JP2001328167A - ラミネート装置 - Google Patents
ラミネート装置Info
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- JP2001328167A JP2001328167A JP2000153075A JP2000153075A JP2001328167A JP 2001328167 A JP2001328167 A JP 2001328167A JP 2000153075 A JP2000153075 A JP 2000153075A JP 2000153075 A JP2000153075 A JP 2000153075A JP 2001328167 A JP2001328167 A JP 2001328167A
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- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録に要する時間を短縮し、ラミネート処理
した高画質の記録物を作成するラミネート装置を提供す
る。 【解決手段】 記録媒体4と透明フィルム層形成用部材
5とを重ね合わせて加熱・加圧する加熱ローラ6a、加
圧ローラ6bの搬送方向下流側に、記録媒体4と透明フ
ィルム層形成用部材5との熱を放熱する放熱体23を設
ける。
した高画質の記録物を作成するラミネート装置を提供す
る。 【解決手段】 記録媒体4と透明フィルム層形成用部材
5とを重ね合わせて加熱・加圧する加熱ローラ6a、加
圧ローラ6bの搬送方向下流側に、記録媒体4と透明フ
ィルム層形成用部材5との熱を放熱する放熱体23を設
ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート対象物
にラミネートフィルムを重ね合わせて加熱・加圧するこ
とにより、ラミネート対象物をラミネートフィルムによ
り密閉してラミネート処理するラミネート装置に関す
る。
にラミネートフィルムを重ね合わせて加熱・加圧するこ
とにより、ラミネート対象物をラミネートフィルムによ
り密閉してラミネート処理するラミネート装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像
(文字や記号等を含む)を記録していくように構成され
ている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェ
ット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム
式等に分けることができる。
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像
(文字や記号等を含む)を記録していくように構成され
ている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェ
ット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム
式等に分けることができる。
【0003】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から記録媒体へインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができる。また、ランニン
グコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が
少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーイン
ク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるな
どの利点を有している。
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から記録媒体へインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができる。また、ランニン
グコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が
少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーイン
ク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるな
どの利点を有している。
【0004】インクジェット記録装置に使用される記録
媒体としては、紙やプラスチックシート等の記録材や、
これらの基材の表面に各種微細な無機材料などをコート
することによって表面に細孔構造をもつインク吸収層を
設けてインクがにじまないようにしたものもある。
媒体としては、紙やプラスチックシート等の記録材や、
これらの基材の表面に各種微細な無機材料などをコート
することによって表面に細孔構造をもつインク吸収層を
設けてインクがにじまないようにしたものもある。
【0005】特に、高品位の画像が求められるプリンタ
では、インク専用のコート紙が使用されており、最近で
は写真調の記録も行なわれており、インクの吐出量も増
える傾向にあり記録材の最大吸水率で使用される場合も
ある。
では、インク専用のコート紙が使用されており、最近で
は写真調の記録も行なわれており、インクの吐出量も増
える傾向にあり記録材の最大吸水率で使用される場合も
ある。
【0006】さらに記録画像の品位を向上させるため
に、記録済の記録材の記録面に非可逆的に変化する透明
な膜を形成させ、画質の向上、対侯性の優れた画像を連
続的に記録できるものもある。
に、記録済の記録材の記録面に非可逆的に変化する透明
な膜を形成させ、画質の向上、対侯性の優れた画像を連
続的に記録できるものもある。
【0007】この物性が非可逆的に変化する層を記録面
側に有する記録材としては、例えば、その記録面に多孔
質高分子層が形成されているものがある。この多孔質高
分子層は、加熱処理することにより透明高分子膜になっ
て記録面を被服保護する。また別の多孔質層として記録
面側に樹脂多孔質層が形成された記録材を加熱処理する
ことにより、記録面を被覆する透明樹脂膜となって表面
を保護するものもある。いずれにしても、高温に加熱し
た加熱ローラと、高圧力をかける加圧ローラと、の間を
記録材をその記録面と加熱ローラが対向するように通過
させることで、記録材の表面に透明な保護層が形成され
る。すなわち、記録材の記録面と加熱ローラが接触する
ことになり、加熱ローラの表面が記録材の透明多孔質層
表面に転写されることになる。そのため加熱ローラの表
面に傷があると、透明多孔質層表面に傷が転写され、画
質の低下につながる。
側に有する記録材としては、例えば、その記録面に多孔
質高分子層が形成されているものがある。この多孔質高
分子層は、加熱処理することにより透明高分子膜になっ
て記録面を被服保護する。また別の多孔質層として記録
面側に樹脂多孔質層が形成された記録材を加熱処理する
ことにより、記録面を被覆する透明樹脂膜となって表面
を保護するものもある。いずれにしても、高温に加熱し
た加熱ローラと、高圧力をかける加圧ローラと、の間を
記録材をその記録面と加熱ローラが対向するように通過
させることで、記録材の表面に透明な保護層が形成され
る。すなわち、記録材の記録面と加熱ローラが接触する
ことになり、加熱ローラの表面が記録材の透明多孔質層
表面に転写されることになる。そのため加熱ローラの表
面に傷があると、透明多孔質層表面に傷が転写され、画
質の低下につながる。
【0008】以上の問題を解決し、画質や対候性を向上
させる手段として、記録材への記録後に透明高分子層を
表面に形成する方法がある。すなわち、画像を記録した
記録材表面と、転写材の多孔質高分子層面とを対向させ
てから、高温高圧に保持されたローラ対に通過させるこ
とにより、熱と圧力によって記録材と転写材が一体化す
る。その後、一体化した記録材が十分に冷えてから転写
材側のプラスチックシートのみを剥離させ、記録材表面
に透明な多孔質高分子層が形成されることになる。この
方法だと、ローラと多孔質高分子層は直接接触せず、プ
ラスチックシートを介して接触するため、ローラ表面の
傷が多孔質高分子層に転写されることはなく、良好な画
質の記録物が得られる。
させる手段として、記録材への記録後に透明高分子層を
表面に形成する方法がある。すなわち、画像を記録した
記録材表面と、転写材の多孔質高分子層面とを対向させ
てから、高温高圧に保持されたローラ対に通過させるこ
とにより、熱と圧力によって記録材と転写材が一体化す
る。その後、一体化した記録材が十分に冷えてから転写
材側のプラスチックシートのみを剥離させ、記録材表面
に透明な多孔質高分子層が形成されることになる。この
方法だと、ローラと多孔質高分子層は直接接触せず、プ
ラスチックシートを介して接触するため、ローラ表面の
傷が多孔質高分子層に転写されることはなく、良好な画
質の記録物が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
においては以下の問題点を有していた。記録動作を開始
してから終了するまでの時間はできるだけ短いことが望
まれるが、記録材からプラスチックシートを剥離する際
には十分に温度を低下させておく必要がある。記録に要
する時間を短縮するために、所定温度以下になっていな
い状態で記録材とプラスチックシートとを剥離すると、
多孔質高分子層の表面あるいは端部に剥離不良が発生し
記録材の画質が低下することがあった。
においては以下の問題点を有していた。記録動作を開始
してから終了するまでの時間はできるだけ短いことが望
まれるが、記録材からプラスチックシートを剥離する際
には十分に温度を低下させておく必要がある。記録に要
する時間を短縮するために、所定温度以下になっていな
い状態で記録材とプラスチックシートとを剥離すると、
多孔質高分子層の表面あるいは端部に剥離不良が発生し
記録材の画質が低下することがあった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
記録に要する時間を短縮し、ラミネート処理した高画質
の記録物を作成するラミネート装置を提供することを目
的とする。
記録に要する時間を短縮し、ラミネート処理した高画質
の記録物を作成するラミネート装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るラミネート装置の一態様は、ラミネー
ト対象物を搬送するラミネート対象物搬送手段と、ラミ
ネートフィルムを搬送するラミネートフィルム搬送手段
と、前記各搬送手段によって搬送される対象物とフィル
ムとを重ね合わせて加熱・加圧する加熱・加圧手段と、
を備えたラミネート装置において、前記加熱・加圧手段
の搬送方向下流側に、前記加熱・加圧手段により重ね合
わされた前記対象物と前記フィルムとの熱を放熱する放
熱手段を設けたことを特徴とする。
め、本発明に係るラミネート装置の一態様は、ラミネー
ト対象物を搬送するラミネート対象物搬送手段と、ラミ
ネートフィルムを搬送するラミネートフィルム搬送手段
と、前記各搬送手段によって搬送される対象物とフィル
ムとを重ね合わせて加熱・加圧する加熱・加圧手段と、
を備えたラミネート装置において、前記加熱・加圧手段
の搬送方向下流側に、前記加熱・加圧手段により重ね合
わされた前記対象物と前記フィルムとの熱を放熱する放
熱手段を設けたことを特徴とする。
【0012】以上の構成によれば、記録に要する時間を
短縮し、ラミネート処理した高画質の記録物を作成する
ラミネート装置を提供することができる。
短縮し、ラミネート処理した高画質の記録物を作成する
ラミネート装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0014】<第1の実施の形態>図1〜図2を用いて
本発明の第1の実施の形態を説明する。
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0015】まず、ラミネート対象物であるところの記
録媒体と、記録媒体をラミネートするラミネートフィル
ムであるところの透明フィルム層形成用部材(または、
保護体と呼ぶ)と、の具体的な構成について説明する。
録媒体と、記録媒体をラミネートするラミネートフィル
ムであるところの透明フィルム層形成用部材(または、
保護体と呼ぶ)と、の具体的な構成について説明する。
【0016】保護体は耐熱性基材上に単層または多層の
熱可塑性樹脂のフィルム層やラテックス層を設けた構造
である。耐熱性基材としては、保護層形成時における圧
着条件下で、さらに加熱加圧条件下で形状を安定して維
持でき、かつインク吸収層上に透明保護層が形成された
段階で剥離が容易なものであれば、例えばポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリフェニレンサルファンド(PPS)、
ポリエーテルスルホン(PES)等の材料からなるフィ
ルムやシートを用いることができ、その厚さは例えば1
8μm〜50μmの範囲から選択することができる。樹
脂層にラテックス層を用いる場合の構成としては、基材
上に熱可塑性の粒子が基材から容易に脱落しない程度に
固着された層を形成しており、加熱して造膜できるもの
が挙げられる。
熱可塑性樹脂のフィルム層やラテックス層を設けた構造
である。耐熱性基材としては、保護層形成時における圧
着条件下で、さらに加熱加圧条件下で形状を安定して維
持でき、かつインク吸収層上に透明保護層が形成された
段階で剥離が容易なものであれば、例えばポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリフェニレンサルファンド(PPS)、
ポリエーテルスルホン(PES)等の材料からなるフィ
ルムやシートを用いることができ、その厚さは例えば1
8μm〜50μmの範囲から選択することができる。樹
脂層にラテックス層を用いる場合の構成としては、基材
上に熱可塑性の粒子が基材から容易に脱落しない程度に
固着された層を形成しており、加熱して造膜できるもの
が挙げられる。
【0017】ラテックス層の形成も、ラテックスを含む
塗光液を、ロールコーティング法、ロードバーコーティ
ング法、スプレーコーディング法、エアナイフコーディ
ング法、スロットダイコーティング法等により塗工し、
乾燥されることで行うことができる。得られるラテック
ス層の層厚は最終的に記録媒体のインク吸収層に十分に
密着し、気泡が存在しないように接着するのに必要な厚
みを持たなければならない。記録媒体のインク吸収層の
表面粗さをRmaxで表したとき、少なくともその量の
70%から150%、さらに望ましくは100%から1
50%の厚みを持たなければならない。
塗光液を、ロールコーティング法、ロードバーコーティ
ング法、スプレーコーディング法、エアナイフコーディ
ング法、スロットダイコーティング法等により塗工し、
乾燥されることで行うことができる。得られるラテック
ス層の層厚は最終的に記録媒体のインク吸収層に十分に
密着し、気泡が存在しないように接着するのに必要な厚
みを持たなければならない。記録媒体のインク吸収層の
表面粗さをRmaxで表したとき、少なくともその量の
70%から150%、さらに望ましくは100%から1
50%の厚みを持たなければならない。
【0018】以上のような保護体によりその表面を改質
し、優れた画質を提供できる記録媒体は、例えば次のよ
うに形成される。基材としては、ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、などのプラスチック
フィルム、上質紙、コート紙、ラミネート紙等の紙材か
らなるシートを挙げることができる。この表面に塗布さ
れるインク吸収層としては、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル、アクリル、ウレタンなどの水溶性高分子エマ
ルジョンとそれらの組み合せ、およびその中に更に合成
シリカを分散した塗料を塗工したものを用いることがで
きる。塗工方法としては、ロールコーティング法、ロッ
ドバーコーティング法、スプレーコーティング法、スロ
ットダイコーティング法等を用い、塗布後乾燥すること
により、記録媒体が得られる。
し、優れた画質を提供できる記録媒体は、例えば次のよ
うに形成される。基材としては、ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、などのプラスチック
フィルム、上質紙、コート紙、ラミネート紙等の紙材か
らなるシートを挙げることができる。この表面に塗布さ
れるインク吸収層としては、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル、アクリル、ウレタンなどの水溶性高分子エマ
ルジョンとそれらの組み合せ、およびその中に更に合成
シリカを分散した塗料を塗工したものを用いることがで
きる。塗工方法としては、ロールコーティング法、ロッ
ドバーコーティング法、スプレーコーティング法、スロ
ットダイコーティング法等を用い、塗布後乾燥すること
により、記録媒体が得られる。
【0019】以上説明した記録媒体および透明フィルム
層形成用部材を用いて画像形成を行うことができる。こ
の画像形成には種々の記録方式を採用できるが、インク
ジェット記録方式を好適に利用し得る。インクジェット
記録方式は、静電吸引方式、圧電素子を用いる方式、発
熱素子を用いる方式等、特に限定されることはない。
層形成用部材を用いて画像形成を行うことができる。こ
の画像形成には種々の記録方式を採用できるが、インク
ジェット記録方式を好適に利用し得る。インクジェット
記録方式は、静電吸引方式、圧電素子を用いる方式、発
熱素子を用いる方式等、特に限定されることはない。
【0020】インクジェット記録に用いられるインクと
しては、水溶媒体に染料や顔料などの色材を含有させた
ものなど、インクジェット記録方式に適用できるもので
あれば良い。カラー記録を行う場合は、常法に従って、
シアン、マゼンダ、イエロー、および必要に応じてブラ
ックを用いた減色混合によりフルカラー画像を形成する
ことができる。
しては、水溶媒体に染料や顔料などの色材を含有させた
ものなど、インクジェット記録方式に適用できるもので
あれば良い。カラー記録を行う場合は、常法に従って、
シアン、マゼンダ、イエロー、および必要に応じてブラ
ックを用いた減色混合によりフルカラー画像を形成する
ことができる。
【0021】耐熱性基材上に透明フィルム層形成用材料
層を設けた透明フィルム層形成用部材による記録媒体の
インク吸収層への透明フィルム層の形成は、例えば以下
のようにして行うことができる。記録媒体のインク吸収
層に画像情報に応じてインクジェット記録方式によりイ
ンクを吐出して画像を形成したところで、記録媒体のイ
ンク吸収層側の面に、透明フィルム層形成用部材の透明
フィルム層形成用材料層を重ね合わせ、一対の対向する
ローラ間に通すなどの方法によって、加熱下に加圧する
ことで透明フィルム層形成用材料層をインク吸収層に圧
着するとともに透明フィルム化する。その後十分に冷や
して、透明フィルム層から透明フィルム層形成用部材の
基材を剥離することにより透明フィルム層で保護したイ
ンク吸収層中に形成された画像を有する記録物を得るこ
とができる。
層を設けた透明フィルム層形成用部材による記録媒体の
インク吸収層への透明フィルム層の形成は、例えば以下
のようにして行うことができる。記録媒体のインク吸収
層に画像情報に応じてインクジェット記録方式によりイ
ンクを吐出して画像を形成したところで、記録媒体のイ
ンク吸収層側の面に、透明フィルム層形成用部材の透明
フィルム層形成用材料層を重ね合わせ、一対の対向する
ローラ間に通すなどの方法によって、加熱下に加圧する
ことで透明フィルム層形成用材料層をインク吸収層に圧
着するとともに透明フィルム化する。その後十分に冷や
して、透明フィルム層から透明フィルム層形成用部材の
基材を剥離することにより透明フィルム層で保護したイ
ンク吸収層中に形成された画像を有する記録物を得るこ
とができる。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態の透明フ
ィルム層の形成工程を含むラミネート装置の概略図であ
る。図2は記録媒体と透明フィルム層形成用部材の構造
を示す模式図である。
ィルム層の形成工程を含むラミネート装置の概略図であ
る。図2は記録媒体と透明フィルム層形成用部材の構造
を示す模式図である。
【0023】図1に示したラミネート装置は、ロール状
に巻き取られた状態の記録媒体4のインク吸収層側の面
に対して、インクを吐出して記録を行うインクジェット
記録部1と、記録されたインク吸収層に透明記録層の形
成を行うラミネート処理部2を有する。
に巻き取られた状態の記録媒体4のインク吸収層側の面
に対して、インクを吐出して記録を行うインクジェット
記録部1と、記録されたインク吸収層に透明記録層の形
成を行うラミネート処理部2を有する。
【0024】インクジェット記録部1は、インクジェッ
ト記録ヘッド3を有し、図2aに示す記録媒体4の基材
4b上のインク吸収層4aに対して画像情報に応じてイ
ンクを吐出し、画像を形成する。画像形成後、カッター
9により所定の大きさに裁断される。
ト記録ヘッド3を有し、図2aに示す記録媒体4の基材
4b上のインク吸収層4aに対して画像情報に応じてイ
ンクを吐出し、画像を形成する。画像形成後、カッター
9により所定の大きさに裁断される。
【0025】6aは加熱ローラで、軸内部に加熱するた
めのハロゲンヒータを内蔵し、回転軸上には該ローラの
回転数を検知するロータリーエンコーダを有している。
6bは加圧ローラで、不図示の加圧機構により所定の圧
力で加熱ローラ6aに押し付けられている。
めのハロゲンヒータを内蔵し、回転軸上には該ローラの
回転数を検知するロータリーエンコーダを有している。
6bは加圧ローラで、不図示の加圧機構により所定の圧
力で加熱ローラ6aに押し付けられている。
【0026】21は記録媒体4の先端を検知する第1の
メディアセンサである。10は透明フィルム層形成用部
材5の巻き出し装置、7は透明フィルム層形成用部材5
の巻き取り装置である。第1のメディアセンサ21で記
録媒体4の先端を検知すると、加圧ローラ6bが不図示
の加圧機構により加熱ローラ6aに圧接するとともに、
加熱加圧された一対のローラ6a、6bは図中矢印A方
向に、透明フィルム層形成用部材5の巻き取り装置7は
図中矢印B方向にそれぞれ所定速度で回転を開始する。
不図示の駆動軸にクラッチ機構を備える巻き取り装置7
の円周速度は、加熱ローラ6aの円周速度よりも若干速
く設定されており、常時透明フィルム層形成用部材5に
は所定の張力がかかることになる。巻き出し装置10側
にも同様のクラッチ機構を有し、図中矢印C方向に所定
の張力がかかっている。
メディアセンサである。10は透明フィルム層形成用部
材5の巻き出し装置、7は透明フィルム層形成用部材5
の巻き取り装置である。第1のメディアセンサ21で記
録媒体4の先端を検知すると、加圧ローラ6bが不図示
の加圧機構により加熱ローラ6aに圧接するとともに、
加熱加圧された一対のローラ6a、6bは図中矢印A方
向に、透明フィルム層形成用部材5の巻き取り装置7は
図中矢印B方向にそれぞれ所定速度で回転を開始する。
不図示の駆動軸にクラッチ機構を備える巻き取り装置7
の円周速度は、加熱ローラ6aの円周速度よりも若干速
く設定されており、常時透明フィルム層形成用部材5に
は所定の張力がかかることになる。巻き出し装置10側
にも同様のクラッチ機構を有し、図中矢印C方向に所定
の張力がかかっている。
【0027】次に、図2bで示す画像形成された記録媒
体4のインク吸収層4aに対して透明フィルム層形成用
部材5が透明フィルム層形成用材料層5a側から積層さ
れ、積層状態を保ったまま一対のローラ6a、6bの間
を通し、加熱加圧が行われる。このローラ対における加
熱温度や加圧力は透明フィルム層形成用材料層の種類に
応じて設定することができる。以上の処理によって、透
明フィルム層形成用材料層5aがインク吸収層4aに圧
着されるとともに透明フィルム化される。
体4のインク吸収層4aに対して透明フィルム層形成用
部材5が透明フィルム層形成用材料層5a側から積層さ
れ、積層状態を保ったまま一対のローラ6a、6bの間
を通し、加熱加圧が行われる。このローラ対における加
熱温度や加圧力は透明フィルム層形成用材料層の種類に
応じて設定することができる。以上の処理によって、透
明フィルム層形成用材料層5aがインク吸収層4aに圧
着されるとともに透明フィルム化される。
【0028】透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4
は搬送方向下流側の放熱手段であるところの放熱体23
によって保有する熱が急速に奪われ放熱体23の温度に
近い温度まで下がる。放熱体23には透明フィルム層形
成用部材5が接触するように搬送方向に対して凸形状に
なっている。ローラ対6a、6bで加熱されて熱くなっ
た透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4とが、透明
フィルム層形成用部材5側から冷却されることになる。
放熱体23を透明フィルム層形成用部材5側から冷却す
るのは効率よく熱を奪うためである。本来冷却したいの
は、透明フィルム層形成用部材5の透明フィルム層形成
用材料層5aと記録媒体4のインク吸収層4aである。
しかし内側の部分だけを冷却することはできないので、
熱伝導効率の良い透明フィルム層形成用部材5側から冷
却している。ただし透明フィルム層形成用部材5と記録
媒体4とで熱伝導効率に大差がない、もしくは記録媒体
4のほうが良い場合には、記録媒体4側に放熱体を配置
しても良い。記録媒体4側に放熱体を配置する場合に
は、記録媒体4よりも透明フィルム層形成用部材5のほ
うが幅が大きいため、放熱体23の両端部が透明フィル
ム層形成用材料層5aと接触してしまう。透明フィルム
層形成用材料層5aは、記録媒体4との密着性を高める
ために粘着材を有している。この粘着材が放熱体23に
付着してトラブルが発生しないように、放熱体23の表
面にはフッ素系、シリコン系等のコーティングが施され
ている。
は搬送方向下流側の放熱手段であるところの放熱体23
によって保有する熱が急速に奪われ放熱体23の温度に
近い温度まで下がる。放熱体23には透明フィルム層形
成用部材5が接触するように搬送方向に対して凸形状に
なっている。ローラ対6a、6bで加熱されて熱くなっ
た透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4とが、透明
フィルム層形成用部材5側から冷却されることになる。
放熱体23を透明フィルム層形成用部材5側から冷却す
るのは効率よく熱を奪うためである。本来冷却したいの
は、透明フィルム層形成用部材5の透明フィルム層形成
用材料層5aと記録媒体4のインク吸収層4aである。
しかし内側の部分だけを冷却することはできないので、
熱伝導効率の良い透明フィルム層形成用部材5側から冷
却している。ただし透明フィルム層形成用部材5と記録
媒体4とで熱伝導効率に大差がない、もしくは記録媒体
4のほうが良い場合には、記録媒体4側に放熱体を配置
しても良い。記録媒体4側に放熱体を配置する場合に
は、記録媒体4よりも透明フィルム層形成用部材5のほ
うが幅が大きいため、放熱体23の両端部が透明フィル
ム層形成用材料層5aと接触してしまう。透明フィルム
層形成用材料層5aは、記録媒体4との密着性を高める
ために粘着材を有している。この粘着材が放熱体23に
付着してトラブルが発生しないように、放熱体23の表
面にはフッ素系、シリコン系等のコーティングが施され
ている。
【0029】この放熱体23は例えばアルミニウムのよ
うな非常に熱伝導性の高い材質のものを使用することで
放熱性を高めることができる。また、図1で示したよう
に放熱体23を透明フィルム層形成用部材5を押し込ん
だ位置に配設させることにより、透明フィルム層形成用
部材5は巻き取り装置7により所定の張力で引っ張られ
ているため、透明フィルム層形成用部材5と放熱体23
とが所定の接圧で接触し熱伝達を高めることができる。
うな非常に熱伝導性の高い材質のものを使用することで
放熱性を高めることができる。また、図1で示したよう
に放熱体23を透明フィルム層形成用部材5を押し込ん
だ位置に配設させることにより、透明フィルム層形成用
部材5は巻き取り装置7により所定の張力で引っ張られ
ているため、透明フィルム層形成用部材5と放熱体23
とが所定の接圧で接触し熱伝達を高めることができる。
【0030】26は記録媒体4の先端を検知する第2の
メディアセンサである。27は記録媒体4の後端を分離
する後端分離機構で、固定ガイド27a、27bと、可
動分離軸27cとで構成される。記録媒体4の搬送方向
の長さと、第2のメディアセンサ26と後端分離機構2
7との位置関係より、第2のメディアセンサ26が記録
媒体4の先端を検知したときから加熱ローラ6aのロー
タリーエンコーダで所定パルスをカウントし、後端分離
機構27を制御する。可動分離軸27cが透明フィルム
層形成用部材5側から記録媒体4の後端を急速に押し出
すことで、記録媒体4の後端部で透明フィルム層形成用
部材5の基材5bを分離させることができる。記録媒体
4の先端部は、固定ガイド28によって急激に折り曲げ
られた紙パスにより、剛性の高い記録媒体4と透明フィ
ルム層形成用材料層5aが、基材5bと同じ紙パスを通
過することができずに分離される。これで、図2cに示
す画像を記録したインク吸収層4a上に透明フィルム層
5cを有する記録物8を得ることができる。
メディアセンサである。27は記録媒体4の後端を分離
する後端分離機構で、固定ガイド27a、27bと、可
動分離軸27cとで構成される。記録媒体4の搬送方向
の長さと、第2のメディアセンサ26と後端分離機構2
7との位置関係より、第2のメディアセンサ26が記録
媒体4の先端を検知したときから加熱ローラ6aのロー
タリーエンコーダで所定パルスをカウントし、後端分離
機構27を制御する。可動分離軸27cが透明フィルム
層形成用部材5側から記録媒体4の後端を急速に押し出
すことで、記録媒体4の後端部で透明フィルム層形成用
部材5の基材5bを分離させることができる。記録媒体
4の先端部は、固定ガイド28によって急激に折り曲げ
られた紙パスにより、剛性の高い記録媒体4と透明フィ
ルム層形成用材料層5aが、基材5bと同じ紙パスを通
過することができずに分離される。これで、図2cに示
す画像を記録したインク吸収層4a上に透明フィルム層
5cを有する記録物8を得ることができる。
【0031】このとき、加熱ローラ6aから固定ガイド
28までの間の透明フィルム層形成用部材5は加熱され
ただけで、透明フィルム層形成用材料層5aが残ってい
るため再利用が可能である。加熱ローラ6aを所定角度
逆回転させることにより再利用が可能となる。その後、
加圧機構を備えた加圧ローラ6bをニップを解除する方
向に稼動して破線で示した非圧着位置に待避する。
28までの間の透明フィルム層形成用部材5は加熱され
ただけで、透明フィルム層形成用材料層5aが残ってい
るため再利用が可能である。加熱ローラ6aを所定角度
逆回転させることにより再利用が可能となる。その後、
加圧機構を備えた加圧ローラ6bをニップを解除する方
向に稼動して破線で示した非圧着位置に待避する。
【0032】以上説明した構成によれば、加熱・加圧ロ
ーラ対の搬送方向下流側に放熱体を設けたため、高温に
加熱された透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4と
の温度を短時間で下げることができ、多孔質高分子層の
表面あるいは端部に分離不良が発生することがなく、高
画質の記録物を作成することができる。
ーラ対の搬送方向下流側に放熱体を設けたため、高温に
加熱された透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4と
の温度を短時間で下げることができ、多孔質高分子層の
表面あるいは端部に分離不良が発生することがなく、高
画質の記録物を作成することができる。
【0033】<第2の実施の形態>図3を用いて本発明
の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態にお
いては、放熱体23の透明フィルム層形成用部材5が接
触する面を凸面としたが、第2の実施の形態では凹面と
している。図3に本発明の第2の実施の形態のラミネー
ト装置の概略図を示す。
の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態にお
いては、放熱体23の透明フィルム層形成用部材5が接
触する面を凸面としたが、第2の実施の形態では凹面と
している。図3に本発明の第2の実施の形態のラミネー
ト装置の概略図を示す。
【0034】図3において、放熱体123は例えばアル
ミニウムのような非常に熱伝導性の高い材質を使用する
ことにより放熱性を高めることができる。また、透明フ
ィルム層形成用部材5との接触面は搬送方向に対して凹
形状になっている。透明フィルム層形成用部材5と放熱
体123との密着性(放熱性)を高めるために、回動可
能にした軟らかいローラ124で放熱体123に押付け
ている。ここでは3本のローラを使用しているが、ロー
ラ径が大きく、かつ、ローラ硬度が非常に軟らかいもの
で、透明フィルム層形成用部材5と放熱体33との接触
面積を大きく取れるのであれば本数を減らすこともでき
る。
ミニウムのような非常に熱伝導性の高い材質を使用する
ことにより放熱性を高めることができる。また、透明フ
ィルム層形成用部材5との接触面は搬送方向に対して凹
形状になっている。透明フィルム層形成用部材5と放熱
体123との密着性(放熱性)を高めるために、回動可
能にした軟らかいローラ124で放熱体123に押付け
ている。ここでは3本のローラを使用しているが、ロー
ラ径が大きく、かつ、ローラ硬度が非常に軟らかいもの
で、透明フィルム層形成用部材5と放熱体33との接触
面積を大きく取れるのであれば本数を減らすこともでき
る。
【0035】第1の実施の形態では、巻き取り装置と巻
き出し装置による張力によって透明フィルム層形成用部
材5と放熱体23との間の接圧を確保していたが、本実
施形態では所定のニップ圧でローラ124を放熱体12
3に直接押付けているので、透明フィルム層形成用部材
5と放熱体123との間の熱伝達性は高く、加熱ローラ
6aで与えられた熱を放熱体123に確実に伝達するこ
とができる。また、記録媒体4のインク吸収層4aは放
熱体123の凹面と接触して冷却されるため、記録物8
は記録面側が凸形状でできあがる。放熱体123の凹面
の曲率を小さくすれば、記録物8の曲率も小さくなる。
き出し装置による張力によって透明フィルム層形成用部
材5と放熱体23との間の接圧を確保していたが、本実
施形態では所定のニップ圧でローラ124を放熱体12
3に直接押付けているので、透明フィルム層形成用部材
5と放熱体123との間の熱伝達性は高く、加熱ローラ
6aで与えられた熱を放熱体123に確実に伝達するこ
とができる。また、記録媒体4のインク吸収層4aは放
熱体123の凹面と接触して冷却されるため、記録物8
は記録面側が凸形状でできあがる。放熱体123の凹面
の曲率を小さくすれば、記録物8の曲率も小さくなる。
【0036】以上説明した構成によれば、透明フィルム
層形成用部材5と接触する放熱体123の面を搬送方向
に対して凹形状とし、軟らかいローラ124で確実に押
さえ込むようにしたため、透明フィルム層形成用部材の
温度を短時間で下げることができ、高画質の記録物を作
成することができる。
層形成用部材5と接触する放熱体123の面を搬送方向
に対して凹形状とし、軟らかいローラ124で確実に押
さえ込むようにしたため、透明フィルム層形成用部材の
温度を短時間で下げることができ、高画質の記録物を作
成することができる。
【0037】<第3の実施の形態>図4を用いて本発明
の第3の実施の形態を説明する。第1、第2の実施の形
態においては、熱伝導性の高い金属製の放熱体に放熱し
て、貯まった放熱体の熱を放熱体の一部に設けた放熱用
のフィンを使って自然放熱している。または、ファンを
使って外部から引き込んだ冷たい空気を直接、放熱体、
あるいは放熱体のフィンに当てて冷やしている。しか
し、放熱方法はこれに限定されるものではない。
の第3の実施の形態を説明する。第1、第2の実施の形
態においては、熱伝導性の高い金属製の放熱体に放熱し
て、貯まった放熱体の熱を放熱体の一部に設けた放熱用
のフィンを使って自然放熱している。または、ファンを
使って外部から引き込んだ冷たい空気を直接、放熱体、
あるいは放熱体のフィンに当てて冷やしている。しか
し、放熱方法はこれに限定されるものではない。
【0038】第3の実施の形態では、熱電素子としてサ
ーモモジュール(ペルチェ素子)を使って放熱してい
る。図4に本発明の第3の実施の形態の放熱体の概略図
を示す。
ーモモジュール(ペルチェ素子)を使って放熱してい
る。図4に本発明の第3の実施の形態の放熱体の概略図
を示す。
【0039】図4において、223は透明フィルム層形
成用部材5と接触する放熱体、224は放熱体223に
貯められた熱を反対面に移動させるサーモモジュール
(ペルチェ素子)、225はヒートシンク、226はヒ
ートシンク225に風を当てて熱を奪うためのファンで
ある。
成用部材5と接触する放熱体、224は放熱体223に
貯められた熱を反対面に移動させるサーモモジュール
(ペルチェ素子)、225はヒートシンク、226はヒ
ートシンク225に風を当てて熱を奪うためのファンで
ある。
【0040】サーモモジュール224とは、N型・P型
が対になった半導体素子で構成されており、直流電流を
流すことにより一方の面から反対の面に熱を移動できる
ものである。このためサーモモジュールの一方の面は冷
却され、反対の面は加熱される。熱の移動できる量は対
になったN型・P型のカップル数あるいは供給する電力
量によって変化させることができる。また、供給電力の
極性を変えれば冷却される面と加熱される面が反転され
ることになる。
が対になった半導体素子で構成されており、直流電流を
流すことにより一方の面から反対の面に熱を移動できる
ものである。このためサーモモジュールの一方の面は冷
却され、反対の面は加熱される。熱の移動できる量は対
になったN型・P型のカップル数あるいは供給する電力
量によって変化させることができる。また、供給電力の
極性を変えれば冷却される面と加熱される面が反転され
ることになる。
【0041】図4において、放熱体223の基本的な形
状は第1の実施の形態の放熱体23と同じであり、下側
に凸形状をしている。放熱体223の下面(凸面)に透
明フィル層形成用部材5の基材5b側が接触し、加熱ロ
ーラ6aと加圧ローラ6bで加熱・加圧されて高温にな
った透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4との熱を
放熱体223へ放熱する。この放熱体223の熱容量
は、透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4との熱容
量よりかなり大きいものを使用しているため、数枚程度
なら透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4とから熱
を吸収しても放熱体223の温度上昇は小さく抑えられ
る。そのため、透明フィルム層形成用部材5と記録媒体
4とは十分に冷却され、下流の分離機構により分離する
ことができる。しかしながら連続して放熱すると、徐々
に放熱体223の温度が上昇し、透明フィルム層形成用
部材5と記録媒体4とが十分に冷却されず分離不良が発
生する可能性がある。また厚紙などの熱容量の大きな記
録媒体を使用する場合にも、冷却が十分にされず分離不
良が発生する可能性がある。そこで放熱体223には温
度を検知する温度センサが設けられており、放熱体22
3の温度が所定温度まで上昇したらサーモモジュール2
24に電力を供給して放熱体223の熱を急速に奪い、
温度を下げるようにしている。放熱体223の温度が所
定温度より下がっても、急激にサーモモジュール223
の電力をカットするのではなく、徐々に電力を絞る制御
が必要である。なぜならサーモモジュール224の吸熱
面の反対面は非常に高温になっているため、急激に電力
をカットするとサーモモジュール224の中で反対面か
ら吸熱面に熱の移動が生じ放熱体223の温度が上昇し
てしまうからである。そのため、サーモモジュール22
4の反対面側のヒートシンク225の温度を検知しなが
ら、サーモモジュール223への電力を絞っていきヒー
トシンク225の温度が所定値まで下がったところで供
給電力を完全にカットするのが望ましい。
状は第1の実施の形態の放熱体23と同じであり、下側
に凸形状をしている。放熱体223の下面(凸面)に透
明フィル層形成用部材5の基材5b側が接触し、加熱ロ
ーラ6aと加圧ローラ6bで加熱・加圧されて高温にな
った透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4との熱を
放熱体223へ放熱する。この放熱体223の熱容量
は、透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4との熱容
量よりかなり大きいものを使用しているため、数枚程度
なら透明フィルム層形成用部材5と記録媒体4とから熱
を吸収しても放熱体223の温度上昇は小さく抑えられ
る。そのため、透明フィルム層形成用部材5と記録媒体
4とは十分に冷却され、下流の分離機構により分離する
ことができる。しかしながら連続して放熱すると、徐々
に放熱体223の温度が上昇し、透明フィルム層形成用
部材5と記録媒体4とが十分に冷却されず分離不良が発
生する可能性がある。また厚紙などの熱容量の大きな記
録媒体を使用する場合にも、冷却が十分にされず分離不
良が発生する可能性がある。そこで放熱体223には温
度を検知する温度センサが設けられており、放熱体22
3の温度が所定温度まで上昇したらサーモモジュール2
24に電力を供給して放熱体223の熱を急速に奪い、
温度を下げるようにしている。放熱体223の温度が所
定温度より下がっても、急激にサーモモジュール223
の電力をカットするのではなく、徐々に電力を絞る制御
が必要である。なぜならサーモモジュール224の吸熱
面の反対面は非常に高温になっているため、急激に電力
をカットするとサーモモジュール224の中で反対面か
ら吸熱面に熱の移動が生じ放熱体223の温度が上昇し
てしまうからである。そのため、サーモモジュール22
4の反対面側のヒートシンク225の温度を検知しなが
ら、サーモモジュール223への電力を絞っていきヒー
トシンク225の温度が所定値まで下がったところで供
給電力を完全にカットするのが望ましい。
【0042】以上説明した構成によれば、放熱体にサー
モモジュールを当てることにより、連続放熱をしたり、
厚紙などの熱容量の大きい記録媒体を放熱しても透明フ
ィルム層形成用部材と記録媒体の温度を十分に下げるこ
とができ、高画質の記録物を得ることができる。
モモジュールを当てることにより、連続放熱をしたり、
厚紙などの熱容量の大きい記録媒体を放熱しても透明フ
ィルム層形成用部材と記録媒体の温度を十分に下げるこ
とができ、高画質の記録物を得ることができる。
【0043】<第4の実施の形態>図5〜図6を用いて
本発明の第4の実施の形態を説明する。図5は本発明の
第4の実施の形態のブロック図、図6はフローチャート
を示す。
本発明の第4の実施の形態を説明する。図5は本発明の
第4の実施の形態のブロック図、図6はフローチャート
を示す。
【0044】ラミネート装置の電源を投入して定着をす
る場合、放熱体は加熱・加圧ローラで一体化した高温の
透明フィルム層形成用部材と記録媒体とから熱を吸収
し、放熱体自身の温度も上昇する。しかしながら定着開
始時には放熱体が冷えているため、放熱体に接触した透
明フィルム層形成用部材と記録媒体との温度が低くなり
すぎて分離に適しない場合がある。特に、装置全体が冷
え切ってしまっている冬の朝に、この傾向が強い。透明
フィルム層形成用部材5と記録媒体4とが所定温度以下
になると、放熱体の搬送方向下流側に配置された分離機
構によって透明フィルム層形成用部材5の基材5bを分
離する際に、剥離面の温度が低いために硬くなりすぎて
きれいに剥がすことができないことがある。前述の第3
の実施の形態ではサーモモジュール(ペルチェ素子)を
放熱手段として使用している。透明フィルム層形成用部
材5と記録媒体4との熱を熱伝導性の高い金属性の放熱
体に対して放熱し、放熱体に貯まった熱をサーモモジュ
ール(ペルチェ素子)などの熱移動素子を使って強制的
に放熱フィンとしてのヒートシンク225に移動させて
いる。また、ファンを使って外部から引き込んだ冷たい
空気を直接ヒートシンク225のフィンに当ててさらに
冷却効果を高めている。ここでサーモモジュールは前述
のように供給電力の極性を変えることによって吸熱(冷
却)側と発熱側とを反転することができ、今まで冷却側
になっていた面を発熱する面に瞬時に切り換えることが
できる。つまり、分離に適さない低温の放熱体に対し
て、接触しているサーモモジュールに供給する電力の極
性を逆転することによって放熱体の温度を上げることが
できる。
る場合、放熱体は加熱・加圧ローラで一体化した高温の
透明フィルム層形成用部材と記録媒体とから熱を吸収
し、放熱体自身の温度も上昇する。しかしながら定着開
始時には放熱体が冷えているため、放熱体に接触した透
明フィルム層形成用部材と記録媒体との温度が低くなり
すぎて分離に適しない場合がある。特に、装置全体が冷
え切ってしまっている冬の朝に、この傾向が強い。透明
フィルム層形成用部材5と記録媒体4とが所定温度以下
になると、放熱体の搬送方向下流側に配置された分離機
構によって透明フィルム層形成用部材5の基材5bを分
離する際に、剥離面の温度が低いために硬くなりすぎて
きれいに剥がすことができないことがある。前述の第3
の実施の形態ではサーモモジュール(ペルチェ素子)を
放熱手段として使用している。透明フィルム層形成用部
材5と記録媒体4との熱を熱伝導性の高い金属性の放熱
体に対して放熱し、放熱体に貯まった熱をサーモモジュ
ール(ペルチェ素子)などの熱移動素子を使って強制的
に放熱フィンとしてのヒートシンク225に移動させて
いる。また、ファンを使って外部から引き込んだ冷たい
空気を直接ヒートシンク225のフィンに当ててさらに
冷却効果を高めている。ここでサーモモジュールは前述
のように供給電力の極性を変えることによって吸熱(冷
却)側と発熱側とを反転することができ、今まで冷却側
になっていた面を発熱する面に瞬時に切り換えることが
できる。つまり、分離に適さない低温の放熱体に対し
て、接触しているサーモモジュールに供給する電力の極
性を逆転することによって放熱体の温度を上げることが
できる。
【0045】図5において、301はコントローラ、3
02は放熱体223に取り付けられた温度センサ、22
4は発熱手段および冷却手段として用いるサーモモジュ
ールである。サーモモジュール224は異種金属を接触
させ、これに電流を通すと接触点で熱の発生または熱の
吸収が起こるペルチェ効果を利用した素子である。一般
的に半導体を用いたものは、正電極−n型半導体−中間
電極−p型半導体−負電極の構成にし、電極を通して電
力を供給することによって、正、負電極側を発熱側、中
間電極を吸熱側とすることができる。303はサーモモ
ジュール224に供給する電力の極性を切り換える極性
切換部、226はサーモモジュール224の反対面に取
り付けられたファンで、サーモモジュール224から出
る熱を冷やすためのヒートシンク225に外気を当て
る。
02は放熱体223に取り付けられた温度センサ、22
4は発熱手段および冷却手段として用いるサーモモジュ
ールである。サーモモジュール224は異種金属を接触
させ、これに電流を通すと接触点で熱の発生または熱の
吸収が起こるペルチェ効果を利用した素子である。一般
的に半導体を用いたものは、正電極−n型半導体−中間
電極−p型半導体−負電極の構成にし、電極を通して電
力を供給することによって、正、負電極側を発熱側、中
間電極を吸熱側とすることができる。303はサーモモ
ジュール224に供給する電力の極性を切り換える極性
切換部、226はサーモモジュール224の反対面に取
り付けられたファンで、サーモモジュール224から出
る熱を冷やすためのヒートシンク225に外気を当て
る。
【0046】図6のフローチャートに沿って動作を説明
する。まず温度センサ302は定着開始とともに放熱体
223の温度Tを測定し(S1)、この測定値をコント
ローラ301に随時送出する。コントローラ301は温
度Tが基準温度Taよりも低い場合(S2)には放熱体
223が加熱(S3)できるように、極性切換部303
で供給電源の極性を制御してサーモモジュール224に
電力を供給する。放熱体223が加熱されるとファン2
26が回り始める(S4)。サーモモジュール224を
使って放熱体223を加熱すると、サーモモジュール2
24の反対面は吸熱面となりこの面に接するヒートシン
ク225は周辺より温度が低くなる。ファン226を始
動させてヒートシンク225より温度の高い周辺の空気
をヒートシンク225に強制的に当てることによりヒー
トシンク225の温度低下を抑えている。そうすること
により、放熱体223の加熱が効率よく行なわれる。そ
の後、加熱が十分に行なわれ放熱体223の温度Tが基
準温度Taよりも高くなると(S2)、放熱体223が
分離に適する温度になったとしてサーモモジュール22
4への通電を停止する。
する。まず温度センサ302は定着開始とともに放熱体
223の温度Tを測定し(S1)、この測定値をコント
ローラ301に随時送出する。コントローラ301は温
度Tが基準温度Taよりも低い場合(S2)には放熱体
223が加熱(S3)できるように、極性切換部303
で供給電源の極性を制御してサーモモジュール224に
電力を供給する。放熱体223が加熱されるとファン2
26が回り始める(S4)。サーモモジュール224を
使って放熱体223を加熱すると、サーモモジュール2
24の反対面は吸熱面となりこの面に接するヒートシン
ク225は周辺より温度が低くなる。ファン226を始
動させてヒートシンク225より温度の高い周辺の空気
をヒートシンク225に強制的に当てることによりヒー
トシンク225の温度低下を抑えている。そうすること
により、放熱体223の加熱が効率よく行なわれる。そ
の後、加熱が十分に行なわれ放熱体223の温度Tが基
準温度Taよりも高くなると(S2)、放熱体223が
分離に適する温度になったとしてサーモモジュール22
4への通電を停止する。
【0047】ここではサーモモジュール224はOn/Off
制御されているが、サーモモジュール224の電力を急
激にカットするのではなく徐々に電力を絞る制御でも良
い。サーモモジュール224の一方の面は低温で、その
反対面は高温になっているため、急激に電力をカットす
るとサーモモジュール224の中で高温面から低温面に
熱の移動が生じ、放熱体223の温度が下がり再び基準
温度Ta以下の温度になってしまうことになる。よって
On/Off制御ではなくサーモモジュール224の高温面側
のヒートシンク225の温度を検知しながら、サーモモ
ジュール224への電力を徐々に絞っていきヒートシン
ク225の温度が所定値まで下がったところで供給電力
を完全にカットするように制御しても良い。
制御されているが、サーモモジュール224の電力を急
激にカットするのではなく徐々に電力を絞る制御でも良
い。サーモモジュール224の一方の面は低温で、その
反対面は高温になっているため、急激に電力をカットす
るとサーモモジュール224の中で高温面から低温面に
熱の移動が生じ、放熱体223の温度が下がり再び基準
温度Ta以下の温度になってしまうことになる。よって
On/Off制御ではなくサーモモジュール224の高温面側
のヒートシンク225の温度を検知しながら、サーモモ
ジュール224への電力を徐々に絞っていきヒートシン
ク225の温度が所定値まで下がったところで供給電力
を完全にカットするように制御しても良い。
【0048】一方、定着動作を連続で行なうと放熱体の
温度は徐々に上昇していく。放熱体223の温度Tが基
準温度Taよりも高く、第2の基準温度Tbよりも高い
場合(S5)には放熱体223が冷却(S6)できるよ
うに、極性切換部303で供給電力の極性を切り換えて
サーモモジュール224に通電する。すると、これまで
加熱面であった面が吸熱面となり、放熱体223から熱
を奪い冷却できる。その後、ファン226が停止してい
れば電力を供給して回転させる(S4)。サーモモジュ
ール224を使って放熱体223を冷却すると、サーモ
モジュール224の反対面は発熱し、ヒートシンク22
5は周辺より温度が高くなる。ファン226を始動させ
温度の低い空気をヒートシンク225に強制的に当てる
ことによりヒートシンク225の温度上昇を抑えてい
る。それにより、放熱体223の冷却が効率よく行なわ
れる。冷却が十分に行なわれ、放熱体223の温度Tが
基準温度Taよりも高く、第2の基準温度Tbよりも低
くなると(S5)、放熱体223が所定温度になったと
してサーモモジュール224への通電を停止する(S
7)。ここでは、サーモモジュール224と極性切換部
によって、放熱体の加熱、冷却を行なっているが、加熱
部と冷却部とを別々に設けて制御する構成でも良い。
温度は徐々に上昇していく。放熱体223の温度Tが基
準温度Taよりも高く、第2の基準温度Tbよりも高い
場合(S5)には放熱体223が冷却(S6)できるよ
うに、極性切換部303で供給電力の極性を切り換えて
サーモモジュール224に通電する。すると、これまで
加熱面であった面が吸熱面となり、放熱体223から熱
を奪い冷却できる。その後、ファン226が停止してい
れば電力を供給して回転させる(S4)。サーモモジュ
ール224を使って放熱体223を冷却すると、サーモ
モジュール224の反対面は発熱し、ヒートシンク22
5は周辺より温度が高くなる。ファン226を始動させ
温度の低い空気をヒートシンク225に強制的に当てる
ことによりヒートシンク225の温度上昇を抑えてい
る。それにより、放熱体223の冷却が効率よく行なわ
れる。冷却が十分に行なわれ、放熱体223の温度Tが
基準温度Taよりも高く、第2の基準温度Tbよりも低
くなると(S5)、放熱体223が所定温度になったと
してサーモモジュール224への通電を停止する(S
7)。ここでは、サーモモジュール224と極性切換部
によって、放熱体の加熱、冷却を行なっているが、加熱
部と冷却部とを別々に設けて制御する構成でも良い。
【0049】以上説明した構成によれば、放熱体に温度
センサとサーモモジュールとを設けて、温度センサの測
定温度に基づいて温度が低い場合には加熱して、温度が
高い場合には冷却することにより、放熱体に接触する透
明フィルム層形成用部材と記録媒体とを分離に適する温
度に管理することができ、良好な分離状態を維持するこ
とができる。
センサとサーモモジュールとを設けて、温度センサの測
定温度に基づいて温度が低い場合には加熱して、温度が
高い場合には冷却することにより、放熱体に接触する透
明フィルム層形成用部材と記録媒体とを分離に適する温
度に管理することができ、良好な分離状態を維持するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、上記の
ように構成された本発明によれば、記録に要する時間を
短縮し、ラミネート処理した高画質の記録物を作成する
ラミネート装置を提供することできる。
ように構成された本発明によれば、記録に要する時間を
短縮し、ラミネート処理した高画質の記録物を作成する
ラミネート装置を提供することできる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のラミネート装置の
概略図である。
概略図である。
【図2】記録媒体と透明フィルム層形成用部材の構造を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のラミネート装置の
概略図である。
概略図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の放熱体の概略図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図6】本発明の第4の実施の形態のフローチャートで
ある。
ある。
1 インクジェット記録部 2 ラミネート処理部 3 インクジェット記録ヘッド 4 記録媒体 5 透明フィルム層形成用部材 6a 加熱ローラ 6b 加圧ローラ 7 巻き取り装置 8 記録物 9 カッター 10 巻き出し装置 21 第1のメディアセンサ 23 放熱体 26 第2のメディアセンサ 27 後端分離機構 28 固定ガイド
Claims (13)
- 【請求項1】 ラミネート対象物を搬送するラミネート
対象物搬送手段と、 ラミネートフィルムを搬送するラミネートフィルム搬送
手段と、 前記各搬送手段によって搬送される対象物とフィルムと
を重ね合わせて加熱・加圧する加熱・加圧手段と、 を備えたラミネート装置において、 前記加熱・加圧手段の搬送方向下流側に、前記加熱・加
圧手段により重ね合わされた前記対象物と前記フィルム
との熱を放熱する放熱手段を設けたことを特徴とするラ
ミネート装置。 - 【請求項2】 前記放熱手段は、前記加熱・加圧手段に
より重ね合わされた前記対象物と前記フィルムとの少な
くともいずれか一方の面に接触する放熱体であることを
特徴とするラミネート装置。 - 【請求項3】 前記対象物と前記フィルムとの少なくと
もいずれか一方の面に接する前記放熱体の接触面は2次
以上の曲面であることを特徴とする請求項2に記載のラ
ミネート装置。 - 【請求項4】 前記接触面は、前記対象物と前記フィル
ムとに対して凸形状であることを特徴とする請求項3に
記載のラミネート装置。 - 【請求項5】 前記接触面は、前記対象物と前記フィル
ムとに対して凹形状であり、弾力性を有するローラによ
り前記対象物と前記フィルムとを前記接触面に押し付け
ることを特徴とする請求項3に記載のラミネート装置。 - 【請求項6】 前記放熱手段は、前記加熱・加圧手段に
より重ね合わされた前記対象物と前記フィルムとの少な
くともいずれか一方の面に接触する放熱体と、ファン
と、により構成されることを特徴とする請求項1に記載
のラミネート装置。 - 【請求項7】 前記放熱手段は、前記加熱・加圧手段に
より重ね合わされた前記対象物と前記フィルムとの少な
くともいずれか一方の面に接触する放熱体と、該放熱体
に設けられた冷却手段と、該放熱体の温度を測定する温
度測定手段と、により構成されることを特徴とする請求
項1に記載のラミネート装置。 - 【請求項8】 前記温度測定手段の測定結果に基づい
て、前記冷却手段を制御することを特徴とする請求項7
に記載のラミネート装置。 - 【請求項9】 前記冷却手段は熱移動可能な熱電素子で
あることを特徴とする請求項7または8に記載のラミネ
ート装置。 - 【請求項10】 前記放熱手段は、前記加熱・加圧手段
により重ね合わされた前記対象物と前記フィルムとの少
なくともいずれか一方の面に接触する放熱体と、該放熱
体に設けられた加熱手段と、該放熱体に設けられた冷却
手段と、該放熱体の温度を測定する温度測定手段と、に
より構成されることを特徴とする請求項1に記載のラミ
ネート装置。 - 【請求項11】 前記温度測定手段の測定結果に基づい
て、前記加熱手段と前記冷却手段とを制御することを特
徴とする請求項10に記載のラミネート装置。 - 【請求項12】 前記加熱手段と前記冷却手段は熱移動
可能な熱電素子であることを特徴とする請求項10また
は11に記載のラミネート装置。 - 【請求項13】 前記熱電素子はサーモモジュールであ
ることを特徴とする請求項9または12に記載のラミネ
ート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153075A JP2001328167A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ラミネート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153075A JP2001328167A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ラミネート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328167A true JP2001328167A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18658404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000153075A Withdrawn JP2001328167A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | ラミネート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001328167A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10857776B2 (en) | 2019-01-31 | 2020-12-08 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet separation device, laminator, image forming apparatus, and image forming system |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000153075A patent/JP2001328167A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10857776B2 (en) | 2019-01-31 | 2020-12-08 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet separation device, laminator, image forming apparatus, and image forming system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |