JP4761896B2 - データ消去装置 - Google Patents

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Description

本発明はデータ消去装置に関し、特に、コンピュータに使用される記憶装置としてのハードディスク装置のデータ消去装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等のコンピュータには、プログラムやデータを記憶するための記憶媒体が必要であり、近年、この記憶媒体として、表面に磁気材料を塗布した円板(ディスク)を用いたハードディスク装置が普及している。このハードディスク装置は、コンピュータに内蔵されるか、或いはコンピュータの外部にケーブルを介して接続して用いられるものであり、少なくとも1枚内蔵されたディスクに対して、ヘッドを通じてデータの読み出しと書き込みを行うものである。このハードディスク装置の記憶容量は、年々増加している。
一方、コンピュータは、これを駆動するOS(オペレーティング・システム)の進歩や、CPU(中央処理ユニット)の処理能力の高速化、通信機能の拡充、及びハードディスク装置の大容量化等にともなって年々新型が発売されており、旧型のコンピュータは短期間で新型のコンピュータに置き換えられてしまう傾向にある。
ところで、新型のコンピュータへの置き換えによって廃棄される旧型のコンピュータに内蔵されたハードディスク装置や、記憶容量の大きい新型への置換によって廃棄されるハードディスク装置には、ハードディスク装置の使用中に書き込まれた色々なデータが大量に残っている。このようなデータの中には、個人情報や企業の内部情報等の第三者に漏洩すると困るものがある。そこで、ハードディスク装置は、廃棄前にコンピュータのソフトウエアを用いたデータの消去処理が行われることが一般的である。
しかしながら、このデータの消去処理は、ハードディスク装置内のディスクに上書きを可能にする処理であり、それまでに記録されたデータが完全にディスク上から消滅している訳ではない。すると、このようにデータが完全に消去されていないハードディスク装置では、悪意のある第三者が特殊なソフトウエアを使用すれば、残留するデータが読み出されてしまう可能性がある。
ハードディスク装置に記録されたデータを完全に消去する方法としては、意味のないデータをハードディスク装置の磁気ディスクの全面に書き込む方法、或いは、ハードディスク装置の磁気ディスクを永久磁石等の強力な磁場を通すことにより、強制的にデータを消去する方法が知られている。前者の方法に対しては、この方法を行うサービス機関や、この方法を行う市販のソフトウエアの存在が知られている。また、後者の方法に対しては、ハードディスク装置のスピンドルモータに印加される磁場の強度を抑制しつつ、磁気ディスクには強い磁場を印加させてデータを消去するデータ消去装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のデータ消去装置は磁気ディスクを再生することが目的であるので、磁気ディスクをスピンドルモータで回転させた状態で、磁気ディスク装置の一端を永久磁石に挟まれた磁場の中を通すことによって磁気ディスク上のデータを消去している。
ところが、前述のような意味のないデータをハードディスク装置の磁気ディスクの全面に書き込む方法は、ハードディスク装置の容量が大きいので、データの書き込みに時間がかかるという問題があり、また、サービス機関への依頼に対しては廃棄コストが上昇するという問題があった。一方、磁気ディスクを強い磁場の中を通して磁気飽和によりデータを消去する特許文献1に記載のデータ消去装置では、スピンドルモータを回転させる設備が必要であり、装置が大がかりになるという問題がある。また、何らかの原因でスピンドルモータが回転しないとデータが完全に消去されないという問題もある。このように、従来のデータ消去装置には、磁気ディスクの再生使用を考慮することなく、廃棄するハードディスク装置からのデータ漏洩を防止することだけを目的としたデータの消去については考慮されていなかった。
そこで、本発明者らは、廃棄するハードディスク装置のような磁気ディスク装置やその他の磁気記録媒体に記憶された水平記録方式のデータの漏洩を防止するために、特許文献2の第2の実施例に示されるような、トレイに載せたハードディスク装置を、データ消去装置の中に入れたり出したりすることによって、ハードディスク装置のデータ消去を簡単な操作で確実に行うことができる簡便なデータ消去装置を提案した。
特開2001−331904号公報(特許請求の範囲、図1,図4) 特開2004−110908号公報(図10,12)
しかしながら、本発明者らが特許文献2の第2の実施例において提案したデータ消去装置では、ハードディスク装置に対して、一方向からのみ消去磁界を印加して磁気記録媒体上に記録されたデータを消去していたので、消去磁界を発生させる磁気回路に使用する磁石に大型の磁石が必要であり、データ消去装置の大型化、重量増加、及び磁気の外部への漏れを防止する磁気遮蔽機構の大型化を招き、データ消去装置のコストが高いという問題点があった。
データ消去装置に大型の磁石を使用する理由は、ハードディスク装置に対して一方向からのみ消去磁界を印加した場合は、外部磁界に対して平行方向のデータは容易に消磁することができたが、外部磁界に対して90度方向のデータは消磁し難いために、データの完全消去のために磁気記録媒体の保持力の約2倍の磁界を磁石によって発生させる必要があったためである。
そこで、本発明は、ハードディスク装置に対して印加する消去磁界を、多方向から印加できるようにして、消去磁界を発生させる磁気回路に使用する磁石の小型化を図り、データ消去装置の小型化、重量低減、及び磁気の外部への漏れを防止する磁気遮蔽機構の小型化を実現させて、データ消去装置のコストを低減することができるデータ消去装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明は、以下に第1から第4の形態として示される。
第1の形態は、磁気ディスク装置内の磁気記録媒体に記録されたデータを、N極とS極とを有する永久磁石から発生した磁界を利用して消去するデータ消去装置であって、少なくとも一側面に開口部が設けられ、内部にはこの開口部に連続し、前記磁気ディスク装置を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、前記通路の、前記磁気記録媒体に平行な面の少なくとも一方に沿って設けられ、複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置された磁場発生源と、前記磁気ディスク装置を載置することができると共に、前記通路に沿って前記本体ケース内を往復動することで前記磁気記録媒体が前記磁場発生源と対向する位置を通過できるサイズのトレイとを備え、前記トレイには、それぞれ前記磁気ディスク装置を収容するための第1の収容溝と第2の収容溝が、所定の角度をもって交わるように設けられ、前記第1の収容溝および第2の収容溝は、何れの収容溝に前記磁気ディスク装置を収容した場合でも、前記磁気記録媒体が前記トレイ上の同一位置に位置するように配置されていることを特徴とするものである。
第1の形態のデータ消去装置においては、第1の収容溝の中心線を、トレイの中心線に平行にし、第2の収容溝の中心線を、トレイの中心線に対して45°傾斜させることができる。
第2の形態は、磁気記録媒体に記録されたデータを、N極とS極とを有する永久磁石から発生した磁界を利用して消去するデータ消去装置であって、少なくとも一側面に開口部が設けられ、内部にはこの開口部に連続し、磁気記録媒体を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、通路の、磁気記録媒体に平行な面の少なくとも一方に沿って設けられ、複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置された磁場発生源と、磁気記録媒体を収容することができると共に、通路に沿って本体ケース内を往復動することができるサイズのトレイとを備え、トレイには、磁気記録媒体を収容するための収容溝が設けられた回転板が設けられていると共に、回転板の回転機構が設けられており、回転板は、トレイが通路を奥に向かって進む時のトレイに対する位置に対して、トレイが通路を開口部に向かって戻る時は、回転機構によって所定角度回転した状態になることを特徴とするものである。
第3の形態は、第2の形態のデータ消去装置におけるトレイが、収容溝を備えた回転板を有するインナトレイと、このインナトレイを収容するアウタトレイとから構成されており、アウタトレイが通路内を往復動し、アウタトレイが通路内の初期位置にある時に、アウタトレイからインナトレイが引き出されて、回転板がデータ消去装置の外部に位置するように構成されていることを特徴とするデータ消去装置である。
第4の形態は、第3の形態のデータ消去装置におけるインナトレイには、回転板を反時計回りに回転させる付勢機構と、付勢機構によって回転板に反時計回りの回転力が印加されている時に、回転板の回転をラッチして第1の位置に止める第1のラッチ機構と、第1のラッチ機構による回転板のラッチが外れて、回転板が反時計回りに回転した時に、回転板を第2の位置でラッチする第2のラッチ機構と、第2のラッチ機構のラッチ状態を解除する解除機構、及び解除機構によるラッチ解除状態の時に、回転板を手動によって回転させて第1の位置まで戻すことができるレバーとが設けられていることを特徴とするデータ消去装置である。
本発明のデータ消去装置によれば、磁気ディスク装置に対してデータ消去のために印加する消去磁界を、多方向から印加できるようにして、消去磁界を発生させる磁気回路に使用する磁石の小型化を図り、データ消去装置の小型化、重量低減、及び磁気の外部への漏れを防止する磁気遮蔽機構の小型化を実現させて、データ消去装置のコストを低減することができるという効果がある。
以下添付図面を用いて本発明の実施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、ここでは、従来のデータ消去装置の問題点について図2、図3を用いて説明する。
図1(a)は本発明のデータ消去装置によってデータが消去される磁気ディスク装置1の分解斜視図である。磁気ディスク装置1はハードディスク装置であり、アルミニウム合金製のベース2とカバー9で密閉されている。ベース2の上にはスピンドルモータ3がねじ4によって取り付けられており、スピンドルモータ3には少なくとも1枚の磁気ディスク5がクランプ7を介してねじ8にて固定されている。なお、磁気ディスク5はデータを記憶するためのディスク状の記憶媒体であり、スピンドルモータ3に固定される磁気ディスク5の枚数は、磁気ディスク装置1の仕様によって決定される。磁気ディスク5同士の間、及び磁気ディスク5とクランプ7との間にはスペーサ6が挿入されている。
また、ベース2の上の磁気ディスク5に近接する部位にはアクチュエータ11が揺動可能に取り付けられている。アクチュエータ11の先端部には、データを磁気ディスク5に書き込む、或いはデータを磁気ディスク5から読み出すためのヘッドを備えたヘッド部12がある。また、このヘッド部12と反対側のアクチュエータ11の端部は、同じくベース2の上に固定されたボイスコイルモータ(VCM)13によって駆動される。以上説明した部材をベース2の上に取り付けた後に、ねじ10によってカバー9をベース2に固定すると、図1(b)に示す状態となる。
図2(a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置60の構成を示すものであり、図2(b)はこのデータ消去装置60により磁気ディスク装置1のデータを消去する原理を説明するものである。データ消去装置60は、ヨーク26の上に隣接して配置された2つの永久磁石27,28(永久磁石は以後単に磁石という)を内蔵するケース62と、このケース62に出し入れ自在に構成された引き出し式のトレイ61とから構成される。データを消去しようとする磁気記録媒体である磁気ディスク装置1は、このトレイ61の上に搭載されてケース62に対して出し入れされる。
また、ヨーク26はケース62の天井側に固定されており、磁石27,28はケース62内のトレイ61の通路に対して前後方向に配置されている。磁石27,28の幅は磁気ディスク装置1の幅よりも大きく形成されている。そして、磁石27,28は、ヨーク26側がS極、外部空間側がN極の磁石28がケース62の入口側に配置され、ヨーク26側がN極、外部空間側がS極の磁石27がケース62の入口側から見て奥側に配置されている。また、データを消去しようとする磁気ディスク装置1は、このトレイ61の上に載置されてケース62内に出し入れされる。トレイ61の上には通常、磁気ディスク装置1を収容するための溝(凹部)が設けられている。
そして、ケース62内に配置された磁石27,28によって、図10(b)に符号Aで示す磁場がケース62内に発生する。この磁場Aは、磁石28から磁石27に向かう磁束で構成され、磁石27,28の境界部分における磁場Aは、水平方向の成分を有する。磁石27,28はケース62の前面側に配置されているので、磁石27,28によって発生する磁場Aに対して、磁気ディスク装置1が搭載されたトレイ61を、ケース62に対して少なくとも1回出し入れすることにより、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5に記録されたデータがこの磁場Aによって消去される。
この後、トレイ61に搭載された磁気ディスク装置1の上下を逆にして同じ動作を行えば、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5に記録されたデータが確実にこの磁場Aによって消去される。なお、図2(a)には、トレイ61をケース62に対して出し入れするための通路や、トレイ61に設けられる把手の図示は省略してある。
図2に示したデータ消去装置60では、磁石27,28のサイズを大きくしてあり、磁石27,28の磁束最大領域Mが磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の直径Dと同程度となっている。従って、大型の磁石27,28のためにデータ消去装置60の重量が大きくなり、且つ装置コストが大きくなっていた。
図3(a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置の別の構成を示すデータ消去装置60Aの構成を示すものである。また、図3(b)はこのデータ消去装置60Aにおける磁気ディスク装置1のデータを消去する原理を説明するものである。データ消去装置60Aは、図2で説明したデータ消去装置60の構成に加えて、ヨーク26の上に隣接して配置された2つの磁石27,28をもう1組ケース62内に内蔵している点が異なる。ケース62に出し入れ自在に構成された引き出し式のトレイ61の構成は、図2で説明したトレイ61と同じである。
2つ目の磁石27A,28Aはケース62内のトレイ61の通路に対して、ケース62の天井部に取り付けられた磁石27,28と面対称に構成されている。また、磁石27,28と磁石27A,28Aの幅は同じであり、磁気ディスク装置1の幅よりも大きく形成されている。そして、磁石27,28と磁石27A,28Aは、ヨーク26,26A側がS極、外部空間側がN極の磁石28,28Aがケース62の入口側に配置され、ヨーク26,26A側がN極、外部空間側がS極の磁石27,27Aがケース62の入口側から見て奥側に配置されている。また、データを消去しようとする磁気ディスク装置1は、このトレイ61の上に載置されてケース62内に出し入れされる。
そして、ケース62内に配置された磁石27,28と磁石27A,28Aによって、図12(b)に符号Bで示す磁場がケース62内に発生する。この磁場Bは、磁石28から磁石27に向かう磁束と磁石28Aから磁石27Aに向かう磁束とで構成され、磁石27,28の境界部分と、磁石27A,28Aの境界部分における磁場Bは、水平方向の成分を有する。磁石27,28と磁石27A,28Aはケース62の前面側に配置されているので、これらによって発生する磁場Bに対して、磁気ディスク装置1が搭載されたトレイ61を、ケース62に対して少なくとも1回出し入れすることにより、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5に記録されたデータがこの磁場Bによって消去される。
データ消去装置60Aでは、磁石27,28と磁石27A,28Aが面対称に配置された間の通路を磁気ディスク装置1が移動し、磁気ディスク装置1の上下に磁場Bが存在するので、トレイ61に搭載された磁気ディスク装置1の上下を逆にして同じ動作を行う必要がない。なお、図3(a)にも、トレイ61をケース62に対して出し入れするための通路や、トレイ61に設けられる把手、及びトレイに設けられた磁気ディスク装置1を収容するための溝の図示は省略してある。
図3(a)に示したデータ消去装置60Aでは、磁石27,28と磁石27A,28Aのサイズを大きくしてある。従って、磁石27,28と磁石27A,28Aの磁束最大領域Mが磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の直径Dと同程度となっている。そこで、データ消去装置60Aにおいても、磁石27,28と磁石27A,28Aのサイズを小さくすることが望まれる。
図4(a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置における磁気記録媒体1に印加される外部消去磁界の印加方向を説明するものである。5は磁気ディスク、11はアクチュエータを示している。本発明者らが先に提案したデータ消去装置では、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して、磁気ディスク5のデータを消磁によって消去する外部消去磁界BXの方向は、装置の軸線AXに平行な方向であった。
図4(b)は図2、図3に示したデータ消去装置60,60Aに使用されるトレイ61の形状を示すものである。トレイ61には磁気ディスク装置1をトレイ61の上で固定するための収容溝63が設けられている。収容溝63の上下に設けられている補助溝64は、収容溝63に収容された磁気ディスク装置1を取り出しやすくするためのものであり、特に設けなくても良いものである。
図4(c)は、図4(a)に示した方向の外部消去磁界BXによりデータが消去される磁気ディスク5において、消磁されやすい領域Eと、消磁されにくい領域Dが存在することを示すものである。図4(a)に示した装置の軸線AXに対して、磁気ディスク5のデータを消磁によって消去する外部消去磁界BXの方向が、装置の軸線AXに平行な方向であると、磁気ディスク5の上の外部消去磁界BXの方向に平行な方向のデータシリンダ14のデータ(図にEで示す領域のデータ)は消磁され易いが、磁気ディスク5の上の外部消去磁界BXの方向に垂直な方向のデータシリンダ14のデータ(図にDで示す領域のデータ)は消磁され難かった。
そこで、図4(c)に示す領域Dのデータも十分に消去するために、消去磁界を発生させる磁気回路に使用する磁石に大型の磁石をしていたのである。この結果、データ消去装置の大型化、重量増加、及び磁気の外部への漏れを防止する磁気遮蔽機構の大型化を招き、データ消去装置のコストが高いという問題点が発生していた。
図5(a)は本発明のデータ消去装置における磁気ディスク装置1の磁気ディスク5に印加される外部消去磁界の印加方向を説明するものである。11はアクチュエータを示している。本発明のデータ消去装置では、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して平行に印加する外部消去磁界BXに加えて、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して傾斜した外部消去磁界CXが磁気ディスク装置1に印加されるようにしている。
磁気ディスク装置1に更に印加する外部消去磁界CXの傾斜方向は、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して右回り、或いは左回りに45°が好ましいが、他の角度でも良い。また、磁気ディスク装置1に更に印加する外部消去磁界CXの傾斜方向は、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して直角方向でも良い。なお、以下に説明する実施例では、磁気ディスク装置1に更に印加する外部消去磁界CXの傾斜方向を、磁気ディスク装置1の軸線AXに対して45°傾斜させている。
即ち、本発明のデータ消去装置は、図2,3で説明したデータ消去装置60、60Aにおけるトレイ61を変更したものである。ここでは、トレイ61に代わる本発明のトレイの実施例を以下に説明する。
図5(b)は本発明のデータ消去装置に使用される、第1の実施例のトレイ21の形状を示すものである。第1の実施例のトレイ21には、図4(b)で説明したディスク装置収容溝63と補助溝64に加えて、このディスク装置収容溝63の中心線に対して45°傾斜したディスク装置収容溝31が設けられている。ディスク装置収容溝31は、磁気ディスク装置1をこの溝31に収容した時の、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の位置が、磁気ディスク装置1をディスク装置収容溝63に収容した時の、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の位置と同じになるように設けられている。このようにすれば、データ消去装置に内蔵する消磁回路の幅を狭くすることができる。
第1の実施例のトレイ21を使用して磁気ディスク装置1のデータ消去を行う場合は、トレイ21のディスク装置収容溝63に磁気ディスク装置1を収容して、このトレイ21を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第1回目の消磁作業を実行する。そして、次に、トレイ21のディスク装置収容溝31に磁気ディスク装置1を収容し直して、このトレイ21を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第2回目の消磁作業を実行する。
本発明では、このように磁気ディスク装置1の中心線に対して平行な方向の消磁作業と傾斜した方向の消磁作業を行っているので、図3に示したデータ消去装置60Aに使用する磁石を小型化することができ、データ消去装置60Aの重量が低減できて装置コストを下げることができる。
図5(c)は本発明のデータ消去装置に使用される、第2の実施例のトレイ22の形状を示すものである。第2の実施例のトレイ22には、トレイ22の中心線に対して左右に45°だけ傾斜するディスク装置収容溝32とディスク装置収容溝63Aが設けられている。ディスク装置収容溝32とディスク装置収容溝63Aは、磁気ディスク装置1をこれらの溝32と63Aに収容した時の、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の位置が重なるように設けられている。
第2の実施例のトレイ22を使用して磁気ディスク装置1のデータ消去を行う場合は、トレイ22のディスク装置収容溝32に磁気ディスク装置1を収容して、このトレイ22を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第1回目の消磁作業を実行する。そして、次に、トレイ22のディスク装置収容溝63Aに磁気ディスク装置1を収容し直して、このトレイ22を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第2回目の消磁作業を実行する。
第2の実施例のトレイ22を用いた場合は、磁気ディスク装置1の中心線に対して左右意に45°傾斜させた2つの方向の消磁作業を行っているので、図3に示したデータ消去装置60Aに使用する磁石を小型化することができ、データ消去装置60Aの重量が低減できて装置コストを下げることができる。
図5(c)は本発明のデータ消去装置に使用される、第3の実施例のトレイ23の形状を示すものである。第3の実施例のトレイ23には、図4(b)で説明したディスク装置収容溝63と補助溝64に加えて、このディスク装置収容溝63の中心線に対して90°傾斜したディスク装置収容溝33と補助溝35とが設けられている。ディスク装置収容溝33は、磁気ディスク装置1をこの溝33に収容した時の、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の位置が、磁気ディスク装置1をディスク装置収容溝63に収容した時の、磁気ディスク装置1内の磁気ディスク5の位置に重なるように設けられている。
第3の実施例のトレイ23を使用して磁気ディスク装置1のデータ消去を行う場合は、トレイ23のディスク装置収容溝63に磁気ディスク装置1を収容して、このトレイ23を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第1回目の消磁作業を実行する。そして、次に、トレイ23のディスク装置収容溝33に磁気ディスク装置1を収容し直して、このトレイ23を図3で説明したデータ消去装置60Aに出し入れする第2回目の消磁作業を実行する。
第3の実施例のトレイ23を用いた消磁作業においても、磁気ディスク装置1の中心線に対して平行な方向の消磁作業と傾斜した方向の消磁作業を行っているので、図3に示したデータ消去装置60Aに使用する磁石を小型化することができ、データ消去装置60Aの重量が低減できて装置コストを下げることができる。
以上説明した第1から第3の実施例は、図2,3で説明したデータ消去装置60,60Aのトレイ61のみを本発明のトレイ21から23の何れかに交換したものであった。次に説明する第4の実施例は、データ消去装置全体を変更したものである。
図6(a)は、本発明の第4の実施例のトレイを備えた本発明のデータ消去装置30の全体構成を示すものである。第4の実施例では、後述するトレイは装置に内蔵されており、図2、図3で説明したデータ消去装置60,60Aのように、トレイ61を取り出すことはできない。データ消去装置30の前面にはドア36が設けられており、このドア36を開けて、内蔵されたトレイを引き出して消磁を行う磁気ディスク装置をセットするようになっている。トレイに磁気ディスク装置をセットした後は、スタートスイッチ37を押すと、トレイが自動的にデータ消去装置30内を往復動するようになっている。
また、データ消去装置30の内部には、図3で説明したデータ消去装置60Aと同様の消磁回路20が設けられている。この消磁回路20は、ヨーク26、磁石27,28から構成される上側消磁回路20Aと、ヨーク26A、磁石27A,28Aから構成される下側消磁回路20Bとから構成されている。
図6(b)は図6(a)に示したデータ消去装置30のドア36が開かれ、第4の実施例のトレイ24の一部が引き出された状態を示すものである。この実施例のトレイ24は、インナトレイ40とアウタトレイ50とから構成されており、ドア36が開かれると、アウタトレイ50はデータ消去装置30内に残り、アウタトレイ50からインナトレイ40が引き出されるようになっている。
図7(a)は図6に示した本発明の第4の実施例のデータ消去装置30に使用されるトレイを構成するアウタトレイ50の構成を示すものであり、図7(b)は図7(a)に示したアウタトレイ50に組み合わされるインナトレイ40の構成を示すものである。インナトレイ40はアウタトレイ50に組み込まれるようになっており、アウタトレイ50から引き出されることができるように構成されている。
アウタトレイ50は、対向する側壁51A及び後壁51Bを備えたベース51と、このベース51の上面を覆うカバー52とから構成されている。アウタトレイ50の両側の側壁51A及び後壁51Bに囲まれたベース51上の領域56が、インナトレイ40を収容するインナトレイ収納部56である。側壁51Aの内側にはインナトレイ40が取り付けられてインナトレイ40を移動させるためのスライド機構54が設けられている。また、後壁51Bの所定の位置には、後述するプッシュロッドを挿通させるための貫通孔55が設けられている。
アウタトレイ50の前方部には開口があり、この部分には、収容したインナトレイ40がアウタトレイ50から飛び出さないようにするための回転ゲート53が取り付けられている。インナトレイ40は、回転ゲート53が開いた状態でアウタトレイ50に対して移動できるようになる。
インナトレイ40は、ベース43とこのベース43の上に取り付けられるカバー49とを備えている。インナトレイ40のベース43の両側面は、アウタトレイ50のスライド機構54に取り付けられる。インナトレイ40の中央部には、ベース43に対して回転可能に取り付けられた円盤状の回転板44が設けられている。回転板44の上には磁気ディスク装置1を収容するためのディスク装置収容溝46が設けられている。なお、ディスク装置収容溝46に通常設けられる補助溝の図示は省略してある。
回転板44の外周部には、矩形のラッチ溝44Cが設けられていると共に、ラッチ溝44Cのほぼ対角線上の位置にはこの回転板44を外部から回転させるためのレバー48が突設されている。また、この実施例では、レバー48の基部近傍と回転板44の周囲のベース43の所定位置(ベース43の一方の側面側)との間に引っ張りばね47が張設されており、この引っ張りばね47によって、回転板44には反時計回り方向に回転する回転力が与えられている。
一方、インナトレイ40がアウタトレイ50に収容された時に、アウタトレイ50の貫通孔55に対向する位置には、この貫通孔55に連通する貫通孔45が設けられており、この貫通孔45と回転板44の周囲との間のベース43の領域には第1のラッチレバー41が設けられている。第1のラッチレバー41は回転軸41Aに軸支された第1と第2のアーム41A1と41A2とを備えている。第2のアーム41A2の自由端は貫通穴45の中に位置している。また、第2のアーム41A2とベース43との間には引っ張りばね41Bが設けられており、このばね41Bによって第1のアーム41A1の先端部は、回転板44の円周部分に押し付けられるようになっている。
したがって、回転板44がレバー48に加えられた外力によって時計回りに回転させられると、回転板44に設けられたラッチ溝44Aが第1のラッチレバー41の位置に来た時に、第1のアーム41A1の先端部がラッチ溝44Aの中に入り込む。この状態でレバー44に加わる外力がなくなると、回転板44はばね47によって反時計回りに回転しようとするが、この回転がラッチ溝44Aに入り込んだ第1のアーム41A1によって止められる。この状態が図7(b)に示す状態である。この状態では、回転板44に設けられたディスク装置収容溝46は、その中心線がインナトレイ40の中心線に対して時計回りに45°回転した方向に傾斜した状態となる。
更に、第1のラッチレバー41が設けられたベース43の側部と反対側の側即には、第2のラッチレバー42が設けられている。第2のラッチレバー42は回転軸42Aに軸支された第1と第2のアーム42A1と42A2とを備えている。第2のアーム42A2とベース43との間には引っ張りばね42Bが設けられており、このばね42Bによって第1のアーム42A1の先端部は、回転板44の円周部に押し付けられるようになっている。また、第1のアーム42A1には、第1のアーム42A1を回転板44の円周部から離す方向に移動させることができる解除レバー42Cが接続されている。
カバー49はベース43の二点鎖線で示す位置に取り付けられるようになっている。カバー49がベース43に取り付けられた状態では、回転板44に突設されたレバー48の先端部が、カバー49の縁部から露出するようになっている。また、カバー49には、ベース43に取り付けられた時に回転板44と重なる円形孔49Aと、解除レバー42に重なる解除孔49Bとが設けられている。
図8(a)は図7(a)に示したアウタトレイ50に、図7(b)に示したインナトレイ40が収容された状態の、第4の実施例のトレイ24を示すものである。アウタトレイ50にインナトレイ40が収容された状態では、アウタトレイ50に設けられた回転ゲート53がベース51の上に位置するようになっており、インナトレイ40がアウタトレイ50から飛び出さないようになっている。なお、トレイ24の内部構造が明確になるように、インナトレイ40のカバー49と、アウタトレイ50のカバー52の図示は省略してある。トレイ24はこの図に示す状態で、図6(a)に示したデータ消去装置30に内蔵される。
図8(b)は図8(a)に示したトレイ24の回転ゲート53が開き、アウタトレイ50からインナトレイ40が引き出された状態を示すものである。アウタトレイ50からのインナトレイ40の引き出しは、自動または手動によって行うことができる。この状態が図6(b)に示した状態に対応する。
図9(a)は、図8(b)に示したインナトレイ40のディスク収容溝46に、磁気ディスク装置1がセットされた状態のトレイ24を示すものである。磁気ディスク装置1がセットされたインナトレイ40は、自動または手動によってアウタトレイ50の中に戻される。図9(b)は磁気ディスク装置1がセットされた状態のトレイ24が、アウタトレイ50に収容された状態を示すものである。
図10(a)は図9(b)に示した第4の実施例のトレイ24の、図6に示したデータ消去装置30内の初期位置を示すものである。磁気ディスク装置1を収容したトレイ24は、この初期位置からデータ消去装置30内を矢印Mの方向に移動する。データ消去装置30内には、図6(a)で説明したように、消磁回路20が設けられている。磁気ディスク装置1は、トレイ24がデータ消去装置30内を移動している間にこの消磁回路20を通過し、磁気ディスク5に記録されたデータが消磁回路20によって消去される。
データ消去装置30の背面側の内壁には、トレイ24の貫通孔55に対向する位置にプッシュロッド38が突設されている。このプッシュロッド38は、トレイ24がデータ消去装置30内を移動して最終位置(通路末端部)に達した時に、図10(b)に示すように、トレイ24の貫通孔55に入り込み、貫通孔45にまで達して、貫通孔45内に位置する第1のラッチレバー41の第2のアーム41A2を押す。第2のアーム41A2が押されると、第1のラッチレバー41はばね41Bの付勢力に抗して回転する。
第1のラッチレバー41が回転すると、第1のアーム41A1と回転板44のラッチ溝44Aとの係合が外れ、回転板44は、ばね47の引っ張り力によって反時計方向に回転し、図10(b)に示す状態となる。この状態では、ばね47はこれ以上縮まない状態となって回転板44の回転が止まると共に、第2のラッチレバー42の第1のアーム42A1が回転板44のラッチ溝44Aに入り込む。この結果、回転板44はこの位置で時計回り及び反時計回り方向の回転が止められる。この状態では、回転板44に設けられたディスク装置収容溝46に収容された磁気ディスク装置1は、その中心線がインナトレイ40の中心線に対して反時計回りに45°回転した方向に傾斜した状態となる。
なお、第1のアーム41A1と回転板44のラッチ溝44Aとの係合が外れ、回転板44がばね47の引っ張り力によって反時計方向に回転する場合に、ベース43側にストッパ、回転板44側に突起を設けておき、ストッパが突起を係止することによって、図10(b)に示す状態となるようにしても良い。
トレイ24が図10(b)に示す状態となった後は、トレイ24は図11(a)に示すように、データ消去装置30内を矢印Nの方向に移動し、初期位置に戻る。そして、トレイ24が初期位置に向かって戻る際に、トレイ24は消磁回路20を通過し、磁気ディスク5に記録されたデータが消磁回路20によって消去される。この場合、トレイ24に収容された磁気ディスク装置1の向きが、トレイ24がデータ消去装置30の奥に向かって進む時に比べて、90°異なっているので、トレイ24がデータ消去装置30の奥に向かって進む時に消去され難かった部分のデータが消去される。
トレイ24がデータ消去装置30内の初期位置に戻った後は、図6に示したドア36が自動又は手動で開かれると、図11(b)に示すように、アウタトレイ50からインナトレイ40がスライド機構54によって引き出される。この状態でインナトレイ40のディスク装置収容溝46から、データが消去された磁気ディスク装置1を取り出すことができる。
そして、図12に示すように、インナトレイ40のディスク装置収容溝46から、データが消去された磁気ディスク装置1が取り出された後は、作業者によりインナトレイ49に設けられた解除孔49Bに見える解除レバー42Cが矢印Pで示す方向に押される。すると、第2のラッチレバー42の第1のアーム42A1と回転板44のラッチ溝44Aとの係合が外れる。この状態で、作業者によりレバー48が矢印R方向に移動させられると、回転板44が引っ張りばね47の引っ張り力に逆らって回転する。なお、図12にはインナトレイ40のカバー49と、アウタトレイ50のカバー52が図示されている。
回転板44の回転によりラッチ溝44Aが移動し、やがて第1のラッチレバー41の第1のアーム41A1がラッチ溝44Aに入り込む。第1のアーム41A1がラッチ溝44Aに入り込んだ状態で作業者がレバー48から手を離すと、回転板44はばね47の引っ張り力により、反時計回りに回転しようとするが、この回転はラッチ溝44Aに入り込んだ第1のラッチレバー41の第1のアーム41A1によって止められる。この状態は図8(b)に示した状態と同じである。よって、作業者は、次の磁気ディスク装置1のデータ消去作業を図8(b)の状態から行うことができる。
以上説明した第4の実施例のデータ消去装置30は、トレイ24を構成するインナトレイ40が、図5(c)で説明した第2の実施例のトレイ22におけるディスク収容溝32と63Aとの関係を回転板44によって自動的に切り換えるように構成され、トレイ24をデータ消去装置30内で自動的に往復動させるものである。従って、トレイ24を構成するインナトレイ40を、図5(b)で説明した第1の実施例のトレイ21におけるディスク収容溝31と63との関係を回転板44によって自動的に切り換える実施例や、図5(c)で説明した第3の実施例のトレイ23におけるディスク収容溝33と63との関係を回転板44によって自動的に切り換える実施例も当然可能である。
更に、トレイ24をデータ消去装置30内で自動的に往復動させる際に、往路における磁気ディスク装置1の角度と、復路における磁気ディスク装置1の角度との間に90°の角度差があれば、初期位置におけるディスク装置収容溝のインナトレイの中心線に対する角度は特に規定されるものではない。
なお、以上の実施例では、データ消去装置30、50、50Aによってデータが消去される磁気記録媒体として、磁気ディスク装置(ハードディスク装置)1の例を説明したが、本発明のデータ消去装置30、50、50Aによってデータが消去される磁気記録媒体は特に限定されるものではない。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 磁気記録媒体に記録されたデータを、N極とS極とを有する永久磁石から発生した磁界を利用して消去するデータ消去装置であって、
少なくとも一側面に開口部が設けられ、内部にはこの開口部に連続し、前記磁気記録媒体を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、
前記通路の、前記磁気記録媒体に平行な面の少なくとも一方に沿って設けられ、複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置された磁場発生源と、
前記磁気記録媒体を収容することができると共に、前記通路に沿って前記本体ケース内を往復動することができるサイズのトレイとを備え、
前記トレイには、前記磁気記録媒体を収容するための第1と第2の収容溝が、所定の角度をもって交わるように設けられていることを特徴とするデータ消去装置。(1)
(付記2) 付記1に記載のデータ消去装置であって、
前記磁気記録媒体が磁気ディスク装置であり、
前記トレイに設けられている第1と第2の収容溝は、何れの収容溝に前記磁気ディスク装置を収容した場合でも、磁気ディスク部分が重なる位置になるように配置されていることを特徴とするデータ消去装置。
(付記3) 付記1に記載のデータ消去装置であって、
前記第1の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に平行になっており、前記第2の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に対して45°傾斜していることを特徴とするデータ消去装置。(2)
(付記4) 付記1に記載のデータ消去装置であって、
前記第1の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に平行になっており、前記第2の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に対して90°傾斜していることを特徴とするデータ消去装置。
(付記5) 付記1に記載のデータ消去装置であって、
前記第1の収容溝の1つの中心線が、前記トレイの中心線に対して45°傾斜しており、前記第2の収容溝の中心線が、前記第1の収容溝の中心線に対して90°傾斜していることを特徴とするデータ消去装置。
(付記6) 磁気記録媒体に記録されたデータを、N極とS極とを有する永久磁石から発生した磁界を利用して消去するデータ消去装置であって、
少なくとも一側面に開口部が設けられ、内部にはこの開口部に連続し、前記磁気記録媒体を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、
前記通路の、前記磁気記録媒体に平行な面の少なくとも一方に沿って設けられ、複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置された磁場発生源と、
前記磁気記録媒体を収容することができると共に、前記通路に沿って前記本体ケース内を往復動することができるサイズのトレイとを備え、
前記トレイには、前記磁気記録媒体を収容するための収容溝が設けられた回転板が設けられていると共に、前記回転板の回転機構が設けられており、
前記回転板は、前記トレイが前記通路を奥に向かって進む時の前記トレイに対する位置に対して、前記トレイが前記通路を前記開口部に向かって戻る時は、前記回転機構によって所定角度回転した状態になることを特徴とするデータ消去装置。(3)
(付記7) 付記6に記載のデータ消去装置であって、
前記トレイが、前記収容溝を備えた回転板を有するインナトレイと、このインナトレイを収容するアウタトレイとから構成されており、
前記アウタトレイが前記通路内を往復動し、
前記アウタトレイが前記通路内の初期位置にある時に、前記アウタトレイから前記インナトレイが引き出されて、前記回転板が前記データ消去装置の外部に位置するように構成されていることを特徴とするデータ消去装置。(4)
(付記8) 付記7に記載のデータ消去装置であって、前記インナトレイには、
前記回転板を反時計回りに回転させる付勢機構と、
前記付勢機構によって前記回転板に反時計回りの回転力が印加されている時に、前記回転板の回転をラッチして第1の位置に止める第1のラッチ機構と、
前記第1のラッチ機構による前記回転板のラッチが外れて、前記回転板が反時計回りに回転した時に、前記回転板を第2の位置でラッチする第2のラッチ機構と、
前記第2のラッチ機構のラッチ状態を解除する解除機構、及び
前記解除機構によるラッチ解除状態の時に、前記回転板を手動によって回転させて前記第1の位置まで戻すことができるレバーと、が設けられていることを特徴とするデータ消去装置。(5)
(付記9) 付記8に記載のデータ消去装置であって、
前記通路の終端部に、前記第1のラッチ機構による前記回転板のラッチを解除する解除突起が設けられており、
前記アウタトレイが前記通路の終端部に到達した時に、前記突起が前記第1のラッチ機構に当接することにより、前記第1のラッチ機構による前記回転板のラッチが解除されることを特徴とするデータ消去装置。
(付記10) 付記6に記載のデータ消去装置であって、
前記回転機構による前記回転板の回転角度が90°であることを特徴とするデータ消去装置。
(付記11) 付記6に記載のデータ消去装置であって、
前記回転機構による前記回転板の回転角度が45°であることを特徴とするデータ消去装置。
(a)は本発明のデータ消去装置によってデータが消去される磁気ディスク装置の分解斜視図、(b)は(a)の磁気ディスク装置を組み立てた状態を示す磁気ディスク装置の斜視図である。 (a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置の構成を示す透視図、(b)は(a)のデータ消去装置により磁気ディスク装置のデータを消去する原理を説明する説明図である。 (a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置の別の構成を示す透視図、(b)は(a)のデータ消去装置により磁気ディスク装置のデータを消去する原理を説明する説明図である。 (a)は本発明者らが先に提案したデータ消去装置における磁気記録媒体に印加される外部消去磁界の印加方向を説明する平面図、(b)は図2、図3に示したデータ消去装置に使用される磁気ディスク装置の収容溝を備えたトレイの形状を示す斜視図、(c)は(a)に示した外部消去磁界によりデータが消去される磁気ディスクの、消磁されやすい領域と消磁されにくい領域を示す説明図である。 (a)は本発明のデータ消去装置における磁気記録媒体に印加される外部消去磁界の印加方向を説明する平面図、(b)は第1の形状のディスク装置収容溝を備えて本発明のデータ消去装置に使用されるトレイの第1の実施例の形状を示す平面図、(c)は第2の形状のディスク装置収容溝を備えて本発明のデータ消去装置に使用されるトレイの第2の実施例の形状を示す平面図、(d)は第3の形状のディスク装置収容溝を備えて本発明のデータ消去装置に使用されるトレイの第3の実施例の形状を示す平面図である。 (a)は第4の実施例のトレイを備えた本発明のデータ消去装置の全体構成を示す斜視図、(b)は(a)のデータ消去装置からトレイの一部が引き出された状態を示すデータ消去装置の部分拡大斜視図である。 (a)は図6に示した本発明のデータ消去装置に使用される第4の実施例のトレイを構成するアウタトレイの構成を示す平面図、(b)は(a)に示したアウタトレイに組み合わされるインナトレイの構成を示す組立図である。 (a)は図7(a)に示したアウタトレイにインナトレイが収容された状態の第4の実施例のトレイを示す平面図、(b)は(a)のアウタトレイからインナトレイが引き出された状態を示す平面図である。 (a)は、図8(b)に示したインナトレイに磁気ディスク装置がセットされた状態の第4の実施例のトレイを示す平面図、(b)は(a)に示した第4の実施例のトレイにおいてインナトレイがアウタトレイに収容された状態を示す平面図である。 (a)は図9(b)に示した第4の実施例のトレイの、図6に示したデータ消去装置内の初期位置を示す図、(b)は(a)に示した第4の実施例のトレイがデータ消去装置内を移動し、データ消去装置内に設けられたプッシュバーに当接した状態を示す平面図である。 (a)は図10(b)に示した第4の実施例のトレイが、データ消去装置内の初期位置に向かってデータ消去装置内を移動する状態を示す平面図、(b)は(a)に示した第4の実施例のトレイがデータ消去装置内の初期位置で停止し、アウタトレイからインナトレイが引き出された状態を示す平面図である。 図11(b)の状態のインナトレイから磁気ディスク装置が取り出され、その後、インナトレイ内の回転テーブルが手動により図8(b)の状態まで戻される様子を説明する平面図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置(ハードディスク装置)
5 磁気ディスク
20 消磁回路
21〜24 本発明の実施例のトレイ
30、60,60A 本発明のデータ消去装置
31〜33、46、63 ディスク装置収容溝
38 プッシュロッド
40 インナトレイ
41 第1のラッチレバー
42 第2のラッチレバー
44 回転板
45,55 貫通孔
47 引っ張りばね
50 アウタトレイ

Claims (6)

  1. 磁気ディスク装置内の磁気記録媒体に記録されたデータを、N極とS極とを有する永久磁石から発生した磁界を利用して消去するデータ消去装置であって、
    少なくとも一側面に開口部が設けられ、内部にはこの開口部に連続し、前記磁気ディスク装置を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、
    前記通路の、前記磁気記録媒体に平行な面の少なくとも一方に沿って設けられ、複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置された磁場発生源と、
    前記磁気ディスク装置を載置することができると共に、前記通路に沿って前記本体ケース内を往復動することで前記磁気記録媒体が前記磁場発生源と対向する位置を通過できるサイズのトレイとを備え、
    前記トレイには、それぞれ前記磁気ディスク装置を収容するための第1の収容溝と第2の収容溝が、所定の角度をもって交わるように設けられ、前記第1の収容溝および第2の収容溝は、何れの収容溝に前記磁気ディスク装置を収容した場合でも、前記磁気記録媒体が前記トレイ上の同一位置に位置するように配置されているデータ消去装置。
  2. 請求項1に記載のデータ消去装置であって、
    前記トレイは中心線を有し、この中心線の方向に沿って往復移動可能に設けられ、
    前記第1の収容溝および第2の収容溝は、何れの収容溝に前記磁気ディスク装置を収容した場合でも、前記磁気記録媒体が前記トレイの中心線上に位置するように配置されているデータ消去装置。
  3. 請求項1又は2に記載のデータ消去装置であって、
    前記第1の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に平行になっており、前記第2の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に対して45°傾斜しているデータ消去装置。
  4. 請求項1又は2に記載のデータ消去装置であって、
    前記第1の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に平行になっており、前記第2の収容溝の中心線が、前記トレイの中心線に対して90°傾斜しているデータ消去装置。
  5. 請求項1又は2に記載のデータ消去装置であって、
    前記第1の収容溝の1つの中心線が、前記トレイの中心線に対して45°傾斜しており、前記第2の収容溝の中心線が、前記第1の収容溝の中心線に対して90°傾斜しているデータ消去装置。
  6. 磁気ディスク装置内の磁気ディスクに記録されたデータを消去するデータ消去装置であって、
    前記磁気ディスク装置を往復動させるための通路が設けられた本体ケースと、
    前記本体ケース内に、前記通路を通る前記磁気ディスク装置の磁気ディスクと平行に対向する位置に設けられ、それぞれN極およびS極を有する複数の永久磁石が、互いに吸着し合う極性となるように隣接配置され、前記磁気ディスクに磁界を印加する磁場発生源と、
    それぞれ前記磁気ディスク装置を収容するための第1の収容部と第2の収容部とを有し、前記通路内を往復移動可能に設けられ、前記通路に沿って前記本体ケース内を往復動することで前記磁気ディスクが前記磁場発生源と対向する位置を通過するトレイと、を備え、
    前記第1の収容部および第2の収容部は、前記第1の収容部に前記磁気ディスク装置を収容した時の前記磁気ディスクの配設位置が、前記第2の収容部に前記磁気ディスク装置を収容した時の前記磁気ディスクの配設位置と同じになるように設けられているデータ消去装置
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