JP5570035B2 - 磁気データ消去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスク(HDD)等の磁気記録媒体に記録された磁気データを消去する磁気データ消去装置に関する。
今日、企業や個人で使用した磁気ディスク装置(以下、ハードディスクで示す)を廃棄する場合、ハードディスクに記録された情報を第三者に知られないため、例えばコンピュータに接続した状態で、しばしばオペレーティングシステムからフォーマット処理を行い、磁気情報を消去している。
しかし、上記消去方法では、ハードディスク内の磁気情報の配置等を管理する管理領域のみを消去し、実際の磁気情報はディスク上に残る。そこで、例えば磁気記録媒体に電磁石により生成された磁力を与え、磁気記録媒体に記録されている情報を消去する方法が行われている。
特許文献1は、廃棄する磁気ディスク装置に記録されたデータの漏洩防止のため、データ消去を簡単な操作で行うデータ消去装置の発明であり、磁気ディスク装置に対して磁石による水平方向の磁界を付与し、データ消去を行うデータ消去装置の発明である。
特開2007−66439号公報
しかしなから、最近磁気ディスク装置に対して垂直方向の磁界をかけ、データを記憶する垂直磁気記録方式が採用されている。この方式は、従来の記録方式(特許文献1の記録方式)である面内記録方式に比べてデータの記録密度を高めることができ、有効である。
このため、磁気ディスク装置に記録されたデータを消去する際、記録方式が判らない場合も多く、水平/垂直の2つの記録方式に対応する為、データ消去装置を操作し、水平方向の磁界を磁気ディスク装置に付与し、その後更に垂直方向の磁界を磁気ディスク装置に付与する操作を行う必要があった。また、低効率の磁束方向により、不充分な消去を避けるため、2〜3倍の磁界を掛けている。
したがって、従来のデータ消去装置では、磁気記録媒体のデータ消去に時間を要し、煩雑な作業が必要であった。また、電磁石に供給する電力も大きな容量を必要とした。
一方、磁気ディスク装置をデータ消去装置内に傾けてセットし、磁界をかけて磁気ディスク装置に記録されたデータを消去する方法も提案されている。しかし、この方法では最適な角度は提案されていない。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、ハードディスク(HDD)等の磁気記録媒体のデータ消去を容易に行うことができ、更に最適な角度及び位置に磁気ディスク装置をセットし、効率よく又は確実に磁気ディスク装置のデータ消去を可能とする磁気データ消去装置を提供するものである。
上記課題は第1の発明によれば、底面と平行である水平方向に対して60±10度の範囲内の角度を有する取付台を備え、該取付台にハードディスクが取り付けられた取付台固定部と、着磁コイルによって覆われ、該着磁コイルの中空部に前記取付台固定部を収納し、該着磁コイルの中空部において前記着磁コイルによって励磁された磁界を前記水平方向に形成する着磁部と、該着磁コイルに電流を流し、励磁される磁界によって前記ハードディスクに記録されたデータの消去を行なう制御部と、前記着磁コイルの温度を検出する温度計を備え、該温度計が設定された温度を越えた場合、抵抗分が増加し、電流が流れ難くなり、前記着磁コイルによって励磁される磁界の磁束密度が低下することをユーザに警告するエラー表示ランプと、該警告表示ランプが点灯した際の前記警告内容を表示する液晶表示部と、を有することを特徴とする磁気データ消去装置。
また、上記課題は第2の発明によれば、前記取付台固定部には、磁界強度の低下と磁束角度の変化の影響を回避するため、前記取付台固定部の端部から一定長の前記取付台を設置しない領域が設けられている磁気データ消去装置を提供することによって達成できる。
また、上記課題は第3の発明によれば、前記取付台固定部には前記ハードディスクを取り付ける複数の取付台が設けられている磁気データ消去装置を提供することによって達成できる。
また、上記課題は本発明によれば、前記着磁コイルの温度を検出する温度計を備え、該温度計が設定された温度を超えた場合、警告を行なう磁気データ消去装置を提供することによって達成できる。すなわち、温度計の計測値が設定された温度を超えた場合、抵抗分が増加し、電流が流れ難くなり、磁束密度が低下するため、ユーザに警告するものである。
本発明によれば、ハードディスク(HDD)等の磁気記録媒体を60±10度の範囲内の角度を有する取付台に取り付けて着磁装置に入れることによって、磁気記録媒体に記憶されたデータ着磁を容易に行うことができ、効率よく且つ確実に磁気記録媒体の磁気データの消去を行うことができる。
本実施形態の磁気記録媒体の着磁装置の構成を説明する図であり、着磁装置の正面図である。 蓋部が開放された状態を示す着磁装置の構成図である。 取付台固定部を正面上部から視た図である。 取付台固定部を側方から視た図である。 取付台固定部の取付台にデータ消去を行なう複数のハードディスクを取り付けた状態を示す図である。 着磁装置の内部構造を説明する図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を水平状態に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を45°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を60°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を90°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を50°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を55°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を65°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を70°に設置した場合の測定結果を示す図である。 (a)、(b)は、ハードディスク(HDD)を75°に設置した場合の測定結果を示す図である。 ハードディスク(HDD)に対する着磁処理後の信号強度を示す図である。 一定長Lの領域を設定するための磁束密度の測定例を示す図であり、横軸は長さLを示し、縦軸は磁束密度を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態の磁気記録媒体の着磁装置の構成を説明する図であり、着磁装置の正面斜視図である。
同図において、磁気データ消去装置である着磁装置1の正面には、操作表示部2、及び後述する引出収納部を収納する際開放する蓋部3が設けられている。操作表示部2には電源スイッチ4、電源ランプ5、警告表示ランプ6、液晶ディスプレイ7、操作開始ボタン8、及びチャージランプ9が配設されている。
電源スイッチ4は本例の着磁装置1の電源投入を行なうスイッチであり、電源スイッチ4をオンすることによって、電源ランプ5が点灯し、着磁装置1に電源供給が行われる。また、警告表示ランプ6は、後述する温度センサによって予め設定された温度以上の温度を検出した場合や、後述する計測用巻線20に流れる電流が異常な場合、更に駆動回路の異常等、着磁装置1に問題が生じた際に点灯する。また、液晶ディスプレイ7には、上記警告表示ランプ6が点灯した際の警告情報等の表示が行なわれる。
操作開始ボタン8はハードディスク(HDD)等の磁気記録媒体を着磁装置1内に収納した後、操作するボタンであり、このボタン操作によって磁気記録媒体に記憶されたデータは消去される。尚、チャージランプ9は操作ボタン8の操作後、例えば不図示のコンデンサに次の磁気記録媒体の着磁処理に必要な電力が充電される間点灯するランプである。
扉部3は着磁装置1に引出収納部を収納する際開放する扉であり、左右に取手10が設けられている。例えば、ユーザがこの取手10を握って手前に引くと、扉部3が前方に開く。図2は着磁装置1の扉部3が開いた状態を示す図である。尚、同図に示す状態は、着磁装置1の内部に引出収納部12が収納されている状態を示す。
図3は着磁装置1に着脱自在に構成された引出収納部12を正面上部から視た図であり、図4は引出収納部12を側方から視た図であり、引出収納部12の前面に取手13が設けられている。ユーザはこの取手13を持って、引出収納部12を着磁装置1に装着する。引出収納部12には両図に示すように、磁気記録媒体であるハードディスク(HDD)の取付台14a、14b、14cが引出収納部12の手前から順次配設されている。
取付台14a、14b、14cの角度は全て、例えば60°に設定されている。但し、この取付台14a、14b、14cの設置角度は60°に限定される訳ではなく、例えば60°±10°の角度まで設定可能である。
図5は引出収納部12の取付台14a、14b、14cにデータ消去を行なうハードディスク(HDD)を取り付けた状態を示す。尚、本例で使用するハードディスク(HD)は垂直磁気記録方式によってデータ記録が行われたハードディスク(HDD)である。それぞれの取付台14a、14b、14cには、同図に示すように2台ずつハードディスク(HDD)が取り付けられ、不図示の機構によってそれぞれの取付台14a、14b、14cに固定される。上記のようにそれぞれの取付台14a、14b、14cは水平面(引出収納部12の底面)に対して60°に設置されており、それぞれの取付台14a、14b、14cに取り付けられたハードディスク(HDD)も水平面に対して60°の角度にセットされる。
また、同図に示すLは後述する一定長を示し、詳しくは後述するが、引出収納部12の両端からの長さ(所謂のりしろ)を示し、この一定長Lに含まれる領域にはハードディスク(HDD)がセットされないよう、取付台14a、14b、14cの設計を行なう。
一方、図6は着磁装置1の内部構造を説明する図である。着磁装置1の内部は着磁コイル形成部15、上記引出収納部12が装着される中空部16、及び放熱板17で構成されている。着磁コイル形成部15には巻線が施され、巻線の両端はリード線18、19を介して不図示の電力供給回路に接続されている。また、巻線としては、例えば平角線や角線を使用するが、通常の銅線を巻回した構成でもよい。
中空部16は上記引出収納部12が収納可能な大きさであり、この中空部16には着磁コイルによって磁界が形成され、着磁装置1の正面から裏面に向かって、又は着磁装置1の裏面から正面に向かって、磁界が形成される。
上記着磁コイル形成部15の上層には、例えば1〜2Tの計測用巻線20が施されている。この計測用巻線20は着磁コイル形成部15によって形成される磁束密度を測定するコイルであり、測定データは不図示のリード線を介して制御部に供給される。尚、この計測用巻線20に流れる電流は前述の着磁装置1の正面に設けられた不図示の表示ランプを点灯させ、着磁処理が行われていることをユーザに知らせる。
放熱板17は上記着磁コイル形成部15の上面及び下面に当接して配設され、固定手段21によって着磁コイル形成部15に固定されている。
以上のように構成された着磁装置1において、ハードディスク(HDD)のデータを消去する際には、先ず引出収納部12を着磁装置1から引き出し、図5に示すようにそれぞれの取付台14a、14b、14cにハードディスク(HDD)を取り付ける。したがって、本例の着磁装置1では、6台のハードディスク(HDD)が引出収納部12にセットされる。
次に、引出収納部12の取手13を持って、ハードディスク(HDD)が収納された引出収納部12を着磁装置1の所定位置に装着し、扉部3を閉じる。
この状態で操作ボタン8を操作し、不図示の電流供給回路から着磁コイル15に電流を流し、着磁コイル15を励磁し、着磁装置1の中空部16に磁界を形成する。この磁界は、例えば着磁装置1の裏面から正面に向けて形成され、中空部16に収納された引出収納部12内のハードディスク(HDD)には水平方向に対して60度の角度で磁束が通過する。
このため、ハードディスク(HDD)は着磁され、ハードディスク(HDD)に記録されたデータは消去される。このとき、水平方向に対して60度の角度で磁束が通過するため、垂直磁気記録方式のハードディスク(HDD)であっても、面内記録方式のハードディスク(HD)であっても効果的にデータを消去することができる。
図7乃至図10は上記60°近傍の角度が最も効率良くデータを消去することができることを証明する測定結果を示す図であり、図7はハードディスク(HDD)を0°(水平状態)に設置した場合の測定結果を示し、図8は45°に設置した場合の測定結果を示し、図9は60°に設置した場合の測定結果を示し、図10は90°(垂直)に設置した場合の測定結果を示す。
尚、上記図7乃至図10の左側に示す(a)は励磁前のハードディスク(HDD)の測定結果を示し、(b)は励磁後のハードディスク(HDD)の測定結果を示す。また、横軸は書き込み読み取りの周波数を示し、縦軸は書き込み後(データ着磁後)の信号強度を“dBm”で示す。ここで、“dBm”は1mWを基準とした電力比であり、0dBm=1mWとした場合の電力比を示す。
先ず、ハードディスク(HDD)を0°(水平状態)に設置した場合(図7に対応)、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,87[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−50,82[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が17,95[dBm]低下した結果を得た。
次に、ハードディスク(HDD)を45°に設置した場合(図8に対応)、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,89[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−65,33[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が32,44[dBm]低下した結果を得た。
次に、図9に示すハードディスク(HDD)を60°に設置した場合(図9に対応)、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−33,14[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−76,89[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が43,75[dBm] 低下した結果を得た。
さらに、ハードディスク(HDD)を90°(垂直)に設置した場合(図10に対応)、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,79[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−55,09[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が22,30[dBm] 低下した結果を得た。
以上の測定結果から、本例ではハードディスク(HDD)を60°に傾けて設置した場合、効率良くハードディスク(HDD)のデータ消去が可能であることが判る。
そこで、60°付近に対して更に測定を行った。具体的には、ハードディスク(HDD)を水平方向に対して50°、55°、65°、70°、75°に設置し、更に測定を行った。
先ず、図11はハードディスク(HDD)を水平方向に対して50°傾けて設置した場合であり、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,85[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−64,52[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が31,67[dBm]低下した。
また、図12はハードディスク(HDD)を水平方向に対して55°傾けて設置した場合であり、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,97[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−80,04[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が47,07[dBm]低下した。
また、図13はハードディスク(HDD)を水平方向に対して65°傾けて設置した場合であり、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,92[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−75,34[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が42,42[dBm]低下した。
また、図14はハードディスク(HDD)を水平方向に対して70°傾けて設置した場合であり、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−32,83[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−67,08[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が34,25[dBm]低下した。
さらに、図15はハードディスク(HDD)を水平方向に対して75°傾けて設置した場合であり、同図(a)に示す励磁前のピーク値は−33,06[dBm]であり、同図(b)に示す励磁後のピーク値は−55,58[dBm]であった。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)の信号強度が22,52[dBm]低下した。
以上の測定結果から、ハードディスク(HDD)の消去処理前後の信号強度の低下は、水平方向に対して0°の場合、17,95[dBm]であり、45°の場合、32,44[dBm]であり、50°の場合、31,67[dBm]であり、55°の場合、47,07[dBm]であり、60°の場合、43,75[dBm]であり、65°の場合、42,42[dBm]であり、70°の場合、34,25[dBm]であり、75°の場合、22,52[dBm]であり、90°の場合、22,30[dBm]であることが判った。
図16は上記測定結果をグラフにした図であり、横軸は水平方向に対するハードディスク(HDD)の設置角度を示し、縦軸は上記消去処理後の信号強度の低下を示す。同図に示すように、水平方向に対してハードディスク(HDD)を50°〜70°傾けて設置した場合、信号強度の低下が大きく、ハードディスク(HDD)のデータ消去を効果的に行うことができる。
したがって、ハードディスク(HDD)を水平方向に対して60±10度の範囲で傾けて引出収納部12に設置し、着磁処理を行うことによって、ハードディスク(HDD)のデータ消去を効率よく行うことができ、使用する電力も削減することができる。すなわち、ハードディスク(HDD)を水平方向に対して60±10度の範囲で傾けて設置した場合、最も効率良くハードディスク(HDD)のデータ消去が可能であり、最大のデータ消去性能を発揮することができる。例えば、従来10000ガウス必要であった磁束密度を7000ガウスまで削減することも可能である。
一方、前述のように、図6に示す中空部16には着磁コイルによって磁界が形成され、例えば前述のように着磁装置1の正面から裏面に向かって、又は着磁装置1の裏面から正面に向かって磁界が形成される。この場合、着磁コイル形成部15の両端は開口されており、この開口から漏れ磁束が発生する。すなわち、着磁装置1の開口部付近では磁束パターンが変化する。このため、着磁コイル形成部15の両側、即ち中空部16の両側の磁束密度が低下し、この現象は着磁コイル形成部15の両端に近づく程大きくなる。したがって、着磁コイル形成部15の両端から一定の長さ(前述の一定長L)、ハードディスク(HDD)のデータ消去に使用しない領域を作成する。
図17は上記一定長Lの領域を設定するための測定例を示す。尚、着磁コイル両端面の磁束密度の低下は着磁コイル形成部15の全体長等によって異なり、本例では3種類の着磁コイル形成部15a〜15cを使用して測定を行なった。尚、同図に示す横軸は着磁コイル形成部の一端からの距離を示し、縦軸は着磁コイル形成部15の各位置における磁束密度を示す。また、それぞれの曲線は着磁コイルの各位置における磁束密度の比を示す。
先ず、同図に示すaは最も長さの短い着磁コイル形成部15aの測定結果であり、着磁コイル形成部15aの一端から6〜7cmの位置で磁界強度がピークとなり、以後他端に向けて磁界強度が低下する。したがって、この場合、ハードディスク(HDD)のデータ消去に使用できる磁界強度をピーク値の80%以上に設定すると、着磁コイル形成部15aの両端からそれぞれ3cm以上の領域をデータ消去に使用する必要があり、一定長Lは3cmに設定される。
また、同図に示すbは中間の長さの着磁コイル形成部15bの測定結果であり、着磁コイル形成部15bの一端から8〜9cmの位置で磁界強度がピークとなり、以後他端に向けて磁界強度が低下する。したがって、この場合も、ハードディスク(HDD)のデータ消去に使用できる磁界強度を上記と同様ピーク値の80%以上に設定すると、着磁コイル形成部15b両端からそれぞれ4cm以上の領域をデータ消去に使用する必要があり、一定長Lは4cmに設定される。
さらに、同図に示すcは最も長い着磁コイル形成部15cの測定結果であり、着磁コイル形成部15cの一端から8cm以上の位置で磁界強度がピークとなる。したがって、この場合も、ハードディスク(HDD)のデータ消去に使用できる磁界強度を80%以上に設定すると、着磁コイル形成部15c両端からそれぞれ5cm以上の領域をデータ消去に使用する必要があり、一定長Lは5cmに設定される。
以上のように、本例では着磁コイル形成部15の両側における磁束密度の低下を考慮し、着磁コイル形成部15の両端から一定長Lをハードディスク(HDD)のデータ消去に使用しない領域とする。このように構成することによって、より効率よくハードディスク(HDD)のデータ消去を可能とすることができる。
尚、上記実施形態の説明では一定長Lの基準をピーク値の80%以上に設定したが、他の設定値を選択できることは勿論である。
また、上記実施形態の説明では、図5に示すように取付台14a、14b、14cにそれぞれ2台ずつハードディスク(HDD)を取り付け、合計6台のハードディスク(HDD)を引出収納部12にセットできるように構成したが、引出収納部12の3箇所に取付台14を設置する場合だけでなく、引出収納部12の2箇所に取付台14を設置してもよく、また4箇所以上取付台14を設置してもよい。さらに、1つの取付台14に1台のハードディスク(HDD)を取り付ける構成としてもよく、また1つの取付台14に2台以上のハードディスク(HDD)を横に並べて取り付ける構成としてもよい。また、設計によって他のあらゆる数の取付台を設置することが可能である。このように構成することによって、1度の着磁操作によって多くのハードディスク(HDD)のデータ消去を行うことができ、効率よくハードディスク(HDD)のデータ消去を行うことができる。
また、上記実施形態の説明では、ハードディスク(HDD)を取り付ける取付台14a、14b、14cを引出収納部12に設ける構成としたが、取付台固定部としては引出収納部12に限定される訳ではなく、前述の中空部16に予め設置された取付台にハードディスク(HDD)を直接取り付ける取付台固定部構成としてもよい。また、例えばベルトコンベア式の取付台固定部を設置し、取付台固定部の取付台に順次ハードディスク(HDD)を取り付け、中空部16の手前から奥側へ、又は奥側から手前に連続してハードディスク(HDD)のデータ消去を自動的に行なうように構成してもよい。
さらに、上記実施形態の説明において、磁気記録媒体としてハードディスク(HDD)の例で説明したが、ハードディスク(HDD)に限るものではない。
1・・・着磁装置
2・・・操作表示部
3・・・蓋部
4・・・電源スイッチ
5・・・電源ランプ
6・・・警告表示ランプ
7・・・液晶ディスプレイ
8・・・操作開始ボタン
9・・・チャージランプ
10・・取手
12・・引出収納部
13・・取手
14、14a、14b、14c・・取付台
15、15a、15b、15c・・着磁コイル形成部
16・・中空部
17・・放熱板
18、19・・リード線
20・・計測用巻線
21・・固定手段
L・・・一定長

Claims (3)

  1. 底面と平行である水平方向に対して60±10度の範囲内の角度を有する取付台を備え、該取付台にハードディスクが取り付けられた取付台固定部と、
    着磁コイルによって覆われ、該着磁コイルの中空部に前記取付台固定部を収納し、該着磁コイルの中空部において前記着磁コイルによって励磁された磁界を前記水平方向に形成する着磁部と、
    該着磁コイルに電流を流し、励磁される磁界によって前記ハードディスクに記録されたデータの消去を行なう制御部と、
    前記着磁コイルの温度を検出する温度計を備え、該温度計が設定された温度を越えた場合、抵抗分が増加し、電流が流れ難くなり、前記着磁コイルによって励磁される磁界の磁束密度が低下することをユーザに警告する警告表示ランプと、
    該警告表示ランプが点灯した際の前記警告内容を表示する液晶表示部と、
    を有することを特徴とする磁気データ消去装置。
  2. 前記取付台固定部には、磁界強度の低下と磁束角度の変化の影響を回避するため、前記取付台固定部の端部から一定長の前記取付台を設置しない領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気データ消去装置。
  3. 前記取付台固定部には前記ハードディスクを取り付ける複数の取付台が設けられていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の磁気データ消去装置。
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