JP2001327398A - 炊飯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内釜側面への露付きを防止し、保温時の性能
を向上させる。 【解決手段】 本体１と、本体１の内壁をなす内容器７
と、内容器７に着脱自在に収納される内釜２と、本体１
の上面開口を覆うふた３を有し、前記内容器７外底部に
誘導加熱コイル４を設けた炊飯器において、前記内容器
７は誘導加熱コイル４によって発熱する金属粉９を混入
したプラスチック材８で形成した炊飯器とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱式の
炊飯器に関するものであり、特には炊飯器の保温性能の
改良に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の炊飯器について、図２により説明
する。

【０００３】図において、１は本体であり、この本体１
に着脱自在に収納する内釜２と、この内釜２を収納する
内容器５と、本体１の上面開口部を覆うふた３と、内容
器５の底部に設けた誘導加熱コイル４とを有している。
さらに、この内容器５の側面部に保温時の内釜２側面へ
の露付きを防止するために胴ヒータ６を設けていた。
（例えば特開平１−１４４５９１号公報）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の炊飯
器では、内容器５の側面部に胴ヒータ６を設けているも
のの、内釜２全体に均一に熱が伝わるものではなく、や
はり部分的に内釜側面部に露付きが生じてしまう問題が
有った。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、本発明の炊飯器は内
容器を誘導加熱コイルで発熱する金属粉を混入したプラ
スチック材で形成したものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、本体と、本体の内壁を
なす内容器と、内容器に着脱自在に収納される内釜と、
本体の上面開口を覆うふたを有し、前記内容器外底部に
誘導加熱コイルを設けた炊飯器において、前記内容器は
誘導加熱コイルによって発熱する金属粉を混入したプラ
スチック材で形成した炊飯器としたものである。

【０００７】このような構成とすることで、保温時に誘
導加熱コイルで間欠的に加熱することにより、内釜を加
熱するとともに、内容器に混入した金属粉も加熱され内
容器全体が加熱されるために胴ヒータを使用しなくても
内釜に熱を均一に伝えることが出来るので、保温時の電
力も低減することが出来、さらに内釜へ均一に熱が伝わ
るため保温時の露付きが改善され、保温性能を向上させ
た製品を消費者に提供することが出来るものである。

【０００８】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は本発明の一実施例の炊飯器の全体構
造を示す断面図である。

【０００９】図１において、１は本体であり、この本体
１の内側にある内容器７に内釜２が着脱自在に収納され
ている。３はふたであり内釜２を覆うように開閉自在に
本体１に取り付けられている。また、内容器７の外底部
には主加熱部である誘導加熱コイル４が固定されてい
る。

【００１０】前記内容器７は耐熱性のあるプラスチック
材８で形成されており、内部に前記誘導加熱コイル４に
より発熱する金属粉９が混入されている。なお、本実施
例では金属粉９はアルミニュウムの金属粉としている。

【００１１】次に本実施例の動作について説明する。

【００１２】炊飯器の運転を始めると、誘導加熱コイル
４に大きな電流が流れ、その磁束の大半は外面を磁性体
としてクラッド鋼板で形成する内釜２を発熱させ炊飯を
すすめる。

【００１３】さらに、この時本体１の内側にある内容器
７も混入されている金属粉９がこの誘導加熱コイル４か
ら発生した磁束により加熱されるものである。これによ
り内容器７も加熱され、内釜２に側面からの加熱を行う
ため効率良く内容器７から内釜２に熱を伝え炊飯時の米
の温度上昇をスムーズに行う。

【００１４】また、保温時には、金属粉９が混入されて
いる内容器７が加熱されるため、従来のごとく胴ヒータ
を使用しなくても内釜２に熱を伝えることが出来、保温
時の電力も低減することが出来る。

【００１５】また、内釜２に均一に熱が伝わるため保温
時の露付きが改善され、保温性能を向上させることがで
きるものである。

【００１６】尚、内容器を金属粉を混入したプラスチッ
ク材ではなく、金属そのもので構成すると内容器が強く
加熱されすぎるという問題が生じるため本発明の構成と
するものである。

【００１７】

【発明の効果】本発明の炊飯器は、内容器を誘導加熱コ
イルによって発熱する金属粉を混入したプラスチック材
で形成した炊飯器としたことにより、保温時に誘導加熱
コイルで間欠的に加熱することにより、内釜を加熱する
とともに、内容器に混入した金属粉も加熱され内容器全
体が加熱されるために胴ヒータを使用しなくても内釜に
熱を均一に伝えることが出来るので、保温時の電力も低
減することが出来、さらに内釜へ均一に熱が伝わるため
保温時の露付きが改善され、保温性能を向上させた製品
を消費者に提供することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体側面断面
図である。

【図２】従来例を示す炊飯器の全体側面断面図である。

【符号の説明】

１：本体 ２：内釜 ３：ふた ４：誘導加熱コイル ７：内容器 ８：プラスチック材 ９：金属粉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）と、本体（１）の内壁をなす
   内容器（７）と、内容器（７）に着脱自在に収納される
   内釜（２）と、本体（１）の上面開口を覆うふた（３）
   を有し、前記内容器（７）外底部に誘導加熱コイル
   （４）を設けた炊飯器において、この内容器（７）は前
   記誘導加熱コイル（４）によって発熱する金属粉（９）
   を混入したプラスチック材（８）で形成したことを特徴
   とする炊飯器。