JP2001330015A - クリップ - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B5/00—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
- F16B5/12—Fastening strips or bars to sheets or plates, e.g. rubber strips, decorative strips for motor vehicles, by means of clips
- F16B5/123—Auxiliary fasteners specially designed for this purpose
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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- F16B19/1027—Multi-part rivets
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- F16B19/1081—Blind rivets fastened by a drive-pin
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Abstract
るクリップを、被固定物のクリップ挿通孔に対する高い
保持力が確保できる硬い材質で形成しても、ヒンジ部の
長さを十分取ることができて破損する心配がなく、しか
も、グロメット及びピンの挿入力を軽くすることがで
き、二次使用も可能なクリップを提供する。 【解決手段】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結する一対のヒンジ部と、で構成し、上記各ヒンジ部
を、上記グロメットのV字状に形成された弾性脚片部の
延長線と交叉する方向に沿って配設して構成した。
Description
等の車体パネルとトリムとを密着させるために用いられ
るクリップに係り、特に、グロメットとピンがヒンジ部
を介して一体に連結して形成されてなるクリップにおけ
るグロメットの挿入力及びピンの挿入力を大幅に低減す
ることができるクリップに関する。
ば、特許第2796850号に示すものが知られてお
り、その構成例を、図44に基づいて説明すると、この
従来のクリップは、車体パネル等の被固定物に開設され
たクリップ挿通孔(図示せず)に挿入され、該クリップ
挿通孔の周縁部に止着されるクリップ1を、自由状態に
おいて略V字状に形成されたグロメット2と、このグロ
メット2の内方に進退自在に挿入されるピン3と、該ピ
ン3の軸部4と上記グロメット2とを一体に連結する一
対のヒンジ部5,5と、で構成されており、上記各ヒン
ジ部5,5は、上記グロメット2のV字状に形成された
弾性脚片部6,6の延長線上と同一の方向に沿って略逆
V字状に配設されて構成されている。
場合には、上記グロメット2を指で摘んで縮径方向に収
縮させた状態で上記被固定物のクリップ挿通孔に挿入し
圧入した後、指を離すと、該グロメット2はグロメット
2自身の弾性力によって拡径方向に広がるため、該グロ
メット2の厚肉に形成された胴部7,7の外周面が上記
クリップ挿通孔の内周縁部に密着し、この状態からピン
3の頭部8を図中矢印方向に押圧すると、該ピン3の軸
部4が、ヒンジ部5,5の弾発力に抗して弾性脚片部
6,6間に侵入し、該ピン3の軸部4がさらに進入する
と、上記グロメット2の胴部7,7が縮径方向に引き寄
せられて、該胴部2,2の内側に膨出形成された係止突
起部9,9が上記軸部4の先端部に形成された係止用段
溝部14aと噛み合い、グロメット2とピン3が係合し
た状態で被固定物のクリップ挿通孔に止着されるように
構成されている。
来のクリップ1にあっては、上記グロメット2とピン3
の軸部4とを連結するヒンジ部5,5が、グロメット2
の弾性脚片部6,6が延びる方向と同じ方向であって、
該弾性脚片部6,6の途中から上記ピン3の軸部4の先
端部方向に延びるように形成されているため、グロメッ
ト2が小型に形成されている場合には、該ヒンジ部5,
5の長さが短くなり、その結果、該ヒンジ部5,5の剛
性が高くなり、上記ピン3の挿入力に対して高い反力と
なり、挿入に必要な荷重が大きくなる、という課題を有
していた。一方、これを解決するためには、ヒンジ部
5,5の長さを大きく取らなければならないため、クリ
ップ1が大型化する、という課題も有していた。
上記ヒンジ部5,5の長さが短い場合には、該ヒンジ部
5,5の剛性が高くなるため、壊れ難い材料しか使え
ず、柔らかい材料を用いた場合には、クリップ1の強度
が出ず、反対に、グロメット2やピン3の強度を高め、
クリップ挿通孔に対する高い保持力を確保するために硬
い合成樹脂を用いると、上記したように壊れ易い、とい
うジレンマを有していた。
ものであって、その目的とするところは、グロメットと
軸部とをヒンジ部で連結してなるクリップを、被固定物
のクリップ挿通孔に対する高い保持力が確保できる硬い
材質で形成しても、ヒンジ部の長さを十分取ることがで
きて破損する心配がなく、しかも、グロメット及びピン
の挿入力を軽くすることができるクリップを提供しよう
とするものである。
め、この発明にあっては、被固定物に開設されたクリッ
プ挿通孔に挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着
されるクリップを、自由状態において略V字状に形成さ
れたグロメットと、このグロメット内方に進退自在に挿
入されるピンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部
とを一体に連結するヒンジ部と、で構成し、上記各ヒン
ジ部は、上記グロメットのV字状に形成された弾性脚片
部の延長線と交叉する方向に沿って配設したことを特徴
とするものである。
成する第2の構成として、被固定物に開設されたクリッ
プ挿通孔に挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着
されるクリップを、自由状態において略V字状に形成さ
れたグロメットと、このグロメット内方に進退自在に挿
入されるピンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部
とを一体に連結するヒンジ部と、で構成し、上記各ヒン
ジ部は、自由状態において屈曲形成されていることを特
徴とするものである。屈曲形状としては、ヒンジ部が互
いに外方に向かってC字状に屈曲形成され、或は、互い
に内方に向かってC字状に屈曲形成され、或は、「く」
字状に屈曲形成され、若しくは、S字状に屈曲形成する
のが望ましい。
達成する第3の構成として、被固定物に開設されたクリ
ップ挿通孔に挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止
着されるクリップを、自由状態において略V字状に形成
されたグロメットと、このグロメット内方に進退自在に
挿入されるピンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下
部とを一体に連結するヒンジ部と、で構成し、上記各ヒ
ンジ部の下端部は、上記グロメットの基部に夫々接結し
て構成したことを特徴とするものである。
的を達成する第4の構成として、被固定物に開設された
クリップ挿通孔に挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部
に止着されるクリップを、自由状態において略V字状に
形成されたグロメットと、このグロメット内方に進退自
在に挿入されるピンと、該ピンの軸部と上記グロメット
の下部とを一体に連結する一対のヒンジ部と、をポリア
セール樹脂で一体に形成し、上記各ヒンジ部は、互い違
いに、かつ、自由状態において互いに外方に屈曲形成さ
れていると共に、上記各ヒンジ部の下端部を上記グロメ
ットの基部に夫々接結し、かつ、上記弾性脚片部の基部
側の肉厚を、弾性脚片部の平均的な肉厚よりも厚く形成
したことを特徴とするものである。
成する第5の構成として、被固定物に開設されたクリッ
プ挿通孔に挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着
されるクリップを、自由状態において略V字状に形成さ
れたグロメットと、このグロメット内方に進退自在に挿
入されるピンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部
とを一体に連結するヒンジ部と、で構成し、上記グロメ
ットの上端部から外水平方向に半円形状係止片部を延設
すると共に、該半円形状係止片部の内周面には、上記ピ
ンの外周面を囲む凹部を対設したことを特徴とするもの
である。
構成からなるクリップにおいて、上記半円形状係止片部
の凹部と前記ピンの外周面とは、未使用状態において複
数のブリッジ片で連結されて一体に構成し、これら各ブ
リッジ片は、前記グロメットが縮径する過程で発生する
剪断力により切断可能に形成されていることを特徴とす
るものである。この場合、上記各ブリッジ片は、各ブリ
ッジ片が切断された後、この切断片がピンの挿入作動の
妨げとならないように、上記半円形状係止片部の凹部両
端部に配設するのが望ましい。
の形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
態例に係るクリップ10を示しており、この形態例に係
るクリップ10は、例えば、図6乃至図8に示すよう
に、車体パネル82及びトリム83に夫々開設されたク
リップ挿通孔80,81(図6乃至図8参照)に挿入さ
れ両部材を密着させた状態で止着するために用いられ
る。
自由状態において略V字状に形成されたグロメット12
と、このグロメット12の内方に進退自在に挿入される
ピン13と、該ピン13の軸部14と上記グロメット1
2とを一体に連結する一対のヒンジ部15,15と、
が、胴部=2000軸部弾性脚片部/グロメット(平方
メートル)の強度を有するポリアセタール樹脂で一体に
形成されている。
ト12自身の弾性力によって拡径方向に広がるように付
勢されて形成されており、前記クリップ挿通孔80,8
1の口径よりも大きく形成された鍔状係止片部11,1
1と、この鍔状係止片部11,11の内方端部から下方
に延設された厚肉な胴部17,17と、これら各胴部1
7,17の下端部からV字状に連設された弾性脚片部1
6,16と、から構成されており、該弾性脚片部16,
16は、該弾性脚片部16,16の厚肉に形成された基
部20側の肉厚t2が、弾性脚片部16,16の平均的
な肉厚t1よりも厚く形成されている。
側の肉厚t1よりも厚く形成することで、成形時におけ
る冷却固化速度が肉厚t2の方が遅くなって凝固すると
きに収縮するため、弾性脚片部16,16が互いに引き
合う方向に付勢され、これにより、該クリップ10をラ
ンダムに多数個保管しても、クリップ10の弾性脚片部
16,16が相互に絡み合う心配がなく、搬送時におけ
るカラミ合いを有効に防止することができる。
止突起部19,19が膨出形成されており、該係止突起
部19,19が上記軸部14の先端部に形成された係止
用段溝部14aと噛み合い、グロメット12とピン13
が係合することで外側に膨らむ弾性脚片部16,16が
アンカーとなって、クリップ10が車体パネル82やト
リム83のクリップ挿通孔80,81に止着されるよう
に構成されている。
と弾性脚片部16,16の接続部外面に突設された仮止
め突起を、22は上記弾性脚片部16,16の内側途中
部に膨出形成されたイジェクトピン当て部を夫々示して
おり、該イジェクトピン当て部22に突き出しピン(図
示せず)を突き当てて押圧することで、本クリップ10
を金型から容易に抜くことができる。
a,13aが形成され、かつ、直径が自由状態における
グロメット12の鍔状係止片部11,11間寸法よりも
大きく形成された頭部18と、位置決めが容易となるよ
うに水平断面形状が略十字状に形成された軸部14と、
該軸部14の先端部に形成された前記係止用段溝部14
aと、上端部が軸部14の先端に接結され、かつ、下端
部が上記弾性脚片部16,16の基部20に接結されて
なるヒンジ部15,15と、から構成されている。
垂下部13a,13aにより、ピン13をグロメット1
2に嵌め込んだ時に、グロメット12の鍔状係止片部1
1,11が頭部18の下面部に収納され、ピン13の頭
部18がトリム83から浮き上がった状態に固定される
のを防止することができる。
グロメット12のV字状に形成された弾性脚片部16,
16の延長線と直交する方向に互い違いに形成されてい
ると共に、該ヒンジ部15,15は、外方に略C字状に
夫々屈曲された状態で形成されている。
片部16,16と直交する方向に延設すると共に、該ヒ
ンジ部15,15を外方に屈曲形成することで、該ヒン
ジ部15,15を長く形成することができ、その結果、
グロメット12の挿入力とピン13の押圧力を低減でき
ると共に、硬い材質でクリップ10を形成しても、該ヒ
ンジ部15,15が破損する心配がなく、強い保持力を
確保することができる。
て車体パネル82とトリム83とを止着する場合には、
図6に示すように、上記グロメット12を指で摘んで縮
径方向に収縮させた状態で上記車体パネル82のクリッ
プ挿通孔80に挿入し圧入した後、指を離すと、該グロ
メット12はグロメット12自身の弾性力によって拡径
方向に広がるため、該グロメット12の厚肉に形成され
た胴部17,17の外周面が上記クリップ挿通孔80の
内周縁部に密着すると共に、仮止め突起21,21が車
体パネル82の内側周縁部に仮止め係止される。
クリップ10をトリム83のクリップ挿通孔81に挿入
すると、該クリップ挿通孔81は上記クリップ挿通孔8
0よりも小径に形成されているため、グロメット12は
図6に示す状態よりもさらに縮径しつつ、上記仮止め突
起21,21がクリップ挿通孔81を通過した後、若干
拡径方向に複動するので、該仮止め突起21,21がト
リム83の内側周縁部に仮止め係止される。
3の頭部18を図中矢印方向に押圧すると、該ピン13
の軸部14が弾性脚片部16,16間に侵入する。この
とき、ヒンジ部15,15は外方に屈曲するので、ヒン
ジ部15,15の弾発力による反力の影響をピン13が
受けることはなく、軽い押圧力でピン13を押すことが
できる。
進入すると、上記グロメット12の胴部17,17が縮
径方向に引き寄せられて、該胴部17,17の内側に膨
出形成された係止突起部19,19が上記軸部14の先
端部に形成された係止用段溝部14aと噛み合い、グロ
メット12とピン13が係合することで外側に膨らむ弾
性脚片部16,16がアンカーとなって、クリップ10
が車体パネル82やトリム83のクリップ挿通孔80,
81に止着される。この場合、上記クリップ10に対し
て、抜き方向の力が加わった場合であっても、ヒンジ部
15,15がピン13を押し上げる力は、ヒンジ部1
5,15が屈曲形成されているので、非常に小さく、み
だりに脱落する心配がなく安全である。
係るクリップを、図13乃至図16はこの発明の第3形
態例に係るクリップを、図17乃至図20はこの発明の
第4形態例に係るクリップを、図21乃至図24はこの
発明の第5形態例に係るクリップを夫々示しており、こ
れら各形態例において、上記第1形態例に係るクリップ
10と異なる構成は、一対のヒンジ部のみであり、他の
構成部分は第1形態例に係るクリップ10と同様である
ので、図面には第1形態例で用いた符号と同一の符号を
付して、その詳細な説明を以下では省略する。
のヒンジ部25,25は、第1形態例のヒンジ部15,
15が外方に略C字状に屈曲形成されていたのに対し
て、内方に屈曲するように構成した場合を示している。
のヒンジ部35,35は、先端部が前記軸部14の下端
部に接結されている点においては、上記第1形態例に係
るクリップ10と同様であるが、各下端部が前記基部2
0の反対側に接結され、該ヒンジ部35,35の下部が
交叉するように構成されている場合を示している。
係るクリップ10では、ヒンジ部25,25,35,3
5が、前記胴部17,17の両外面よりも外方に突出し
ていないので、グロメット12をクリップ挿通孔80,
81に挿入するときに、該ヒンジ部25,25,35,
35がクリップ挿通孔80,81の周縁部に引っ掛から
ず、スムーズに挿入することができる。
のヒンジ部45,45は、先端部が前記軸部14の下端
部に接結されている点においては、上記第1形態例に係
るクリップ10と同様であるが、各下端部が前記弾性脚
片部16,16の中途部に接結されて構成されている場
合を示している。この形態例の場合、正面図において
は、ヒンジ部45,45が図43に示す従来例と同様の
構成に見えるが、図17と図19からも明らかなよう
に、該ヒンジ部45,45は、屈曲した状態に形成され
ているので、前記従来例のヒンジ部5,5とは異なり、
グロメット12の挿入力及びピン13の挿入力が硬くな
く、軽い力で挿入することができる。
のヒンジ部55,55は、第1形態例のヒンジ部15,
15と同様に構成されているが、屈曲状態を、第1形態
例のヒンジ部15,15が略C字状であるのに対して、
本形態例では、略逆J字状に形成することで、ヒンジ部
55,55が、前記胴部17,17の両外面よりも外方
に突出しないように構成し、グロメット12をクリップ
挿通孔80,81に挿入するときに、該ヒンジ部55,
55がクリップ挿通孔80,81の周縁部に引っ掛から
ず、スムーズに挿入することができるように構成されて
いる。
作用・効果を得るには、グロメット12の弾性脚片部1
6,16と交叉する方向にヒンジ部を配置するばかりで
なく、例えば、図25乃至図28に示すように、略逆J
字状に屈曲形成されたヒンジ部65,65を、グロメッ
ト12の弾性脚片部16,16と同じ方向に沿って配設
しても同様の作用・効果を得ることができる。また、上
記各形態例では、ヒンジ部が一対で形成された場合を例
にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定され
るものではなく、例えば、図29乃至図32に示すよう
に、ヒンジ部75を一本の帯状板体で略S字状に屈曲形
成しても上記各形態例と同様の作用・効果を得ることが
できる。
6形態例に係るクリップ100を示しており、この形態
例に係るクリップ100は、自由状態において略V字状
に形成されたグロメット102と、このグロメット10
2の内方に進退自在に挿入されるピン103と、該ピン
103の軸部104と上記グロメット102とを一体に
連結する一対のヒンジ部15,15と、で一体に形成さ
れている。そして、この形態例では、上記ヒンジ部1
5,15がナイロン樹脂で形成するのが望ましい。これ
は、本形態例のようなクリップ100では、後記するよ
うに、係止状態から係止解除状態へとピン103を押し
込むストロークが必要な場合、ヒンジ部15,15がポ
リアセタール樹脂で形成した場合には折損する可能性が
あるからであり、ポリアセタール樹脂で形成する場合に
は、折損防止のため、ヒンジ部15,15の長さを大き
く取る必要がある。尚、本形態例において、その他前記
第1形態例と同様の構成部分については、第1形態例で
用いた符号を図面に付して、その詳細な説明をここでは
省略する。
外水平方向に半円形状係止片部101,101が延設さ
れており、該半円形状係止片部101,101の内周面
には、上記ピン103の外周面を囲む凹部101a,1
01aが対設されている。
01の凹部101a,101aの両端部と上記ピン10
3の外周面は、未使用状態において4本のブリッジ片1
01bで一体に連結されている。この各ブリッジ片10
1bは、本クリップ100のグロメット102を車体パ
ネル82やトリム83のクリップ挿通孔80,81に挿
通したときに、該グロメット102が縮径して、グロメ
ット102の弾性脚片部16,16が互いに近接する過
程で発生する剪断力により切断される。
体に連結されているこの種のクリップにおいては、グロ
メットの上端部が分割形成されているため、横方向のよ
れ方向に対する突っ張りに弱く、また、納品のときに、
弾性脚片部が絡み合う場合が多いが、本形態例では、未
使用時において、上記ピン103の上部が上記半円形状
係止片部101,101の凹部101a,101aに囲
まれており、かつ、上記各ブリッジ101bを介してグ
ロメット102とピン103とを連結した状態に保持さ
れているので変形しにくく、しかも、該ピン103の軸
部104下端部も、前記第1形態例に係るクリップ10
と同様に、上記弾性脚片部16,16と直交する方向に
延設された略C字状のヒンジ部15,15によって連結
保持されているので、軸部104の上下部がグロメット
102に連結保持されることになり、その結果、未使用
状態においてピン103が横方向にぐらつかないので、
グロメット102の挿入作業をスムーズに行なうことが
できると共に、一体化されていることにより、搬送中に
クリップ100同士が絡み合う心配も生じない。
あっては、上記ブリッジ片101bが半円形状係止片部
101,101の凹部101a,101aの両端部に配
設したので、ブリッジ片101bが切断された後、この
切断片がピン103の挿入作動の妨げとならない位置に
残るため、ピン103をスムーズに挿入することができ
る。
04は、第1形態例のピン13とは異なり、図37に示
すように、その上端部104aが断面円形状に形成さ
れ、該上端部104aから下方に連続する中途部両側は
面取りされて略コ字状の段部104b,104bが形成
され、該段部104b,104bの下方、即ち、軸部1
04の段部104b,104b部分の直径よりも拡径さ
れた先端部には、上記グロメット102の各胴部17,
17の内側に膨出形成された係止突起部19,19と係
合と噛合する水平断面形状が略十字に形成された係止用
段溝部104cが形成されており、上記ヒンジ部15,
15は、上記軸部104の先端部とグロメット102の
弾性脚片部16,16の基部20とを接結して構成され
ている。
上記グロメット102の半円形状係止片部101,10
1上面からの上端部突出量(高さ)は、該ピン103を
押し込み、上記グロメット102の係止突起部19,1
9と係止用段溝部104cとが係合したときに、該ピン
103の上面が、図41に示すように、上記グロメット
102の半円形状係止片部101,101上面と面一と
なる突出量を有して形成されている。
いて車体パネル82とトリム83とを止着する場合に
は、図38に示すように、縮径状態にある上記グロメッ
ト12を前記車体パネル82のクリップ挿通孔80に挿
入し圧入すると、図39に示すように、グロメット10
2の弾性脚片部16,16がトリム83のクリップ挿通
孔81の周縁部に押圧されて、上記グロメット102の
半円形状係止片部101,101が縮径方向、即ち、軸
部104の表面に近接する方向に移動し、この移動によ
り発生する剪断力により、上記半円形状係止片部10
1,101と軸部104とを連結する各ブリッジ片10
1bが切断されるので、ピン103は押し込み可能にセ
ットされる。
103の頭部を車体パネル82方向に押圧すると、該ピ
ン103の軸部104が弾性脚片部16,16間に侵入
する。このとき、ヒンジ部15,15は外方に屈曲する
ので、ヒンジ部15,15の弾発力による反力の影響を
ピン103が受けることはなく、軽い押圧力でピン10
3をぐらつかせることなくスムーズに押すことができ
る。
4が進入すると、上記グロメット102の胴部17,1
7が縮径方向に引き寄せられて、該胴部17,17の内
側に膨出形成された係止突起部19,19が上記軸部1
04の先端部に形成された係止用段溝部104cと噛み
合い、グロメット102とピン103が係合することで
外側に膨らむ弾性脚片部16,16がアンカーとなっ
て、クリップ100が車体パネル82やトリム83のク
リップ挿通孔80,81に止着される。この場合、上記
クリップ100に対して、抜き方向の力が加わった場合
であっても、ヒンジ部15,15がピン103を押し上
げる力は、ヒンジ部15,15が屈曲形成されているの
で、非常に小さく、みだりに脱落する心配がなく安全で
ある。
は、ドライバー等の先端で上記ピン103を図42に示
すようにさらに押し込むと、上記軸部104は下降し、
上記グロメット102の係止突起部19,19と上記軸
部104の先端部に形成された係止用段溝部104cと
の噛合状態が解除され、上記係止突起部19,19は、
上記軸部104の係止用段溝部104cよりも上部に形
成された段部104b,104bと係合するため、上記
係止脚片部16,16は縮径され、上記胴部17,17
と係止脚片部16,16とは略直線状にセットされるの
で、抜き方向に対して、上記車体パネル82やトリム8
3のクリップ挿通孔80,81の周縁部と係合する部分
がなくなるので、図43に示すように、この状態のまま
上記クリップ100を引き抜くことで、車体パネル82
やトリム83のクリップ挿通孔80,81の周縁部を傷
損させることなく、簡単に取り外すことができ、また、
本クリップ100も再使用することができる。
たように構成されているので、グロメットと軸部とをヒ
ンジ部で連結してなるクリップを、被固定物のクリップ
挿通孔に対する高い保持力が確保できる硬い材質で形成
しても、ヒンジ部の長さを十分取ることができて破損す
る心配がなく、しかも、グロメット及びピンの挿入力を
軽くすることができると共に、ヒンジ部が破損する心配
がない等、幾多の優れた効果を奏する。
斜視図である。
である。
込んだ仮止め状態を示す説明図である。
押し込んだ仮止め状態を示す説明図である。
込んだ状態を示す説明図である。
斜視図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
の斜視図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
の斜視図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
の斜視図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
す斜視図である。
し込んだ状態を示す説明図である。
の正面図である。
の正面図である。
図34B−B線端面図を、(c)は図34C−C線端面
図を夫々示している。
し込んだ初期状態を示す説明図である。
に押し込み、ブリッジ片を切断した状態を示す説明図で
ある。
のクリップ挿通孔に押し込んだ状態を示す説明図であ
る。
し込んだ状態を示す説明図である。
らにグロメット内に押し込み、係合状態を解除した状態
を示す説明図である。
示す説明図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結するヒンジ部と、で構成し、 上記各ヒンジ部は、上記グロメットのV字状に形成され
た弾性脚片部の延長線と交叉する方向に沿って配設され
ていることを特徴とするクリップ。 - 【請求項2】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結するヒンジ部と、で構成し、上記各ヒンジ部は、自
由状態において屈曲形成されていることを特徴とするク
リップ。 - 【請求項3】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結するヒンジ部と、で構成し、上記各ヒンジ部の下端
部は、上記グロメットの基部に接結して構成されている
ことを特徴とするクリップ。 - 【請求項4】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結する一対のヒンジ部と、をポリアセール樹脂で一体
に形成し、上記各ヒンジ部は、互い違いに、かつ、自由
状態において互いに外方に屈曲形成されていると共に、
上記各ヒンジ部の下端部を上記グロメットの基部に夫々
接結し、かつ、上記弾性脚片部の基部側の肉厚を、弾性
脚片部の平均的な肉厚よりも厚く形成したことを特徴と
するクリップ。 - 【請求項5】 被固定物に開設されたクリップ挿通孔に
挿入され、該クリップ挿通孔の周縁部に止着されるクリ
ップを、自由状態において略V字状に形成されたグロメ
ットと、このグロメット内方に進退自在に挿入されるピ
ンと、該ピンの軸部と上記グロメットの下部とを一体に
連結するヒンジ部と、で構成し、 上記グロメットの上端部から外水平方向に半円形状係止
片部を延設すると共に、該半円形状係止片部の内周面に
は、上記ピンの外周面を囲む凹部を対設したことを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクリッ
プ。 - 【請求項6】 前記半円形状係止片部の凹部と前記ピン
の外周面とは、未使用状態において複数のブリッジ片で
連結されて一体に構成されており、これら各ブリッジ片
は、前記グロメットが縮径する過程で発生する剪断力に
より切断可能に形成されていることを特徴とする請求項
5に記載のクリップ。
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