JP2001331904A - データ消去装置 - Google Patents

データ消去装置

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JP2001331904A
JP2001331904A JP2000144015A JP2000144015A JP2001331904A JP 2001331904 A JP2001331904 A JP 2001331904A JP 2000144015 A JP2000144015 A JP 2000144015A JP 2000144015 A JP2000144015 A JP 2000144015A JP 2001331904 A JP2001331904 A JP 2001331904A
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data erasing
magnetic
magnetic disk
data
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JP2000144015A
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Koji Serizawa
弘司 芹澤
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International Business Machines Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/024Erasing
    • G11B5/0245Bulk erasing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータに印加される磁場の強度を
抑制しつつ磁気ディスクには強い磁場を印加することの
できるデータ消去装置を提供する。 【解決手段】 データ消去装置100は、上部磁石固定
部102、下部磁石固定部104および接合部106と
から構成される。上部磁石固定部102は永久磁石11
2および114を固定し、下部磁石固定部104は永久
磁石116および118を固定する。上部磁石固定部1
02および下部磁石固定部104の先端部に、それぞれ
軟磁性体、例えばJIS SS400からなる板体12
0および121を設ける。この板体120、121はヨ
ークとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクに記
憶された、例えばサーボ・データを消去するための装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的なディスク装置は、磁気ディスク
と、磁気ディスクを回転駆動するためのスピンドルモー
タと、磁気ディスクに対してデータの記憶、読み出しを
実行するための磁気ヘッド等を備える。ディスク装置
は、磁気ディスク、スピンドルモータおよび磁気ヘッド
等を収容するためのエンクロージャケースと呼ばれる筐
体を備えている。磁気ディスクは、ガラスあるいはAl
等の非磁性体からなる基板表面に磁性薄膜からなるデー
タ記憶層を例えばスパッタリングにより形成している。
エンクロージャケースは、一般に、開口部を有する箱型
のベースと、ベースの開口部を覆う板状のトップカバー
とから構成される。
【0003】ディスク装置は、磁気ディスク、スピンド
ルモータその他の構成部品をベース内に組み付けた後
に、トップカバーでベースの開口部を覆って組み付けが
終了する。組み付けが終了した後に、磁気ディスクに磁
気ディスクの位置データ等であるサーボ・データを書き
込む。サーボ・データの書き込みが終了したディスク装
置は、製品出荷のための種々のテストに供される。この
テストで不良品と認定されるディスク装置もある。不良
品と認定されたディスク装置は、不良に関係ない部品に
ついてはディスク装置を解体した後に回収して、再利用
される。磁気ディスクを再利用する場合には、新たな製
品として書き込まれるサーボ・データとの干渉を防止す
るために、既に書き込まれたサーボ・データを消去する
必要がある。また、サーボ・データの書き込み自体が不
良と認定された場合にも、サーボ・データの消去が必要
となる。さらに、製品出荷のためのテストにおいてもテ
スト・データが書き込まれており、不良品となったディ
スク装置については、そのテスト・データの消去も必要
となる。
【0004】磁気ディスクのデータ消去に関して特開平
7−29106号公報が有効な手法を提案している。特
開平7−29106号公報は、永久磁石を配置した棒を
回転する磁気ディスク間に挿入することにより磁気ディ
スクに記憶されているデータを消去しようというもので
ある。特開平7−29106号公報の手法は有効な手法
ではあるが、磁気ディスク間に永久磁石を配置した棒を
挿入することが前提となっている。したがって、ディス
ク装置に磁気ディスクが装着された状態では、ディスク
装置の筐体であるエンクロージャケースが障害となり、
磁気ディスク間に永久磁石を配置した棒を挿入すること
ができない。磁気ディスクのデータ消去は、ディスク装
置から磁気ディスクを取り外した後に行う場合もある
が、例えば、サーボ・データの書き込み不良の場合に
は、磁気ディスクがディスク装置に装着された状態でデ
ータ消去すれば足りる。このような要求に前記特開平7
−29106号公報のデータ消去方法は対応することが
できない。
【0005】磁気ディスクがディスク装置に装着された
状態でもデータ消去が可能な装置が国際公開WO98/
49674号公報に開示されている。この装置を図11
〜図13に基づき説明する。図11に示すように、デー
タ消去装置400は、上部磁石固定部402、下部磁石
固定部404および接合部406とから構成される。上
部磁石固定部402は永久磁石412および414を固
定し、下部磁石固定部404は永久磁石416および4
18を固定する。永久磁石412および414は、互い
に吸着し合う極性となるように隣接配置されている。ま
た、永久磁石416および418も、互いに吸着し合う
極性となるように隣接配置されている。永久磁石412
と416は鉛直方向に対向しているが、永久磁石412
の対向面と永久磁石416の対向面とは互いに異なる極
性を示している。また、永久磁石414と418も鉛直
方向に対向しているが、永久磁石414の対向面と永久
磁石418の対向面とは互いに異なる極性を示してい
る。
【0006】図12は図11に示すデータ消去装置40
0によって形成される磁場を模式的に示している。図1
2に示すように、データ消去装置400のほぼ中央部に
おいて水平方向が主となる磁場が生じることがわかる。
なお、現行の磁気ディスクは水平磁気記録方式を採用し
ていることから、磁気ディスクに記憶されているデータ
を消去するためには、磁気ディスクと平行な方向の磁場
を作用させる必要がある。また、磁場の強度は、磁気デ
ィスクの保磁力よりも大きいことが必要である。図13
はデータ消去装置400を用いて磁気ディスク22に記
憶されたデータを消去する方法を示す図である。なお、
図13はディスク装置内部の動きがわかるように、トッ
プカバーを外した状態を示している。はじめに、磁気デ
ィスク22を回転させる。この磁気ディスク22の回転
は、ディスク装置10に備えてあるスピンドルモータを
駆動することにより実行する。次に、ディスク装置10
をデータ消去装置400の上部磁石固定部402および
下部磁石固定部404との間隙に挿入する。このとき、
データ消去装置400による磁場の影響が及ばないよう
にするために、ヘッドスライダSが存在しない側を上部
磁石固定部402および下部磁石固定部404との間隙
に挿入するとともに、図中矢印で示すようにヘッドスラ
イダSを退避させる。この状態で磁気ディスク22の回
転を継続すれば、磁気ディスク22の全面に平行な磁場
が作用することによりデータの消去が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスクに記憶さ
れたデータを消去するためには、磁気ディスクの保磁力
以上の磁場を磁気ディスクに作用させる必要がある。近
時、磁気ディスクの記録密度の向上は著しく、それに伴
って磁気ディスクの保磁力も増大している。したがっ
て、磁気ディスクに記憶されたデータを消去するために
はそれに応じた強度の磁場が必要となる。
【0008】磁気ディスクのデータ消去は、磁気ディス
クをディスク装置から取り外して行う場合もあるが、前
述のようにディスク装置に収容された状態で行なう場合
もある。ディスク装置には、磁気ディスクを回転させる
ためのスピンドルモータが設けてあり、このスピンドル
モータには永久磁石が構成部品として用いられている。
スピンドルモータは磁気ディスクの回転中心に配置され
ている。したがって、磁気ディスクのデータ消去のため
に強い磁場を作用させると、その磁場はスピンドルモー
タを構成する永久磁石の減磁場となり、スピンドルモー
タの特性劣化の要因となる。磁気ディスクの保磁力向上
に対しては、より強い磁場を磁気ディスクに対して作用
させればよいが、これは、スピンドルモータの特性劣化
を助長する。したがって本発明は、スピンドルモータに
作用される磁場の強度を抑制しつつ磁気ディスクには強
い磁場を作用することのできるデータ消去装置の提供を
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ディスク
に記憶されたデータを消去するデータ消去装置であっ
て、表裏に異なる極性を形成した2つの永久磁石を、そ
の表裏面において異なる極性同士が隣接するように配置
した磁場発生手段と、前記磁場発生手段の表または裏面
以外のいずれかの面に配置されるヨークと、を備えたこ
とを特徴とするデータ消去装置である。このデータ消去
装置は、異なる極性同士が隣接する面からの漏洩磁束に
よって磁気ディスクのデータを消去するものである。し
たがって、磁場発生手段の表または裏面以外のいずれか
の面から漏洩する磁束は、データ消去にとっては本来不
必要である。そしてこの不必要な漏洩磁束がスピンドル
モータの永久磁石に影響を与えることを阻止することが
重要である。そこで、本発明のデータ消去装置は磁場発
生手段の表または裏面以外のいずれかの面にヨークを配
置しているから、そこから外部空間へ漏れる磁束をなく
すことができる。したがって、ディスク装置のスピンド
ルモータへの磁場の影響を少なくすることができる。本
発明のデータ消去装置は、磁気ディスクがディスク装置
内に装着された状態でデータ消去することはもちろんで
きるが、ディスク装置から取り外した状態でデータ消去
することもできる。なお、磁場発生手段の表または裏面
以外のいずれかの面に配置されるヨークは、磁場発生手
段に接触した状態で配置されてもよいし、若干の間隙を
隔てて配置してもよい。本発明のデータ消去装置におい
て、1対の前記磁場発生手段を、異なる極性同士が隣接
している面を対向し、かつ所定の間隙をあけて配置し、
前記所定の間隙に前記磁気ディスクを挿入することによ
り前記磁気ディスクに磁場を作用させる態様とすること
が望ましい。そして、前記1対の磁場発生手段は、各永
久磁石が異なる極性同士を対向するように配置すること
により、各磁場発生手段から発生する磁場が互いに反発
しあい、磁場発生手段と平行方向の成分を主とする磁場
領域が形成される。したがって、当該領域に磁気ディス
クを磁場発生手段と平行に挿入すれば、磁気ディスクに
記憶されたデータを効率良く消去することができる。ま
た、本発明のデータ消去装置において、前記1対の磁場
発生手段を所定の間隙をあけて保持する固定手段を備
え、この固定手段を前記ヨークとして機能させることも
できる。より具体的には、固定手段を強磁性体で構成す
ればよい。そうすれば、外部空間への不必要な磁束の漏
洩を抑制することができる。
【0010】また本発明では、磁気ディスクに記憶され
たデータを消去するデータ消去装置であって、表裏に異
なる極性を形成した2つの永久磁石を、その表裏面にお
いて異なる極性同士が隣接するように配置した磁場発生
手段と、前記磁場発生手段の表面または裏面に設けたポ
ールピースと、を備え、前記ポールピースを設けた面か
ら漏洩する磁束により形成される磁場によって、前記磁
気ディスクのデータを消去することを特徴とするデータ
消去装置が提供される。このデータ消去装置において、
前記ポールピースは、前記磁場発生手段より発生した磁
場の磁化ベクトルの向きを整列させる機能を有してい
る。この磁化ベクトルの向きが磁気ディスクの接線方向
と一致することがデータ消去の一要件となる。したがっ
て、磁化ベクトルの向きが整列していない場合には、よ
り強い強度の磁場を磁気ディスクに対して作用させる必
要がある。これは、スピンドルモータの永久磁石に対し
て強い磁場が作用することを示唆している。これに対し
て、磁化ベクトルの向きが整列していれば、そうでない
場合に比べて、強度の弱い磁場で磁気ディスクのデータ
消去を行いうる。したがって、スピンドルモータの永久
磁石に対して磁場が作用するとしても、相対的には弱い
磁場となる。以上のデータ消去装置において、前記磁場
は、データ消去の際に前記磁気ディスクが配置される領
域において、前記磁気ディスクと平行な向きの成分が主
となることが望ましい。また、以上のデータ消去装置に
おいて、1対の前記磁場発生手段を、異なる極性同士が
隣接している面を対向し、かつ所定の間隙をあけて配置
し、前記ポールピースは、前記1対の磁場発生手段の対
向面に設けることができる。
【0011】また本発明では、磁気ディスクに記憶され
たデータを消去するデータ消去装置であって、表裏に異
なる極性を形成した2つの平板状永久磁石を、その表裏
面において異なる極性同士が隣接するように配置した磁
場発生手段と、前記磁場発生手段を固定する固定手段
と、を備え、前記2つの平板状永久磁石は、その隣接境
界またはその近傍から外側に向けて体積が増加すること
を特徴とするデータ消去装置が提供される。以上のデー
タ消去装置においては、1対の前記磁場発生手段を、異
なる極性同士が隣接している面を対向し、かつ所定の間
隙をあけて配置し、前記所定の間隙に前記磁気ディスク
を挿入することにより前記磁気ディスクに磁場を作用さ
せるものであって、前記磁気ディスクの回転中心が前記
隣接境界またはその近傍に位置するように前記所定の間
隙に前記ディスク装置を挿入することができる。そうす
ると、ディスク装置のスピンドルモータへ作用する磁場
強度を抑制しつつ、磁気ディスクへ作用する磁場強度を
向上することができる。また、以上のデータ消去装置に
おいて、前記磁場は、前記磁気ディスクの接線方向に向
くようにすることが望ましい。
【0012】また本発明は、ディスク装置内に装着され
た磁気ディスクに記憶されたデータを消去する磁気ディ
スクのデータ消去装置であって、表裏に異なる極性を形
成した2つの平板状永久磁石を、その表裏面において異
なる極性同士が隣接するように配置した磁場発生手段
と、一部に切り欠き部を有し、かつ前記磁場発生手段の
表面または裏面に配置するポールピースと、を備え、前
記2つの平板状永久磁石は、その隣接境界またはその近
傍から外側に向けて体積が増加することを特徴とするデ
ータ消去装置が提供される。このデータ消去装置では、
切り欠き部を有するポールピースを用いることにより、
磁化ベクトルを均一にさせるとともに、外部空間に漏洩
する磁束の量、つまり磁場強度を部分的に調整すること
ができる。以上のデータ消去装置において、1対の前記
磁場発生手段を、異なる極性同士が隣接している面を対
向し、かつ所定の間隙をあけて配置し、前記所定の間隙
に前記ディスク装置を挿入することにより前記磁気ディ
スクに磁場を作用させるものであって、前記所定の間隙
に前記ディスク装置を挿入した状態において、前記ポー
ルピースの切り欠き部は、前記磁気ディスクの外周より
に設けることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づき
説明する。 <第1の実施形態>図10は、本発明のデータ消去装置
が適用されるディスク装置の分解斜視図である。図10
に示すように、ディスク装置10では、底浅箱型のアル
ミニウム合金製のベース12の開放上部がトップカバー
14で閉成されて筐体、つまりエンクロージャケースを
なす。このエンクロージャケース16は、矩形な薄箱状
とされておりコンピュータ内またはキーボード内に水平
に配置可能である。SUS製のトップカバー14はベー
ス12に矩形枠状のシール部材(図示せず)を介して、
ビス止めされて、エンクロージャケース16内が気密化
されている。このエンクロージャケース16内には、ベ
ース12の中央からやや端寄りにハブイン構造のスピン
ドルモータ18が設けられている。このスピンドルモー
タ18のハブ20の上面には、ガラス基板からなる磁気
ディスク22がトップクランプ28で固定装着され、ス
ピンドルモータ18で回転駆動される。磁気ディスク2
2は、データを記憶、または読み出すディスク状の記憶
媒体である。データの記憶は、ガラス基板上に形成され
た磁性薄膜(図示せず)になされる。このスピンドルモ
ータ18は、その構成部品として図示しない永久磁石が
組み込まれている。
【0014】また、エンクロージャケース16内には、
アクチュエータ30が設けられている。このアクチュエ
ータ30には一端部に磁気ヘッド32を有し、中間部が
ピボット34を介してベース12上に支持され、ピボッ
ト34回りに回転自在とされる。アクチュエータ30の
他端部にはVCM(ボイスコイルモータ)用コイル36
が設けられ、このVCM用コイル36と共働すべくエン
クロージャケース16内に設けられるVCM44によっ
て、アクチュエータ30が回動される。ベース12外面
(下面)には、回路基板としての図示しないカードが取
り付けられ、このカードはベース12の外面を覆うよう
な大きさの矩形とされる。前記カードと上記スピンドル
モータ18との間ではモータ駆動用の電力、信号等の入
出力が行われ、カードとアクチュエータ30との間では
VCM用コイル36への動力や磁気ヘッド32の読み取
り等のための電力、信号の入出力が行われる。このカー
ドとアクチュエータ30との間での入出力は、フレキシ
ブルケーブル(FPC)38を介して行われる。本実施
の形態のディスク装置10は、ヘッド・ロード・アンロ
ード型と称されるディスク装置である。このヘッド・ロ
ード・アンロード型のディスク装置10は非動作時にラ
ンプ・ブロック40にアクチュエータ30を保持させる
ことにより、磁気ヘッド32を磁気ディスク22表面に
接触させずに退避位置にアンロードするものである。動
作時にはアクチュエータ30が駆動することにより磁気
ヘッド32は磁気ディスク22上に位置することとな
る。
【0015】図1は第1の実施形態にかかるデータ消去
装置100を示す斜視図である。図1に示すように、デ
ータ消去装置100は、上部磁石固定部102、下部磁
石固定部104および接合部106とから構成される。
上部磁石固定部102は永久磁石112および114を
固定し、下部磁石固定部104は永久磁石116および
118を固定する。上部磁石固定部102、下部磁石固
定部104および接合部106は、強磁性体、例えばJ
IS SS400で構成されている。したがって、上部
磁石固定部102、下部磁石固定部104および接合部
106は、ヨークとして機能する。上部磁石固定部10
2と下部磁石固定部104との間の空隙は、磁気ディス
ク22のデータを消去する際にディスク装置10を挿入
するためのデータ消去領域EAを構成する。このデータ
消去領域EAに、図13で示したようにディスク装置1
0を挿入して磁気ディスク22のデータを消去する。永
久磁石112は図中上面がS極、下面がN極となるよう
に配置され、永久磁石114は上面がN極、下面がS極
となるように配置されている。つまり、永久磁石112
および114は、互いに吸着し合う極性となるように隣
接配置されている。また、永久磁石116は上面がN
極、下面がS極となるように配置され、永久磁石118
は図中上面がS極、下面がN極となるように配置されて
いる。つまり、永久磁石116および118は、互いに
吸着し合う極性となるように隣接配置されている。永久
磁石112および114、ならびに永久磁石116およ
び118は、磁場発生手段として機能する。磁場発生手
段としてみれば、その表裏面において異なる極性同士が
隣接している。
【0016】鉛直方向に対向する永久磁石112と11
6は、その対向面同士が同じ極性を示している。また、
鉛直方向に対向している永久磁石114と118も、そ
の対向面同士が同じ極性を示している。したがって、永
久磁石112と116は互いに反発しあい、また、永久
磁石114と118も互いに反発しあうことになる。こ
の反発により、データ消去領域EAにおいて形成される
磁場は水平方向を主とするものとなる。また、図13で
説明したのと同様にディスク装置10をデータ消去領域
EAに挿入すると、当該磁場の向きは磁気ディスク22
の接線方向と一致することになる。永久磁石112,1
14,116および118としては、従来公知の永久磁
石材料を用いることができるが、高保磁力の磁気ディス
ク22のデータ消去のためには、磁束密度の高いNd−
Fe−B系永久磁石を用いることが望ましい。本実施の
形態において、上部磁石固定部102および下部磁石固
定部104の先端部に、それぞれ強磁性体、例えばJI
S SS400からなる板体120および121を設け
ている。この板体120によって永久磁石112および
114の図中水平方向端部は外部空間との接触が断たれ
ている。また、板体121によって永久磁石116およ
び118の水平方向端部は外部空間との接触が断たれて
いる。
【0017】データ消去装置100は、以上のように、
上部磁石固定部102、下部磁石固定部104、接合部
106および板体120,121が強磁性体で構成され
ている。つまり、永久磁石112,114,116およ
び118を除く部分は、永久磁石112,114,11
6および118に対してヨークとして機能する。したが
って、データ消去装置100において、永久磁石11
2,114,116および118から発する磁束のう
ち、データ消去領域EAに面した部分のみから直接磁束
が外部空間に対して漏洩する。他の磁束のほとんどは、
ヨークとして機能する上部磁石固定部102、下部磁石
固定部104、接合部106および板体120,121
を通る。データ消去領域EA以外の外部空間は磁束が漏
洩する必要がないし、逆に磁束が漏洩すると外部に対し
て悪影響を及ぼす場合があるからである。特に、ディス
ク装置10のスピンドルモータ18に漏洩磁束が作用さ
れると、スピンドルモータ18の構成部品である永久磁
石を減磁させてしまう。第1の実施形態において、特
に、板体120および121は、スピンドルモータ18
の永久磁石への漏洩磁束の影響を抑制する目的で設けた
ものである。以下、この点について説明する。
【0018】図2はデータ消去装置100を上部磁石固
定部102側から見たときの漏洩磁束を模式的に示し、
図3は従来のデータ消去装置400を上部磁石固定部4
02側から見たときの漏洩磁束を模式的に示す図であ
る。はじめに従来のデータ消去装置400について説明
すると、永久磁石412(N極)から漏洩した磁束は図
3に示すように外部空間を経由して永久磁石414(S
極)に戻る。図3には、データ消去のためにディスク装
置10をデータ消去領域EAに挿入した状態を仮想的に
示している。スピンドルモータ18は磁気ディスク22
の回転中心に配置されている。そして、図3で示すよう
に、スピンドルモータ18はデータ消去装置400の永
久磁石412および414によって形成される磁場の領
域に包含される。図3の磁場は永久磁石412および4
14と同一平面上で形成されるものを示している。スピ
ンドルモータ18はこの平面より下方に存在しているた
め、スピンドルモータ18に作用する磁場は前記平面で
形成される磁場よりも弱いことになる。しかし、スピン
ドルモータ18に対する磁場強度が強いか否かは、図3
から十分推測することができる。
【0019】次に、第1の実施形態によるデータ消去装
置100では、以下の通りである。つまり、永久磁石1
12から出る磁束は、外部空間に漏れ出るよりも強磁性
体であるJIS SS400からなる板体120を優先
的に通過する。板体120を通過した磁束は永久磁石1
14に戻るというループを形成する。つまり、永久磁石
112および114の先端部(図2では下端部)からの
漏洩磁束は原則として外部空間へ漏洩しないことになる
から、当該部分からの漏洩磁束がディスク装置10のス
ピンドルモータ18に影響を及ぼすことはない。もっと
も、永久磁石112、114の磁束密度と板体120の
透磁率および容積の関係によっては、板体120から磁
束が外部空間に漏洩することはあるが、図3に示した従
来のデータ消去装置400に比べると僅かである。した
がって、データ消去装置100を用いて磁気ディスク2
2のデータ消去を行うと、従来のデータ消去装置400
に比べて、スピンドルモータ18への悪影響は低減され
る。つまり、スピンドルモータ18に作用される磁場の
強度を抑制しつつ磁気ディスク22には強い磁場を作用
させることができる。
【0020】<第2の実施形態>次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図4は第2の実施形態にか
かるデータ消去装置200を示す斜視図である。図4に
示すように、データ消去装置200の基本的な構成は第
1の実施形態にかかるデータ消去装置100と同様であ
る。すなわち、データ消去装置200は、上部磁石固定
部202、下部磁石固定部204および接合部206と
から構成される。上部磁石固定部202は永久磁石21
2および214を固定し、下部磁石固定部204は永久
磁石216および218を固定する。上部磁石固定部2
02、下部磁石固定部204および接合部206は、強
磁性体、例えばJIS SS400で構成されている。
上部磁石固定部202と下部磁石固定部204との間の
空隙は、磁気ディスク22のデータを消去する際にディ
スク装置10を挿入するためのデータ消去領域EAを構
成する。
【0021】データ消去装置200が第1の実施形態で
あるデータ消去装置100と相違する点は、上部磁石固
定部202および下部磁石固定部204のデータ消去領
域EAに望む各々の面に、強磁性体からなる上部薄板2
30および下部薄板231を設けている点である。この
上部薄板230は永久磁石212および214に接して
おり、ポールピースとして機能する。また、下部薄板2
31は永久磁石216および218に接しており、ポー
ルピースとして機能する。
【0022】本発明者らの検討によれば、このポールピ
ースを設ければ、そこから形成される磁場(磁束)の磁
化ベクトルの大きさを均一にできるとともに、向きを整
列することができる。したがって、磁気ディスク22の
データ消去を有効に行う一方、スピンドルモータ18へ
の磁場の悪影響を少なくするためには、データ消去装置
200のように、ポールピースとなる強磁性体からなる
上・下部薄板230および231を設けることが望まし
い。そうすることにより、スピンドルモータ18に作用
される磁場の強度を抑制しつつ磁気ディスク22には強
い磁場を作用させることが可能となる。
【0023】<第3の実施形態>以下、本発明の第3の
実施形態にかかるデータ消去装置300について説明す
る。磁気ディスク22のデータを確実に消去し、かつス
ピンドルモータ18の永久磁石の減磁を抑制するために
は、磁気ディスク22が存在する領域では磁場強度、つ
まり磁束密度が大きく、逆にスピンドルモータ18の存
在する領域では磁場強度が小さくなることが理想的であ
る。図5は横軸がディスク装置10の平面方向の距離、
縦軸が磁束密度を示すグラフである。図5において、0
点より右側が磁気ディスク22の存在する側、左側がス
ピンドルモータ18の存在する側とする。データ消去装
置300で形成される磁束密度の分布は、磁気ディスク
22が存在する側で高く、0点よりスピンドルモータ1
8側では急激に磁束密度が小さくなる曲線Aのような分
布を示すことが望ましい。これに対して、曲線Bのよう
に、磁気ディスク22側で磁束密度が大きく、かつスピ
ンドルモータ18側での磁束密度の値の低下が小さい
と、スピンドルモータ18の永久磁石にとって望ましく
ない。
【0024】そこで第3の実施形態にかかるデータ消去
装置300は、図5の曲線Aで示される磁束密度の分布
が得られるように、その形状を最適化したものである。
図6にデータ消去装置300の斜視図を示す。また、図
7はデータ消去装置300の永久磁石312および31
4(316および318)の部分を示す平面図、図8は
データ消去装置300の上部薄板330(下部薄板33
1)の平面図である。図6に示すように、データ消去装
置300の基本的な構成は第2の実施形態にかかるデー
タ消去装置200と同様である。すなわち、データ消去
装置300は、上部磁石固定部302、下部磁石固定部
304および接合部306とから構成される。上部磁石
固定部302は永久磁石312および314を固定し、
下部磁石固定部304は永久磁石316および318を
固定する。上部磁石固定部302、下部磁石固定部30
4および接合部306は、強磁性体、例えばJIS S
S400で構成されている。上部磁石固定部302と下
部磁石固定部304との間の空隙は、磁気ディスク22
のデータを消去する際にディスク装置10を挿入するた
めのデータ消去領域EAを構成する。本実施の形態にお
いて、永久磁石312および314ならびに永久磁石3
16および318の先端部に、それぞれ強磁性体、例え
ばJIS SS400からなる板体320および321
を設けている。この板体320,321は、第1の実施
形態の板体120,121に相当するものである。
【0025】データ消去装置300が、第2の実施形態
のデータ消去装置200と相違する点は、永久磁石31
2、314、316および318の形状である。また、
上部磁石固定部302および下部磁石固定部304のデ
ータ消去領域EAに望む各々の面に設けた、強磁性体か
らなる上部薄板330および下部薄板331の形状も第
2の実施形態と相違している。第2の実施形態のデータ
消去装置200に用いられる永久磁石212、214、
216および218は直方体であるが、第3の実施形態
のデータ消去装置300に用いられる永久磁石312お
よび314(316および318)は、図7に示すよう
にその平面が台形状をなしている。そして、永久磁石3
12および314(316および318)の短辺同士を
つき合わせて配置している。したがって、つき合わせ部
分である隣接境界から外側(図中では左・右方向)に向
かって体積が増大する。図7には、データ消去のために
磁気ディスク22を配置した状態も併せて示している。
データ消去の際には、磁気ディスク22は、その回転軸
が永久磁石312および314(316および318)
の隣接境界またはその近傍に配置される。したがって、
平面視すると、磁気ディスク22の回転中心から左・右
方向に向けて磁気ディスク22に対する永久磁石312
および314(316および318)の投影面積が増大
する。
【0026】図8にポールピースとして機能する上部薄
板330(下部薄板331)を示すが、切り欠き部Nを
設けた点を除いて、図7に示した永久磁石312および
314(316および318)を並置した状態の平面形
状と、ほぼ同様の平面形状をなしている。上部薄板33
0(下部薄板331)を永久磁石312および314
(316および318)上に配置すると、図6に示すよ
うに、上部薄板330(下部薄板331)は、切り欠き
部Nの部分を除き、永久磁石312および314(31
6および318)の表面を覆う。永久磁石312および
314(316および318)の表面を覆った上部薄板
330(下部薄板331)は、ポールピースとして機能
する。つまり、当該部分から漏洩する磁束の磁化ベクト
ルの向きは一様に揃うことができる。もっとも、上部薄
板330(下部薄板331)は強磁性体であるJIS
SS400で構成されているから、永久磁石312(3
16)から漏洩する磁束のうちいくらかの磁束は上部薄
板330(下部薄板331)内を通過する。したがっ
て、外部空間へ漏洩する磁束の量は低減する。これに対
して、上部薄板330(下部薄板331)の切り欠き部
Nに相当する部分では、永久磁石312(316)から
漏洩する磁束はすべて外部空間への漏洩磁束となる。つ
まり、上部薄板330(下部薄板331)に覆われた部
分からの磁場強度と切り欠き部Nに相当する部分からの
磁場強度とを比べると、後者のほうが強い。このこと
は、データ消去のためにディスク装置10をデータ消去
領域EAに配置した場合に、磁気ディスク22の回転中
心、つまりスピンドルモータ18に近い領域の方が磁場
強度が弱いことを意味する。したがって、ディスク装置
10を挿入した状態において、切り欠き部Nは、磁気デ
ィスク22の外周よりに設けることが望ましい。ただ
し、本発明はこのことに限定されるものではない。
【0027】以上の構造を有するデータ消去装置300
およびデータ消去装置200の漏洩磁束の分布をシミュ
レーションした。結果を図9に示す。図9は、横軸が距
離、縦軸が磁束密度を示している。そして、横軸の0点
より右側が磁気ディスク22の存在する側、左側がスピ
ンドルモータ18の存在する側である。図9に示すよう
に、磁気ディスク22の存在する側ではデータ消去装置
300のほうがデータ消去装置200より磁束密度が高
い値を示している。しかし、スピンドルモータ18の存
在する側ではデータ消去装置300のほうがデータ消去
装置200より磁束密度が低い値を示している。したが
って、データ消去装置300は、データ消去とスピンド
ルモータ18の永久磁石の減磁抑制にとって好ましいも
のであることが理解できる。
【0028】以上第1〜3の実施形態に基づき本発明を
説明したが、これは現時点で好ましいと判断している形
態であって、本発明を限定する根拠となるものではな
い。例えば、第1(〜3)の実施形態では、永久磁石1
12および114から構成される磁場発生手段、ならび
に永久磁石116および118から構成される磁場発生
手段、と一対の磁場発生手段を設けたことになる。しか
し、いずれか一方の磁場発生手段のみでも磁気ディスク
22のデータ消去を行なうことができる。また、第1の
実施形態では、上・下部磁石固定部102,104およ
び接合部106を一体的に構成したが、別体として作成
し、その後一体化してもよい。もちろん、その形状も以
上で開示した形状に限るものではない。これは、永久磁
石についても同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピンドルモータに作用される磁場の強度を抑制しつつ
磁気ディスクには強い磁場を作用することのできるデー
タ消去装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態にかかるデータ消去
装置100の斜視図である。
【図2】 データ消去装置100を上部磁石固定部10
2側から見たときの漏洩磁束を示す図である。
【図3】 従来のデータ消去装置400を上部磁石固定
部402側から見たときの漏洩磁束を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態にかかるデータ消去
装置200の斜視図である。
【図5】 ディスク装置10の平面方向における磁束密
度分布を示すグラフである。
【図6】 本発明の第3の実施形態にかかるデータ消去
装置300の斜視図である。
【図7】 データ消去装置300の永久磁石312およ
び314(316および318)の部分を示す平面図で
ある。
【図8】 データ消去装置300の上部薄板330(下
部薄板331)の平面図である。
【図9】 データ消去装置300およびデータ消去装置
200の漏洩磁束の分布をシミュレーションした結果を
示すグラフである。
【図10】 データ消去の対象となるディスク装置10
の分解斜視図である。
【図11】 従来のデータ消去装置400を示す斜視図
である。
【図12】 データ消去装置400によって形成される
磁場を模式的に示した図である。
【図13】 データ消去装置400を用いて磁気ディス
ク22に記憶されたデータを消去する方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…ディスク装置、12…ベース、14…トップカバ
ー、16…エンクロージャケース、18…スピンドルモ
ータ、20…ハブ、22…磁気ディスク、28…トップ
クランプ、30…アクチュエータ、32…磁気ヘッド、
34…ピボット、36…VCM(ボイスコイルモータ)
用コイル、38…フレキシブルケーブル(FPC)、4
0…ランプ・ブロック、44…VCM、100,20
0,300,400…データ消去装置、102,20
2,302,402…上部磁石固定部、104,20
4,304,404…下部磁石固定部、106,20
6,306,406…接合部、112,114,11
6,118…永久磁石、120,121…板体、21
2,214,216,218…永久磁石、230…上部
薄板、231…下部薄板、312,314,316,3
18…永久磁石、320…上部板体、321…下部板
体、330…上部薄板、331…下部薄板、412,4
14,416,418…永久磁石

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに記憶されたデータを消去
    するデータ消去装置であって、 表裏に異なる極性を形成した2つの永久磁石を、その表
    裏面において異なる極性同士が隣接するように配置した
    磁場発生手段と、 前記磁場発生手段の表または裏面以外のいずれかの面に
    配置されるヨークと、 を備えたことを特徴とするデータ消去装置。
  2. 【請求項2】 1対の前記磁場発生手段を、異なる極性
    同士が隣接している面を対向し、かつ所定の間隙をあけ
    て配置し、前記所定の間隙に前記磁気ディスクを挿入す
    ることにより前記磁気ディスクに磁場を作用させる請求
    項1に記載のデータ消去装置。
  3. 【請求項3】 前記1対の磁場発生手段は、各永久磁石
    が異なる極性同士を対向するように配置していることを
    特徴とする請求項2に記載のデータ消去装置。
  4. 【請求項4】 前記1対の磁場発生手段を所定の間隙を
    あけて保持する固定手段を備え、この固定手段が前記ヨ
    ークとして機能することを特徴とする請求項2に記載の
    データ消去装置。
  5. 【請求項5】 磁気ディスクに記憶されたデータを消去
    するデータ消去装置であって、 表裏に異なる極性を形成した2つの永久磁石を、その表
    裏面において異なる極性同士が隣接するように配置した
    磁場発生手段と、 前記磁場発生手段の表面または裏面に設けたポールピー
    スと、を備え、 前記ポールピースを設けた面から漏洩する磁束により形
    成される磁場によって、前記磁気ディスクのデータを消
    去することを特徴とするデータ消去装置。
  6. 【請求項6】 前記ポールピースは、前記磁場発生手段
    より発生した磁場の磁化ベクトルの向きを整列させるも
    のであることを特徴とする請求項5に記載のデータ消去
    装置。
  7. 【請求項7】 前記磁場は、データ消去の際に前記磁気
    ディスクが配置される領域において、前記磁気ディスク
    と平行な向きの成分が主であることを特徴とする請求項
    6に記載のデータ消去装置。
  8. 【請求項8】 1対の前記磁場発生手段を、異なる極性
    同士が隣接している面を対向し、かつ所定の間隙をあけ
    て配置し、 前記ポールピースは、前記1対の磁場発生手段の対向面
    に設けることを特徴とする請求項5に記載のデータ消去
    装置。
  9. 【請求項9】 磁気ディスクに記憶されたデータを消去
    するデータ消去装置であって、 表裏に異なる極性を形成した2つの平板状永久磁石を、
    その表裏面において異なる極性同士が隣接するように配
    置した磁場発生手段と、 前記磁場発生手段を固定する固定手段と、を備え、 前記2つの平板状永久磁石は、その隣接境界またはその
    近傍から外側に向けて体積が増加することを特徴とする
    データ消去装置。
  10. 【請求項10】 前記データ消去装置は、1対の前記磁
    場発生手段を、異なる極性同士が隣接している面を対向
    し、かつ所定の間隙をあけて配置し、前記所定の間隙に
    前記磁気ディスクを挿入することにより前記磁気ディス
    クに磁場を作用させるものであって、 前記磁気ディスクの回転中心が前記隣接境界またはその
    近傍に位置するように前記所定の間隙に前記磁気ディス
    クを挿入することを特徴とする請求項9に記載のデータ
    消去装置。
  11. 【請求項11】 前記磁場は、前記磁気ディスクの接線
    方向に向いていることを特徴とする請求項9に記載のデ
    ータ消去装置。
  12. 【請求項12】 ディスク装置内に装着された磁気ディ
    スクに記憶されたデータを消去するデータ消去装置であ
    って、 表裏に異なる極性を形成した2つの平板状永久磁石を、
    その表裏面において異なる極性同士が隣接するように配
    置した磁場発生手段と、 一部に切り欠き部を有し、かつ前記磁場発生手段の表面
    または裏面に配置するポールピースと、 を備え、 前記2つの平板状永久磁石は、その隣接境界またはその
    近傍から外側に向けて体積が増加することを特徴とする
    データ消去装置。
  13. 【請求項13】 前記データ消去装置は、1対の前記磁
    場発生手段を、異なる極性同士が隣接している面を対向
    し、かつ所定の間隙をあけて配置し、前記所定の間隙に
    前記ディスク装置を挿入することにより前記磁気ディス
    クに磁場を作用させるものであって、 前記所定の間隙に前記ディスク装置を挿入した状態にお
    いて、前記ポールピースの切り欠き部は、前記磁気ディ
    スクの外周よりに設けてあることを特徴とする請求項1
    2に記載のデータ消去装置。
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