JP2001327543A - 車椅子用後退防止装置つきドラムブレーキ - Google Patents
車椅子用後退防止装置つきドラムブレーキInfo
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- JP2001327543A JP2001327543A JP2000187007A JP2000187007A JP2001327543A JP 2001327543 A JP2001327543 A JP 2001327543A JP 2000187007 A JP2000187007 A JP 2000187007A JP 2000187007 A JP2000187007 A JP 2000187007A JP 2001327543 A JP2001327543 A JP 2001327543A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自走式車椅子で坂道を上るときに、後退して
滑り落ちる危険を防止し、さらに、坂道を下りるときに
は、加速されて速さを増す危険を防ぐ装置を開発するこ
とである。 【解決手段】 後退防止のラチェット用ドラム6とブレ
ーキ用ドラム7を一体化した円筒を車軸に取り付け、ラ
チェット用ドラム6にカム型つめ8をつけて後退の回転
を止め、さらに、ブレーキ用ドラム7にブレーキバンド
17をつけて下り坂での制動を行う。これらの操作は、
車椅子の肘掛けに取り付けた共通の操作ハンドル14で
駆動ワイヤーを用いて行う。
滑り落ちる危険を防止し、さらに、坂道を下りるときに
は、加速されて速さを増す危険を防ぐ装置を開発するこ
とである。 【解決手段】 後退防止のラチェット用ドラム6とブレ
ーキ用ドラム7を一体化した円筒を車軸に取り付け、ラ
チェット用ドラム6にカム型つめ8をつけて後退の回転
を止め、さらに、ブレーキ用ドラム7にブレーキバンド
17をつけて下り坂での制動を行う。これらの操作は、
車椅子の肘掛けに取り付けた共通の操作ハンドル14で
駆動ワイヤーを用いて行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護用の車椅子の
上り坂での後退防止装置、及び、ブレーキの機構に関す
るものである。
上り坂での後退防止装置、及び、ブレーキの機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式の車椅子には、後退防止装
置がついていないために、手漕ぎの自走運転で坂道を上
がる際に、手をゆるめると滑り落ちる危険があった。ま
た、坂道を下りる際にも、自然に加速され速さを増して
危険であった。従来型の車椅子では、これらを防止する
ために車のタイヤに金属片を押しつけるタイプのハンド
ブレーキだけが頼りで、介助者がいない場合には、利用
者が坂道を上り下りするときの不安と緊張度が大きかっ
た。
置がついていないために、手漕ぎの自走運転で坂道を上
がる際に、手をゆるめると滑り落ちる危険があった。ま
た、坂道を下りる際にも、自然に加速され速さを増して
危険であった。従来型の車椅子では、これらを防止する
ために車のタイヤに金属片を押しつけるタイプのハンド
ブレーキだけが頼りで、介助者がいない場合には、利用
者が坂道を上り下りするときの不安と緊張度が大きかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】上記のように、自
走式車椅子で坂道を運転する際に、滑り落ちる危険と、
下りる際の加速による危険を防止して、安心して運転で
きるようにすることが、課題である。
走式車椅子で坂道を運転する際に、滑り落ちる危険と、
下りる際の加速による危険を防止して、安心して運転で
きるようにすることが、課題である。
【0004】
【0005】これらの課題を解決するには、自走式の車
椅子に、利用者が手軽に操作できる後退防止とドラムブ
レーキを合わせもつ装置を車軸部分に取り付けることで
ある。
椅子に、利用者が手軽に操作できる後退防止とドラムブ
レーキを合わせもつ装置を車軸部分に取り付けることで
ある。
【0006】このため、車輪とともに回転する円筒形の
後退防止装置用とブレーキ用の二つのドラムを一体化し
たものを、左右それぞれの車軸部分に取り付け、一つの
ドラムには後退防止ためのカム型のラチェットをつけ
る。以後、このドラムをラチェット用ドラムと称する。
カム型ラチェットは、前進回転では抵抗なく、つめ車型
ラチェットのような騒音もなくスムーズに回転するが、
後退の逆回転ではカムがドラムにくさびのようにくい込
んで回転を止める。また、平地で小回りする際に多少の
自走後退が必要なので、このときには、カム型ラチェッ
トを解放できるようにして、その操作を駆動ワイヤーを
用いて、利用者が手元のハンドルで簡単に操作できるよ
うにする。
後退防止装置用とブレーキ用の二つのドラムを一体化し
たものを、左右それぞれの車軸部分に取り付け、一つの
ドラムには後退防止ためのカム型のラチェットをつけ
る。以後、このドラムをラチェット用ドラムと称する。
カム型ラチェットは、前進回転では抵抗なく、つめ車型
ラチェットのような騒音もなくスムーズに回転するが、
後退の逆回転ではカムがドラムにくさびのようにくい込
んで回転を止める。また、平地で小回りする際に多少の
自走後退が必要なので、このときには、カム型ラチェッ
トを解放できるようにして、その操作を駆動ワイヤーを
用いて、利用者が手元のハンドルで簡単に操作できるよ
うにする。
【0007】さらに、下り坂では加速されて危険なの
で、この加速防止のために残りのドラムには、ブレーキ
バンドを巻きつけ、引き締めて制動するタイプのドラム
ブレーキにする。以後、このドラムをブレーキ用ドラム
と称する。ブレーキ操作は、駆動ワイヤーを用いて、カ
ム型ラチェットを操作するハンドルと共通のハンドルで
操作できるようにする。
で、この加速防止のために残りのドラムには、ブレーキ
バンドを巻きつけ、引き締めて制動するタイプのドラム
ブレーキにする。以後、このドラムをブレーキ用ドラム
と称する。ブレーキ操作は、駆動ワイヤーを用いて、カ
ム型ラチェットを操作するハンドルと共通のハンドルで
操作できるようにする。
【0008】上記のように構成した車椅子用後退防止及
びドラムブレーキ装置は、上り坂道の前進には支障がな
く後退だけを防ぎ、さらに、下り坂道での加速を防止す
る働きがあり、利用者が安心して運転できる。
びドラムブレーキ装置は、上り坂道の前進には支障がな
く後退だけを防ぎ、さらに、下り坂道での加速を防止す
る働きがあり、利用者が安心して運転できる。
【0009】
【発明の実施の形態】実施例について図面を参照して説
明する。図1、及び、図2のように左右の車軸2の部分
に、この車軸2を通した基盤5を、骨材の車椅子パイプ
4に固定して取り付ける。車輪3と共に回転する二個の
円筒を一体としたドラム(ラチェット用ドラム6とブレ
ーキ用ドラム7)を、左右それぞれの車軸2に取り付け
る。
明する。図1、及び、図2のように左右の車軸2の部分
に、この車軸2を通した基盤5を、骨材の車椅子パイプ
4に固定して取り付ける。車輪3と共に回転する二個の
円筒を一体としたドラム(ラチェット用ドラム6とブレ
ーキ用ドラム7)を、左右それぞれの車軸2に取り付け
る。
【0010】後退防止装置は、図2のように、後退防止
ためのカム型つめ8を、ラチェット用ドラム6に接触し
て動くように、カム型つめ8のラチェット軸9を通し
て、基盤5に軸を固定して取り付ける。このカム型つめ
8は肉厚で図4に示したような不等辺三角形の角を丸く
した形で、ラチェット軸9を中心にして、カム型つめ8
の長く伸びて丸めた角までの半径R2が、ラチェット用
ドラム6に接触する部分までの半径R1より長くなって
いる。カム型つめ8は小さく弱いばね10で引かれてド
ラム面に軽く接触させてある。図1、図5のように、車
椅子1の前進に伴って、ドラムが図中の矢印の向きに回
転し、この前進する順方向の回転では、カム型つめ8は
ドラム面をなめらかに、音もなく抵抗のない状態で滑
る。しかし、車椅子1が坂道を上る際に、利用者が不用
意に漕ぐ手をゆるめるて車椅子1が後退し、車輪3と共
にドラムが逆回転をはじめると、カム型つめ8はドラム
面にくさびのようにくい込んで、車輪の回転を停止させ
る。
ためのカム型つめ8を、ラチェット用ドラム6に接触し
て動くように、カム型つめ8のラチェット軸9を通し
て、基盤5に軸を固定して取り付ける。このカム型つめ
8は肉厚で図4に示したような不等辺三角形の角を丸く
した形で、ラチェット軸9を中心にして、カム型つめ8
の長く伸びて丸めた角までの半径R2が、ラチェット用
ドラム6に接触する部分までの半径R1より長くなって
いる。カム型つめ8は小さく弱いばね10で引かれてド
ラム面に軽く接触させてある。図1、図5のように、車
椅子1の前進に伴って、ドラムが図中の矢印の向きに回
転し、この前進する順方向の回転では、カム型つめ8は
ドラム面をなめらかに、音もなく抵抗のない状態で滑
る。しかし、車椅子1が坂道を上る際に、利用者が不用
意に漕ぐ手をゆるめるて車椅子1が後退し、車輪3と共
にドラムが逆回転をはじめると、カム型つめ8はドラム
面にくさびのようにくい込んで、車輪の回転を停止させ
る。
【0011】この後退防止装置は左右の車軸2に取り付
けてあるので、坂道の途中で、利用者が漕ぎ手を離して
も車椅子1は停止したままなので、安全を保守できる。
坂道の途中から再び走り出すときには、順方向の回転な
ので、カム型つめ8はラチェット用ドラム6の面を滑る
のでくさびの働きはせず、何の操作もなしに車椅子1を
そのまま前進させることが可能である。平地でも前進す
るだけなら、何の操作も必要としない。なお、カム型つ
め8がラチェット用ドラム6の面にくさびとしてくい込
んだときには、大きな力が掛かるので、ラチェット軸9
はこの力に耐える丈夫ものにし、カム型つめ8の材質も
ドラムの材質と同じ硬度で、厚みがあり破損しない強い
ものにする必要がある。
けてあるので、坂道の途中で、利用者が漕ぎ手を離して
も車椅子1は停止したままなので、安全を保守できる。
坂道の途中から再び走り出すときには、順方向の回転な
ので、カム型つめ8はラチェット用ドラム6の面を滑る
のでくさびの働きはせず、何の操作もなしに車椅子1を
そのまま前進させることが可能である。平地でも前進す
るだけなら、何の操作も必要としない。なお、カム型つ
め8がラチェット用ドラム6の面にくさびとしてくい込
んだときには、大きな力が掛かるので、ラチェット軸9
はこの力に耐える丈夫ものにし、カム型つめ8の材質も
ドラムの材質と同じ硬度で、厚みがあり破損しない強い
ものにする必要がある。
【0012】平地で小回りするときには、多少の後退が
必要になるので、後退を可能にするために、カム型つめ
8をドラム面から浮かすように離さねばならない。この
ため、図6に示すようにカム型つめ8に駆動ワイヤー1
1をつけ、この端を車椅子1の肘掛けの角に取り付けた
図1、図7、図8に示す操作盤12の操作ハンドル14
の端につないでおく、操作ハンドル14の取っ手を真ん
中のCの位置からAの位置に引き上げて、操作ハンドル
14を留め金具13に入れて止めると、駆動ワイヤー1
1に引かれてカム型つめ8がドラム面から浮かすように
離れて、後退防止装置が解除され、後退、前進ともに可
能になる。
必要になるので、後退を可能にするために、カム型つめ
8をドラム面から浮かすように離さねばならない。この
ため、図6に示すようにカム型つめ8に駆動ワイヤー1
1をつけ、この端を車椅子1の肘掛けの角に取り付けた
図1、図7、図8に示す操作盤12の操作ハンドル14
の端につないでおく、操作ハンドル14の取っ手を真ん
中のCの位置からAの位置に引き上げて、操作ハンドル
14を留め金具13に入れて止めると、駆動ワイヤー1
1に引かれてカム型つめ8がドラム面から浮かすように
離れて、後退防止装置が解除され、後退、前進ともに可
能になる。
【0013】ドラムブレーキ装置は、ラチェット用ドラ
ム6と一体になったブレーキ用ドラム7にブレーキバン
ド17を巻き付け、このブレーキバンド17の一端を基
盤5に固定し、他端をL字形てこ18の端につける。L
字形てこ18の軸を基盤5に取り付ける。L字形てこ1
8の他端に駆動ワイヤー11を取り付け、この端を車椅
子1の肘掛けの角に取り付けた操作盤12の操作ハンド
ル14につなぐ。操作ハンドル14の取っ手を真ん中の
位置CからBの位置に引き下げると、ワイヤーによって
駆動されてブレーキバンド17が締まり制動がかかる。
ム6と一体になったブレーキ用ドラム7にブレーキバン
ド17を巻き付け、このブレーキバンド17の一端を基
盤5に固定し、他端をL字形てこ18の端につける。L
字形てこ18の軸を基盤5に取り付ける。L字形てこ1
8の他端に駆動ワイヤー11を取り付け、この端を車椅
子1の肘掛けの角に取り付けた操作盤12の操作ハンド
ル14につなぐ。操作ハンドル14の取っ手を真ん中の
位置CからBの位置に引き下げると、ワイヤーによって
駆動されてブレーキバンド17が締まり制動がかかる。
【0014】駆動ワイヤー11は、自転車等のブレーキ
ワイヤーとして用いられているものと同じで、堅めのワ
イヤーチューブ15の中にワイヤー16が入っている。
ワイヤー16の両端には、ワイヤーを留めたワイヤーボ
タン19がついており、ワイヤーの接続はこのワイヤー
ボタン19で行う。駆動ワイヤー11が曲がった状態の
ままワイヤーチューブ15の中をワイヤー16が移動し
て、動きと力を伝達することができる。
ワイヤーとして用いられているものと同じで、堅めのワ
イヤーチューブ15の中にワイヤー16が入っている。
ワイヤー16の両端には、ワイヤーを留めたワイヤーボ
タン19がついており、ワイヤーの接続はこのワイヤー
ボタン19で行う。駆動ワイヤー11が曲がった状態の
ままワイヤーチューブ15の中をワイヤー16が移動し
て、動きと力を伝達することができる。
【0015】図7、図8、図9のように、操作盤12の
操作ハンドル14は、左右の車軸につけた後退防止解除
とブレーキの両方を操作するため、駆動ワイヤー11が
後退防止解除とブレーキ用の各二本、計四本接続してあ
る。操作ハンドル14の取っ手を真ん中の位置CからA
の位置に引き上げると、カム型つめ8を駆動するラチェ
ットワイヤー16aが引っ張られて後退防止装置が解除
される。このとき、ラチェットワイヤー16aが引き出
され、反対側のブレーキワイヤー16b緩むので、図
7、図8のように、この緩んだ長さの分だけ、駆動ワイ
ヤー11を操作盤12の外に押し出さねばならない。こ
のため、図9に示すように、操作盤12に後退防止装置
用とブレーキ用のそれぞれに二枚ずつ固定板20aと2
0bが、移動する駆動ワイヤー11の長さに相当する間
隔だけ離して取り付けてあり、その固定板20aと20
bのそれぞれに駆動ワイヤー11とワイヤー16がらく
に通れる孔があけてある。固定板20aと20bの間に
は、二本の駆動ワイヤー11を取り付け固定板の孔より
大きい可動板21があり、操作ハンドル14を操作すこ
とによって固定板間を動き、駆動ワイヤー11の余分な
長さだけ移動させる。
操作ハンドル14は、左右の車軸につけた後退防止解除
とブレーキの両方を操作するため、駆動ワイヤー11が
後退防止解除とブレーキ用の各二本、計四本接続してあ
る。操作ハンドル14の取っ手を真ん中の位置CからA
の位置に引き上げると、カム型つめ8を駆動するラチェ
ットワイヤー16aが引っ張られて後退防止装置が解除
される。このとき、ラチェットワイヤー16aが引き出
され、反対側のブレーキワイヤー16b緩むので、図
7、図8のように、この緩んだ長さの分だけ、駆動ワイ
ヤー11を操作盤12の外に押し出さねばならない。こ
のため、図9に示すように、操作盤12に後退防止装置
用とブレーキ用のそれぞれに二枚ずつ固定板20aと2
0bが、移動する駆動ワイヤー11の長さに相当する間
隔だけ離して取り付けてあり、その固定板20aと20
bのそれぞれに駆動ワイヤー11とワイヤー16がらく
に通れる孔があけてある。固定板20aと20bの間に
は、二本の駆動ワイヤー11を取り付け固定板の孔より
大きい可動板21があり、操作ハンドル14を操作すこ
とによって固定板間を動き、駆動ワイヤー11の余分な
長さだけ移動させる。
【0016】後退防止装置を解除する場合、操作ハンド
ル14の取っ手をCの位置からAの位置に引き上げる。
このとき操作ハンドル14に取り付けられたラチェット
用ワイヤー16aが引っ張られて可動板21が固定板間
を下方に移動し、可動板21が内側の固定板20bで止
められて、駆動ワイヤー11のワイヤーチューブ15中
からラチェット用ワイヤー16aだけが引き出されて動
きを伝え、基盤5のカム型つめ8を引き上げてラチェッ
ト用ドラム6の面から離れて、後退防止装置を解除す
る。このとき、ブレーキ用の駆動ワイヤー11が押し出
されるので、このワイヤーがついた下方の可動板21′
が動き、駆動ワイヤー11の余分な長さだけを下外側の
固定板20a′から外部に押し出す。
ル14の取っ手をCの位置からAの位置に引き上げる。
このとき操作ハンドル14に取り付けられたラチェット
用ワイヤー16aが引っ張られて可動板21が固定板間
を下方に移動し、可動板21が内側の固定板20bで止
められて、駆動ワイヤー11のワイヤーチューブ15中
からラチェット用ワイヤー16aだけが引き出されて動
きを伝え、基盤5のカム型つめ8を引き上げてラチェッ
ト用ドラム6の面から離れて、後退防止装置を解除す
る。このとき、ブレーキ用の駆動ワイヤー11が押し出
されるので、このワイヤーがついた下方の可動板21′
が動き、駆動ワイヤー11の余分な長さだけを下外側の
固定板20a′から外部に押し出す。
【0017】ドラムブレーキを掛けるには、操作ハンド
ル14の取っ手を位置CからBの方に引き下げる。この
とき、操作ハンドル14に取り付けられたブレーキワイ
ヤー16bが引っ張られて、ブレーキ用の駆動ワイヤー
11についた可動板21′が固定板間を移動し、可動板
21′が内側の固定板20b′で止められて、駆動ワイ
ヤー11の中からブレーキワイヤー16b′だけが引き
出されて動きを伝え、基盤5のL字形てこ18を引っぱ
ってブレーキバンド17を引き締めて制動を掛ける。こ
のとき、後退防止解除用の駆動ワイヤー11が押し出さ
れるので、このワイヤーがついた上方の可動板21が動
き、駆動ワイヤー11の余分な長さだけを上外側の固定
板20aから外部に押し出す。
ル14の取っ手を位置CからBの方に引き下げる。この
とき、操作ハンドル14に取り付けられたブレーキワイ
ヤー16bが引っ張られて、ブレーキ用の駆動ワイヤー
11についた可動板21′が固定板間を移動し、可動板
21′が内側の固定板20b′で止められて、駆動ワイ
ヤー11の中からブレーキワイヤー16b′だけが引き
出されて動きを伝え、基盤5のL字形てこ18を引っぱ
ってブレーキバンド17を引き締めて制動を掛ける。こ
のとき、後退防止解除用の駆動ワイヤー11が押し出さ
れるので、このワイヤーがついた上方の可動板21が動
き、駆動ワイヤー11の余分な長さだけを上外側の固定
板20aから外部に押し出す。
【0018】車椅子1の肘掛けの角に取り付ける操作ハ
ンドル14のついた操作盤12は、利用者の左右のきき
手に応じて、左右どちらにも取り付けられるようにす
る。
ンドル14のついた操作盤12は、利用者の左右のきき
手に応じて、左右どちらにも取り付けられるようにす
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、次のような効果を奏する。
ので、次のような効果を奏する。
【0020】自走式の車椅子で坂道を上るとき、常に、
後退して滑り落ちるような危険にあったが、本発明の後
退防止のためのカム型ラチェットを装置することで、利
用者が安全に運転できる。
後退して滑り落ちるような危険にあったが、本発明の後
退防止のためのカム型ラチェットを装置することで、利
用者が安全に運転できる。
【0021】平地での小回り運転で後退が必要なときに
は、後退防止のカム型ラチェットを操作ハンドルで簡単
に解除できる。
は、後退防止のカム型ラチェットを操作ハンドルで簡単
に解除できる。
【0022】このカム型ラチェットは、つめ車式ラチェ
ットと違って、まったく騒音を出さず、切り替えなしで
後退だけを完全に止め、前進にはまったく抵抗をしめさ
ずなめらかに回転するという利点がある。このため、坂
の途中で一端停止のときにも、また、停止してから前進
運転を始めるときにも、切り替え操作がいらない。ハン
ドル操作は、上述のように、この後退防止装置を解除す
るときに行う。
ットと違って、まったく騒音を出さず、切り替えなしで
後退だけを完全に止め、前進にはまったく抵抗をしめさ
ずなめらかに回転するという利点がある。このため、坂
の途中で一端停止のときにも、また、停止してから前進
運転を始めるときにも、切り替え操作がいらない。ハン
ドル操作は、上述のように、この後退防止装置を解除す
るときに行う。
【0023】自走式の車椅子で坂道を下るとき、車椅子
が自然に加速されるので、たえず漕ぎ手で支えるように
しないと、速度が増して危険であった。上記の後退防止
の解除と同じ操作ハンドルによって、操作することので
きる本案のドラムブレーキを装置することで、利用者が
適当な強さで、簡単にドラムブレーキが掛けられるた
め、坂道を安全に運転できる。
が自然に加速されるので、たえず漕ぎ手で支えるように
しないと、速度が増して危険であった。上記の後退防止
の解除と同じ操作ハンドルによって、操作することので
きる本案のドラムブレーキを装置することで、利用者が
適当な強さで、簡単にドラムブレーキが掛けられるた
め、坂道を安全に運転できる。
【0024】後退防止装置とドラムブレーキは、高い機
能を持っているにもかかわらず、両方を一体化したドラ
ムを用いているので、コンパクトで構造を簡素にでき
る。
能を持っているにもかかわらず、両方を一体化したドラ
ムを用いているので、コンパクトで構造を簡素にでき
る。
【図1】後退防止のカム型ラチェットとドラムブレーキ
及びその操作盤を示す全体図である。
及びその操作盤を示す全体図である。
【図2】車軸の取り付けたカム型ラチェットとドラムブ
レーキを示す正面図である。
レーキを示す正面図である。
【図3】車軸の取り付けたカム型ラチェットとドラムブ
レーキを示す断面図である。
レーキを示す断面図である。
【図4】カム型つめの形とラチェット用ドラム面に接触
している状態を示す図である。
している状態を示す図である。
【図5】カム型ラチェットのカム型つめがラチェット用
ドラムに接触して、前進だけを可能にする状態を示す図
である。
ドラムに接触して、前進だけを可能にする状態を示す図
である。
【図6】カム型ラチェットのカム型つめがラチェット用
ドラム面から引き離されて、前進と後進の両方を可能に
した状態を示す図である。
ドラム面から引き離されて、前進と後進の両方を可能に
した状態を示す図である。
【図7】装置を操作する操作盤の内部を示す正面図であ
る。
る。
【図8】後退防止を解除した状態の操作ハンドルを示す
図である。
図である。
【図9】操作盤の操作ハンドルによる駆動ワイヤーの動
きを示す図である。
きを示す図である。
【図10】本装置を装備した車椅子の側面図である。
1 車椅子 2 車軸 3 車輪 4 車椅子パイプ(骨材) 5 基盤 6 ラチェット用ドラム 7 ブレーキ用ドラム 8 カム型つめ 9 ラチェット軸 10 ばね 11 駆動ワイヤー 12 操作盤 13 留め金具 14 操作ハンドル 15 ワイヤーチューブ 16 ワイヤー 16a ラチェット用ワイヤー 16b ブレーキ用ワイヤー 17 ブレーキバンド 18 L字形てこ 19 ワイヤーボタン 20a,20a′ 固定板a 20b,20b′ 固定板b 21,21′ 可動板
Claims (3)
- 【請求項1】 車椅子の車軸にラチェットをつけた車椅
子用後退防止装置つきドラムブレーキ - 【請求項2】 車椅子の車軸にラチェット用とブレーキ
用を兼ねたドラムを取り付けた車椅子用後退防止装置つ
きドラムブレーキ - 【請求項3】 請求項2に記載の車軸に取り付けたドラ
ムに、カム型ラチェットとドラムブレーキをつけた車椅
子用後退防止装置つきドラムブレーキ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000187007A JP2001327543A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 車椅子用後退防止装置つきドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000187007A JP2001327543A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 車椅子用後退防止装置つきドラムブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001327543A true JP2001327543A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18687069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000187007A Pending JP2001327543A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 車椅子用後退防止装置つきドラムブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001327543A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105470A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-26 | Otto Bock Healthcare Ip Gmbh & Co Kg | 駐車ブレーキ、特に車いす用の駐車ブレーキ |
JP2015229017A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 株式会社三貴工業所 | 車いす用ブレーキ機構 |
KR101723297B1 (ko) * | 2015-07-10 | 2017-04-18 | 강원대학교산학협력단 | 유모차용 안전 제동장치 |
JP2019137375A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | ホッタ株式会社 | 操作レバー |
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