JP2001326515A - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents
車両用ガラスアンテナInfo
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Abstract
部ドアの窓ガラスに設けるFMラジオ放送波、TV放送
波などを受信する場合に好適なガラスアンテナに関す
る。 【解決手段】車両用後部窓ガラスに設けた加熱線条の上
部または下部の余白部に設けた非接地型アンテナにおい
て、該余白部の隅部に第1、第2の給電点を設け、2つ
のT字状部を主線条とする第1のエレメントと、加熱線
条の負極のバスバーと容量結合させる垂直線条を少なく
とも有する第2のエレメントからなり、それぞれ同軸ケ
ーブルの内部導線、外部導線に接続した。
Description
窓ガラス、特に開閉自在な後部ドアの窓ガラスの加熱線
条の上部または下部の余白部に設けるFMラジオ放送
波、TV放送波などを受信する場合に好適なガラスアン
テナに関するものである。
は、前部窓ガラスに設けると運転者等の視界の邪魔にな
るので、後部窓ガラスに設けたアンテナが一般的に採用
されている。
熱線条を設けることが多く、FMラジオ放送波用のガラ
スアンテナ、TV放送波用のアンテナを後部窓ガラスに
設ける場合は加熱線条の上部余白部や下部余白部に設け
ざるを得ない。
06号公報には、車両用後部窓ガラスの防曇用加熱線条
の上部余白部に配設されるT字形状のエレメントと、T
字形状のエレメントの垂直部の一方に導電線条を介して
接続され、平行2線の少なくとも一端部近傍を閉じたイ
ンピーダンス調整用エレメントと、垂直部の他方に接続
される少なくとも1本の水平エレメントを具備する第1
のエレメントと、インピーダンス調整用のエレメントの
上方あるいはインピーダンス調整用と最上部の加熱線条
の間に配設される少なくとも水平エレメントを具備する
第2のアンテナを設けるとともに、インピーダンス調整
用の平行2線に導電線条により接続される第1の給電点
を該インピーダンス調整用エレメントの側方部に、第2
の給電点を第2のアンテナの側方端部近傍に設け、それ
ぞれ同軸ケーブルの内部導線と外部導線に接続するよう
にした車両用のガラスアンテナが公開されている。
4−35506号公報、その他に記載された多くのガラ
スアンテナは、開閉しない車両の後部窓に設けられたも
のであり、それぞれ優れた性能を有するものであるが、
特にハッチバック等の開閉自在なドアの窓ガラスにガラ
スアンテナを設けるような場合においては、該ドアを開
閉させる必要があるために、ボディ本体のアースがハッ
チバックドア部に及ばないことがあり、ハッチバック部
のアースが確実にとれていないこともあり、このため、
アンテナフィーダのアースをガラスアンテナ近傍である
ハッチバック部に設けたような場合は、アンテナの受信
性能や、耐ノイズ性が充分発揮できなかった。
向上させるために、アンテナフィーダのアースをアンテ
ナから離れたボディ本体のピラー部に設けて確実なアー
スとすると、アンテナ位置からアース位置間の非接地部
が増えることによって安定した良好な受信性能が得られ
ず、また、アンテナパターンとして同軸ケーブルの内部
導線に接続するアンテナパターンに加えて、外部導線に
接続するアンテナパターンを設けた非接地タイプのアン
テナパターンを用いた場合においても良好な受信性能を
得ることは難しく、耐ノイズ性能も悪かった。
のであり、ガラスアンテナから離れた位置に接地せざる
を得ない場合であっても、FMラジオ放送波とTV放送
波の高い受信利得が得られ、耐ノイズ性能も良好なガラ
スアンテナを提供することを目的とする。
ために、本発明は、車両用後部窓ガラスに設けた加熱線
条の上部または下部の余白部に設けた非接地型アンテナ
において、該余白部の隅部に第1、第2の給電点を設
け、窓枠の上端縁又は下端縁に沿った第1の水平線条と
その略中央より加熱線条方向に延ばした第1の垂直線条
からなる第1のT字状部と、第1の垂直線条の先端より
加熱線条に沿って給電点側とは反対方向に設けた第2の
水平線条と、該第2の水平線条の先端より加熱線条と離
れる方向に設けた第2の垂直線条と、該第2の垂直線条
の先端より左右水平方向に延ばした第3の水平線条から
なる第2のT字状部と、該第2のT字状部の第3の水平
線条の片端より前記第1の水平線条に向かって設けた第
3の垂直線条と、その先端より、第1の水平線条の内側
に容量結合するように近接して設けた第4の水平線条か
らなるL字状部と、前記第1の水平線条の給電点寄りの
途中から引出線を介して第1の給電点と接続した第5の
水平線条とからなる第1のエレメントと、第2の給電点
より引出線を介して加熱線条の負極のバスバーとボディ
フランジ間に第4の垂直線条を少なくとも有する第2の
エレメントを配設し、該第2のエレメントの垂直線条を
負極のバスバーと容量結合させ、前記第1、第2の給電
点をそれぞれ同軸ケーブルの内部導線、外部導線に接続
したことを特徴とする車両用ガラスアンテナである。
る前記第2のエレメントの第4の垂直線条の容量結合す
る長さが50〜200mmとすると良い。
水平線条と、L字状部の第4の水平線条との容量結合部
分の長さを100〜400mmとすると良い。
直線条の給電点近傍より分岐し、加熱線条に沿った補助
水平線条を設けるようにすることもできる。
窓ガラス1の車内面に複数本の防曇用加熱線条2、2、
・・を設け、該加熱線条2、2、・・の上部または下部
の余白部に第1のエレメント8を設け、さらに加熱線条
2、2、・・の両側方部に設けた正極、負極の2つのバ
スバー3、3’のうち、負極のバスバー3’と容量結合
できるように近接させて設けた第2のエレメント9から
なる非接地型のアンテナであり、第1のエレメント8、
第2のエレメント9をそれぞれ第1の給電点5、第2の
給電点6に接続し、さらにそれぞれを同軸ケーブル7の
内部導線7a、外部導線7bに接続した。
部8aと、第2のT字状部8cの2つのT字状部を有し
ており、第1のT字状部8aは主としてFMラジオ帯
と、VHF−Low帯のテレビジョン放送用電波を高感
度に受信するためのエレメントとして作用し、第2のT
字状部8cは主としてVHF−High帯のテレビジョ
ン放送用電波を高感度に受信するためのエレメントとし
て作用している。
端に連結した第3の垂直線条8d1と第4の水平線条8
d2からなるL字状部8dの、第4の水平線条8d2と第
1の水平線条8a1とを所定の長さに亘って容量結合す
るように近接して配設させることにより、VHF−Hi
gh帯の高帯域側のテレビジョン放送波等のインピーダ
ンスを調整する作用がある。
平線条8a1の途中から分岐するように引き出し、第1
の給電点5に連結させる第5の水平線条8eは、その接
続位置を変えることにより、FMラジオ放送波帯やVH
F−Low帯のテレビジョンの放送波帯等の低域側のイ
ンピーダンスを調整する役割を果たしている。
直線条9aは、前記負極のバスバー3’とボディフラン
ジ4間に設け、該第4の垂直線条9aの負極のバスバー
3’と容量結合している部分の長さをある所定範囲とし
たことによって、防曇用加熱線条2、2、・・に載った
FM/TV帯の受信周波数帯域のノイズを効率よくピッ
クアップし、第2のエレメント9の垂直線条9aによっ
てピックアップされたノイズを同軸ケーブル7の外部導
線7bを介して接地部Eよりボディアースに逃がしてや
ることによって、加熱線条に載ったノイズを除去でき、
ノイズによる悪影響を減少させることができる。
条8a1と第1垂直線条8a2との分岐点から、容量結合
している側の先端までの水平線条部分の長さは200〜
450mmとし、該第1の水平線条8a1と、L字状部
8dの第4水平線条8d2との容量結合部分の長さは、
100〜400mmの範囲内とし、さらには第1の水平
線条8a1と第4水平線条8d2との間隔は5〜15m
mの範囲とするのが望ましい。
直線条9aの負極のバスバー3’と容量結合している部
分の長さを50〜200mmの範囲内とし、該第4の垂
直線条9aと、前記負極のバスバー3’との間隔は5〜
10mmの範囲とするのが望ましい。
cの第3水平線条の片端に連結するL字状部8dは、図
1に示すように該第3水平線条の端部の外側に接続して
も良く、また図2に示すように該第3水平線条の端部の
内側のいずれ側に接続させても良い。
メント9の第4垂直線条9aの第2の給電点6の近傍よ
り分岐し、加熱用導電線条2に近接するように沿わせて
補助水平線条10を設けるようにしても良い。
なくてもよいものであるが、該水平補助線条10と加熱
線条2とを容量結合させることにより、受信周波数帯域
において、加熱線条2と第2のエレメント9とのカップ
リング容量の調整エレメントとしての作用があり、より
一層効率的にノイズをピックアップできるとともに、受
信周波数帯域を変えることができるので、車種によって
は非常に有効である。
あるが、図4に示すような、後部窓ガラスに設けた別の
アンテナ11、さらには図示しないが、前部窓ガラスに
設けたアンテナ、側部窓ガラスに設けたアンテナ、ホイ
ップアンテナなどのポールアンテナなどと組み合わせて
ダイバーシティ受信しても勿論よい。
明する。
ンテナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施
例4を示す正面図である。
板ガラス1(車両のボディフランジに装着時の開口部の
上辺長さ980mm、下辺長さ1100mm、側辺垂直
長さ550mm)の車内側表面に、加熱用導電線条2、
2、・・・2、バスバー3、3’からなるデフォッガと
ともに、加熱用導電線条2、2、・・・の上部余白部に
第1のエレメント8を設け、負極のバスバー3’に近接
させて第2のエレメント9を配設したものである。
である第1のT字状部8aについて、第1水平線条8a
1と第1垂直線条8a2との分岐点Pから、容量結合して
いる側の先端までの水平線条部分の長さを300mm、
同分岐点Pから給電点5側の先端までの水平線条部分の
長さを205mm、第1垂直線条8a2の長さを80m
mとした。
トである第2のT字状部8cについて、第3の水平線条
の長さ8c1の長さを255mm、第2の垂直線条の長
さ8c2を15mmとし、第1のT字状部と第2のT字
状部の各垂直線条を連結する第2の水平線条8bの長さ
を190mmとした。
1を30mm、第4の水平線条8d2の長さを170m
m、該第4水平線条8d2と前記第1の水平線条8a1と
の容量結合部分の長さを150mmとし、第1の水平線
条8a1と第4水平線条8d2との間隔は5mmとし
た。
1のT字状部8a上の分岐点Pから第5水平線条8eと
の分岐点Qまでの長さを75mmとした。
直線条9aの負極のバスバー3’と容量結合している部
分の長さを100mmとし、該第4の垂直線条9aと、
前記負極のバスバー3’との間隔を5mmとした。
電ペーストによりガラス板1面にプリントし、焼成して
形成する。
の後部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナにより、
76MHz〜90MHzのFM放送波、90MHz〜1
08MHzの1〜3チャンネルのTV放送波帯(VHF
−Low帯)、170MHz〜222MHzの4〜12
チャンネルのTV放送波帯(VHF−High帯)を給
電点5、6からそれぞれ受信した時の水平偏波と垂直偏
波のそれぞれについてのFM、VHF−Low帯の周波
数特性図を図5に、VHF−High帯の周波数特性図
を図6に示す。
車の後部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナによ
り、FM放送波、TV放送波帯(VHF−Low帯)、
TV放送波(VHF−High帯)、TV放送波帯(U
HF帯)を給電点5、6からそれぞれ受信して標準のダ
イポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得
差(以下、ダイポールアンテナ比と略称する)の平均を
以下に示す。
の帯域においても受信性能が充分実用レベルにあること
を確認できる。
ンテナの、前記第1のエレメントの第2のT字状部8c
の第3水平線条の片端に連結するL字状部8dを、該第
3水平線条の端部の内側に接続させたものであり、これ
らのアンテナパターンを導電ペーストによりプリント、
加熱焼成して形成する。
車の後部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナによ
り、FM放送波、TV放送波帯(VHF−Low帯)、
TV放送波(VHF−High帯)、TV放送波帯(U
HF帯)を給電点5、6からそれぞれ受信して標準のダ
イポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得
差(以下、ダイポールアンテナ比と略称する)の平均を
以下に示す。
1と同様に、いずれの帯域においても受信性能が充分実
用レベルにあることを確認できる。
ンテナに加えて、前記第2のエレメント9の第4垂直線
条9aの第2の給電点6の近傍より分岐し、加熱用導電
線条2と容量結合するように近接させて補助水平線条1
0を設け、これらのアンテナパターンを導電ペーストに
よりプリント、加熱焼成して形成する。
車の後部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナによ
り、FM放送波、TV放送波帯(VHF−Low帯)、
TV放送波(VHF−High帯)、TV放送波帯(U
HF帯)を給電点5、6からそれぞれ受信して標準のダ
イポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得
差(以下、ダイポールアンテナ比と略称する)の平均を
以下に示す。
1と同様に、いずれの帯域においても受信性能が充分実
用レベルにあることを確認できる。
ンテナを防曇用加熱線条2の下部余白部に、実施例1と
はアンテナ部分だけを上下対称に設けた例であり、これ
らのアンテナパターンを導電ペーストによりプリント、
加熱焼成して形成する。
車の後部窓ガラスに装着して、本発明のアンテナによ
り、FM放送波、TV放送波帯(VHF−Low帯)、
TV放送波(VHF−High帯)、TV放送波帯(U
HF帯)を給電点5、6からそれぞれ受信して標準のダ
イポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得
差(以下、ダイポールアンテナ比と略称する)の平均を
以下に示す。
1と同様に、いずれの帯域においても受信性能が充分実
用レベルにあることを確認できる。
アに確実にとりにくいハッチバック等の窓ガラスにガラ
スアンテナを設けるような場合において、アンテナフィ
ーダのアースをガラスアンテナから離れたボディ本体の
ピラー部等に設けざるを得ない場合であっても、安定し
た受信性能や、耐ノイズ性能を充分発揮できる。
に設けた実施例1を示す正面図。
に設けた実施例2を示す正面図。
に設けた実施例3を示す正面図。
に設けた実施例4を示す正面図。
の周波数特性図。
数特性図。ナ利得一覧表。
Claims (4)
- 【請求項1】車両用後部窓ガラスに設けた加熱線条の上
部または下部の余白部に設けた非接地型アンテナにおい
て、該余白部の隅部に第1、第2の給電点を設け、窓枠
の上端縁又は下端縁に沿った第1の水平線条とその略中
央より加熱線条方向に延ばした第1の垂直線条からなる
第1のT字状部と、第1の垂直線条の先端より加熱線条
に沿って給電点側とは反対方向に設けた第2の水平線条
と、該第2の水平線条の先端より加熱線条と離れる方向
に設けた第2の垂直線条と、該第2の垂直線条の先端よ
り左右水平方向に延ばした第3の水平線条からなる第2
のT字状部と、該第2のT字状部の第3の水平線条の片
端より前記第1の水平線条に向かって設けた第3の垂直
線条と、その先端より、第1の水平線条の内側に容量結
合するように近接して設けた第4の水平線条からなるL
字状部と、前記第1の水平線条の給電点寄りの途中から
引出線を介して第1の給電点と接続した第5の水平線条
とからなる第1のエレメントと、第2の給電点より引出
線を介して加熱線条の負極のバスバーとボディフランジ
間に第4の垂直線条を少なくとも有する第2のエレメン
トを配設し、該第2のエレメントの垂直線条を負極のバ
スバーと容量結合させ、前記第1、第2の給電点をそれ
ぞれ同軸ケーブルの内部導線、外部導線に接続したこと
を特徴とする車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項2】前記負極のバスバーに近接する前記第2の
エレメントの第4の垂直線条の容量結合する長さが50
〜200mmとしたことを特徴とする請求項1記載の車
両用ガラスアンテナ。 - 【請求項3】前記第1のエレメントの第1の水平線条
と、L字状部の第4の水平線条との容量結合部分の長さ
を100〜400mmとしたことを特徴とする請求項1
または2記載の車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項4】前記第2のエレメントの第4の垂直線条の
給電点近傍より分岐し、加熱線条に沿った補助水平線条
を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載の車両用ガラスアンテナ。
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2000
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