JP2007026574A - 磁気データ消去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で安全性が向上した磁気データ消去装置を簡易な構成により提供することを目的とする。
【解決手段】 電源回路部2と、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器を収容する収容部28aと、当該収容部の外周部に巻装された一次コイル15及び二次コイル17とを備え、一次コイルは電源回路部に接続され、二次コイルは短絡されており、電源回路部からの通電により一次コイルを励磁することにより二次コイルに誘導電流を発生させ、一次コイルと二次コイルとの相互作用により交番磁界を発生させ、当該交番磁界によって磁気記録媒体を消磁して、当該磁気記録媒体に記録された磁気データを消去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気記録媒体に記録されたデータの消去処理を行う磁気データ消去装置に関する。
アナログデータやデジタルデータを磁気により記録する磁気記録媒体には種々のものがある。例えば、アナログデータを記録する磁気記録媒体としては、VHS(Video Home System )ビデオテープ、8mmビデオテープなどがあり、デジタルデータを記録する磁気記録媒体には、汎用コンピュータ用の磁気テープ(MT:Magnetic Tape)などがある。また、光および磁気の双方を用いて記録する光磁気ディスク(MO:Magneto Optical Disc) なども実用化されている。
これらの磁気記録媒体を再利用や廃棄する場合には、データが他人に読み取られることを防止するために、データ消去ソフトなどを用いて磁気データの復元を不可能にしたり、ハードディスク自体を機械的に破壊するなどのセキュリティ対策が講じられていた。磁気記録媒体は、記録したデータを消去して再利用可能であるが、媒体を物理フォーマットや論理フォーマットしただけでは記録されたデータが消去されず、セキュリティの確保の面で問題があった。従って、再利用に際しては、セキュリティーを確保するべく無意味なデータを上書きして元のデータを消去する必要があり、多大な手間と時間を要していた。
そこで、本願発明者は、本願に先立って、特許文献1(特開2005−78713号)において、コンピュータに内蔵されたハードディスクや汎用コンピュータに用いられる磁気テープ(Magnetic Tape) などに記録された磁気データを完全に消去可能な磁気データ消去装置を提案した。この磁気データ消去装置を用いることにより、無意味なデータを上書きする手間や時間を要することなく、ハードディスクや磁気テープの記録データを短時間に確実に消去することができ、再利用に際してのセキュリティの確保を行うことが可能である。
特開2005−78713号
ところが、特許文献1(特開2005−78713号)において提案された磁気データ消去装置は、コンデンサに蓄積された大量の電荷を一気に放出することにより大電流をコイルに流し、強い磁界を生じるものであったので、大容量のコンデンサを必要とし、高価であった。また、充電されたコンデンサに万が一使用者が触れれば、感電による重大事故のおそれがあった。
本発明は前記事情に鑑みて提案されるもので、安価で安全性が向上した磁気データ消去装置を簡易な構成により提供することを目的とする。
前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の発明は、電源回路部と、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器を収容する収容部と、一次コイル及び二次コイルとを備え、一次コイルは電源回路部に接続され、二次コイルは短絡可能であり、電源回路部からの通電により一次コイルを励磁することにより二次コイルに誘導電流を発生させ、一次コイルと二次コイルとの相互作用により交番磁界を発生させ、収容部に収容された磁気記録媒体に記録された磁気データを消去することを特徴とする磁気データ消去装置である。
二次コイルは常時短絡されていてもよいし、スイッチ等によって一時的に短絡するものであってもよい。一次コイル及び二次コイルは、収容部の外周部に巻装されることが望ましい。
ここで、磁気データの「消去」とは、磁気記録された情報を消去することであり、必ずしも磁気記録そのものを完全に消して白紙状態に戻すことには限られない。すなわち、磁気データを乱したり、部分的に消去したりして、データを復元して読み取ることが不可能な程度まで情報を消去することも含むものである。「磁気記録媒体を内蔵する機器」の例としては、コンピュータ本体が挙げられる。
請求項1に記載の磁気データ消去装置によれば、一次コイルと二次コイルとの相互作用により交番磁界が発生するので、大容量のコンデンサを要さず、装置の構成が簡易、安価となり、安全性が向上する。
本発明においても、コンデンサを用いてもよいが、コンデンサを用いる場合でも、従来技術のものと比較して小容量のコンデンサで済む。
前記交番磁界は、時間の経過に連れて磁束密度の最大値が低下する減衰交番磁界であることが好ましい(請求項2)。
減衰交番磁界であるため、例えば磁気記録媒体であるハードディスク装置を内蔵したコンピュータ本体を処理する場合でも、コンピュータの内部回路や液晶表示器を破損させずに磁気データを消去することができる。
時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電圧を、前記電源回路部において生成してもよい(請求項3)。
前記電源回路部と一次コイルとの間にスイッチを備え、当該スイッチにより、一次コイルに電源回路部から電圧が印加される状態と、一次コイルが短絡される状態とを切り換えるものとすることが好ましい(請求項4)。
本発明の磁気データ消去装置の収容部は、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器をそのまま収容可能な形状としておけば好都合である(請求項5)。
本発明の磁気データ消去装置において、一次コイル及び二次コイルは、収容部の外周部上の互いに離隔した位置に巻装されている形態であってもよい(請求項6)。
本発明の磁気データ消去装置において、一次コイル及び二次コイルは、一方が収容部の外周部に巻装された上に他方が巻装されている形態であってもよい(請求項7)。一次コイル及び二次コイルの導線の方向が異なっていてもよい。
本発明の磁気データ消去装置において、一次コイル及び二次コイルは、収容部の外周部に入り交じって巻装されている形態であってもよい(請求項8)。例えば、一次コイルと二次コイルの導線を交互に収容部の外周部上に巻き付けた形態であってもよい。
本発明の磁気データ消去装置において、電源回路部は、コンデンサと当該コンデンサに充電を行う充電回路を備え、前記コンデンサに充電された電荷を前記一次コイルを介して放電させて、前記収容部の内部に減衰交番磁界を発生させるものであってもよい(請求項9)。
二次コイルに対しても通電可能とする構成を採用することもできる(請求項10)。
二次コイルに通電する方策としては、二次側コンデンサーと、当該コンデンサに充電を行う充電回路を備え、前記コンデンサに充電された電荷を二次コイルを介して放電させる構成が考えられる(請求項11)。
本発明によれば、簡易な構成により、安価で安全性が向上した磁気データ消去装置が提供される。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、実施形態の説明に際しては、本発明の磁気データ消去装置の動作原理を先だって述べ、その後に、具体的な実施例を説明する。
図1は、本発明の磁気データ消去装置の動作原理を示す基本回路図、図2は一次コイルに流れる電流を示す説明図である。
本実施形態の磁気データ消去装置1の回路は、図1の様に、電源回路部2と、一次コイル15と、二次コイル17とを備えている。一次コイル15は電源回路部2に接続され、二次コイル17は短絡されてループ状をなしている。また、一次コイル15及び二次コイル17は、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器を収容する収容部の外周部に巻装されている(図3)。
電源回路部2は、電源トランス11、充電スイッチ12、ブリッジダイオードBDおよびコンデンサ14を備えて構成される。図示のコンデンサ14は電解コンデンサであるが、適宜他の種類のものを用いてもよい。また、電源トランス11、ブリッジダイオードBDおよび充電スイッチ12によって、コンデンサ14へ充電を行うための充電回路2aを構成している。電源回路部2で生成された電圧(電荷)は、一次コイル15に印加されて減衰交番磁界を発生させる。
電源トランス11の一次側巻線は、電源スイッチ10およびヒューズFを介してACプラグCに接続される。電源トランス11は、ACプラグCを介して供給される商用交流電圧(AC100V)を昇圧してその二次側巻線に出力する。電源トランス11の二次側巻線はブリッジダイオードBDおよび充電スイッチ12を介してコンデンサ14に接続されている。電源スイッチ10および充電スイッチ12を閉成すると、電源トランス11の二次側電圧がブリッジダイオードBDで全波整流され、コンデンサ14が充電される。
また、本実施形態では、切換スイッチ13を一次コイル15に直列に設けている。当該スイッチは、トランジスタ等の電子回路を用いたもので、コンデンサ14に充電された電荷が一次コイル15へ通電される状態(一次コイルに電源回路部から電圧が印加される状態)と、一次コイル15が短絡される状態とを瞬時に切り換えることができるものである。
このような構成の磁気データ消去装置1は、以下に述べる動作によって減衰交番磁界を発生する。まず、切換スイッチ13を短絡側へ切り換え、電源スイッチ10および充電スイッチ12を閉成してコンデンサ14への充電を行う。充電に要する時間は、コンデンサ14の容量および電源トランス11の二次側の巻線抵抗に応じて定められる。
コンデンサ14への充電が完了すると、充電スイッチ12を開成する。この時点ではコンデンサ14はフル充電されている。
次いで、切換スイッチ13を電源側へ切り換え、ごく短時間の後、再び短絡側へ切り換える。
切換スイッチ13を電源側へ切り換えたとき、コンデンサ14に充電された電荷は一次コイル15を介して急速に放電する。すなわち、それまでは励磁されていなかった一次コイル15が励磁され、一次コイルにおける磁界が変化する。このとき、二次コイル17には、一次コイルにおける磁界の変化を妨げる向きに誘導電流が流れ、二次コイル17による磁界が生じる。
切換スイッチ13が短絡側へ切り換えられると、今度は一次コイル15に、二次コイル17における磁界の変化を妨げる向きに起電力が生じる。一次コイル15と二次コイル17との相互作用により、一次コイル15に流れる電流iは、図2の様に、時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電流となる。二次コイル17に流れる電流も、位相はずれるが、同様の形状となる。一次コイル15及び二次コイル17に流れる電流は、極性を反転しつつ減衰してゼロに至る。
従って、一次コイル15の周囲には、時間の経過に伴って磁極を交互に反転させつつ磁束密度が次第に低下する減衰交番磁界が生成される。本発明の磁気データ消去装置1は、このような原理に基づいて減衰交番磁界を発生させるものであり、発生した減衰交番磁界を用いて磁気記録媒体やコンピュータ本体に内蔵されたハードディスク装置を消磁して記録された磁気データの消去を行う。則ち、本発明の磁気データ消去装置1によれば、一次コイルによる磁界と二次コイルによる磁界の相乗効果により、磁気データの消去が効率的に行われる。
本発明に係る磁気データ消去装置の動作原理は上記したものであるが、実際の装置においては、位相の調整、脈流の平滑化等のために抵抗やコンデンサを適宜加えてもよい。
以下に、図面を参照して、本発明の磁気データ消去装置の具体的な実施例を説明する。
図3は、本発明の実施例1である磁気データ消去装置の内部構成を示す分解斜視図であり、図4は、図3に示す磁気データ消去装置を用いて消去操作を行う状態を示す斜視図である。
実施例1の磁気データ消去装置5は、図3の様に、本体ケース26の内部にコイル巻装枠28を装着する構造とされている。本体ケース26は、断面が長方形の合成樹脂成形品で製された筒体である。また、本体ケース26の内面には、全面に渡って薄板状の磁気遮蔽材27が取り付けられている。
コイル巻装枠28は、幅に比べて高さが低く断面が略長方形の筒体で成る枠体28cの前端部にフランジ部28bを設けた形状であり、枠体28cの内部は、磁気テープ33などの記録媒体やコンピュータ32などの記録媒体内蔵機器を収容するための収容部28aとして機能する。コイル巻装枠28は、合成樹脂材を成形して製され、枠体28cは、本体ケース26の内部にすっぽり収まる寸法である。
枠体28cの外周面には、前部側に一次コイル15が巻装され、これとは離隔して、後部側に二次コイル17が巻装されている。巻装されたコイル15,17の端部は後方に引き出されてコネクタ29,31が取り付けられている。実施例1では、コイル15,17にエナメル線を用いており、巻装部分に絶縁性を有する接着剤を塗布してコイル15,17を枠体28cに固定している。
本体ケース26の内部後方には、電源回路部4の各部材が収納され、後方へ向けてACプラグCが引き出されている。また、本体ケース26の右側面には電源スイッチ10が設けられ、上面には充電スイッチ12が設けられている。
コイル巻装枠28は、コイル15,17を巻装した状態で本体ケース26の内部に挿入して組み立てられる。則ち、本体ケース26の内部に枠体28cおよびコネクタ29,31を挿入し、フランジ部28bを本体ケース26の開口端に当接させて固定する。そして、コネクタ29,31を本体ケース26の内部に設けられたコネクタ(不図示)に接続して組み立てが完了する。
組み立てられた磁気データ消去装置5は、図4の様に、本体ケース26の内部に収容部28aを備えた形状であり、当該収容部28aにはデスクトップ型コンピュータ32や大型の磁気テープ33などを収容可能である。
次に、磁気データ消去装置5を用いて磁気データの消去を行う操作手順を説明する。まず、電源スイッチ10をオンすると共に、充電スイッチ12のノブを押し込んで充電スイッチ12を所定時間閉成する。このとき、充電スイッチ12の閉成に電気的に連動して切換スイッチ13(図3,4には表れていない)は短絡側へ切り換えられる。これにより、コンデンサ14は充電されて端子電圧が上昇する。
次いで、図4の様に、収容部28aにハードディスク装置32aを内蔵したデスクトップ型コンピュータ32を挿入する。そして充電スイッチ12を開成すると、切換スイッチ13は一旦電源側へ切り換えられ、ごく短時間の後、再び短絡側へ切り換えられる。これにより、上述のごとく、コンデンサ14に充電された電荷が一次コイル15を介して放電され、一次コイル15は励磁される。これに伴って、二次コイル17には誘導電流が流れ、二次コイル17も励磁される。両コイル15,17の相互作用により減衰交番電流が両コイル15,17に流れ、収容部28a内には、電流に応じた減衰交番磁界が生ずる。収容部28aに収容されたコンピュータ32は減衰交番磁界に晒され、そのハードディスク装置32aに記録された磁気データは消去される。また、収容部28aに磁気テープ33を挿入した場合でも、同様の手順によって磁気データの消去を行うことができる。
以下の各実施例は、コイル巻装枠28における一次コイル15と二次コイル17の巻き方が実施例1と異なるのみである。実施例2(図5)において、枠体28cの外周面上に一次コイル15が巻装され、その上に重ねて二次コイル17が巻装されている。一次コイル15と二次コイル17の巻線は平行に巻かれている。
実施例3(図6)においても、枠体28cの外周面上に一次コイル15が巻装され、その上に重ねて二次コイル17が巻装されているが、一次コイル15と二次コイル17の巻線は斜交するように巻かれている。
実施例4(図7)において、一次コイル15と二次コイル17は入り交じって(混交して)巻かれている。より具体的には、一次コイルと二次コイルの導線は交互に枠体28cの外周面上に巻き付けられている。
以上、本発明に係る実施例1〜4の磁気データ消去装置を説明したが、前記実施例に限らず、磁気データの消去を行う対象物に応じて種々の構成を採ることが可能である。
例えば、一次コイル及び/又は二次コイルを複数設けてもよい。具体例として、一対の一次コイルを両側に配置し、その間に二次コイルを配置してもよい。
また、前記各実施例では、電源スイッチ10と充電スイッチ12の双方を設けた構成としたが、充電スイッチ12を省略し、電源スイッチ10を断続することによってコンデンサ14の充電および充電停止を行う構成を採ることも可能である。
また、前記各実施例では、充電スイッチ12および切換スイッチ13を設けた構成を採用したが、本発明はこのような構成に限らず、例えば、CPUを用いた構成によって消去操作を自動化し、記録媒体等を収容部に装入して手動スイッチを1回押せば充電と放電が自動的に行われるようにすることも可能である。
また、ブリッジダイオードBDに替えて、他の整流装置を用いてもよい。或いは、商用交流電源を用いず、電源回路部2として、バッテリー等の直流電源を用いてもよい。或いは、コンデンサを用いず、商用交流電源を変圧して用いてもよい。
また、消去操作を行う都度、一次コイル15への通電極性を内部回路によって自動的に反転させる構成とすることも可能である。かかる構成によれば、通電時にコイルと枠体の間に作用する機械力の向きが毎回逆転するので、コイルの枠体に対する位置ずれを防止できる。
なお、本発明の磁気データ消去装置には、光記録データを破壊するためのマグネトロン等の電磁波発生・照射装置を併用してもよいし、破壊ピン等により記録媒体を物理的に破壊する装置を併用してもよい。
以上説明した実施例は、いずれも図1に例示した回路を採用するものであり、一次コイル15にのみ通電するものであるが、図8に示す回路の様に一次コイル15と二次コイル17の双方に通電することも考えられる。
図8に示す回路の一次コイル側は、先に説明した図1と同一である。則ち一次コイル15は電源トランス11、充電スイッチ12、ブリッジダイオードBD、コンデンサ14によって構成された電源回路部2に接続されている。ただし、コンデンサ14としては、無極性のものが用いられている。また切換スイッチ13を一次コイル15に直列に設けられ、コンデンサ14に充電された電荷が一次コイル15へ通電される状態(一次コイルに電源回路部から電圧が印加される状態)と、一次コイル15が短絡される状態とを瞬時に切り換えることができるものである。
図1に示した回路では、二次コイル17は、常時短絡されていたが、本実施例では、一次側と同様の通電回路を備えている。
則ち二次コイル17は、電源トランス11の一つの二次側巻線を電源とし、充電スイッチ12’、ブリッジダイオードBD’、無極性のコンデンサ14’によって構成された電源回路部2’に接続されている。電源トランス11’、ブリッジダイオードBD’および充電スイッチ12’は、コンデンサ14’へ充電を行うための充電回路2a’を構成している。さらに二次コイル17にも切換スイッチ13’が配備されている。切換スイッチ13’も切換スイッチ13と同様、トランジスタ等の電子回路を用いたものである。切換スイッチ13’は二次コイル17に直列に設けられ、コンデンサ14’に充電された電荷が二次コイル17へ通電される状態(二次コイルに電源回路部から電圧が印加される状態)と、二次コイル17が短絡される状態とを瞬時に切り換えることができる。
本実施例の磁気データ消去装置においても、一次側の切換スイッチ13を短絡側へ切り換え、電源スイッチ10および充電スイッチ12を閉成してコンデンサ14への充電を行う。また二次コイル側についてもコンデンサ14’への充電を行う。則ち二次側の切換スイッチ13’を短絡側へ切り換え、コンデンサ14に充電する。
両コンデンサ14,14’への充電が完了すると一次コイル側及び一次コイル側双方の充電スイッチ12,12’を開成する。
そして二次コイル17側の切換スイッチ13’短絡側へ切り換える。
さらに続いて一次コイル15側の切換スイッチ13を、電源側へ切り換え、ごく短時間の後、再び短絡側へ切り換える。
一次コイル15側の切換スイッチ13を電源側へ切り換えたとき、一次コイル側のコンデンサ14に充電された電荷は一次コイル15を介して急速に放電する。すなわち、それまでは励磁されていなかった一次コイル15が励磁され、一次コイルにおける磁界が変化する。このとき、二次コイル17側は短絡されているから、一次コイルにおける磁界の変化を妨げる向きに誘導電流が流れ、二次コイル17による磁界が生じる。
そして続いて二次コイル17にもコンデンサ14’に充電された電荷を二次コイル17に流す。すなわち二次コイル17側の切換スイッチ13’を、電源側へ切り換え、ごく短時間の後、再び短絡側へ切り換える。
その結果、二次コイル17に発生した誘導電流がコンデンサー14’からの放電によって増強され、二次コイル17が強力な磁界を発生させる。
そのため、一次コイル15に、二次コイル17における磁界の変化を妨げる向きに起電力が生じる。その後は、先の実施形態と同一で略同一であり、一次コイル15と二次コイル17との相互作用により、一次コイル15に流れる電流iは、時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電流となる。
従って、一次コイル15の周囲には、時間の経過に伴って磁極を交互に反転させつつ磁束密度が次第に低下する減衰交番磁界が生成され、磁気記録媒体に記録された磁気データが消去される。
上記した実施形態では、二次コイル17にコンデンサー14’の電荷を放電して二次コイル17に強力な磁界を発生させ、短絡状態の一次コイル15に誘導電流を生じさせたが、この時にもう一度、一次側のコンデンサー14に充電された電荷を二次コイル17に放電してもよい。さらに続いて二次コイル17に再度コンデンサー14’の電荷を放電することも可能である。これらの場合も、切り換えスイッチ13,13’を適宜切り換える。必要に応じ、一次コイル15または二次コイルの極性を反転させるための回路・素子を設けてもよい。
本発明の実施形態に係る磁気データ消去装置の基本回路図である。 図1に示す磁気データ消去装置において、消磁時に消磁コイルに流れる電流を示す説明図である。 本発明の実施例1である磁気データ消去装置の内部構成を示す分解斜視図である。 図3に示す磁気データ消去装置を用いて消去操作を行う状態を示す斜視図である。 本発明の実施例2である磁気データ消去装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施例3である磁気データ消去装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施例4である磁気データ消去装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施例5である磁気データ消去装置の等価回路図である。
符号の説明
1,5 磁気データ消去装置
2,2’,4 電源回路部
2a,2a’,4a 充電回路
14,14’ コンデンサ
15 一次コイル
17 二次コイル
28a 収容部
32 コンピュータ本体(デスクトップ型コンピュータ)
33 磁気記録媒体(磁気テープ)

Claims (11)

  1. 電源回路部と、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器を収容する収容部と、一次コイル及び二次コイルとを備え、一次コイルは電源回路部に接続され、二次コイルは短絡可能であり、電源回路部からの通電により一次コイルを励磁することにより二次コイルに誘導電流を発生させ、一次コイルと二次コイルとの相互作用により交番磁界を発生させ、収容部に収容された磁気記録媒体に記録された磁気データを消去することを特徴とする磁気データ消去装置。
  2. 前記交番磁界は、時間の経過に連れて磁束密度の最大値が低下する減衰交番磁界であることを特徴とする請求項1に記載の磁気データ消去装置。
  3. 前記電源回路部は、時間の経過に連れて波高値が低下する減衰交番電圧を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気データ消去装置。
  4. 前記電源回路部と一次コイルとの間にスイッチを備え、当該スイッチは、一次コイルに電源回路部から電圧が印加される状態と、一次コイルが短絡される状態とを切り換えるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  5. 前記収容部は、磁気記録媒体または磁気記録媒体を内蔵する機器をそのまま収容可能な形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  6. 一次コイル及び二次コイルは、収容部の外周部上の互いに離隔した位置に巻装されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  7. 一次コイル及び二次コイルのうち一方が収容部の外周部に巻装された上に他方が巻装されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  8. 一次コイル及び二次コイルは、入り交じって巻装されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  9. 電源回路部は、コンデンサと当該コンデンサに充電を行う充電回路を備え、前記コンデンサに充電された電荷を前記一次コイルを介して放電させて、前記収容部の内部に減衰交番磁界を発生させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  10. 二次コイルに通電可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気データ消去装置。
  11. 二次側コンデンサーと、当該コンデンサに充電を行う充電回路を備え、前記コンデンサに充電された電荷を前記二次コイルを介して放電させることが可能であることを特徴とする請求項10に記載の磁気データ消去装置。
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