JP2002089595A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2002089595A
JP2002089595A JP2000276913A JP2000276913A JP2002089595A JP 2002089595 A JP2002089595 A JP 2002089595A JP 2000276913 A JP2000276913 A JP 2000276913A JP 2000276913 A JP2000276913 A JP 2000276913A JP 2002089595 A JP2002089595 A JP 2002089595A
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brake
lock shoe
brake drum
lock
rotation
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JP2000276913A
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English (en)
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Hiroshi Ikegami
洋 池上
Hitoshi Furukawa
仁 古川
Shinichi Terajima
信一 寺島
Minoru Masuko
実 増子
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 坂道発進及び登坂走行が容易であり、且つ小
型軽量に製作しえるブレーキ装置を提供することを課題
とする。また、雨天走行時など、何れの状況下において
も安定した制動力を得られるブレーキ装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 車輪の回転軸上に設けられ該回転軸と共
に回転するブレーキドラムを介して車輪の回転に規制を
加えるブレーキ装置であって、ブレーキドラムの正転時
又は逆転時の何れか一方向への回転時にブレーキドラム
の内周面にくさび係合して、ブレーキドラムの正転又は
逆転方向における回転に規制を加えるロックシューを備
えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキ装置であっ
て、より詳細には、車椅子、乳母車等の軽車両に好適に
用いられるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車椅子に装着されているブレーキ
は、車椅子のフレームに揺動自在なレバーを設け、この
レバーの一部を車輪に押し当ててブレーキをかける構造
となっている。なお、車椅子の両輪はそれぞれ独立して
回転する構造となっているため、レバーの操作時には、
両輪に同時にブレーキがかかる仕組みとなっている。
【0003】ところで、車椅子に乗ったまま坂道発進す
る場合には、両輪を回転させると同時にブレーキを解除
するといった動作が必要とされる。しかしながら、使用
者の両手は、両車輪を回転させるためにふさがった状態
にある。従って、この状態においてブレーキを解除すべ
くレバー操作を行うことは極めて困難である。
【0004】仮に、一方の手でレバーを操作し且つもう
一方の手で片輪を押さえ付けたとしても、坂道などの傾
斜地では片手で押さえ付けられた車輪を軸に車椅子が回
転してしまうため危険な状況に陥る可能性もある。ま
た、高齢者など腕力の乏しい使用者では、車輪を押さえ
付ける力が不足して坂道発進できないといったことも容
易に考えられる。
【0005】また、発進時のみならず登坂走行時などに
おいても、使用者が車輪を回転させて慣性で前進してい
る僅かの間に素早く次の前進動作を行う必要がある。す
なわち、短時間に且つ連続的に車輪を回転させる動作を
行わないと車椅子が後退してしまう。したがって、高齢
者や重度の障害がある人にとっては、坂道での走行は極
めて困難を要した。
【0006】そこで、坂道においても安全に発進でき且
つ登坂走行を容易にする車椅子として特開平11−28
231号公報に記載されている車椅子が公知である。同
公報に開示されるブレーキ装置は、坂道発進用のレバー
の操作によってワンウェイローラ(一方向には円滑に回
転するが逆方向には回転しないローラ)を車輪(タイ
ヤ)に接離自在に接触させて、その接触時に後進におい
てのみ自動的にブレーキを作動させる形式の坂道発進用
ブレーキ装置を有し、坂道発進においては、前記ワンウ
ェイローラのみを車輪に接触させて前進のみ可能な状態
としている。したがって、ブレーキの解除に留意するこ
となく安全な坂道発進及び登坂走行が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た車椅子のブレーキ装置では、走行条件や車輪(タイ
ヤ)の状態によって、車輪(タイヤ)とワンウェイロー
ラとの間に作用する摩擦力が変化するため安定した制動
力が得られなかった。とりわけ、雨天走行時やタイヤの
空気圧が不足している場合などには、制動力が大幅に低
下する現象が見られた。
【0008】また、坂道発進用のワンウェイローラを車
輪に直接接触させて制動力を得る構造のため、ブレーキ
装置自体も大型化し車重の増加を招くといった問題も生
じる。また、ブレーキ装置自体が外部に露出するため車
椅子の美観を損ねるといった問題も生じる。
【0009】本発明は、以上の点を考慮しなされたもの
で、坂道発進及び登坂走行が容易であり、且つ小型軽量
に製作しえるブレーキ装置を提供することを課題とす
る。また、雨天走行時など、何れの状況下においても安
定した制動力を得られるブレーキ装置を提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、本発明は以下の手段を採用した。すなわ
ち、車輪の回転軸上に設けられ該回転軸と共に回転する
ブレーキドラムを介して車輪の回転に規制を加えるブレ
ーキ装置であって、ブレーキドラムの正転時又は逆転時
の何れか一方向への回転時に前記ブレーキドラムの内周
面にくさび係合して、前記ブレーキドラムの正転又は逆
転方向における回転に規制を加える制動手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0011】なお、制動手段は、ブレーキドラムの逆転
時にブレーキドラムの内周面にくさび係合してブレーキ
ドラムの回転に規制を加える構成としてもよい。ここで
ブレーキドラムの逆転とは車輪の後転を意味し、ブレー
キドラムの正転とは、車輪の前転を意味する。また、く
さび係合とは、セルフ・エナージャイジング効果を利用
しての係合状態を意味する。
【0012】このように構成されたブレーキ装置では、
車輪(タイヤ)に接触することなくブレーキドラムを介
して制動力を呈する制動手段を備えるため、常に安定し
た制動力が得られる。また、ブレーキドラムの逆転時に
制動力を呈するように構成した制動手段では、例えば、
坂道発進時や登坂走行時など、車輪が後転する状況下に
おいて使用者の意志に関わらずブレーキが作用するた
め、車輪の後転に留意することなく坂道発進や登坂走行
を容易になし得る。また、制動手段はブレーキドラム内
に内蔵されるため、小型軽量に製作でき美観も向上す
る。
【0013】また、本出願に係るブレーキ装置では、制
動手段による制動力をブレーキドラムに作用させる補助
ブレーキモードと、制動手段による制動力を無効にする
ブレーキ解除モードと、の何れかに切り換えることによ
って車輪に作用する制動力の有無を任意に選択可能な制
動力選択手段を備える構成としてもよい。
【0014】なお、制動手段は、ブレーキドラムの内方
に支持された所要の固定軸に回動自在に設けられるロッ
クシュー、を有し、制動力選択手段は、ロックシューを
前記ブレーキドラムの内周面より離間させた位置にて拘
束するロックシュー拘束レバーを備え、補助ブレーキモ
ードにおいて前記ロックシュー拘束レバーによるロック
シューの拘束状態を解放し、ブレーキ解除モードにおい
て前記ロックシュー拘束レバーによるロックシューの拘
束状態を維持する構成とすることもできる。
【0015】このように構成されたブレーキ装置では、
制動力選択手段によって車輪に作用する制動力の有無を
任意に選択することができる。例えば、制動力選択手段
を補助ブレーキモードに切り換えて走行することによ
り、車輪が後転するような状況下においても安全に走行
し得る。また、制動力選択手段をブレーキ解除モードに
切り換えると前進及び後進の何れにおいてもブレーキが
作用しないため、使用者の意志により前進及び後進が可
能となる。
【0016】また、本出願に係る発明の制動手段は、ブ
レーキドラムの逆転時にブレーキドラムの内周面にくさ
び係合して該逆転方向におけるブレーキドラムの回転に
規制を加える第1の制動手段と、ブレーキドラムの正転
時にブレーキドラムの内周面にくさび係合して該正転方
向におけるブレーキドラムの回転に規制を加える第2の
制動手段と、を備え、制動力選択手段は、第1の制動手
段による制動力のみをブレーキドラムに作用させる補助
ブレーキモードと、第1の制動手段による制動力及び第
2の制動手段による制動力をブレーキドラムに作用させ
るブレーキロックモードと、第1の制動手段による制動
力及び第2の制動手段による制動力を共に無効にするブ
レーキ解除モードと、を有する構成とすることもでき
る。
【0017】また、第1の制動手段は、ブレーキドラム
の内方に支持された所要の固定軸に回動自在に設けられ
る逆転用ロックシューを有し、第2の制動手段は、第1
の制動手段における逆転用ロックシューと対向した状態
にて、前記所要の固定軸に回動自在に設けられる正転用
ロックシューを有し、制動力選択手段は、各ロックシュ
ーをブレーキドラムの内周面より離間させた位置にて個
別に拘束するロックシュー拘束アームを有し、前記補助
ブレーキモードにおいてロックシュー拘束アームによる
逆転用ロックシューの拘束状態のみを解放し、前記ブレ
ーキロックモードにおいてロックシュー拘束アームによ
る逆転用ロックシュー及び正転用ロックシューの拘束状
態を共に解放し、前記ブレーキ解除モードにおいてロッ
クシュー拘束アームによる逆転用ロックシュー及び正転
用ロックシューの拘束状態を共に維持する構成としても
よい。
【0018】このように構成されたブレーキ装置では、
例えば、坂道発進や登坂走行を容易にする他、制動力選
択手段をブレーキロックモードに切り換えることによっ
て、車輪がロックされて傾斜地においても確実に停車し
える。また、多様な制動力を呈する制動手段は、ブレー
キドラム、逆転用ロックシュー、正転用ロックシュー、
ロックシュー拘束アームにて構成できるため小型軽量、
且つ安価に製造することができる。また、各構成部品は
ブレーキドラム内に内蔵されるため美観の向上にも貢献
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のブ
レーキ装置を車椅子に適用した例に基づいて説明する。
【0020】〔第1の実施の形態〕本実施の形態に示す
ブレーキ装置1は、一般にドラムブレーキと称される種
類のブレーキ装置であり、図3〜図5に示されるように
車輪101と共に回転するブレーキドラム3、ブレーキ
ドラム3の逆転時にブレーキドラム3の内周面にくさび
係合して制動力を生み出すロックシュー30、ロックシ
ュー30をブレーキドラム3内に支持するバックプレー
ト5、ロックシュー30をブレーキドラム3の内周面に
接触させるシュースプリング6、及びロックシュー30
をブレーキドラムの内周面より離間させた位置にて拘束
するロックシュー拘束アーム7などによって構成されて
おり、ブレーキ装置1は車椅子100の各車輪101に
対して装備されている。
【0021】なお、図3及び図4に図示されるブレーキ
装置1は、車椅子100の右車輪に装備されているもの
であり、その装着状態において、車輪側からブレーキ装
置を見た状態を示している。また、図3及び図4におい
ては、図の理解の便宜を図るためバックプレート5を省
略して図示している。
【0022】車輪101に固定されるブレーキドラム3
は、図2に示すように車輪101の回転中心となるハブ
102、若しくはハブ102より放射状に延出されたス
ポーク103に固定されており、その回転中心は車輪1
01の回転中心と一致するように設けられている。より
詳しくは、ハブ102又はスポーク103に固定される
円形の基板部3aと、基板部3aの周縁より車椅子10
0への装着状態において車椅子100側に向かって延出
された周壁3bとによって構成され、その周壁3bの内
周面がロックシュー30との接触面(摩擦面)となる。
【0023】そして、ブレーキ装置1を構成する主要構
成部品の略全てを集約してブレーキドラム3内に配置す
るように車椅子100のフレームと車輪101との間に
バックプレート5を設けている。バックプレート5は、
ブレーキドラム3と略同径に形成された板であり、その
縁部は、ブレーキドラム3を覆うようにブレーキドラム
3側に向かって折り曲げられている。
【0024】また、バックプレート5の中央には車軸貫
装孔5aが設けられ、車椅子100への固定時には、該
車軸貫装孔5aに車軸を挿通させた状態にてバックプレ
ート5をフレームに固定する。また、車軸貫装孔5aの
下方にはアンカーピン5bが設けられ、ロックシュー3
0は、該アンカーピン5bを介してブレーキドラム3の
内方に支持されている。また、車軸貫装孔5aの上方に
は、ロックシュー拘束アーム7の回動中心となるアーム
支持軸5cを設けている。
【0025】なお、ここで車軸貫装孔5aの下方とは、
図3及び図4においての下方であり、車椅子100に対
するブレーキ装置1の装着状態によってその方向は適時
変化する。また、以下の説明において下方及び上方と説
明した場合には、図面に基づく上方及び下方であり、そ
の方向は、車椅子100への装着状態によって適時変化
する。
【0026】バックプレート5に支持されるロックシュ
ー30は、一端にロックシュー拘束レバー7と係合する
ガイド溝31を有し他端にロックシュー30の回動中心
となる固定孔32を有する半円形のシュー本体33と、
該シュー本体33におけるブレーキドラム内周面3bと
の接触面に設けられたライニング34(摩擦部材)と、
によって構成され、バックプレート5の下部に設けられ
たアンカーピン5bに前記固定孔32を介して回動自在
に取り付けられている。すなわち、ロックシュー30
は、バックプレート5の中央から偏位した位置に回動の
中心を有することとなる。
【0027】そして、アンカーピン5bの下方にロック
シュー30とバックプレート5を連結するようにシュー
スプリング6を設けている。シュースプリング6は、図
3に示すように一端がシュー本体33の下方に連結さ
れ、他端がバックプレート5に連結された弦巻バネであ
り、常態においてロックシュー30をブレーキドラム内
周面3bに接触させるように付勢している。なお、ここ
で常態とはロックシュー30に外力が作用していない状
態を意味する。
【0028】ロックシュー30と共にブレーキドラム3
内に支持されるロックシュー拘束アーム7は、図3に示
されるようにバックプレート5上に設けられたアーム支
持軸5cに回動自在に設けられる逆L字形のレバー本体
7aと、該レバー本体7aの一端に設けられロックシュ
ー30のガイド溝31に挿通されるガイドピン7bと、
を有し、他端は図示しないモード切換レバーに接続され
ている。
【0029】一方、ガイドピン7bが挿通されるガイド
溝31は、図3に示されるようにブレーキドラム3に対
するロックシュー30の接触状態を維持するロックシュ
ー解放位置31Aと、ガイドピン7bと係合してロック
シュー30をブレーキドラム内周壁3bより離間させた
位置にて拘束(保持)するロックシュー拘束位置31B
と、を有し、ロックシュー拘束アーム7を図示しないモ
ード切換レバーを操作して回動させることによりブレー
キドラム内周壁3bに対するロックシュー30の位置決
めを行える。
【0030】なお、モード切換レバーとロックシュー拘
束アーム7とは、ワイヤーを使用して連結してもよく、
また、リンク機構を介して連結してもよい。すなわち、
ロックシュー拘束アーム7を回動させることができれ
ば、その形状及び機構は特に問わない。また、単に使用
者が操作し得る位置までレバー本体7aを延長してロッ
クシュー拘束アーム7を直に回動させる構造としてもよ
い。
【0031】以下、上記したブレーキ装置の操作方法に
ついて、各構成部品の動きを踏まえながら説明を行う。
なお、図3は、ロックシュー30によるブレーキの作用
時、即ち補助ブレーキモードにおける各構成部品の動き
を説明するための図である。また、図4はブレーキの解
放時、即ちブレーキ解除モードにおける各構成部品の動
きを説明するための図である。
【0032】<補助ブレーキモード>補助ブレーキモー
ドとは、登坂走行や坂道発進時など、車椅子100が後
退するような走行条件に好適に適用されるモードであ
り、ロックシュー拘束アーム7を回動させて、ガイド溝
31とガイドピン7bとの位置関係を図3に示すロック
シュー解放位置31Aにすることによって達成される。
【0033】ロックシュー30とガイドピン7bとの位
置関係がロックシュー解放位置31Aにある場合、ガイ
ド溝31とガイドピン7bとの間には、その左右方向に
おいて空隙が形成されており、ロックシュー30はガイ
ドピン7bによる規制を受けることなく、前記アンカー
ピン5bを回動中心として回動することができる。ま
た、この状態においてロックシュー30は、上記したシ
ュースプリング6の張力によってブレーキドラム3の内
周壁3bに接触した状態を維持されている。
【0034】そして、ロックシュー30とブレーキドラ
ム内周面3bとの接触状態において、ブレーキドラム3
が逆転する状況に至ると、該ロックシュー30とブレー
キドラム内周面3bとの間にセルフ・エナージャイジン
グ効果(くさび効果)が生じて、車輪101にブレーキ
がかかる。
【0035】なお、セルフ・エナージャイジング効果と
は、ブレーキドラム3の回転中心より偏位した位置に回
動中心を有するライニング34(ロックシュー30)
が、該ブレーキドラム3の回転によって図中A方向に引
きずられブレーキドラム3の内周面3bとの間に制動力
を生む現象である。
【0036】すなわち、ブレーキドラム3の中央より偏
位した位置に回動中心を有するロックシュー30では、
ブレーキドラム3の回転に伴い、ライニング34を支持
するシュー本体33がアンカーピン5bとライニング3
4との間に突っ張ることとなり、ライニング34に対し
て強力な押圧力が作用する。したがって、ブレーキドラ
ム3とライニング34とがくさび係合した状態となりブ
レーキがかかる仕組みである。
【0037】このように補助ブレーキモードとなる位置
にロックシュー拘束アームを回動させると、車椅子10
0の使用者は登坂走行時などにおいても車椅子100の
後退に留意することなく前進が可能となる。
【0038】なお、補助ブレーキモードにおいて車輪1
01が正転している場合には、ロックシュー30とブレ
ーキドラム内周面3bとの接触状態が依然として維持さ
れているものの、上記したセルフ・エナージャイジング
効果は効力を持たないため車輪101にブレーキがかか
ることはない。また、シュースプリング6の張力は、ロ
ックシュー30とブレーキドラム3との接触状態を維持
する程度の張力であるため、該ロックシュー30とブレ
ーキドラム3との間に作用する摩擦力は非常に小さく、
車輪101の回転に支障を感じることはない。
【0039】<ブレーキ解除モード>続いて、ブレーキ
解除モードについての説明を行う。ブレーキ解除モード
とは、車椅子100の前進及び後進への走行を自由にす
るモードであり、図示しないモード切換レバーを操作し
て、ガイド溝31Aとガイドピン7bとの位置関係を図
4に示すロックシュー拘束位置31Bにすることによっ
て達成される。
【0040】ロックシュー30とガイドピン7bとの位
置関係が図4に示すロックシュー30拘束位置にある場
合、ガイドピン7bはガイド溝31の周縁と接触した状
態にあり、ロックシュー30はガイドピン7bによる規
制を受けてブレーキドラム3内周壁より離間した位置に
て支持される。なお、ロックシュー拘束位置31Bにお
いてガイドピン7bの左方には、若干の空隙Cが形成さ
れているが、ロックシュー30はシュースプリング6に
よって図中R方向に付勢されているため、ロックシュー
30の拘束状態はこの状態においても維持される。
【0041】したがって、ブレーキ解除モードにおいて
は、ロックシュー30に設けられたライニング34とブ
レーキドラム3の内周面3bとの間に空隙が形成される
こととなり、ブレーキドラム3の正転時及び逆転時にお
いても車輪101にブレーキがかかることはない。よっ
て、車椅子100の前進及び後進が可能となる。
【0042】このように本発明に係る第1の実施の形態
では、ブレーキドラム3の逆転時において制動力を呈す
るロックシュー30をブレーキドラム3内に備えるた
め、坂道発進時や登坂走行時においても車椅子100が
後退することなく前進可能となる。また、ロックシュー
拘束アーム7を回動させることによって、車輪101に
作用する制動力の有無を任意に選択できるため、必要に
応じて後進も可能になる。
【0043】さらに、ブレーキ装置1を構成する主要構
成部品の略全てはブレーキドラム3内に内蔵されるた
め、ブレーキ装置1を小型軽量に製作できる。また、制
動力を呈する摩擦面は、ブレーキドラム3の内周面3b
となるため雨天走行時や車輪(タイヤ)の空気圧が減少
している状況下においても、常に安定した制動力を得る
ことができる。
【0044】上記した第1の実施の形態では、ブレーキ
ドラム3の逆転時において制動力を呈する登坂ブレーキ
を備えたブレーキ装置について説明を行ったが、本出願
に係る発明では、登坂ブレーキに加えて、駐車ブレーキ
を備える構成とすることもできる。なお、駐車ブレーキ
とは、傾斜地などにおいて車椅子100を確実に停車さ
せるブレーキである。
【0045】〔第2の実施の形態〕以下、図6〜図9を
参照して登坂ブレーキ並びに駐車ブレーキを備えるブレ
ーキ装置について説明を行う。なお、添付の図に示され
るブレーキ装置1’は、車椅子100の右車輪に装備さ
れているものであり、その装着状態において、車輪側か
らブレーキ装置1’を見た状態を示している。また、図
の理解の便宜を図るためバックプレート5は省略して図
示している。また、その基本的な構造は、第1の実施の
形態に示したブレーキ装置1に準ずるため、同一部分に
同一符号を付して説明を行う。
【0046】登坂ブレーキに加えて駐車ブレーキを備え
るブレーキ装置は、図6に示されるようにブレーキドラ
ム3の逆転時に制動力を呈する逆転用ロックシュー40
と、逆転用ロックシュー40と対向した状態にてアンカ
ーピン5bに回動自在に設けられブレーキドラム3の正
転時に制動力を呈する正転用ロックシュー50と、逆転
用ロックシュー40及び正転用ロックシュー50をブレ
ーキドラム内周面3bより離間させた位置にて夫々個別
に拘束するロックシュー拘束アーム7と、を有してな
る。
【0047】そして、ロックシュー拘束アーム7を操作
することによって、車椅子100の後進時においてのみ
ブレーキを作用させる補助ブレーキモード、車椅子10
0の前進及び後進の双方向においてブレーキを作用させ
るブレーキロックモード、椅子100の前進及び後進の
何れの方向においてもブレーキを作用させないブレーキ
解除モード、に切り換えることができる。
【0048】すなわち、第2の実施の形態に示すブレー
キ装置1’では、ブレーキドラム3内に2つのロックシ
ュー40、50を設け、登坂走行時においては逆転用ロ
ックシュー40にて車輪101の後転に規制を加え、駐
車時においては正転用ロックシュー50及び逆転用ロッ
クシュー40にて車輪101の前転及び後転の双方向に
おいて回転に規制を加えるようにしている。
【0049】まず、逆転用ロックシュー40についての
説明を行う。第2の実施の形態で採用されている逆転用
ロックシュー40は、上記した第1の実施の形態に示す
ロックシュー30と略同様の機能及び構造を有し、ブレ
ーキドラム3の逆転時においてセルフ・エナージャイジ
ング効果による制動力を発揮する。なお、第1の実施の
形態に説明したロックシュー30と構造を相違する点と
しては、ガイド溝41の形状を異にしている。
【0050】この逆転用ロックシュー40に設けられる
ガイド溝41は、図6に示されるように逆転用ロックシ
ュー40とブレーキドラム内周面3bとの接触状態を維
持するようにガイドピン7bがガイド溝41の周縁より
離間して位置する第1の解放位置41Aと、図7に示さ
れるようにガイドピン7bがガイド溝41の周縁に接触
して逆転用ロックシュー40をブレーキドラム内周面3
bより離間させた状態で拘束(保持)する拘束位置41
Bと、図8に示されるように前記第1の解放位置41A
と同様にブレーキドラム3と逆転用ロックシュー40と
の接触状態を維持する第2の解放位置41Cと、を有
し、ロックシュー拘束レバー7を操作することによりブ
レーキドラム内周面3bに対する逆転用ロックシュー4
0の位置決めを行える。なお、ロックシュー拘束レバー
7との対応は、後に詳細に説明する。
【0051】一方、正転用ロックシュー50も逆転用ロ
ックシュー40と同様に上記した第1の実施の形態に示
すロックシュー30と略同様の構造及び機能を有してい
る。但し、逆転用ロックシュー30との位置関係が逆に
なっているためにセルフ・エナージャイジング効果が作
用する方向が反対となる。すなわち、ブレーキドラム3
の正転時において、ブレーキドラム3との間にセルフ・
エナージャイジング効果を呈し、車輪101の前転方向
において制動力を有する。また、逆転用ロックシュー4
0と同様に上記した第1の実施の形態に示すロックシュ
ー30とそのガイド溝51の形状を異にしている。
【0052】なお、上記した第1の実施の形態において
ロックシュー30とバックプレート5を連結するように
設けたシュースプリング6は、本実施の形態において逆
転用ロックシュー40と正転用ロックシュー50とを互
いに連結するように設けている。したがって、各ロック
シュー40、50はアンカーピン5bを共通の回動中心
として外方に広がり、各ロックシュー40、50とブレ
ーキドラム3との接触状態においては、対応する方向へ
のブレーキドラム3の回転時において夫々セルフ・エナ
ージャイジング効果が呈されることとなる。
【0053】正転用ロックシュー50におけるガイド溝
51は、図6に示されるように前記逆転用ロックシュー
40においてガイド溝41とガイドピン7bとの位置関
係が第1の解放位置41Aにあるとき正転用ロックシュ
ー50をブレーキドラム3内周面より離間させた位置に
て拘束する第1の拘束位置51Aと、図7に示されるよ
うに前記逆転用ロックシュー40においてガイド溝41
とガイドピン7bとの位置関係が拘束位置41Bにある
とき正転用ロックシュー50をブレーキドラム3内周面
より離間させた位置にて拘束する第2の拘束位置51B
と、図8に示されるように前記逆転用ロックシュー40
においてガイド溝41とガイドピン7bとの位置関係が
第2の解放位置41Cにあるとき正転用ロックシュー5
0とブレーキドラム3との接触状態を維持する解放位置
51Cと、を有し、ロックシュー拘束レバー7を操作す
ることによりブレーキドラム内周面3bに対する正転用
ロックシュー50の位置決めを行える。
【0054】なお、各ロックシュー40、50の位置決
めを個別になし得るロックシュー拘束アーム7は、両端
に各ロックシュー40、50のガイド溝41、51に挿
通されるガイドピン7b、7b’を有し中央部において
バックプレート5に回動自在に支持される拘束アーム本
体7dと、アーム支持軸5cを回動中心として拘束アー
ム本体7dを揺動させる操作レバー7cと、を有してな
る。
【0055】したがって、各ロックシュー40、50に
おけるガイド溝41、51とロックシュー拘束アーム7
との対応は、アーム支持軸5cを中心として逆転用ロッ
クシュー40の第1の解放位置41Aと正転用ロックシ
ュー50の第1の拘束位置51Aとが対応し(補助ブレ
ーキモード)、逆転用ロックシュー40の拘束位置41
Bと正転用ロックシュー50の第2の拘束位置51Bと
が対応し(ブレーキ解除モード)、逆転用ロックシュー
40の第2の解放位置41Cと正転用ロックシュー50
の解放位置51Cとが対応する(ブレーキロックモー
ド)。
【0056】そして、ロックシュー拘束アーム7を操作
することによって、各モードに切り換えることができ
る。以下、上記した各モードのブレーキの作用について
各構成部材の動きを踏まえながら説明を行う。なお、図
6は、補助ブレーキモードにおける各構成部品の動きを
説明するための図である。図7はブレーキ解除モードに
おける各構成部品の動きを説明するための図である。図
8はブレーキロックモードにおける各構成部品の動きを
説明するための図である。
【0057】<補助ブレーキモード>第2の実施の形態
に示す補助ブレーキモードは、第1の実施の形態同様に
登坂走行や坂道発進時など、車椅子100が後退するよ
うな走行条件に好適に適用されるモードである。この補
助ブレーキモードを選択する際には、各ガイド溝41、
51とロックシュー拘束アーム7との対応が、逆転用ロ
ックシュー40において第1の解放位置41Aとなり、
正転用ロックシュー50において第1の拘束位置51A
となるようにロックシュー拘束アーム7を操作して選択
できる。
【0058】したがって、補助ブレーキモードにおいて
は、逆転用ロックシュー40のみがブレーキドラム3の
内周面3bに接触する。このためブレーキドラム3の逆
転時、即ち車椅子100の後進時においてセルフ・エナ
ージャイジング効果による制動力が車輪101に作用す
る仕組みとなっている。
【0059】<ブレーキ解除モード>第2の実施の形態
に示すブレーキ解除モードは、第1の実施の形態同様に
車椅子100の前進及び後進を自由にするモードであ
る。このブレーキ解除モードを選択する際には、各ガイ
ド溝41、51とロックシュー拘束アーム7との対応
が、逆転用ロックシュー40において拘束位置41Bと
なり、正転用ロックシュー50において第2の拘束位置
51Bとなるようにロックシュー拘束アーム7を操作し
て選択できる。
【0060】したがって、逆転用ロックシュー40及び
正転用ロックシュー50はブレーキドラム3の内周面3
bより離間した位置にて支持されるため、ブレーキドラ
ム3の逆転時及び正転時においてもセルフ・エナージャ
イジング効果による制動力は車輪101に作用しない。
従って、車椅子100の前進及び後進が可能となる。
【0061】<ブレーキロックモード>ブレーキロック
モードは、傾斜地及び平坦地において車椅子100を確
実に停車させる場合に好適に適用されるモードである。
このブレーキロックモードを選択する際には、各ガイド
溝41、51とロックシュー拘束アーム7との対応が、
逆転用ロックシュー40において第2の解放位置41C
となり、正転用ロックシュー50において解放位置51
Cとなるようにロックシュー拘束アーム7を操作して選
択できる。
【0062】したがって、ブレーキロックモードでは、
逆転用ロックシュー40及び正転用ロックシュー50の
双方においてブレーキドラム内周面3bに接触するた
め、ブレーキドラム3の逆転時及び正転時の双方向にお
いてセルフ・エナージャイジング効果による制動力が車
輪101に作用する。すなわち、車椅子100は前進及
び後進の何れの方向においても移動できない駐車状態と
なる。
【0063】このように本発明に係る第2の実施の形態
では、補助ブレーキモードを選択することによって坂道
発進及び登坂走行を容易になしえ、ブレーキロックモー
ドを選択することによって傾斜地又は平坦地に関わらず
確実に停車状態を維持できる。また、ブレーキ解除モー
ドを選択することによって車椅子100の移動が自由に
なる。
【0064】さらに、ブレーキ装置1’を構成する主要
構成部品の略全てはブレーキドラム3内に内蔵されるた
め、ブレーキ装置1’を小型軽量に製作できる。また、
制動力を呈する摩擦面は、ブレーキドラム3の内周面3
bとなるため雨天走行時や車輪(タイヤ)の空気圧が不
足している状況下においても、安定した制動力を得るこ
とができる。
【0065】なお、各実施の形態において補助ブレーキ
モードは、登坂ブレーキとして用をなしているが、車椅
子の前進時において制動力を呈する構造としてもよい。
前進時において制動力を呈するように構成する場合に
は、ロックシュー及びロックシュー拘束アームの配置を
アンカーピンに対して左右逆に配置することによって実
現できる。前進時においてブレーキが必要な状況下とし
ては、例えば、傾斜地を車椅子の後進状態で昇る場合な
どを想定できる。なお、車椅子の後進状態で傾斜地を昇
る利点としては、路面上に凹凸などがあった場合、駆動
車輪となる外径の大きい車輪を進行方向に向けて走行し
たほうが楽になるなどの点を挙げることができる。
【0066】なお、上記した実施の形態では車椅子に本
発明のブレーキ装置を適用した例を取り上げ説明を行っ
たが、本発明のブレーキ装置は、車椅子のみならずベビ
ーカー、台車などの軽車両全般などにも適用できる。ま
た、車椅子に適用した場合には、両輪に対してブレーキ
装置を設けるのが望ましいが、一方の車輪にのみブレー
キ装置を設けるようにしてもよい。また、ブレーキドラ
ムは、車輪のスポーク又はハブなどに固定しているが、
車輪の回転中心より延出された車軸などに取り付けても
よい。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、坂道発進
及び登坂走行が容易であり、且つ小型軽量に製作しえる
ブレーキ装置を提供することができる。また、雨天走行
時など、何れの状況下においても安定した制動力を得ら
れるブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ装置を適用した車椅子の右側
面図。
【図2】本実施の形態に係るブレーキドラムを車輪に固
定した状態を示す斜視図。
【図3】第1の実施の形態に係るブレーキ装置の補助ブ
レーキモードにおける各構成部品の動作を示す図。
【図4】第1の実施の形態に係るブレーキ装置のブレー
キ解除モードにおける各構成部品の動作を示す図。
【図5】図4に示されるブレーキ装置のA−A’断面
図。
【図6】第2の実施の形態に係るブレーキ装置の補助ブ
レーキモードにおける各構成部品の動作を示す図。
【図7】第2の実施の形態に係るブレーキ装置のブレー
キ解除モードにおける各構成部品の動作を示す図。
【図8】第2の実施の形態に係るブレーキ装置のブレー
キロックモードにおける各構成部品の動作を示す図。
【図9】図7に示されるブレーキ装置のA−A’断面
図。
【符号の説明】
1、1’ ブレーキ装置 3 ブレーキドラム 3a 基板部 3b 周壁(ブレーキドラム内周面) 5 バックプレート 5a 車軸貫装孔 5b アンカーピン 5c アーム支持軸 6 シュースプリング 7 ロックシュー拘束アーム 7a レバー本体 7b、7b’ ガイドピン 7c 操作レバー 7d 拘束アーム本体 30 ロックシュー 31 ガイド溝 31A ロックシュー解放位置 31B ロックシュー拘束位置 32 固定孔 33 シュー本体 34 ライニング 40 逆転用ロックシュー 41 ガイド溝 41A 第1の解放位置 41B 拘束位置 41C 第2の解放位置 44 ライニング 50 正転用ロックシュー 51 ガイド溝 51A 第1の拘束位置 51B 第2の拘束位置 51C 解放位置 54 ライニング 100 車椅子 101 車輪 102 ハブ 103 スポーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 信一 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 (72)発明者 増子 実 東京都中央区日本橋小網町19番5号 曙ブ レーキ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA07 AA13 AA17 AA23 AA30 AA38 AB28 BA08 BA17 CC07 CC72 CC76 FA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪の回転軸上に設けられ該回転軸と共に
    回転するブレーキドラムを介して車輪の回転に規制を加
    えるブレーキ装置であって、 前記ブレーキドラムの正転時又は逆転時の何れか一方向
    への回転時に前記ブレーキドラムの内周面にくさび係合
    して、前記ブレーキドラムの正転又は逆転方向における
    回転に規制を加える制動手段を備えることを特徴とする
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記制動手段は、前記ブレーキドラムの逆
    転時にブレーキドラムの内周面にくさび係合してブレー
    キドラムの回転に規制を加えることを特徴とする請求項
    1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記制動手段による制動力を前記ブレーキ
    ドラムに作用させる補助ブレーキモードと、 前記制動手段による制動力を無効にするブレーキ解除モ
    ードと、 の何れかに切り換えることによって前記車輪に作用する
    制動力の有無を任意に選択可能な制動力選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】前記制動手段は、前記ブレーキドラムの内
    方に支持された所要の固定軸に回動自在に設けられるロ
    ックシュー、を有し、 前記制動力選択手段は、前記ロックシューを前記ブレー
    キドラムの内周面より離間させた位置にて拘束するロッ
    クシュー拘束レバーを備え、前記補助ブレーキモードに
    おいて前記ロックシュー拘束レバーによるロックシュー
    の拘束状態を解放し、前記ブレーキ解除モードにおいて
    前記ロックシュー拘束レバーによるロックシューの拘束
    状態を維持することを特徴とする請求項3に記載のブレ
    ーキ装置。
  5. 【請求項5】前記制動手段は、 前記ブレーキドラムの逆転時にブレーキドラムの内周面
    にくさび係合して該逆転方向におけるブレーキドラムの
    回転に規制を加える第1の制動手段と、 前記ブレーキドラムの正転時にブレーキドラムの内周面
    にくさび係合して該正転方向におけるブレーキドラムの
    回転に規制を加える第2の制動手段と、を備え、 前記制動力選択手段は、 前記第1の制動手段による制動力のみを前記ブレーキド
    ラムに作用させる補助ブレーキモードと、 前記第1の制動手段による制動力及び前記第2の制動手
    段による制動力を前記ブレーキドラムに作用させるブレ
    ーキロックモードと、 前記第1の制動手段による制動力及び前記第2の制動手
    段による制動力を共に無効にするブレーキ解除モード
    と、 を有することを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の制動手段は、前記ブレーキドラ
    ムの内方に支持された所要の固定軸に回動自在に設けら
    れる逆転用ロックシューを有し、 前記第2の制動手段は、前記第1の制動手段における逆
    転用ロックシューと対向した状態にて、前記所要の固定
    軸に回動自在に設けられる正転用ロックシューを有し、 前記制動力選択手段は、前記各ロックシューを前記ブレ
    ーキドラムの内周面より離間させた位置にて個別に拘束
    するロックシュー拘束アームを有し、前記補助ブレーキ
    モードにおいて前記ロックシュー拘束アームによる前記
    逆転用ロックシューの拘束状態のみを解放し、前記ブレ
    ーキロックモードにおいて前記ロックシュー拘束アーム
    による前記逆転用ロックシュー及び正転用ロックシュー
    の拘束状態を共に解放し、前記ブレーキ解除モードにお
    いて前記ロックシュー拘束アームによる前記逆転用ロッ
    クシュー及び正転用ロックシューの拘束状態を共に維持
    することを特徴とする請求項5に記載のブレーキ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003025412A1 (fr) * 2001-09-18 2003-03-27 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Systeme de frein
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KR101607335B1 (ko) 2010-04-14 2016-03-29 현대모비스 주식회사 드럼 브레이크의 마찰장치

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