方位変換層を挿入した磁性層とそうでない磁性層の
    面内方位が90度異なることを特徴とする請求項16記載
    の磁気抵抗素子。
  18. 【請求項18】 特に方位変換層の結晶構造が蛍石構造
    を持ち、(110)面の面方位で成長したことを特徴とする
    請求項17記載の磁気抵抗素子。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の磁
    気抵抗素子を用いて磁気信号の検知を行うことを特徴と
    する磁気ヘッド。
  20. 【請求項20】 請求項1〜18のいずれかに記載の磁
    気抵抗素子を用いて磁気信号の保存を行うことを特徴と
    するメモリー装置。
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