JP2001331044A - 転写方法、転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写方法、転写装置及び画像形成装置

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JP2001331044A
JP2001331044A JP2000149907A JP2000149907A JP2001331044A JP 2001331044 A JP2001331044 A JP 2001331044A JP 2000149907 A JP2000149907 A JP 2000149907A JP 2000149907 A JP2000149907 A JP 2000149907A JP 2001331044 A JP2001331044 A JP 2001331044A
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Mitsuru Takahashi
充 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写部に対して搬送される転写材を、同転写
部への進入側となる上流側で、転写部を構成する中間転
写体に確実に密着させてプレ転写のない良好な画像を得
る。 【解決手段】 複数の画像を中間転写体501に重ね合
わせた後、その画像を転写材Pに転写する転写部100
を有し、転写材Pを転写部100の上流側から案内部材
251を用いて中間転写体501の表面501aに密着
させて転写部100に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写体を用い
た転写方法や転写装置及び複写機、プリンター、ファク
シミリ、プロッタープリンターなどの画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−225520号公報には、像
担持体の外周面に形成される複数のトナー像を、像担持
体と対向配置された中間転写体に両者の対向部に形成さ
れる1次転写部で1次転写して重ね合わせた後に、この
転写された画像を転写材に転写する2次転写部で、2次
転写部に搬送される転写材に一括転写(2次転写)する
転写装置や画像形成装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】転写材が転写部に対し
て進入する際に、転写部への進入側となる上流側でプレ
転写が発生することが従来から知られており、この分野
における重要な課題となっている。特にカラー画像を形
成する画像形成装置に用いられる転写装置や、中間転写
システムにおいては、複数色の重なった画像を2次転写
部において転写材に一括転写するため、プレ転写による
影響が甚大である。プレ転写には、重ねチリ、ドットチ
リ、ハーフトーンの転写過多がある。このようなプレ転
写は、転写部への進入側(上流側)において、同転写部
に搬送されてくる転写材が転写部に進入する前に予め中
間転写体に接触していないために、中間転写体と転写材
との間に微小なギャップが生じ、このギャップで放電が
起こって画像を乱すことにより発生するものである。こ
のため、2次転写部の上流側に搬送されてくる転写材を
2次転写部に案内するガイド板を設けて、中間転写体に
沿うように案内することが考えられるが、思うように転
写材を中間転写体に密着させられないのが現状である。
【0004】本発明は、転写部に対して搬送される転写
材を、同転写部への進入側となる上流側で、転写部を構
成要素である中間転写体に確実に密着させてプレ転写の
ない良好な画像や画像転写物を得られる転写方法や転写
装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、如何にして2
次転写部に対して転写材を中間転写体に密着させて案内
するかという技術的課題に対し、請求項1記載の発明で
は、複数の画像を中間転写体に重ね合わせた後、その画
像を転写部で転写材に一括転写する転写方法において、
転写材を、転写部の上流側から中間転写体に密着させた
状態で転写部に案内して画像転写を行う転写方法を提案
している。
【0006】請求項2記載の発明では、複数の画像を中
間転写体に重ね合わせた後、その画像を転写材に一括転
写する転写部を有する転写装置であって、転写材を転写
部の上流側から中間転写体に密着させて転写部に案内す
る手段を有することを特長としている。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
転写装置において、案内部材が、転写部の上流側で前記
中間転写体の表面にに接触し、転写材を前記表面に対し
て密着させて転写部に案内することを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
転写装置において、案内部材が転写部の上流側で中間転
写体の表面にに接離可能であり、中間転写体上の画像を
転写材に転写する前に、案内部材を前記中間転写体の表
面に接触させる接離機構を有することを特徴としてい
る。
【0009】請求項5記載の発明では、請求項3または
4記載の転写装置において、案内部材の中間転写体の表
面との接触面が、回転自在に支持された回転体の外周面
で構成したことを特長としている。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
転写装置において、回転体の外周面に接触可能であり、
この外周面に接触することで同外周面を清掃するクリー
ニング部材を有することを特長としている。
【0011】請求項7記載の発明では、請求項2ないし
6の何れか1つに記載の転写装置において、案内部材ま
たは回転体を、装置本体に対して絶縁する構成を有する
ことを特徴としている。
【0012】請求項8記載の発明では、外周面にトナー
画像が形成される像担持体を有する画像形成装置におい
て、請求項2ないし7の何れか1つに記載の転写装置を
備え、転写装置を用いて像担持体に形成されたトナー画
像を転写材に転写して画像転写物を得ることを特長とし
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用
された画像形成装置である電子写真式のカラー複写機
(以下「カラー複写機」と記す)の概略全体構成を示
す。
【0014】カラー複写機は、原稿読み取り部としての
カラースキャナ部1、画像形成部としてのカラープリン
タ部2、給紙部となる給紙バンク部3とから主に構成さ
れている。カラースキャナ部1は、光源としての照明ラ
ンプ102、ミラー群123a,123b,123c及
びレンズ124、カラーセンサ125を備えている。カ
ラースキャナ部1では、照明ランプ102により原稿台
としてのコンタクトガラス121上のカラー原稿4を照
明してその反射光をミラー群123a,123b,12
3c及びレンズ124を介してカラーセンサ125に結
像し、照明ランプ102及びミラー群123a,123
b,123cからなる照明・ミラー光学系を副走査方向
に移動させることでカラー原稿4を走査している。そし
て、カラーセンサ125によりカラー原稿4の画像情報
を、例えばCIE表色系の3原色であるブルー,グリー
ン,レッドの各色に分解して分解色毎に読み取り、電気
的な画像信号に変換している。
【0015】カラーセンサ125は、本形態では、ブル
ー,グリーン,レッドの色分解手段と、光電変換素子と
してのCCDとで構成されており、3色同時読み取りを
行う。カラーセンサ125で得られるブルー,グリー
ン,レッドの各色の画像信号は、その強度レベルをもと
にして図示しない画像処理部で色変換処理が行われ、ブ
ラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色のカラー画
像データとされる。
【0016】カラープリンタ部2は、上記画像処理部か
らのブラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色の画
像データに基づいてブラック,シアン,マゼンタ,イエ
ローの各色の画像を形成し、これらを重ね合わせて最終
的なカラー画像を形成する。カラースキャナ部1は、カ
ラープリンタ部2の動作とタイミングをとったスキャナ
スタート信号を受けて照明・ミラー光学系である照明ラ
ンプ102、ミラー群123a,123b,123cの
副走査方向への移動によるカラー原稿4の走査を行い、
1回のカラー原稿走査毎に1色の画像データを画像処理
部から得る。この動作が計4回繰り返されることによっ
て、画像処理部からブラック,シアン,マゼンタ,イエ
ローの各色の画像データが順次に得られる。カラープリ
ンタ部2は、画像処理部から1色のカラー画像データが
与えられる毎に、この1色のカラー画像データに基づい
てその色の画像を形成し、このように形成したブラッ
ク,シアン,マゼンタ,イエローの各色の画像を重ね合
わせてフルカラー画像を形成する。
【0017】カラープリンタ部2は、像担持体としての
ドラム状の感光体200と、感光体200の外周面20
0aを露光する露光手段としての書き込み手段220
と、現像手段してのリボルバ現像ユニット230と、転
写装置としての中間転写ユニット500と、2次転写ユ
ニット600と、定着ユニット700とを備えている。
【0018】書き込み手段220は、カラースキャナ部
1から画像処理部を介して入力されるカラー画像データ
を光信号に変換して該光信号で感光体200を露光する
ことで、感光体200に対してカラー原稿4のカラー画
像に対応した光書き込みを行う書き込み光学ユニットが
用いられる。書き込み手段220となる書き込み光学ユ
ニットは、レーザ発光手段としてのレーザダイオード2
21、レーザダイオード221の発光駆動制御を画像処
理部からのカラー画像データに応じて行う発光駆動制御
部(図示せず)、走査手段としてのポリゴンミラー22
2、ポリゴンミラー222を回転させる回転用モータ2
23、fθレンズ224、ミラー225等で構成されて
いる。レーザダイオード221は、発光駆動制御部によ
り画像処理部からのカラー画像データに応じて発光駆動
制御が行われてカラー画像データを光信号(レーザ光)
に変換して出射する。このレーザ光Lは、ポリゴンミラ
ー222により偏向走査されてfθレンズ224やミラ
ー225を介して露光光として感光体200の外周面2
00aに照射される。
【0019】感光体200は、図示しない駆動モータに
よって図1において矢印で示す反時計回り方向に回転駆
動される。この感光体200の周囲には、感光体200
の外周面200aを除電する除電手段としての除電器2
02、感光体200をクリーニングするブラシとブレー
ドを有する感光体クリーニングユニット203、感光体
200を帯電させる帯電手段としての帯電器201、感
光体200の表面電位を測定する電位センサ204、感
光体200上の静電潜像を現像するリボルバ現像ユニッ
ト230、感光体200上の現像濃度パターンの濃度を
検知する現像濃度パターン検知器205、中間転写ユニ
ット500等が配置されている。
【0020】リボルバ現像ユニット230は、感光体2
00上の静電潜像をそれぞれブラックトナー像、シアン
トナー像、マゼンタトナー像、イエロートナー像に現像
するブラック用現像器231K、シアン用現像器231
C、マゼンタ用現像器231M、イエロー用現像器23
1Yと、これら各現像器231K,231C,231
M,231Yを備えたユニット全体を図1において時計
回り方向に回転させる図示しない回転駆動部とからなっ
ている。各現像器231K,231C,231M,23
1Yは、感光体200上の静電潜像を可視像化するため
に現像剤の穂を感光体200の外周面200aに接触さ
せて回転する現像剤担持体としての周知の現像スリーブ
や、現像剤を汲み上げて攪拌するために回転する現像パ
ドル、現像スリーブを時計回り方向に回転させる現像ス
リーブ駆動部などで構成されている。
【0021】本実施形態では、各現像器231K,23
1C,231M,231Y内のトナーはフェライトキャ
リアとの攪拌によって負極性に帯電され、また、各現像
スリーブには図示しない現像バイアス印加手段としての
現像バイアス電源により負の直流電圧Vdc(直流成
分)に交流電圧Vac(交流成分)が重畳された現像バ
イアス電圧が印可され、各現像スリーブが感光体200
の金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。
【0022】カラー複写機の待機状態では、リボルバ現
像ユニット230はブラック用現像器231Kが感光体
200と対向する位置に来るようにセットされている。
スタートスイッチが押されてカラー画像形成動作が開始
されると、カラースキャナ2で所定のタイミングから原
稿画像読取動作を開始し、カラースキャナ2からのカラ
ー画像データが画像処理部による色変換処理でブラック
の画像データとなる。カラープリンタ部2では、書き込
み手段220が感光体200に対して画像処理部からの
ブラックのカラー画像データに基づいてレーザ光Lによ
る光書き込みを行って静電潜像を形成する。以下、ブラ
ックのカラー画像データによる静電潜像をブラック潜像
と称し、シアン,マゼンタ,イエローの各カラー画像デ
ータによる静電潜像をそれぞれシアン潜像,マゼンタ潜
像,イエロー潜像と称する。
【0023】リボルバ現像ユニット230は、感光体2
00上のブラック潜像をその先端から現像するために感
光体200上のブラック潜像の先端部がブラック用現像
器231Kの現像位置に到達する前に現像スリーブの回
転を開始し、感光体200上のブラック潜像をブラック
用現像器231Kで現像してブラックトナー像とする。
その後、ブラック用現像器231Kは、感光体200上
のブラック潜像の現像を続けるが、感光体200上のブ
ラック潜像の後端部がブラック用現像器231Kの現像
位置を通過した時点で速やかにシアン用現像器231C
が感光体200と対向する位置に来るように回転する。
この回転動作は、少なくとも、次のシアン潜像の先端部
がリボルバ現像ユニット230の感光体200と対向す
る現像位置に到達する前に完了する。以下同様にリボル
バ現像ユニット230の回転による各現像器のセット、
感光体200上の潜像の現像が行われる。
【0024】中間転写ユニット500は、図2に示すよ
うに、中間転写体としての中間転写ベルト501が後述
する複数のローラに張架されている。中間転写ベルト5
01の周りには、2次転写ユニット600の転写材担持
体である2次転写ベルト601、2次転写電荷付与手段
である2次転写バイアスローラ605、中間転写体クリ
ーニング手段であるベルトクリーニングブレード50
4、潤滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布ブラシ505な
どがそれぞれ対向するように配設されている。中間転写
ベルト501と感光体200の対向部には1次転写部1
50が形成され、2次転写ベルト601と中間転写ベル
ト501の対向部には、2次転写部100が形成されて
いる。
【0025】中間転写ユニット501は、1次転写電荷
付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベルト
駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、2
次転写対向ローラ510、クリーニング対向ローラ51
1、及びアースローラ512によって張架されている。
各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイアスロ
ーラ507以外の各ローラは接地されている。
【0026】1次転写バイアスローラ507には、定電
流または定電圧制御された1次転写電源801により、
トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流ま
たは電圧に制御された転写バイアスが印可されるように
なっている。中間転写ベルト501は、図示しない駆動
モータによって矢印で示す方向に回転駆動されるベルト
駆動ローラ508により矢印A方向に回転される。中間
転写ベルト501は、半導体または絶縁体で、単層また
は多層構造となっている。
【0027】感光体200上のトナー像を中間転写ベル
ト501に転写する1次転写部150では、1次転写バ
イアスローラ507及びアースローラ512で中間転写
ベルト501を感光体200側に押し当てるように張架
することにより、感光体200と中間転写ベルト501
との間に所定幅のニップ部を形成している。
【0028】潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成さ
れた潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、
この研磨された微粒子を中間転写ベルト501の表面5
01aに塗布するものである。この潤滑剤塗布ブラシ5
05も、中間転写ベルト501に対して隣接可能に構成
され、所定のタイミングで中間転写ベルト501に接触
するように制御される。
【0029】2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602,603,604に張架された2次転写ベル
ト601等で構成され、中間転写ベルト501の支持ロ
ーラ602,603間の張架部が2次転写対向ローラ5
10に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ
602,603,604の1つは、図示しない駆動手段
によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ロ
ーラにより2次転写ベルト601が図中に矢印で示す方
向に回転される。
【0030】2次転写バイアスローラ605は、2次転
写手段であり、2次転写対向ローラ510との間に中間
転写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持するよ
うに配設され、定電流制御される2次転写電源802に
よって所定電流の転写バイアスが印加されている。2次
転写ベルト601及び2次転写バイアスローラ605
は、2次転写対向ローラ510に対して圧接する実線で
示す位置と、離間する仮想線で示す位置とを取り得るよ
うに、支持ローラ602及び2次転写バイアスローラ6
05を矢印Bで示す接離方向に図示しないベルト離接機
構によって変位可能とされている。
【0031】2次転写部100よりも上流側には、給紙
バンク部3あるいは手差しトレイ210から給紙される
転写材としての用紙Pを2次転写部10に所定のタイミ
ングで送り込むレジストローラ対209が配置されてい
る。
【0032】支持ローラ603に張架されている2次転
写ベルト601の外側近傍には、転写材除電手段である
転写紙除電チャージャ606と、転写材担持体除電手段
であるベルト除電チャージャ607とがそれぞれベルト
と対向配置している。2次転写ベルト601の、支持ロ
ーラ604に張架されている部分には、転写材担持体ク
リーニング手段であるクリーニングブレード608がベ
ルト外周面に当接している。
【0033】転写紙除電チャージャ606は、用紙Pに
保持されている電荷を除電することにより、用紙自体の
コシの強さで用紙Pを2次転写ベルト601から良好に
分離できるようにするものである。ベルト除電チャージ
ャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷を
除電するものである。クリーニングブレード608は、
2次転写ベルト601の外周面に付着した付着物を除去
してクリーニングするものである。
【0034】図1に示すように、2次転写ユニット60
0と定着ユニット700の間には、画像を転写された用
紙Pを定着ユニット700に搬送する搬送ベルト211
が配置されている。この搬送ベルト211は、一方が駆
動側となるローラ対間に掛け渡されている。定着ユニッ
ト700と装置本体2aの左側面の間には、定着ユニッ
ト700を通過した用紙Pを装置外に排出する排出ロー
ラ対212が配置されている。
【0035】搬送ベルト211の下方には、両面印刷時
に使用する中間トレイ207が配置されている。この中
間トレイ207には、定着ユニット700を通過した用
紙Pが導入される。導入された用紙Pは、中間トレイ2
07の一端側に配置された給紙ローラ208によってレ
ジストローラ対209に向かって再給紙される。
【0036】給紙バンク部3には、未使用の用紙Pを積
載収納する複数の給紙トレイ300a,300b,30
0cが配置されている。各給紙トレイに収納された用紙
Pは、それぞれ給紙ローラ301a,301b,301
cによって、片面印刷時にレジストローラ対209に向
かって送り出される。用紙Pとしては、所謂片面側を使
用されている裏紙を収納する場合もある。給紙バンク部
3とカラープリンタ部2とは給紙路302を介して連通
されている。カラースキャナ部1及び給紙バンク部3
は、カラープリンタ部2に対して独立した構成を成し、
必要に応じて別なユニットと交換あるいは着脱可能とな
っている。例えば、本形態における給紙バンク部3は、
複数の給紙トレイを備えているが、1つの給紙トレイだ
けを備えた構成であってもよい。カラープリンタ部2内
に配置されている中間トレイ207を両面印刷時ではな
く片面印刷時に用いる場合であれば、給紙バンク部3の
ないカラー複写機としてもよい。本形態では、カラー原
稿4の画像を取り込むためにカラースキャナ部1を備え
ているが、例えば、パソコンなどの情報処理機器からカ
ラー画像データあるいは単色画像データを取り込み、そ
れに応じたレーザ光Lを書き込み手段220で発生して
感光体200に露光するのであれば、カラースキャナ部
1のない構成であっても無論かまわない。
【0037】2次転写部100に対する進入側となる上
流側には、図2に示すように、中間転写ベルト501の
表面501aに用紙Pを密着させて2次転写部100に
案内する案内部材251と、ガイド板250とが配置さ
れている。ガイド板250と案内部材251は、互いの
間に空間を形成するように対向して中間転写ベルト50
1の近傍に配置されている。ガイド板250は、中間転
写ベルト501の表面501aから離間するように図示
しないフレーム等の装置本体2aに固定されている。案
内部材251は、2次転写部100の直前でその先端2
51aが表面501aに接触するように図示しないフレ
ームなどを介して装置本体2aに固定されている。案内
部材251の材質としては、薄く弾性を有する部材が好
ましく、例えばゴムブレードや樹脂製の板材などが挙げ
られる。そして、各材質を用いた案内部材251は、弾
性変形させて撓んだ状態で中間転写ベルト501の表面
501aに接触、好ましくは軽圧接させるように配置す
る。案内部材251は、絶縁部材で構成されていて、装
置本体2aに対して電流がもれることがないように構成
されていて、安全性が高められている。
【0038】このように構成したカラー複写機におい
て、図示しないスタートスイッチが押されて画像形成サ
イクルが開始されると、感光体200は、図示しない駆
動モータによって図2に示すように、矢印で示す反時計
回り方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト駆
動ローラ508によって矢印Aで示す時計回り方向に回
転される。感光体200及び中間転写ベルト501の回
転に伴ってブラックトナー像,シアントナー像,マゼン
タトナー像,イエロートナー像が順次に感光体200の
外周面200aに形成される。これら形成された各トナ
ー像は、1次転写バイアスローラ507に印可される電
圧による転写バイアスにより1次転写部150で中間転
写ベルト501の表面501aに1次転写され、最終的
にブラックトナー像,シアントナー像,マゼンタトナー
像,イエロートナー像の順に中間転写ベルト501上に
重ねてフルカラートナー画像が形成される。
【0039】例えばブラックトナー像形成は、次のよう
に行われる。帯電チャージャ201は、コロナ放電によ
って感光体200の外周面200aを負電荷で所定電位
に一様に帯電する。そして、図示しない書き込み光学ユ
ニットにより、ブラックカラー画像信号に基づいてレー
ザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光され
たとき、当初一様帯電された外周面200aの露光され
た部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、ブラック
静電潜像が形成される。
【0040】このブラック静電潜像に、ブラック現像器
231Kの現像スリーブ上の負帯電されたブラックトナ
ーが接触することにより、感光体200の電荷が残って
いる部分にはトナーが付着せず、電荷のない部分つまり
露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似な
ブラックトナー像が形成される。この感光体200上に
形成されたブラックトナー像は、感光体200と接触状
態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面50
1aに転写される。以下、感光体200から中間転写ベ
ルト501へのトナー像の転写を「ベルト転写」とい
う。
【0041】上記ベルト転写後の感光体200の外周面
200aに残留している若干の未転写残留トナーは、感
光体200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置
203で清掃される。
【0042】感光体200側ではブラック画像形成工程
の次にシアン画像形成工程に進み、所定のタイミングで
カラースキャナによるシアン画像データの読み取りが始
まり、そのシアン画像データによるレーザ光書き込みに
よって、感光体200の外周面200aにシアン静電潜
像を形成する。
【0043】そして、先のブラック静電潜像の後端部が
通過した後で、かつシアン静電潜像の先端部が到達する
前にリボルバ現像ユニット230の回転動作が行われ、
シアン現像器231Cが現像位置にセットされ、シアン
静電潜像がシアントナーで現像される。
【0044】以後、シアン静電潜像領域の現像を続ける
が、シアン静電潜像の後端部が通過した時点で、先のブ
ラック現像器231Kの場合と同様にリボルバ現像ユニ
ットの回転動作を行い、次のマゼンタ現像器231Mを
現像位置に移動させる。これもやはり次のマゼンタ静電
潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。な
お、マゼンタ及びイエローの画像形成工程については、
それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、
現像の動作が上述のブラック,シアンの工程と同様であ
るので説明は省略する。
【0045】中間転写ベルト501上には、感光体20
0上に順次形成されるブラック,シアン,マゼンタ,イ
エローの各トナー像が、同一面に順次位置合わせされて
転写される。それにより、中間転写ベルト501上に
は、本形態では最大で4色が重ね合わされたカラートナ
ー像が形成される。
【0046】上記画像形成動作が開始される時期に、用
紙Pは図1に示す給紙カセット300a,300b,3
00cまたは手差しトレイ210などの給紙部から給送
され、レジストローラ対209のニップで待機してい
る。
【0047】図2に示すように、転写対向ローラ510
及び2次転写バイアスローラ605によりニップが形成
された2次転写部100に中間転写ベルト501上のト
ナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど用紙Pの先
端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストロー
ラ対209が駆動され、用紙Pとトナー像とのレジスト
合わせが行われる。
【0048】レジストローラ対209が駆動されると、
待機中の用紙Pが送り出され、ガイド板250と案内部
材251の間に給紙される。このとき、中間転写ベルト
501との接触面となる案内部材251の先端251a
は、表面501aに接触した状態に置かれているので、
給紙された用紙Pは、先端251aと表面501aの間
に案内される。このため、用紙Pは、その搬送が進むに
つれて2次転写部100の上流側で表面501aに密着
された状態で2次転写部100に向かって搬送案内され
て2次転写部を通過する。つまり、用紙Pが中間転写ベ
ルト501上のトナー像との間にギャップを形成するこ
となく重ねられて2次転写部100を通過する。用紙P
が2次転写部100を通過するとき、2次転写電源80
2によって2次転写バイアスローラ605に印可される
電圧による転写バイアスによって、中間転写ベルト50
1上の4色重ねトナー像が用紙上に一括転写される。
【0049】2次転写ベルト601の移動方向における
2次転写部の下流側に配置した転写紙除電チャージャ6
06との対向部を通過するとき、転写後の用紙Pは除電
され、2次転写ベルト601から剥離して、図1に示す
定着ユニット700に向けて送られる。定着ユニット7
00に送られた用紙Pは、周知の定着ローラ対のニップ
部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装
置本体2a外に画像転写物、すなわちフルカラーコピー
された用紙Pとして画像面を上向きにして排出される。
【0050】排出された用紙Pは、装置本体2aの外側
に図示しない排紙トレイが設けられている場合には同ト
レイに排出され、ソータなどの用紙後処理装置が設けら
れている場合には、同装置に排出される。定着ユニット
700で片面側にトナー画像を定着された用紙Pに対し
て両面印刷をする場合には、定着ユニット700の通過
後、一旦中間トレイ207に用紙Pを収納し、片面印刷
終了時に給紙ローラ208によって順次レジストローラ
対209に給紙する。そして、裏面画像に対応するタイ
ミングで2次転写部100に送り出して用紙Pの裏面側
にトナー画像を転写し、再度定着ユニット700を通過
させて画像の定着を行った後、排紙ローラ対212で装
置外に排出する。
【0051】図2に示すように、ベルト転写後の感光体
200の外周面200aは、除電器202で均一に除電
されるとともに感光体クリーニング装置203でクリー
ニングされる。また、用紙Pにトナー像を転写した後の
中間転写ベルト501の表面501aに残留したトナー
は、図示しない離接機構によって中間転写ベルト501
に押圧されるベルトクリーニングブレード504でクリ
ーニングされる。
【0052】リピートコピーのときは、カラースキャナ
部1の動作及び感光体200への画像形成は、1枚目の
4色目となるイエローの画像形成工程に引き続き、所定
のタイミングで2枚目の1色目となるブラックの画像形
成工程に進む。また、中間転写ベルト501の方は、1
枚目の4色重ねトナー像の用紙Pへの一括転写工程に引
き続き、表面501aのベルトクリーニングブレード5
04でクリーニングされた領域に、2枚目のブラックト
ナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚
目と同様動作になる。
【0053】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像
ユニット230の所定色の現像器のみを現像動作状態に
して、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベ
ルト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピー
動作を行う。
【0054】本願発明者は、図2に示す構成をもとに、
案内部材251の先端251aと中間転写ベルト501
の表面501aとの間のギャップを徐々に変化させたと
きに発生する2色チリと、ドットチリと、転写余裕度を
測定した。この結果を図9,図10,図11にそれぞれ
示す。
【0055】図9は、縦軸を2色チリ発生状態のランク
とし、横軸をギャップの寸法とした線図である。ランク
5が最も2色チリの発生が少なく、ランク1が2色チリ
の発生が多いことを示す。図9からわかるように、ギャ
ップが0(ゼロ)すなわち先端251aと表面501a
とが接触状態にあるときには、2色チリのランクは高
く、ギャップが大きくなるに従いランクが低下する傾向
となる。
【0056】図10は、縦軸をドットチリ発生状態のラ
ンクとし、横軸をギャップの寸法とした線図である。ラ
ンク5が最もドットチリの発生が少なく、ランク1がド
ットチリの発生が多いことを示す。図10からわかるよ
うに、ギャップが0(ゼロ)すなわち先端251aと表
面501aとが接触状態にあるときにはドットチリのラ
ンクは高く、ギャップが大きくなるに従いランクが低下
する傾向となる。
【0057】図11は、縦軸を最適転写電流(転写バイ
アス)とし、横軸をギャップの寸法とした線図である。
図11からわかるように、ギャップが0(ゼロ)すなわ
ち先端251aと表面501aとが接触状態にあるとき
には、ハーフトーン転写過多領域に幅を持たせることが
できが、ギャップが大きくなるに従いこの領域幅の幅が
狭くなる、すなわち余裕がなくなる傾向となる。
【0058】このようなギャップが0(ゼロ)のときに
良好な結果を得られたのは、用紙Pと中間転写ベルト5
01の表面501aとが密着して、両者の間での放電の
発生がなくなったためである。
【0059】図3は、本発明にかかる第2の形態を示
す。図3に示す第2形態は、2次転写対向ローラ510
と対向する部位で2次転写バイアスローラ605Aを直
接、中間転写ベルト501の表面501aに接触して2
次転写部100Aを形成したものである。2次転写バイ
アスローラ605Aには、所定電流の転写バイアスが2
次転写バイアスローラ605同様に印加されている。こ
の場合においても、2次転写部100Aの上流側には、
ガイド板250と、先端251aを表面501aに接触
させた案内部材251を配置することで、図9ないし図
11に示すような良好な結果を得られる。本形態のよう
に、2次転写バイアスローラ605Aを直接中間転写ベ
ルト501の表面501aに接触させると、中間転写ベ
ルト501に残留するトナーなどが2次転写バイアスロ
ーラ605Aの外周面に付着して転写バイアスが変化し
たり、用紙Pのトナー画像が転写されない面(非画像
面)にトナーが付着する裏汚れが発生する。このため、
2次転写バイアスローラ605Aの外周面には、クリー
ニングブレード611を接触させ、その下方をケーシン
グ610で覆うのが好ましい。
【0060】図4は、本発明にかかる第3の形態を示
す。図4に示す形態は、第3に示す構成を基にして案内
部材を別な形態のものにしている。第3の形態にかかる
案内部材351は、中間転写ベルト501の表面501
aとの接触面となる先端351aが中間転写ベルト50
1の移動方向に幅Wをもって接触するようにしたもので
ある。案内部材351には、レジストローラ対209か
ら送られた用紙Pを先端351aに案内する傾斜面35
1bが形成されている。案内部材351は、絶縁部材で
構成されていて、装置本体2aに対して電流がもれるこ
とがないように構成されていて、安全性が高められてい
る。
【0061】このように接触面となる先端351aに幅
Wを持たせることで、傾斜面351bで先端351aに
案内される用紙Pと中間転写ベルト501の表面501
aとが、2次転写部100Aの上流側でより確実に密着
することになり、両者の間で発生する放電による不具合
を防止することができる。
【0062】図5は、本発明にかかる第4の形態を示
す。図5に示す形態は、中間転写ベルト501の表面5
01aとの接触面を回転体としてのローラ353の外周
面353aで構成したものである。このローラ353
は、中間転写ベルト501の、軸線方向に対する幅より
もその全長が長く、案内部材352の先端352a側に
回転自在に支持されて、その外周面352aを2次転写
部100Aの上流側で表面501aに接触させている。
案内部材352及びローラ353は、絶縁部材で構成さ
れていて、装置本体2aに対して電流がもれることがな
いように構成されていて、安全性が高められている。
【0063】このように中間転写ベルト501の表面5
01aとの接触面を、回転自在なローラ353の外周面
353aで構成して常時接触した状態とすることで、案
内部材352の先端352aと表面501aとの間にギ
ャップdが形成された状態でも、2次転写部100Aの
上流側で用紙Pを表面501aに密着することができる
とともに、中間転写ベルト501のキズつきや磨耗を最
小限にすることができる。このため、放電による不具合
を防止しながら、装置の耐久性が高められるとともに、
部品交換のサイクルを長くでき、低コスト化を図れる。
【0064】図6は、本発明にかかる第5の形態を示
す。第4の形態のように、ローラ353を直接中間転写
ベルト501の表面501aに接触させると、中間転写
ベルト501に残留するトナーなどがローラ353の外
周面353aに付着して、用紙Pのトナー画像が転写さ
れない面(非画像面)にトナーが付着する裏汚れが発生
する。このため、本形態ではローラ353の外周面35
3aにクリーニング部材となるクリーニングブラシ36
1を接触させている。クリーニングブラシ361は、案
内部材352に固定されたブラシ台360に植設されて
いて、その先端側を外周面353aに接触させている。
このため、外周面353aに付着した残留トナーは、ク
リーニングブラシ361でにはき落とされ、裏移りを防
止することができる。なお、クリーニングブラシ361
ではき落とされた残留トナーの飛散を防止するために、
案内部材352にケーシング354を設けてもよいし、
個別に設けるようにしてもよい。クリーニング部材とし
てはブラシではなく、マイラーやフェルトなどを用いて
接触抵抗を極力減らすような構成としてもよい。
【0065】図7、図8は、本発明にかかる第6の形態
を示す。本形態は図4で用いた案内部材351を、2次
転写部100Aの上流側で中間転写ベルト501の表面
501aに接離可能に設け、中間転写ベルト501上に
転写されたカラートナー画像を2次転写部100Aで用
紙Pに転写する前に、接離機構370を用いて表面50
1aに接触させるようにしたものである。
【0066】案内部材351は、その先端351aが、
図7に示すように表面501aから離れた離間位置と、
図8に示すように表面501aに接触する接触位置とに
長穴360と、この長穴360に挿入されたピン361
とからなるスライド機構によって接離可能に支持されて
いる。スライド機構としては、周知のラックとピニオン
や、その他周知の構成を適宜用いればよい。
【0067】接離機構370は、駆動源となる電磁ソレ
ノイド371と、電磁ソレノイド371の可動片373
とピン結合されたアーム部材374とを備えている。ア
ーム部材374は、くの字形状を成し、中央部を図示し
ないフレームに設けられた軸372で回動自在に支持さ
れている。アーム部材374の一端は、案内部材351
の下端にピン結合され、他端は可動片373とピン結合
されている。電磁ソレノイド371は、通電されてオン
状態となると可動片373を本体内部に引き込むプルタ
イプのものが採用されている。このため、電磁ソレノイ
ド371がオン状態となると、図7に示す離間位置にあ
る案内部材351が図8に示す接触位置へと押し上げら
れ、電磁ソレノイド371がオフ状態となると、案内部
材351が自重によって下降して離間位置を占めるよう
になっている。符号375は、ストッパを示す。
【0068】電磁ソレノイド371に対して通電が行わ
れるタイミングは、レジストローラ対209が駆動され
るタイミング、すなわち、中間転写ベルト501のカラ
ートナー画像が用紙Pに2次転写部100Aで転写する
直前が好ましい。この通電状態は、用紙Pの後端が少な
くとも先端351aと表面501aとの間を通過するま
で保持するのが好ましい。
【0069】このように、接離機構370を用いて、カ
ラートナー画像を2次転写部100Aで用紙Pに転写す
る直前に、案内部材351の先端351aを表面501
aに接触させ、その状態を用紙Pが両者の間を通過する
まで保持することで、用紙Pと表面501aとを2次転
写部100Aの上流側で十分に密着することができる。
また、先端351aと表面501aとの間を用紙Pが通
過した後に電磁ソレノイド371をオフするので、用紙
Pの非通過時における先端351aと表面501aとの
接触がなくなる。このため、放電による不具合を防止し
ながら、中間転写ベルト501のキズつきや磨耗を最小
限とすることができ、装置の耐久性を高められるととも
に、部品交換のサイクルを長くでき、低コスト化を図れ
る。
【0070】本形態では、接離機構370として電磁ソ
レノイド371とアーム部材374を用いたが、接離機
構370がこれら構成部材や構成部材の組み合わせに限
定されるものではない。例えば、モータと歯車、あるい
はベルトとプーリとモータ等を用いた周知の機構を用い
て、案内部材351を接触位置と離間位置とに適宜変位
させるようにしてもよい。
【0071】各形態において、案内部材251,351
や回転体353を、装置本体2aに対して絶縁する構成
として、案内部材251,351や回転体353を絶縁
部材で構成したが、絶縁する構成としてはこのような構
成に限定されるものではない。例えば、案内部材25
1,351が導電部材の場合には、装置本体2aに対し
て絶縁部材を介して装着する構成とすればよいし、回転
体353を絶縁部材で構成された軸で回転自在に支持し
たり、あるいは軸を支持する軸受部と軸との間に絶縁部
材を介装する構成であっても無論かまわない。
【0072】各形態では、カラートナー画像を一度に用
紙Pに一括転写するカラー複写機を前提として説明した
が、本発明は複数のカラー画像を形成する画像形成装置
に限定されるものではない。例えば、複数の単色トナー
画像を中間転写ベルト501に連続して1次転写し、順
次2次転写部100,100Aで用紙Pに2次転写する
ことで複写速度を高められる画像形成装置に適用しても
無論かまわない。
【0073】各形態において、中間転写体には中間転写
ベルト501を用いているが、中間転写ドラムを用いた
転写装置あるいは画像形成装置に本発明を適用しても、
ドラム外周面に対して用紙を密着することができるの
で、ドラム外周面と用紙のギャップを無くすことがで
き、プレ転写を十分に防止する効果を得られる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、転写材が転写部の上流
側から中間転写体に密着させた状態で転写部に案内され
るので、プレ転写のない良好な画像や画像転写物を得ら
れる。
【0075】本発明によれば、転写部の上流側で中間転
写体の表面に接離可能な案内部材が、接離機構により中
間転写体上の画像を転写材に転写するときにだけ、中間
転写体の表面に接触されるので、転写材が転写部の上流
側でより確実に中間転写体の表面に密着され、プレ転写
のない良好な画像や画像転写物を得られるとともに、中
間転写体や案内部材の磨耗が低減して耐久性が向上し低
コスト化を図れる。
【0076】本発明によれば、案内部材の中間転写体の
表面との接触面が、回転自在な回転体の外周面で構成さ
れているので、転写材が転写部の上流側でより確実に中
間転写体の表面に密着され、プレ転写のない良好な画像
や画像転写物を得られるとともに、中間転写体や案内部
材の磨耗や傷つきが低減して耐久性が向上し低コスト化
も図れる。
【0077】本発明によれば、案内部材または回転体が
絶縁部材で構成されているので、プレ転写のない良好な
画像や画像転写物を得られるとともに、中間転写体や案
内部材の磨耗が低減して耐久性が向上し低コスト化を図
りながら、装置本体に対して電流がもれることがなく、
装置の安全性が高められる。
【0078】本発明によれば、回転体の外周面がクリー
ニング部材で清掃されるので、プレ転写のない良好な画
像や画像転写物を得られるとともに、中間転写体や案内
部材の磨耗が低減して耐久性が向上し低コスト化を図り
ながら、回転体に付着したトナーなどによる転写材の非
画像面の裏汚れも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された転写装置を備えた画像形成
装置の一形態を示す全体構成図である。
【図2】第1の形態の要部を示す転写装置近傍の構成を
示す拡大図である。
【図3】第2の形態の要部を示す転写装置近傍の概略構
成を示す拡大図である。
【図4】第3の形態の要部を示す転写装置近傍の概略構
成を示す拡大図である。
【図5】第4の形態の要部を示す回転体を備えた転写装
置近傍の概略構成を示す拡大図である。
【図6】第5の形態の要部を示す回転体とクリーニング
部材を備えた転写装置近傍の概略構成を示す拡大図であ
る。
【図7】接離機構の構成と案内部材の離間位置を示す拡
大図である。
【図8】接離機構の動作と案内部材の接触位置を示す拡
大図である。
【図9】中間転写体と転写材との間のギャップと2色チ
リ発生の関係とを示す線図である。
【図10】中間転写体と転写材との間のギャップとドッ
トチリ発生の関係とを示す線図である。
【図11】中間転写体と転写材との間のギャップとハー
フトーン領域の関係とを示す線図である。
【符号の説明】
2a 装置本体 100,100A 転写部 200 像担持体 200a 外周面 251,351 案内部材 251a,351a 接触面 353 回転体 353a 回転体の外周面 361 クリーニング部材 370 接離機構 500 転写装置 501 中間転写体 501a 表面 P 転写材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像を中間転写体に重ね合わせた
    後、その画像を転写部で転写材に転写する転写方法にお
    いて、 前記転写材を、前記転写部の上流側から前記中間転写体
    に密着させた状態で前記転写部に案内して画像転写を行
    う転写方法。
  2. 【請求項2】複数の画像を中間転写体に重ね合わせた
    後、その画像を転写材に転写する転写部を有する転写装
    置において、 前記転写材を前記転写部の上流側から前記中間転写体に
    密着させて前記転写部に案内する案内部材を有する転写
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の転写装置において、 前記案内部材は、前記転写部の上流側で前記中間転写体
    の表面に接触し、前記転写材を前記表面に対して密着さ
    せて前記転写部に案内する転写装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の転写装置において、 前記案内部材は、前記転写部の上流側で前記中間転写体
    の表面に接離可能であり、 前記中間転写体上の画像を前記転写材に転写する前に、
    前記案内部材を前記表面に接触させる接離機構を有する
    転写装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の転写装置におい
    て、 前記案内部材の前記表面との接触面が、回転自在に支持
    示された回転体の外周面で構成された転写装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の転写装置において、 前記回転体の外周面に接触可能であり、この外周面に接
    触することで同外周面を清掃するクリーニング部材を有
    する転写装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし6の何れか1つに記載の転
    写装置において、 前記案内部材または回転体を、装置本体に対して絶縁す
    る構成を有する転写装置。
  8. 【請求項8】外周面にトナー画像が形成される像担持体
    を有する画像形成装置において、 請求項2ないし7の何れか1つに記載の転写装置を備
    え、前記転写装置を用いて前記像担持体に形成されたト
    ナー画像を転写材に転写して画像転写物を得る画像形成
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009175549A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像投射装置
JP2009175548A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像投射装置

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